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『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』-ヘルボーイは男になったが。
Hellboy II: The Golden Army

第一作目に比べて大分スケール・アップしたのですが、ううーん、私的にはイマイチ。ポリスの『シンクロニシティ』とファーストとどっちがいいか、と聞かれたら間違いなく「ファースト」というように、『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』は、商業的には一作目じゃ小粒だけど、ここまでやっちゃうと俗っぽいなあ、という。

Hellboy
dvd on amazon.com

Produced: 2008
Director: Guillermo del Toro
Writing Credits: Guillermo del Toro
Cast:
Hellboy: Ron Perlman
Liz: selma blair
Abe Sapien: doug Jones
Prince Nuada: Luke Goss
Princess Nuala: Anna Walton
ブログには書いたことなかったですけど、実は私、ヘルボーイ大好きで、一作目はDVDも持ってるし、ヘルボーイの写真を会社に飾っていたくらいなんです。なんか可愛いじゃん!自分がブサイクなのを気にして、角を折って磨いてるところとか、けなげ!なのにマッチョで漢で、デカくて強くなければダメ!という男のエゴむき出しなくせに、ジョン・マイヤーズみたいな草食系の男の子にものすごい嫉妬している。大好きなリズ(セルマ・ブレア)が、ジョンとコーヒー飲みに行くのを物陰から盗み見てクサクサしているところなんて最高!

でも、こういう男は一緒になったら面倒くさいだろうななんて思っていたら、今作ではリズと暮らし始めていて、しかもいつもケンカしている。ああ、普遍的な恋愛の不条理・・・・・。しかし、実はリズは妊娠していて、この二作目はヘルボーイの男としての成長物語にもなっているわけなんですね。

さらに今作では、飄々としたところがなんとも愛らしい半漁人・エイブも恋をする!なんか前作に比べて大作っぽくなっちゃたことに抵抗あったんですけど、今考えてみると、こうしたキャラクター・デベロップメントというか、登場人物に深みを出すといった点では結構良かったなあ。

そういえば、一作目のジョン・マイヤーズはどうしちゃったのよ?彼は、ブルッテンホルム教授の後を継ぐために来たんじゃなかったんだっけ?やっぱり役不足だったのか・・・・・。

今回「大作っぽくていや」っていうのは、フリークたちの地下の町とか、歯をめがけて襲ってくる小さいクリーチャーとか、今回ヒール役のヌアダ王子のアクションがすっごいカンフー入ってるところとか、なんかさー。『スター・ウォーズ』ファンの人はどう思ってんのかわからないけど、私はジャバ・ザ・ハットが出てきた時点で『スター・ウォーズ』に興味を失ったのと同じように、なんか今回のヘルボーイは、一作目にあった暗さとかアウトローさとか、そういうものがなくなっちゃって残念。リズも超常現象捜査局でテキパキ働いてるし。一作目では、ヘルボーイは自分勝手だし、リズはヤル気ないし、チームとして全然まとまりないところがなんだか可笑しかったのに。

でも今回は、「なぜ自分をフリーク扱いして受け入れてくれない人間に味方して、自分の同類と戦っているのだ?」という究極の質問を投げかけているわけなのですな。ヌアダ王子が人間を滅ぼそうとしているのは、人間が好き勝手にやるためにこの世(地球?)がめちゃくちゃになっているからだという、至極真っ当な理由がある。うーん。私も人間がいなくなった方がいいんじゃないかという意見には賛成なので、そう言われちゃったヘルボーイの苦悩がジンジンと伝わってきます。

それにヘルボーイって、いつか人類を滅ぼす、という運命を背負ってるんじゃなかったっけ?ゴールデン・アーミーの指揮権をかけて、ヘルボーイがヌアダ王子にチャレンジした時、「おお!結局はヘルボーイが人間を滅ぼすのか!」とすげーエキサイトしたよー。だって、この前のシーンで、リズが、「今、ヘルボーイを助ければ、こいつはいつか人類を滅ぼす。こいつと人類とどちらを選ぶか?」と聞かれて、ヘルボーイを選んだのを観て「当然!」と思った後だったし。

これで人間界を滅ぼしていたらカッコ良かったんだが、さすがにそういうプロットにはできなかったのね・・・・。でも、ヘルボーイとヌアダ王子が死闘を繰り広げているとき、

「ヌアダ王子とヌアラ王女が双子で、気が通じ合っていて、ヌアダ王子が切られるとヌアラ王女も血を流すんだったら、ヌアラ王女が自殺すれば、ヌアダ王子を止められるんじゃん。ヌアラ王女に恋しているエイブが可哀想だけど、ヌアラ王女は王女なんだから、そのくらいのことは覚悟しないと・・・・・」

なんてクドクドと思っていたら、本当にヌアラ王女が自分の心臓を刺して、「おお!」と思ったけど「そうそう。王女なんだから」とイジョーに冷めていた私。でもエイブとヌアラ王女も掌と掌を合わせて気を交換できるみたいなので、エイブが気で治しちゃうかと思ってた私もなんだかんだロマンチックな人ですね。

で、結局ヘルボーイは超常現象捜査局を辞めて、リズと暮らすって言うんだけど、どこで何して暮らすんだろうな~。でもこれは、ヘルボーイがもうヒーローになることで人間に受け入れられようと思わない、リズだけに愛されていればいいさと思ったからだ、というのは美しいのだけど。いやでも、そうだったらゴールデン・アーミーを引き連れて人類を滅ぼし、フリークの王として君臨、リズとの子供が後に王位を継ぎ、フリークの社会は栄えました、いや、でもやっぱ社会というものが形成されると、人間だろうがフリークだろうが、争いは絶えず・・・・ってそこまでやると、ファンタジーでもなんでもなくなっちゃうか。いや、『ダークナイト』もああいう内容にしたんだし、ここは一つ世紀末っぽく(って前に書いたら「もう世紀末は過ぎましたよ」という鋭いツッコミを頂きましたが。いーの!「世紀末」って雰囲気を表してるの!)。

映画 ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー ギレルモ・デル・トロ ロン・パールマン セルマ・ブレア  ダグ・ジョーンズ  ルーク・ゴス アンナ・ウォルトン
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映画の感想 | コメント(0) | 【2009/03/31 23:05】
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『レイチェルの結婚』-リアルなアメリカの家庭
Rachel Getting Married

とにかくこの映画は、アメリカの結婚式っていうのを良く描写してますよね。自分ちの庭にテント張って、ケータリングで料理運んで、バンドとか呼んで、一日中パーティ。友達や幼馴染や親戚ごたまぜで何日か過ごすので、すごい盛り上がるかと思えばすごい退屈にもなったりという。

Rachel Getting Married
Produced: 2008
Director: Jonathan Demme
Writing Credits: Jenny Lumet
Cast:
Kym: Anne Hathaway
Rachel: Rosemarie DeWitt
Sidney: Tunde Aebimpe
Abby: Debra Winger
Paul: Bill Irwin
Kieran: Mather Zickel
Carol: Anna Deavere Smith
でもいくらなんでもこの映画みたいに、ゲストがみんな楽器弾いたりコントやったりっていうのはさすがにないと思いますけどね。この映画では、婿さんが音楽関係の仕事かなんかしてるんで、友達がみんな多芸なんだと思いますけど、普通のアメリカ人だったらこんなにすごくないよ。それにこの結婚式ってなんだかインド調じゃん?かなりリベラルな、大都市郊外の中産階級の家族だな~と思った。白人・黒人のカップルだし。

で、花嫁レイチェルの妹・キムが、アル中のリハビリ施設からお許しを得て、姉の結婚式に出るために帰ってくるのですが、キムが現れると急にテンション上がるこの家族。なんか、親戚のおじさんで、祝い事に呼ばれると必ず酔っ払って大暴れする人とかいるじゃん?あんな感じでみんなが警戒しているのがわかって笑う。

キムは16歳くらいの時に、薬でラリって運転して事故を起こし、同乗していた幼い弟を殺してしまったという、なんだか色々トラウマを抱えた人みたいなんですけど、全く同情できないキャラです。なんかさー、自分がお姉さんのブライド・メイドになれなかったといっては怒り、ブライド・メイドだったお姉さんの親友を引き摺り下ろしてまでブライド・メイドになったり、自分はグレーが似合うから、ブライド・メイドのドレスの色がラベンダーなのに自分のドレスだけグレーに変えたり(しかもラベンダーの方が似合う)。

自分の結婚式なのに、アル中の妹に好き勝手やられて可哀想なレイチェル、って思うかと思えば、このお姉さんもなんだかいけ好かない女なんだよな。正直言って、顔からしてすでにスノッブ!こういう感じの人うちの周りにもいっぱいいるよ。金持ってて、リベラルで、ヘルシーヲタクで、なんだかなー。こういう人がヌクヌク幸せそうだとなんかムカつく、というそういうタイプの女。

で、レイチェルは弟の件もあり、キムには複雑な感情を抱いているのだが、今回はなんか本当に大嫌い!モードに入ってしまう。お父さんはそんなレイチェルをなだめたりするんだけど、このお父さんも気が弱いつーか、イマイチ役立たずな。要するにこの映画って、ダメ家族の映画なんだなと思いました。

お母さん (デブラ・ウィンガー)は、かなり前に離婚していて、今回の結婚式には招かれて来るのですが、キムはこのお母さんに認められたいというか許してもらいたいというか、特にお母さんを意識していたね。中盤、

「お母さん、なんでクスリでいつもラリってるような私に、弟を任せて出かけたの?」

みたいにキムが詰め寄るシーンがあるんですけど、要するにお母さんの判断ミスで弟が死んだようなものなのに、お母さんは責任を全てキムに押し付けて、それを直視したくないお母さんはなんとなくキムに冷たくて、そういうモロモロのことがキムのトラウマに、そしてなんとなく上手く行かないこの家族のコアな問題なのかも。

で、最後、結婚式も終わり、キムはまたリハビリ施設に帰って行くのですけど、キムは良くならないんじゃない?アル中とかってさー、身近な人の理解とかサポートとかが大事なんじゃないかと思うのだが、この家族はダメだからな~。アル中自体は克服できても、何やって食ってんだかわからないような生活していくんじゃないかしら、キムって。良くいるじゃないですか、一家のはぐれものみたいな叔父さんとか叔母さんとか。ああいう風になっちゃうんじゃないかと思った。

