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『バニラ・スカイ』-酸いも甘いも噛み分けて
Vanilla Sky

これってすっごいいい映画ですね。これこそ町山さんが言ってる「エンディングで主人公が最初より成長している映画はいい映画」だよ。トム・クルーズ演じるデヴィッド・エイムスは大会社の御曹司で、なに不自由なく育ち、ルックスも良く女にも困らない。親友の彼女でも平気で獲るし、肉体関係を持った女にもドライに接する。

バニラ・スカイ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

dvd on amazon.com
Produced: 2001
Director: Cameron Crowe
Writing Credits: Alejandro Amenabar, Mateo Gil
Cast:
David Aames: Tom Cruise
Sofia Serrano: Penelope Cruz
Julie Gianni: Cameron Diaz
Brian Shelby: Jason Lee
McCabe: Kurt Russell
Edmond Venture: Noah Taylor
Thomas Tipp: Timothy Spall
Rebecca Dearborn: Tilda Swinton
私が一番ぐぐっと来ちゃうのは、最後のシーンでデヴィッドが(いきなりネタバレしますのでご注意)、ソフィア(ペネロペ・クルス)に、

I lost you when I got in that car. I'm sorry......

って言うところ。この男は、さんざん贅沢もし、普通の人ができないことをたくさんしてきた。でも、本当に、本当に好きになった人と、たった一日しか過ごすことができなかった。しかも、全てをおじゃんにしたのは、自分の虚栄心とか自惚れなんだよな。ジュリー(キャメロン・ディアス)に車に乗らないかと誘われたとき、何を期待していたのだろう?もう一回くらいこの女とやっちゃってもいいかな、とか思ったのだろうか。

私がペネロペ・クルスを見たのはこの映画が初めてで、なんて可愛い娘かと思った。デヴィッドとセックスレスな一夜を過ごし、最後に

Come here. I'll tell you a secret.

と言って手招きするところとかすごいコケティッシュ!で、デヴィッドが部屋から出て行った瞬間、「きゃっ!」とか言いながら顔を覆ったり、部屋の中走り回ったりするところが可愛い~。このイメージすっごい鮮烈で、この後『ブロウ』でのビッチ振りを見て、ガーン。

キャメロン・ディアスも素晴らしいですね、この映画。こわーいストーカー女を熱演しています。コレとか『イン・ハー・シューズ』とか観ると、キャメロン・ディアスって結構演技できるなと思う。少なくとも、どんな汚れ役でも体当たりでがんばってるな、という好印象。特にこの役柄は、キレイで人気があっても精神が不安定な女、というのを良く演じているなあ、と感心した。

あと、ジェイソン・リーなの。この人、なんかすごい好きなんだよね。背高いし、実物見たらめっちゃカッコ良いんじゃないかと思うのだけど、映画ではいつもサイドキック的な、もてない男を演じるんだよね。でもだからこそ繊細で、人の痛みがわかる優しい男。特に『ヴァニラ・スカイ』では、デヴィッドに次から次へと憧れの女の子を寝取られても男の友情を尊重する、なんつーか、ジンとくるキャラなんだな。

ティルダ・スゥイントンもこの映画で初めて見たんだよね、アタシ。すっごい異様な風体で、この胡散臭い会社のセールスにピッタリだなあ、と思った。異様といえば、テック・サポート役のノア・テイラーも異様な風体で、ヴァーチャル・リアリティなこの役にピッタリだ!とか思ったんだけど、この人どっかで見たことあると思ったら、『あの頃ペニー・レインと』のマネージャー役の人で、ジェイソン・リーも多分、キャメロン・クロウ繋がりで配役されたのだろうな。

で、トムちんなのだが、無残に変わり果てた顔で身体もひん曲がって、もーボロボロなところを好演してましたね。最初の方は、本当に甘やかされて育った放蕩息子って感じが良く出ていたので、その対比も良かったし。

最後デヴィッドは、現実に目覚めることを選択する。お金もあんまりない、知っている人も誰もいない、自分が見慣れた景色もない、150年後の世界に。事故の後、ソフィアを失い、全てを失い、絶望して、これなら夢の中を生きている方がいい!って思ったけど、それもできないんだよね。人間の脳みそは、いいことばっかり考えていられないのだ。でもブライアンが何度も言うように「酸いも甘いも」で、辛い体験があるからこそ、良い体験の価値がわかる。だから、大事なものを失うという気持ちが理解できた150年後のデヴィッドの方が、なに不自由ない夢の世界を生きているデヴィッドより幸せなんだろうな。

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■ペネロペ・クルス出演作品一覧
■ティルダ・スゥイントン映画偉人伝
■原作の『オープン・ユア・アイズ

映画 キャメロン・クロウ ナンシー・ウィルソン トム・クルーズ ペネロペ・クルス ジェイソン・リー カート・ラッセル キャメロン・ディアス ノア・テイラー ティルダ・スウィントン
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★おすすめ映画★ | コメント(7) | 【2009/02/28 21:57】
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チュチュの映画偉人伝 INDEX
お楽しみ袋 映画偉人伝は、IMDb (Internet Movie Database) の記事をテキトーにサマって訳したものです。最初は、「出演作(監督作)を2つ以上レヴューした俳優監督は偉人伝で取り上げる」だったんですが、全然追っつかなくなってきちゃったので、最近は、Filmography at a Glance として、出演作品何本か観てるんだけど、偉人伝だと訳したりするの結構時間かかるので、出演作品の一覧だけを載せたものです。要するに手抜きなんですけど(爆)、先々、偉人伝に昇格することもあると思うんで、リクエストがあったら言ってくださ~い!



matt_stone20.jpg その一 トレイ・パーカー
チーム☆アメリカの奇才!この人のパロディは歌って踊って、風刺も満載です!
20050925213516.jpg そのニ 小山田シン
『ラストサムライ』での、弓矢の名手で大名の息子、イコール王子様、と言うところがLOTRのレゴラスと被ります!日本のオーランド・ブルームと呼ばせていただきましょう!!
morgan+freeman.jpg その三 モーガン・フリーマン
『セブン』『ショーシャンク・・・』などで思慮深い大人を演じさせたら右に出る者なし。
renee.jpg その四 レネー・ゼルウィガー
個性的な顔立ちは、母方の人種の典型的な特徴なんですって。演技は確かな女優さんです。
jack.jpg その五 ジャック・ホワイト
映画偉人じゃないのですが、『コールド・マウンテン』ではミュージシャン役を好演していました。
heston.jpg その六 チャールトン・ヘストン
デュラン博士からのリクエストです。名前しか知らないよ、こんな人と思っていたら、『猿の惑星』で首輪はめられていた人でした。
20051126035334.jpg その七 渡辺 謙
ハリウッド映画にも次々に出演で益々のご活躍!もっとがんばって欲しいですね!
jdepp.jpg その八 ジョニー・デップ
個人的にはファンじゃないのですが、非常に人気のある役者さんです。
20051207103931.jpg その九 マイケル・ムーア
チュチュ姫在住のミシガンが誇る、怒涛のジャーナリスト!さっぱりすっぱり、思ったことは言ってしまう爽快さと、リサーチの細やかさで納得させられるドキュメンタリーを作ってくれます!
20060122002211.jpg その十 ジェイク・ジレンホール
『ブロークバック・マウンテン』での難しい役に挑戦したことで、ハリウッドだけでなく世界中で注目されている、今一番熱い俳優さんです。
sizemore.jpg その十一 トム・サイズモア
またもやデトロイト出身のセレブを発見!
Christian_Bale.jpg その十ニ クリスチャン・ベイル
この人、ブリティッシュだったとは!!
dustin.jpg その十三 ダスティン・ホフマン
気難しい性格俳優さんのようです。
20060103021745.jpg その十四 ミッキー・ローク
永遠の不良と謳われながら、ボクシングで身代つぶし、整形手術は失敗し、トシの取り方が下手だったロークさんですが、『ドミノ』では中々渋くてかっこいかったです。
ironside.jpg その十五 マイケル・アイアンサイド
メタバカさんリクエストの不動の悪役。ジャック・ニコルソンのそっくりさんの呼び声も高いです。
ally_sheedy.jpg その十六 アリー・シーディ
ハルさんリクエスト。80年代の青春映画のヒロイン
heath.jpgその十七 ヒース・レッジャー
『ブロークバック・マウンテン』の名演で注目をあびていますが、つくづくゲイに縁深い方です。
20060109104416.jpg その十八 リバー・フェニックス
hiroさんのリクエスト。非常にアクセスが多い記事で、今でも根強い人気を窺わせます。生きていれば今頃・・・・・
CatherineKeener.jpg その十九 キャサリン・キーナー
今年は『カポーテ』でかなり知名度が上がりましたが、以前から低予算映画の女王としては有名だったようです。この人が『40歳の童貞』に出ていたのは驚きました。
20060122050922.jpg その二十 ジュード・ロウ
ハリウッドのスケこましではなかった!
20060122071958.jpg その二一 ナタリー・ポートマン
ハーバード卒、金持ちのお嬢さん
20060128232430.jpg その二ニ ヴィン・ディーゼル
ニット帽さんのリクエスト。こちらは男性から反響が多く、男が惚れる役者さん?!
20060129003518.jpg その二三 ギャレット・ヘドランド
今が旬?!『トロイ』と『フォー・ブラザーズ』の弟分
20060129032425.jpg その二四 オーランド・ブルーム
ハムレットをやるのが夢だそうです。
seven.jpg その二五 ブラッド・ピット
『セブン』の顔芸が懐かしい!
tilda.jpg その二六 ティルダ・スゥイントン
ダイアナ妃のご学友だそうです。
20060306020321.jpg その二七 イーサン・ホーク
すっかり渋くなってしまいましたね!
20060306050249.jpg その二八 シャーリーズ・セロン
美人ながらもとても親しみやすい女優さん
20060308092017.png その二九 マギー・ジレンホール
映画一家・ジレンホール家のプリンセス!
20060312233439.jpg その三十 リドリー・スコット
映像の魔術師
20060326035654.jpg その三十一 ショーン・ペン
マドンナの元ヒモハズ
viggo2.jpg その三十二 ヴィゴ・モーテンセン
俳優、詩人、写真家、ジャズ・ミュージシャン・・・・多芸です!
20060418073018.jpg その三十三 クライブ・オーエン
蹂躙されてみたい俳優No.1です!
rza.jpg その三十四 RZA
カンフー好き丸出しのラッパーさん。役者としても素質バッチリ!
johncreiley.jpg その三十五 ジョン・C・ライリー
とぼけた顔で地味な役をやるんだけど、いい味染み出してます!
nickcage.jpg その三十六 ニコラス・ケイジ
いつの間にやら性格俳優として大活躍
LaurenceFishburne.jpg その三十七 ローレンス・フィッシュバーン
良い役者さんですが、顔が怖くて馴染めません。
Keira.jpg その三十八 キーラ・ナイトレイ
しゃくれあごに斜視でスケ番/アバズレ専としてこれからもがんばってください。
jgl.jpg その三十九 ジョセフ・ゴードン-レヴィット
チュチュ2006年のイチオシだ!こいつはこれからが旬ですよ!
cillian.jpg その四十 キリアン・マーフィー
チュチュ2007年のイチオシだ!この人は今年はじけそうな予感
その四十一 ウィル・フェレル
最近売れっ子ですね!
20070429094853.jpg その四十二 バハー・スーメク
すっごい綺麗で注目
20070429105033.jpg その四十三 マリア・ベロ
なんだかすごい実力派って感じがするの
markwahlberg.jpg その四十四 マーク・ウォールバーグ
結構好きです!
jennifer_aniston.jpg その四十五 ジェニファー・アニストン
ファンなのよぉ~
Michael_Caine.jpg その四十六 マイケル・ケイン
どの映画を観ても、いつも印象に残る役者さんです
ScarletJohansson.jpg その四十七 スカーレット・ヨハンソン
みんなセクシーセクシーって言うけど、私はこの人の普通さが好きです
Christophernolan.jpg その四十八 クリストファー・ノーラン
『プレステージ』ではうなった!
Parker Posey その四十九 パーカー・ポージー
インディの女王
Laura Linney その五十 ローラ・リニー
チュチュ憧れのお姉さまです
paul dano その五十一 ポール・ダノ
負け組みを演らせたら右に出るものなし!
paul thomas anderson その五十二 ポール・トーマス・アンダーソン
インタヴューが面白い
cate blanchett その五十三 ケイト・ブランシェット
この人もインタヴューが面白い
jonah hill その五十四 ジョナ・ヒル
2008年現在、超売れっ子です
seth rogen その五十五 セス・ローゲン
こんな人だけど、結構才能あるかも
ben stiller その五十六 ベン・スティラー
単なる面白い人じゃなくて、すごい才能あるんだよね、ベンって。
Kate Winslet その五十七ケイト・ウインズレット
この人も好きなんだな~。いいですよね~。演技も上手いし、自然だし。
vera farmiga その五十八ヴェラ・ファーミガ
演技もぐっと来るし、自然体なところもすごく好き
Filmography at a Glance
Josh Hartnett [偉人伝外伝] ジョシュ・ハートネット
結構この人気になるんですよね。それほどいい男と言うわけでもないのですが。
aaron eckhert [偉人伝外伝] アーロン・エッカート
『サンキュー・スモーキング』が良かったのですがそれ以外は観る度に少しずつテンション下がってます・・・
kianu reeves [偉人伝外伝] キアヌ・リーヴス
昔のアイドルです・・・・・
Catalina Sandino Moreno [偉人伝外伝] カタリーナ・サンディノ・モレノ
この人いいですよね~。演技も上手いけど、普通っぽいところが。
Gwyneth Paltrow [偉人伝外伝] グウィネス・パルトロー
この人もわけわかんないんですけど、色々出てますからね。
Robert Downey [偉人伝外伝] ロバート・ダウニー・Jr.
この人を含め、80年代のアイドルたちが、オヤジになってもセクシー度全開でカムバックしてくるのはうれしいっす!
tom cruise [偉人伝外伝] トム・クルーズ
タダのハンサム俳優じゃなくて、昔からプロ根性があって好きだったんだよな、トム。
bruce willis [偉人伝外伝] ブルース・ウィリス
なんだかセクシーな奴なんですよね~破天荒で。
Mel Gibson [偉人伝外伝] メル・ギブソン
上に同じ!でも上は男臭いけど、メルは繊細そう。この人の映画では、いつも女房や彼女が殺されるし。
Frances Mcdormond [偉人伝外伝] フランシス・マクドーマンド
面白いし、上手いし、変わってるし、サイコーです!
Paul Giamatti [偉人伝外伝] ポール・ジアマッティ
個人的にはそれほどでもないですが、一目置かれている俳優さんです。
george clooney [偉人伝外伝] ジョージ・クルーニー
最近好きになってきました
Kirsten Dunst [偉人伝外伝] キルスティン・ダンスト
ヴァンパイアの時はむっさ可愛かったなあ・・・
Samuel L Jackson [偉人伝外伝] サミュエル・L・ジャクソン
なんの役やっても説得力ある!
angelina jolie [偉人伝外伝] アンジェリーナ・ジョリー
一緒に飲んだら結構面白い人かも
Penelope cruz [偉人伝外伝] ペネロペ・クルス
コケティシュなビッチ!
Leonardo DiCaprio [偉人伝外伝] レオナルド・ ディカプリオ
最近は童顔がマイナスになっているような気が。
Don Cheadle [偉人伝外伝] ドン・チードル
売れっ子ですね
Clint Eastwood [偉人伝外伝] クリント・イーストウッド
私は監督として好きです
Robert De Niro [偉人伝外伝] ロバート・デニーロ
What did I tell you?!
Martin Scorsese [偉人伝外伝] マーティン・スコセッシ
サンキュウ!サンキュウ!サンキュウ!
Patricia Clerkson [偉人伝外伝] パトリシア・クラークソン
このくらいキレイだったら、トシとってもいいなあ。
Cameron Diaz [偉人伝外伝] キャメロン・ディアス
雰囲気だけ~みたいに言われてるけど、結構がんばるよね、この人
Anne Hathaway [偉人伝外伝] アン・ハサウェイ
ラクダのような顔をしていますが、可愛くて好きです
Javier Bardem [偉人伝外伝] ハビエル・バルデム
醜男なハズなんだけど、あがらえない!!
Ray Liotta [偉人伝外伝] レイ・リオッタ
すっかりベテランになってしまいましたねえ・・・
Katie Holmes [偉人伝外伝] ケイティ・ホームズ
オカチメンコだけど、身体がやらしい
Jim Carrey [偉人伝外伝] ジム・キャリー
いい男ですよね~
shyamalan [偉人伝外伝] M・ナイト・シャマラン
すごいコケにされてますけど、結構好きだったりします
Hugh Jackman [偉人伝外伝] ヒュー・ジャックマン
色々観たので、一応・・・身体はいいですね。
Paul Rudd [偉人伝外伝] ポール・ラッド
この人結構、好みなんですよ~
justin long [偉人伝外伝] ジャスティン・ロング
この人も好みなんですよね~。へタレ好き?
Edward Norton [偉人伝外伝] エドワード・ノートン
仔犬の目と狂人の顔、両方持った人です
David Fincher [偉人伝外伝] デヴィッド・フィンチャー
ミュージック・ビデオをたくさん撮っているんですね(今更)
liam neeson [偉人伝外伝] リーアム・ニーソン
クライブ・オーウェン同様、イメージと演じる役柄が違いすぎる人です
zooey deschanel [偉人伝外伝] ゾーイ・ディシャネル
『ペニー・レイン』の時から、気になってました!
Guy Pearce [偉人伝外伝] ガイ・ピアース
この人最近落ち着いてきて、いい感じになってきました!
DVD | コメント(13) | 【2009/02/27 22:43】
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ペネロペ・クルス[偉人伝外伝]出演作品一覧
Chu's Filmography @ A Glance

