The Blind Side
いや~、コレ、実話だって知って観てるからアレだけど、じゃなかったらウソ臭い話になっちゃいますよね~。ホームレスも同然の男の子を善意で家に迎えて上げたら、家族全員惨殺された、なんてホラー映画の方がよっぽど真実味あるかも。
そこを、サンドラ・ブロックは上手く演じてたと思う。元々サンドラ・ブロックって、屈託のないイタズラな感じがあって、そういう彼女の人間性みたいなものが、このイヤミにもなりかねないキャラをすごく魅力的にしてましたね。また、彼女がマイケルの悲しい生い立ちを聴いた時に見せる表情が、本当に心から心配しているって思わせる顔するんだよね。さすが、主演女優賞納得です! 私はこの映画を観て、「良い人である、良い事をする、というのはどういうことか」とすごく考えさせられた。「こんなのクリスチャンの偽善じゃねーか」「金持ち女の道楽じゃねーか」という見方もされかねないのに、なぜかリー・アンは、そういう風に見えないのだ。 リー・アンは、自分の価値観を相手に押し付けるってことがないよね。クリスチャンの人が良い事をするとき、なんか胡散臭く見えることがあるのは、自分の「良い事」にみじんも疑問を抱かないからかなと思った。 例えば、リー・アンがデザイナー・ドレスを着て、一皿$40のサラダを食べながら同僚(友達?)と歓談している時、リー・アンが黒人の青年を養子にしようとしていることについて、同席している女たちはぶしつけな好奇心を覗かせる。 「でもあなた、娘さんのことはどうなのよ?あんな大男の黒人と一つ屋根の下に暮して・・・・危ないと思った事ないの?」 これに対してリー・アンは「Shame on you」とバッサリ一刀するのだが、家に帰って娘に意見を聞く。自分のしていることは本当に間違っていないのだろうか、と常に考えているんだよね。 クライマックスで、マイケルを助けてあげたのは、自分の母校のミシシッピ大のフットボールチームを強くしたいがためなんじゃないかと疑われた時も、自分が本当にそういう下心がなく、本当に慈悲の心だけで動いていたのかと自分に問いかける。良い人である、良い事をするっていうのは簡単なことじゃなくて、リー・アンみたいに常に自分に問いかけ、努力して行かなくちゃいけないんだなあ。それを素直に真っ直ぐやってる人だよね、リー・アンって。 あと、この映画は、映画的にも上手いなあ、と思った。マイケルの家庭教師のミス・スー(キャシィ・ベイツ)が、マイケルが行きたがっていたテキサス大のフットボール・フィールドの下にFBIが死体を埋めているって話をして、それにビビったマイケルがミシシッピ大に行く事にするんだけど、それって単に面白いエピソードって言うんじゃなく、後でNCAAの監査が入った時に生きてくるんだよね。 それとか、マイケルの種違いの弟、同じゲットーに住んでて、マイケルがリー・アンの家族と行った高級レストランでバスボーイ(ウエイターにもなれない片付け専門)をしているところに再会する。この子も球技の才能があるし、決してギャングのすれっからしのメンタリティにも染まってない。この子がマイケルの立場になってたかもしれないのだ。だけどこの子は、マイケルがNFLにドラフトされた日かなんかに、ギャング間の抗争で殺されたと新聞記事に出る。このエピソードを挿入したことによってマイケルの話がより強調されて、すごい効果的だと思った。 リー・アンの話に戻るけど、彼女がバリバリ敬虔なクリスチャンであることがイヤミでないののもう一つの理由は、彼女は本当の意味での感謝の気持ちを持っているからだと思った。最後にリー・アンのナレーションで、自分は本当に恵まれた生活をしている、こんなに与えられるってことは、どこかに与えてくれている人がいるからに違いない。その人に感謝するために、毎日祈る、とかなんとか言うんだけど、要するに彼女の信仰って言うのは、自分を他人より上に置いたり、自分の足りないところを埋めるためじゃなくて、「感謝」を具現化したものなんだと思う。 なんかそういう意味でこの映画は興味深いと思った。「白人のクリスチャンでも本当に良い人はいるんだ!」って思うのは逆差別だよね(笑)。マイケルやマイケルの弟みたいな「マイノリティ」の実態を前面に出して置きながら、白人・クリスチャンというマジョリティのモラルも描いているって言うかさ。特にクリスチャンには、「クリスチャンとして良き人であるっていうのはどういうことか」ってすっごいチャレンジしているなあと思った。 これって脚色賞上げても良かったんじゃないかなあ。まあ『プレシャス』も強力だったけど。でもこの映画の原作って、マイケルの話が中心じゃなくて、なんでフットボールのレフト・タックル(だっけ?)が重要な存在になったのかという話がメインで、マイケルの生い立ちの話はそれに付随してくるものだったらしいじゃない。それを取り上げて、しかも主人公をマイケルじゃなくて、彼を支援したリー・アンにフォーカスし直したって、こういうのが脚色賞じゃないんだろうか。 スポンサーサイト
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The Fourth Kind
夫が何者かによって殺害された、心理学者のアビー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は同僚のアベルに頼んで催眠術を受ける。夫を殺した者の顔を見ているのに思い出せないからだ。しかし催眠術でも顔はわからない。アビーの住むアラスカのノームでは、不眠症に悩まされるひとが多く、アビーも何人かそういう患者がいる。その人たちは共通して、白いフクロウを見ることに気付いたアビーは、一人を催眠術にかけて潜在意識を探り出そうとするのだが、その患者は、自分が思い出したことが恐ろしすぎてアビーに告げられない。その夜この患者は自分の家族を全員射殺し、自分も自殺する・・・・・。
