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『痛いほどきみが好きなのに』-滑り込みセーフ?! 2007年一押しかも?!
The Hottest State

昨日、2007年を振り返る記事を書いて、今年のベスト・ムービーを書いたばっかりなのに、最後の最後に大物が出てしまった。『ウェイトレス』も恋愛のパワフルさを教えてくれたけど、イーサン・ホーク監督作品『痛いほどきみが好きなのに(The Hottest State)』はもっとキョーレツ。『ウェイトレス』が左ジャブの連打なら、『The Hottest State』は右ストレートで、前歯4本くらい欠けてしまったって感じだ。

Hottest State, the
Produced: 2006
Directed by: Ethan Hawke
Writing Credits: Ethan Hawke
Cast:
William Harding: Mark Webber
Jesse: Laura Linney
Vince: Ethan Hawke
Sarah: Catalina Sandino Moreno
Samantha: Michelle Williams
崩壊家庭で育ち、今は大都会NYで独り暮らし。役者を目指しているが、自分の心血を注げるようなものはまだ見つかっていない20歳のウィリアム(マーク・ウェバー)が、誰かと強く繋がりたい、固く結ばれたい、という気持ちが痛いほどに伝わってくる。大都会の若者らしく、サラ(カタリーナ・サンディノ・モレノ)とバーで出会い、色んな話をし(NYを歩きながら、ダイアローグだけで見せるこのシーンは、イーサン・ホークのかつての主演作『恋人までの距離』を彷彿とさせる)、サラのアパートの前でキスをする。3日後にはサラがウィリアムのアパートに、短期間ではあるが転がり込む。

「でもセックスはなしよ」

とサラは言う。

「自分のアパートを見つけたらね」

サラは、ミュージシャンになりたくてNYにやってきたので、恋に溺れたくないのだ。だからセックスしたくないのだ。ここで私は「そうか!」と膝を叩いてしまった。セックスを許す、というのは、「あなたと怒涛の恋愛の波に流されちゃってもいいのよ・・・・」と宣言することなのだな。

とにかく、誰かとの繋がりを求めていたウィリアムが頭っからこの恋愛にダイブしていちゃうのはまだしも、かつて痛い目に会い、恋愛で自分を見失うのはいやだ、自立した一個の人間になりたい、とあがらうサラが段々と変わって行くところはもう、「ダメ!ダメ!」と思いながら「行け!行け!」と後押しもしたくなってしまうという複雑さ。特に、妊娠や性病を心配し、コンドームなしでは絶対にセックスしないと言っていたサラが、ついにウィリアムを受け入れた時に

「プロテクションしてる?」

と聞くと、ウィリアムは

「・・・してない」

と言うのだが、その時の高揚感に勝てずに流されちゃって、

「It's OK!」

と言ってしまう!ああ~。女心と秋の空。

そうやって人生を棒に振ったのが他でもない、ウィリアムの母親、ジェシー。ローラ・レニーが演じているのだが、これがサイコーに可笑しいキャラ。イーサン・ホークがコメンタリーで、「Loser Mom」と呼んでいたがまさにその通りで、若かりし頃の過ち(=一目惚れ)でウィリアムを身篭ってしまい、結婚生活は破綻、そんな中で人生にシニカルな意見を持っていて、ウィリアムの恋の悩みに対して、夢も希望もないようなアドバイスを与えたりする。これがもう、内容もさることながら、ローラ・レニーの演技が大爆笑に可笑しいのだが、自分の母親がこんな感じだったら、結構孤独だろうなあ、と思ったよ。

それはさて置き、セックスすることによって更に深ーく、激しく恋に落ちて行くウィリアムが、もう、痛々しいほど純粋で、胸が詰まる思いになる。あんな風に人を愛す、というのはどんなもんなんだろう。見た目でもない、性格でもない、「サラの考えること全部が好き。サラがドレスを選ぶところ、サラのお父さんの話、サラがチョコレートを食べるところ・・・・全て好き」

なんかこう書くと、ありがちな恋愛ドラマに見えるが、『The Hottest State』がちょっと違うのは、全てが痛いところなんである。確かにありがちな恋愛の描写、そもそも、恋愛なんて結構みんな似たりよったりじゃない?でも、この映画は恋することの高揚感を描いてはいても、いつもギリギリ危ないところにいるのだ。ウィリアムがサラを愛する愛し方、わーあんなにずっぽりハマってみたい、というのと、ああ、あんなに心を全開にしたら、引き裂かれてしまう、という怖さが表裏一体なのだ。だからもーハラハラドキドキこの恋の行方から目が離せない。

案の定、終わりはやってくる。ウィリアムはサラを愛し過ぎてしまうのだ。ウィリアムがメキシコで映画を撮っている間、ギャラの半分はNYへの電話代に消え、たった3時間早く帰ってくるために$700も散財してしまう。わ、わかる!恋は盲目とは良く言ったモンです。

しかし、サラは喜ばないのである。サラはウィリアムの愛に窒息しそうなんである。なんたること!ウィリアムの気持ちもわかるけど、サラの立場に立ってみれば当然なんである。この辺の描写が残酷なくらいリアルで、最初のセックスのシーンの高揚感からこのシラ~っとした感じへ、まるで自分が恋愛しているようにどん底へ突き落とされる。マジでTVの前で頭を抱えてしまったよ。

ウィリアムとサラの恋愛の行方だけでもかなり濃縮度高いのだが、ここにウィリアムの両親の話が絡まってくると話は更に深みを増す。ウィリアムのほとんど狂気ともいえるほどのサラへの執着は、実は子供の頃失った父親の愛、母親の涙が原因じゃないかと思わせる。クリスマスの日に、父親・ヴィンセント(イーサン・ホーク)を避けるために、ジェシーが泣きながら幼いウィリアムを乗せて車で近所を走り回り、帰って来るとヴィンセントが待っていて、ジェシーと口論。ヴィンセントはただ、息子にクリスマス・プレゼントを渡しに来ただけで、すぐ帰ってしまうのだが、それさえも感情的になってしまう両親。親が離婚した人ならわかると思う、あの辛さ。辛い、という言葉では表しきれないかも。大人である両親が、自分が完全に頼り切っている大人が、ああいう風に感情むき出しで怒鳴りあったりするのって、怖いというか、不安定というか・・・・。私も良く父と母が口論しているのを見て、泣いたり心配したりしたから、なんとも胸の詰まるシーンだった。

そして、サラとウィリアムの関係にあれだけハラハラしていた私が、実は一番泣いてしまったのは、ウィリアムが父親・ヴィンセントに会いに行くところなのだ。13歳になったら引き取るから、一緒に暮らそう、と言いながら連絡してこなかった父親。大好きだっただけに恨みも深い。サラに捨てられてハートがボロボロに傷ついているウィリアムは、ヴィンセントに辛くあたる。ヴィンセントは、ウィリアムと仲良くしたいけど、できないのもわかっている、何を言っても心が通じないのがわかる。でもじっと耐える。

もう、この時のイーサン・ホークが上手いの!この人本当にチンピラ風というか、イマイチ信用できない男というか、だからこそリアルな、アメリカの平均的な四十路男というか、その悲哀、情けなさ、けして人間できている立派なお父さんでもない、ウィリアムのお母さんとの結婚も離婚も上手くやってきたわけでもない、でもだからこそ人間臭いというか、ウィリアムに「許せない」とか、自分の母親と上手くやれなかったくせに、俺とサラのことにアドバイスなんかできるのか、とか辛く当たられて、黙ってしまうところなんか、「その通りだよなあ」というのと、ウィリアムの心が傷ついているので、何も言い返さず、ただひたすら耐える、という優しさがチラチラ見え隠れして、涙が出てきてしまったよ。

最後は、サラとウィリアムは落ち着いて二人の間に起こったことを話し、それがこの恋の本当の終わりとなる。初めて出会ったカウンターを通り過ぎていくウィリアムを見ながら、涙が出そうになった。もう戻らないのだから、終わってしまった方がいいのだけど、やっぱり辛いなあ。でね、その後、ウィリアムが運転する車のバック・シートに、若かりし頃のジェシーとヴィンセントが、幸せそうに抱き合っているんだよ。

それを見て、「あー恋愛っていうのは永遠じゃない、終わってしまうものなのかもしれない。醜く終わってしまうものなのかもしれない。でも、だからと言って美しくないわけではないのだ」と思った。例え一瞬でも、そういう気持ち(the hottest state、すなわち「最も熱い状態」:このタイトルは、「最も熱い州」=テキサス、というのと、激しく恋してる心持ちをかけていると思う)になることに対する、恋愛に対する賛歌だと思う。

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■こちらも恋愛のパワーを教えてくれる『ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた

Key Words
映画 痛いほどきみが好きなのに イーサン・ホーク カタリーナ・サンディノ・モレノ ローラ・レニー
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心に残る映画 | コメント(11) | 【2007/12/31 22:40】
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2007年を振り返る
Good-bye 2007

今年も残すところあと何日か・・・早いものです。「自分が読みたいブログを作る」が信条のワタクシですが、ブログをやっていて本当にいいな~と思うのは、「自分」の記録を取れる、ということだなあと思った。大好きな映画に初めて出会った時の感動や、お気に入りになったバンドのアルバムを初めて聴いた時の衝撃なんかがありありと残っている。小さい頃から日記をつけていたから、そういうのが残っていることもあるけど、自分に宛てたものって、他人にわかって貰う必要がないから、どうしても感情の垂れ流しになってしまい、で、面白いことに何年も経って読むと、自分でも何が言いたいんだかわからないのよね。

だからブログみたく、気軽に、しかも他人に向けて発信できる媒体に、自分の思いを残せるというのは、幸せなことだなあと思いました。

それと、そういう思いをシェアしてくれたブログ仲間の皆さんにも感謝!!家で一人で観たDVDでも、みなさんと意見を交換したりしたことで、私の「映画/音楽」体験がぐっと豊穣なものになりました。

さて、それではチュチュ姫が今年ハマったものを振り返ってみませう!

