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パブリック・イメージ・リミテッド-金髪のたけちゃん!
PiL @ Crofoot Ballroom in Pontiac Michigan, April 28th, 2010

「PiLが来るよ~!!!」って友達がコーフンしまくってったので、行って来ました。私は当時メタルだったので、「ジョン・ライドン?ケッ!」とか思ってたんだけど、すっげえ有名な人だしさ~結構期待して行ったんだけど、あんな音楽だったんだ。まあさ、色んなロック・バンドがソロ活動したり、自分の新しいバンドを作ったりするのを散々見てきたので、ジョニー・ロットンがそのままピストルズみたいなバンド作るわけないかってわかりそうなもんですが。

客層は、やっぱ平均年齢高い。80年代イケイケだったメタル・バンドの近年のライブに行きまくっていたので、ファンの人たちがおっさん、おばさんってのは慣れちゃったのですが、パンク/ニュー・ウェーブ系の人って元々長髪じゃないし、トシ取ってもカッコいいもんかと思ってたら、「あら?!」っていうか、まあそれはメタルもパンクも同じだった・・・。

pil
ジョニー・ライドンもどんな人かと思ってたんだけど、なんかさ~、正直言って

ビート・たけし

ごめんね~ファンの人!でも「北野武」じゃなくて

ビート・たけし!!

今回のライブの模様はデトロイト・シティ・TVってところで観れるから観て欲しいんだけどさ~、なんか40代の頃のたけちゃんが金髪にして髪逆立てたみたいなの~!で、動きもたけちゃんが冗談でやってるみたいな動きするし、ぶっちゃけ声質とか歌い方まで似とらん?!もう、ライブの間中可笑しくてしょうがなかった。昔からああだったのか、年取ってああなっちゃったのか、昔からああだったけど若い時はカッコ良かったのかわからんけど。

で、音楽は、アヴァンギャルドというか、前衛と言うか(同じか)、実験的と言うか(同じだ!)で、全くパンクじゃなかった。なんかテロテロテロテロした、7分くらいありそうな曲ばっかりなんだけど、ベースがむちゃくちゃ良くて、酔っ払って身体を揺すりながら聴いているとすっごい気持ちいい。最後の曲なんて、ベースの音が壁になって身体に叩きつけてくるような感じで、洋服がブルブル振動しているのがわかる。もう気分悪くなりそうなスレスレのところなんだけど、すっごい良かった。

ジョン・ライドンを始めとして、ステージ・パフォーマンスを見て楽しいバンドじゃないので、同じフレーズしか弾かないベースに身を任せて、目を閉じて覚醒しちゃう。で、時々目を開けて見ると、金髪のビート・たけしが歌ってて噴出しちゃうんだけど(爆)。

パンクって、当時の大物だったボストンとかツェッペリンとかが、大げさでご大層な曲を長々と演るのにあきあきしたキッズが始めた、って言われていたけど、蓋を開けてみれば、みんな結局ここに行き着くんじゃん!って思っちゃった。ギターなんかものすごく実験的で、「ジミー・ペイジかよ!」って感じで。

あとさ、ライブ始まる時、ジョン・ライドンが出てきて最初に言った言葉が、

If we respect each other, it'll be a good show

とかなんとかそんな感じだったんだけど、レスペクトってあんた、ロンドンのパンク・キッズはバンドにモノは投げるわ、唾吐きかけるわって人達だったのに、レスペクトもないだろ~。これがトシ取るってことなのかしら。なんかやたら観客に、「俺のステージに手を置くな」とか、「後ろから歌うの止めろ。こっちの正面の方に移れ」とか当たるんだよ。まあ、長年バンドやってて、態度の悪いファンに悩まされて来たせいなのかもしれないけど、あんたの世代がそういう風潮を作り上げて来たんじゃないの?!なんて言いたくなっちゃったわよ。

そんな感じで、ライブは実験的な長ったらしい曲が延々と続いて・・・。ごめんね~このバンド一曲も知らないんだよ。一曲目は、「This is not a love song」って連発してたので、その曲だと思う。2曲目は印象残ってないけど、ファンである友達に言わせると、「1曲目と2曲目はright on money」なそうなので、これもファンなら「演ってくれてありがとう!」的な曲らしい。後は「I'm a warrior~Never surrender~」って歌ってたりとか、あとなんだったかなあ。結構ベタな歌詞なんだな~なんて思ったことだけ憶えてる。

でもアンコールはポップな曲ばっかりで、「なんだ普通のポップ・ロックじゃん」ってすごくがっかりした。ファンの人たちはすごいノッてたけど、私はアンコール前のレイヴっぽいというか、ダンス・クラブっぽい、暗くてユルユルした曲の方が好きだな。実験的って言ってもやっぱり当時のトレンドが入ってて、バウ・ワウ・ワウとかアダム・アントっぽいジャングル・ビートとか、ポリスみたいな重いベースにひらひらしたギターが被っているのとか、時代を思わせる感じも良かったし。

昔、渋谷でジョン・ライドンのファンと良くケンカしてたのに、30年位経ってこの人のライブを観ることになろうとは。

PiLのオフィシャル・サイト-こちらも動画ガンガン載っけてます
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'70年から'80年の洋楽 | コメント(0) | 【2010/04/29 22:17】
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姫の野望シリーズその7:野望達成なるか!
Finally, got to this point!

体重・体脂肪共にジリジリ減ってきている割りに、最近、腰周りがぷよぷよしてきた。

やっぱトシには敵わないのか!