冒頭に主人公のアビゲイル(アビー)・タイラーを演じるミラ・ジョヴォヴィッチが出てきて、「ハロー。タイラー先生を演じるミラです。この映画は実話に基づいています・・・」とかって言うので、ヴィデオの信憑性とか疑わないで観れちゃうので、本当に怖い。まあ、疑い深い人なら「うそだよ~」って思いながら観るんだろうけど、私は単純なので、マジ怖がってた。一緒に観た友達は「絶対アラスカのノームには近づかない!」って言ってた。 でも、この話って、あながちウソじゃないんじゃない?つーのは、設定がすごい『ツイン・ピークス』に似ているんだよ。夢の中でフクロウを見るとかさ。『ツイン・ピークス』は、場所がシアトルに近い町だけど、あの辺って本当にFBIがしょっちゅう出入りしてて、行方不明とかすごい多くて、『ツイン・ピークス』はそういう噂(事実かどうかは知らん)を下敷きにして作った話ってのを聞いたことがある。 でまあ、すっげービビってたのですが、後から考えてみると、お話はちょっと「ん?」って思ったりする。(ネタバレかわかんないけど、映画を楽しみたかったらなるべく詳細は知らない方か面白いかも) 私としてはですねー、宇宙人がSumarianだっけ?という人間が太古の昔に使っていた言葉を使う、ってのがなんかなー、って思った。多分、言いたいのは、この太古の文明が残したものを見ると、(壁画とか)、宇宙人と交信していたと受け取れる描写があるので、彼らの言語も宇宙人から教わったものだ、みたくも取れるんだけどさ。 それに、宇宙人に誘拐された人が宇宙人の言葉でしゃべるってのがウソくさい。そりゃあ、誘拐されたことを記憶から消されてるとか、宇宙人が高度な科学を持ってるんだったら何でも有りなんだろうけどさ。でも、アビーが宇宙人に誘拐された娘を取り戻すために宇宙人と直接交信するとか言って、アベルに催眠術にかけてもらい、催眠に陥った状態で宇宙人と自分両方の声で会話するんだけど、それってにわかに信じがたい。そもそもなんのために人間を誘拐してるんだろ。なんで誘拐した人間を通して、人間と交信するんだろ。交信したいなら、なんで催眠術かけないと交信できないんだろ。 でもこのシーン、むちゃくちゃ怖いんだけどね!!観ている時はそんな屁理屈なんか考えてないし、「実在するヴィデオ・テープ」だと信じているからすっげー怖い。 でも「I am God」って宇宙人が言うかよ!とか、脳の裏側で思ってたけど。 とか言いながら、この映画を観た後、テツを散歩に連れて行かなくちゃならなかったんだけど、怖くて行きたくなかった(笑)。夜のお散歩は、いつも星がすっごいきれいで、星を見上げながら歩いてるのね。で、うちは空港が近いので、赤や緑のライトをつけた飛行機がバンバン飛び回っているし、そういう中には「これって普通の飛行機?」って思うようなものもあるの。流れ星を見た事も何度もあるし、ぶっちゃけ空気がきれいだから、星の色も、白っぽいのや黄色っぽいのや、色々あったりしてさ。 ご近所も安全だし、星に願い事なんかしながら、犬とふらふら歩いてたんだけど、しばらくは宇宙船に連れて行かれたらどーしよーとか思うんだろうなあ。星が自分を守ってくれてるとか勝手に思ってたんだけど、この映画を観ると異星人は敵なのね。なんか夢を壊されました・・・・。 |
The Girl Next Door
なんでこんなの観ちゃったかって言うと、「ひでー話なんだけど、最後が感動的」みたいなことを書いているサイトがあったせいなんだけど、今、探しても見つからない。これは神様が私に「観ておけ~」って授けたムービーなのかしらん・・・
虐待を仕切るお母さんは、旦那に逃げられて、生活の保証もなく・・・だかなんだか、原作では色々説明されているらしいんだけど、映画ではなんでこんなに残虐になれるのか、余り良くわからない。そもそも、自分の息子たちやその友達を始終はべらせて、ビールとか飲ませてる、しょーもないお母さんなのだ。 子供たちは10歳から15歳くらいで、主人公のメグは12歳という設定らしい。妹のスーザンは9歳くらい?メグの拷問に加わらず、助けようとするデヴィッドはやっぱ10歳か、11歳くらい? 虐待はヒドイんだけど、特にショッキングな描き方をしていなかったのはありがたい。充分痛いですが。火であぶった針でメグの身体に字を書くところは、とても観ていられなくて早送りした。この話は実話に基づいているということで、ウィキで調べたけど、実際の拷問は、映画より酷かったようで、なんでこんなこと出来るんだろうと思った。 ・・・んだけど、私も小学校の時、集団いじめってしたことあるよ。クラスでハブにされてた女の子がいたんだけど、ある日理科室の掃除の最中になんだか怪しい雰囲気になってきて。で、なんか忘れちゃったけど、土下座して謝らせたり、あれしろ、これしろ、ってみんなで色んなことさせて。あの心理って、なんなのかと思う。普段は、とてもじゃないけど邪悪過ぎて、他人には言えないような考えを、「みんなやっているからいいんだ」ってやらせちゃう、みたいな。同級生ですっごいおとなしくて控えめで、正しいことしかしない、みたいな女の子が、嬉々としてイジメをしていたのもビックリした。 メグの虐待に参加した子供たちは、大人が一緒にやってるんだから「いいんだ」ってことでやっているという描写だったけど、これも確かに、子供だったらそうだろうな。 あ、あと興味深いのは、メグって可愛くて魅力的で、周りの男の子たちはメグと知り合いになりたいのよ。で、青春モノに良くある、彼女の部屋を木に登って除いたりする。 そういうところって、男の子って可愛いなあと思うんだけど、この映画では、「結局手に入らない、高値の花過ぎる」っていうことで、男の子たちがメグを敵視しているんじゃないか、って感じの描写なんですよね。だから、後々メグの虐待に加わるときも、「あ、ボクの好きな女の子がピンチだ!」って心配するのはデヴィッドだけで、他の男の子は、なんていうか、「自分のレベルまで引き摺りおろしてやった」みたいな感じ?で観ている。 スティーブン・キングがこの映画を絶賛しているらしく、 「20年前に観た『ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録』以来の真にショッキングなアメリカ映画。こういうの弱い人は観ない方がいいと思うけど、地獄と言うものがどういうものなのか、しかもアメリカの郊外という設定で、じっくり眺めてみたいと思うのなら、期待に沿う映画だよ。これは『スタンド・バイ・ミー』のダーク・サイド版、って感じの映画だね」 と言っているとウィキに書いてあった。こういう人間のダークな面とはなんなのか、ということを追求している人っているんだなあって思った。確かにコレも、スティーブン・キングの映画も、ショッキングなことやグロいことをエンターティンメントとして見せるんじゃなく、人間がこういう側面も持ち合わせているということを描写しているんだなと思う。いやはや、かなりキツイけど、もう大人なんだから、こういうこともたまには真正面から観て置くべきかも・・・。 |
Good Hair
クリス・ロックが黒人の髪の毛に関して作ったドキュメンタリーです。クリスはまだ年端も行かない小さい娘がある日泣きながら、「パパ、どうして私はGodd Hairじゃないの?」って聞いてきた事から、黒人の女性の髪の毛事情を調べ始めた。
