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Saw IV
『ソウIII』の評を書いた時、「コレが確実にシリーズの最終章なのだな、という印象」とか「製作者側はソウを3部作で完結させようと、いろいろ頭をひねったに違いない」とかえらっそうに言った舌の根も乾かないうちにあっけなく製作されてしまったなー、4作目。
まーんなことはどーでもいいんですけど、結局は『13金』とか『エルム街の悪夢』みたいになっちゃったなって感じ。といっても正直言って『13金』も『エルム街の悪夢』も全部観たわけじゃないけど、この手の映画って続、続々編がわんさと出て、狂気の殺人鬼の生い立ちが明かされ、それと絡めてシリーズの売りのエグイ殺人が回を重ねるごとにどんどんバカ度を増してくる、というのが常ですよね。『ソウ』もひたすらにその道を突き進んでいるようです。 でさ、このエグイ殺人なんですけど。よくもまああれだけ生理的嫌悪感を感じさせる方法を思いつくのかと、その想像力に感動してしまうのですが、今回は、ちょっとうーん、ってか、グロ過ぎで、ほとんど観ていられない。いきなり出だしがジグゾウの死体の解剖シーンから始まるんだけど、まー微に入り細に入り、気持ち悪いったらありゃしない。なんかさ、心理的な怖さはあんまりなくて、ただグロくて気持ち悪いだけなので、どんどん退屈して来ちゃいます。やっぱジェームズ・ワンとリー・ワネルが想像力の源だったのか、今回の殺人はいかにも二番煎じって感じ。 ***ネタバレしまーす*** ジグゾウの明かされる過去も、3作目までは結構面白かったけど、今回までなると付け焼刃的!ジグゾウはなななんと結婚していて、奥さんは麻薬中毒者のクリニックの看護婦だか医者だったんですけど、患者として良くしてやっていた男に乱暴な扱いをされて、ジグゾウの子を流産してしまう。その後どんどん自分の世界に籠もるようになってきたジグゾウは、結局奥さんとも上手く行かなくなり離婚、そしてすぐ癌になってしまう、ってーことなのですが、ジグゾウの共犯者じゃないかと疑われたこの元奥さんが事情聴取でジグゾウの過去を語っていくんだけど、んー、結構ありがち? 映画のネーム・ヴァリューがあるせいか、最初の頃の趣味で作っていたのとは違うせいか、細かいデティールが面白くない。 あとさ、3で主な人は死んじゃったので、生き残った刑事とスワットの人が、今回は巻き込まれていくという設定なのですが、どっちのキャラも憶えてない!唯一憶えてたのが、2から出てたエリック刑事なんだけど、ヒゲぼうぼうで出てきたと思ったら半年間、ジグソウに監禁されていたらしいじゃないの。ん?待てよ、確か3で、エリック刑事とアマンダの大格闘があって、そんとき足首折られたんだよね?あれから半年経ってるの??それとも2だったけ、格闘したの?『ソウ』って出演者もストーリーも印象薄い! 実は、こっからマジネタバレなんですが、実は4で起こっていることは、3で起こっていることと同時進行で起こっている、実は4でもまだジグゾウは生きている、というのが最後の種明かしなんだけど、やっぱ無理あるなーこの設定。一作目ではジグゾウが、実は真ん中で寝転がってるおっさんだった、『ソウII』ではアマンダが実はジグゾウと共犯だった、『ソウIII』では出演者全員死亡、と、最後がそれぞれヒネリがあるのがトラディションなので、今回も、と思ったのでしょうが、うーん、アイデアはいいけど、プロットがなー!本当に今回はディテールがイマイチおもろない。 シリーズの続きというより自らのパクリ映画になってしまったって感じ。5作目はあるのか!? PS あーそうそう(洒落じゃないよ)、エンディングで流れる曲がX Japanなんだって?一緒に行ったラストサムライMに指摘されなかったら、完全にスルーするところでした。 Key Words 映画 ソウ ソウ4 ジェームズ・ワン リー・ワネル
| トラックバック(0) | コメント(10) | ブログ・レポ | 【2007/10/31 10:13】
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Van Halen Live @ Palace of Auburn Hills!
前日までは「あーもうすぐヴァン・ヘイレンだなあ」という漠然とした気持ちしかなかったんだけど、当日になったら段々実感が沸いてきて、「本当に今日だったっけ?!」とか、「無事に会場に着けなかったらどうしよう!」とかパニくり出して、頭痛薬飲んじゃった。行きの車の中で あーいきゃんうぇい とぅ ふぃーるよぅらぶ つなあああ〜〜〜い ふー!!!! (I can't wait to feel your love tonight) とか聴きつつ、 「私も今夜デイヴに会うのが待ちきれないわ〜〜〜〜!!」 なんて叫びながら運転していたんだけど、会場までの道は普段でもごっつい交通量の多いところで、しかもラッシュ・アワー。その上、ヴァン・ヘイレンのコンサートに行く人が大挙押しかけているのでバンパー・トゥ・バンパーの混み様。早く行きたい!というはやる心と、曲にノリたい!というウキウキした心と、冷静に周りを見て運転しなければならないというストレスで、アクセル踏んでんだかブレーキ踏んでんだかわからなくなったり。こんなときに "Loss of Control, loss of contorol, loss of controooool!!!!!" なんてデイヴに囁かれちゃうと余計ストレス溜まるよー!武道館でも東京ドームでも、地下鉄でウォークマン聴きながらぼけーっとしてても行けた頃が懐かしい。 しかしパレスに行くのはポリスに引き続き2回目だから、すんなり到着!開演まで1時間もあるし、今回はゆっくりTシャツ選んじゃおう!