と、脂肪の取れた背中なのに丸い腰周りってオバンくさいなあ、と鏡を見ていたのですが・・・・。

やっぱさー、ドカ食い止めなきゃダメなんだよね~・・・って思ったの・・・・・

前回、「私はお腹一杯食べないと満足できない人なので、その代わり食間を空ける」というようなことを書きましたが、そう言いながらもこれは良くないんじゃないかと思ってたのよね。

だって、人間が一回に吸収できる栄養ってのは限界あるわけじゃない?例えば、一日1600カロリー食べるとして、仮に1600カロリー全部、朝食で取ったとするじゃん?すると、吸収される栄養分は400カロリーくらいで、あとは脂肪として蓄えられ、それでも余った分は出るだけ!

ムダよね。

でも人間なかなか今までの習慣て変えられないもんで、夕飯抜けるようになっただけでも、アタシにとっては進歩だったんだけどさ~。

でも、レベル・アップするには、更にチャレンジしていかなければならないことがあるのだっ!

というわけで、ありとあらゆるダイエット本を読んでみた。こういう本読むの大好きなんだけど、最近はもう、知らないことが書いてある本にほとんど出逢わなかったのであんまり真剣に読んでなかったんだけど・・・・・

今読んだら、す、すごい!私の持っていた知識はもう古いんだ、と気付かされました。

要約するとですね、昔は「いかに脂肪を減らすか」にフォーカスされたダイエットが主流だったんだけど、今は、「いかに筋肉を増やすか」にシフトしてきているようだ。

というのは、脂肪を減らすダイエット/運動をしてきた人たちが、どんどん痩せなくなってきている(もしくはリバウンドしまくり)かららしい。

前回も言ったけど、脂肪だけ減らして筋肉をつけるってことは出来なくて、脂肪と筋肉は一緒に増減するのよ。で、脂肪を減らすことに集中して、油を控えたり、炭水化物を控えたり、カロリーを控えたりして、有酸素運動ばっかやってた人たちは、脂肪も取れたけど筋肉も取れたらしく、筋肉が取れちゃったことによって新陳代謝が下がり、今度は脂肪がつき始めたらしい。

アタシも多分このパターンで、体脂肪も落ちたけど、体重が減ったのは筋肉が落ちたせいもあるらしく、手足とか上半身は細いのにお腹の周りの肉が取れない!

まあいつも言うように、腹は昔っから出てるんだけどさ~でもここへ来て、腰周りもむっちりしてきたしな~

で、心機一転!更なるレベル・アップを目指して、4月1日から、メニュー変更しました!(エイプリル・フールかよっ)

1.一日2食、止めました・・・・
胃や腸に休む時間を与えるべき、というコンセプトには大いに賛成だったんだけど、「しょっちゅう食べていると、脂肪を燃やす時間がない」というのは諸刃の刃だった。というのは、確かに、身体に食べ物が入って来ないときに蓄積した栄養分を燃やすわけなんだけど、それは脂肪だけでなく、筋肉も燃やしてしまうわけよ。で、結果的に体重は減った(体脂肪も減った)けど、筋肉も減り、それが腹回りのぷよぷよが残った原因と思われる。

ので、一日6食に変えました。一回の食事(とスナック)を200から300カロリー位に設定して小さいタッパーに小分けして入れ、2時間から3時間毎くらいに食べる・・・。満腹にならないとイヤな人なので、こんな食べ方出来るかしら?と思ったんだけど、すっごい良く噛むようにして食べてたら、案外平気だった。全然お腹すかなくなって、いつもご飯のことばっかり考えてるってこともなくなったし。

2.運動も筋トレ優先で
前から筋トレもしてたんだけど、どちらかというと軽い負荷でやってたし、あんまりリカバリー・タイムとか真剣に考えてなかったんだけど、今は少し重めの負荷で火曜と木曜に筋トレして、月・金はインターバル・トレーニング30分にピラテス40分(有酸素運動と体幹を鍛える)で、一時間ちょっとのなが~いユル~い有酸素運動は、筋トレの中日に当る水曜日に水泳を持ってきた。水泳は、水でマッサージ効果があるのか、ユルユル泳ぐと筋肉痛が取れたりする。

3.土日はガッツリ休んで、ガッツリ食う!
運動し過ぎると却って筋肉落ちるし、それでなくてもメリハリっていうかさ、やっぱリラックスする時がないと続かないよね。今回、ボディ・ビルダーの人のサイト片っ端から読んだけど、あんだけストリクトに鍛えている人達でも、なんらかの形で「サボり日」って作ってるもん。じゃなきゃやってらんないよね~いくら好きでも!笑ったのは、ムキムキの男の人が、

「土日は、なんでも好きな物を食べます。あと、ブロッコリーは土日は食べません。」って。この人ブロッコリー大嫌いなんだけど、身体にいいから平日は食べてるらしい。なんか小さい抵抗って感じで、あんな身体して可愛い(笑)

4.肉も食う
肉は太ると思って、本当にたまにしか食べなかったんだけど、たんぱく質を取るにはやっぱ食べないとな~って。豆腐とか、大豆製品たくさん食べていたけど、ぷよぷよしてきたのは、豆腐の食べ過ぎじゃあないかと思うようになったのよ。でも、最近の抗生物質・成長ホルモン漬けの肉はちょっと食べたくないなあと思っていたら、やってくれましたよ、トレーダー・ジョー。抗生物質・成長ホルモンを使わない農家から仕入れているロースト・ビーフ、ターキー、豚、あと、水銀が怖い魚も、養殖のサーモンで作ったスモーク・サーモンとか。