アン・ハサウェイがキム役でオスカーの主演女優賞にノミネート!っていうからどんだけスゴイのかと思ったらそうでもなかったですけどね。いや、かなり健闘していると思うのですが、なんたってライバルが凄いもんなあ。『ダウト』のメリル・ストリープなんて、すっごかったもん。映画もかなり地味な感じがするのですが、リアルな典型的なアメリカの家族が描かれていて、その洞察力と率直さはいいなと思いました。

映画 レイチェルの結婚 ジョナサン・デミ アン・ハサウェイ ローズマリー・デウィット ビル・アーウィン トゥンデ・アデビンペ アンナ・ディーヴァー・スミス デブラ・ウィンガー マーサー・ジッケル
映画の感想 | コメント(1) | 【2009/03/30 23:40】
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マーティン・スコセッシ[偉人伝外伝] 監督作品一覧
Chu's Filmography @ A Glance

Martin Scorsese

本名マーティン・マーカントニオ・ルシアノ・スコセッシ。 ニックネームはマーティ。1942年11月17日、ニューヨーク州クィーンズ生まれ。 身長5フィート4インチ(163cm)。

Martin Scorsese
■The Rise of Theodore Roosevelt (2010) (announced)
■Silence (2010) (pre-production)
■Untitled George Harrison Documentary (2010) (filming)
■Shutter Island (2009) (post-production)
■"Artour" (1 episode, 2008) [Actor]
■Shine a Light (2008)
■The Key to Reserva (2007)
■ディパーテッド (2006)
■No Direction Home: Bob Dylan (2005)
■アビエイター (2004) [Director / voice: uncredited] .... Hell's Angels Projectionist/Man on Red Carpet
■Lady by the Sea: The Statue of Liberty (2004) (TV)
■Shark Tale (2004) [voice .... Sykes]
■Michael Jackson: Number Ones (2003) (V) (video "Bad")
■"The Blues" (1 episode, 2003)
■Gangs of New York (2002) [Director / Actor: uncredited .... Wealthy Homeowner]
■The Concert for New York City (2001) (TV) (segment "The Neighborhood")
■Bringing Out the Dead (1999) [Director / voice .... Dispatcher]
■Mio viaggio in Italia, Il (1999)
■Kundun (1997)
■Casino (1995)
■Michael Jackson: Video Greatest Hits - HIStory (1995) (V) (video "Bad")
■A Personal Journey with Martin Scorsese Through American Movies (1995) (TV)
■Search and Destroy (1995) [Actor .... The Accountant]
■Quiz Show (1994) [Actor .... Martin Rittenhome]
■The Age of Innocence (1993) [Director / Actor: uncredited .... Photographer]
■Cape Fear (1991)
■Guilty by Suspicion (1991) [Actor .... Joe Lesser]
■グッドフェローズ (1990)
■Made in Milan (1990)
■The Grifters (1990) [voice: uncredited .... Opening Voice-over]
■Dreams (1990) [Actor .... Vincent Van Gogh]
■New York Stories (1989) (segment "Life Lessons") [Director / Actor: uncredited .... Man Having Picture taken with Lionel Dobie]
■The Last Temptation of Christ (1988)
■Location Production Footage: The Last Temptation of Christ (1988) (V)
■Bad (1987) (V)
■The Color of Money (1986) [Director / voice: uncredited .... Opening Voiceover]
■"Amazing Stories" (1 episode, 1986)
■'Round Midnight (1986) .... Goodley [Actor .... Goodley]
■After Hours (1985) [Director / Actor: uncredited .... Club Berlin Searchlight Operator]
■Anna Pavlova (1983) [Actor .... Gatti-Cassaza]
■The King of Comedy (1982) [Director / Actor.... TV Director]
■Raging Bull (1980) {Director / Actor .... Barbizon stagehand]
■Pap'occhio, Il (1980) [Actor.... TV director]
■The Last Waltz (1978)
■American Boy: A Profile of: Steven Prince (1978)
■New York, New York (1977)
■Taxi Driver (1976) [Director / Actor .... Passenger watching silhouette]
■Cannonball! (1976) [Actor .... Mafioso]
■Alice Doesn't Live Here Anymore (1974)
■Italianamerican (1974)
■Mean Streets (1973) [Director / Actor: uncredited .... Jimmy Shorts]
■Boxcar Bertha (1972) [director / Actor: uncredited .... Brothel Client]
■Street Scenes (1970)
■I Call First (1967) [Director / Actor: uncredited .... Gangster]
■The Big Shave (1967)
■It's Not Just You, Murray! (1964)
■What's a Nice Girl Like You Doing in a Place Like This? (1963)
■Vesuvius VI (1959)

『Filmography at a glance』は、出演作品何本か観てるんだけど、『偉人伝』書くほどの思い入れはない役者さんの出演映画の一覧です。段々収集つかなくなってきたんですけど、偉人伝だと訳したりするの結構時間かかるんだお~。要するに手抜きなんですけど(爆)、先々、偉人伝に昇格することもあると思うんで、リクエストがあったら言ってくださ~い!
ハリウッド俳優・監督 | コメント(0) | 【2009/03/21 00:06】
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ロバート・デニーロ[偉人伝外伝] 出演/監督作品一覧
Chu's Filmography @ A Glance

Robert De Niro

本名ロバート・マリオ・デニーロ。 子供の頃のニックネームはボビー・ミルク。そのほかキッド・モンロー、ボブ、ボビーD。1943年8月17日、ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。 身長5フィート9.5インチ(177cm)。

Robert De Niro
■Frankie Machine (2010) (in production) .... Frank Machianno
■Heat (2009) (VG) (in production) .... Neil McCauley
■Everybody's Fine (2009) (post-production) .... Frank
■Righteous Kill (2008) .... Tom 'Turk' Cowan
■What Just Happened (2008) .... Ben
■Stardust (2007) .... Captain Shakespeare
■グッド・シェパード (2006) .... Bill Sullivan [Director]
■Arthur et les Minimoys (2006) (voice: English version) .... King
■Hide and Seek (2005) .... David Callaway
■The Bridge of San Luis Rey (2004) .... Archbishop of Peru
■ミート・ザ・ペアレンツ2 (2004) .... Jack Byrnes
■Shark Tale (2004) (voice) .... Don Lino
■Godsend (2004) .... Richard Wells
■Analyze That (2002) .... Paul Vitti
■City by the Sea (2002) .... Vincent LaMarca
■Showtime (2002) .... Det. Mitch Preston
■The Score (2001) .... Nick Wells
■15 Minutes (2001) .... Detective Eddie Flemming
■Meet the Parents (2000) .... Jack Byrnes
■Men of Honor (2000) .... Chief 'Billy' Sunday
■The Adventures of Rocky & Bullwinkle (2000) .... Fearless Leader
■Flawless (1999) .... Walt Koontz
■Analyze This (1999) .... Paul Vitti
■Ronin (1998) .... Sam
■Great Expectations (1998) .... Prisoner/Lustig
■Jackie Brown (1997) .... Louis Gara
■Wag the Dog (1997) .... Conrad Brean
■Cop Land (1997) .... Lt. Moe Tilden
■Marvin's Room (1996) .... Dr. Wally
■Sleepers (1996) .... Father Bobby
■The Fan (1996) .... Gil Renard
■Heat (1995) .... Neil McCauley
■Casino (1995) .... Sam 'Ace' Rothstein
■Cent et une nuits de Simon Cinéma, Les (1995) .... Le mari de la star-fantasme en croisière
■Frankenstein (1994) .... The Creature
■A Bronx Tale (1993) .... Lorenzo Anello [Director]
■ボーイズ・ライフ (1993) .... Dwight Hansen
■Mad Dog and Glory (1993) .... Wayne 'Mad Dog' Dobie
■Night and the City (1992) .... Harry Fabian
■Mistress (1992) .... Evan M. Wright
■Cape Fear (1991) .... Max Cady
■Backdraft (1991) .... Donald 'Shadow' Rimgale
■Guilty by Suspicion (1991) .... David Merrill
■Awakenings (1990) .... Leonard Lowe
■グッドフェローズ (1990) .... James 'Jimmy' Conway
■Stanley & Iris (1990) .... Stanley Everett Cox
■We're No Angels (1989) .... Ned
■Jacknife (1989) .... Joseph 'Jacknife' Megessey
■Midnight Run (1988) .... Jack Walsh
■The Untouchables (1987) .... Al Capone
■Angel Heart (1987) .... Louis Cyphre
■The Mission (1986) .... Rodrigo Mendoza
■Brazil (1985) .... Archibald 'Harry' Tuttle
■Falling in Love (1984) .... Frank Raftis
■Once Upon a Time in America (1984) .... David 'Noodles' Aaronson
■The King of Comedy (1982) .... Rupert Pupkin
■True Confessions (1981) (as Robert DeNiro) .... Father Des Spellacy
■Raging Bull (1980) .... Jake La Motta
■The Swap (1979) .... Sammy Nicoletti
■The Deer Hunter (1978) .... Michael
■"The Godfather: A Novel for Television" .... Young Vito Corleone (4 episodes, 1977)
■New York, New York (1977) .... Jimmy Doyle
■The Last Tycoon (1976) .... Monroe Stahr
■Novecento (1976) .... Alfredo Berlinghieri
■Taxi Driver (1976) (as Robert DeNiro) .... Travis Bickle
■The Godfather: Part II (1974) .... Vito Corleone
■Mean Streets (1973) .... Johnny Boy
■Bang the Drum Slowly (1973) .... Bruce Pearson
■The Gang That Couldn't Shoot Straight (1971) .... Mario
■Born to Win (1971) .... Danny
■Jennifer on My Mind (1971) .... Mardigian
■Hi, Mom! (1970) .... Jon Rubin
■Bloody Mama (1970) .... Lloyd Barker
■The Wedding Party (1969) (as Robert Denero) .... Cecil
■Sam's Song (1969) .... Sam Nicoletti
■Greetings (1968) .... Jon Rubin
■Trois chambres à Manhattan (1965) (uncredited) .... Client at the diner

『Filmography at a glance』は、出演作品何本か観てるんだけど、『偉人伝』書くほどの思い入れはない役者さんの出演映画の一覧です。段々収集つかなくなってきたんですけど、偉人伝だと訳したりするの結構時間かかるんだお~。要するに手抜きなんですけど(爆)、先々、偉人伝に昇格することもあると思うんで、リクエストがあったら言ってくださ~い!
俳優・男優 | コメント(0) | 【2009/03/20 23:05】
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クリント・イーストウッド[偉人伝外伝] 出演/監督作品一覧
Chu's Filmography @ A Glance