そうこうしている間にオープニング・アクトが始まる。地元のレゲエ・バンドのようなのだが、最初の曲が「っんちゃかっんちゃか」というリズムだったというのと、最後の曲が『I Shot the Sheriff』だったというだけで、あとの曲はムード歌謡みたいな、つまんないバンドだった。ビールが回って朦朧としながら、前座が始まる前に売りに来ていた袋に入ったアーモンド買えば良かったかなー、お腹すいたなー、前座のバンドは8割がた黒人だし、しかもラスタ・ヘアーだし、やっぱりレゲエ・バンドでいいんだよなー、しかしギターの人がほとんど弾いてないなあ、肝心なところでギター取り替えてるし・・・とか考えていた。 前座も無事終了すると、脇腹にヴァン・ヘイレンのファースト・アルバムのロゴが入った黒い飛行船が登場。リモート・コントロールされているらしく、会場の中をふらふら飛び回る。この頃にはものすごい腹が減って、やっと再登場したアーモンド売りのお兄さんを呼び止める。ローステッド・アーモンドって書いてあったのに、実際はコテコテに砂糖をまぶしてあって、カロリー高そー。でも食べたら少し元気になった。前座のときなんか、ヘロイン中毒者のようにぐったりしていたからな。 隣に座ったお兄さんたちがすごいフレンドリーで、色々与太話した。「俺はエディの曲はなんでも弾ける」と豪語していたので、 「弾けると思ってるだけなんじゃないの」と言ったら、 「なにを!俺はジュリアン音楽院に行ってたんだぞ!」 「え!マジ!あそこってすっげえ有名じゃん!」 「うっそーん」 「(シラ〜・・・)」 「だがな!俺はエディのことならなんでも知ってるんだ!彼は12歳でギターを手に取り、17歳になる頃にはクラプトンの曲で弾けないものはないまでになりそして・・・・」 「・・・・(聞いてない)」 で、この人は勝手にしゃべらせて置いて、連れの人に、デイヴ・リー・ロスがいるヴァン・ヘイレンは日本には一回しか来たことなかったけど、アメリカでは結構ショウを演ったんじゃない?と聴いてみたら、「いんや、俺らもデイヴがいるヴァン・ヘイレンは初見なんだ!」と力が入っていた。 そうこうしている内に客電が落ち、なんと一曲目は『you Really Got Me』じゃんか!まだ暗い中を ゆりりがみ!ゆりりがみ!ゆりりがみ!ゆりりがみ〜〜〜〜〜! というエディのリフが聴こえてくると場内騒然!ベースが「どぅ〜ん」と入ったところでライトが点くと、デイヴはお立ち台のど真ん中で真っ赤な旗を振っている〜〜〜〜!!!!きゃーーーー!!!デイヴゥー!!!こ、腰振ってぇえええええええ!!!!! これだけでもおしっこもらしそうになったが、2曲目は私の大好きな『I'm the One』だ!もう信じられなくて手足をばたばたさせる。あれはダンスなどという悠長なもんではない。「暴れる」とはまさにこのこと。 しかし攻撃は一向に収まる様子はなく、ななんと3曲目は『Running with the Devil』! あい りぶ まい らいふ らいけ・の つまろ〜〜〜〜〜!!!!! と、会場中が大合唱!しかし大半の人がここしか憶えてないらしく、これ以降はみんな「ごにょごにょごにょ・・・」となってしまった。悪いが私は全部歌えるぞ!シャウトするところだってぜーんぶ完コピなんだから!とかなり気持ち良く歌った。ああ、デイヴと一緒にこの曲が歌える日が来るとは思ってなかったよ・・・・。 このツアーが決まったときのインタヴューでデイヴが、 「これはポリスの再結成とは違う。俺らは新しいバンドとしてツアーをするんだ」 なんて豪語していたけど、ファースト・アルバムから3曲ぶっ続けでやるなんて、「昔取った杵柄」以外の何モノでもないじゃないかっ! デイヴとしては、新しいバンドとして再スタートしたかったのかもしれないけどネ。マイケル・アンソニーもいないしさ。
で、デイヴなんですけど、まわし蹴りはがんばって何回もやってましたし、怪しいマーシャル・アーツの動きとか満載でした(エルボ!エルボ!エルボ!ニーキック!キック!キック!って、ドリルそのものみたいなの)。だけど、昔良くやってた、足を身体の側面に沿って上げるのとか、くねくね腰とかは案外やらなかった。ああいう動きの方がトシ取るとキツイのかもしれない。しかし、トシを取ってもスケコマシだから、最前列のお姉さんに話しかけたり(お姉さん嬉しがって脱ぐところだった)、ファンから手渡された「モノ」を受け取るやパンツの中に放り込んで、さんざん腰を振ってから返したりしていた。あの「モノ」、どー見てもデジカメにしか見えなかったのだけど、取り上げられなかったのかなあ。つか、あんな汗だくなところに突っ込んでグリグリされたら使い物にならなくならないか・・・。 今回、大画面はステージのバック・グラウンドとして映画館のスクリーンのようにあって、アップになるとデイヴも青筋立ててかなり辛そうに映ってました。エディは全然体型変わんないねー!全く肉がない。デイヴも太ってなかったけど、なんか違うと思ったら、胸毛と腹毛がないの。剃らないでん。あんなつるりとした胸とお腹、アナタらしくないわ!でももしかしたらシラガだからかなとか悲しいことを考えていました。 前半は『Somebody Get Me A Doctor』『Beautiful Girl』『Everybody Wants Some』『Romeo Delight』と、もしかしてアルバムの順番どおりに演ってないか?!