Penélope Cruz

本名ペネロペ・クルス・サンチェス。 あだ名はマドリッドのマドンナ、ぺー。1974年4月28日、スペインはマドリッド生まれ。 身長5フィート4.5インチ(164cm)。

Penelope cruz


■Nine (2009) (post-production) .... Carla Albanese
■G-Force (2009) (post-production) (voice) .... Juarez
■Abrazos rotos, Los (2009) (completed) .... Lena
■それでも恋するバルセロナ (2008) .... Maria Elena
■エレジー(2008/I) .... Consuela Castillo
■恋愛上手になるために (2007) .... Anna / Melodia
■Manolete (2007) .... Lupe Sino
■ボルベール <帰郷> (2006/I) .... Raimunda
■Bandidas (2006) .... Maria Alvarez
■Chromophobia (2005) .... Gloria
■Sahara (2005) .... Eva Rojas
■Noel (2004) .... Nina Vasquez
■Head in the Clouds (2004) .... Mia
■Non ti muovere (2004) .... Italia
■Gothika (2003) .... Chloe Sava
■Fanfan la tulipe (2003) .... Adeline La Franchise
■Masked and Anonymous (2003) .... Pagan Lace
■Waking Up in Reno (2002) .... Brenda - Spanish Woman
■バニラ・スカイ(2001) .... Sofia Serrano
■Sin noticias de Dios (2001) .... Carmen Ramos
■Captain Corelli's Mandolin (2001) .... Pelagia
■ブロウ (2001) (as Penelope Cruz) .... Mirtha Jung
■All the Pretty Horses (2000) .... Alejandra
■Woman on Top (2000) .... Isabella Oliveira
■Volavérunt (1999) .... Pepita Tudó
■Todo sobre mi madre (1999) .... Hermana Rosa
■The Hi-Lo Country (1998) .... Josepha O'Neil
■Niña de tus ojos, La (1998) .... Macarena Granada
■Talk of Angels (1998) (as Penelope Cruz) .... Pilar
■The Man with Rain in His Shoes (1998) .... Louise
■Don Juan (1998) .... Mathurine
■オープン・ユア・アイズ (1997) .... Sofia
■Carne trémula (1997) (as Penelope Cruz) .... Isabel Plaza Caballero
■Hjørne af paradis, Et (1997) .... Doña Helena
■Amor perjudica seriamente la salud, El (1996) .... Diana Balaguer - as a Young Woman
■Más que amor, frenesí (1996)
■Celestina, La (1996) .... Melibea
■Brujas (1996) .... Patricia
■Efecto mariposa, El (1995) (uncredited) .... Party guest
■Entre rojas (1995) .... Lucía
■Todo es mentira (1994) .... Lucía
■Alegre ma non troppo (1994) .... Salomé
■Ribelle, La (1993) .... Enza
■Laberinto griego, El (1993) .... Elise
■Per amore, solo per amore (1993) .... Mary
■Belle epoque (1992) .... Luz
■Framed (1992) (TV) (as Penelope Cruz Sánchez) .... Lola Del Moreno
■Jamón, jamón (1992) .... La hija de puta
■Mecano - Los vídeos (1992) (V) (uncredited) .... video - 'La fuerza del destino'
■"Série rose" .... Daphné / ... (1 episode, 1991)

『Filmography at a glance』は、出演作品何本か観てるんだけど、『偉人伝』書くほどの思い入れはない役者さんの出演映画の一覧です。段々収集つかなくなってきたんですけど、偉人伝だと訳したりするの結構時間かかるんだお~。要するに手抜きなんですけど(爆)、先々、偉人伝に昇格することもあると思うんで、リクエストがあったら言ってくださ~い!
オスカー受賞 | コメント(0) | 【2009/02/26 08:26】
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『チェンジリング』-「もう一つのエンディング」の応酬
Changeling

いやはや、全くヒドイ話ですよ。働き者のシングル・マザーの息子が行方不明になったというのに、警察は24時間経たないと捜査は始めてくれないし、5ヶ月かかって見つけてきた男の子は別人だ。しかし間違いを認めたくないがために、「自分の息子じゃない」と言い張る母親の方を頭がオカシイと言って精神病院に入れてしまう。これが実話だってんだから、ぶったまげますよね~。

Changeling
Produced: 2008
Director: Clint Eastwood
Writing Credits: J. Michael Straczynski
Cast:
Christine Collins: Angelina Jolie
Walter Collins: Gattlin Griffith
Detective Ybarra: Michael Kelly
Rev. Briegleb: John Malkovich
Chief Davis: Colm Feore
Arthur Hutchins: Devon Conti
Capt. Jones: Jeffrey Donovan
この映画、面白かったけどちょっと冗長だなと思いました。142分という長さも去ることながら、なんかエンディングに次ぐエンディングって感じで。

***この先ネタバレ***

別人の男の子を押し付けられたクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)が、このまま本物の息子を探す捜査を打ち切られては手遅れになってしまうと、息子は別人だということを公表しようとすると、ブリーグレブ牧師(ジョン・マルコヴィッチ)が、LAPDがいかにヒドイかをクリスティンに説明する。で、話が「クリスティーン対LAPD」みたいになって行くわけですよ。で結局LAPDの不正が暴かれて、息子の行方はわからないまま終わるのかと思う。

ところがこの後、ひょんなことからクリスティンの息子を殺したであろうという連続殺人犯が捕まり、裁判になり、死刑になる。ここではかなりの確率で、息子は殺されただろうと思わせる。

さらにダメ押しで5年後に、別の行方不明の男の子が見つかり、この子がクリスティンの息子と一緒に連続殺人犯のところから逃げ出した、という話をする。それを聞いてクリスティンは、「もしかしたら息子は生きているかも」という希望を持ち、それがエンディングとなる。

って感じなんですけど、最初の「クリスティン対LAPD」で終わりにして欲しかったなあ。なんか「もう一つのエンディング」が永遠に続くみたいだったよ。クリスティンが精神病院からやっと出られて、LAPDの不正を告発していくところでもう観ている方はクライマックスになっちゃってるんで、その後、連続殺人犯とか出てきたときは、「ああ、これが話の締めくくりなのだな」と思ったら、こいつの裁判はあるわ、処刑シーンはあるわ。

で、やっと終わるかと思ったら、今度は同時期に行方不明になった男の子の独白が・・・・・。事件の成り行きは気になるのだけど、「まだ終わんないの?!」とイラっと来てしまいました。

アンジェリーナ・ジョリーはねー、主演女優賞にノミネートされたけど、うーん。この人さあ、「強い女」って側面は説得力あるんだけど、人間のモロさとかはかなさみたいなものってあんま出せなくない?精神病扱いされて逃げ場がないところでも毅然と

「私は狂ってない。ファック・ユー!」

とかいうところはいい演技なんだけど、警察に取り合ってもらえなくておろおろしたりとか、そういうところはモロ演技。

これは、アンジェ嫌いどーのこーのじゃなくて、この人ってやっぱきれいだし、家もいい家みたいだし、あんまり他人からすげなくされたりされたことないんじゃないかと思った。結構「欲しい」と思ったらなんでも手に入る環境で、それこそ美貌で男なんかどーとでもなったろうしさ。だから、こういう立場の人の気持ちって、わからんのじゃないかなあ。どちらにしろ、あんまり器用な女優さんじゃないですよね?

確かにこんなヤクザと大して変わらないような1920年代の警察と戦って正義を勝ち取り、息子を失ってもきりりとけなげに生きた女の人の話だから、「強い女」アンジェが演じるのもいいとは思うんですが。

あとさー、ジョン・マルコヴィッチの神父さんてのが怪しいよ。すごくクリスティンのこと助けてくれるのだけど、マルコビッチ自身が怪しい男なので、どこまで真摯に助けてくれているのかわかんなくて。最初、コイツが息子誘拐して殺したのかと思ってた(笑)。

グラン・トリノ』がむちゃくちゃ良かったから、同じイーストウッド監督作品ってことで期待してたんだけど、えーって感じ。これがオスカーにノミネートされて、『グラン・トリノ』なんにも入ってないってどういうことだろう。来年に入っちゃうのかな?