Clint Eastwood

本名クリント・イーストウッドJr.。 1930年5月31日、カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。 身長6フィート2インチ(188cm)。

Clint Eastwood
■The Human Factor (2009) (pre-production) .... [Director]
■グラン・トリノ (2008) .... Walt Kowalski [Director]
■チェンジリング (2008) .... [Director]
■硫黄島からの手紙 (2006) .... [Director]
■父親たちの星条旗 (2006) .... [Director]
■ミリオンダラー・ベイビー (2004) .... Frankie Dunn [Director]
■"The Blues" (1 episode, 2003) .... [Director]
■ミスティック・リバー (2003) .... [Director]
■Blood Work (2002) .... Terry McCaleb [Director]
■Space Cowboys (2000) .... Frank Corvin [Director]
■True Crime (1999) .... Steve Everett [Director]
■Midnight in the Garden of Good and Evil (1997) [Director]
■Absolute Power (1997) .... Luther Whitney [Director]
■The Bridges of Madison County (1995) .... Robert Kincaid [Director]
■A Perfect World (1993) .... Chief Red Garnett [Director]
■In the Line of Fire (1993) .... Secret Service Agent Frank Horrigan
■Unforgiven (1992) .... William 'Bill' Munny [Director]
The Rookie (1990) .... Nick Pulovski [Director]
■White Hunter Black Heart (1990) .... John Wilson [Director]
■Pink Cadillac (1989) .... Tommy Nowak
■Bird (1988) [Director]
■The Dead Pool (1988) .... Insp. 'Dirty' Harry Callahan
■Heartbreak Ridge (1986) .... Sergeant Thomas Highway [Director]
■Pale Rider (1985) .... Preacher [Director]
■City Heat (1984) .... Lieutenant Speer
■Tightrope (1984) .... Capt. Wes Block
■Sudden Impact (1983) .... Harry Callahan [Director]
■Honkytonk Man (1982) .... Red Stovall [Director]
■Firefox (1982) .... Mitchell Gant [Director]
■Any Which Way You Can (1980) .... Philo Beddoe
■Bronco Billy (1980) .... Bronco Billy [Director]
■Escape from Alcatraz (1979) .... Frank Morris
■Every Which Way But Loose (1978) .... Philo Beddoe
■The Gauntlet (1977) .... Ben Shockley [Director]
■The Enforcer (1976/I) .... Insp. 'Dirty' Harry Callahan
■The Outlaw Josey Wales (1976) .... Josey Wales [Director]
■The Eiger Sanction (1975) .... Dr. Jonathan Hemlock [Director]
■Thunderbolt and Lightfoot (1974) .... John "Thunderbolt" Doherty
■Magnum Force (1973) .... Insp. 'Dirty' Harry Callahan
■Breezy (1973) (uncredited) .... Man in Crowd on Pier [Director]
■High Plains Drifter (1973) .... The Stranger [Director]
■Joe Kidd (1972) .... Joe Kidd
■Dirty Harry (1971) .... Insp. Harry Callahan
■Play Misty for Me (1971) .... Dave [Director]
■The Beguiled (1971) .... Cpl. John McBurney [Director]
■Kelly's Heroes (1970) .... Pvt. Kelly
■Two Mules for Sister Sara (1970) .... Hogan
■Paint Your Wagon (1969) .... Pardner
■Where Eagles Dare (1968) .... Lt. Morris Schaffer
■Coogan's Bluff (1968) .... Deputy Sheriff Walt Coogan
■Hang 'Em High (1968) .... Marshal Jed Cooper
■Magnifico extranjero, El (1967) .... Rowdy Yates
■Streghe, Le (1967) .... Charlie (segment "Sera come le altre, Una")
■Buono, il brutto, il cattivo., Il (1966) .... Blondie
■Per qualche dollaro in più (1965) .... Monco
■"Rawhide" .... Rowdy Yates (217 episodes, 1959-1965)
■Per un pugno di dollari (1964) .... Joe
■"Maverick" .... Red Hardigan (1 episode, 1959)
■Ambush at Cimarron Pass (1958) .... Keith Williams
■Lafayette Escadrille (1958) .... George Moseley
■"Navy Log" .... Burns (1 episode, 1958)
■Escapade in Japan (1957) (uncredited) .... Dumbo Pilot
■"West Point" (1 episode, 1957)
■"Death Valley Days" .... John Lucas (1 episode, 1956)
■The First Traveling Saleslady (1956) .... Lt. Jack Rice, Roughrider
■Away All Boats (1956) (uncredited) .... Marine (Medic)
■Star in the Dust (1956) (uncredited) .... Tom, ranch hand
■"Highway Patrol" .... Joe Keeley (1 episode, 1956)
■Never Say Goodbye (1956) (uncredited) .... Will
■Tarantula (1955) (uncredited) .... Jet Squadron Leader
■Lady Godiva of Coventry (1955) (uncredited) .... First Saxon
■Francis in the Navy (1955) .... Jonesey
■Allen in Movieland (1955) (TV) .... Orderly
■Revenge of the Creature (1955) (uncredited) .... Lab Technician

『Filmography at a glance』は、出演作品何本か観てるんだけど、『偉人伝』書くほどの思い入れはない役者さんの出演映画の一覧です。段々収集つかなくなってきたんですけど、偉人伝だと訳したりするの結構時間かかるんだお~。要するに手抜きなんですけど(爆)、先々、偉人伝に昇格することもあると思うんで、リクエストがあったら言ってくださ~い!
映画を見て、思ったこと | コメント(0) | 【2009/03/18 01:21】
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『危険な情事』-とにかくグレン・クローズです
Fatal Attraction

ニューヨークで弁護士をしているダン(マイケル・ダグラス)は、奥さんと行ったとあるパーティで、魅力的なキャリア・ウーマン、アレックス(グレン・クローズ)と出逢う。後日、仕事で再会したダンとアレックスは一緒に食事をし、食事が危険な情事にエスカレートして行く・・・・・。

Fetal Attraction
dvd on amazon.com
Produced: 1987
Director: Adrian Lyne
Writing Credits: James Dearden
Cast:
Dan: Michael Douglas
Alex: Glenn Close
Beth: Anne Archer
Ellen: Ellen Hamilton Lazten
このパーティ、ジャパニーズ・レストランが会場で、なんかわかんないけど世界的に有名なカラテの先生?が招かれていて、不必要にお辞儀しまくっているのをダンとダンの友達が

「サムライのなんちゃら!」

とか言ってマネをしてゲラゲラ笑ったり、今では考えられないほどすっごい無神経な日本レフェレンス満載で、時代を感じますね~。

男の浮気を容認する気はありませんが、このシチュエーションはちょっと厳しいなあ。たまたま魅力的な女が現れた週末に、奥さんと子供が実家に遊びに行っていないなんて!こんな状況じゃなかったらダンだって、浮気してなかったと思うよ。こういうのをまさに「魔が差す」って言うんでしょうね。

しかも魅力的な女の方がヤル気満々なんだからさ。公開当時は、「こんなババア顔の垂れパイ女のどこがいいんだろう」と思ってたんだけど、今観ると、グレン・クローズめっちゃキレイ!!!すっげー魅力的。ちょっと褐色系のメイクにちりちりの金髪がすごい似合ってて、腰がすげー細くて、当時流行った肩パッドの入った皮のコートがむっちゃ似合う!

このグレン・クローズ演じるアレックスってデキるキャリア・ウーマンで、自立してて、しかもすごい魅力的なので、一回くらい寝てもサバサバしていると思ったんだろうなあ、ダンよ。まあさ、ストーカーとかって、一見してストーカーってわからないので、気の毒ではあるのだが。

だが。

やっぱダンが悪者になっちゃうよねー。アレックスとご飯食べてて家族の話になり、「俺は(可愛い子供と奥さんがいて)本当にラッキーだ」と言うとアレックスが、

「じゃあ、あなたここで私と何やってるの?」

と突っ込まれてグウの音も出ない。そうなの、何やってんのよ!んで結局、アレックスは妊娠したと言ってダンに責任取れって迫るのですが、ダメだよ~、女が避妊していると想定して中で出しちゃ(笑)。それに、ダンもハッキリしない男なんだよね~。しつこく電話かかってきたりしてうざがる割には、会うと「キレイだよ」なんて言ったりさ。でも男って結構こういうところ煮え切らないでしょ?女だったら「メーワク!」って思ったらもう鼻にも引っ掛けないけど、男ってうだうだうだうだ未練がましいんだよね。それを優しさと履き違えてるんだろなあ。まあでも、アレックスってマジ切れてるから、男がどういう反応をしても、こういう結果になったんだろうけど。

で、どんどん怖くなってくるアレックスから逃れるため、電話番号変えたり、郊外に引っ越したりするのだが、アレックスは執念で追いかけてくるのですね~。怖いですね~。ダンの車に硫酸かけて台無しにし、レンタカーを借りて郊外の家に帰るダンの後をつけ、窓から家族団欒を盗み見ていたら、つわりで気持ち悪くなっちゃって、怒りに燃えながら茂みでゲロを吐くアレックス!もーわたしゃ笑い過ぎてカウチから落っこちました。。

ここまでもアレックスの魔女ぶりが超怖いのですが、やっぱりこの映画の一番の見所は、後半のアクション・シーンなんですよね。アレックスとダンの一騎打ちがすごい。マイケル・ダグラスに髪の毛引っ張られて、ガラスに顔をグリグリ押し付けられちゃうグレン・クローズ!今では女が映画で殴られるなんて当たり前なんだけど、そういう現在の感覚で見ても、このグレン・クローズ、すごい迫力だよ。

で、最後、アレックスがバスルームでダンの奥さんを襲うところなんて、すっげ~~~~怖い!サイコ・ホラーですよ。完全に狂っているアレックスが、自分の足にグリグリ包丁押し付けながら、ブツブツ文句言うところ、キ、キレてる。バスルームに蒸気が充満している中で・・・・。怖くて、心臓がドキドキしますよ~。

その後逆噴射して包丁振り回すアレックス!!奥さんの足首持って離さない!ひー。このシーン、ほんっと怖いのよ。で、最後銃で撃たれて浴槽の中に沈むグレン・クローズ、上手いんだよね。名優です。あ、その前に、一度浴槽に顔付けられて動かなくなったアレックスが水からざばあ!と起き上がってきてダンを襲うシーンもあるのだけど、カメラの位置が浴槽のまん前にシフトするので、「あ、ざばあ!と来るな」とわかっちゃって余りインパクトない。

DVDの特典に付いていたインタヴューが面白くて、グレン・クローズはこの役をやった後、良く男のファンに声掛けられて、「あの映画が僕の結婚を救った」って感謝されたんだって(笑)。グレン・クローズってすごい落ち着いた、しかもちょっとシャイ気な感じの人で、こんな激しい役が出来ちゃうって、やっぱ役者なんだなーと、当たり前ながら関心した。

あとね、もともとのエンディングは、アレックスが自殺するんだったんだって。自分で自分のクビを切り(それも怖いなあ)、ダンが殺したようにみせかけ、ダンが警察に捕まり、連行されていく車を奥さんが追いかける、という。このエンディングは映画祭かなんかで初公開したときのエンディングだったのだが、すげー評判悪かったのだって。観客は、最後、ダン一家の復讐を求めたとか!