って感じ。意外だったのは『And The Cradle Will Rock... 』を演ったこと。この曲けっこう地味じゃん。まさかライヴで演るとは思わなかった。 前半戦が終わったと見え、メンバーがみんな引っ込んで、デイヴがアコギ持って登場。「アイスクリーム・マンだ!」と客の99%が思っていたに違いない。ここはデイヴのヨタ話コーナーらしく、アコギをポロン、ポロンと弾きながら昔話を始めるデイヴ。ものすごハデなジャケット着てるし、ちょっと雰囲気が「なんとか演芸場」みたいになってきた。 ・・・(ポロロン)実際、俺の友達でアイスクリーム・トラックの運転手がいたんだよ(ここで客がみんな「うぉー!」とかえす)。ケニーってやつだった・・・(ポロン、ポロン)アイスクリームを近所のガキどもにタダで配っちゃって(ポロロロン)、クーラーを空にして、そこに缶ビールをいっぱい詰め込んでドライブしたもんだ・・・(客が「イエー!」)。ケニーの家のガレージに集まって(ポロロン)、良くジョイント吸ったもんだ(またもや客が「イエー!」)・・・・・ そこで出会った女の子がなんかすごいことして、デイヴが驚いたら「なに、あんた、女の子みたいね」と言われた、と、この話いつまで続くのかな、と思ったらピタッとギターを弾くのを止めて、 「これが彼女のフェイヴァリット・ソングだったんだ」 とおもむろに『Ice Cream Man』のイントロを始めるデイヴ!むっさかっこええ!!!やっぱこの人ステキ過ぎる! この曲の後あたりに『Fair Warning』のしょっぱなに入っているエディのぴろぴろ言うギターが始まって「おお〜、ギター・ソロの時間か」などと思っていたら、ほぼレコードどおりに『Mean Street』が始まったときには膝から力が抜けた。この曲ライブで聴けるのか〜!もう曲順って言われても曖昧にしか憶えてないのだけど、ファーストの曲は『On Fire』意外は間違いなく全曲演って、それが色んなところに散りばめられていた以外はほぼアルバムの順番どおりに演ったのではないかと思われる。 私はポリスもかなりファンだったと思うのだけど、やっぱヴァン・ヘイレンってもう思い入れが違うな、と思ったね。ポリスはさ、いいバンドだから生で観れたのは嬉しかったけど、ヴァン・ヘイレンは、つかデイヴ・リー・ロスは、もうなんか、唯一無二なのよ、私にとっては。ノー天気なくせに頭がキレて、美男子じゃないのにセクシーで、ヤクやってんのに健康的で、スケコマシだけど女をバカにしていない!『ダイヴァー・ダウン』の頃の雑誌のインタヴューで、「俺らの音楽を"ハード・ロック"と呼んでくれるな!俺たちはなんでも演っちゃう、"ビッグ・ロック"だ!」って言ってたのを今でも憶えてる。「わー!この人って、なんておおらかで、自由なの!!!」って思った。 とか考えていたら、『I'll Wait』だ。これも意外な選曲だった。 Are you for real ? あなたは本当に存在するの? It's so hard to tell, 雑誌を見ているだけでは from just a magazine. わからない Yeah, you just smile お金のために and the picture sells, 笑っているだけだろうけど look what that does to me その微笑みが私をこんな風にしちゃったのよ この曲はマリリン・モンローのことを歌っているってどっかで読んだけど、まさにこのくだりは私のデイヴへの思い。昔、雑誌でしか見れなかったデイヴが今目の前で、この歌を歌っているんだわ・・・と思ったら、涙が出てきちゃったよー!そうよ、そうよ、あんたのせいよ、私がアメリカに来ちゃったのは!あんたみたいになりたかったのよー!アメリカ人はみんなあんたみたいだと思っていたのよー!・・・まあ、LAでもなくNYでもない、ミシガンの田舎だけど、でもアメリカであんたに会えて嬉しいよ! アレックス兄ちゃんのドラム・ソロはこの辺で、確かそのまま『Panama』に繋がって行ったように記憶している。裏でベースをプレイしているのか、シンセ・ドラムかなんかで叩くとそういう音が出るのかわからないけど、アンサンブルっぽくっていいドラム・ソロだった。踊れるもん!兄ちゃんのドラム、アタシは好きよ! ポリスといちいち比べて悪いんだけどさ、客もヴァン・ヘイレンの方が良かったな。やっぱポリスは良くも悪くも売れ過ぎたのか、客が結構一般の人って感じで、しかもカップルが多かったのに比べ、、ヴァン・ヘイレンのファンは、見た目はフツーになっているがメタル・キッズだったに違いない人たちで、しかも男同士で来ている人が多い。自分らが好きだった曲とか演るとハイ・ファイヴとかしちゃうし。ポリスの時はヒット曲で盛り上がって、そうでない曲だとみんな写メールしたりしてたけど、ヴァン・ヘイレンの客は最初から最後まで歌うし踊るし叫ぶし、すっごい楽しかった。 私の前にいた男の人、ガタイのいい30代のウッディ・アレンみたいななりで、『Hot For Teacher』に合わせてすっごいヘンな踊りしてるしさー!この曲ってそのまま縦にノッたら速すぎるし、横ノリすると遅すぎるという、非常にダンスしにくい曲じゃん?