Related Article
■アンジェリーナ・ジョリー出演作品一覧

映画 チェンジリング クリント・イーストウッド ジョン・マルコヴィッチ ジェフリー・ドノヴァン
| コメント(8) | 【2009/02/25 09:47】
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アンジェリーナ・ジョリー[偉人伝外伝] 出演作品一覧
Chu's Filmography @ A Glance

Angelina Jolie

本名アンジェリーナ・ジョリー・ ヴォイト、あだ名はアンジー、キャット・ウーマン、アンジェ、AJ。 1975年6月4日、カリフォルニア州LA生まれ。 身長5フィート8インチ(173cm)。

angelina jolie
■Atlas Shrugged (2011) (in production) (rumored) .... Dagny Taggart
■The Mercenary: Love and Honor (2009) (in production)
■ウォンテッド  (2008) .... Fox
■チェンジリング (2008) .... Christine Collins
■Kung Fu Panda (2008) (voice) .... Tigress
■Beowulf (2007) .... Grendel's Mother
■マイティ・ハート/愛と絆  (2007) .... Mariane Pearl
■グッド・シェパード (2006) .... Margaret 'Clover' Russell
■Mr.&Mrs.スミス  (2005) .... Jane Smith
■Alexander (2004) .... Olympias
■The Fever (2004) .... Revolutionary
■Sky Captain and the World of Tomorrow (2004) .... Franky
■Shark Tale (2004) (voice) .... Lola
■Taking Lives (2004) .... Illeana
■すべては愛のために  (2003) .... Sarah Jordan
■Lara Croft Tomb Raider: The Cradle of Life (2003) .... Lara Croft
■Life or Something Like It (2002) .... Lanie Kerrigan
■Original Sin (2001) .... Julia Russell / Bonny Castle
■Lara Croft: Tomb Raider (2001) .... Lara Croft
■Gone in Sixty Seconds (2000) .... Sara 'Sway' Wayland
■Girl, Interrupted (1999) .... Lisa Rowe
■The Bone Collector (1999) .... Amelia Donaghy
■Pushing Tin (1999) .... Mary Bell
■Playing by Heart (1998) .... Joan
■Hell's Kitchen (1998) .... Gloria McNeary
■Gia (1998) (TV) .... Gia Carangi
■Playing God (1997) .... Claire
■George Wallace (1997) (TV) .... Cornelia Wallace
■True Women (1997) (TV) .... Georgia Virginia Lawshe Woods
■Foxfire (1996) .... Legs Sadovsky
■Mojave Moon (1996) .... Eleanor 'Elie' Rigby
■Love Is All There Is (1996) .... Gina Malacici
■Hackers (1995) .... Kate Libby / 'Acid Burn'
■Without Evidence (1995) .... Jodie Swearingen
■Meat Loaf: Bat Out of Hell II - Picture Show (1994) (V) (uncredited) .... (music video 'Rock and Roll Dreams Come Through')
■Cyborg 2 (1993) .... Casella 'Cash' Reese
■Alice & Viril (1993) .... Alice
■Angela & Viril (1993) .... Angela
■Lookin' to Get Out (1982) (as Angelina Jolie Voight) .... Tosh

『Filmography at a glance』は、出演作品何本か観てるんだけど、『偉人伝』書くほどの思い入れはない役者さんの出演映画の一覧です。段々収集つかなくなってきたんですけど、偉人伝だと訳したりするの結構時間かかるんだお~。要するに手抜きなんですけど(爆)、先々、偉人伝に昇格することもあると思うんで、リクエストがあったら言ってくださ~い!
俳優・女優 | コメント(0) | 【2009/02/24 01:32】
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『それでも恋するバルセロナ』-レボリューショナリー・ロードよりよっぽどコワイです!
Vicky Cristina Barcelona

げええええ~これ恋愛・結婚の不条理をズバッと突いていて、『レボリューショナリー・ロード』よりよっぽど恐いですぅぅぅぅ~。NYからバルセロナにヴァケーションにやってくるアメリカ女性のヴィッキー役が、『プレステージ』でクリスチャン・ベイルのフラストレーション溜まりまくりの奥さんを演じたレベッカ・ホール、その親友・クリスティーナは、クリべーの愛人役を演じたスカーレット・ヨハンソン。二人がバルセロナで出会うウーマナイザーのアーティスト・ホアン・アントニオに『コレラの時代の愛』で1000人切りをしたハビエル・バルデム、その奥さんで超サイコなマリア・エレナがペネロペ・クルス

Vicky Cristina Barcelona
Produced: 2008
Director: Woody Allen
Writing Credits: Woody Allen
Cast:
Christina: Scarlett Johanson
Vicky: Rebecca Hall
Juan Antonio: Javier Bardem
Maria Elena: Penelope Cruz
Judy: Patricia Clarkson
このメンツじゃあ観ないわけには行きません。しかも監督・脚本がウディ・アレン。これはヒドイ話になること請け合いです。

スカヨハ演じるクリスティーナは、いつもアーティストタイプの人とばっかり付き合っていて、長続きしない。でも、親友のヴィッキーみたいに、退屈だけど安定している男と確実な結婚して落ち着くとか、そういう生活はしたくない。したくないことはわかっているんだけど、じゃあどんな恋愛・結婚・人生が欲しいのかはわからない。

これってアタシだああああ~~~!!!と爆笑してしまいました。ほんと、スカヨハっていつも私が共感するようなキャラ演じるんだよね~。

ホアン・アントニオは、画家、アーティストなので、かなりぶっ飛んでるというか、会って5分でクリスティーナとヴィッキーに3Pしよう、なんて言うことも厭わない。バルデム、カッコいいぜ~!なんかすっごい痩せて、男前になった。赤いシャツなんか着ちゃってさ。『ノーカントリー』で観た時、「なんてぶっさいくな男!」って思ったけど、どんどんセクシーに、魅力的になってくるね、この男は。

ホアン・アントニオの別れた奥さん・マリア・エレナは、これまたぶっ飛んだアーティストで、情熱的でテンパー高くて、ホアン・アントニオと別れるとき殺そうとしたくらいの女。『ブロウ』の時のビッチなペネロペですね。しょっちゅうタバコ吸っていて、しょっちゅう怒鳴っている。自殺したり、拳銃ぶっ放したり、危なくてしょうがない。

ヴィッキーは、ダグという婚約者がいて、もうすぐ結婚するという矢先に結局ホアン・アントニオとやっちゃって、好きになっちゃって、今までこれがパーフェクトな人生、と思っていたダグとの結婚に疑問を抱き始める。そこへ持ってきて、幸せな結婚をしていると思っていた叔母のジュディが、実は不幸だと知り、いよいよ結婚というものに猜疑心を持ち始める。

このパトリシア・クラークソン演じるジュディが重要なキャラで、それまでは全くの端役なんだけど、ヴィッキーがホアン・アントニオを忘れられないながらもダグと結婚し、自分の気持ちを誤魔化してでもなんとかやっていこうとしている矢先に、「はい、これが20年後のあなたです」って感じで、

「私は・・・・もう何年も夫を愛していないの。大事には思っているのよ。あんないい人はなかなかいない。だから、これで幸せを感じられないとしたら、それは私のせいだって、わかっているの・・・・・」

なんて言うんですよ!

これ、恐いよ~!これが結婚の一番恐いところじゃないかなあ?つまり、「一人の人を永遠に愛することが可能なのか」という究極のクエスチョンなわけですよね。キライになっちゃうのとは違う。相手の価値はわかっているし、何年も一緒にいて、居心地もいい。いい人だから、大事には出来る。でも愛していない!こんなの結婚直後に目の当たりにしたら、お先真っ暗ですよね。

クリスティーナの方は、ホアン・アントニオとサイコ元妻・マリア・エレナと、自由で型破りな三角関係になる。お互いの芸術を認め合い、支え合い、オープンにセックスをする。マリア・エレナは、

「私とホアン・アントニオはいつも愛し合っていたけど、私たちの関係は何かが足りなくて不安定だった。その足りない要素というのは、あなただったのよ」

とクリスティーナに言う。あんなに感情的なマリア・エレナなのに、ホアン・アントニオとクリスティーナにはヤキモチを焼かない。それどころか、マリア・エレナはクリスティーナとも寝る。

クリスティーナにとっては一見理想的に見えた関係だったのだけど、なんとなくこれじゃヤダ、と思う。なんかこの気持ちわかるなあ。要するにさ、ヴィッキーのような結婚はジュディのようになってしまうのはもう見え見えで、そんなのならしない方がいいじゃん、と思う。でも、じゃあどんな関係が理想的なんだ、って言ったら、わかんない。

で、ホント恐いのは、ヴィッキーとクリスティーナは、バルセロナでこれだけ色々な体験をしたにも関わらず、全く答えが出ていない!

要するに、上手く行く恋愛・結婚なんてものはなく、ヴィッキーやジュディのように欺瞞は欺瞞として受け入れ、感情を誤魔化して続けていくか、クリスティーナのように自分に正直にやって行くなら、出逢いと別れを繰り返していくしかない、と言っているのです!救いがない~~~!!!これってほとんどホラー映画ですよ!

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Key Words
それでも恋するバルセロナ ウディ・アレン ハビエル・バルデム ペネロペ・クルス パトリシア・クラークソン レベッカ・ホール
この映画がすごい!! | コメント(4) | 【2009/02/23 08:49】
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『幸せのちから』-自己啓発本みたい
The Pursuit of Happyness

本当に、この不況はどーなっちゃうんでしょうかねー。うちの会社でも肩たたきが始まりそうです。友達も「毎週毎週、ダンボール箱を抱えて去っていく人たちを見るのはイヤになった」と言っていた。日本ではどうだかわからないけど、アメリカでは大体金曜日にクビになって、即、身の回りのもの、家族の写真とか、机の中に入れてあったスニッカーズとか、コーヒー飲むのに使っていたマグとかを、全て片付けて出て行かなければならない。みんなの好奇の視線に晒されながらダンボールを抱えて業務時間内に去っていくというのは本当に辛い体験です。

幸せのちから [DVD]
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Produced: 2006
Director: Gabriele Muccino
Writing Credits: Steve Conrad
Cast:
Chris Gardner: Will Smith
Christopher Gardner: Jaden Smith
Linda Gartner: Thandie Newton
こんな時に、こんな映画観るなよ~、ですよね。小さい男の子を抱えてホームレスになり、地下鉄のトイレで寝なくちゃならないなんて、胸が痛過ぎる!とか思ったんですけど、意外にも余り感情移入しませんでした。

つーのは、この主人公がドン詰まりじゃない、この人は成功する、って言うのがわかっちゃうからなんですね。ルービック・キューブのエピソードなんかそうですよね。この人は頭が良くて、ほとんどの人が出来ないルービック・キューブが出来る。すごい人だ。でもさ、仕事の面接に行った先の会社のエギュゼキュティヴがたまたまやっていて、自分が出来るってことを示せる機会なんてそうそうあるもんじゃないし、そもそもルービック・キューブが彼の家にあったのも、偶然奥さんの同僚がくれたからだという。

もちろん、何ヶ月も家がない、所持金何十ドルしかない、というのは可哀想なんですけど、「どーせすぐ金持ちになるから、少しぐらい苦労しても」とか思っちゃう。こういう状況って、絶対ここから逃れられない、と思うから恐いのであって、出口がもう見えているんだったらあとはじっと耐えるだけですから。

それにこの主人公の生活が切迫しちゃっているのって、なんだか最先端の医療機器を全財産はたいて購入し、それを足で病院に売り歩いて金儲けようという、正直「バカじゃん!」と思うような理由なんだよね。真っ当な、地道な仕事しろよ!とか言いたくならん?

でもこれ実話でしょ?最後に「この人はこの後・・・・」って字幕で出てたもんね。映画的なアプローチとしては失敗なんじゃないかと思うんだけど、ちょっと自己啓発本みたいな、「成功する人の10の特徴」みたいな視点でみると、「なるほど~」とか思いますね。

ルービック・キューブだって、ああいう風に運よく小さなことを生かしていける人が成功するんだなーと思うし、そもそもキューブが出来るくらい頭いいんだからさ。それに高額な医療器械の販売の仕事はたまたま失敗したけど、そういうことをしてみよう、と思えちゃうところにすでに商売っ気があったとも言える。それにこの人、失敗したとはいえ機械完売したんだよね。ああいう仕事失敗すると、売れ残った商品に囲まれて生活しているものですが、この人は、儲けが出たのかどうかはわからないけど、完売した。こういうきちっとしたところが、やっぱり成功する人だなと思った。

それにやはり、人がヤル気を出す、というのは、少なからず追い詰められないとダメなのかも、とも思うし。あれが、医療機器販売なんて変な仕事に手を出さず、スーパーとか工場で働いてそれなりに生活出来ていたら、それで終わっちゃったかもしれない。時には勝負に出ることも大事なのだな。

あと、彼の仕事ぶりを見ていて、やはり地道に一生懸命仕事をする人が才能のある人だと思った。彼は、売り込みたい相手には積極的に会いに行ったり、その会いに行き方とかもビジネス・センスがあると思うのですが、そのセンス自体が、「金、金」とか「楽して儲けよう」というセンスでなく、人間として当然の優しさとか、他人に対する礼儀に基づいているので嫌味でない。結局ビジネスって言ったって何か特殊な技術でなく、人間として誠実に物事に取り組む人は遅かれ早かれ成功しますよ、というメッセージに受け取れました。

だからこの時期に観たのは、却って良かったね。どんなに厳しい状況でも、きちんとやっていれば必ず抜け出せる日は来ると思えたから。

Key Words
映画 幸せのちから ウィル・スミス ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス タンディ・ニュートン タカヨ・フィッシャー
アメリカ映画 | コメント(10) | 【2009/02/22 22:26】
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『マイ・プライベート・アイダホ』-アート的リヴァーとキアヌ
My Own Private Idaho

いや~これ当時は若手2大アイドルのキアヌ・リーブスリバー・フェニックスの共演ということで、世界中の腐女子が萌え狂った映画なんですけど、今回観たら、一番萌えてるのは監督のガス・ヴァン・サントだと思いました。

My Own Private Idaho
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Produced: 1991
Director: Gus Van Sant
Writing Credits: William Shakespeare, Gus Van Sant
Cast:
Mike: River Phoenix
Scott: Keanu Reeves
Bob: William Richert
Budd: Flea
Hans: Udo Kier
Carmella: Chiara Caselli
ガス・ヴァン・サントって、同性愛者でしたっけ?なんか、ソフィア・コッポラに匹敵する「自分の趣味丸出し」ぶりだなあ~。リヴァーは、ストリートに住む男娼・マイクで、ナーコなんちゃら、という病気で突然どこででも眠ってしまう。無防備に眠っている、金髪がふさふさした、すっっっっっっごい痩せてるリヴァー・・・・・。これが趣味でなくてなんなんでしょう。

その眠ってしまったマイクをかいがいしく世話するのが、ブルネットにきりりとした、エキゾチックな顔立ちのキアヌだもんなー。しかもキアヌ演じるスコットは、マイク同様男娼をしながらストリートで生活しているが、実は市長の息子で、21歳の誕生日になったら多額の遺産を相続し、一家を継ぐことになっていて、今の生活は単なる「社会に対する反逆」としか思っていない。

ウィキによると、同性愛とか、崩壊家庭とか、テーマがテーマなので、若い俳優たちが仕事を請けてくれるのか、製作者側はすごく心配していたらしいのですが、意外にもキアヌのエージェントは二つ返事で「やるやる」と言ってきた。しかしリヴァーの方は、本がリヴァーのところまで辿り着く前にエージェントがもみ消したらしい(リヴァーのお母さん?)。

で、たまたまキアヌがリヴァーと個人的な友達だったので、脚本を届けてくれるように頼んだら、キアヌは自分ち(場所忘れた)からリヴァーの住むフロリダまでバイクで旅をし、脚本を渡したという、まるでこの映画の1シーンのようなエピソードが残っている。

一番見ものなシーンは、マイクの母を訪ねて、マイクとスコットがバイクで旅をしている途中、夜たき火を囲んで座っていて、マイクがスコットに告白する場面。スコットは、自分は商売で男と寝るけど、実はゲイではないんだ、とやんわりマイクを振る。すると、「わかってるよ・・・・」と身体を前後に揺すりながら、

I really wanna kiss you, man....