なので、豆腐も含めたローテーションで、毎週違うたんぱく質を取ることにした。いい考えだと思わん?今週は牛、来週はサーモン、その次は豆腐・・・とかさ。一回に食べる量も1オンス位で控えめにして、豆や野菜と食べる。

5.姿勢を正す
書き忘れた!オフィスで座りっぱなしの仕事なので、姿勢が悪いとおのずと腰周りに肉が蓄積してくる。だから座っている時デレデレしない。効くのが、クッションを床に置いて、その上に足を乗せる。ふかふかして安定しないからそれだけでもお腹・腰周りにググっと力が入るけど、さらに足を浮かせて、ほとんどクッションにつかない状態にする。その上、ゴルフボールを膝の間に挟んで、落とさないようにする。ほとんど堀口元気の世界です!だがマジ、筋肉は普段どういう状態か学習するので、普段からこうして姿勢を正していると、おのずとそうなって来る。

ってこんな感じでやってたら、すっげえ痩せたよ~。お腹の周りの肉、一発で取れた。食べるタイミングって、そんなに影響あるの?!って思ってたけど、あるんだね~。脂肪率も、22%から23%をうろうろしてたんだけど、今は16%から21%までに下がったよ。すげ~。しょっちゅう食べているような気がするので、体重減らないかと思ったら、体重も落ちてるし。

まあまだ1ヶ月目だから、これからまだまだ調整していかなくちゃいけないことが色々あるんですがね。胃腸に対する負担もどうなのよ、って思うし(まあ、一回の食事量が少ないのは逆にいいことかもしれないけど)。

でも、今年こそ念願のビキニを着れるようになるかしらん?!?!
もっと綺麗になるために・・・♪ | コメント(0) | 【2010/04/23 23:29】
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『おくりびと』-風呂屋で将棋やってるおじさんがツボ
Departures

ビデオ屋に行ったら置いてあって、「あ、モッくんだモッくん」とか思って借りてきました。他の出演者の人たちさ~、IMDbでローマ字の名前見ても全然わかんない。吉行和子なんて、漢字で見るとあの風呂屋のおばさんってわかるんだけど、Kazuko Yoshiyukiって書いてあると「誰だよ」って。

departures
dvd on amazon.com
Produced: 2008
Director: Yujiro Takita
Writing Credits: Kundo Koyama
Cast:
Daigo: Masahiro Motoki
Sasaki: Tsutomu Yamazaki
Mika: Ryoko Hirosue
Tsuyako: Kazuko Yoshiyuki
Yuriko: Kimiko Yo
なので、風呂屋で将棋してたおじさんがすっごいツボだったんだけど、名前わかんない。アメリカ人の友達が、私が爆笑するたびに「何がそんなに可笑しいの」って訊くんだけど、あの朴訥な感じ、最高じゃん!「一緒にクリスマスやったのね。こんな年になってクリスマスもねえって思ったんだけど・・・」とかなんとか、山形弁で言うところ、すっげー可笑しかった。

山崎勉はさすがにわかりましたが。この人もすっごい良かった。将棋のおっさんと、この人、吉行和子、それと納棺屋の事務の人(多分、余貴美子?)もすごいリアルな日本人で良かったんだけど、大悟の奥さんはな~。

この広末涼子っていう役者さんはすごい良かったんだけど、こういう女ってホントにいる?こういう空気が抜けるみたいなしゃべりかたする人?少なくともアタシの周りにはいないなあ。なんか、邦画の若い女って、意図的に一つのパターンに演出されているんじゃないかと思うよ。

モックンも、無口系の気の弱そうな(今風に言うと草食系?)の、邦画で描かれがちな日本男性だったけど、まあ、奥さんよりはリアリティがあった。私は日本の芸能人に全く興味なかったんだけど、モックンだけはいい男だと思ってたので、コレ見て「うーんやっぱ老けたなあ」と思った。銭湯のシーンでは結構ムチムチしてたし「あら~」って感じで。いや、それでもいい男ではありましたが。

それに、モックンが死体を清めるところとか、燐としていいじゃん!アメリカ人と見ていると、邦画だからってアタシがなんでも知っていると思って色々質問してくるんだけど、アタシ納棺なんて一辺も見たことないよ。アメ人は、

亡くなった人に服着せたり、化粧したりっていうのは、アメリカでは裏でやってることだから、こんなショーみたいにして親族の前でやるなんてすごい

って言ってた。私もそう思う。全く肌が見えないようにやるってのがまた日本的だなあって思った。しかも、色んなところに綿詰めたりするのなんて、親族の人が見たくないこととかも、その目前でやらなくちゃいけないんだもんね~。

色んなところに納棺に行って、納棺の手際を見せながら、さらに人によって「死」に対する関わり方が違うのを見せるやり方がすごく上手で面白かった。不良の女の子の納棺のシーンなんて、ワン・シーンで色んなことに繋がっていてすっごい巧みな脚本!

でもメッセージ性は弱いかなあと思った。最後に将棋のおっさんが、自分は門番だ、みたいなこと言うんだけど、すごい月並みな感じがした。もっと死に深く突っ込んだ洞察だったら良かったのにって。

あと、モックンがチェロを弾くって設定の割には音楽が弱くない?昼メロみたいな音楽とか、結構安っぽい。セリフも、後からかぶせてあるみたいじゃない?後半それほど気にならなかったけど、最初のオーケストラのシーンとか、口とセリフが合ってないのがわかってちょっと興冷めした。

それにしても、納棺師って、そんなに疎ましがられる仕事なの?私は「こんな尊い仕事なんです」って映画で見せられているからそう思わないだけなのかしら?モックンの友達や奥さんが「まともな仕事に就いて」って言うのがイマイチ解せなかった。まあ気持ちの良い仕事だとは思えないけど、街でウワサされて、友達に嫌われて、奥さんに逃げられるような仕事なのかなあ。精神的にストレス溜まらないかって心配されるならともかく、友達や妻でありながら仕事のせいでこんな感情的に嫌がったりするものなのだろうか。

あ、あと、モックンが奥さんに逃げられて、車の中から田んぼにいる鶴?を見るシーン、それから田んぼでチェロを弾くシーン、ああいうカットって、日本のコマーシャルを思い出させた。そういうのって、「映画っぽくなくて安っぽい」って思っちゃうんだけど、単に日本人独特の色彩感覚とか、映像処理みたいなものなのだろうか?