■映画

今年はねー、自分の生き方つーものを考えさせられる映画多かったっすよ。特に『ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた』『リトル・チルドレン』『毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト』は、主人公である女性たちが、自分を取り巻く世界や男たち、そして自分自身の性に翻弄されながらも、人生の真理を見つける、という内容で、すっごく考えさせられました。そして、この主人公の女性たちが見つけたものっていうのが、「白馬の王子様」でなく、人間として自立すること、男に守られて安穏と生きるのではなく、自分の命を懸けられるものを見つける、という内容であることがすっごく新鮮だった。現代のシンデレラ・ストーリーが確実に変わりつつあることにほくそえんだ一年だったなあ。

それから今年は、去年から引き続き、昔から好きだったロックの世界に対して新しい見方を出来るようになりました。『ポリス インサイドアウト』や『アイアン・メイデン ジ・アーリー・デイズ』などのドキュメンタリーや、『ロック・スター』みたいなフィクションの映画も含めて、昔、かっこいいなあ、あんな風に生きられたらいいなあ、と思っていたロックスターたちが、実はとんでもない犠牲を払って音楽をやってきた、ということや、それがすっごいツライことでも、やっぱりそういう風にしか生きられない人もいて、それはそれで幸せなことなんだとか、彼らの生き方を通していろんなことを考えたなあ。かつてのロックスターたちが今、40、50歳を向かえるところを見ることができたのは、すっごい嬉しくて、「あー、歳を取るののいいところは、こういうところだなあ」と思った。前はあんまり長生きする目的なかったんだけど、今はこの先何十年も、音楽がどんな風になっていくのか見てみたい、という気にさせられた。ヴィヴァ!ミュージック!

最近の映画は、「女性の生き方」系と「ロッキュメンタリー」系はストレートで斬新なものが多いけど、ミステリー/スリラー系は、ミステリーでありながら「お約束」、どんでん返しもベタで、どうも製作者側が博打を討とうとしていないのが興ざめなのですが、『ディナー・ラッシュ』と『プレステージ』は、そんな中で唯一「おおお~~~~!!!!」と純粋にコーフンさせてくれる映画でしたね。この2本は最後の「え~~~!!!!!」のために、ともすれば観客が途中で席を立ってしまうんじゃないかというくらいの辛抱強い、地味な、丹念な描写をして勝負に出たところがいい。観客の興味を逸らさないように「いかにも」なシーンやキャラが出てこないからこそ「なんかある」と感じた人だけが最後まで観れる、気合の入った映画でした。

硫黄島からの手紙』は、戦争映画として新鮮でした。『プライベート・ライアン』からこっち、戦争映画といえば、リアルな戦闘シーンの描写、戦っている兵隊さんたちの辛さ、戦争の不条理なんかを赤裸々に描くものが主流になり、それ以前の戦争=エキサイティングという表面的な描写からまた一歩踏み込んだアプローチとしては評価できるものなのですが、それも最近かなりベタになってきた感じ。しかしこの映画は、ちょっと違う、力強い、しかしドライなメッセージが込められていて、心の底から揺さぶられました。クリント・イーストウッドって、『ミリオンダラー・ベイビー』もそうだったけど、ベタベタしない、乾いた人間観がいいよな。

ダイハード2』:ダイハード4作目が出たことで、もう一度観たいと思った作品ですが、今でもいい!これはチュチュのクラッシクとして今後もずーっと残るものだなあと。それを言うなら『ツイン・ピークス』もそうだけど。こういう、自分が慣れ親しんで来たものが今でもやっぱりいい!っていうのも長生きする楽しみの一つだなあって感じっすよ。

■音楽

去年の「70年代パンク・怒涛の今頃発掘!」嵐から流れ流れて、今年は80年代に自分が好きだったアイアン・メイデンヴァン・ヘイレンポリスなんかを再評価すると同時に、当時すっ飛ばしてしまったヘビメタ・バンドを検証、「ああ~ベタでもヘビメタ!自分はメタラーなのだわ!」と再認識した一年でしたなあ(これに関しては何十枚というCDを焼いてくれたメタ馬鹿さんに今でも超感謝!)。

それと、リトル・バーリークーラ・シェイカーなど、比較的最近のバンドもすごいハマったりして(これに関しては、いつも新しいものを発掘してはシェアしてくれるパーニャさんと赤姫さんにサンクス!)、ロックは若気の至りではなく、ずーっと果てしなく夢を与えてくれるものなんだと思ったわー。

そのおかげでまた最近ライブなんかにも行くようになったし。前は、一緒に行く人が見つからないとなかなか行く気にならなかったけど、もう一人でどんどん行っちゃうもんね。で、一人の方が楽しかったりするからこれまた不思議。

■本

最近余り本を読まなくなったのですが、それでも今年ハマりにハマったのが小倉千加子。この人の心理学をベースとしたフェミニズムは、ストレートで、攻撃的で、全く遠慮というものがないので、ドン退きする人がいるのも理解できますが、私はこのくらいズバリ確信を突いた物言いの方がすがすがしくて好き!この人の本を読んで色々考えさせられたことが、先に挙げた映画に共感できる下地になったと思うし、そっからまた自分自身についても色々発見したよ。小倉先生万歳!

その他、私生活ではストーカー初体験(!!)、ジムに行き始める、仕事の部署が変わる、などなど、なんだかんだ面白い一年だったなあ。こういう生活の小さな出来事と、音楽や映画や本なんかで見たこと聞いたことが混ざり合って、自分の思考を左右しているんだなあと改めて思った一年でした。

来年もよろすくだ!
今年1年を振り返ろう | コメント(0) | 【2007/12/30 01:49】
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『ツイン・ピークス第15章&第16章』-ローラ・パーマー事件の終焉
Twin Peaks -Episode 15 and 16-

ディスク6は本当は第15章から18章までなのだが、15&16章はローラ・パーマーの事件が解決する、ものすごい印象的なチャプターなので、それだけ書きたい!

こうして書いていると、サクサクと話が進んでいるように見えるけど、本当は色々な出来事が複雑に絡み合っていて、普段はほとんどイライラしながら観ている。例えば、オードリーが片目のジャックに潜入したときなんて、オードリーがどうなるか心配でたまんないのに、ドナとハロルド・スミスの成り行きや、アンディとルーシーの妊娠騒動や、シェリフとジョシーのソープ・オペラなんかが交互に出てくるので、なかなか話が進まない。

TwinpeaksGoldBox
dvd on amazon.com
Produced: 1990
Created by: Mark Frost & David Lynch
Cast:
Special Agent Dale Cooper: Kyle MacLachlan
Sheriff Harry S. Truman: Michael Ontkean
Benjamin Horne: Richard Beymer
Donna Hayward: Lara Flynn Boyle
Audrey Horne: Sherilyn Fenn
Deputy Tommy 'Hawk' Hill: Michael Horse
Deputy Andy Brennan: Harry Goaz
Shelly Johnson: Madchen Amick
Bobby Briggs: Dana Ashbrook
Norma Jennings: Peggy Lipton
Big Ed Hurley: Everett McGill
James Hurley: James Marshall
Lucy Moran: Kimmy Robertson
Leo Johnson: Eric DaRe
Nadine Hurley: Wendy Robie
Jocelyn 'Josie' Packard: Joan Chen
Leland Palmer: Ray Wise
Madeleine Ferguson: Sheryl Lee
Hank Jennings: Chris Mulkey

しかしこの謎解きの15章と16章はさすがにローラ・パーマー事件の解決に向けて話が凝縮されている。もちろん、アンディ・ルーシー・ディックの三角関係や、ノーマのきっついおっかさんや、ベンとジェリーの子供の頃の回想シーン(懐中電灯を持って踊っている女の子はオードリーじゃないか?)が出てくるけど。そんなわけで、ここが一番重要な、かつ超 fuckin' ネタバレなので、ツイン・ピークス未体験の方は、読まない方がよろしいかもですので、この先反転いたします。

(ぷる 
ぷん ぷん ぷるるる 
ぷん ぷん ぷるるる 
ぷん ぷん ぷるるるるん

ぷん 
ぷんぷるるんるん
ぷんぷるるんるん 
ぷんぷん ぷるるん)

さて、前回で犯人はリーランドだと割れているのだが、それをどうクーパーが解決するのか?第15章では、リーランドは完全にボブになっていて、最初の娘を失って泣いてばかりいた父親、髪が真っ白になって、狂ったように歌い踊っていたリーランドとも違って、怖い!そしてマディの死体が見つかる。

で、16章がもう息切れしそう・・・。クーパー、ホーク、アルバート、シェリフの4ショット、スローモーションでかっちょ良く始まり、アルバートがクーパーに「この殺人鬼を止められるのはお前しかいない」と言うところがかっこいい。さらに「どうしていいかわからない」と言うクーパーに「解決しようとするな。道をたどって行け」とアドバイスするホークもかっちょいい!