ってマイクが言う。これ、ゲイの人が見たら、胸がキュウウウウンってなっちゃうんじゃないかなあ。するとスコットは、マイクを「ほら、抱きしめてあげるから。一緒に寝よう」と言って、二人は抱き合ったまま眠るのですよ~!これモロ妄想の映像化だ~。

あと、旅の途中でドイツ人の男性(ウド・キア)とお金のために寝る2人なのですが、セックスシーンをストップモーションで撮ってるんだよね。これは印象的だった。しかも、フィルムを止めているんじゃなくて、本当に役者がそこで止まっている。だから、ちょっとグラグラしたり、ぴくっと動いたりするの。でも表情とかも作ったまま止まってて、なんだかとても面白いシーンになってます。

キアヌってあんな腐女子ウケしそうな容姿ですが、実は学校でフットボールをやっていたり、結構マッチョなところがあって、このゲイ・セックスのシーンは、実際にセックスの演技をしているわけでもないのにすっごいイヤだっらしく、「2度とゲイ・セックスのシーンはやりたくない」と言っていた。キアヌってこの頃、ほとんど女の子との噂がなくてゲイだと思ってたんだけどな。

この映画では意外にもキアヌがいい演技しているんだよね。キアヌってさ、しゃべり方というか、セリフの間というか、なんだかぎこちなくて、見てて居心地悪いんだけど、この映画ではすごく自然なの。時々、いつもの「居心地悪いキアヌ」になったりもするんだけど、だいたいはすごいいい感じ。

で、遺産相続したあと、今までのきったねー革ジャンとかから急にビシッ~!っとスーツ着て出てくると、イッジョーにカッコいいんだよね。これもガスたんの趣味丸出しだな~。

ストリート・キッズたちは、廃屋になったシアターだか、大きな建物にみんな一緒に住んでるんだけど、この中で舞台みたいなお芝居が繰り広げられる場面がある。で、後で調べたら、キアヌ演じるスコットってのは、シェイクスピアの『ヘンリーIV』にユル~く基づいているらしい。キアヌって、シェイクスピアとか舞台嗜好があるらしいんだけど、この人の演技ってもしかして、舞台演技だから映画ではぎこちない感じになっちゃうのかしら?

この舞台劇のシーンは学芸会みたいだった。映画全編を通して、すごく素人っぽさというか、青臭さというか、表層的な感じがした。マイクもスコットもすごくユニークなキャラなのだけど、、それを掘り下げて行くといういより、アートとして捕らえようとしている、という印象を受けた。

Key Words
映画 マイ・プライベート・アイダホ ガス・ヴァン・サント

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今日観た映画 | コメント(3) | 【2009/02/22 21:26】
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『Battle in Seattle』-1999年にシアトルで起こった暴動の裏側
Battle in Seattle

今、カーディーラーの待合室に座っています。私の愛車にリコールがかかりまして、修理に来ました。シートベルトが防音材とジャムってるかなんかで、ガスが発生し、下手すっと車が爆発炎上するんだそうです。修理時間は1時間半。ということは2時間はかかるということだな。つわけで、ラップトップを持ってきて、ずーっと書けないままでいたこの映画のレヴューに挑戦することにしました。

battle in seattle
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Produced: 2007
Director: Stuart Townsend
Writing Credits: Stuart Townsend
Cast:
Jay Martin Henderson
Lou: Michelle Rodriguez
Dale: Woody Harrelson
Ella: Charlizae Theron
Sam: Jennifer Carpenter
Mayor Jim Tobin: Ray Liotta
Django: André Benjamin
この映画は1999年にシアトルで起こった暴動の裏側を、シアトル市長、抗議活動家、警官、一般市民、報道したレポーターなどの異なる視点で捉えた作品です。

えーっと、この事件ってみんな憶えてる?私はコレのほんの2、3年前までシアトルに住んでいたので、すごく印象に残っています。でも当時は反対活動をした若者たちが、

「コーポレートの搾取に対してプロテストして、ダウンタウンの店を壊した後で、スターバックスでコーヒー飲んでたってどうよ?」

という、抗議運動に対する批判がものすごく、なぜ抗議運動が起こったのか、暴動に終わってしまった原因は何か、というのはスルーしたままだったんですね。だからこの映画を見つけたときは嬉しかったよ~。でも出演者も豪華なのにDVDになるまで全く知らなかったので、この事件って結構印象薄いのかな?

WTO世界貿易機関の閣僚会議がシアトルで開かれることになり、シアトル市長のジム・トビン(レイ・リオッタ)は嬉しい反面、すごく緊張している。デモ活動家が世界各国から集まってきているからだ。ジェイ(マーティン・ヘンダーソン)、ルー(ミシェル・ロドリゲス)、サム(ジェニファー・カーペンター)、Django(アンドレ・ベンジャミン)は、抗議活動のためならどこへでも行くプロ(?)の活動家たちで、今回も閣僚会議を阻止するためにシアトルにやってきた。

警察官のデイル(ウディ・ハレルソン)は、いつもの制服からスワットみたいな格好にさせられて、ただ警棒持って会議会場を防護するというアホくさい任務をしながら、妊娠している愛する奥さん・エラ(シャーリーズ・セロン)と一緒にいたいなあ~なんて思っている。

活動家たちは非常に巧妙な方法で、暴力を使わずケガ人も出さずにホテルから会議会場への道を封鎖する。シアトルの平和でリベラルなイメージを壊したくないトビン市長は、警察に「逮捕者を出すな」と指示していたため、完全武装しているディルたちは、何も出来ずに眺めているだけ。

誰も閣僚会議に来れなければ中止になってしまう。トビン市長もさすがに強攻策に乗り出さなくては、どうしよう、と思っていたところに、デモ隊の一部が街を壊し始める。店のショーウィンドウを叩き割り、落書きを始め、あれよあれよと言う間にダウンタウンはバトル・ゾーンと化して行く。ワシントン州知事からの圧力で、結局トビン市長は国家警備隊に援護要請する。

こっからはもー泥沼で、ダウンタウンで働いていたエラは、暴動に巻き込まれて流産してしまうし、閣僚会議で貿易不均衡を直そうよ、というプレゼンをしようとしていた人のプレゼンは中止、先進国にないがしろにされてきた、農業とかやってる小さい国の代表は、騒ぎのせいで質疑応答かなんかを短時間で切り上げられてしまう。

いいこと一個もないやん!!ってことで、「バカで浅はかな若者たちがお祭り気分でデモ活動なんかして、結局スターバックス(コーポレート)に儲けさせてどーする」と不評サクサクだったのですが。

この映画は、色々な人たちの視点から描く、ってことになっているんだけど、やや活動家の目線に偏っているんじゃないかな~という印象を受けました。まず、ダウンタウンで破壊活動を始めたのはアナーキストと呼ばれる活動家たちで、平和的な活動家が破壊活動をしたわけではないと。で、このアナーキストの一人が実は警官だった、という設定になっている。警備のためにダウンタウンに来ているんだけど、騒ぎに紛れてショーウインドウを叩き割ったり、落書きしたりした後、また警備隊にしゃあしゃあと戻ったりしている。

そいから、エラがダウンタウンを逃げ回っているとき、警官が警棒でエラの腹を殴ったことによって流産しちゃうんだよね。要するにカオス状態になっているので、警官もパニくっていたのか、振り向いてそこにいたエラをいきなり警棒で突き上げる。

この設定って、すっごい警官ワルいと思わん?で、あんまりワルに見えちゃうのもなんなので、エラの旦那が警察官だった、という設定にして少し緩和しているようなのだが・・・。つか、かなりリサーチを綿密にして作った映画らしいので、事実に基づいているかもしれないのですが・・・・・。

でもこの映画を観ても、私は活動家の人たちに抵抗あるな~。シアトルの暴動の原因が活動家たちだけじゃないんだよというのは良くわかったのですが、活動家の人たちの本当の動機はなんなんだろう?と考えました。本当に「コーポレートが貧しい人や国を搾取するのを阻止したい」というのが動機なのかしら?

この映画を観る限り、本当の動機は仲間意識とか、あと、巧妙な手段を考えて、それを成功させたときの達成感とかじゃないあかな、という印象を受けた。要するに、「手段が目的」になっているんじゃないかと。それが悪いとは思わない、というか、動機がなんでも結果が良ければいいじゃん、とは思うのですがね。

多分、私が抵抗あるのは、活動家の人たちって、あんま失うものないからかな。最初からヒッピーみたいな生活して、街から街への流れ者。逮捕されることもいとわない。それに対してトビン市長とかディルとかは、守りたいもの、失いたくないものがあるわけで、こういうジレンマを抱えた人たちの方が、私には理解できちゃうんだよね。

それにさ、活動家の人たちって、どうやって生活しているんだろう?なんか、こういう人たちが存在できちゃうってこと自体が資本主義の恩恵みたいな気がしてしまうんだけど。だって、食うためにあくせく働かなきゃならない状況でデモ活動なんてできないじゃない?

最後は、釈放されたジェイ、ルー、サム、Djangoが、明るく笑いながら暴動の後のシアトルを歩いて行く・・・・と言うところで終わる。この人たちにとって、このデモは成功だったのかしら?失敗だったのかしら?大暴動になったのは、彼らのせいではない。でも、自分たちも一枚噛んでいたデモが大暴動になって、人々の生活に影響を与えたことは事実なのよね。何はともあれ終わって、自分たちも釈放されたし、めでたし、めでたし、なのか?なんかそこで考えることはないのかなあ。なんかあの4人の笑顔を見ていると「んじゃー、スターバックス行って、今度はどのデモに参加するか、話し合おう!」って言い出しそうだったよ。町山さんが特電で「ストーリーの最初と最後で主人公が変化していない映画はダメな映画だ。要するに何も学んでない、ということだから」と言っていたけど、それってズバリこのラストの印象だった。

Key Words
映画 シアトル ジェニファー・カーペンター アンドレ・ベンジャミン ウディ・ハレルソン
映画紹介 | コメント(0) | 【2009/02/22 07:27】
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『グッドフェローズ』-姫のオールタイム・フェイヴァリット第二弾!
Goodfellas

いやー、久々に観ちまった。これもすっごいお気に入りなんすよー。最高に面白いですよね。これを撮った頃って、ジョー・ペシレイ・リオッタロレイン・ブラッコ もあんま有名じゃなかったですよね?

goodfellas
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Produced: 1990
Director: Martin Scorsese
Writing Credits: Nicholas Pileggi
Cast:
Jimmy Conway: Robert De Niro
Henry Hill: Ray Liotta
Tommy DeVito: Joe Pesci
Karen Hill: Lorraine Bracco
Paulie: Paul Sorvino
私は、レイ・リオッタ演じるヘンリー・ヒルっていう人が実在して、その人の自叙伝を基にこの映画が撮られたのかと思っていましたが、今回ウィキで読んだら、犯罪に関するレポをしていたニコラス・ピレッジと言う人の「マフィアの裏側暴露本」みたいのが原作なんだって。だから、ヒルだけじゃなく、他の人たちもみんなモデルがいるらしい。

なんつってもレイ・リオッタがかっこいい!それにこのヘンリー・ヒルって人は、マフィアなんだけど、なんだか普通の人で、それをレイ・リオッタが上手く演じているのですよねー。貧しいブルーカラーの家に育ったヘンリーは、近所でブイブイ言わせているマフィアを見て、自分もああなりたいと思う。で、マフィアの使いっぱになって学校に行かなくなると、父親が怒って、ヒドイ折檻をされる。

それでもマフィアになった気持ちがわかるなあ。ヘンリーのお父さんは、いくら働いても生活が楽にならず、いつもイライラしている。あんな人になりたくない!と思ったら、こうなっちゃうよねー。確か『ブロウ』では、レイがお父さん役で、「こんな風になりたくない」と思った息子役のジョニー・デップがドラッグ・ディーラーになっちゃうんだよね。面白いよなあ。

まだヘンリーが子供の時のマフィアって楽しそう。それこそ車の駐車から親分たちの経営しているピザ屋の手伝いから、かばん持ちまでなんでもやるんだけど、いつも笑顔でいきいきと仕事するヘンリー君。強盗が大好きなジミー・コンウェイ(デニーロ)のお手伝いをして警察に捕まって、刑を言い渡された時、親分のポーリーを初めとしてマフィアのおじちゃんたちが

「おめでとう!!これで一人前になったなあ!」

と裁判所の外で暖かく向かえてくれる!