とても面白く観れたんだけど、日本の映画ってやっぱり、テーマを深く掘り下げるというより、雰囲気重視なのかなあと思った。

Key Words 本木雅弘 広末涼子 山崎努 余貴美子 吉行和子 笹野高史 滝田洋二郎
今日見た映画 | コメント(1) | 【2010/04/14 23:26】
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『シャーロック・ホームズ』-かなりいい映画だと思う
Sherlock Holmes

自分で選んだ映画ばっかり観ていると偏るので、なるべく他の人に勧められた映画を観ようとしているのですが、寝てしまう~。特に金曜日の夜は、次の日働かなくていいから時間はあるけど、最高潮に疲れているので、この映画も、かけて5分で寝た。

sherlock holmes
dvd on amazon.com
Produced: 2009
Director: Guy Ritchie
Writing Credits: Michael Robert Johnson, Anthony Peckham
Cast:
Sherlock Holms: Robert Downey Jr.
John Watson: Jude Law
Irene Adler: Rachel McAdams
Lord Blackwood: Mark Strong
Inspector Lestrade: Eddie Marsan
で、起きたのが1時間23分のとこで、シャーロック、ワトソン、アイリーンが大爆発に巻き込まれるところ。シャーロック目線でワトソンが爆発に巻き込まれて吹き飛ばされ、シャーロックとアイリーンも爆風で吹っ飛ぶところを全部スローモーで見せているのですが、これがすごい迫力あった。その後、シャーロックが警察に捕まるところで、最初、警官がシャーロックに話しかけているところが「もあぁもあぁもあぁ」としか聴こえないところって、爆発のショックで耳が変になっちゃうからでしょ?この辺がなんかすっごい良かったので、もう一度最初から観てみました。

すごい最初の方でワトソンくんがオフィスみたいなとこにいる映像が、古いカラーフィルムみたいですっごい凝ってて、コレ美術賞獲って良かったんじゃないかと思った。全体に暗~い、重た~い感じの映像で、黒魔術絡みのストーリーに合ってて「なかなかヤルじゃん!」って感心しました。

それにしてもジュード・ロウがス☆テ☆キ☆!!この時代設定、この衣装、イギリス英語アクセント、ハマってますね~。ハゲてもうダメかと思ったけど、やっぱいい男はいい男なのね~。すっごいカッコ良かった。

ロバダウもこういう非現実的なキャラは合うね。『路上のソリスト』みたいな普通の人だと演り過ぎ感が鼻につくんだけど、こういうのはどんぴしゃですね。それになんだよ、あの身体。良く鍛えたね~。『アイアンマン』でもすげえと思ったけど、さらにデカくなっている。

映画通の人たちは、ガイ・リッチーがアクションシーンをストップモーションにしたがるって良く書いているけど、すごいいいじゃないですか。絵としても美しいし、必然性もあるし。冒頭に言及した爆発シーンも、スローモーにすることによってすごい斬新な迫力を味わえました。

レイチェル・でこアダムスはちょっとガッカリしたなあ、正直なところ。この人『パニック・フライト』の時から可愛くて好きなんだけど、時代物のドレスとか案外似合わない。もしかしたらコスチュームの人のセンスが悪いのかも。どぎつい赤紫とか着ると、なんかワキガが臭そうな女に見える。もっと爽やかな、ブルーと白のストライプとか良さそうな感じするんだけど、映画のトーンとか、アイリーンというキャラ設定でダメなのかもしんないけど。男っぽいツイードのスーツにロング・ブーツもイマイチだったなあ。普通、女優さんて、「ああ~やっぱこういうカッコさせるとカッコいいな~」って思うものなんだけど。

字幕なしで観たので、謎解きのところがイマイチ良くわからず、それが寝てしまった原因かと思われる。2回目に観た時も、途中ガッツリ寝ちゃったの。でももしわかっても、それほど「うわ~~~」って感じの謎解きでもないでしょ?一応ストーリーとして「あり得ない感」がないように、上手に辻褄が合ってるくらいで?どうでしょうか?ジョークとかウィットがわからないのもマイナスだったかな?でも『ロック、ストック』とか『スナッチ』とかも、そんなに面白いと思わなかったから、感性合わないのかも。

悪役のマーク・ストロングは良かった。低い声で話しちゃって。

アクションも良かったし、かなりいい映画だと思うんだけど、個人的にどーでもいいなあ~。

■ロバート・ダウニーJr.映画偉人伝
■ジュード・ロウ映画偉人伝

Key Word
ガイ・リッチー レイチェル・マクアダムス マーク・ストロング
シャーロックホームズ | コメント(4) | 【2010/04/12 00:31】
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『キャピタリズム マネーは踊る』-人としてどうよ
Capitalism: A Love Story

マイケル・ムーアの映画を「ドキュメンタリーなのに公平じゃない。自分の意見を押し付けて」っていう人が必ずいるんですけど、この批判って全く的を得てないなあと思う。自分の意見があるから映画を撮っているんだから、そりゃあ自分の意見が思いっきり反映されているに決まってんじゃん!