黒人の女優さんとか「Video Vixen」というどういう職業なんだかわからないきれいなお姉さんとかが、クリスのインタヴューに答えているんですけど、みんなストレート・パーマやエクステンションをしていて、「白人のサラサラ・ふわふわな髪に憧れている」ということ。Video Vixenのお姉さんは、お母さんが白人のハーフで、「どうして私はママみたいな髪じゃないの?!」って思いながら大きくなったんだって。 で、やっぱあの髪をキープするのは大変らしく、お金もかかれば時間もかかる。しかもすごく身体に悪い! ストレート・パーマ液のことをこの人たちはRelaxer って呼ぶんですけど、要するに「ストレート」にするって言うより、チリチリ・くしゃくしゃになったものをてろ~んと「リラックス」させる、って意味らしい。これをやってない黒人の女性は多分いないんじゃないかってくらい、オバマさんの奥さん、コンドリーザ・ライス国務長官、そして女じゃないけどマイケル・ジャクソンの写真が出てくる。 このRelaxer がすっごい辛いんだってね。頭が燃えるように熱くなるらしい。で、実験してみると、清涼飲料の缶なんか溶けちゃうの。それを、お母さん達は、娘が3歳位の時からやらせる。1歳半でできないか、って医者に聞いたお母さんもいるくらい! でも、Relaxer でも毛先がつんつんになったり、長く伸びない場合は、エクステンションをつけるんだけど、これはWeave と呼ばれていて、自分の「アフロ」をがっちり編みつけた後、そこにつけ毛をかませて行くんだけど、すっごい頭皮が引っ張られて痛そう!! で、これをつけている女の子は、男の子に頭を触らせないんだって。で、エッチするときも「上になる」か良くて「後ろから」。プールやサウナには絶対一緒に入らないし、もちろんシャワーもお風呂もダメ。で、黒人の男性達が、文句を言っているところが超面白かった。一人の人なんて、「正直に言う!俺は白人の女の方が好きだ!髪に触れるし、制約ないし!」って言って周りの人騒然となっちゃって、クリス・ロックが頭抱えちゃって。 しかもこの髪を維持するのに、年間200万くらいかかるんだよ!! しかし、黒人の女性をターゲットにしたファッション・マガジンを観ても、黒人のモデルがみんな髪の毛真っ直ぐだし、これじゃあ小さい女の子がアフロのままでいるわけない。さっきのインタヴューの女優さんたちも、「9歳の時始めてRelaxer をやった。鏡の中にいたのは『美しい自分』だった」ってマジ言ってるし。 確かに、第三者の私から見ても、ストレートか、ウェービーな髪の黒人の女の人はきれいに見える。アフロのままでもキレイな人いるけど、やっぱ「個性的」な部類になっちゃうよね。黒人の高校生へのインタヴューでは、「美」もそうだけど、就職する時の面接とかで、アフロだとちょっと仕事見つかりにくいっていうか、やっぱ異端視されるらしい。 でまあ、自分の娘が頭皮焼いたり、莫大な金を掛けて触ることも出来ない頭になるのなんてすごいヤダ!って思っているんだろうけど、それを表に出さずに淡々と取材するクリス・ロックに好感持った。エクステンションの毛は、実はインドから輸入されていて、クリスはインドにも取材に行く。神への捧げ物として寺院で女の人が丸坊主になった髪の毛を売ってるんだよ!!それで寺院はすっごいお金儲けているそうだ。 私も自分の髪、ドライでロングには出来ないし、結構硬いしあまり好きじゃないけど、コレ観るとまだ良かったと思う。アフロはアフロなりの美を追求すればいいのに、って言うのは簡単だけど、パブリック・イメージとか考えると、それを貫き通すのはすごく難しそう。インタヴューに答えていた女優さんも、クリスが街の美容院で取材した一般の女の人たちも、「それが当たり前」のこととしてRelaxer やWeave をしてたもんなあ。 他人がやっているのを観ると「そんなにがんばらなくても」って思うけど、多分、自分達も、髪の毛は良かったとしても、エイジングとかダイエットとか、「年の割りに若いじゃん」とか「全然太ってないじゃん」とか言われながらもせっせとがんばっているんだからなあ。でも年間200万はキツイよなあ。 余談ですけど、クリス・ロックの娘さんたち、すっごい可愛いです。写真しか出てこないけど、クリスに似て目がでっかくて、すごい愛嬌のある娘達。お母さんが出てこないんだけど、シングル・ファーザーなのかしら。なんとも微笑ましい。 |
Precious: Based on the Novel Push by Sapphire
思ったほど悲惨な話じゃなくて良かった。というか、充分可哀想なんですけど、100%絶望てんじゃなくて。
このお母さんを見ると、愛せない人は愛してもらえない、愛せない人は幸せになれないんだ、ってしみじみ思った。(こっからネタバレっつーか、エンディングに触れます)最後の方で、ソーシャル・ワーカー(マライヤ・キャリー)が、プレシャスが実父にレイプされていたことを突き止めて、お母さんを呼んで本当に何があったのか尋ねるシーンがあるんだけど、3歳のプレシャスを傍らに寝かせて、夫婦がセックスし始めたのに、夫は自分じゃなくてプレッシャスを犯し始めた、って言うんだよね。 それってもう「何事?!」って感じで、ビックリしちゃうんだけど、お母さんはそんなプレシャスを可哀想と思うどころか、 「アタシがメイク・ラヴしてもらうハズなのに、夫はアタシじゃなくてプレシャスを抱いた。それ以来この娘が憎い」 って泣き出すんだよね。このモニークの演技がまたすごいんだけど。 で、なんかコレを聞くと、プレシャスに辛く当ったのは、自分も辛かったからなんだな、って言うのはわかるんだけど、でもこのお母さんて「愛して、愛して」って求めるばっかりで、相手を愛することが出来ないんじゃないかと思った。 妻の目の前で3歳の実娘を犯す父親もどんな人間なんだよ、って思うけど、こういう男に捕まって逃げられない女っていうのは、やっぱ女の方にも問題あるなって言うか。 例えば、愛されるために努力するとか、そういう気概がないからまともな男に出逢えないし、愛されないんだろうなあって。 実父に犯された我が娘に焼もち焼くんじゃなくて、「可哀想だ」って思って、「アタシが幸せにしてあげよう」って思っていたら、貧しくても2人でお互い思いやって生きていけたかもしれないし、そうやって優しい気持ちで生きていたら、いつかはいい人(男じゃなくても、友達とかさ)にめぐり合えて、自分も愛される存在になったんだろうに。 プレシャス自身はこういう境遇にありながらも頭はいいし、自分を持っているんだけど(たから余計辛いと思うけど)、このお母さんは本当に、救いようがない。 で、このすごいお母さんをモニークが完璧に演じているよ。これは助演女優賞ナットクだなあ。 お話としては、最初に言ったように、もう悲惨で悲惨で目を背けたくなるって程じゃなくて良かったと思う。プレシャスは頭いいし、友達も出来るし、全く孤独って訳じゃなくて。 プレシャスを助けてくれる読み書きの先生、Ms. Rainを演じたポーラ・パットンもなかなか好演。キレイだしさ~。 あと、スッピン出演が話題になったマライヤ・キャリー。誰かが「俺はこういう自然なマライヤの方が好きだ」って言ってたけど、確かに悪くない。中学の時クラスに一人はいた、「アラレちゃん」みたいな、全然美人じゃないけど可愛らしい女の子みたいな感じ。 看護士役のレニー・クラヴィッツも、お前ロックスターかよ!