このシーンは結構重要で、ヘンリーが

「ジミーさん、ごめんなさい。ヘマして捕まって・・・・」

と言うとジミーは、

「何言ってんだ。お前は捕まっても仲間を売らなかった。お前は正しいことをしたんだ。お前は本当の仲間だ。誇りに思うぞ」

と言ってくれるんですね。で、のちのち、30年後くらい?にマフィアのおっちゃんたちは、可愛がっていたヘンリーに売られて、獄中で死ぬことになるのですよ・・・・・。

あと、この映画って、ペシの出世作だよね!誰でもバンバン撃ち殺してしまう、サイコなモブ、トミー!すっごい面白いヤツで、飲んだりカードやったりしている間ずーっとジョーク言いまくってるんだけど、いきなり怒り出して、怒ったらバンバンぶっぱなしてしまう。ヘンリーとトミーは、ジミーの弟分として一緒に大きくなったので、トミーが誰か撃ち殺しちゃったりすると、ヘンリーとジミーが死体を埋める穴を掘るのを手伝ってやったりして、微笑ましいんだな~。

あと、ヘンリーの奥さん・カレン役のロレイン・ブラッコがいいの!ヘンリーにデートすっぽかされて、「あんた!何様だと思ってんのよ!」と、他のモブのおっさんたちの前でヘンリーを怒鳴りつける。今まで全然カレンに興味がなかったのに、この怒髪天を突いているカレンに魅力を感じるヘンリー。でも本当に、赤いドレスを着て怒っているロレイン・ブラッコ、すっごい印象的なんだよ。この娘が、最初は「肌は汚いし、安物の服を着て、子供を折檻しまくっている、信じられない」と思っていたモブの奥さんたちに段々感化されて、変わっていく様子を好演していたなあ。最初は本当に可愛らしい(舌足らずだし)んだけど、最後の方、マジでヤクザの奥さんしてます。

あと、サミュエル・L.・ジャクソン がちょい役で出てるんだよね。ちょい、と言っても結構重要っていうか、ジミーが成功させた一世一代のルフトハンザ・強盗に一枚噛んでいて、ヘンリーいわく

「スタックスは、いつもバーでギター弾きながら歌ったりして、気のいいやつ」

ってことで、すっごい若くてすっごい痩せている黒人の粋なにーちゃん、スタックスを好演。で、強盗に使ったトラックを運転する役目を仰せつかったのだが、マリファナでハイになってトラックをきちんと処理しなかったため指紋が見つかってしまい、トミーに撃ち殺されてしまうのだ。

このルフトハンザ・強盗の後、ジミーがナーバスになって、仲間を次々に殺していくあたりからちょっと「やっぱモブって怖い!」って感じになってくる。なんか、いつも一緒に遊んだりしているのに、いつそいつに殺されるかわからない、ってどんな気分だろう。トミーがスタックスを殺しに行った時一緒だった人が、トミーのツッコミに対してボケ役の人で、一緒にしゃべってるとすっごい可笑しいのだけど、この人がミートトラックの冷凍室に吊るされて死んでいるのを観るのは、何百回観ても辛い。

今回観てて思ったんだけど、マフィアの人たちって結局、親分に仕事貰って、それをやって稼ぐか、ジミーのように頭の切れる人は、自分で強盗とかを計画して、仲間を集めてやり、儲かったら親分に分け前を収めて、みたいに生活しているらしい。だから、一つの大きいグループのようでいて、中ではジミーの仲良しグループ(トミー、ヘンリー)が儲けてブイブイ言わせていて、お金を運んでくるからオヤビンのポーリーもジミーたちがお気に入り、みたいな。

でも、ヘンリーが刑務所に入っている間、ポーリーもジミーもヘンリーの家族の面倒は観てくれず、ヘンリーはムショでドラッグを売って、家族を支えるんだよね。涙ぐましい。それで「これは儲かる」と思ったのだけど、出所してくるとポーリーはドラッグに手を出すな、という。自分も大ボスのヴィニーもトシだから、ヘンリーから足が付いてムショで死ぬことにでもなったらイヤだから、かなり保守的になっている。

普通の会社と変わんないよね!ヘンリーはなんだかんだ言いながら結局誰もあてにならないことを悟り、ドラッグで大儲けするんだけど、運び屋に使っていたベビー・シッターの女の子とか、コカインの精製をやらしていた愛人とか、まーそういう素人が絡んでくると色々ユルくなってくるようで、足がついて捕まってしまう。この辺も、若い新入社員を使いこなせない部長クラスのようでなんだか笑える。

これって、当時すっごい新しいモブ映画だったと思うなあ。『ゴッドファーザー』みたいな、湿っぽい劇画調の「任侠!」みたいなアプローチをバサっと切り捨てて、すごくドライに、しかしリアルに、モブの世界を描いている。ヘンリーって普通の人、って書いたけど、みんな普通の人で、でも人を殺したり、殺し殺されが当たり前の状況で「普通の人」でいられる、っていうのが面白い。

劇画調っていえば、『ゴッドファーザーのテーマ』って映画観た事ない人でも知っているくらい有名じゃない?『グッドフェローズ』はああいうテーマ曲はなくて、当時のヒット曲をバックに使うんだけど、『レイラ』のエンディングをバックにピンクのキャディラックの中で撃ち殺されている夫婦とか、バーで「うーん、あいつは殺った方がいいな・・・・」なんて考えているデニーロのバックに『Sunshine of Your Love』のイントロがかかったりとか、すごく新鮮で印象的な音楽の使い方だった。

key Word
映画 グッドフェローズ マーティン・スコセッシ レイ・リオッタ ロバート・デ・ニーロ ジョー・ペシ ロレイン・ブラッコ
| コメント(2) | 【2009/02/21 21:36】
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サミュエル・L・ジャクソン [偉人伝外伝] 出演作品一覧
Chu's Filmography @ A Glance

Samuel L. Jackson

本名サミュエル・リロイ・ジャクソン、あだ名はサム、キング・オブ・クール、Mr.クール。 1948年12月21日、ワシントンDC生まれ。 身長6フィート2.5インチ(189cm)。

Samuel L Jackson
■Iron Man 2 (2010) (pre-production) (rumored) .... Nick Fury
■Blown (2009) (pre-production) .... Julian Lezard
■Unthinkable (2009) (filming)
■Quantum Quest: A Cassini Space Odyssey (2009) (post-production) (voice) .... Fear
■Inglourious Basterds (2009) (post-production) .... Narrator
■Afro Samurai: Resurrection (2009) (TV) (voice) .... Afro Samurai / Ninja Ninja
■The Spirit (2008) .... The Octopus
■Soul Men (2008) .... Louis Hinds
■Lakeview Terrace (2008) .... Abel Turner
■Star Wars: The Clone Wars (2008) (voice) .... Mace Windu
■Doug Liman's Jumper: Uncensored (2008) (V)
■アイアンマン (2008) (uncredited) .... Nick Fury
■Jumper (2008) .... Roland
■"The Boondocks" .... Gin Rummy (3 episodes, 2005-2007)
■ザ・クリーナー 消された殺人 (2007) .... Tom Cutler
■1408号室 (2007) .... Gerald Olin
"Afro Samurai" .... Afro Samurai / ... (5 episodes, 2007)
■Resurrecting the Champ (2007) .... Champ
■Home of the Brave (2006) .... Will Marsh
■ブラック・スネーク・モーン (2006) .... Lazarus
■スネーク・フライト (2006) .... Neville Flynn
■Freedomland (2006) .... Lorenzo Council
■Honor Deferred (2006) (TV) .... Narrator
■Farce of the Penguins (2006) (V) (voice) .... Narrator
■The Man (2005) .... Derrick Vann
■Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith (2005) .... Mace Windu
■xXx: State of the Union (2005) .... Agent Augustus Gibbons
■Mr. Incredible and Pals (2005) (V) (voice) .... Real Frozone
■Coach Carter (2005) .... Coach Ken Carter
■The Incredibles (2004) (VG) (voice) .... Frozone
■Mr.インクレディブル (2004) (voice) .... Lucius Best / Frozone
■Grand Theft Auto: San Andreas (2004) (VG) (voice) .... Officer Frank Tenpenny
■Kill Bill: Vol. 2 (2004) .... Rufus
■Twisted (2004/I) .... John Mills
■Country of My Skull (2004) .... Langston Whitfield
■S.W.A.T. (2003) .... Sgt. Dan 'Hondo' Harrelson
■Basic (2003) .... West
■"Freedom: A History of Us" .... Highland Garnet / ... (5 episodes, 2003)
■xXx (2002) .... Agent Augustus Gibbons
■The House on Turk Street (2002) .... Jack Friar
■Star Wars: Episode II - Attack of the Clones (2002) .... Mace Windu
■Changing Lanes (2002) .... Doyle Gipson
■The Comeback (2002)
■"The Proud Family" .... Joseph (1 episode, 2001)
■The 51st State (2001) .... Elmo McElroy
■The Caveman's Valentine (2001) .... Romulus Ledbetter
■Unbreakable (2000) .... Elijah Price
■Shaft (2000) .... John Shaft
■"WWF Smackdown!" .... John Shaft (1 episode, 2000)
■Rules of Engagement (2000) .... Col. Terry L. Childers
■Any Given Wednesday (2000) .... Willie Nutter
■Deep Blue Sea (1999) .... Russell Franklin
■Star Wars: Episode I - The Phantom Menace (1999) .... Mace Windu
■Our Friend, Martin (1999) (V) (voice) .... Turner
■Violon rouge, Le (1998) .... Charles Morritz (Montréal)
■The Negotiator (1998) .... Lt. Danny Roman
■Out of Sight (1998) (uncredited) .... Hejira Henry
■Sphere (1998) .... Dr. Harry Adams
■Jackie Brown (1997) .... Ordell Robbie
■Eve's Bayou (1997) .... Louis Batiste
■One Eight Seven (1997) .... Trevor Garfield
■"Happily Ever After: Fairy Tales for Every Child" .... The Mayor (1 episode, 1997)
■The Long Kiss Goodnight (1996) .... Mitch Henessey
■A Time to Kill (1996) .... Carl Lee Hailey
■Trees Lounge (1996) .... Wendell
■The Great White Hype (1996) .... Rev. Fred Sultan
■Sydney (1996) .... Jimmy
■Fluke (1995) (voice) .... Rumbo
■Die Hard: With a Vengeance (1995) .... Zeus Carver
■Kiss of Death (1995/I) .... Calvin Hart
■Losing Isaiah (1995) .... Kadar Lewis
■The Search for One-eye Jimmy (1994) .... Col. Ron
■The New Age (1994) .... Dale Deveaux
■Pulp Fiction (1994) .... Jules Winnfield
■Against the Wall (1994) (TV) .... Jamaal
■Assault at West Point: The Court-Martial of Johnson Whittaker (1994) (TV) .... Richard Greener
■Hail Caesar (1994) .... Mailman
■Fresh (1994) .... Sam
■True Romance (1993) .... Big Don
■Jurassic Park (1993) .... Ray Arnold
■Menace II Society (1993) .... Tat Lawson
■Amos & Andrew (1993) .... Andrew Sterling
■Loaded Weapon 1 (1993) .... Sgt. Wes Luger
■"The American Experience" .... The Steward (1 episode, 1993)
■"I'll Fly Away" .... Walter Harper (1 episode, 1992)
■"Ghostwriter" .... Reggie Jenkins (2 episodes, 1992)
■Fathers & Sons (1992) .... Marshall
■Patriot Games (1992) .... Lt. Cmdr. Robby Jackson
■White Sands (1992) (as Sam Jackson) .... Greg Meeker
■Juice (1992) .... Trip
■Jumpin' at the Boneyard (1992) .... Mr. Simpson
■Dead and Alive: The Race for Gus Farace (1991) (TV) .... Hatcher
■Strictly Business (1991) (as Sam Jackson) .... Monroe
■"Roc" .... Larry (1 episode, 1991)
■Johnny Suede (1991) .... B-Bop
■Jungle Fever (1991) .... Gator Purify
■"Law & Order" .... Louis Taggert (1 episode, 1991)
■The Return of Superfly (1990) (as Sam Jackson) .... Nate Cabot
■Goodfellas (1990) .... Stacks Edwards
■Mo' Better Blues (1990) .... Madlock
■Betsy's Wedding (1990) .... Taxi Dispatcher (Mickey)
■Def by Temptation (1990) .... Minister Garth
■A Shock to the System (1990) .... Ulysses (three-card monte game)
■The Exorcist III (1989) .... Blind Dream Man
■Sea of Love (1989) .... Black Guy
■"The Days and Nights of Molly Dodd" .... Brother Elvis (1 episode, 1989)
■Do the Right Thing (1989) (as Sam Jackson) .... Mister Señor Love Daddy
■"A Man Called Hawk" (1 episode, 1989)
■Dead Man Out (1989) (TV) .... Calvin Fredricks
■Coming to America (1988) .... Hold-Up Man
■School Daze (1988) .... Leeds
■Eddie Murphy Raw (1987) .... Eddie's uncle (sketch)
■"Spenser: For Hire" .... Leroy Clancy / ... (2 episodes, 1986-1987)
■Magic Sticks (1987) (as Sam Jackson) .... Bum
■Uncle Tom's Cabin (1987) (TV) (as Samuel Jackson) .... George
■Ragtime (1981) .... Gang Member #2
■The Trial of the Moke (1978) (TV)
■The Displaced Person (1977) (TV)
■Together for Days (1972) .... Stan

『Filmography at a glance』は、出演作品何本か観てるんだけど、『偉人伝』書くほどの思い入れはない役者さんの出演映画の一覧です。段々収集つかなくなってきたんですけど、偉人伝だと訳したりするの結構時間かかるんだお~。要するに手抜きなんですけど(爆)、先々、偉人伝に昇格することもあると思うんで、リクエストがあったら言ってくださ~い!
好きな俳優 | コメント(0) | 【2009/02/17 07:22】
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『グラン・トリノ』-観終わった後しばらく席を立てませんでした
Gran Torino

この映画すごい。タイムリーな時事的背景、移民問題、家族問題、老人問題、青春、愛、生、死・・・・・全部なんでもかんでも詰まっているのに全然説教臭くなく、ストーリーなんか結構ベタなのに笑えるし泣けるし、なんんなの、コレ?!