しかし今回『キャピタリズム マネーは踊る』では、「資本主義を批判する」んじゃなくて、「資本主義にダメ出し」しちゃったみたいで、また「この人は極端だ」って言う人がたくさんいるんだろうなあ~と思いました。

キャピタリズム~マネーは踊る プレミアム・エディション [DVD]
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Produced: 2010
Director: Michael Moore
Writing Credits: Michael Moore
映画の中で言われているように、資本社会、自由競争はいいことって昔から教えられてきたし、もちろん私もそう思って来ました。でも、この年になってみると、「それだけじゃいけないんだなあ」と思うようになった。

個人主義も好きだったし今でも好きなんだけど、人間って結局のところ、自分一人じゃ生きていけないわけじゃない?つか、生きて行けるんだけど、つまんないじゃん。周りに人がいて、他人と関わることが全ての感情の根源というか。楽しいも、寂しいも、わずらわしいも、みんな他人との関わりの中から出てくる。

ということは、他の人が生きていけないような状況になるまで自分が得をしちゃうって言うのは、その時は「自分は得をした」と思えても、幸せにはなれないわけで。

資本主義も自由競争も、みんなのスタートラインが一緒なのであればいいことなんだけど、今のアメリカは既に格差が付き過ぎていて、なんの制約もない競争をしたら勝つ人はおのずとわかってしまうような状況なので、オバマさんはみんなをスタートラインに揃えるために、弱者のサポートをしようとしているんだけど、もちろんすでに頭一個出ている人は、それが気に入らない。

マイケル・ムーアは、自分が知ってる地元の神父さんかなんかに資本主義をキリスト教の観点から見てどうなんだって訊くんだけど、「資本主義は諸悪の根源です」ってみんな言う。それって、冒頭でも言ったけど、今までと話が違うじゃん?でも、本当にそうなのかもしれないと思う。

今はさ、お金があったら、あんなこともできて、こんなこともできて、っていう「目的」があるからお金が欲しい、ってんじゃなくて、「お金を稼ぐ」ことが目的になっちゃってると思うんだ~。要するに「手段が目的になっちゃってる」ってヤツ?

自分の会社の従業員に生命保険掛けて、死んだら金貰うとか、少年院を経営して、儲けるために子供達の罪を重くするとか、「それってなんのためにやってんの?」っていう域に入っちゃってるもんね。

だからマイケル・ムーアは、神父さんのところに行ったんだと思うなあ。そりゃあ、自由競争だし、「従業員に生命保険」とか「少年院を経営」だってビジネス・アイデアだって言われればその通りなんだけど、人間のモラルとか思いやりとか、それを全く抜きにしちゃいけないんじゃない?って。

一番話題になった、サブプライム・ローンで、家を追い出されちゃう人たちだってそうだよね。そりゃあ、払えなければ買えないわけで、払えないくせに買う不届き者もいるわけなんだけどさ、でもビジネスのプロが、「この人達は払えなくなる」ってわかってて売ったりとか、その上で家を取り上げることが目的とかって、それって人としてどうよ、って思うよね。

映画はそういう恐ろしい現状をドバーって見せいて行くので、前半すっごい怖い!!マジ、心臓弱かったら発作起こしそう。でも中盤になると、現役の国会議員とかでも、「これは間違ってるんじゃないの」ってストレートに言う人もいて、「ああ、まだ少しは大丈夫そう」って思わせてくれる。でもこっからが長くてさ~。この映画2時間近くあるんじゃない?『華氏911』とか、『ボーリング・フォー・コロンバイン』とかも結構長いんだけど余り気にならなかったから、『キャピタリズム・・・』はちょっと映画的には劣るのか、それとも私の政治・経済の知識がほにゃらら過ぎてついていけないのか。

でも後半は、オバマの当選、善意で仕事する人の話、ルーズベルト(だったっけ?)が、「生活の格差をなくそう、無理なく暮せるお金があればいいじゃん、そんなガツガツ稼がなくても」というような信念で政治をやろうとしていたって話とか、結構救われるような展開になってきて、少し勇気付けられた。

だからと言って安心ってわけじゃないけど、「脅かして怖がらせて終わらせる」っていうショック効果を、狙わないところがマイケル・ムーアの思いやりなんじゃないかと思った。

Related Article
■マイケル・ムーア映画偉人伝

Key Words
キャピタリズム マネーは踊る
ドキュメンタリー映画 | コメント(0) | 【2010/04/10 00:32】
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『The Runaways』-本物のシェリー・カーリーが来た!
The Runaways

前にスティーヴ・ルカサーのライブを観に行ったMagic Bagで、全米公開前の特別上映、しかも本物のシェリー・カーリーが来るつーことなので、行って来ました。お客さんはラナウェイズ・ファンとおぼしき人達っていうよりも、一般の映画ファン、Magic Bagの映画デー(水曜と木曜)にいっつも来ている人達、音楽ファンと多岐に渡ってて、前の方にある予約席はじいさん、ばあさんもたくさんいました。

runaways
Produced: 2010
Director: Floria Sigismondi
Writing Credits: Floria Sigismondi, Cherie Currie
Cast:
Joan Jett: Kristen Stewart
Cherie Currie: Dakota Fanning
Sandy West: Stella Maeve
Lita Ford: Scout taylor-Compton
Kim Fowley: Michael Shannon
Robin: Alia Shawkat
Marie Currie: Riley Keough
Marie Harmon: Tatum O'Neal
巷では、可愛い子役としてのイメージが強いダコタ・ファニングが、下着姿・大股開きでロックを熱唱する15歳のシェリー・カーリーを熱演した!ってすっごい評価されてるんですけど、ジョーン・ジェットを演じたクリステン・スチュワートの方がすげえよ!