で、エンディングを取り直すことにしたのだが、グレン・クローズが一番反対したそうだ。なんでも彼女はこの役を演じるに当たって、精神科医に会ったり、こういう女の生態を研究したが、家族を襲ったりすることはなく、自殺することが多いんだって。そういうリアリティを無視したエンディングはイヤ!って反対したそうです。

まあ確かに、このエンディングはハリウッドしているのですが、コレがストーリー全体をぐっと引き締めてると思う。マイケル・ダグラスも、奥さん役のアン・アーチャーもすごくいいし、それと忘れてはならないのが、7歳の娘役のエレン・ハミルトン・ラッツェン。この子は、愛くるしいし、お父さんとお母さんが口論しているときに泣くシーンなんか、信じられないほど上手い。

でも、とにかく、グレン・クローズです。

key Word
映画  危険な情事 エイドリアン・ライン マイケル・ダグラス グレン・クローズ アン・アーチャー エレン・ハミルトン・ラッツェン
ハリウッド映画 | コメント(6) | 【2009/03/15 21:21】
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『ミルク』-オスカー納得です
Milk

しかしコレを観てつくづく思ったのですけど、政治家に向いている人っていいなあ~。いくら世の中を変えたいという情熱があっても、政治家になるというのはたくさんの人を動かせなきゃダメだし、特に自分の方がマイノリティであるからこそ政治家になりたいと思ったら、本当に人間的魅力がなかったらできないですよ。ショーン・ペンは、そういうハーヴェィ・ミルクという人を、魅力的に演じてましたね。こういう人がたまたまゲイだったことは、ゲイの人たちにはラッキーでしたよね。映画でも言われていたけど、ゲイのマーチン・ルーサー・キングですよ。

Milk
dvd on amazon.com
Produced: 2008
Director: Gus Van Sant
Writing Credits: Dustin Lance Black
Cast:
Harvey Milk: Sean Pann
Cleve Jones: Emile Hirsch
Dan White: Josh Brolin
Jack Lira: Diego Luna
Scott Smith: James Franco
Michael Wong: Kelvin Yu
Anne Kronenberg: Alison Pill
もう一つ思ったのは、やっぱり何かに情熱を燃やして心血注いで活動していると、恋愛関係ってダメになっちゃうものなんだなあ、という。ミルクの恋人、スコットは、ミルクの政治活動について行けなくなって彼のもとを去ってしまう。スコットを演じるジェームズ・フランコ、いいなあ!『スモーキング・ハイ』ですげー好きになったんですけど、コレでもいいです!

ご近所の84歳のおばあちゃんが『ミルク』を劇場に観に行って、大画面で男同士がチュッチュ、チュッチュするのがもう耐えられないっ!ってこの映画大嫌いになっちゃったのですが、確かに赤裸々に描いてますよね。でも私はおばあちゃんよりはまだまだ若いので、「これって、普通の男女のカップルだったらやり過ぎでもなんでもないよな~」と思った。なんかさ、もーミルクとスコットが超 in love で、「可愛いぃぃぃぃぃぃ~~~~」って思っちゃった。

マイ・プライベート・アイダホ』でも書いたけど、ガス・ヴァン・サント、趣味丸出しだし!実在の人物がモデルなのに、エミール・ハーシュジェームズ・フランコディエゴ・ルナ!もーみんな超可愛い!!!

ディエゴなんて、もう絞め殺したくなっちゃう可愛さです!むぎゅー!って絞ってしまいたくなるよーな!でもこの人演じるジャックは、可愛いけどなんかすげー我がまま女みたいな、子供っぽくて精神的に不安定な人ですね~。なんかミルクさんって、そういう人を呼び寄せちゃうのね。ゲイだといって差別されたり脅かされたりしているのに小さくならず、自分をしっかり持って人生をエンジョイしている人なので、それが出来ない人たちの嫉妬や憧れや、色んな感情の対象になってしまう。

エミール・ハーシュもなんだかイヤに生き生きと演じてて、すげえ面白い。若くて可愛くて、そんでちょっとぽっちゃりしているところが時代を表していて上手い!と思った。70年代くらいの子って、まだエクササイズとかダイエットがブームになる前だから、ぷくっとしているんだよね。『イントゥ・ザ・ワイルド』ではがりがりに痩せてたのにね~。

みんなしぐさとか本物のゲイの人みたい!って思ったけど、ゲイの人は「演技」ってわかっちゃうんだってね。そりゃそうだよね、本物の日本人が演じてない日本人の役ってわかっちゃうもんな。でもガス・ヴァン・サントがOK出してるんだから、すっごく信憑性あるんだろうなあ。

でもね、これってゲイの映画というより、一人の偉大な政治家の映画だと思った。たまたま私生活がゲイで、政治家になるモチベーションがゲイの人権だったというだけで、あとはとにかくミルクの政治家としての才能というか、情熱というか、魅力に圧倒されますよ。

演説なんかさ~、感動しちゃうもん。この人は同性愛者にクローゼットから出て来い、ゲイであることを隠すな、ってアジるんだよね。友達や家族に言えと。

この人が繰り返し言っている、個人の利益のためじゃなく、グループとして政治的なパワーを勝ち取りたいなら、カミング・アウトすべきだ、という理論はすごく賛成したし、感動した。この人が現れる以前のゲイに対するバッシングは相当ひどかったみたいで、それこそ『ブロークバック・マウンテン』じゃないけど、ゲイの人が道端で殺されてもたいした事件にならないので、ゲイの人はみんな警報笛を持ち歩いている。ミルクも、一度夜道でつけられていると思ってパニくる場面があるのですが、こんな風に生きなきゃならないって本当に気の毒だ。

しかもゲイだというだけで職を追われたりする。そんな状況の中でカミング・アウトするってすごい勇気のいることなのだが、まさに「自分だけリンチされなきゃいいや、自分だけ仕事を失わなければいいや」と思っていたら、「ゲイの人権」はあり得ないんだよね。

ミルクは、暗殺されるんじゃないかと怯えていたし、お金もほとんどなかったらしいけど、自分が犠牲になっても、他のゲイたちと、ゲイと同じように人権を無視されている人たちが、「希望を持って生きられる」世の中にしよう!っていう情熱があって、そこに多くの人が動かされちゃうんだよね。

ジョシュ・ブローリン演じるダン・ホワイトは、ミルクがゲイであるというユニークさで成功した、と思って嫉妬しているんだけど、本当はダン・ホワイトには政治家として情熱を賭けるほどのテーマが自分にないから、人がついて来ない、ってことがわからないんだよね。

これはいい映画だわ。アカデミー最優秀主演男優賞、なんでミッキー・ロークじゃないんだよぉぉぉぉと思ったけど、このショーン・ペンはすごいいいです。町山さんも言ってたけど、普段のショーン・ペンって、全くこういう人じゃないわけじゃない?どっちかっていうと「漢」系じゃん?それがまー、超おネエなの!演技とは思えないよ。本当に成りきっていた。ショーン・ペンが見えないもん。これはオスカー納得です!

key Word
映画 ミルク ガス・ヴァン・サント エミール・ハーシュ ジョシュ・ブローリン ジェームズ・フランコ ディエゴ・ルナ アリソン・ピル
第81回アカデミー賞 | コメント(9) | 【2009/03/14 21:36】
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袋 コメディ映画 ベスト10
Chu's Best Comedy

恋愛映画ベスト10を作ってみたときに、「コメディだったらどうだろう」と思って、挑戦してみました。コメディって、分類がすごく難しいと思いません?面白くても、コメディじゃないじゃん、とか。なので、以下のベス10は、ニヤニヤした、とかそういうんじゃなくて、「イスから落っこって笑った」というようなものは全て「コメディ」として分類してみました。

コメディ 袋ベスト10
1. バーン・アフター・リーディング☆☆☆☆☆
2. ファーゴ☆☆☆☆☆
3. 殺したいほどアイ・ラブ・ユー☆☆☆☆☆
4. アメリカン・サイコ☆☆☆☆☆
5. ☆チーム☆アメリカ☆☆☆☆☆
6. テネイシャスD 運命のピックをさがせ!☆☆☆☆
7. W.☆☆☆☆
8. ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習☆☆☆☆
9. ポリー MY LOVE☆☆☆☆
10. トロピック・サンダー/史上最低の作戦☆☆☆☆


コメディなんて、あんまり観ないしなあ」なんて思ってたのに、結構あるなあ(笑)。

1位と2位がコーエン・ブラザーズなのは、私ってブラック・コメディみたいなものが好きなのだと思います。そんな中に結構ストレートな『ポリー My Love』が入っているのは、フィリップ・シーモア・ホフマンのせいに違いない。『トロピック・サンダー』は、すごい面白かったのだけど、声に出してゲラゲラ笑う、という面白さではなかったので、映画のクオリティとは別に10位の位置づけになっちゃいました。

これはあくまでこのブログに書いてあるものから選んでいるので、『オフィス・スペース』とか『ワンダとダイヤと優しい奴ら』とか見直したらどうなるかわかりませんが。

次点
11. 俺達フィギュア・スケーター☆☆☆☆
12. バブル・ボーイ☆☆☆
13. キラー・ドラッグクィーンズ・オン・ドウプ!☆☆☆
14. スーパーバッド 童貞ウォーズ☆☆☆
15. ミート・ザ・ペアレンツ2☆☆☆
16. ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!☆☆☆
17. 寝取られ男のラブ♂バカンス☆☆☆
18. イディオクラシー☆☆☆
19. 40歳の童貞男☆☆☆
20. スモーキング・ハイ☆☆☆


このベスト作ってて思ったんですけど、私っていわゆるコメディで、「笑わすために」作ったものって無意識にバカにしているみたいなところがある。ランク下の映画、って感じで。そういう映画だったら、本当に身も蓋もないほどバカ度が高いか、笑えるんだけど他のテーマと絡ましてある、というのでないと心に残らない。