Gran Torino
Produced: 2008
Director: Clint Eastwood
Writing Credits: Nick Schenk, Dave Johnannson
Cast:
Walt Kowalski: Clint Eastwood
Sue Lor: Ahney Her
Thao Vang Lor: Bee Vang
Father Janovich: Christopher Carley
Barber Martin: John Carroll Lynch
Trey: Scott Eastwood
ミシガンで撮影され、主人公のウォルトがフォードにン十年勤めていた人で、しかもお隣にアジア人の移民が住んでいる、という設定は、真実味もあり象徴的でもある、という本当に理想的な、映画的な設定。実はデトロイト近郊で、去年の終わりに日本車だけを狙って壊す事件が起こり、日系企業の社員は、「目立つ行動をしないように」というおふれがでていたのです。つまり、80年代に起こったジャパン・バッシングがまた起こるかもしれない、と言われていた。

今の不況は日本も不況だし、日本車と全然関係ないんだけど、この主人公のウォルトみたいな人の中には、誤解してしまう人も沢山いる。しかも、一生モンとして買った家の近所が荒れ果てて、移民の子供のギャングたちに荒らされているとなったら、そりゃあ移民憎し、にもなるでしょう。

で、このウォルトの役を『ダーティ・ハリー』を演じたクリント・イーストウッドが演る、っていうところに意義があるのよ。自動車工場のラインで働いているような男の人たち、タフでラフで、男らしいことを誇りに思っているような人たちは、アメリカの漢の象徴みたいなクリント・イーストウッドを見上げていると思う。そういう人が演じているからこそ、こういう男の人たちが真剣にこの映画について考えるわけじゃん。これがトム・ハンクスとかじゃダメなんだよね。

・・・・そういう意味で、この映画は、もしかしたらデトロイトで起こり得たかもしれない人種間抗争を食い止めたかもしれないのだ。

設定やシーン、登場人物の一人一人に意義があってものすごい深い反面、ウォルトの頑固オヤジぶりがストレートに可笑しい。特に床屋のマーティンとの対話なんて、場内大爆笑。なんかさ、"Politically Correct"とか言って、悪い言葉を使わなかったり、人種ジョークを言わなかったりってのが「臭いものにフタ」をしているだけで、それで人種差別や嫌悪が無くなるわけじゃないし、逆にジョークにできなくなることによって却って閉鎖的になるんじゃないかってのが良くわかったね。

だってさー、隣に住んでるアジア人の家の娘のスーと仲良くなって、

「ビール持ってきてくれよ、ドラゴン・レディ」

なんて言うんだよ!これってむちゃくちゃ人種差別的だし、性差別的なんだけど、なんか笑っちゃうんだよね。別にスーのことバカにして言ってるんじゃないってわかるから。このときも場内大爆笑でした。

あと、最初の方でスーの一家がパーティするとき、食べ物を持ってぞくぞくと集まってくるアジア人の人たちを見ていると、私もイヤだった。同じアジア人だけど、彼らはベトナムのモン族?って人たちらしく(映画の中で詳しく説明している)、やっぱ日本人とは違うじゃん。自分と違う(と思われる)人たちが大勢集まってくる、っていうのは、それだけでなんとなく恐いものなのですよ。

それがさ、ウォルトがスーの弟のタオを不良グループから救った、というニュースが流れると、ご近所のモン族の人たちが、ウォルトの家に食べ物をぞくぞく持ってきて、玄関先に置いて行っちゃう。同じ行為なのに、今度は違う人種、他人に対するお礼とか、尊敬の念を持ってしていると思うと、なんとも暖かい気持ちになってくるから不思議。

で、最初はウォルトは「ほっといてくれ、もう持ってこないでくれ」とか言うんだけど、「あ、それって、この間のチキン・ダンプリング(チキンシュウマイ?)か?・・・・ビーフジャーキーより旨いんだよな・・・・」なんて、わかる~!食べ物の力って強力だ。

また、モン族の子供たち、スーとタオの役者さんが良かったね。特にスーはいい!この娘は、デトロイトで見つけてきたらしいよ。他のキャストの人たちも、本当のモン族の人たちなんだって。イーストウッドって、『硫黄島からの手紙』の時もそうだったけど、この辺しっかりしてるよね。探せばいるんじゃん!しかもすごくいいじゃん!こういうの見ると『SAYURI』とか「なんだよ」と思う。

で、スーなんですけど、アジア人の女の子の典型的なボテっとした身体なんだけどすごい可愛いし、英語もすごい上手くて、態度とかすごいアメリカナイズされていて、ボーイフレンドは白人だ。

ちなみにこのスーのボーイフレンドである白人の男の子を演じているのがイーストウッドの息子のスコットで、スーが黒人の不良に絡まれたとき、おたおたして助けられない。そこにクリント演じるウォルトが現れて、スーを助ける!!で、スーに

「なんであんななまっちょろい男と付き合ってるんだ!?」

なんて説教する!!なんかこれも色んなことを示唆していて面白いなー。

とにかく、移民にもこういう世代が出てくると、人種間の理解ってやっと出てくるんだなあと思った。だって、スーのお母さん英語しゃべれないし、おばあちゃんはウォルトと一緒ですごい差別的なんだもん(意地悪ばあさんそのものでそれも笑えるのですが)。それじゃあ理解しようたって難しいよね。真ん中に位置する人がいないと。

でもスーやタオは逆に、二つのカルチャーの板ばさみになって、それはそれで面倒臭いというのがまた良くわかるんだなあ。スーはウォルトに

「あなたはいい人だ。私たちの実の父親よりいい人だ。父はトラディショナル過ぎて堅物だし」

と言うとウォルトは

「俺も古臭くて堅物だ」と言う。するとスーは

「でもあなたはアメリカ人だもん」

と言う。そーなんだよね。モン族もかなり厳しそうだけど、日本だって韓国だって、アジアの国のもともとのトラディションに比べても、アメリカの個人主義や自由って、やっぱり「いいなあ」と思うんだよね。

ウォルトは、実の息子たちよりも、スーやタオと心を通わせるようになる。なんかそれも、家族ってなんなんだろう、ってすごく考えさせられた。「遠くの親戚より、近くの他人」とか言うじゃん。一緒に過ごす時間が長かったり、声をかければすぐ会える距離にいることって、重要なんだなあと。もちろん、会う気がないのなら、愛がないなら、近くにいてもしょうがないんだろうけど。

でもウォルトは、教会に懺悔しに行くと、二人の息子とあまり親密な関係ではないことを懺悔する。これも深いよね。家族だからって一番愛し合っているとは限らない。タオやスーと結んだ人間関係の方が、ウォルトにとってはよっぽど意義があるように見える。二人の息子は、ウォルトのことこれっぽっちも気にしているようには見えない。でも、やはり血縁である家族と心が通わない、というのを人は懺悔するものなのだ。

で、この教会の神父さんが27歳の神学校出たての神父さんで、頑固オヤジのウォルトは、「頭でっかちの若造」という風にしか見ない。この神父役の男の子は、色白にそばかす、ぷくぷくしていてレッド・ヘアで、もー正にコテコテの白人。この人とウォルトも最初わかり合えない。同じ白人同士でも、年齢差や環境で解り合えないこともある。

それに、タオを引き入れようとしているアジア系のギャング。しかもタオのいとこだ。同じ人種でありながら、しかも血縁でありながら足を引っ張り合う。でもこのワルたちは、同じ近所の黒人の不良、ヒスパニックの不良、そういう奴らに虐められたくないと、必死で突っ張っている内にどんどん深みにハマってしまう、というのもわかる。

最後のオチはもーベタベタで、私にも予想ついちゃうし、わかっちゃいるんだけど、泣けて泣けてしょうがなかったね。これって、西部劇とかのエンディングのオマージュなんだろうか。なんつーか、コテコテの王道で、どうなるかわかってるんだけど、でもだからこそ感動するというか。

最後にかかった曲が、クリントともう一人の息子、カイル・イーストウッドがこの映画のために一緒に作った曲らしいんだけど、この曲が流れている間、席を立てなかった。いい映画って、「あ、終わった、帰ろう」って思わないじゃない。余韻に浸っていたいというか、浸らされちゃう、というか・・・・・。

key Word
映画 グラン・トリノ クリント・イーストウッド ビー・ヴァン アーニー・ハー
ヒューマン・人間ドラマ | コメント(10) | 【2009/02/15 23:31】
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『ブッシュ』-チャーミングな出来損ないは一国を潰す
W.

コレ、超面白い~!ブッシュって結構いい奴じゃん!とか思っちゃいますよ。だからイマイチ流行らなかったのかも。嫌われ者のブッシュが可愛く見えちゃう映画なんて。オバマさんが当選する直前の支持率なんて20%くらいだったんでしょ?

知ってる人は知ってると思いますが、タイトルの『W.』は、ブッシュのあだ名なんですよね。お父さんもジョージ・ブッシュなので、それと区別するためにW.(ダブリュー)と呼ばれているんですが、この映画のタイトルは「dub-ya」 (だぶゃ、か?)と発音する、とわざわざウィキに書かれています。つーのは、なんでもブッシュ本人が、そういう風にしか発音できないんだそーで。

W
dvd on amazon.com
Produced: 2008
Director: Oliver Stone
Writing Credits: Stanley Weiser
Cast:
Laura Bush: Elizabeth Banks
George W. Bush: Josh Brolin
Barbara Bush: Ellen Burstyn
George H. W. Bush: James Cromewell
Dick Cheney: Richard Dreyfuss
Donald Rumsfeld: Scott Glenn
Karl Rove: Toby Jones
Condoleezza Rice: Thandie Newton
Jeb Bush: Jason Ritter
映画の中では、どのようにしてイラク侵攻が始まっちゃったのか話を軸に、だぶゃの学生時代、パパブッシュとの呪われた関係、などを絡めて、だぶゃの人となりを描いて行きます。

この学生時代のだぶゃが、まーホントにどこでもいそうなアホの大学生でさー、大酒飲みだし、スポーツの試合で盛り上がってバーでケンカし留置場入ったり、夏休みのバイトしても長続きしないで止めちゃうし、女の子妊娠させて、パパブッシュに後始末させたり。このくらいバカ度が高いとなかなか笑えてよろしい。

けど、弟のジェブがすっごい出来が良くて、パパブッシュもママ・バーバラも、ジェブをゆくゆくはパパの跡取りみたいな感じで政治家にしようとしていて、だぶゃはなんも期待されてないわけ。そういうトラウマを抱えて、しかももともと出来損ないなので、自分を持て余しているわけなのですな。

ホント、普通の家の子だったら、大学中退、仕事長続きしない、アル中で、日雇い労働者みたいになってもおかしくないような人が、大統領になってしまったわけなんですね。まあ、途中、つっても40歳過ぎてから、アル中を克服するためにBorn Again Christian(信仰を新たにしたキリスト教徒)になる、ってくだりがあるにはあるのですが。

こういう政治の裏側って、映画作ってる人の主観も入っちゃうし、丸呑みに信じてはいけないんでしょうけど、映画作るに当たってすっごいリサーチしたんだろうしさ、すっごいリサーチしたら、結構確信に触れるものも探し当てられるんじゃないかなあ。結構納得しながら見てしまった。

一番印象深かったシーンは、ブッシュ内閣がイラク侵攻するかしないかを話し合ってる会議。コリン・パウエルは、やりたくない、と言う。

「なぜイラクなんだ?テロと全く関係ないじゃないか。UNの規定ではWMDがあるかないかは、インスペクターに任せることになっている。私たちがそれを理由に侵攻することは出来ない。理由のない戦争にアメリカの若者を送れない!」

と至極まっとうな意見を言うんですね。するとチェイニーが出てくる。

「アメリカの資源はあと25年で無くなる。私たちは、世界の5%の人口でありながら、25%の資源を使っている。25年経ったら、資源の需要は30%、40%、にも跳ね上がる。そうなったとき、ロシアや中国が俺たちを助けてくれると思うなよ!ユーレイジアには資源がある。イラクだけで、世界に供給している10%のオイルがある。そしてイランには、もっとある・・・・・。」

と、いう説明を延々とする。するとブッシュが、

「すごいな!副大統領!ビッグ・ピクチャーだ!・・・・昔は、悪者ってのはハッキリわかってた。俺たちが善で、"あいつら"が悪。しかし、今の世の中、何が正しいか決めるのは至難の技だ・・・・・。しかしな、俺はいつも直感で物事を決めるんだ。俺はサダムが大嫌いだ。どーもあいつにはいい印象が無い。あいつは俺をナメている。だから、イラクをぶっ潰す!イラクに平和と民主主義をもたらすのだ!みんな、着いて来てくれるな?!」

って、お前~!!!チェイニーが富のために他の国を攻めるというのはヒドイと思うけど、少なくとも頭使ってるじゃん!