ハロルド・スミスがドナに残したローラのシークレット・ダイアリーの最後のページから、ローラも赤い部屋と小人の夢を見たことを知ったクーパーは、片腕の男に会いに行く。片腕の男は「答えは頭の中じゃなく、心にある」と助言する。

ロード・ハウスに関係者一同を集めて謎解きをするクーパー。雷が鳴り響き、ドラマチック!!!ルーム・サービスのおじいさんがガムをすすめる・・・・全てがクリックし、ローラが囁いた言葉が蘇る・・・・

My father killed me....

おお~~~!!!!ドキドキしてしまう展開である!

しかし、ここがクライマックスではないのだ!警察署でリーランドを力ずくで部屋に閉じ込めるとボブに変身し叫んだり暴れたりする。そして尋問の際には、白髪がおっ立っちゃって、奇怪な形相をしたリーランドが!「ほーっ、ほっほっほっほー!」とかいきなり叫び出したり、みんなボーゼン。

朴訥でシンプルなシェリフはボブの存在を受け入れられない様子で、「リーランドは狂ってるだけだろ?」というと、部屋の中でリーランドが例の詩を唱え始める。

Through the dark of futures past 過ぎ去った未来の暗黒を通し
The magician longs to see  魔術師が見たがるもの
One chants between two worlds  2つの世界の間で呪文を唱える者
Fire walk with me  火よ、我とともに歩け
I'll catch you with my death bag  俺のデス・バッグがお前を捕らえる
You may think I've gone insane  俺を狂っていると思うのか
But I promise I will kill again!  見てろよ、俺はまた殺す!

すると消火栓の水がぱあーっと出て、リーランドが叫ぶ!そしてドアに頭をぶち付け始める!早くドアを開けてくれ、シェリフ!

やっと鍵を開けて突入すると、リーランドは頭から血を流して重症。クーパーの腕の中で、小さい時にボブに獲りつかれる話をし、ローラを殺したのは自分だと泣きながら告白し始める。

「ローラ、許してくれ、愛しているよ」

と泣くところで、例のエンディング・テーマにもなっているローラの音楽が盛り上がるところがかぶると、もう私はぐずり始めてしまう。しかしこれでもまだクライマックスではないのだ!!!

リーランドがもうダメだと判断したクーパーは、リーランドを安らかに逝かせようとする。

「リーランド、光が見えるかい?光を探すのだ・・・光の中に入りなさい・・・」

リーランドが

「光の中にローラが見える、とてもビューティフルだ・・・・ローラ・・・・!」

と言うところで、またもやローラのテーマ曲が美しく盛り上がり、その絶妙のタイミングにもう涙が怒涛のように流れ落ちる!このローラのテーマ曲の威力はすごくて、これがかかるといつもグッと来てしまうのだが、このリーランドが死ぬシーンは本当に涙がボロボロ出てしまう。

とにかくこのシーンがすっごく感動的なのだが、この後森の中で事件について話し合うクーパーたち。ブリッグス大佐やアルバートよりも、ツイン・ピースク土着のシェリフが一番ナイーブなところが笑う。

しかし、リーランドから抜け出したボブは今、何処にいるのだろう?ドーナツ食ってる場合ではないっ!


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Key Words
映画 ツイン・ピークス デヴィッド・リンチ カイル・マクラクラン
DVDニューリリース情報 | コメント(0) | 【2007/12/25 09:04】
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『ツイン・ピークス第十一章-第十四章』-観るなら読むな!シーズン2のクライマックス
Twin Peaks -Episode 11 to 14-

第十一章は、正体不明の穴のアップがどんどん退いて行く気持ち悪いカットから始まるのだが、これが単なる天井の穴なのだ。こういうところが本当にクリエィティヴ。天井は、リーランドが取り調べを受けている警察の暗い、殺風景な部屋。娘を失くした気持ちを語り、ジャック・ルノー殺しを認める、涙ぐんだリーランドが心を打つ。シェリフもクーパーもDr.ヘイワードも、リーランドに同情しながらも法に仕えるものとして心を鬼にしている様子がまた痛々しい。

TwinpeaksGoldBox
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Produced: 1990
Created by: Mark Frost & David Lynch
Cast:
Special Agent Dale Cooper: Kyle MacLachlan
Sheriff Harry S. Truman: Michael Ontkean
Benjamin Horne: Richard Beymer
Donna Hayward: Lara Flynn Boyle
Audrey Horne: Sherilyn Fenn
Deputy Tommy 'Hawk' Hill: Michael Horse
Deputy Andy Brennan: Harry Goaz
Shelly Johnson: Madchen Amick
Bobby Briggs: Dana Ashbrook
Norma Jennings: Peggy Lipton
Big Ed Hurley: Everett McGill
James Hurley: James Marshall
Lucy Moran: Kimmy Robertson
Leo Johnson: Eric DaRe
Nadine Hurley: Wendy Robie
Jocelyn 'Josie' Packard: Joan Chen
Leland Palmer: Ray Wise
Madeleine Ferguson: Sheryl Lee
Hank Jennings: Chris Mulkey
ツイン・ピークスのすごいところは、こういう緊迫したシーンのあとに、めちゃめちゃ可笑しいシーンを唐突に持ってきてしまうところだ。今回はアンディがDr.ヘイワードに精子のテストを真剣にお願いするところ。ルーシーは妊娠したのだが、実はアンディは無精子だと診断されていた。だが、「診断のあと、ドクターの指示に従って、ボクサー・ショーツを穿くようにしていましたから!」と真剣に「もう一度テストさせて!」と頼むアンディが可笑しい。

シェリフ・トゥルーマンとジョシーの仲も、一つの転機を迎えている。パッカード・ミルの放火があったときに都合よく行方不明になったジョシー、それでなくても色々謎が多かったので、真実を語って欲しいと頼むシェリフ。しかしジョシーはお色気を使ってはぐらかす・・・・。あーあ、朴訥だからなあ、シェリフ・トゥルーマン・・・。見てて可哀想になるよ。ジェシーは黒の、スリットが入った超色っぽいネグリジェを着て現れ、シェリフの質問が核を付いてくると

「ああ~~ハリー・・・・引き裂いて!ネグリジェを引き裂いて!ああ~~~ハリー、抱いて!抱いて!」

・・・シェリフ、興奮しちゃうし。それを窓から覗いている謎の東洋人・・・・・

前回、気持ち悪いと言ったニュー・キャラのハロルド・スミスなのだが、実はこいつはローラのシークレット・ダイアリーを持っているのだ。ドナが自分の物語を語って聞かせてくれるなら、ローラの日記を読んであげる、というハロルド。この時のハロルドの万年筆の蓋の開け方とか、ノートを几帳面に折り目をつけて、しおりをきちんと置くところとか、ちょおおお気持ち悪い。ドナは隙を見てローラの日記をひっつかみ、外へ出る。外に一歩も出られない病気のハロルドは、一歩足を踏み出しただけで、寄り目になってふらふらと倒れてしまう。これがこのキャラの狙いなんだろうけど、気持ちわりいよ!!!!

2度目のセッションでは、ドナはマジメに13歳の時のファースト・キスの体験を語るのだが、これが異常にエロい。13歳の時のファースト・キスの話なんて、可愛い、淡いものになりそうなものなのに、ここまで暗くて危なくてエロくしてしまうのは、デヴィッド・リンチだなあ、と思うのだ。で、ドナも調子に乗って芝居っけたっぷりに腰を動かしたりしながら語るので、スケベで変態のハロルド・スミスが身動き一つしないで聞いているのが笑う。

またこのハロルドが育てている蘭をドアップにするシーンがあるのだが、蘭って本当に女性性器を連想させるので、それを指で触ったりしているところがやらしい。で、ドナにキスした後、「Excuse me」ってどっか行っちゃうハロルド。「どこに行くんだよー!」とさらに気持ち悪い。しかしドナはその隙にマディを家に入れ、ローラの日記を盗ませようとする・・・。

時を同じくして、クーパーとシェリフが、片目のジャックで色々嗅ぎまわっているのがバレて、ヘロイン漬けにされたオードリーを助けに行くのだが、これがめっさかっこいい!!!極秘で2人だけで、片目のジャックの見取り図を頼りに、オードリーが軟禁されている部屋を探す。途中、ブラッキーとジャン・ルノーがいる部屋を見つけたシェリフが、物音を立てられないので指で「2人」とクーパーに伝えると、クーパーも身振りで「俺は先に行く」と合図するのだが、この辺が普通の刑事もんドラマみたいでかっこいい!!

しかも、ヘロイン浸けにされて動けないオードリーを抱えて逃げるクーパーとシェルフが見つかってしまい、拳銃を構えた片目のジャックのボディ・ガードに「後ろを向け」と。危機一髪だ!!と思うとどさっと倒れるボディ・ガード。背中にはでっかい投げナイフが。階段の上から現れるホーク。

「It's good you guys can't keep secret」

シェリフとクーパーがこそこそ何かしているので心配してつけてきたのだ。なんてかっこいいのホーク!!!