そっくり!!!!!

あのギターの弾き方、歩き方、しゃべり方、タバコの吸い方(見たことないけど、多分絶対あんな感じ)、顔もソックリ!!!!

懐かしいな~。観たよ~『夜のヒット・スタジオ』、今でも憶えてる!!映画の後シェリー・カーリーが出てきて、「私は今50才」って言ってたんですけど、彼女が日本来日してたのが17歳くらいの時でしょ、私が10歳くらいか。すっげえインパクトあったなあ。

シェリー・カーリーがコルセット姿で歌うようになったのは、当時バンドは男の世界、女はしょせんお色気でしか売れないよ、というプロデューサーのキム・フォーリーの考えだったらしいのですけど、下着姿でガン飛ばしながら歌うシェリーは、私の目には男に媚びを売る女って言うより、「女性性の解放!」っていう風に写ったなあ。

ラナウェイズが日本で演奏するシーンが『チェリー・ボムズ』の見せ場シーンなんですけど、このシーンでのシェリー・カーリーのステージ・アクションが超クリソツ!これはすごい。上映後のインタヴューでシェリーが、ダコタ・ファニング にべったりくっついて演技指導したって言ってたけど、股の開き方から太ももにマイクのコードを巻きつける時のもっさりした動きまで、一挙手一頭足ソックリ!!!

十代のジョーン・ジェットが「Sex Pistols」ってボール紙に切り抜いて、スプレー・ペイントを使って手作りTシャツ自作したり、「小さすぎねえか?!」ってジャケットを無理やり着てポーズ取ったり、シェリー・カーリーが部屋でレコードに合わせて鏡の前で歌い踊ったり、も~なんかさ、アタシも全く同じようなことしていたので、なんとも言えないノスタルジックな気持ちにさせられました。

そう考えると、今の若い人とか、ラナウェイズを知らない人にどの程度訴えるかわからない。

シェリー・カーリーは、上映後のインタヴューで、「ラナウェイズなんて忘れ去られてると思った」って言ってたけど、みんなこんだけ憶えてるってことはすっげえインパクト強かったってことよね。この映画観ると、ラナウェイズってどんぴしゃNYパンクやロンドン・パンクの時期なんだよね。なんたってラモーンズが友達だったって言うんだもん。

上映後のインタヴューは、インタヴューって言うより会場からお客さんが挙手して質問するもので、映画で描かれていたシェリーの崩壊家庭がどうなったかとか、ジョーン・ジェットとの関係はとか、あと、一番最初の質問は、

「今、あなたの過去を変えられるとしたら、どの部分を変えたいですか?」

という質問で、シェリーは、

「変えたいところなんか一つもない!」

って断言して、大喝采喰らってました。

印象的だったのは、シェリーとジョーン・ジェットはなんとかがんばってラナウェイズを続けていこうとしていたんだけど、リタ・フォードとベースの人は「全然関わろうって気がなかった」って言ってたこと。映画で描かれている限りでは、リタ・フォードは元々目立ちたがり屋だったようで、シェリーとジョーンが自分より注目を浴びていたことが気に入らなかったように見受けられる。まあ、リタがソロデヴューした時の露出度を考えると、シェリー・カーリーの位置に自分が立ちたかったんだろうなあというのは容易に想像できますが。

あと、ドラムのサンディって人がジョーンとラナウェイズを立ち上げたんだけど、最近肺がんで亡くなったらしく、「ラナウェイズの再結成は考えてないんですか?」って質問に、「サンディがいないラナウェイズなんて、本物じゃないもん」って言ってて、シェリー、ジョーン、サンディはマブダチだったみたい。

まあでも、元になっているのがシェリー・カーリーの自叙伝だから、全て鵜呑みには出来ないけどね。でもジョーン・ジェットとは今でも話したりするらしい。映画でも、ラナウェイズを脱退したシェリーが、バイト先のラジオで『I Love Rock'n'Roll』を偶然聴くシーンとか結構感動する。

アタシはファンって言っても本当に『チェリー・ボムズ』しか知らないファンだから、特に下調べして行ったわけでもないので、シェリー・カーリーの質疑応答には参加する気なかったんだけど、今考えてみると「日本をどう思ったか」って訊けば良かったかしら。

Related Link
■シェリー・カーリーのChainsaw Art サイト
質疑応答でも言ってたけど、今彼女は電動のこぎりを使って彫刻を作るアーティストで、自分のやりたいことを見つけた!みたいに言ってた。それはすごく尊敬できるんだけど、彼女の彫刻ってなんだかな~どんな人が買うんだコレ!って感じ・・・。

補足
■シェリーのトンデモお母さんを演じているのがなんとテータム・オニール!!
■ラナウェイズの仕掛け人、キム・フォーリーを演じるのが『レボリューショナリー・ロード』で「本当のことしか言えない男」を演じたマイケル・シャノン!クリソツDeath!!