その他のコメディ
■キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!☆☆
■Harold & Kumar go to White Castle☆☆
■俺達ニュース・キャスター☆☆
■Harold & Kumar Escape from Guantanamo Bay☆☆
■ベティ・サイズモア☆☆
■トラブル・カレッジ/大学をつくろう!☆☆
■ウォーク・ハード ロックへの階段 ☆☆
■ウェイティング☆☆
■ナチョ・リブレ☆


次点になったものって、そういう部類の映画だなと思いました。『俺達フィギュア・スケーター』はパロディがすっごく上手かったし、『バブル・ボーイ』はバカ度がイジョーに高い。次点の最初から4個くらいは結構お気に入りです。その後は、観てよかったけど今更どーつうこともない、というか。でもどちらにしろ「ああ!これがベスト10に入らなくて惜しい!」なんて思うようなものはありませんでした。

ワーストコメディ
■ブラザーサンタ
■Watching the Detectives
■恋愛適齢期
■ラブソングができるまで
■ウェディング・クラッシャーズ
上記はまあコメディに分類されるであろう映画のリストなのですが、右は、「ナメとんのか、ワレ」と言いたくなるような映画です。なんかこういう映画が一番萎えます、という映画のリストです。

恋愛映画もそうですけど、コメディもランク付けって難しいですね。まず分類するのにすごい悩む。でもこういうのって頭のエクササイズになるので、この先も「サスペンス」とか「スリラー」とか、挑戦してみようと思います。

Key Words
映画 コメディ ベスト10
拾いモンの映画 | コメント(2) | 【2009/03/12 21:00】
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緊急連絡:ご協力お願いします
ミクシイで、下記のようなメールを貰いました。 誰かあてがあったら、なんとかしてやってください。


Dear チュチュ姫さん,

今コーギ-のコミュを巡ってチュチュ姫さんに辿り着きました。

コーギーを愛するチュチュ姫さんにお願いです。

コーギー専門に繁殖を行っていたブリーダーが廃業しました。

その為に残されたたちが満足な餌を食べることも出来ずにいます。

今は一時預かりの方の所にいますが十数頭いる為にお腹いっぱいに餌を食べることが出来ません。

里親になって頂ける方を探しています。

もしくは餌を提供も大歓迎です。


詳細はこちらから
http://blog.andk.jp/


お知らせ | コメント(2) | 【2009/03/11 21:12】
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ドン・チードル[偉人伝外伝]出演作品一覧
Chu's Filmography @ A Glance

Don Cheadle

本名ドナルド・フランク・チードル。 1964年11月29日、ミズーリ州カンサス・シティ生まれ。 身長5フィート8.5インチ(174cm)。

Don Cheadle
■The Avengers (2011) (announced) .... Col. James 'Rhodey' Rhodes
■Iron Man 2 (2010) (pre-production) .... Col. James 'Rhodey' Rhodes
■Brooklyn's Finest (2009) .... Tango
■Hotel for Dogs (2009) .... Bernie
■Traitor  (2008) .... Samir Horn
■Ocean's Thirteen (2007) .... Basher Tarr
■Reign Over Me (2007) .... Alan Johnson
■Talk to Me (2007) .... Petey Greene
■Make Your Own Superbowl Ad (2006) (TV)
■The Dog Problem (2006) .... Dr. Nourmand
■Ocean's Twelve (2004) .... Basher Tarr
■After the Sunset (2004) .... Henri Mooré
■ホテル・ルワンダ  (2004) .... Paul Rusesabagina
■クラッシュ (2004/I) .... Det. Graham Waters
■The Assassination of Richard Nixon (2004) .... Bonny Simmons
■"MADtv" .... Perry (1 episode, 2003)
■"Independent Lens" .... Host (1 episode, 2003)
■"Biography" .... Passages Read By (1 episode, 2003)
■The United States of Leland (2003) .... Pearl Madison
■"ER" .... Paul Nathan (4 episodes, 2002)
■Ticker (2002) .... Passenger
■"The Bernie Mac Show" .... Cousin D (2 episodes, 2002)
■Ocean's Eleven (2001) (uncredited) .... Basher Tarr
■"Animated Tales of the World" (2001) TV series .... John Henry (unknown episodes)
■Rush Hour 2 (2001) (uncredited) .... Kenny
■Swordfish (2001) .... Agent J.T. Roberts
■Manic (2001) .... Dr. David Monroe
■Things Behind the Sun (2001) .... Chuck
■Traffic (2000) .... Montel Gordon
■天使のくれた時間 (2000) .... Cash
■Fail Safe (2000) (TV) .... Lt. Jimmy Pierce
■Mission to Mars (2000) .... Luke Graham
■"The Simpsons" .... Brother Faith (1 episode, 2000)
■A Lesson Before Dying (1999) (TV) .... Grant Wiggins
■The Rat Pack (1998) (TV) .... Sammy Davis Jr.
■Out of Sight (1998) .... Maurice Miller
■Bulworth (1998) .... L.D.
■ブギー・ナイツ (1997) .... Buck Swope
■Volcano (1997) .... Emmit Reese
■Rosewood (1997) .... Sylvester Carrier
■Rebound: The Legend of Earl 'The Goat' Manigault (1996) (TV) .... Earl "The Goat" Manigault
■"Picket Fences" .... D.A. John Littleton / ... (38 episodes, 1993-1995)
■Devil in a Blue Dress (1995) .... Mouse Alexander
■Things to Do in Denver When You're Dead (1995) .... Rooster
■"Hangin' with Mr. Cooper" .... Bennie (2 episodes, 1992-1993)
■Lush Life (1993) (TV) .... Jack
■The Meteor Man (1993) .... Goldilocks
■"The Golden Palace" .... Roland Wilson (23 episodes, 1992-1993)
■Roadside Prophets (1992) .... Happy Days Manager
■"The Fresh Prince of Bel-Air" .... Ice Tray (1 episode, 1990)
■"China Beach" .... Angel (1 episode, 1990)
■The Cherry (1989)
■Colors (1988) .... Rocket
■"Night Court" .... Jack (1 episode, 1988)
■Hamburger Hill (1987) .... Pvt. Washburn
■"The Bronx Zoo" .... Carver (1 episode, 1987)
■"Hill Street Blues" .... Darius Milton (1 episode, 1987)
■"L.A. Law" .... Julian Tatoon (1 episode, 1986)
■"Fame" .... Henry Lee (2 episodes, 1986)
■Punk (1986)
■Moving Violations (1985) .... Juicy Burgers Worker
■3 Days (1984) .... Angel

『Filmography at a glance』は、出演作品何本か観てるんだけど、『偉人伝』書くほどの思い入れはない役者さんの出演映画の一覧です。段々収集つかなくなってきたんですけど、偉人伝だと訳したりするの結構時間かかるんだお~。要するに手抜きなんですけど(爆)、先々、偉人伝に昇格することもあると思うんで、リクエストがあったら言ってくださ~い!
洋画 | コメント(0) | 【2009/03/10 03:46】
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『ダウト ~あるカトリック学校で~』-どこを切ってもDoubt!
Doubt

もーメリル・ストリープフィリップ・シーモア・ホフマンの、まさに一騎打ちですよ!このキャスティングはどんぴしゃだったんじゃないでしょうか。ストーリーは簡単なんですよ。フィリップ・シーモア・ホフマン演じるフリン神父が、アルター・ボーイの一人で、神学校唯一の黒人の生徒、ドナルド(ジョセフ・フォスター二世)と「不適切な関係」を持っているのではないかと疑う(Doubt)シスター・アロイシアス(メリル・ストリープ)、ってそれだけなんです。

ダウト ~あるカトリック学校で~ [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 2008
Director: John Patrick Shanley
Writing Credits: John Patrick Shanley
Cast:
Sister Aloysius: Meryl Streep
Father Flynn: Philip Seymour Hoffman
Sister James: Amy Adams
Mrs. Miller: Viola Davis
Donald Miller: Joseph Foster
なんだけど、人物描写がすっごい巧みで、誰がいい人なのか、悪い人なのか、全然わからない。冒頭、フリン神父が教会で説教をしているシーンで、説教の最中におしゃべりしたり居眠りしたりしている子供たちの後頭部を張り飛ばしているシスター・アロイシアスを登場させ、フリン神父はなかなかいい説教をするし、シスター・アロイシアスがむっちゃくちゃ怖いってのがわかる。

こういうキッツーイ女の先生っていたよね~。女の子が可愛い髪留めとかつけていると、取れって言う人。私が中学の時の体育の女教師を思い出したよ~。なんか顔もメリル・ストリープに似てたよ~今考えると!とにかくこの、メリルの鬼校長ぶりがサイコーです。

で、話が進むにつれ、フリン神父は生徒にも人気のある、気さくで開けた神父さんだってのがわかる。神父さんが授業を教えているのかわからないけど、バスケの時間があって、なんかさ、フィリップ・シーモア・ホフマン、マジな役演じてるっていうのはわかってるんだけど、この人がバスケット・ボール持って歩いていると『ポリー MY LOVE』の「アイスマーン!」を思い出しちゃって、クスクス笑ってしまいました。

あと、この映画は時代背景とかの使い方が上手いんだよな~と思った。男子生徒と不適切な関係を持ったんじゃないかと疑ったシスター・アロイシアスが、校長室にフリン神父とシスター・ジェームス(エイミー・アダムス)を呼ぶのですが、シスター・アロイシアスのオフィスなのに、フリン神父は自分が上座に座るのだよな。で、「ああ~まだ1964年だからか」なんて思わせるわけだ。

そして、あんなに先進的で開けた学校を!みたいなこと言っているフリン神父が、男女差別問題に関しては結構硬いんじゃん、とか思うと、「やっぱコイツ危ない奴なのかも」なんて思うわけだ。紅茶に砂糖3つも入れるし。

私はカソリックってどのくらい厳しいのか知らないけど、シスターたちの態度を見ていると、砂糖とかタバコとかの嗜好品は余り取らないように、要するに贅沢しないようにしているようなんだけど、フリン神父はその辺ユルくて、肉も食うし、タバコも吸うし、ディナーの時なんて同僚の神父たちとがははは笑って楽しく過ごしている。それに対してシスターたちのディナーのつまんなそうなこと!その対比だけでも笑えてしまう。