保険金目当てに植物人間状態になったリオを引き取ったシェリーとボビーが、車椅子に座って全く反応しないリオとパーティしているとこが可笑しい。この2人はバカっぽいのだが、お似合いというか、本当のカップルって感じする。この前の回で、シェリーが入院している時ボビーが会いに来て、お医者さんごっこしたりして、ボビーがシェリーの胸にさわったときシェリーがエライ甲高い声で

「んんんん」て言うとことか、「ボビー、愛してるわ」と言うとボビーが

「・・・I love you too.... Yeah, I think I love you too」

って言うところなんか微笑ましい。

シェリーってすっごい可愛くてさ、ノーマにRRを辞めるって言う時とか泣くと顔がくしゃくしゃになっちゃう。表情が豊かで可愛いんだよね。ノーマも「心配しないで。またヒマが出来たら戻っておいで。他で仕事探したりしたら怒るよ」とか言って、「戻ってきていいの?!」なんて言ってまたおいおい泣くシェリーが可愛い!

第13章は、ローラの日記を盗もうとしたことがバレて危機一髪のマディとドナをジェームスが救い出すところから始まる。泣き叫ぶドナを落ち着かせようといちゃいちゃするジェームス。この2人、いつもマディがいないかのようにいちゃいちゃして、マディにやな思いをさせるやつらだ。日記は取り返したが、ドナに裏切られた苦痛に耐え切れず、花に水をやりながら雄叫びを上げるハロルドがが可哀想なんだけどやっぱり気持ち悪い。

この事件のあと、自分の故郷に帰ることにしたとジェームスに告げるマディ。湖のほとりで隣同士に座って話しているこのシーンは結構好きなのだ。シェリル・リーは相変わらず演技が下手なのだが、マディがジェームスの方を向いているときと、ジェームスから顔を背けたときと表情が違う、という小さな演出が効いている。ジェームスの方を向いている時は優しく笑っているのだけど、顔を背けた時は必死に泣くのをがまんしているといった表情をする。それが、ジェームスがいかに他人の感情に鈍感で、自己陶酔型なのかを表しているような感じがして面白い。

で、結局ハロルドは首吊り自殺をしちゃって、ローラの日記はクーパーたちの手に渡る。日記にベン・ホーンのことが書いてあったのと、片腕の男・マイクがボブはグレートノーザン・ホテルに住んでいる、と言ったことから、ベン・ホーンを逮捕するクーパーとシェリフ・・・・

こっから超特大ネタバレなので、これから観ようと思っている人はスキップ!!!!

あの印象的なレコードの「ちちっちき・・・・ちちっちき・・・・」という不気味なノイズ。パーマー家のリビング・ルーム・・・・。階段をずり落ちてくる超異様なローラのお母さんが、白馬の幻覚を見て気絶する(馬が「フン!」と鼻を鳴らすところが不気味ながらも笑う)。

ベンを拘留したクーパーのところに丸太おばさんがやってきて、ロード・ハウスに誘う。

Something is happening.....

パーマー家のリビング・ルーム・・・・リーランドがネクタイを直している・・・バックには「ちちっちき・・・・ちちっちき・・・・」とレコードのノイズ・・・・鏡に映っているのはボブ・・・・。リーランドがボブ、ボブがリーランド・・・。

ロードハウス。何が起こるのかと気が気でないクーパーを尻目にお通しのピーナッツをむさぼり食う丸太おばさん・・・・ステージで演奏しているバンドが消え、ジャイアントが現れる。

It is happening again.... It is happaning again....
マディを追い掛け回し襲うリーランド。この時の声の遅回しとか、ボブとリーランドが交互に出てくるところとか、怖い!!マディを容赦なく殴っていたと思えば、急にリーランドの魂が戻ってきて泣き出したり、レイ・ワイズの演技もすごい。


そしてロードハウス。ジャイアントは消え、バンドがステージに戻ってくる。この時の曲が美しくはかなく、冷たく、暗く、でもやっぱり美しい曲・・・・。ルームサービスのおじいさんがクーパーのところにやってきて

「I am so sorry」

と、すごく悲しそうな顔で言う。何が起こっているのかわからず動揺しているクーパー。カウンターに座っているボビーが不安げな顔で宙を見つめる・・・・ジェームスとテーブルに座っているドナが訳もなく泣き出す・・・・・。これだけで不安感、悲しみ、喪失感全部を表現しているこのシーン、何度観ても泣けてしまう・・・・・

こういう核になるシーンはすごい手が込んでいるから面白いのだ、ツイン・ピークスは!!!

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映画 ツイン・ピークス デヴィッド・リンチ カイル・マクラクラン
DVD | コメント(0) | 【2007/12/18 08:27】
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『ダイ・ハード4.0』-充分面白かったDeath!
Live Free or Die Hard

なかなか面白かったんだけど、なんか書け、って言われると何も浮かんでこないなーという映画だったね。もう観てから何日も考えてんだけどさー、「昔の『ダイハード・ファンのノスタルジーを満たすだけの映画でなく、アクション映画として充分楽しめた」と一言で言って終わってしまう・・・

ダイ・ハード4.0 (特別編/初回生産分限定特典ディスク付き・2枚組)
dvd on amazon.com
Produced: 2007
Directed by: Len Wiseman
Writing Credits: Mark Bomback
Cast:
John McClane: Bruce Willis
Thomas Gabriel: Timothy Olyphant
Matt Farrell: Justin Long
Mai: Maggie Q
Warlock: Kevin Smith
ブルース・ウィリスは、これは一作目より上出来かもしれないって言ってるらしいけど、それはないと思うけどね。強いて言うなら、マクレーン以外のキャラもそれなりに魅力的だった、ということかな。ダイハード・シリーズは悪役が魅力的なのが伝統なのだが、トーマス・ガブリエルは、なかなか良かったと思うよ。マギー・Qのマイ・リンもお色気担当としてはがんばっていたと思うし。しかしどう考えてもハンスには敵わねーだろ、と思うのだが。

あと、娘を登場させる、というのは案としてはいいと思ったね。マクレーンの子供は一作目で出てきてるから、あんなちっちゃかったのがこんな大きく、色っぽくなりましたよー、というのは、当時のファンに「ん~、時の流れ・・・・」というノスタルジアに浸ってください、って感じで。この娘さんは、異常に気が強いところがホリーを彷彿とさせて、性格作りはすっごいウケたけど、役者さんがイマイチだったな。もっとインパクトの強い女の子を持ってきて欲しかった。

一番気に入ったのは、サイド・キックのサイバーオタク、マシューを演じたジャスティン・ロング。この子、『ウェイティング...』とか『ドッジ・ボール』の頃から、お笑いなんだけど可愛いなと思ってたけど、今回は結構かっこいい!と思った。オタっぽさもあるのだけど、なかなかいい男なのと半々くらいですっごい魅力的だったなあ。

このマシューの性格設定も上手かった。90年代以降の、やけにクリーンでポリティカリィ・コレクトで、環境問題だーなんだーって問題意識は強いのだけど、何も行動に移せない、なよなよデレデレした男!それが、「娘を救出して、残りのヤツは全部殺す」とか言い切っちゃう、マクレーンの80年代的馬鹿魂を強調して、熱い!熱いぜ!マクレーン!!って余計マクレーンが好きになってしまうわ。

まーこの二人が世代や音楽の好みを超えて(CCRは古過ぎ!とか思ったけど、マクレーンって私らより年上なんだもんね)、一緒に困難を乗り越えていく過程で友情を育み、「ヒーローになんかなれない」とか言ってたなよなよマシューが、マクレーンの娘救出に、頼まれてもいないのに一緒に行ったところなんか、ベタながらも感動してしまったのは、この二人の絡みがなかなか面白かったからだと思う。

それにしてもすっげー長いよね、この映画。アクション・シーンに結構時間かけてたと思う。マシンガン持ってる殺し屋満載のヘリコプターをやっつけるのに、地上で消火栓を壊して、吹き上げる水でヒットマンを吹き飛ばすとか、高速で車走らして、ジャンプさせる前に運転席から飛び降り、障害物に乗り上げて宙を舞う車をヘリコプターにぶつけて落っことす、とかあり得ねーアクション満載。だってさー、あんな高さからコンクリの道路に叩きつけられて、骨折一つしないなんてことはあり得ないでしょう。しかし「あり得ねー!!」とか言いながら笑って見れるから案外飽きなかった。まあさ、一作目のガラスに裸足、とかエレベーターの上に載って敵の名前をメモる、とか、ああいうブリリアントなアクションじゃなくて派手さ重視だったのが心残りではあるけどね。

心残りって言えば、やっぱホリーだよなあ。ホリーが何らかの理由で出なかったから娘、ときたのだろうけど、やっぱダイハードでホリーがいないって寂しいよね(3でも出てなかったっけ?3は余り好きじゃないので憶えていないけど)。

Key Word
映画 ダイ・ハード ブルース・ウィリス ジャスティン・ロング ティモシー・オリファント マギー・Q
映画レビュー | コメント(0) | 【2007/12/16 23:25】
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『ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた』-現代のシンデレラ・ストーリー
Waitress

2回観て2回泣いちまったよくっそー!こういう話って、気分によっては「やってらんねー」とか思っちゃうものなんだけど、キャラクターの描き方とか、物語の進め方とか、そういうのが上手いので、素直にボロ泣きしてしまったわ。

ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた (初回生産分限定“幸せなパイのレシピブック”付)
dvd on amazon.com
Produced: 2007
Directed by: Adrienne Shelly
Writing Credits: Adrienne Shelly
Cast:
Jenna: Keri Russell
Dr. Pomatter: Nathan Fillion
Becky: Cheryl Hines
Earl: Jeremy Sisto
Old Joe: Andy Griffith
Dawn: Adrienne Shelly
主人公のジェナは、すっごく不幸な結婚をしていて、旦那のアールがもう、サイテーなのよう。でもマジいるんだよね、こういう男!結構多いよね、実際。こういうヤツってさ、男でも女でも、愛されてないってわかっているから、逆に縛ろうとするんだろうな。ジェナがへそくりしているのをすっごい激爆したり、パイ・コンテストに行かせまいとしたり。要するにジェナが自立したら逃げてしまう、とわかっているんで、自立させまい、させまいとするんだな。