でも、この映画では、そこがだぶゃの魅力となってしまっているんですね。頭はむっさ悪いんだけど、だからこそ悪知恵もないという。マジでイラクに民主主義をもたらしたい、と子供みたいに思っていて、自分のサダム嫌いが実はサダム政権を倒さなかったせいで父親がクリントンに敗れた(と自分では思っている)せいだ、という自分に対する心理学的洞察は出来ない。

あとさ、ブッシュの英語ってヒドイ、って言われているじゃない。それの使い方が上手かったね。もー死ぬほど笑いました。この「俺はサダムが嫌いだ!スピーチ」のシーンでも、

He misunderestimates me!!

って言うシーン、もーイスから落ちたよ。あとさ、テキサスの州知事に立候補したときだったかな、ビルの外にいるレポーターに、学校とか教育関係のことを聞かれて、

Is children really reading?

とかなんとか言うんだけど、これもタイミングが絶妙でさー。日本語って複数・単数ないから、この間違いは日本人良くするんだけど、アメリカ人が、しかも大統領がするっていうところが超笑える。しかも実在の人物だと思うともっと可笑しい!!

ジョシュ・ブローリンはブッシュの役すごく上手かったですね。本当に良く研究していて、声とか訛りとかそっくりだし、髪の感じとかも本当に細かく真似していて、でも全然マネしているように感じさせない、自然な演技。ブッシュ内閣の人たちも、そっくりではないけどそこはかとなく似ているというか、雰囲気を醸し出していて良かった。ライス国防長官とかさ。チェイニーは、顔とかは似てないけど、リチャード・ドレイファスすごい!胡散臭い政治家って臭いがプンプンしてた。あと、パパブッシュ役のジェームス・クロムウェル。そっくり~!!!つか、ぶっちゃけ本当のパパブッシュと並べたら違うんだろうけど、あの鷲鼻とか、「そうそうそう」って思っちゃった。

プロットも面白いし、すごいいい映画だと思うんだけど、なんで流行らなかったのかなあ?Rotton Tomato でも支持率57%?とか書かれていた(このRotton Tomato っていうサイトがなんでそんな信頼性高いのかも疑問なんだけど)。私がほとんど政治に精通していないから却って面白かったのかしら?でもアタシ程度にしか政治に精通してないアメリカ人なんてごまんといると思うのだが・・・・あ、そういう人は敢えてこの映画を観ようと思わないのかな。

key Word
映画 ブッシュ ジョシュ・ブローリン ジェームス・クロムウェル リチャード・ドレイファス
オススメの映画 | コメント(0) | 【2009/02/14 20:50】
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『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』-時代ですね
Revolutionary Road

家庭と言う枠に縛られ、もがき苦しむ妻・エイプリルに激しく共感してしまうかと思いきや、意外にも旦那のフランクの方に同情してしまいました。

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで スペシャル・エディション [DVD]
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Produced: 2008
Director: Sam Mendes
Writing Credits: Justin Haythe, Richard Yates
Cast:
Frank Wheeler: Leonardo DiCaprio
April Wheeler: Kate Winslet
Joh Givings: Michael Shannon
Helen Givings: Kathy Bates
Howard Givings: Richard Easton
エイプリルは、「自分がハッピーじゃないんだったら自分でそれを変えていくべき」という非常に正しい姿勢でがんばる。しかも自分の幸せのためなら旦那も子供も捨てていく、ってんじゃない。「私が働くから、あなたは自分がハッピーになれるものを探して」なんて旦那さんに言うのだ。

旦那のフランクは、仕事大嫌いだの文句言ってるけど、この人はグダグダいいながらも安定した生活がキライじゃないんだと思う。というか、仕事嫌いなのは、自分が何がしかの人間だと認められてないからで、仕事自体は「楽チンで、お金保障されてていいな~」と思っているんだと思う。

でもエイプリルが「あんたそれでも男なの?!」なんて言うから、自分がまるでレイジーで大志も何もない、小さい、ダメ男に見えて、しかも実際そうなんで、それで怒っちゃう。

町山さんも「情けない男ですよ~」って言ってたけど、実際男ってこんなもんだと思わん?レイジーで、大志なんてないし。テキトーに仕事して、帰ってきたらビール飲んでうだうだするか、日長一日XBOXやってるか。エイプリルのやってることは正しいんだけど、フランクが器じゃないんだって。なんかすっごい頭の悪い子供に「あなたが将来東大に入るためのお金はきちんと貯めて置きますからね」と言って、プレッシャーに思った子供がグレちゃう、みたいなものだと思う。

ま、でも女も同じだけどね。要するに、性別関係なく、エイプリルみたいに「なんとかしよう」とがんばる人の方が珍しいんじゃないか。みんな「人生ってこんなものか?」と思うけど、安定というぬるま湯に浸ると、「まーいっか」と思えてしまう。

エイプリルとフランクが仲良くしている隣の夫婦がそうだもんね。二人が家族でフランスへ移住して、エイプリルが働く、ここの生活は空虚だから、という話を聞いた夜、お隣さんは寝る準備をしながらなんだか心がざわついている。旦那の方が、「なんかあの話、子供っぽいよな~」と切り出すと奥さんが「アタシもそう思ってたの!」と激しく賛成しながら泣き出してしまう。この気持ち、わかる~!痛いところを突かれて泣いてしまう子供と同じだよね。

なんかこっちの方がよっぽど『リトル・チルドレン』じゃないの~とか思っちゃった。多分、設定が1955年だから、今の感覚では計れないんだろうけど、エイプリルとフランクは明らかに相性悪いんだからとっとと離婚すればいいし、そうじゃなくてもパリ行ってどーのこーのとか言う前に、エイプリルも働きに出たらいいのに。フランクが浮気しているセクレタリーだって働いてるんだからさ、エイプリルもシティに行って働けばいいのに。んで、自分で稼げるってわかったらフランク捨ててパリでもなんでも行けば。

まーアタシはとっとと離婚しちゃえって言い過ぎなんだけど、そうでなくてもこの二人はどーかと思う。愛し合っているとも思えないし、この生活好きじゃないみたいだし、最初に言ったようにエイプリルは強すぎるし、フランクはこの女操縦できる器でもないし。まあ、結婚すると色々もめたりする(しかも7年目だもんね、この二人)し、すぐ別れりゃいいってもんじゃないけど、この二人は取り返しの付かないとこまで来ちゃってるように見える。でも、そこが時代で、はっきりそうわかったからと言って離婚できる時代じゃないのかもしれないけどね。

だって結婚したの22、3でしょ?早いよね。でも昔ってそうみたい。言ってた、今70歳くらいの人が。その人もまだ大学在学中に結婚して、お金がなくて苦労したらしいので、

「なんで卒業するまで待てなかったの?」

って聞いたら、

「今と違って、婚外でセックスできなかったのよ。もうそんなに待てないところまで来てたの」

って言ってたよ。この人は結婚生活45年、みたいな人だから、

「あーやっぱすぐセックスとかできなくて、お互いの気持ちを確かめ合ってから近づいた方が上手くいくものなんだなあ」

なんて勝手に思ってたけど、この映画観ていたら、セックスしたくて結婚しちゃって大失敗、ってこともあるな、と思った。

この映画は、結婚の空虚さをズバリ指摘していてすごい!と言われていたけど、時代性が物語に影響しちゃっていて、余り普遍的じゃないなと思った。この悲劇は、1955年だから起こったとしか思えない。今だったら、もっと選択肢があって、こうなる前になんとかなったんじゃないかと思う。

そう思うのはアタシだけかしら?

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key Word
映画  サム・メンデス リチャード・イェーツ レオナルド・ディカプリオ ケイト・ウィンスレット キャシー・ベイツ
見た映画 | コメント(8) | 【2009/02/10 23:23】
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『Disco Pigs』-はっ!これって悲劇なんだ!
Disco Pigs

これってなんかすっげー変な映画だな~どこに行っちゃうのかな~と思いながら観てたんですけど、後から考えてみるとすごいいい映画なのかも。私もアメリカ長いんで、大概の映画は字幕なくてもわかるんですが、コテコテのアイリッシュ訛りの上、英語字幕も付いてなかったので、「Can we talk?」とか、このくらいの長さのセリフさえ何言ってるのかわからない有様。なのにストーリーの概要とか、主人公のピッグとラントの気持ちとか、結構わかったっていうのは、映画や役者が上手いとしか思えない。もしくはストーリーが実は普遍的だから?

Disco Pigs
dvd on amazon.com
Produced: 2001
Director: Kirsten Sheridan
Writing Credits: Enda Walsh
Cast:
Darin / Pig: Cillian Murphy
Runt / Sinead: Elaine Cassidy
ダリンとシニードは、同じ病院で同じ日に生まれ、隣同士のベビー・ベッドに寝せられた日からずっと一緒。家も隣同士で、部屋が壁向こうにあるので、夜ベッドに寝転がって手を繋げるように壁に穴を開けている。学校も一緒、遊びも一緒。シニードはダリンを「ピッグ」と呼び、ダリンはシニードを「ラント(可愛い子豚ちゃん)」と呼んでいる。で、二人ともディスコに行くのが好きなので、『Disco Pigs』なわけなのですな。

この二人が赤ちゃんの頃がすっごい可愛い。真っ青な目の赤ちゃん。お人形のように愛くるしい。そして小学一年生くらいの二人。カーディガンにネクタイみたいなトラディショナルな制服を着て、手を繋いでいるとことかすごく愛らしい。

で、現在16歳の二人。ダレンを演じるキリアン・マーフィーがすっごいキレイ。キレイだよー。この人ってハンサムじゃないと思うんだけど、キレイなんだよね。コイツとセックスしてー!!とか、そういう風には思わないのよ。「うわー、キレイだなーこの人」とうっとりしちゃうような人なのだ。

シニードの方は、アイリッシュの役者さんだと思うのですが、ハリウッドのスタンダードとは全く違い、目が小さくて、鼻が大きくて、とてもアンバランスな顔。ちょっとリリ・テイラーに似てるかな。ハリウッド以外の映画を観ると、役者さんの顔とか体つきとかガラッと変わって、白人でも国によって特徴あって面白いなあと思う。

最初はこの二人が素直にうらやましいな~と思って観てたんですよ。小さい頃からずーっと一緒で、僕がキングで、君がクィーン。特にキリアンが初々しいティーンを演じるって、想像付くでしょ?

でも、学校の友達がバイトしている酒屋で友達を殴ってレジからお金を出させたり、ディスコで男の子を引っ掛けてパンツ脱がして笑ったり、十代の頃って確かに色々悪いことするんだけど、なんだかダークに意地悪な奴らだなあ、あんな純愛しているのにって、この辺が少し受け入れづらい。

しかし実際は、ダリンとシニードの関係は恋愛の粋に達してなかったらしい。ある日ダリンがシニードを見て、「すごいキレイだよ」とかなんとか言って、恋に落ちるシーンがあるし、シニードは他の男の子に淡い関心を寄せるようになるのだ。

ここからダリンが段々オカシクなってきて、もともと暴力的だったのが、全てシニードに近づく男の子たちに向けられる。そしてシニードに無理やりキスをした日から、二人は手を繋いで寝るのを止めてしまう。

学校の先生や親は、ダリンとシニードが余りにも仲が良過ぎるのを心配してなのか、将来のことを考えてなのか、シニードを遠くの全寮制の学校に送る。引き離された二人は、一緒にいないとものすごい不安になってしまう。息子を哀れに思った母親が、ダリンにシニードの学校を教えると、ダリンはシニードと二人の17歳の誕生日を祝おうと、彼女を迎えに行く。

ここではっと思ったのは、これって悲劇なんだ!ということでした。シニードは最初、全寮制の学校で不安になるんだけど、ルームメイトの女の子と段々仲良くなって、他人にも心を開いていく。そう考えてみれば、シニードは学校で他の男の子にも関心を示したのだよな。会話の内容があんまり掴めないんだけど、シニードとダリンが一緒にいる様を見ていると、シニードはいつか外の世界に大きく羽ばたいてみたい、と思い、ダリンはシニードと小さな世界に生きていたいと思っているような、「温度差」を感じるんだよね。

16歳くらいって心も身体もものすごい速さで成長していて、その速度や方向がズレて行くのもものすごく速くて、特にこの二人のケースでは、ダリンが恋してしまったのに対してシニードは二人の関係を卒業しようとしている。ダリンにとってはものすごい辛いことだろうけど、シニードも、二人のアルバムを何度も何度も見直しているところが辛いところだな~と思った。

しかしシニードは、ダリンを置いて行くことができないのだ。二人は、キングとクィーンになって、パレスに住みたいと思っていた。ダレンは「パレス」と書かれた豪奢な建物を見つけ、二人で入ってみると、そこはディスコだった・・・・。シニードにとっては、楽しかったけど、ずっと留まっていたくないと思うところ。ダレンは、トイレに立って、すごく暴れるのですが、最初なんだか理解できなかったんだけど、ラントの大好きなディスコに連れてきてあげたのに余り楽しんでない様子の彼女を見て、彼女が遠くへ行こうとしている、自分を卒業してしまった、というのがわかったからかな、と思った。

結局二人は離れられない。二人が同じ日に生まれ、隣同士のベッドに寝かせられたのは、二人は死ぬまで一緒という運命であったかのように。私たちのような普通の人でも、この十代の頃の純愛と別れを通して大人になっていくのですけど、ダレンとシニードはここから先に行くのは許されてなかったかのように見えます。

key Word
映画 
拾いモンの映画 | コメント(1) | 【2009/02/07 23:12】
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カースティン・ダンスト [偉人伝外伝] 出演作品一覧
Chu's Filmography @ A Glance