Key Words
シェリー・カーリー ジョーン・ジェット ラナウェイズ ランナウェイズ チェリー・ボムズ ダコタ・ファニング クリステン・スチュワート マイケル・シャノン
もう一度見たい映画 | コメント(6) | 【2010/04/09 05:37】
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『マイ・ブラザー』-メロドラマちっくに演出し過ぎ
Brothers

サム・カーヒル(トビー・マグワイア)は、妻のグレース(ナタリー・ポートマン)と二人の娘とアメリカの平凡な郊外に暮らしている。父親はヴェトナム・ベテランで、自らも軍人になったサムは、アフガニスタンに遠征する。映画は、強盗で入獄されてい弟のトミー(ジェイク・ジレンホール)をサムが迎えに行き、遠征前に家族全員で食事をするところから幕を開けます。

brothers
Produced: 2009
Director: Jim Sheridan
Writing Credits: David Benioff, Susanne Bier
Cast:
Sam Cahill: Tobey Maguire
Grace Cahill: Natalie Portman
Tommy Cahill: Jake Gyllenhaal
Hank Cahill: Sam Shepard
Elsie Cahill: Mare Winningham
Isabelle Cahill: Bailee Madison
Maggie Cahill: Cassie Willis
Joe Willis: Patrick Flueger
Cassie Willis: Carey Mulligan
サムが遠征してまもなく、グレースのところにサムの死亡通知が届く。トミーは、いままで家族の汚点だったけれども、サムの変わりになれるようにがんばろうと、善意で残されたグレースと二人の娘を面倒見る。高校時代から不良だったトミーを嫌っていたグレースだったが、娘たちにも優しいトミーに次第に心を許していく。

そのころサムは、アフガニスタンで事故にあったヘリコプターからなんとか脱出したのだが、幼馴染みで一緒に助かったジョーと共に、テロリストの捕虜にされる。拷問され、心に大きな傷を負ったサムは、のちにアメリカ軍に救出され、家族の下に帰って来るのだが・・・・。

一緒に観てた友達が「『ハート・ロッカー』よりは楽しめた」と言うのを聞いて、なるほどと思いました。アタシはこの映画と『ハート・ロッカー』と比較する気なんか全然なかったんだけど、町山さんと宇多丸さんがラジオで『ハート・ロッカー』対決」したときに、町山さんが、「『ハート・ロッカー』の主人公がまた戦場に戻るのは、、国に帰ってきても居場所がないとか、刺激がないとか、そういう理由でじゃない」って言ってたんだけど、『マイ・ブラザー』の主人公・サムは、まさに居場所がなくて戦場に戻りたがる。

サムは拷問されている時に一つの選択を迫られる。それは人間として究極の選択なのだけど、サムは、家族に会いたい、愛する人のために、と思って決断をし、そして生きて帰ってくるのだが、家族の方は、トミーを信頼していて、自分の居場所が感じられない。しかも、アフガニスタンで受けたトラウマのせいで自分が以前の自分とは違うし、家族もそれを察知して少し退いている。

大人はともかく、子供はアレだな~と思いました。サムが、自分の女房が弟と寝たんじゃないかとパラノイドになって夜中に家を飛び出したりなどの奇行をし始めると、10歳くらいの長女は心配し始める。で、庭で遊んでいるときに父親が帰ってくると、硬直してしまって上手く話せない。

「小さい時、こういう思いした事ある?」って一緒に観てた友達に訊いたら?「どういう思い?」って訊き返されて、「ああ、この人わかんないんだ」って思ったよ~。アタシはこのシーン、身に詰まされた。うちの親父がアル中っぽかったんで、飲み始めると人が変わってしまい、怖いんだよね。私に暴力を働いたりするわけじゃなく、向こうは少し酔っ払ってリラックスしてコミュニケーションしようとしてくるんだけど、こっちは怖いの。で、子供の自分としては、父親が仲良くしようとしているのに自分はイヤって思ってることとか、怖いって思っていることとか、自分の父親なのに好きになれないこととか、罪の意識を感じるというか、すごい複雑な心境になって、泣きたくなる。でも泣くと父親に自分のネガティヴな気持ちを悟られ、がっかりされたり、苦しめたり、怒られたりするんじゃないかと、必死にガマンする。

まあサムの場合、戦争に行ったせいでこうなってしまったのはかなり気の毒ではある。サムは、ヘリコプターに乗り込む前にグレースに手紙を書いていて、「君がこれを読んでいるってことは、I didn't make it」って書いてるんだけど、これは「生きて帰ってない」って意味でのI didn't make it だったけれども、実際は生きて帰ってきたけど「I didn't make it」、「結局ダメだった」ってことになっちゃったのだなあと、戦争に行って負うトラウマの重さをひしひしと感じました。

このようにテーマとしてはすごく興味深いのですが、演出の仕方がこのテーマを上手く表現しているとは思えませんでした。特に音楽!!なんか『ブロークバック・マウンテン』を思わせるギターのメロドラマちっくな音楽が、「可哀想でしょ?辛いでしょ?」って感じで、いやにカンに触るし、子供たちとトミーが心を触れ合わせるスケートのシーンに使われる軽快な音楽はすごいセンスないし。

それと、子供たちがすごい名演技なんだけど、使い過ぎじゃないかと思った。私的には、子供って無力で、両親とか大人のトラブルに振り回されてるのに何もできないという「静」な部分でジーンと来るのだけど、この映画では子供が主張するっていうか、大人みたいなこと言ったりしたりし過ぎるので、なんか「演出し過ぎ」感がある。

あと、ジェイク・ジレンホールが、ダメ人間なんだけど面白いヤツ、みたいな、ちょっとユーモアのあるところを見せようとしてるんだけど、全部コケていると思う。特に台所のペンキを塗っているシーンとか。ジェイクだけじゃなく、ナタポもトビー・マグアイアもジェイクも、役になりきってる感じしなくて、そこら辺も違和感ありました。特にナタポは、どうがんばってもひなびた郊外に住む高卒の二児の母に見えない。こういうの上手いのはジェニファー・アニストンだよな!とか思いながら観てました。