この人ってば「コキッ、コキッ」ってディーボみたいな踊りでノッててすっげーおっかしくて、ステージから目を離したくない、デイヴの一瞬、一瞬を目に焼き付けて置きたいと思いながら、この人の踊りから目が離せなかった。 で、『Hot For Teacher』って、エンディングでディヴが、「おーまいがーっ!!!」って言うじゃん。あれを、みんな固唾を飲んで待っているのが可笑しかったね。バックが「ジャじゃジャじゃじゃじゃじゃ〜〜〜〜〜んんんんん」ってすっげえ長い間やってて、客がつんのめりそうになりながらディヴがそれを言うのを待っている。ディヴもそれを知っていてマイクを口に当てたまま、引っ張る、引っ張る! それと同じような感じで、『Unchained』の時も、「C'mon Deve, give me a break」って入った後ディヴが「One break, coming up!」って入れるじゃん?それをウルフガングくんがやったんだけど、「Will you give me a break?」ってすっごいカッコ悪〜!テッド・テンプルマンみたいにけだるく「かもん、でぃぃぶ、ぎみあぶれいく」って言わなきゃだめだよ〜!で、ディヴも「わんぶれいくかみな〜〜〜〜!!!」って叫んじゃって、なんか台無し、って感じだったけど。 ここら辺でエディのギター・ソロの時間。もちろん『Eruption』のエクステンデッド・ヴァージョンをいやというほど演ってから、『Cathedoral』の「ほわほわほわほわ」ってのも演っていた。巨大スクリーンにはもちろんエディの手元が映し出されていて、ギター弾かない私でもつい見てしまう。あんなに自由自在にギターが弾けたら楽しいだろうなあ。周りの元ギター・キッズたちが「Amazing!! Amazing!!」を連発していた。私はほとんどのスーパー・ギタリストって興味ないんだけど、エディのギターは大好きなのは多分、この人のギターって歌心があるからじゃないかと思った。なんかギターが楽しそうに歌ってるみたいな。結構長い間ぴろぴろ弾いてたけど、全く苦にならなかったよ。 で、なんとセットの最後の曲は『Ain't Talking About Love』。へー、そう来たかーって感じ。やっぱりヴァン・ヘイレンってファーストが一番なのかなあ。ファンもバンドもそういう共通の認識があるのだな、と痛感した。 メンバーが引っ込んじゃうと、お客さんはものすごい勢いでアンコールを要求していて、ものすごい手拍子と、なんて叫んでいたかなあ、この頃には私も陶酔していたので思い出せない。で、何を演ったかと言うと・・・・ 『Jump』 個人的にはあんまり好きじゃないんだけど、これが絶対に最後の曲だな、これ演っちゃったら、2回目のアンコールはないな、と思ったのですごい悲しかった。 「お願い〜終わらないで終わらないで」 と思ったよ〜!ディヴぅ〜行かないでぇぇぇぇぇ! ・・・このライブからもう一週間経っちゃったけど、叫び過ぎで未だに声はハスキーなままだし、カーステはずっとヴァン・ヘイレンがヘビロテ!未だにライヴのことを思い出してはニヤニヤしています。あーなんか久々にいいライヴ観たー!って感じ。すっげえ行って良かった。むっさ楽しかった!日本のみなさん、ぜひぜひ観に行って! アルバム別曲目リスト
Key Words 音楽 ロック メタル HM/HR ヴァン・ヘイレン デイヴ・リー・ロス デヴィッド・リー・ロス DLR LIVE、イベント
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Premonition
タイトルのは予告、とか予知って意味で、よーするに主人公のリンダが、旦那のジムが交通事故で死ぬのを夢に見るのですが、現実→夢→現実と交互に出てきて、どっちが夢でどっちが現実だかわからない。で、そういう記憶のつぎはぎを集めて、ジムが事故にあう前に止めようとするのだけど、その過程で一見幸せそうな二人の間が冷え切っているというのがわかったりする。
あと、リンダが裏庭に洗濯物を干しているシーンがあるのだけど、乾燥機使わないのかなーとか。しかも、真っ白いシーツを何枚も何枚も干しているのだけど、今時白いシーツしか使わない家なんてあんのかね。 こういう細かいところで、ああ、これはイメージ優先の、あんまり現実感のない話なんだな、と思わされちゃうので、その後旦那が死んだり、いろいろすったもんだが起きてもつい傍観してしまうわけなのですな。 サンドラ・ブロックもさ、なんだか現実味のない女優さんだしなあ。なんなんだろう、この人って、全くリアリティがない。顔が作り物みたいな顔してるし、表情とかしゃべり方、しぐさか?なんかわざとらしいと言うか、ウソくさいというか。演技上手くないってこと?『デモリションマン』の時いいなあと思ったのは、近未来の話で、あり得ないような女の子を演じてたところが良かったのかもしれない。ああ、『スピード』は良かったなあ。あの時は可愛かった。 一応、夫の死を予知して、止めようとしてみたものの、予知できただけで事故を止めることはできなかった、というのが「意外な結末」という感じなのだが、それも「ええええ〜〜〜〜」とかいうほどのこともないのでネタバレしてしまいますが。途中、神父さんと話すシーンがあって、「自分が守りたいと思うものを見つけるのが大事なことだ」という、「このお話の教訓」的なシーンなのですが、そういうのがジ〜ンときちゃうような映画ではありません。 『パーフェクト・ストレンジャー』とどっこいどっこいってとこですか。予告では「結構期待できるかも」と思ったのですが、あーやっぱり観なきゃ良かった。最近良い映画ないよなー。やっぱり近所のビデオ屋で借りられるものだけでは限界がある。オンライン・レンタルを再開しなければならんなあ。 Key Words 映画 Premonition サンドラ・ブロック いろいろレビュ〜