悲しいのは、ジェナがこいつから逃れられない理由が金だってことだ。お金さえあれば!やっぱ世の中金なんだよなー。自由ってのは金で買うものなのだ。あー世知辛い。だって、ジェナはパイ作りの才能があって、お金さえあれば自分の店でも出して立派に自活できるんだよ。それが、あんな男のところで窮屈な思いをして生きているなんて、本当に可哀想。

ジェナはさ、まるで音楽や詩を作るみたいにパイを作るんだよね。バス停でバスを待ちながら、

"Baby Screaming Its Head Off in the Middle of the Night and Ruining My Life Pie"

「夜中に泣き叫ぶ赤ん坊が私の生活をめちゃくちゃにするパイ・・・NYスタイルのチーズケーキにブランディを塗ってピーカンとナツメグをまぶす・・・」

とか考えちゃってるわけだ。浮気して「アールに殺されたらどうしよう」とか思うと、それを表現するパイはどんなのだろう、と考える。「んー、やっぱりバナナは入れない」とか。恋に落ちたときはこんな気分、っていうパイとかあって、食べ物で自分を表現するって、私にとってはすごく新鮮だった。

私はジェナみたくウザイ男はいないし、お金もジェナよりはあるし、こういう不幸な女の人を見ると、本当に自分が置かれている状況をありがたいと思うんだけど、でも、それでもジェナと同じ不安や焦燥ってのは共感できる。

産婦人科のポマター先生との浮気なんか良くわかるよ。ジェナは、ポマター先生がジェナを女として魅力的だと感じているところに魅かれたのだと思う。そういう風に見られたことが余りなかったから。異性に魅力的だと思われるのって、なんだか自分に自信が出てくるものなんだよね。

そして、結局肉体関係を持ってしまうわけなのだが、セックスつーのは単純に快感と興奮、ワクワクするものじゃない?ジェナの生活に全くかけていたものだったわけじゃん。一緒に働いているウエイトレスのベッキーが、キッチンのキャルと浮気しているんだけど、キャルのことを愛しているのかはわからない、でも、「コレ」が好き!って言うシーンがあるじゃん?あれって良くわかる!「毎朝おしゃれしていこう、という目的があって、毎日会いたいと思う人がいる」こと、それ自体が好き、っていう。こういうワクワクが、人間には必要なんだよな。

ジェナがまだ生まれてない子供に書いている手紙の中でも言っている通り、最初はセックスな訳よ。「来週の金曜に会おう」と決めた後、ジェナが最初は当惑した顔をしていたのに、段々微笑になってきて、その微笑が顔に張り付いたようになってしまったってのも、良くわかるー!!「あー次に会ったらセックスするのだわ!」というこのコーフン!

でもそれが段々と、気持ちを許すようになってくる。なんつったって泣いたのは、ポマター先生がジェナを20分間抱きしめるところだよ!何も聞かない、何も言わない、キスしようともしない、顔も見ない、ほんのちびっともエゴがなく、ただずーっと抱きしめてくれる・・・・。

そしてその後。一緒にパイを作ってから、色々話をして、それがすっごい気持ち良くて、手紙にも「中毒になった」と書く。しょっちゅう電話して色々なことを話す。そうやって心が近づいて行って、ポマター先生の膝に座って、二人でお菓子食べながら、「あなたは私のベスト・フレンド」とか言う。ああ~わかるなあ、その幸せ感!!

私は、どんなにツライ状況にあっても「必要な時に、必要なモノや人が現れる」という言葉を信じているんだけど、ジェナにとってはまさにこのポマター先生が「必要な時」に現れた、「必要な人」だったんだと思う。最後さ、ベッキーとドーンが病院に迎えに来てくれて、「一人立ちできるようになるまでうちにいていいから」とか言ってくれるじゃない?ジョーもずっといたわけだし、ジェナが自立できる環境は最初からあったんだよ。ジェナに必要だったのは、自分でも出来るという自信だったわけだけど、それをポマター先生が与えてくれたんだと思う。

でも、ジェナの自立に本当に必要だったのは、実は邪魔と思っていた赤ちゃんだった、ってのがこれまたわかる~!!人間って愛されることも必要だけど、こっちが理屈ぬきに愛せる対象があるってことが、実は孤独や不安を軽くしてくれて、「がんばって生きよう!」って思わせてくれるものなんだよね。

それと、オールド・ジョーみたいな存在がいてくれるってのはいいもんだよね。全く恋愛とかの対象ではないのだけど、愛情を示してくれる異性って、大切なんだよな。なんでだろう?父親代わりみたいな存在?ジョーはカードに「My only friend」って書いていたけど、ジェナだけが友達なのに、距離を保って自分は自分で生きられる(そして死ねる)ジョーって大人だなと思った。私もああいう大人になれるかなあ。

まあ、ジョーが最後にお金を残してくれて、ジェナがダイナーを経営できるようになるっていうのが出来過ぎかもしんないけど、でもこれは現代のシンデレラ・ストーリーなのだよ。作り話だけど、ギリギリあり得るかもしれない、と思わせてくれない?クサイ言い方だけど、こういう映画って希望を与えてくれて、やっぱり素直に泣けて感動できちゃうっていいなと思った。

Key Words
映画 ウェイトレス おいしい人生のつくりかた ケリー・ラッセル ネイサン・フィリオン シェリル・ハインズ エイドリアン・シェリー ジェレミー・シスト アンディ・グリフィス
元気になった映画 | コメント(8) | 【2007/12/16 22:02】
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『ツイン・ピークス第八章-第十章』-ルームサービスの老人とリーランドのGet Happy
Twin Peaks -Episode 8 to 10-

第八章はシーズン2の一発目。シーズン1は七話、DVDにしたら2枚なのですが、週一回のドラマだったら2ヶ月はかかる。その間ハラハラしながら観ていて、しかもシーズン2まで半年も待たされたお茶の間のみなさんに、一体どんなモンを見せるんでしょう。TVドラマは複数のディレクターが撮るんですが、こういう大事な回はデヴィッド・リンチ自らメガホンを取っています。

TwinpeaksGoldBox
dvd on amazon.com
Produced: 1990
Created by: Mark Frost & David Lynch
Cast:
Special Agent Dale Cooper: Kyle MacLachlan
Sheriff Harry S. Truman: Michael Ontkean
Benjamin Horne: Richard Beymer
Donna Hayward: Lara Flynn Boyle
Audrey Horne: Sherilyn Fenn
Deputy Tommy 'Hawk' Hill: Michael Horse
Deputy Andy Brennan: Harry Goaz
Shelly Johnson: Madchen Amick
Bobby Briggs: Dana Ashbrook
Norma Jennings: Peggy Lipton
Big Ed Hurley: Everett McGill
James Hurley: James Marshall
Lucy Moran: Kimmy Robertson
Leo Johnson: Eric DaRe
Nadine Hurley: Wendy Robie
Jocelyn 'Josie' Packard: Joan Chen
Leland Palmer: Ray Wise
Madeleine Ferguson: Sheryl Lee
Hank Jennings: Chris Mulkey
撃たれたクーパーが横たわる部屋に、ルームサービスのミルクを持ってくるおじいさん。・・・・。こういうキャラを考え付くというのがすごい。しかもこの一見意味がないように見えるシーンを説明一切なしですっごい時間をかける。おじいさんがウインクしたりサムズ・アップしたり、クーパーが死にそうだというのにギャグまで入れちゃうし、全く予想もつかない展開。その上ジャイアントが出てきて、クーパーに色々訳のわからないヒントを与える・・・・。初めて観た時は純粋な好奇心と、その場面の緊張感で微動だにしないで観たものですが、その後何度観ても目が釘付けになる。

そして、リーランドの髪が真っ白になり、しょっちゅう歌を歌うようになるのはこの回から。これまでは、娘の死に打ちひしがれた様子だったが、この回からは吹っ切れたようで、奇行も明るい感じに変化。このリーランドを演じるレイ・ワイズがめっさ歌が上手くて聞かせるのですが、どのシーンでもみんな噴き出しそうになりながら演っているところが笑いを誘う。極め付けが八章の最後のヘイワード家でのディナー。ヘイワード家の三女のピアノがめっさ上手いのも見どころなんですが、リーランドが『Get Happy』を歌うところがもー最高!!興奮し過ぎて倒れちゃって、気付け薬で目を覚ました後、最初に発した言葉が「ビギン・ザ・ビギン」!!すごい形相で次の曲をリクエストしているこのリーランドの印象がめっさ強いんですけど、今回もソファから転げ落ちるまで笑ってしまいました。

歌と言えば、第九章ではなぜかジェームス、ドナ、マディのラブ・ソングも登場する。レイ・ワイズと違って全然上手くないジェームス・マーシャルの歌!特にこのドナとジェームスのカップルが嫌いなのでこのシーンはテープ時代から必ず早送りです。

でもこの後にマディがリビング・ルームでボブを見るところは怖い。全くバックグランド・ミュージックがない中、ボブが現れ、ソファを無粋に乗り越えてマディに迫ってくる!!この音が一切ないところがものすげー怖いんだけど、マディ役のシェリル・リーが演技が下手で、そこが興ざめではある。

ドナがミールズ・オン・ウィールズというランチの出前を始めるんだけど、出前先のMrs.トレモンドの、マジックを習っている孫息子、というのがデヴィッド・リンチの息子なんだよね。そっくり!そのまま子供にしたみたいな顔してて笑う。カメオ出演はもう一つあって、八章でパッカード・ミルの火事のニュースを伝えるキャスターがマーク・フロストその人。

Mrs.トレモンドに、ローラと親しかったハロルド・スミスという男を紹介されて、ドナはこいつに会いに行くわけなのだが、こいつが気持ち悪いキャラなんだよなー。繊細な男なんだろうけど、変態じゃねえかと思うよ。ところがドナはこの男が気に入るわけなんだな。そこへ持ってきてジェームスがやたらマディに色目使って、色々悩みを打ち明けたり、キスしちゃったりとかして、しかもいつもドナに目撃され、その度に大騒ぎするこの3人がウザイ。

で、十章の最後は、ドナとジェームスのトラブルの原因になっていることを嘆く、マディ役のシェリル・リーの演技が異常に下手でドン退きするのだが、それを優しくなぐさめるリーランドのところにシェリフとクーパーが来て、ジャック・ルノー殺しの容疑者としてリーランドを逮捕!