ってくらいおっさんでフツーで、あたしゃこっちの方が驚いた。でもやっぱ男の人はそういうの、たいして話題にならないんだろうね~。 Ms. Rainはすごく重要な役どころとしてプレシャスに絡んでくるんだけど、マライヤ演じるソーシャル・ワーカーと、レニー・クラヴィッツの役は、なんかイマイチ生かされてないような気がした。マライヤは、プレシャスのお母さんに近親相姦について突っ込む重要な役柄なのはわかるんだけど、プレシャスとの絡みとしてわからない。レニー・クラヴィッツも、優しくしてくれた看護士という以上になんかある?って感じで。 キレイな女性も華やかな恋愛も、アクション、セックス、なんにもなくて、むさーい、貧しい、冴えない人間ばっかり出てくる映画でも、何かすごく重要なことを表現しているのであれば映画として充分成り立つのだなあ、と思わせてくれる映画でした。 Related Article ■モニークが「プレシャス」という役名で出てる『シャドーボクサー』。同じリー・ダニエルズ監督作品で、モニーク抜擢もこのルートだと思われる。マライヤ・キャリーのソーシャル・ワーカー役は、最初、やはり『シャドーボクサー』に主演してたヘレン・ミレンに頼んだんだけど、蹴られたらしい。この映画観たときは「なんだコレ!」って思ったけど、今、こうなってみると、観て置いて良かったじゃん!なんて思った。 |
Best & Worst Dress お約束どおり、女優さんたちのベスト・ドレスとかネットに写真が上がり始めたのですが、ちょっと、ミシェル・ファイファーのドレスって全然注目されてないじゃん!しかもすっごい酔っ払ってて、憶えてないドレスも一杯あったので、ちょっとアタクシの好みをまとめてみました。
Anna Kendrick & Carey Mulligan それにこの二人。若くてなんでも似合うんだろうに、このドレスかよ~。特に『17歳の肖像』の娘、映画ではすっごいめちゃくちゃ可愛いのに、他の写真見るとおかちめんこな娘だよね~。そのギャップがすごい。
他の『プレッシャス』関係の人とか取り上げるまでもないし、ジェニロペとかサラ・ジェシカ・パーカーとかは、いつもどおり自己満の世界だったね~。レイチェル・でこアダムスもヘンなドレス着てたな~良く考えると。男はみんなタキシードだからつまんないよね~。ジェイクくん見るの久々だったけど、なかなかカッコ良かったな。ザックくんはなんかがっかりしちゃった。あの髪型なんとかならん? 今回はいつもより地味でしたよね。ドレスもそうだけど、見世物とかも。不景気だから? |
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The Invention of Lying
「ウソが全くない世界」っていうのの描写は、確かに面白かったです。特に主人公のマーク(リッキー・ジャーヴェイス)が、太りじしの四十男で、顔も良くなきゃキャリアもダメダメなので、友達から紹介されたデートの相手アナ(ジェニファー・ガーナー)にけちょんけちょんに言われるところとか面白い。 あと、マークのアパートの隣人・フランクをジョナ・ヒルが演じているんですけど、毎朝仕事行く時にエレベーターで会って How are you today? なんて聞くと、「うん、良くない。仕事も面白くないし、彼女もいないし、自殺することばっかり考えてる。明日の朝会わなかったら、死んだと思って」なんて言う。 これも、後々マークがウソをつくことを学んでからは、「人生そう悪いもんじゃないよ。今夜うちに来て一緒にビールでも飲もうよ」とお世辞にも言うようになり、するとフランクは少し元気になったりする。 とまあ、「ウソも方便」とか英語では「White Lie」なんて言いますけど、ウソがあった方がみんなハッピーになれるし、人間関係もスムースに行くなあという話なんですが。 で、マークがついた最大のウソって言うのが、「神様がいる」ってことなのよ。お母さんが死に際に「ああ~死ぬのが怖い。死んだら真っ暗の何もないところに行ってしまう・・・・」ってすごい怖がっているので、可哀想に思って、 「死んだら人は、パラダイスに行くんだよ。みんなステキなうちを持って、なんの心配もない世界に」みたいなこと言って慰めると、それを聞いていた医師や看護婦の口コミで「真実」として広まってしまう。なんたって誰もウソをつかない世界なんだから、口から出たことはみんな真実なのだ。 で、あれよあれよと話が大きくなってしまい、マークはモーゼみたいな「神としゃべった人」みたいになって、「十戒」のパロディと思われる、宅配ピザの箱に神様と天国のことを書いたものを持って聴衆に説明したりする。 こういう世界観を背景に、マークとアナが結ばれる話なのですが、設定がマークとアナの関係に余り絡んでないような気がして、それがあんまり面白くなかった。だって、二人の心が近づいていくのは、「ウソ」じゃなくて「真実」を言い合うからなんだもん。確かに、最初外見だけでマークを判断していたアナが、「ウソ」をつけるマークの「知性」に魅かれたって描写はあるんだけど、別にウソのない世界でも外見だけじゃなく、男の知性や優しさに魅かれる女性っているんじゃないの?とか思ったり。 でもこの映画を観ていると、「ウソのない世界」って言うより、「なんでも心に思ったことを正直に言っちゃう世界」って感じがした。まあ、「正直に言わない」ってことがイコール「ウソ」なのかも知らんけど。「ウソ」って言っても、何か存在しないことを作り上げるっていうんじゃなくて、「心にもないことを言う」って感じ?他人に何か言う時って、始終「相手の聞きたいこと」を言ってるんだなあ、と思った。つか多分、自分が思ったことをハッキリ言うのが大事な時もあるんだけど、ほとんどの場合は相手のことを思って言ってあげることの方が大事なんだろうなあと思った。 |
Lost in Translation
公開当時に観た時、アメリカ人の友達がみんな「日本の描写がすごいいい!」って絶賛してて、私は一人「日本ってこんな国かよ~」って思ってたら、マイミクさんが、「この映画は、ソフィア・コッポラが日本に来て、『なんなの、この国!』って思った経験から作られてる」って聞いて、「なるほどな~」と思った。