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Fay Grim
フェイ(パーカー・ポージー)は、14歳の息子・ネッドと暮らすシングルマザー。弟のサイモン(ジェームズ・アーバニアク)は著名な詩人で、フェイとネッドは、サイモンの本の印税で生活しているが、サイモンは10年前、フェイの旦那ヘンリー(トーマス・ジェイ・ライアン)の国外逃亡を手助けしたために刑務所暮らし。サイモンのパブリッシャーのアンガス(チャック・モンゴメリ)に、ヘンリーが書いた「Confession(告白)」をお金のために出版したらどうかと勧められるフェイ。 息子のネッド(リーアム・エイケン)が、校長室の前で年上の女学生におふぇらさせて学校を退学になってしまって、思春期の男の子を一人で育てきれるか不安だったフェイは、サイモンを刑務所から出してくれれば、フランスまで行く、とCIAと取引をし、これまで着る機会のなかったロング・コートをフランスで着ようとスーツケースに詰め込み、旅立つのだが・・・・・ ってあらすじを書くと、なんだかサスペンス・アクションって感じですが、で、実際そうなんですけど、一貫してインディー的な、オフビートな雰囲気で流れて行きます。特に主人公のフェイがすっごい脱力系で、国際的なテロだのスパイだのの話に巻き込まれているのにぼーっとしているところが可笑しい。 しかし、アクション・サスペンスの方もそれなりにマジで、筋書きがちゃんとあるんだけど、ものすごい早口の英語で説明されるのでイマイチ良くわからない。とにかく、ヘンリーの書いたノート8冊にも及ぶ「Confession」がすっごく重要なモノで、北朝鮮だのロシアだの、あっちこっちが争奪戦を繰り返しているのだけど、一冊、また一冊と、フェイのところに集まってきてしまう。 ***ここからネタバレ*** ネタバレ、って言うほどごっついオチがあるわけではないのですが、この辺から話が面白くなってくるので、一応。 これまでは他人に踊らされてふらふらしていたフェイなのですが、実はヘンリーは生きていると確信するや、自主的に行動し始め、スパイたちの目を欺いてイスタンブールかなんかにヘンリーを探しに行く。そこでヘンリーをかくまっているテロリストの隠れ家に連れて行かれ、テロリストの親玉、ジェラールと面会するハメになる。 このジェラールがオサマ・ビン・ラディンを髣髴とさせるんだけど、反オサマの風潮がものすごいアメリカで、このキャラを非常に愛すべき人物に仕上げてあるのがすげえと思った。自分はアメリカ合衆国の敵だ、アメリカの民間人を何百人と殺し、兵隊だったら数え切れないほど殺した、とフェイに言う(とフェイは「・・・オウ」としか言わないところがとぼけている!)。しかしヘンリーをかくまってあげて、横暴なヘンリーにも紳士的に対応するジェラール。「君を殺さないのは、上から殺せと言われないからだ。」とか言いつつ、「・・・俺は(テロの)道具だからだ」とちょっぴ悲哀も見せたりする。自分がアフガニスタンに帰らなければならないためヘンリーをかくまってあげれなくなるので、わざわざフェイをここに導いてきたのは、この人なのよ。自分はアフガニスタンに帰って殺されるかもしれないのに、人のことを考えてあげれるなんて、できた人でしょう?で、フェイに、「君は夫のことを守れるものなら守りたいと言ったね。今、そのときが来たのだよ・・・。君の夫は逃亡者なのだよ。彼と一緒にいたいなら、もう国に帰ることはできないよ。それでもいいのかい?」とすごく優しく訊くのである!! で、フェイもステキなのは、ヘンリーが逃亡の際に関係を持ったために身を落とした女の子を一緒に連れて行こうと、時間がないのに迎えに行くところなの。しかし女の子は殺されてしまい、フェイは約束の時間に間に合わず、ヘンリーに会えないどころか、一緒に逃亡する船にも乗り遅れてしまう。最後、船を見送るフェイのアップで終わるこの映画、また続編が作られるのではないかとちょっと期待。 ああ、言い忘れるところだったけど、この映画は1997年の『ヘンリー・フール』っていう映画の続編なんだそうです。これも観たくて探したのだけど、そこら辺にあるビデオ屋には置いてないので、またオンライン・レンタルを始めないとならないなあなんて思ってたんだけど。んで、初回は『ヘンリー・フール』、今回は『フェイ・グリム』でしょ。妥当に行ったら、弟の『サイモン・グリム』が続々編かな、と思うのだけど、個人的には息子の『ネッド・グリム』にして欲しいなあ。すっごい可愛い子で、母親思いで頭が良くて、年の割りに落ち着いているところがいい。あと10年経ったら、この子が24歳になってるわけで、この子に両親を探しに行かせるとか、面白そうかも! Key Words 映画 フェイ・グリム ハル・ハートレイ パーカー・ポージィ リーアム・エイケン ジェームズ・アーバニアク ヘンリー・フール トーマス・ジェイ・ライアン パーカー・ポージー 気になる映画