ど、どうなるのだこの先!!!

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Key Words
映画 ツイン・ピークス デヴィッド・リンチ カイル・マクラクラン
DVDレビュー | コメント(2) | 【2007/12/11 23:49】
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『ヘアスプレー』-ヴィヴァ!おデブちゃん!!!
Hairspray

気に入った!!!おデブのトレイシーは、最初あんまりいいと思わなかったんだけど、TVでダンス・ショウ観ながら踊っちゃったり、お気に入りの男の子が画面に出てくると「ギャー!!!」って叫んじゃったりするところに共感!

ヘアスプレー DTSスペシャル★エディション (初回限定生産2枚組)
dvd on amazon.com
Produced: 2007
Directed by: Adam Shankman
Writing Credits: Leslie Dixon, John Waters
Casts:
Tracy Turnblad: Nikki Blonsky
Link Larkin: Zac Efron
Seaweed: Elijah Kelley
Penny Pingleton: Amanda Bynes
Corny Collins: James Marsden
Motormouth Maybelle: Queen Latifah
Edna Turnblad: John Travolta
Velma von Tussle: Michelle Pfeiffer
Wilbur Turnblad: Christopher Walken
あとさ、この子の「踊りたい!」っていう気持ちが、なんか良くわかる。音楽がかかって、この子が踊りだすとなんか嬉しくなってきちゃう。昔『グリース』が好きだったから、ちょっとそれを彷彿とさせるところがあるね。そういえば、ミシェル・ファイファーって2代目のサンドラ・ディーだったんだよな。私はオリビア・ニュートンジョンのしか知らないけど。

それにやっぱりおでブちゃんががんばってる、っていうのは女としてはうれしいものがある。ミシェル・ファイファーのスタイルの良さが素晴らしいと思う反面、ああいう女がビッチ扱いされてるっていうのは気持ちいい。やっぱ顔とかスタイルとか、努力しても元からいいヤツには敵わないものだからさ、こういう価値観を反転させた設定とかって溜飲が下がるっての?

それと、おデブちゃんに惚れちゃう男の子、リンク?この子がなかなか美男子なのに、おデブのトレイシーをセクシーと思う、って言うのがいいわ。ステージで歌っているリンクの気を惹こうとしてダンス・フロアで踊るトレイシーに、熱い視線を送るリンク!「ワォ!」とか言っちゃって完全にノックアウト!トレイシーの前にひざまずいて歌っちゃったりしてさ、この2人の間にケミカルがビビッ!!トレイシーは美人でも痩せてもないんだけど、なんだかお似合いに見えてくるから不思議!

そのあと、トレイシーの部屋でリンクが「どんなに体重が重くても愛してるぜ!」なんて歌っちゃうところが笑うんだけど、リンクが本当にトレイシーのこと好きなのがわかってなんだか感動してしまうシーンだわ。

と、単に楽しいミュージカル、って感じなんだけど、冒頭の新聞記事が黒人がなんかを禁止された、とか、TVで白人と黒人が一緒に踊るなんて考えられないとか、この時代のバルティモアの人種差別も扱っているわけなのだけど、それをデブに対する差別とミックスして、もっと共感しやすい風にしているのかなと思った。そういう題材に対して深く掘り下げてるわけではないが、実際に美人じゃないおデブちゃんがダンスをすると輝いちゃったり、差別されている黒人の方が白人より優れたサブカルを持っているところなんか見せつけられると、単純な私は感動してしまうわけよ。

だって、黒人のダンスの方がカッコいいんだもーん。白人のダンスもいいんだけどさ、ミシェル・ファイファーが具現化している通り、いい子ちゃん、いい子ちゃんし過ぎてるじゃない。パステル・カラーの落下傘スカートとか可愛くて好きだけど、黒人のダンスの方がセクシーで、エキサイティング!昔、黒人を差別していた白人が、黒人は悪魔的だって言った理由がわかる気がする。黒人の文化って、ダンスでも音楽でもすっごい官能的というかさ、あがらえない魅力があるじゃない。コントロールを失ってしまうような。

最初余りキャストが好きじゃなかったんだけど、物語が進んで行くに連れて、段々みんなそれなりに好きになって行く感じだった。最後までイマイチと思ったのはトレイシーの母親。ずっとマイク・マイヤーズが変装してるに違いないと思っていたら、ジョン・トラボルタだって?!この配役はどっから来たの?女声だと歌がイマイチじゃんねー。『Greased Lightning』なんかむっさカッコいかったのになー。

Key Words
映画 ヘアスプレー アダム・シャンクマン ジョン・ウォーターズ  ジョン・トラヴォルタ ニッキー・ブロンスキー ミシェル・ファイファー クリストファー・ウォーケン クイーン・ラティファ ザック・エフロン
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映画紹介 | コメント(4) | 【2007/12/09 10:18】
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『ツイン・ピークス第五章-第七章』-ファースト・シーズンの締めです
Twin Peaks -Episode 5 to 7-

さて第五章から七章は、ファースト・シーズンの締めということで大事なところなんですが、本題に入る前に一つ。このボックス・セットですっごい気に入ったのは、DVDごとに最初の背景が違うということ。ほら、DVDかけるとまず、"Play""Set Up""Chapters"とかいうのが出てくるじゃない。その背景に使われているのがディスク1はパッカード・ミル、2がビッグ・エドのガソリンスタンド、ディスク3はグレートノーザン・ホテル、とディスクごとに趣向を凝らしています。デヴィッド・リンチ自らリマスターしたらしいこのボックス・セット、このイントロのページもリンチの案なのかしら?

TwinpeaksGoldBox
dvd on amazon.com
Produced: 1990
Created by: Mark Frost & David Lynch
Cast:
Special Agent Dale Cooper: Kyle MacLachlan
Sheriff Harry S. Truman: Michael Ontkean
Benjamin Horne: Richard Beymer
Donna Hayward: Lara Flynn Boyle
Audrey Horne: Sherilyn Fenn
Deputy Tommy 'Hawk' Hill: Michael Horse
Deputy Andy Brennan: Harry Goaz
Shelly Johnson: Madchen Amick
Bobby Briggs: Dana Ashbrook
Norma Jennings: Peggy Lipton
Big Ed Hurley: Everett McGill
James Hurley: James Marshall
Lucy Moran: Kimmy Robertson
Leo Johnson: Eric DaRe
Nadine Hurley: Wendy Robie
Jocelyn 'Josie' Packard: Joan Chen
Leland Palmer: Ray Wise
Madeleine Ferguson: Sheryl Lee
Hank Jennings: Chris Mulkey
第五章のツボはなんと言ってもジャック・ルノーのキャビン。ジャックの家を家宅捜索して、夢と同じ赤いドレープがかかったキャビンの写真を見つけるクーパー。森にあるこのキャビンを探しに行くと途中、丸太おばさんの家に招待され、ローラが殺された夜、丸太が何かを聞いたという。「女の子が二人、男が二人・・・・もう一人男がいる!」と丸太を通訳するおばさん。

丸太おばさん家を出てまた森の中をしばらく歩くと、音楽が聞こえてくる。ツイン・ピークス特有のドリーミーで不気味な音楽・・・・。赤いドレープのキャビンに突入したときは、なにか一つ謎が解けたような気がして身震いものよ!!ローラを縛ったと思われる紐や、ポーカーチップの破片、そしてジャックの飼っていた鳥、ウォールドーが見つかる。

また、リーランドの奇行に拍車がかかり、ベン・ホーンが、ゴースト・ウッドの契約の接待のためにグレートノーザンで開いたパーティに、呼ばれてもないのにやってきて、踊りながら泣いてしまうリーランド!それをカバーアップするために一緒に踊らされるキャサリンが可笑しい!

第五章の終わりにオードリーがクーパーのベッドで裸で待ち伏せ!しかし第六章の始めに「君に今本当に必要なものは、友達だよ」と諭す、とっても誠実で、いい人で、優しいクーパー。泣けるぜ!