アタシもアメリカに住み着いて14年くらいになるけど、時々日本に帰ると、バラエティ番組って異様だもん。異常に明るい照明、ファンキーなカッコした司会者、何が面白いのかわかんないけどとにかく笑う、とか。でも私は元々日本人だから、何日かすると慣れちゃうけど、アメリカ人だったらずっと気になるだろうな~。 あと、英語わかるようになると、通訳が全然訳なんかしてないってわかってイライラする。まあ、ああいう状況でいい訳するって難しいし、雰囲気だけでいいんだからいいんだろうけどさ、通訳されている方は、なんでみんな笑うのかとか、反応が違うと「ちゃんと訳されているのだろうか」って不安になるよね。 でも今回この映画を観たら、この日本描写ってのは、主人公の二人の孤独感を表現するために使われているんだなあ、と思った。主人公たちは、日本が好きで「来てみたい」と思って来たわけじゃない人たち。そんな国で、知り合いもいなくて、家族や親しい人と引き離されているって、すっごい猛烈な孤独感に襲われると思う。 で、二人とも、アメリカの家族や友達と電話で話すんだけど、全くその気持ちをわかってもらえなくて、孤独感倍増。私もアメリカに来た当初、こういう気持ちになったから「うわ~」って思った。 この二人が、年の差を越えて親しくなってしまうのってすっごいわかる気がしたもん。自分がこの瞬間、キョーレツに感じている孤独感を理解してくれている人。自分の奥さんや旦那さんさえわかってくれないこの思いを共有できる唯一の相手。 その人が先にアメリカに帰っちゃうって、スカヨハ演じるシャーロットにしてみれば、すっごい辛いだろうなあ。考えてみれば、この映画って初めてスカヨハに「おっ」って思った映画だったんだよね。今観ると太ってんだけど、なんだかすごい魅力的な娘だなと思った。 ビル・マーレィって、結構汚らしい、冴えない感じの男じゃない(なのにモテる設定だったりして納得いかなかったりとかするんだけど)?だから元々好きじゃなかったんだけど、プールのシーンとか見るとこの人すごいいい身体してんじゃん?で、特典で見たら、すごいかっこいい人なのよね。すごいカッコいいのにこのうらぶれた感じが出せるとは、すごい演技派なんだな~なんて今回見直した。 でもアレよね、この二人って、もしアメリカに帰ってカップルになったとしたら絶対続かないよね。異国でこのシチュエーションだから強く繋がっただけで。かと言って二人とも、今一緒にいるパートナーとは余り親しみを感じていないのがわかって、辛いなあ~。 今回観たらすごい好きになったこの映画。アタシも段々アメリカナイズしてきちゃったのかしら。 Related Article ■スカーレット・ヨハンソン映画偉人伝 |
Chu's Filmography @ A Glance
J.K. Simmons 本名ジョナサン・キンブル・シモンズ。1955年1月9日、ミシガンはデトロイト生まれ。 身長6フィート(183cm) ■A Beginner's Guide to Endings (2010) (post-production) ■An Invisible Sign of My Own (2010) (post-production) .... Mr. Jones ■"Party Down" .... Leonard Stiltskin (2 episodes, 2009-2010) ■Crazy on the Outside (2010) .... Ed ■"Batman: The Brave and the Bold" .... Evil Star / ... (1 episode, 2010) ■"The Closer" .... Assistant Chief Will Pope (73 episodes, 2005-2009) ■"The Marvelous Misadventures of Flapjack" .... Poseidon / ... (4 episodes, 2009) ■マイレージ、マイライフ (2009) .... Mr. Wroblewski ■Jennifer's Body (2009/I) .... Bob ■Extract (2009) .... Brian ■Post Grad (2009) .... Roy Davies ■Aliens in the Attic (2009) (voice) .... Skip ■40男のバージンロード (2009) .... Oswald Klaven ■Red Sands (2009) .... Lt. Col. Arson ■The Way of War (2009) .... Sergeant Mitchell ■New in Town (2009) .... Stu Kopenhafer ■The Vicious Kind (2009) .... Donald Sinclaire ■Command & Conquer: Red Alert 3 (2008) (VG) .... President Howard T. Ackerman ■"Ben 10: Alien Force" .... Magister Ghilhil (1 episode, 2008) ■"American Dad!" .... Judge / ... (2 episodes, 2007-2008) ■バーン・アフター・リーディング (2008) .... CIA Superior ■"Phineas and Ferb" .... J.B. (1 episode, 2008) ■Rendition (2007) .... Lee Mayer ■ジュノ (2007) .... Mac MacGuff ■Postal (2007) .... Candidate Welles ■"Kim Possible" .... Martin Smarty (3 episodes, 2007) ■"Queens Supreme" .... Ernest Fingerman (1 episode, 2007) ■Breaking Down the Closer (2007) (V) ■Bury My Heart at Wounded Knee (2007) (TV) .... James McLaughlin ■Spider-Man 3 (2007) (VG) (voice) .... J. Jonah Jameson ■Spider-Man 3 (2007) .... J. Jonah Jameson ■"The Simpsons" .... J. Jonah Jameson / ... (2 episodes, 2006-2007) ■The Astronaut Farmer (2006) .... Jacobson ■First Snow (2006/I) .... Vacaro ■"Justice League" .... General Wade Eiling / ... (5 episodes, 2004-2006) ■"The West Wing" .... Harry Ravitch (1 episode, 2006) ■Harsh Times (2005) .... Agent Richards ■サンキュー・スモーキング (2005) .... BR ■"Numb3rs" .... Dr. Clarence Weaver (1 episode, 