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1408
スティーヴン・キング原作ってーと色んな作品がありますが、『クリスティーン』だっけ?あの、車が人を襲うという・・・。『1408』はそれの部屋バージョンつーか、ドルフィン・ホテルの1408号室が、ホラー作家のマイク(ジョン・キューザック)に襲いかかります。
どちらかと言うと、サイコ・ホラーなんでしょうな。主人公のマイクは小さい娘を不治の病で失って、そのせいで死や神や悪魔などに傾倒して行き、真摯なドラマを書くことを止め、悪魔に憑かれているという評判のところにはどこでも行って取材し、『悪魔に憑かれた10の家』とかそんな本ばっかり書いている。この1408号室も、そんな取材の一つというわけです。 サム・L・ジャクソンが出てるんで、今回はどんな役なんだろ、と思っていたら、かなり洗練されたドルフィン・ホテルのマネージャー。この人は本当にいいなあ。南部の田舎の黒人のおっさんでも、LAの殺し屋でも、ホテルのマネージャーでも、何を演じてもなりきっちゃう。今回はブランデーを飲む手付きがイカしてたけど、意外に出番が少なくてがっかり。 代わりに、ジョン・キューザックは出ずっぱりです。魔性の部屋、1408号室に閉じ込められて、一人で部屋と格闘します。この辺の、アラーム・クロックが独りでにラジオをかけて「どひゃあ!」と驚いたり、またかける曲がカーペンターズとかその辺なんんだけど、歌詞の内容がマイクの状況を表していたりとか、こういう映画好きな人はそういうところに「よしよし」とか思いながら観るのかなあ。 この1408号室に泊まった人はみんな死ぬ、というのがミソなわけなんですが、この部屋の魔性というのはどーやら自分が一番恐れていることを体験させられる、ということじゃないかなあと思った。マイクは、辛いから考えたくないであろう死んだ娘が出てきて話しかけられたり、父親が死ぬ直前の惨めな姿で出てきて「俺は今のお前のようだった。そしてお前は、今の俺のようになる」と言って笑ったりとか。この作家はアル中のようで、ホテルのマネージャーがくれた酒のせいで幻覚を見ているに違いない、とか思いつつ、飲むのがやめられない。だから、父親も酒の飲み過ぎで悲惨な死に方をして、「自分はそうなりたくない」とか思ってたのかもね。 スティーヴン・キングの話にしちゃあインパクトないなあ、というのが正直な感想ですが、スティーヴン・キング原作の映画全部観たわけじゃないからわかんないけどさ。ジョン・キューザックが主演ってのがそもそも弱くない?何がいいんだかわかんない、この人。いっそサム・ジャクソンが作家の役で、この部屋と闘ったらすげえ面白かったかもしんない。でもそうしたらどんな感じになるか、予想つき過ぎちゃうかなあ。 Key Words 映画 ミカエル・ハフストローム スティーヴン・キング ジョン・キューザック サミュエル・L・ジャクソン メアリー・マコーマック トニー・シャルーブ 映画紹介
| トラックバック(10) | コメント(2) | ブログ・レポ | 【2007/10/15 08:12】
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Good Shepherd
これって、ロバート・デニーロ監督なんですよねー。本人もビル・サリヴァン将軍役で出演しているんですけども、この将軍がマット・デイモン演じるエドワード・ウィルソンの家を訪ねてくる時、リビング・ルームに座っている姿を見て「あれ?マーティン・スコセッシがカメオ出演?」とか思っていたら、ロバート・デニーロだったよ!なんか老けて太ってるのですけど、『ケープ・フィアー』の時も役作りのためにウエイト・トレーニングしたり生え際の髪を抜いたりした方ですから、今回も糖尿病(だと思われる)に苦しむ60年代のおじさんを演じるための演出なのかもしれません。
あの冷酷さは『グッドフェローズ』を彷彿とさせたよ。ジョー・ペシも出てたし。出演者は豪華ですよね。デニーロ、ぺシ、そしてジョン・タートゥーロが軍人を演っている(『ビッグ・リボウスキ』を観たばっかだったのでこの落差に笑う)!それからウィリアム・ハート、アレック・ボールドウィン、そして今となってはどこに出てたかも思い出せないアーチ・カミングス役が、『あの頃ペニー・レインと』でギタリスト役を好演していたビリー・クラダップだったりとか。後、ユーリシス役の人が絶対『ロック・スター』でロード・マネージャー役だったティモシー・スポールだ!と心底信じていたのだが、本物のロシア人(ウクライナの人)だった。きっと他のKGBの人とかもロシア系の人使ってるんだろうなあ。みなさん好演でした。 マット・デイモンって、CIAとかこの手の役が多いけど、なぜなんだろう?どう見ても頭良くなさそうな風貌なのに。いい大学に行ってるお坊ちゃんとか、そういうのも多いよね。あのニブそうなところが逆に、信憑性があるってことなのかしら。この映画でも、イエール大学に行っていて、大学のシークレット・ソサエティにスカウトされるわ、政府の組織にスカウトされるわ、とても優秀な人らしい。 このエドワードが結婚するクローバー役のアンジェリーナ・ジョリー。