しかし、ここら辺から特にオードリーは可愛くなってくる。ローラとロネットが働いていたパフューム・カウンターに潜入するため、ホーンズ・デパートに父親のコネで無理矢理入り込み、仕事そっちのけで大胆にマネージャー・バティスのオフィスを調べまくるところなんか超かっこいい!クロゼットの中でタバコ吸いながら爪のチェックしているところなんか最高!で、まんまとブラック・ローズの電話番号を手に入れ、片目のジャックに面接に行くのだが、クーパーと連絡が取れない。仕方なくクーパーの部屋のドアの下から手紙を滑り込ませ、覚悟を決めて行くオードリー・・・。

そしてクーパーも、、ジャック・ルノーを誘い出すために片目のジャックに潜入する。このとき一緒に行くのはビッグ・エドなのだが、カーリー・ヘアのカツラにちょび髭、ウエスタン・シャツという変装がすごい。ブラッキーとのセクシー・トークもなかなかキマって、田舎の金持ちみたいなところが面白い。

オードリーは、ブラッキーと面接するのだが、この時が超可愛い!黒いドレスに真っ白な肌。履歴書はウソだとすぐバレてしまい、高校生なんか雇う気はないブラッキーを説得するために、チェリーの茎を舌で結ぶのだが、ちょおおおおセクシーっすよ!惚れたぜ!

と、片目のジャックの全貌を明かす一方で、私のキライなドナとジェイムスは、マディにローラの変装をさせてドクター・ジャコビーをおびき出し、ジャコビーの家からローラが生前にジャコビーにあてて吹き込んだテープを盗もうとするが・・・・・

第七章では、片目のジャックでクーパーが、「リオを雇ったのは俺だ」とウソをつき、ジャックに近づく。ジャックの口から語られる、キャビンでの狂乱の夜。この話といい、ローラが吹き込んだテープや、ボビーがカウンセリングで泣きながら語ったローラ像など、性的に倒錯し、ヤク浸けになった女子高校生の赤裸々な実態が少しずつ明かされていく!

ジャックはクーパーにまんまと騙され、仕事がもらえると思ってやってきたところを、待ち伏せしていたシェリフ・トゥルーマンに逮捕されるが、手錠をかけようとした警官から銃を奪い、シェリフを撃とうとするジャック。シェリフ、危機一髪だ!そこへばーん!という銃声!倒れるジャック!誰だ!一発でジャックを仕留めたのは?!

と振り返ると、アンディなのである!!!射撃訓練が功を奏したのか、「大丈夫かい、ハリー。救急車を呼んだほうがいいな」と渋くキメるアンディが微笑ましい。

この武勇伝をわざとルーシーの前で語って聞かせる、気のいい警官たち。感銘を受けたかのように見えたルーシーと仲直りして来い!と言われ、勇気を出して行くアンディだが、「実は、妊娠したの」と言われてボーゼンとしてしまい、却ってルーシーを怒らせてしまう。

一方、片目のジャックでは、真っ白いコルセットに仮面をつけた「ニュー・ガール」が自分の娘、オードリーとは知らず、いやらしく迫るベン・ホーン!あわやのところで危機を逃れるオードリーだが、父親の実態を見たその目は異常に冷めている。この白いコルセットのオードリー、抜群に可愛いし、父親を見送る冷めた目が名演技!

さて、この第七章は、シーズン1の最後なので、この章が終わったら、お茶の間のみなさんは半年間、続きが見れないのであるが、最後は怒涛の30分である。

まず、リオがパッカード・ミルに放火するのだが、その時、ボビーと浮気した上に自分を撃ったシェリーをミルに置き去りにして殺そうとする。ハンクはキャサリンをミルにおびき寄せ殺そうとするが、キャサリンはシェリーの縄を解いてやり、一緒に逃げる。キャサリンてビッチ・キャラなんだけど、この時はおいおい泣いてばかりの情けない(でも可愛い)シェリーを助けて上げて、なかなか頼りになる人だなあと思った。

ネイディーンはカーテンレールが特許を取れなかったことを苦に睡眠薬自殺を図る。片目のジャックのおとり捜査から戻ったエドが倒れているネイディーンを見つけ、「死なないでくれ、俺を置いて行かないでくれ、ネイディーン」とかいうあたりが優しいというかなんというか。

ボビーは、のこのこシェリーに会いに行ってリオに殺されそうになるが、ハンクがリオを撃ったために危機から逃れる。今考えてみると、ベン・ホーンはリオにミルを放火させた後、ハンクにリオを殺させる手筈だったのだな。

リーランドが、アンディに撃たれて入院していたジャック・ルノーを殺してしまう。枕で窒息させている手からズームしてってリーランドの顔が映ったとき「ええ~~~!!!!」とひっくり返っちゃうところだ。

しかし駄目押しは、片目のジャックから帰ってきたクーパーが何者かに至近距離で撃たれる!!!ええ~~~~!!!!どういうことだ!?画面が暗くなり、どさっと床に倒れる音、そしてクレジットに「マーク・フロスト&デヴィッド・リンチ」と出て、第七章は終わってしまう。そんな~~~殺生な!!!続きはどうなるのだ?!


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ディスク2 ツイン・ピークス第一章~第四章

Key Words
映画 ツイン・ピークス デヴィッド・リンチ カイル・マクラクラン
心に残る映画 | コメント(0) | 【2007/12/05 10:39】
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『ツイン・ピークス第一章-第四章』-すでに超ウワッキー
Twin Peaks -Episode 1 to 4-

さて、ディスク2には第一章から第四章までが収録されています。私は第一章は当然、パイロット版の続きとして観ているので問題ないのですが、お茶の間でこの新しいシリーズを観た人達には、超意味不明だったんじゃないかと思います。

TwinpeaksGoldBox
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Produced: 1990
Created by: Mark Frost & David Lynch
Cast:
Special Agent Dale Cooper: Kyle MacLachlan
Sheriff Harry S. Truman: Michael Ontkean
Benjamin Horne: Richard Beymer
Donna Hayward: Lara Flynn Boyle
Audrey Horne: Sherilyn Fenn
Deputy Tommy 'Hawk' Hill: Michael Horse
Deputy Andy Brennan: Harry Goaz
Shelly Johnson: Mädchen Amick
Bobby Briggs: Dana Ashbrook
Norma Jennings: Peggy Lipton
Big Ed Hurley: Everett McGill
James Hurley: James Marshall
Lucy Moran: Kimmy Robertson
Leo Johnson: Eric DaRe
Nadine Hurley: Wendy Robie
Jocelyn 'Josie' Packard: Joan Chen
Leland Palmer: Ray Wise
Madeleine Ferguson: Sheryl Lee
Hank Jennings: Chris Mulkey
Jerry Horne: David Patrick Kelly
FBI Agent Albert Rosenfield: Miguel Ferrer
FBI Regional Bureau Chief Gordon Cole: David Lynch
逆さづりになって「ダイアン」とやらにあててテープに話しかけたり、ブレックファストやコーヒーにウンチクたれるクーパー、高校生のくせにやたらお色気たっぷりに、マリリン・モンローを彷彿とさせる化粧でクーパーに迫るオードリー。片目に海賊のようなパッチをしたネイディーンが、「コットン・ボール!」とか言いながら音がしないカーテンレールを作ろうとしているとか、クーパーとシェリフ・トゥルーマンがジョシーに取調べをしにパッカード家に行ったら、コーヒーのポットに魚が入っていたとか、ウワッキーな話が満載!!登場人物のカラフルさに度肝抜かれます。

この第一章で超怪しいのがリオ・ジョンソン。いきなり可愛らしい奥さんのシェリーを石鹸靴下で襲う!!『フルメタル・ジャケット』でも出てきたあの石鹸靴下、なんで石鹸を靴下に入れて使うかと言うと、石鹸は硬いのでぶたれると痛いけど、形が変わるのであざが残らない。だから、軍隊で上官にリンチがあったことを知られたくないとか、リオみたいにドメスティック・ヴァイオレンスを知られたくない人とかが使う手なんだそうです。

だから第二章で、シェリーのアゴに青あざが出来ていたのは実は間違いなのだが、実際石鹸靴下でリンチされたことないのでなんとも言えない。シェリーと不義を行っているボビーがふらふらリシェリーを訪ねて来たりすると、リオにバレないかとこっちがハラハラします。

第一章であれだけヘンな人達が出てきたのに、第二章でもさらにベン・ホーンの弟のジェリー、FBIの検視官の毒舌アルバートが登場、さらに「片目のジャック」がこんなに早く紹介されているとは。リオと並んでベン・ホーンの悪ぶりが前面に押し出されています。

それとこの章ではディル・クーパーの本領発揮とも言える、チベットのディダクティヴ・メソッドが登場。殺されたローラ・パーマーの日記にあった「J」が誰なのか、Jが付く名前の人を心に思い浮かべながら石を投げ、それがガラス瓶を割ったらその人が怪しいという、はなはだバカバカしい手法をFBIでがちがちにマジメなクーパーが真剣にやるところが笑う。そしてそれに付き合うツイン・ピークスの警察の連中が、困惑しながらも協力的で可笑しい!!ルーシーもアンディもボケ全開で、見どころ満載です。

また、この章の終わりではクーパーの夢、という形で、パイロット版の最後を概要みたいな形で見せている。あの赤い部屋の独特な雰囲気、クーパーがシェリフ・トゥルーマンに電話して「犯人がわかった」なんて言うところで終わっていて、リアル・タイムで観ていた人は気が狂いそうだったに違いない。