2005) ■"Jack & Bobby" .... Cyrus Miller (1 episode, 2005) ■"Arrested Development" .... General Anderson (1 episode, 2005) ■3: The Dale Earnhardt Story (2004) (TV) .... Ralph Earnhardt ■"Law & Order" .... Dr. Emil Skoda / ... (43 episodes, 1994-2004) ■"Nip/Tuck" .... Ike Connors (1 episode, 2004) ■Spider-Man 2 (2004) .... J. Jonah Jameson ■"The Jury" .... Ron Stalsukilis (1 episode, 2004) ■"Without a Trace" .... Mark Wilson (1 episode, 2004) ■"The D.A." .... Dep. Dist. Atty. Joe Carter (2 episodes, 2004) ■The Ladykillers (2004) .... Garth Pancake ■オーシャン・オブ・ファイヤー (2004) .... Buffalo Bill Cody ■"ER" .... Gus Loomer (1 episode, 2004) ■"Everwood" .... Phil Drebbles (1 episode, 2003) ■"John Doe" .... Lucas Doya (1 episode, 2003) ■"Oz" .... Vern Schillinger (56 episodes, 1997-2003) ■Off the Map (2003) .... George ■Disposal (2003) .... Older Hunter ■Path to War (2002) (TV) .... CIA Briefer ■Spider-Man (2002) .... J. Jonah Jameson ■"Law & Order: Criminal Intent" .... Dr. Emil Skoda (1 episode, 2002) ■Homeward Bound (2002) (TV) .... Jim Ashton ■"Law & Order: Special Victims Unit" .... Dr. Emil Skoda (6 episodes, 2000-2001) ■The Mexican (2001) .... Ted Slocum ■ギフト (2000) .... Sheriff Pearl Johnson ■Autumn in New York (2000) .... Dr. Tom Grandy ■Beautiful Joe (2000) (uncredited) ■"Third Watch" .... Frank Hagonon (1 episode, 2000) ■"Saturday Night Live" .... Vern Schillinger (1 episode, 1999) ■I Lost My M in Vegas (1999) (voice) .... Yellow ■For Love of the Game (1999) (as JK Simmons) .... Frank Perry ■The Cider House Rules (1999) .... Ray Kendall ■Hit and Runway (1999) .... Ray Tilman ■Above Freezing (1998) .... Hoyd ■"Remember WENN" .... Captain Amazon (1 episode, 1998) ■Celebrity (1998) .... Souvenir Hawker ■"New York Undercover" .... Psycholigist / ... (2 episodes, 1996-1998) ■Face Down (1997) (TV) .... Herb Aames ■Anastasia (1997) .... Ensemble and Character Vocals ■The Jackal (1997) .... FBI Agent T. I. Witherspoon ■Crossing Fields (1997) .... Guy ■"Spin City" .... Kevin Travis (1 episode, 1997) ■Love Walked In (1997) .... Mr. Shulman ■Extreme Measures (1996) .... Dr. Mingus ■The First Wives Club (1996) .... Federal Marshal ■"Swift Justice" .... Mel Turman (1 episode, 1996) ■"Homicide: Life on the Street" .... Col. Alexander Rausch (1 episode, 1996) ■"The Adventures of Pete & Pete" .... Barber Dan (1 episode, 1995) ■"New York News" (1 episode, 1995) ■The Scout (1994) .... Assistant Coach ■Heisei tanuki gassen pompoko (1994) (voice: English version) .... Seizaemon (Disney Dub 2004) ■The Ref (1994) .... Siskel ■Popeye Doyle (1986) (TV) (as Jonathan Simmons) .... Patrolman in Park 『Filmography at a glance』は、出演作品何本か観てるんだけど、『偉人伝』書くほどの思い入れはない役者さんの出演映画の一覧です。段々収集つかなくなってきたんですけど、偉人伝だと訳したりするの結構時間かかるんだお~。要するに手抜きなんですけど、先々、偉人伝に昇格することもあると思うんで、リクエストがあったら言ってくださ~い! |
Jennifer's Body
脚本が『ジュノ』のディアブロ・コディ、主演が『トランスフォーマー』で一躍有名になったミーガン・フォックスだったので、どんなもんか一度観てみたかったのですが、こういう映画ってなんて言うの?「ホラー/コメディ・お色気映画」?