この人はゴシップの方が多くて、女優さんと言うより「セレブ」っていう印象しかないんだけど、やっぱ女優さんとしてはどうなのかね。今回は、役のスタンスも良くわかんないんで、余計。 エドワードは、付き合ってた女の子がいたんだけど、パーティで先輩の妹、クローバーに紹介される。クローバーは、ワガママ三昧のいいとこのお嬢さん丸出しで、自分がエドワードのことを気に入ったからって、エドワードの気持ちなんかお構いなしに迫りまくる。まだ若いエドワードは上に乗っかられちゃった日にはあがらえず、クローバーを妊娠させてしまい、自分の彼女とは別れてクローバーと結婚するハメになる。 で、クローバーは自分の結婚生活が不幸だと文句言うわけよ。エドワードがその、昔の彼女と焼けぼっくいに火がついて、逢瀬を重ねていることを知ると、「あたしのことを何年も無視してきただけでは飽き足らず、恥までかかせる気!」なんて怒るんだけどさ、最初から愛されてないのはわかっていたんじゃないの?まー50、60年代というのはまだ、その男の子供を生んだら愛されて当然、みたいな考えがあったのかも知れないけど。とにかく、そのクローバーがエドワードに怒りをぶつけるシーンが何度かあるのですが、その演技を見ても「おお〜!」とか思わなかったので、やっぱアンジェリーナ・ジョリーは女優さんとしてはインパクト薄いな、なんて思ったのだよ。 ストーリーは、すごいわかりづらかった。現在と過去が入り組んで出てきて、一応テロップで「何年」とか出るんだけど、マット・デイモンを始めみんな若いんだか年なんだかわからないので、ちょっと油断してると過去なんだか現在なんだか混乱するシーンがいっぱいあった。 それにこの手の話って、あんまり精通してないから余計。これってキューバ侵攻の時の話なの?そもそもKGBだってさー、『エロイカより愛をこめて』読んでたから知ってるだけで、けーじーびー、けーじーびーって言われてもなんのことだかわかんなくて、「あ!かーげーべーのことか!」なんてすっとぼけたこと考えてたくらいだもん。 タイトルの『グッド・シェパード』。最近、タイトルの意味を考えるのが好きなのですが、「良き羊飼い」・・・・・。キリスト教ではイエス・キリストの隠喩なのだそうで、すなわち「神」の隠喩でもあるわけなのですが。自殺したお父さんのために立派な人間になりたいと、自分も政府の組織で働き、「CIAになくてはならない存在」にまでなるのだが、結婚は崩壊し息子とも上手く行かない、人生の折り返し点に到達したエドワードが、封を切らずにいた父親の遺書を読んでみると、「良き夫に、そして良き父親になるのだよ・・・」と書いてある・・・。自分はCIA、すなわち「神」である(というセリフが映画に出てくる)ものになったが、現実は「政府の犬」としてしか生きられない(シェパードは、「羊飼い犬」という意味もあるから)、という悲しみと孤独を現しているのかしらん・・・。 Key Words 映画 グッド・シェパード ロバート・デニーロ マット・デイモン アンジェリーナ・ジョリー ジョー・ペシ てジョン・タートゥーロ ビリー・クラダップ 今日観た映画
| トラックバック(4) | コメント(3) | ブログ・レポ | 【2007/10/14 10:43】
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Scoop
これビミョー。私的にはウッディ・アレンのナンセンス・ギャグ炸裂で結構面白かったのですが、炸裂し過ぎてうっとおしいと思う人もいるのではないかな。「君が(プールで)溺れているのがわかったので、スコーンと紅茶をゆっくり食べてから、慌ててやって来たんだ」とか、文字で書くと面白くないけど、場面で観ると噴き出すよ。
スカヨハは、ジャーナリストを目指す大学生で、インタヴューしに来た大物映画監督の部屋で飲まされて、インタヴューできないままエッチだけして帰ってきちゃうというマヌケな女の子の役。服とかも可愛くないし、肉体爆弾炸裂もない。水着のシーンもありますが、セクシーな水着じゃないし。代わりに、ウディ・アレンのギャグの世界に自分も足を踏み入れて健闘しているのですが、「健闘しているスカヨハ」という以上には盛り上がってないな。この人すごい好きなのだけど、役者としてはどうなんだろ、って感じ。 ヒュー・ジャックマンもさー、見れば見るほどキライになって行くなー。『プレステージ』の時は結構いい男だなーと思ったんだけど。身体もあんまり好きじゃないし、それにこの人、ブリティッシュなんでしょ?しかもイギリス人の役なのに、あの脊髄を直撃するようなイギリス訛りがない。この人の英語聞いて「あ〜イギリス訛り!」って思う?アメリカ訛りでもないけど、特にイギリスっぽくもない、なんかそこですでにポイント低いんですけど。 ストーリーは一応推理モノではあるのだけど、犯人が割れて「ああ!」とか思うより、コメディだね。面白かったけど、2回観ようとは思わない作品ですな。 Key Words 映画 タロットカード殺人事件 ヒュー・ジャックマン スカーレット・ヨハンソン ウディ・アレン イアン・マクシェーン 映画紹介
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What did you read when you were a little kid?