Kirsten Dunst

本名カースティン・キャロリン・ダンスト、あだ名はキキ。 1982年4月30日、ニュージャージー州ポイント・プレザント生まれ。 身長5フィート6インチ(168cm)。

Kirsten Dunst


■Spider-Man 4 (2011) (announced) .... Mary Jane Watson
■Sweet Relief (2009) (announced) .... Marla Ruzicka
■All Good Things (2009) (post-production)
■How to Lose Friends & Alienate People (2008) .... Alison Olsen
■Tangled Web: The Love Triangles of Spider-Man 3 (2007) (V) .... Mary Jane Watson
■Spider-Man 3 (2007) .... Mary Jane Watson
■マリー・アントワネット (2006) .... Marie Antoinette
■エリザベスタウン (2005) .... Claire Colburn
■Wimbledon (2004) .... Lizzie Bradbury
■Spider-Man 2 (2004) .... Mary Jane Watson
■Spider-Man 2 (2004) (VG) (voice) .... Mary Jane Watson
■エターナル・サンシャイン (2004) .... Mary
■Mona Lisa Smile (2003) .... Betty Warren
■Kaena: La prophétie (2003) (voice: English version) .... Kaena
■Levity (2003) .... Sofia Mellinger
■The Death and Life of Nancy Eaton (2003) (TV)
■Spider-Man (2002) .... Mary Jane Watson
■The Cat's Meow (2001) .... Marion Davies
■Crazy/Beautiful (2001) .... Nicole
■Get Over It (2001) .... Kelly Woods
■Deeply (2000) .... Silly
■Bring It On (2000) .... Torrance Shipman
■Luckytown (2000) .... Lidda Doyles
■The Crow: Salvation (2000) .... Erin Randall
■All Forgotten (2000) .... Zinaida
■Savage Garden: Superstars and Cannonballs: Live and on Tour in Australia (2000) (V) (uncredited) .... Girl on Subway ("I Knew I Loved You")
■キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ! (1999) .... Betsy Jobs
■Drop Dead Gorgeous (1999) .... Amber Atkins
■ヴァージン・スーサイズ (1999) .... Lux Lisbon
■The Devil's Arithmetic (1999) (TV) .... Hannah Stern
■Strike! (1998) .... Verena von Stefan
■The Animated Adventures of Tom Sawyer (1998) (V) (voice) .... Becky Thatcher
■Small Soldiers (1998) .... Christy Fimple
■Fifteen and Pregnant (1998) (TV) .... Tina Spangler
■"Stories from My Childhood" .... Alice / ... (2 episodes, 1998)
■Wag the Dog (1997) .... Tracy Lime
■Anastasia (1997) (voice) .... Young Anastasia
■Tower of Terror (1997) (TV) .... Anna Petterson
■"Gun" .... Sondra (1 episode, 1997)
■"ER" .... Charlie Chiemingo (6 episodes, 1996-1997)
■"The Outer Limits" .... Joyce Taylor (1 episode, 1997)
■True Heart (1997) .... Bonnie
■"Touched by an Angel" .... Amy Ann McCoy (1 episode, 1996)
■Mother Night (1996) .... Young Resi Noth
■The Siege at Ruby Ridge (1996) (TV) .... Sara Weaver
■"CBS Schoolbreak Special" (1 episode, 1995)
■Jumanji (1995) .... Judy Shepherd
■Little Women (1994) .... Younger Amy March
■Interview with the Vampire: The Vampire Chronicles (1994) .... Claudia
■Greedy (1994) .... Jolene
■"Star Trek: The Next Generation" .... Hedril (1 episode, 1993)
■"Sisters" .... Kitten Margolis (2 episodes, 1993)
■Darkness Before Dawn (1993) (TV) .... Sandra Guard (age 8)
■High Strung (1991) .... Young Girl
■"Loving" (1983) TV series .... Young Child (unknown episodes, 1990-1991)
■The Bonfire of the Vanities (1990) .... Campbell McCoy
■"Saturday Night Live" .... George Bush's Granddaughter / ... (2 episodes, 1988-1990)
■Majo no takkyûbin (1989) (voice: English version) .... Kiki
■New York Stories (1989) (uncredited) .... Lisa's Daughter

『Filmography at a glance』は、出演作品何本か観てるんだけど、『偉人伝』書くほどの思い入れはない役者さんの出演映画の一覧です。段々収集つかなくなってきたんですけど、偉人伝だと訳したりするの結構時間かかるんだお~。要するに手抜きなんですけど(爆)、先々、偉人伝に昇格することもあると思うんで、リクエストがあったら言ってくださ~い!
俳優・女優 | コメント(9) | 【2009/02/04 22:14】
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『トレイター』-テロリスト実態のダイジェスト
Traitor

アメリカでテロ活動をするムスリム教徒のサミール(ドン・チードル)と、それを追うFBIのロイ・クレイトン(ガイ・ピアース)を通して、テロリストの実態を描き出している作品です。ドン・チードルがテロリストの役なのだから、テロリストにかなり同情したお話になっているのはおわかりかと思います。サミールはすごく教養も知性もある、普通の人、というか普通の人よりもっと人間らしい、しかもとても真摯に神を信じている人として描かれています。

traitor
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Produced: 2008
Director: Jeffrey Nachmanoff
Writing Credits: Jefferey Nachmanoff, Steve Martin
Cast:
Samir Horn: Don Cheadle
Roy Clayton: Guy Pearce
Omar: Said Taghmaoui
Chandra Dawkin: Archie Panjabi
でもサミールは、お父さんがテロで殺されて、結局武器商人として生きていかなきゃなくなって、そういう過程で親友になったのがテロリストのオマールで、なんだかこうなってしまったのは運命としか思えない。

ガイ・ピアース演じるロイ・クレイトンのキャラも、単なる正義感の強いFBIではなく、大学でアラブ語(だったかな。この辺疎いので失礼な表現してたらごめん)のクラスをたまたま取ったことから中東の文化や歴史にハマってしまい、現在に至る、といった役柄。このキャラには共感してしまった。私も英語にハマってアメリカのことをもっと知りたいと思った人だから。ロイの仕事は、素晴らしい文化を持っているなあ、と自分が感心している人たちを捕まえるやことなんだもの。歴史や文化や言葉を知っているからこそ、この仕事にはピッタリだけど、だからこそテロリストになってしまう人たちの気持ちもわかり、ジレンマが多いだろうと思う。

興味深かったのは、スペインだかイタリアだかで、アメリカ人の多いビーチを爆破したテロリストが生きて捕まるんだけど、本当は自分も自爆してパラダイスへ行くはず(そして40人の処女とセックスしているはず)だったので、生きていることに非常に不満(爆)。まあそれはさて置いて、それを尋問するロイが面白い。

ロイは、君が口を割らなくても、明日の新聞に君が生きて捕まったことが載れば、テロリスト側は自動的に君が我々に情報を流したと理解する。そうしたら結局君は殺される。今なら、私たちが操作して、君を死んだことに出来る。君が協力してくれれば、というようなことを言って、テロリストを懐柔する。

これでしゃべっちゃう人が結構多い、とこの映画では描かれている。で、そりゃそうだ、と思う。テロは秘密厳守だし、どこにスパイが入り込んでいるかわからないので、少しでもその疑いがある人は殺されてしまう。だから、一端生きて捕まったら、何を言っても信じてもらえない。だからみんなあっさり寝返るんだろうな。

サミールも、長年知り合いの彼女シャンドラ(アーチー・パンジャビ)に会いに行ったためにシャンドラがFBIに質問を受け、それを知ったテロリストたちが、サミールを処刑することにする。しかしその直後に、アメリカ合衆国がサミールを今追っているテロリストの一番に名を挙げたため、テロリストたちはサミールを信じる。これは面白いと思った。オマールは、

「アメリカがお前を殺したがっているんだよ!」

と言ってすっごい喜ぶのだ。それは、アメリカに憎まれるほどの活動をしたことが誇らしいのと、ここまでアメリカに憎まれているということはサミールはスパイではない、とみなされ、処刑されないで済むからか。どちらにしろ、世界が違うと誇りに思うことととか嬉しいことが違って興味深い。

テロリストの教育のシーンがあり、そこで「アメリカはイギリスに対してテロをやったんだ。彼らは歴史を忘れてしまったらしい」と言っているのを聞いて、確かにそうだよな、と思った。アメリカは散々イギリスに逆らい、世界各地を攻め、搾取し、殺し、そして今のような大国になった。そういう歴史を自慢しているかのようにも見える。でも他の国がやると、とんでもないことをしているかのように批判する。完全なるダブル・スタンダード。

あと映画的に「上手い」と思ったのは、みんなが英語でしゃべっていることを正当化するのと、登場人物の背景を上手くシンクロさせているところ。サミールもオマールもそれなりに裕福に育ったらしく、ヨーロッパに留学したり、アメリカに住んだりして、英語が超上手い。初めて二人が会うシーンで「英語上手いね」「君も」という会話があったり、二人ともイエメンの監獄に入れられているとき、夢は英語で見るんだ、俺もだ、という会話があったりする。

「自分の国の言葉をしゃべっているからって、必ずしもほっとするとは限らない」

というオマール。これが、現在のテロの複雑さを良く表してるな、と思った。彼らには家と呼べるような国も言葉も実態としてない。なんかそういう実態のないもののために命を掛けるって、どういうことだろう。テロリストたちがロイの懐柔に応じて寝返ってしまう気持ちがわかる。自分が何を守るために戦っているのか、いつもはっきりしたヴィジョンを持ち続けるのはすごい難しそうだ。

だからこそ信仰と言うものが強力だなと思える。実態のないものを信じる力。私のように無宗教な人には、こういう心理は頭では理解できてても、心ではなかなか難しい。

と、テロリスト関係の内情にものすごく洞察のあるいい映画なのですが、映画的に魅力的かというとそうでもない。最近の映画に共通して、長い!物語は結構きっちりしているので、「ここ削っちゃえばいいじゃん」というところがないので仕方ないのですが、2時間以上あったよ。しかし、現在の時勢をダイジェスト的に伝えてくれる、観て良かった、と思えた映画でした。

■すごい好演だと思います。ガイ・ピアースの出演作品一覧

key Word 映画 ドン・チードル ガイ・ピアース
今日観た映画 | コメント(2) | 【2009/02/01 23:19】
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『ザ・クリーナー 消された殺人』-サム・ジャクソン、めずらしく王道映画!
Cleaner

最近、ワザとじゃなかってくらい、ヘンな映画ばっかり出ているサム・L.ジャクソンだったんで、コレもどんなもんかと思いましたが、意外にも王道サスペンスで、逆に驚きました。でもね、コテコテのサスペンスを観る気分でもなかったので、一応点けて置いて、昼寝でもしようかと思ってたんですよ。そうしたら、いきなり冒頭で掴まれて一気に観てしまいました。

ザ・クリーナー 消された殺人 [DVD]
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Produced: 2007
Director: Renny Harlin
Writing Credits: Matthew Aldrich
Cast:
Tom Cutler: Samuel L. Jackson
Eddie Lorenzo: Eva Mendes
Jim Vargas: Luis Guzman
Rose Cutler: Keke Palmer
Vic: Marc Macaulay
サム・ジャクソン演じるトム・カトラーは元刑事で、今は殺人現場をクリーニングする仕事をしているんですけど、どっかのパーティで自分の仕事を説明しているシーンから始まるんですね。こういう立食パーティって、必ず「お仕事は?」ってなって、みんなありきたりに「不動産屋です」とか、超退屈な会話なんですけど、トムの仕事は変だし、またサム・ジャクソン得意の話芸でむっさ可笑しく、「やっぱサム・ジャクソン、ブラック・コメディか?!」と思ったんですよ。

でもそれも最初だけで、その後は本当に普通のサスペンスでした。トムはいつものとおり注文を受けてとある豪邸を掃除しに行くのですが、後日その家の奥さんのアン(エヴァ・メンデス)に会うと、彼女はそんな注文はしていないという。後でニュースで、アンの旦那のノーカットが行方不明と知ったトムは、自分は知らずに殺人現場の証拠を隠滅してしまったことを知る。アンも、自分の旦那が殺されたことをトムが知っているんじゃないかと気付く。トムの親友の刑事・ロレンゾ(エド・ハリス)はトムを助けようとするが、出世しか頭にないヴァーガス(ルイス・ガスマン)に妨害され、いよいよ窮地に追い込まれる。

この邦題なんですけど、「ザ」クリーナーになってますよね。これってすごく面白いなと思いました。というのは英語題の『Cleaner』を見たとき、「あ、ザがついてない」って思ったんだもん。サム・ジャクソンの仕事が、確かに掃除する仕事で、そう思ったらThe Cleanerというのは至極自然なタイトルなんですけど、なぜ敢えてTheがないのか。

で、考えたんだけど、Cleanerにザがないと「よりキレイな」という意味にも取れるじゃない。このお話は汚職警官の話で、いい警官も悪い警官も、みんな多かれ少なかれ悪いことしてきている。トムが刑事を辞めて、殺人現場清掃の仕事をしているのも、実はそういう色々な絡みがあったからなのです。

それを考えると、トムが過去の出来事に対峙して、ちょっとだけ清い人間になろう、という意味を含んでいるのかな、と思った。完全にCleanにはなれないけど、娘のために、今よりCleaner、みたいな。

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key Word 映画  レニー・ハーリン エド・ハリス エヴァ・メンデス ルイス・ガスマン キキ・パーマー
映画感想 | コメント(0) | 【2009/02/01 00:58】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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