ある日、シティから来るバンドを観に行きたいと、ニーディを誘うジェニファー。ニーディは、ボーイフレンドのチップ(ジョニー・シモンズ)とデートがあるのにキャンセルさせられる。ジェニファーは、一緒に来るニーディにださい格好はして欲しくないけど、胸を強調するようなトップは着て欲しくない(胸の谷間はジェニファーの専売特許だから)。 ここまで観て本当は「ジェニファーってビッチじゃん!」って思うべきなんだろうけど、「女の親友って、こんなもんなのか~」って思ってた自分がなんだろう・・・。 ジェニファーは自分がキレイってわかってるからか、男には積極的で、目を着けていたボーカルのニコライ(アダム・ブロディ)と懇意になるのだが、ニコライとバンドのメンバーは、「あの娘、処女だろうな。こましちゃえ」みたいな会話をたまたま聞いてしまったニーディは、ジェニファーに忠告するけど、もちろんジェニファーは聞き入れない。 で、ライブが始まるのだが、アクシデントで火事になり、ニーディに助けられてなんとか逃げ出すジェニファー。外に出ると、ニコライが、「バンドのヴァンに乗りなよ」と誘うと、「ダメ」というニーディを振り切って乗ってしまうジェニファー。 その日の夜遅く、ジェニファーは血みどろになってニーディの家に来て、冷蔵庫のチキンをむしゃむしゃ食い始めたかと思うと、いきなり真っ黒なゲロを吐く。 ジェニファーは実は、有名になりたいニコライに悪魔への捧げモノとして殺されてしまったのだが、いけにえは処女でなくてはならず、処女でなかったジェニファーは悪魔に取り付かれてしまい、「人食い」として生き返ったのである。 高校生として普通に生活しながら、お色気で男の子達を誘惑しては食べてしまうジェニファーの正体を突き止めたニーディは、ボーイフレンドのチップを守るために色々画策するのだが・・・。 ホラーとしては怖くないし(グロくないし)、コメディとしては面白くないし、お色気は・・・・まあ、ミーガン・フォックスだからってのはあるけど、全てに中途半端です。でも、ミーガン・フォックスみたいなやらしい、若い女の子が血みどろになったり、ゲロ吐いたり、目の色が変わって男に噛み付いて人肉喰ったり、ぐちゃぐちゃの死体から血をすすって飲んだりとか、そういうのが萌える人もいるんだろうなあと思います。 あと、中盤でジェニファーとニーディの生々しいキスシーンがあるので、これも男性ファンの萌えを満たしてくれるんだろうけど、すっげえ唐突に必然性のないシーン・・・・ そういうの多くて、最初のバーが火事になった理由ってのもわかんないし、のちのちニーディが「チップの安全を守るため」にチップと別れる、ってのも良くわからない。 バンドをやってる男の子達が、「今バンドやってる男なんてみんな可愛いし、ださい映画の主題歌に選ばれるかなんかしないと成功なんてできない」って理由で、グルーピーを悪魔に捧げて取り引きするとか、ジェニファーとニーディの「女の親友」に対する洞察とか、細かい設定は面白いんだけど、ストーリーに上手く絡んでないというか、ストーリーの中であまり生かされていない。 で、なんか知らんけど、J.K.・シモンズとか何気に出てたりしてんだけど、全然生かされてないしさあ。ニーディの彼氏役のジョニー・シモンズもなかなか好演だったのにもったいない。考えてみれば役者さんみんな良かったのに、ストーリーが取り留めなくて、イマイチ盛り上がらない。 やっぱりディアブロ・コディは一発屋だったか。 |
Now I like myself
このシリーズ、ラスト・エントリーが2008年の4月で、2年間、何やってたんだよ?!リバウンドしたんだろ~なんて思われていたかもしれませんが、がんばってましたよ~。野望は達成したのか?!と言われると自信ないけど、色々と自分の身体のことについては勉強になった。2007年の1月からフィットネス/ダイエット始めて今年で4年目、コレまでアタクシが学んだことを記しておきましょう! 1.「One Fits All」はあり得ない! 巷には色々なダイエット方法が紹介されていますが、アレって結局は、「万人に効くダイエット方法ってない!」ってことなんだなあとしみじみ思う。何歳だったら一日何カロリー、とか言われても、個人個人の活動量も違うし、その人の栄養吸収力も違うし、基礎代謝量も違うし、何を食べて良くって、何がいけなくて、何時は良くって・・・・みたいのって、参考程度に読むのはいいけど、自分用に常に応用していかなければならない!自分に合った方法を見つけるのにすごく時間がかかるし、その間に失敗もするので、それでみんな面倒くさくなってやめちゃうんだと思う。 と言った上で、アタシの方法を紹介しますと・・・・・ 2.体重・体脂肪を毎日計る! 毎日の体重の増減に捕らわれてるとストレス溜まるっていうけど、毎日計って「増えた~」「減った」って一喜一憂するのではなく、「何食ったらこんだけ増えた」「コレ食っても増えなかった」「この時間に食うと増える」とか、自分のパターンを分析するために記録をつけるべき。「ああ~、パーティでまた食べ過ぎちゃうから、このくらい増えるな」って思ってそのくらい増えていても「やっぱり!」