とにかく、一場面一場面全く無駄がなく、フリン神父とシスター・アロイシアスのキャラを描いていて、それがまた、「あ、この人いい人じゃん」と思ったすぐ後に「え!やっぱいい人じゃない」と思わせて、観客もずーっと「Doubt」の状態にさせて置くのがすごい巧み。

で、大どんでん返しが起こるのが、シスター・アロイシアスがとうとういたずらされているかもしれない男子生徒・ドナルドのお母さんに会いに行くところ。このお母さん役のヴィオラ・デイヴィスって助演女優賞にノミネートされましたよね。

お母さんは、ドナルドはお父さんに虐待されてるし、学校でも虐められてるし、フリン神父が優しいなら、例え性的に利用されててもいいじゃないかと言う。それに、来年には高校へ行くから、ソレまでの辛抱だ、と。本当はもっと色々あるんだけど、ネタバレになるから言いませんが、要するにお母さんが言いたいのは、黒人だし、とにかく問題を起こさず進学して、無事に大学まで行ければいいのであって、他の事は見て見ぬ振りでいいと。

この生徒のお母さんの話を聞くと、それまでの、フリン神父が犯っちゃったんなら悪い、犯ってないならシスター・アロイシアスが悪い、という図式から、「どちらにしろ、そっとして置いた方がいいんじゃないか」という風に観客の気持ちをシフトする。この辺が上手いな~と思った。「やった、やらない」で何時間も引っ張ると退屈だけど、ここでちょびっと別な見方をスパイス的に取り入れると、また興味が新たになる。

で、最後はもちろんフリン神父とシスター・アロイシアスが、感情を曝け出し合って怒鳴り合うシーンがあるのですが、これがすごい。やっぱ上手い役者さんだよ、この二人。ここに辿り着くまでも、ピンと糸を張ったような緊張感を保っているんだけど、このシーンは本当にテンション高い!この二人を使っておいて、こういう一騎打ちの絡みのシーンを演らせないなんてもったいないもんね。でも映画によってはすごいいい俳優さん使って置きながら、全く持ち味を生かしきれない映画も多い中で(『告発のとき』とか)、ここまでこの二人の名優の最後の一滴まで搾り取るような演出はもースバラシー!としか言いようがない。

この映画はたまたま劇場で観たのだけど、劇場で観て良かったなと思ったもん。DVDだとどうしても英語字幕付けたくなっちゃうのですが、そうすると読んじゃうんだよね。でも劇場ではもちろん字幕ないので、この名優二人の一挙手一投足、視線から何から、全て堪能することができた。

それと、話の内容とテーマがこれほどビタっと合っているというのも、当たり前のようでなかなかないよね。本当に最初から最後まで、一場面一場面が「Doubt」の連発で、どういう角度から見てもDoubtで、ちゃんとまとまっている。職人芸を楽しんだ!って感じでした。

映画 ダウト ~あるカトリック学校で~ ジョン・パトリック・シャンリー メリル・ストリープ フィリップ・シーモア・ホフマン エイミー・アダムス ヴィオラ・デイヴィス ジョセフ・フォスター二世
この映画がすごい!! | コメント(4) | 【2009/03/08 09:35】
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『その男ヴァン・ダム』-自虐的だけど愛もある、けど
JCVD

この人って、ベルギーの人だったんだね!いきなり英語じゃなかったので萎えたのですが、観ている内に面白くなってきて、なんとか英語字幕で乗り切った~。堂々とコメディに分類されていますが、笑ってていいんだろうか、コレ!?

JCVD
dvd on amazon.com
Produced: 2008
Director: Mabrouk El Mechri
Writing Credits: Frédéric Bénudis, Mabrouk El Mechri
Cast:
JCVD: Jean-Claude Van Damme
Bruges: François Damiens
JCVD's daughter: Saskia Flanders

確かに可笑しいところたくさんありましたけどね。ヴァンダムが郵便局強盗をして立て篭もっているというニュースが流れて、その郵便局の周りにはたくさんの野次馬が現れるんですが、未だにベルギーでは国民的ヒーローであるヴァンダム、ファンの一人が「Free Jean-Claude」と書いたプラカードを持って暴れて、警官に押さえつけられるところがサイコーでした。

監督のマブルク・エル・メクリはヴァンダムのファンで、完全にヴァンダムを茶化していた最初の脚本を書き直したらしく、映画は自虐的ではあるがヴァンダムに対する愛情も感じられていい。これが本当にヴァンダムがピエロのように扱われていたら、すごく後味の悪い作品になったと思う。

ウィキで読んでみたらヴァンダムのバックグラウンドはフィクションだけど限りなく本当のヴァンダムの現状に基づいており、話題になっている6分間の独白のシーンなど、ヴァンダムの即興が入っているところも多々あるのだとか。これを聞くとやっぱり、この手の男はみんな同じ運命を辿るのかしら~と思った。別れた奥さんと子供の養育権で争っているのですが、やっぱこの男に子供は預けられねーなーと。ヴァンダムに愛情のある映画なので、ダメダメなところも含めていい奴だなとは思うのですが、やっぱね~。

世間はヴァンダムがお金に困って郵便局強盗をしたと思っているのですが、本当の強盗がヴァンダムを警察との取引に利用している。その過程でヴァンダムの方が強盗のアイデアに溢れていることがわかったりして面白いんだけど、そもそもこの強盗団、人質のコントロールも出来ずに仲間割れとかしてて、金を持ち出している形跡もないし、何やってんだって感じです。

「郵便局の強盗なんて簡単だ、金を盗って12:45PMの列車に乗ればいい」

とか言ってるんだけど、そんな一番忙しそうな時間に襲わないで、閉店間際とかにすりゃあいいのに、と思った。だってヴァンダムが郵便局に行ったとき

「今日はもう閉まってます」「まだ6PMじゃないじゃないか」

ってやりとりがあって、これじゃぞくぞく客が来ておかしいと思われちゃうじゃん、とか。基本的に人質縛ったりしてないし。見張ってるアーサーって奴がヴァンダムのファンで、ヴァンダムの話に聞き入っちゃったり。一番コワそうな、クレイジーそうな真ん中分けの人(こういう変な人ってヨーロピアン!って感じするよねー)も、クレイジーなだけだし。

最後、ヴァンダムが空手を教えているシーンがあって、映画スターなんかにならないで、地味に空手のセンセイになってたらどうなったかなと思ったのですが、ってか、「映画スターになりたいと思ってなれんたんだから、文句言うのはおかしいと思う」的なことを映画を通して言うので、やっぱ「成功していい気になって身を持ち崩して今、ここにいる」って本人が後悔しているように受け取れるのですが、こういう世界観の人は地味な空手のセンセイしてても、地に足が着いたような生き方はできないんだろうなあ。

ミッキー・ロークの『ザ・レスラー』といい、若いときに作った債務は、中年で支払っていくものなんだな~と思わされますね。お金だけじゃなく、精神的にも。でも中年で払いきれれば、老年は渋~く、幸せになれるんだと思った。ヴァンダムよ、がんばれ。アタシもがんばらなくっちゃ。

エンディングの曲がアコースティック・ヴァージョンの『モダン・ラヴ』なのにめちゃくちゃ笑ってしまったのですが、このテイクすっごいいいんです。でもどこにもサウンドトラック・クレジットが載ってないんだよね。誰が演奏してるんだろ。

key Word
映画 その男ヴァン・ダム マブルク・エル・メクリ ジャン=クロード・ヴァン・ダム フランソワ・ダミアン ジヌディーヌ・スアレム カリム・ベルカドラ ジャン=フランソワ・ウォルフ アンヌ・パウリスヴィック サスキア・フランダース ディーン・グレゴリー
DVDで見た映画 | コメント(0) | 【2009/03/07 21:42】
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『フローズン・リバー』-アメリカの真実の本音
Frozen River

舞台はインディアン特別保留地に近いニューヨーク州北部のさびれた町。レイは町のディスカウント・ストアで最低賃金で働きながら2人の息子を育て、新しい家を買おうとお金を貯めていたのだが、ギャンブル好きな夫が有り金全部持って失踪してしまう。夫の車が乗り捨てられているところを見つけるが、その車はインディアンの女性が運転している。その女性ライラは、アメリカとカナダを隔てるセイント・ローレンス川を渡って不法入国者をカナダからアメリカに連れてくる仕事をしており、そのために車が必要なのであった。子供の朝食にポップコーンしか食べさせられない状況の中、レイは誘われるままにライラの共犯になっていく。

Frozen River
dvd on amazon.com
Produced: 2008
Director: Courtney Hunt
Writing Credits: Courtney Hunt
Cast:
Ray: Melissa Leo
Lila: Misty Upham
TJ: Charlie McDermott
今年のオスカーで、最優秀主演女優賞とベスト・スクリーン・プレイにノミネートされたのでご存知の方も多いと思いますが、まだ日本では公開もDVD発売もされていないようですね。確かに地味な映画なので、時間がかかるかもしれません。

映画的に上手いのは、最初のショットでレイが典型的なホワイト・トラッシュであることを的確に描いているところです。いきなり一発目のショットが、足の親指に掘られたバラの刺青で、色あせていて汚らしい。次がレイの顔で、起きたばっかりで髪はぼさぼさ、まだ40代だろうと思われるのにくっきりシワが刻み込まれた顔。タバコを吸いながら泣いているレイ。

もうこれだけでレイがいかに不幸な女かが良くわかってしまうという、素晴らしいオープニングです。

小さい頃、東北から出稼ぎに来る人がいる、って聞いて「なんでそんなことするんだろう」と思ったんだけど、こういう映画観ると良くわかりますね。東北の人は、農業ばかりで他の産業がないので、天候などの影響で実入りが少なかったら都会に出稼ぎにくるのでしょうが、この映画の町は単にさびれていて、いかなる産業もないような町です。

レイはディスカウント・ストアで働いているんですけど、それよりマシな仕事なんかないようなんですね。レイの旦那が置き去りにしていった車を盗んでしまうライラも、なんか良くわかんないんだけどゲーム場かなんかで働いている。田舎の、大してお金にもならないような。マイケル・ムーアの『ロジャー&ミー』なんかでおなじみのミシガンのフリントも、GMの工場が撤退しちゃってからは他に仕事がなく、人口が流出しちゃって寂れちゃったし、デトロイトも自動車産業がこのままダメになったら、私もこんな仕事しかできなくなっちゃうのかしら、とスゲー身に詰まされます。

とにかく、この二人の女性が、不法なことをしないで生計を立てていくことができるのか、と思う。ライラは特に、インディアンだから差別もされるようだし、また自らもそのせいでコンプレックスがあって、白人に雇われても居心地悪くて辞めてしまったり。