第三章では今度はハンクという新たなワルが登場。とっても感じいいRRダイナーの女主人、ノーマの放蕩夫というセッティングで、実はビッグ・エドと愛し合っているノーマに肩入れしてしまう設定。

しかしこの章で一番笑うのは、ローラの葬式でのローラの父、リーランドの奇行。前章ですでにダンス癖が出ているのだが、今回は葬式で我を失い、「ローラーーーーー!!!!」と叫びながら棺おけに突っ伏して、棺おけがぐぃーんぐぃーんと上がったり下がったりする。さらに可笑しいのがその日の夜、RRダイナーでシェリーがこの様子をナプキン・ホールダーを使って再現して見せ、ダイナーの客と爆笑しているところ。

また、ローラのいとこでローラに瓜二つのマディが登場、さらにブックハウス・ボーイズという自警団の存在も早くも明かされている。

そしてラストはまたもやリーランドがグレートノーザン・ホテルで我を失い奇行を働くのだが、例の「ローラのテーマ」の曲がかかると、娘を失った父親が我を失っている様が本当に可哀想になってしまう。このローラのテーマ曲は、後でツイン・ピークスの音楽を担当したデヴィッド・リンチのマブダチ、アンジェロ・バダラメンティのインタヴューでも触れますが、暗く、怖いところから美しく盛り上がるところが本当に感動的で、この曲がかかると目がうるうるしてしまう。

第四章は少しスロー・ダウンというか、新しく出てくるのはデヴィッド・リンチ自らが演じる、クーパーの上司、ゴードン・コール(声のみ)、後、既に出てきている「片腕の男」ですが、ネイティヴ・アメリカンの警官、ホーク(カッコいい!)がついに根城を探し当て、突入しようという時にアンディが拳銃を落っことして暴発させるという大ボケを発揮してさらに話を盛り上げる。

また、これまでラブラブで超可愛いカップルだったアンディとルーシーだったのに、なんかルーシーがツンケンし出して、射撃場で練習しながらシェリフ・トゥルーマン、クーパー、ホーク、アンディが男の恋愛論を繰り広げ、それとバック・トウ・バックで、ノーマとシェリーが、犯罪者の夫と別れられず、愛人とも切れない自分達のことを語るシーンなんかが出てきて、ウワッキーなキャラにさらに深みを加えたりしている。

ここら辺から怪しげなリオ、ベン・ホーン、ハンクとカナダ人のジャック・ルノーが実は裏でみんな繋がっているのがわかったりする。しかも、シェリフ・トゥルーマンとデキている、パッカード家の未亡人、香港系中国人のジェシーもハンクと絡んでいることがわかり、シェリフの身が心配になったりする。

ああ、そうそう、私は最初っからドナとジェームスのカップルが大キライだったのだけど、この第四章で超ムカついたりする・・・。ドナ:「警察に話すことなんかないわ。警察はローラを愛していない。ローラを本当に愛していたのは私達だけ」とか言って、警察に頼らず自分達の力で犯人を捜したいのは、ローラを愛していたからだとか言ったすぐその後に、「ローラのためじゃないわ、私達のためにやるのよ」とか言うんだもん。なんか、この二人って、不倫や不義ばっかりのツイン・ピークスで、唯一の純愛みたいに見えるけど、そこがなんか胡散臭いところがデヴィッド・リンチかなあ、などと思うわけだ。

最初の4話がこれだけ濃いというのに、この後さらにさらに盛り上がっていくのだからこのドラマはすごい!!

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Key Words
映画 ツイン・ピークス デヴィッド・リンチ カイル・マクラクラン
DVDニューリリース情報 | コメント(0) | 【2007/12/04 19:05】
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『ツイン・ピークス』-デターーー!!ゴールド・ボックス!
Twin Peaks -Pilot-

とうとう買っちゃった~~~!!!私、ツイン・ピークスは大好きで、ヴィデオのボックス・セットはずっと持ってたんですけど、DVDで買い換えようと思ったら、1シーズンだけでも100ドル以上したの!それで延期にしてたら、デターーーー!!!!全エピソード+パイロットで70ドル!!!

TwinpeaksGoldBox
dvd on amazon.com
Produced: 1990
Created by: Mark Frost & David Lynch
Cast:
Special Agent Dale Cooper: Kyle MacLachlan
Sheriff Harry S. Truman: Michael Ontkean
Benjamin Horne: Richard Beymer
Donna Hayward: Lara Flynn Boyle
Audrey Horne: Sherilyn Fenn
Dr. Will Hayward: Warren Frost
Deputy Tommy 'Hawk' Hill: Michael Horse
Deputy Andy Brennan: Harry Goaz
Shelly Johnson: Madchen Amick
Bobby Briggs: Dana Ashbrook
Norma Jennings: Peggy Lipton
Pete Martell: Jack Nance
Big Ed Hurley: Everett McGill
Catherine Martell: Piper Laurie
James Hurley: James Marshall
Lucy Moran: Kimmy Robertson
Leo Johnson: Eric DaRe
Nadine Hurley: Wendy Robie
Jocelyn 'Josie' Packard: Joan Chen
Leland Palmer: Ray Wise
Madeleine Ferguson: Sheryl Lee
Dr. Lawrence Jacoby: Russ Tamblyn
Major Garland Briggs: Don S. Davis
Hank Jennings: Chris Mulkey
Mike Nelson: Gary Hershberger
Sarah Palmer: Grace Zabriskie
The Log Lady: Catherine E. Coulson
Bob: Frank Silva
とか思っていたら、これ日本では3万円するのね。お気の毒!でも、カイル・マクラクランがサタデー・ナイト・ライブでツイン・ピークスのパロディをやった時の模様とか、出演者のインタビューとか、あとなぜか葉書のセットとか、特典もなかなか良くってお買い得!どーせだったら『ローラ・パーマー最後の7日間』も入れてくれりゃあ良かったけど、はじかれちゃったのはやっぱ、あれはシリーズの一環と認められてないのかね?日本で流行ったから、日本用に作ったってウワサだし。

で!ディスク1はパイロット版が収録されているんですけど、3種類のエンディングがあるというのを知りませんでした。一つは"オリジナル"と呼ばれていて、本当にTVシリーズの前のパイロットとしてのものらしく、サラ・パーマーが、手袋をした手がハートのネックレスの片割れを土に埋める幻想を見るところで唐突に終わっている。

それに対して"インターナショナル"バージョンというやつは、映画祭に出すのにエンディングをくっつけたようで、これが私たちが当時見たものと思われる。サラ・パーマーは手袋とハートのネックレスの幻想を見たんじゃなくて、ボブがローラの部屋にいるのを見たことを思い出したことになって、ディル・クーパーが病院で片腕の男、マイクと会い、病院の地下に住んでいるボブを、マイクが射殺する。その後、25年後・・・として、赤い部屋で小人とローラ・パーマーに会う、年老いたディル・・・というところで終わる。これには"もう一つのエンディング"というのがあって、嬉々として見たんだが、どこが違うのか全然わからない。

私はずっと、このパイロット版は暗いイメージで、TVシリーズが始まってからぱあーっと明るくなったって印象があるのだけど、今一度観てみたら、映画バージョンからすっとぼけたディル・クーパー、泣き虫のアンディ、ボケのルーシー、コーヒー、ドーナツ、などなど、凝縮されている。そりゃあそうよね、この映画が印象的じゃなかったら、あんな長いTVシリーズ見ようと思うはずないもん。

今でも忘れられないのですが、TVシリーズは日本で公開されるずーっと前に、既に貸しヴィデオ屋に出回っていて、最初に見つけたときは3巻しかなかったの。で、4巻目が出るまでにすっごい間があって、もうこの先どうなるのか、もんどり打って待ってたものよ!

アメリカでは当初、木曜の夜に放送されていて、金曜日の朝、会社の水やコーヒーが置いてあるキッチンでみんなツイン・ピークスの話で盛り上がる、というところから大ヒットになったとインタヴューで言われてましたが、わかる!私はまだヴィデオで続けて見たからいいけど、あんな一時間モノで小刻みに、しかも週一回しか見れなかったら気が狂うよ!

その後日本では11時か夜中くらいにやってたんだよね。私はこれは一話しか観たことない。やっぱね、吹き替えになると違和感あるんだよね。私も字幕で見ていたわけなんだけど、やっぱキャラの名前とか英語で印象に残ってるから「片腕の男」とか「丸太おばさん」と聞いてもピンと来ない。"One Armed Man" "Log Lady"だよね!

私は実際、この映画が収録された、ワシントン州はスノコルミーというところに行った事があるんです。グレート・ノーザンの前の滝も見たし、RRダイナーでパイも食べたよ!当時、RRの前にツイン・ピークスのお土産屋さんがあって、そこで丸太おばさんの丸太も売られていました。私が買ったのは"Have You Seen This Man?"とかかれたボブTシャツでしたが。グレート・ノーザンの滝を見たときLSDやってたんで、滝が前後にぐわんぐわんと揺れているように見えて可笑しかったなあ。ここで日本に帰らないと決めて、シアトルから会社に「辞めます」と電話して、半年間、シアトルに不法滞在したのでした。バカだった若かったのね、私。

という大変思い入れの深いこのシリーズ、ディスクごとに検証するつもりなのでお楽しみに!!

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Key Words
映画 ツイン・ピークス デヴィッド・リンチ カイル・マクラクラン
お気に入り映画 | コメント(3) | 【2007/12/03 09:14】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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