って思うだけだし、「この位だったら、一週間こういう食事をしすれば元に戻る」ってわかるので、それを地道にするだけだし。 服のフィット感とかを目安にする人もいるけど、それって感覚の問題だし、洗濯していると服が伸びるってこともあるので、ストイックに数字で見た方が長期的には効果がある。ちなみに私は毎日カレンダーに体重と体脂肪、ウエストを書き込んで、ヒマなときに月の平均を出して折れ線グラフにしていますが、増減しても3年前に比べたらジリジリ落ちてきているよ! 3.ヤバイ食べ物との付き合い方 これも人によってそれぞれだと思いますが、私はナッツ、ケーキ、チーズ、パン、ピーナッツバター・・・・って感じなんですけど、「ガマンするとストレス溜まってドカ食いするので、毎日少しずつ食べる」っていうけど、少しずつ食っても面白くねーんだよ!私の場合、お腹一杯食べることに喜びを覚える人なので、もう極限までガマンしてから、思いっきり食べる。ナッツなら一袋、ケーキなら2個、パンとピーナッツ・バターは4切れくらい?で、これも体重・体脂肪計ることによって、どのくらいのダメージが出るかわかっているので、「このくらい太ってもいいんだな!?」と納得してから食べる。で、その分食事抜いたりする(つか、食い過ぎてお腹空かない)。お菓子をご飯の代わりにしちゃダメっていうけど、たまにだったら食い過ぎるより「代替」しちゃった方が賢い。 4.脂肪と筋肉は同時に減る! 脂肪だけ減らすってことは基本出来ない。ボディ・ビルダーの人でも「脂肪増えてもいいから筋肉も付けるためにたくさん食べてたくさんトレーニング」する時期と、筋肉を見せるために、多少筋肉も落ちるけど取り合えず脂肪を落とすことに専念する時期と分けるんだって。だから、ダイエットしながら運動すると、一緒に落ちていく筋肉の減少を最低限に食い止めることが出来るから、運動をしなくちゃいけない。でも運動で痩せるわけではない。 5.普段はドッグフード 私は犬の食事を見てて「ああ、毎日同じものを同じ時間に食べてたら、太る、太らないって気にすることないなあ」としみじみ思い、平日はいちいち「今日何食べよう?」とか思わないように、毎日同じものを食べることにした。 6.料理しない 生食だと消化酵素が取れていいってのもあるけど、料理すると使う調味料や油で結構カロリー上がるし、つい作り過ぎちゃうと残さず食べちゃうし、いいことない。普段はご飯に納豆、サラダとか粗食でいいのだ。あ、但し、外食、買い食いはしない。 7.運動は毎日 例えば月、水、金とかって決めると、月曜に予定が入った、水曜は具合悪くなった、となると、いきなり週4日間運動しなくなる。ヤル気と体力のあるときにがーっと勢いでやって置けば、生理だ~風邪だ~って時にゆっくり休んでも、月平均で見ると17日以上は運動していることになったりして、それならそんな悪い数字でもない。 8.まず体重ありき 良くリバウンドする、って言いますけど、元々食べてる量に戻せばそりゃあ体重も戻るわな。「コレくらい食べても太らない身体」じゃなくて、「この体重でいたいなら、このくらいしか食べれない」ってことなのよ。だから、ある程度までくると痩せなくなる、っていうけど、それ以上痩せないんだったら、食べ過ぎなんだよ。だからダイエットしだしたら、その食事量で一生行く、もしくはさらに小食になっていく、っていう覚悟で望まなければならない。 9.食べ物以外の楽しみを探せ! 今こんだけエンタメが充実している世の中で、食べることだけを楽しみにしていると言うのが情けない。友達と出かけたりするのでも、食べることが関わらないことを一緒にすればいい。ショッピング、映画、スポーツを一緒にする、ライブに行く、などなど、食事抜きで楽しめることなんか一杯あるし。 10.食事の間隔を空ける 現代人はしょっちゅう食べ過ぎだと思う。あれじゃあ、身体に溜まった脂肪を燃やす時間がない。時々一食くらい抜かすと調度いいと思う。私は基本、お昼ご飯のあとは、次の日の朝まで何も食べない。お腹空いたらにんじん一本とか、ポットにお茶を一杯作って飲んだりとかする。しかし、これは、栄養の吸収の悪い人は、できないかも。そういう人は、小さい食事を一日5回とかする方が向いているのでは。でも、300カロリーくらいの食事って本当にちびっとなので、食べても食べても満足しないという風になり、私はそうなるとどうせドカ食いするのわかっているので、「朝昼がっつり、でも夕飯は食べない」って方法の方が向いている。 こんな感じで、体重は2,3キロ、体脂肪は2から4%くらい減ったかな。数字にすると微々たるもんだけど、昔より食べなくなって食費は浮くし、昔「スキニー」としてはいていたジーンズが、今は「ユルユルのストレート」に見えるくらいにはなった。でも後2キロくらい落として、堅そうな身体になりたいので、さらに食事量を調整中。運動は好きだけど、やっぱ普通に生活していたかったら、そんなに運動に時間を費やせないから、食事量を調整するしかない。なるべく「楽しみ」で食べているものを減らし、身体にいいものをたくさん食べるようにする。まあ身体にいい食べ物もおいしいと思って食べてるから、それほど辛くないけどね~。もう趣味の世界だもんな。 |