インディアンといえば、この映画に出てくる特別保留地は、カナダとアメリカの国境をまたいでいるんですけど、ライラたちインディアンにしてみれば、そんなの白人が勝手に引いた線でしかなく、自分たちの感覚では一つの土地なので、不法入国だなんて思ってない。アメリカの警察も、保留地での犯罪は取り締まれないらしい。

それでも、ライラがレイに何度も「あんたは白人だから、捕まってもたいしたことにはならない」と言うのが印象的。そしてレイはレイで、不法入国してくる外国人たちを見て、自分がこんな最低な生活しか出来ないような国にそんなにまでして来たいのか、と不思議に思っていたり。この辺の描写がすごく草の根的というか、真実の深層の本音、って感じがしますね。

これは本当にアメリカの底辺の底辺を描いた映画だと思います。なんだけど、最後、結局は愛、というか他人に対する思いやりとか友情が人間を救うというか、お金とか社会的な地位とかで、苦労したり惨めな思いをしても、人と人の心が触れ合うことが心の支えになるのだな、と思った。

key Word
映画  フローズン・リバー

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■公開決まったって!→http://www.astaire.co.jp/
映画を見て、思ったこと | コメント(0) | 【2009/03/07 19:38】
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チュチュ姫的恋愛映画ベスト10
Chu's Best Romantic Movies

ミクシィで、米エンターテインメント・ウィークリー誌が発表した『最近25年間の恋愛映画の名作25本』ちゅーのがあって、それでマイミクさんが盛り上がっていたので、ブログネタにいいなと思って引っ張ってきました。

最近25年間の恋愛映画の名作25本
1.「タイタニック」(97)
2.「ムーラン・ルージュ」(01)
3.「Once ダブリンの街角で」(06)
4.「ブロークバック・マウンテン」(05)
5.「眺めのいい部屋」(86)
6.「エターナル・サンシャイン」(04)
7.「恋人たちの予感」(89)
8.「ザ・エージェント」(96)
9.「プリティ・ウーマン」(90)
10.「メリーに首ったけ」(98)
11.「シザーハンズ」(90)
12.「ロスト・イン・トランスレーション」(03)
13.「ダーティ・ダンシング」(87)
14.「ゴースト/ニューヨークの幻」(90)
15.「愛と哀しみの果て」(85)
16.「アメリ」(01)
17.「セイ・エニシング」(89)
18.「月の輝く夜に」(87)
19.「天国の口、終りの楽園。」(01)
20.「花様年華」(01)
21.「イングリッシュ・ペイシェント」(96)
22.「シド&ナンシー」(86)
23.「ウェディング・シンガー」(98)
24.「ピアノ・レッスン」(93)
25.「美女と野獣」(91)
右にあるのがそのランキングなんですけど、観たことない映画、観たけど全然思い出せない映画、ブログにはまだ書いてない映画とか色々ある~。そりゃそうだ、過去25年だもんね。

『タイタニック』は、なんか映画マニアの人の間では評判芳しくない、ということなんですけど、私は凍てつく海で板っきれに乗っかったケイト・ウインズレットが、沈んで行っちゃったレオ君

「カンバック・・・・カンバック!カンバック・・・・・カンバック!!カンバック・・・・・」

って何度も何度も言うところがイヤに印象に残ってる。英語で「Come back」って言う時、今でもこのケイトの物まねをしてしまいます。

あと、『ゴースト/ニューヨークの幻』もまあ、考えてみりゃあ恋愛ドラマなんだけど、

ウーピー最高!

ってのと、

デミ・ムーアがめちゃくちゃ可愛い!!

ってインパクトが強過ぎて、恋愛云々とかって思わなかったなあ。『ロスト・イン・トランスレーション』と『シザーハンズ』は、恋愛映画だと思って観てなかった。『ダーティ・ダンシング』は内容憶えてないし!

『月の輝く夜に』は、「観たことあってっけ?」と思って調べて見たんですけど、シェールとニコケイの恋愛映画ですか・・・ぷぷぷ。ロマンチックな気分になれるんだろうか?!とかやってて思い出したのが『愛しのロクサーヌ』。鼻がデカイ男の恋の物語りで、なんだかすごい好きだったの、この映画。これと『スプラッシュ』のダリル・ハンナがめちゃくちゃ可愛かったなあ。

あ!良く見てみたら『ウェディング・シンガー』も面白かったかも。でも恋愛映画だったっけ?そういえば『25年目のキス』のドリュー・バリモアも超可愛かったよなあ。

恋愛映画 袋ベスト10
1. 痛いほど君が好きなのに☆☆☆☆☆☆
2. エターナル・サンシャイン☆☆☆☆☆
3. コレラの時代の愛☆☆☆☆☆
4. ウェイトレス☆☆☆☆☆
5. 寝取られ男のラブ♂バカンス☆☆☆☆
6. ラスト、コーション☆☆☆☆
7. 太陽と月に背いて☆☆☆☆
8. ブロークバック・マウンテン☆☆☆☆
9. モーリス☆☆☆☆
10. ビフォア・サンセット☆☆☆

次点
■恋人たちの予感☆☆☆
■イルマーレ☆☆☆
■プリティ・ウーマン☆☆
■それでも恋するバルセロナ☆☆
■恋人までの距離☆☆
■無ケーカクの命中男/ノックトアップ☆☆
■バニラ・スカイ
■マイ・プライベート・アイダホ
■ブロークン・イングリッシュ
■クローサー
で、自分のベスト10を作ろうと思って、ブログを見直して見たのだけど、「恋愛映画」として見てないものの方が多い。でも自分のレヴューを読んでみると恋愛に言及してあったりして。私のベスト10は、ブログに書いたものの中から選んだので、過去25年に比べたら相当幅が狭いけど、こんな感じです。

ベスト10の内、3本が同性愛モノなんですよね~。これは私が実は腐女子なのか・・・・・。同性愛モノって、周りに認められないこととかあるから、悲恋としてはすごい盛り上がるんだよね。

やっぱり最近観たものに影響されるのかと思ったら、最初の3本は不動でしたね。これ以外あり得ない、という。特に『痛いほど君が好きなのに』は、どー冷静に考えて見てもワンランク上です。イーサン・ホーク、すげえじゃん!って感じで。その後は、「うーん、こっちの方が良かったかな~」と結構考えないとダメだった。

「次点」は、「これも恋愛映画だよな!」と思ってレヴュー読み返して見たけれど、ベスト10入りしなかったもの。尚☆は、恋愛映画としてのランクですので、映画の出来、と言うのとは全然違います。あとこれ以外にも、箸にも棒にも引っかからなかったのとか「ワースト10に入れるぞ、ワレ!」ってのもありました。

恋愛映画っていろんなパターンがあって、人によってどういう恋愛映画が好きって違うんじゃないかと思うのですが、私にとって恋愛映画とは、

「すごい洞察力で恋愛の不条理をズバリ突いていてイタイ」

か、

「ロマンチックですげー泣かされた」

ってタイプのが好きなんだなあと思いました。あと、『バニラ・スカイ』と『マイ・プライベート・アイダホ』は、映画全体じゃなくて、一つのセリフだけ、すっごい印象に残っているというだけで恋愛映画に入れちゃいたいって思った映画です。

恋愛って、というか愛とか恋とかって、はっきりした定義がないものだから、映画とかで色んな人の解釈が観れて面白いジャンルですよね、やっぱ。

Key Words
映画 恋愛 恋愛映画 ベスト10
心に残る映画 | コメント(7) | 【2009/03/07 03:42】
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レオナルド・ ディカプリオ[偉人伝外伝]出演作品一覧
Chu's Filmography @ A Glance

Leonardo DiCaprio

本名レオナルド・ ウイルヘルム・ディカプリオ、あだ名はレオ、レニーD。 1974年11月11日、カリフォルニア州ハリウッド生まれ。 身長6フィート(183cm)。

Leonardo DiCaprio
■The Chancellor Manuscript (2011) (announced) .... Peter Chancellor
■Hoover (2012) (pre-production) .... J. Edgar Hoover
■インセプション (2010) .... Cobb
■Shutter Island (2010) .... Teddy Daniels
■レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで  (2008) .... Frank Wheeler
■Body of Lies (2008) .... Roger Ferris
■Blood Diamond (2006) .... Danny Archer
■ディパーテッド  (2006) .... Billy Costigan
■アビエイター (2004) .... Howard Hughes
■Catch Me If You Can (2002) .... Frank Abagnale Jr.
■Gangs of New York (2002) .... Amsterdam Vallon
■Don's Plum (2001) .... Derek
■The Beach (2000/I) .... Richard
■Celebrity (1998) .... Brandon Darrow
■The Man in the Iron Mask (1998/I) .... King Louis XIV / Philippe
■Titanic (1997) .... Jack Dawson
■Marvin's Room (1996) .... Hank
■ロミオ&ジュリエット (1996) .... Romeo
■太陽と月に背いて  (1995) .... Arthur Rimbaud
■The Basketball Diaries (1995) .... Jim Carroll
■The Quick and the Dead (1995) .... Fee Herod "The Kid"
■The Foot Shooting Party (1994) .... Bud
■ギルバート・グレイプ(1993) .... Arnie Grape
■ボーイズ・ライフ (1993) .... Tobias 'Toby' Wolff
■"Growing Pains" .... Luke Brower (22 episodes, 1991-1992)
■Poison Ivy (1992) (as Leonardo Di Caprio) .... Guy
■"Roseanne" .... Darlene's Classmate (1 episode, 1991)
■Critters 3 (1991) .... Josh
■"Santa Barbara" (1984) TV series .... Young Mason Capwell (unknown episodes, 1990)
■"The New Lassie" .... Young Boy (1 episode, 1990)
■"Parenthood" (1990) TV series .... Garry Buckman

『Filmography at a glance』は、出演作品何本か観てるんだけど、『偉人伝』書くほどの思い入れはない役者さんの出演映画の一覧です。段々収集つかなくなってきたんですけど、偉人伝だと訳したりするの結構時間かかるんだお~。要するに手抜きなんですけど(爆)、先々、偉人伝に昇格することもあると思うんで、リクエストがあったら言ってくださ~い!
俳優・男優 | コメント(0) | 【2009/03/03 03:08】
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『「闇」へ』-アメリカ軍の拷問を追求するドキュメンタリー映画
Taxi to the Dark Side