しかしイラク戦争関係の映画ってたくさん出てきましたね。『ハート・ロッカー』も、『Men Who Stare at Goats』もそうだもんね。しかもみんな切り口が違うし。これだけ戦争のトラウマとか空虚が表現されていて、今更戦争に行こうなんて気にはとてもなれないと思うのだけど、それでも行かなくちゃならないアメリカの職業軍人の人たちは本当に気の毒。

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ジム・シェリダン トビー・マグワイア サム・シェパード ベイリー・マディソン テイラー・ギア キャリー・マリガン
映画紹介 | コメント(1) | 【2010/04/06 00:13】
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『ヤギと男と男と壁と』-出演者が豪華
The Men Who Stare at Goats

ええっと、なんでも原作が、USミリタリーが超能力者を兵器として使うために作ったユニットを取材して書いた本だそうで、映画の最初に「このお話は、あなたが思っているより真実に基づいています」みたいなテロップが出ます。『The Men Stare at Goats』っていうのは、このユニットに集められた超能力者たちが、見つめる(Stare)だけでヤギ(Goat)の心臓を止める実験をしたことからこのタイトルになったそうです。

the men whi stare at goats
Produced: 2009
Director: Grant Heslov
Writing Credits: Peter Straughan, Jon Ronson
Cast:
Lyn Cassady: George Clooney
Bob Wilton: Ewan McGregor
Bill Django: Jeff Bridges
Larry Hooper: Kevin Spacy
General Hopgood: Stephen Lang
Todd Nixon: Robert Patrick
Gus Lacey: Stephen Root
とにかく出演者が豪華です。かつてUSアーミーに実在した、New Earth Armyという、超能力者を集めたユニットに在籍していたサイキック、リン・キャシディがジョージ・クルーニー、New Earth Armyを創設したヴェトナム・ヴェテラン、ビル・ジャンゴにジェフ・ブリッジズ、New Earth Armyでリンのライバルだったラリーにケヴィン・スペイシー、そしてそれを取材するレポーター、ボブ役にユアン・マクレガー!

しかも脇役も、最初にボブが取材する、「自分は超能力者だ」と主張するうさんくさーい男が、あの『リストラ・マン』のミルトンを演じたスティーブン・ルート、イラクでセキュリティ会社を経営するトッド・ニクソン役が『T2』のT-1000を演じたロバート・パトリック、New Earth Armyに陶酔するホップグッド大佐役が、『アバター』のいや~な軍人の演じたスティーブン・ラング!しっかし全く女が出てこない映画であります。良く考えると、ジョジクルとジェフ・ブリッジズって、オスカー・ノミニー同士の共演じゃない。裏でこんなアホな映画にも出てたんですね。

ストーリーは、ミシガンのアン・アーバーというしがない土地でちまちまと地元紙のレポーターをしているボブは、「俺ってこれでいいのかな」と思いながら「これでいいんだよ」って自分を納得させながら生きていたのだが、奥さんが自分の新聞社の同僚と浮気していた上にそいつの元に去ってしまい、やけになってイラクに取材に行くことにする。イラクに入国できずにアフガニスタンで悶々と日々を送っていた時に、リン・キャシディと名乗る男と出会うのだが、そいつが実は、前に取材した「自分は超能力者」と主張するヤツが、「リン・キャシディってヤツは見つめるだけでヤギを殺したんだ」と言ってた男だった。

リンを問い詰めると、それは本当で、New Earth Armyは実在し、そこで訓練を受けていた者たちは「ジェダイ・ウォーリアー」と呼ばれていた、と告白する。

ここでアタシは笑ってしまいました。ユアン・マクレガーって、オビ=ワン・ケノービ演じた人だよね?!その辺考慮しての配役だったんだろうか。

リンは、明日イラクに行く、って言うので、ボブは「俺も行く」って言って、イラク戦争よりこの超能力者ユニットの取材の方が面白い、と言ってリンについて行くことにする。

で、リンと行動を共にすることによって暴かれていくNew Earth Armyの実態を、ボブのナレーションで語って行くのですが。

創設者のビル・ジャンゴは、ヴェトナムで負傷、帰国した後精神の安定を求めてか、ヒッピー文化に深く傾倒し、「自分探し」をするのですが、この回想シーンのジェフ・ブリッジズがまさに『ビッグ・ラバウスキ』のDude!そのもので笑う。ジェフ・ブリッジズって言うと必ずラバウスキが出ちゃうんだけど、オスカー見て、「それってあながち間違いじゃないな」って思った。だって、オスカーで普通に(演技じゃなく)しゃべってるジェフ・ブリッジズって、マジにDude!そのものだったんだもん!

あと、リンのライバル超能力者であったラリーって言うのが、すっごい焼もち焼きの、コスい感じの男で、こういう役演じると上手いんだよね~、ケヴィン・スペイシー!しかも今回は、LSDでラリって蝶々と遊んだり、超能力のテストで変な声でしゃべったり、はじけまくってます。

ジョジクルも、ユニットにいた頃の回想シーンで長髪だったり、ボストンとかの曲に合わせて踊りまくったり、なんかおっさんたちが楽しそうにはじけまくってて、なんかそれだけでも面白い。

アタシは、観終わってからクレジットとか調べるまで、ずっとコーエン・ブラザースの映画だと思ってた(笑)。ブログ書くのに監督とか調べたら全然違くて「あれ?」って。そういう雰囲気の映画でした。
最近観た映画 | コメント(3) | 【2010/04/04 00:05】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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