この映画は、とあるアフガンのタクシーの運転手さんのケースを中心に、テロリストとして捕まった人たちに対するアメリカ軍の拷問を追求するドキュメンタリー映画です。

taxi to the dark side
Produced: 2007
Director: Alex Gibney
Writing Credits: Alex Gibney
このタクシーの運転手は、3人の客を乗せて都市から郊外にドライブしている途中にアフガンの軍に捕まり、アメリカ軍の基地を爆弾で襲った罪で、アメリカ軍に引き渡される。

そこではこうして捕まってきた人たちに対する拷問は当たり前のこととして行われており、例のアメリカの女兵士が素っ裸の男の人に犬の首輪をつけて引き回したりしている、あの辺の一連の写真が出てきます。この写真が公開されたときは、このアメリカ人兵士たちが面白がって一線を越えた風に報道されていたと思うのですが、この映画ではこれは上からの指示でやったらしい、と指摘されています。上というのは、チェイニーとかブッシュとかその位上のことです。

取り上げられているタクシー運転手の件に関わったアメリカ軍の尋問者たちのインタヴューがあって、ある尋問者の話では3日間話を聞いて「彼は潔白だ」と上官に言ったにも関わらず、「お前は甘い」と言い返されたとか。

要するにスピード違反の取締りと一緒で、今月何人捕まえた、と言うことが「成績」に繋がるので、捕まった人が無罪放免になると「ちゃんと仕事をしていない」と言うことになり、そこで拷問を用いてでも自白させるようなシステムになっていったようです。

ある容疑者は、911の20人目のパイロットになり得たという重要な人物で、この人からテロリストに関する話を引き出したかったのだけどなかなか口を割らず(か、本当に何も知らなかったのか)、「何も出てきません」という日々が続くと、上官がホワイトハウスに拷問にも誓い方法の承認をお願いし、それをチェイニーとかラムズフェルドとかが承認していたらしい。

この中には眠らせない、何十時間も立ったままでいさせる、などの方法が入っていて、国際法にもアメリカ合衆国の法律にも反しているのですが、それを指示する書面がすごく曖昧にしてあって、実際に行われたことが発覚すると、それを行った兵士の「誤解」として、兵士を除隊にするという汚いやり方で遂行されてきた、ということらしい。

先ほど言及した、タクシー運転手を尋問した兵士たちも皆、このタクシー運転手が死んでしまったことにより不名誉な除隊をさせられ、その後の職に困っていると言っていた人もいた。

・・・・なんかね、見ていて思ったのですけど、これって真実を言わせるためにしているのじゃなくて、テロリストに対する報復なんですよね。色々な心理学の専門家とか、元FBIの人とかもインタヴューされているのですが、みんな口を揃えて「真実を告白させるのに拷問はなんの役にも立たない」と言っています。痛い目に会うと人間は、痛みから逃れるために相手が聞きたいと思っていることを言う。本当のことかどうかなんてどうでもいい。

で、それを実際に行っている兵士たちは、自分たちが間違っていると思いながらも、上から正当化されて続ける。ある兵士は、「ここに捕らえている人たちは、ここから出たらテロに参加してアメリカ兵士を殺している人たちだから、事が落ち着くまではここに入れておかなければならない」と本当に信じているようで、正当な裁判とかで有罪となる前に、もうそういう風に決め付けている。

また、暴れたりする容疑者たちに対処するための体罰と言いますか、平たく言うと暴力は認められているんだけど、「それもだんだん快感になって来る」と一人の兵士が言っていた。

暴れる人をおとなしくさせるのに、膝を蹴る、と言うのがあるらしいんだけど、ツボに入るかなんかで結構効くので、すぐおとなしくなるらしいのですが、アフガンの人は痛かったりすると「アラー!!!」と、アラーの神の名前を叫ぶので、それが面白くて何度もやってしまった、という話もあった。実際、死んだタクシーの運転手は、膝がトラックに轢かれたくらいにダメージを受けていたのが検死で見つかった。

そもそも最初にこのタクシーの運転手さんが捕まったのは、本当にアメリカ軍の基地を爆弾で攻撃したアフガンのテロリストが、自分が捕まらないように無実のアフガン人をアメリカ軍に引き渡していたためらしい・・・・。なんだかいたたまれないことです。実際に拷問をしたアメリカ兵士たちも、淡々と語っている端々に

「睡眠を取らせてもらえなかった奴は・・・・一日で意味不明のことを言い始め、3日もするともう使い物にならなくなった・・・」

と語るときすごく辛そうにしていた。この人たちが悪くないとは言わないけど、今、全く違う環境で冷静に考えてみて、自分がとんでもないことをしたと気付いた時ってすごくトラウマなのだろうな。

この監督は、亡くなったおじいちゃんが昔ネイビーの尋問官で、ルールや法を無視したこうした現在の尋問のあり方に酷く憤っており、「この映画を作れ」と後押ししてくれたのだとか。しかしディスカバリー・チャンネルは権利を買い取って置きながら放送を見合わせたり、いろいろ物議を醸し出す内容のために余りプロモーションしてもらえなかったらしい。

・・・まあ、こういう問題はこの映画一本観て「そうだったのか!」と全てをわかったような気になっちゃいけないんですけど、私のようなあんぽんたんにこの問題は深刻なことなのだよ、と考える取っ掛かりにはいいかと思いました。この映画で示されていることがどんどんまかり通ってしまったら、正義とか真実なんて闇に葬られて、権力のある人たちがなんでもいいようにできる世の中になってしまう。

映画 「闇」へ アレックス・ギブニー
考えさせられた映画 | コメント(0) | 【2009/03/02 08:21】
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『ギフト』-どこら辺がギフトなのか・・・
The Gift

ケイト・ブランシェット扮するアメリカ南部の小さな町の占い師が、「神からの授かり物(ギフト)」であるサイキック・パワーを持つために、地元で起こった殺人事件に巻き込まれていくという、「スーパーナチュラル・サイコ・スリラー」なんですと。監督はサム・ライミ、脚本はビリー・ボブ・ソーントンで、しかもビリー・ボブ・ソーントンのお母さんが実際に体験した超常現象が基になったらしい。そして競演がジョヴァンニ・リビシキアヌ・リーブスケイティ・ホームズヒラリー・スワンク、そして最近では『バーン・アフター・リーディング』や『ジュノ』に出てたJ.K. シモンズ、『ベティ・サイズモア』のメロドラマのお医者さんグレッグ・キニア、『スモーキング・ハイ』の悪役ゲイリー・コールという、なんつー映画なんでしょうか。

gift
dvd on amazon.com
Produced: 2000
Director: Sam Raimi
Writing Credits: Billy Bob Thornton, Tom Epperson
Cast:
Annie: Cate blanchet
Buddy: Giovanni Ribisi
Donnie Barksdale: Kianu Reeves
Jessica King: Katie Holmes
Wayne: Greg Kinner
Valerie Barksdale: Hilary Swank
Sherif Johnson: J.K. Simmons
こういう映画が、予算もスペースも限られているであろう図書館のDVDコーナーに何気に存在しちゃうというのは、なんなんでしょう、一体。最初、図書館にあるのはよっぽど流行った映画ばかりなのかと思ったら、全く知られていないインデペンドみたいのも結構あり、やっぱ図書館だから、教育的というか、内容で選んでいるのかなと思ったりもしたのですが・・・。最近は、バイトで雇ったヲタクくんが好みで選んでるとしか思えない。

だって、この映画、DVでしょ、幼児虐待、父親殺し、セックス殺人、やりまくり女、小学校の校長先生が殺人、間違った犯人が刑務所へ行く・・・・・。コレがあって、『セブン』や『アメリカン・ビューティー』がないって、どういうわけよ。

また笑っちゃうのがDVされる奥さんがヒラリー・スワンクで、する夫がキアヌ・リーブスだぜい!どー考えてもヒラリー・スワンクの方が強そうなのだが。またキアヌが南部のレッドネックで、ピックアップ・トラック乗り回して、女房に暴力を働き、しかもその女房に占いをしている霊媒師を脅かすとか、そーいうキャラなのが面白い。演技下手!とかハマってない!とかじゃないけど、「なんでキアヌなの?」という。

殺される金持ちの娘を演じるケイティ・ホームズもすごいですよ。田舎のヤリマン女で、フィアンセと一緒に行ったパーティで他の男とやっちゃうんだから。しかもトイレで!ヌードも披露してますが、すっげえいい身体してるし。おっぱいでかい!腰細い!この娘ってお茶目な顔しているから、なんでこんな好きモノ女の役なんか演じるのだろうと思ったけど、あのやらしー身体見て納得しました。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でCG合成された若いケイト・ブランシェットがキレイだってみんな言ってたけど、個人的にはブラピに比べて作り物感があるな~と思っていたので、9年前のこの作品での彼女は、「あー本物の若いケイト・ブランシェットだ」と思いました。なんとなく初初しいような可愛さがあって。CG合成のケイトって尖った顔をしているのですが、実際は若い時ってぷくぷくしてるじゃない?そういうぷるるん感がこのケイトにはある。

でも役柄が、旦那を事故で失い3人の男の子を育てている、非常に貧しい疲れた主婦なので、すごいブスに見えるときもあるけどね。この人は予知能力とかあるらしく、カードを使って占いをし、それに対する「お布施」を貰って生活しているのですが、踏んだり蹴ったりですよ(文字通り)。

キアヌ・リーヴスにDVされているヒラリー・スワンクや、父親に虐待されたために精神を病んでいる若者を演じるジョヴァンニ・リビシとかには救世主のように扱われ、彼らの状況が良くならないと「なんで助けてくれないんだ!」なんて責められたりする。

とにかく、占いや予知をしてあげればあげるほど人に恨まれる。キアヌにボディ・ブローされちゃうし。グレッグ・キニアに懐中電灯で頭カチ割られるし。『ヴェロニカ・ゲリン』でもそうだったけど、この人良く殴られる女優さんですよね。(『インディ・ジョーンズ』でも殴られてたっけ?)

それと、死んだ人とかが夢に出てきていろんなことを言ったりするので、気が狂いそう。サイキック・パワーは「ギフト」ってことになってるんですけど、全然嬉しくないギフトですよね。それがこの物語の教訓なのだろうか。

key Word
映画 サム・ライミ ビリー・ボブ・ソーントン ジョヴァンニ・リビシ ケイティ・ホームズ グレッグ・キニア ヒラリー・スワンク J・K・シモンズ
私が観た映画&DVD | コメント(3) | 【2009/03/01 20:10】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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