『赤毛のアンの秘密』によると、『赤毛のアン』は『若草物語』『小公子』『アルプスの少女』と並んで、日本の小・中学の女子に長く読み継がれる「洗礼本」なのだそうですが、私はこのうちのどれも読んだことがないのに気付き、「あたし、何を読んでたんだろう?」と考えてみたら、下記のラインアップが浮かんできました。 ■アンネの日記/アンネ フランク 「生理のことが事細かく書いてある」という触れ込みで読んで、確かにアンネが初潮を向かえるくだりがありましたが、それよりもアンネが隠れ住んでいた屋根裏の描写や、そこでの生活がなんだかとてもロマンチックに感じられたことを憶えています。本当は、ナチに殺されるから隠れているのだけど、子供だったからそういう背景より、隠れ家生活にロマンを感じてしまった。 ■シートン動物記/アーネスト・トムソン・シートン これを読んで獣医さんになりたいと思った。図書室にあったシリーズは全部読んだけど、内容は一切憶えてません。ただエラク惹き込まれる話だった。 ■古典落語 文庫で全十何巻と出ていたのですが、片っ端から読んで、練習しました。『寿限無』とか『饅頭こわい』とか、良く人前で無理矢理語って聞かせたりして、すごい迷惑な子供であった。 ■女の一生/モーパッサン これも図書室から借りてきたのだが、私のかばんの中に『女の一生』が入っているのを見て家族が大騒ぎしたのを憶えている。小学校4年生くらいだったのかなあ?これも内容は忘れちゃったけど、そんなにやらしい本だったかしら?確かにマイルドなセックス描写があったような気がするけど、それより主人公の女の人が色々苦悩していたな、という印象がある。 ■俺の空/本宮ひろ志 これはやらしーから読んでいたよ。これも4年生くらいのときだったからなあ。ほとんどエロビデオと同じ扱いでした。 ■野球狂の詩/水島 新司 野球が大好きだったので、なぜ女はソフト・ボールなんだ、と不満に思っていた私のバイブル本でした。水原勇気という女の子のピッチャーがプロ野球に入り、男と対等に勝負する!一番印象に残っているエピソードは、水原を打てないのに業を煮やしたとあるチームの監督が「ピッチャー返しを胸に向かって打て。女は無意識に胸を守るから」と精神的ゆさぶりをかけてくるやつ。「なるほど!」とか思ったけど、今考えてみると、いかにも男が描きそうな女性像だよな。 ■ドカベン/水島 新司 これも野球好きだったから面白かった。チームのキャラが最高。高校野球だから、ピッチャーが里中くん一人しかいなくて、彼がなんかの理由で投げられなくなったとき、キャッチャーであるドカベンが投げるしかなくなった。どうしていいかわからないドカベンは、「そうか、盗塁されたときに二塁に投げる要領で投げればいいのか!」と気付き、スクワットの姿勢からガバッと立ち上がって投げると、ものすごい速球!そりゃそうだよね、普段はホームベースから二塁に投げてる球なんだから、その半分の距離では超高速、ってわけだ。このエピソードは「おお!すごい!」と感動した。 とこんな感じなのですが、アンどころかベルばらもスルーしてしまってるな、ワタクシ。友達はみんな、ベルばらの単行本をベッドの本棚に仰々しく飾っていたけど。このリストは小学校の時に読んだ本で、中学校の時っていうと、何も思い浮かばないんだよね。もっと他の事に忙しくて、読書なんかしてなかったのだろうか? あなたはどうでしたか??コメ残してくれるも良し、バトンとして御自分のブログで展開してくれるも良し・・・・・ Key Words 本 バトン バトン
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Look at it from another angle...
この本で語られている「赤毛のアンの秘密」というのは一口で言うと、『赤毛のアン』という本は、アンという恵まれない女の子が健気に生きていくという教育的な読み物として広く児童に紹介されているが、実は女性であることにジレンマを感じていた作者・モンゴメリの叫びであり、しかも当時の女性の地位から、叫びきれずに下位身分に甘んじたモンゴメリの絶望を内包していることであるようです。
読んだことないからわかりませんが、『赤毛のアンの秘密』から察するところ、『赤毛のアン』は非常にポジティヴな、善良な、ストレートな物語のようなので、それのダークな面をことさら強調して分析している小倉先生に、アン・ファンの人たちは非難ゴウゴウのようなんですが、小倉先生は、題材が赤毛のアンだろうが松田聖子だろうが、言ってることはいつも一緒のようなので、アン・ファンの方々が夢を壊されて怒る気持ちもわかりますが、どうか堪えてつかあさい。 小倉先生が結婚を強く否定することに拒絶反応を示す女性は(男性も)多いと思うのですが、小倉先生の著書を何冊も読んで気が付いたのは、先生が結婚を否定するのは、「結婚」と「自立」が、男には両立するのに、女には両立しないからだと思いました。 そのことを小倉先生は『赤毛のアン』の物語の中に見出します。それは、アンの愛する人となるギルバートとの成績での競争で、2人は五分五分なのですが、最後にアンは負ける。そして後年、ギルバートと結婚するアンは「優しい形の降伏」をする。 つまり、女にとって自立するということは、社会で男と競争していかなければならないことなのだけど、男に勝ってしまう女は男に愛されない、というジレンマがある。その上、男に愛されないと不幸というレッテルを貼られ、その孤独に耐えられず、少女の頃の勝気さを失い、制度に飲み込まれていく女が多いことが、小倉先生には許せないのです。 それともう一つは、社会は「結婚」にロマンチックなもの、というイメージを与えることによって、多くの女性に「結婚こそが人生のゴール」と思い込ませて制度に取り込んでいることではないでしょうか。 優しくていい人なの、とか、頭が良いとか、マジメとか、顔がいいとか、「賞賛に値する美点」を持つ人と恋愛することを小倉先生は「ロマンチック恋愛」と呼んでいます。「ロマンチック恋愛」をして結婚することが幸せ、と一般に言われているし、『赤毛のアン』にも書かれているが、そんなものはウソだ、と小倉先生はバッサリ切っています。結婚というのは、始終一緒にいて全てを分かち合っていかないとならないので、価値観が違う人とか、見た目が好みじゃない人とかではイヤになってしまう。だから本当は恋愛して結婚しているのではなく、結婚に向いている男をみつけて、その人を愛し求めていると思い込んでいるだけなのだと。 小倉先生がこの本の中で言及している、モンゴメリの「命をかけた恋」−「情熱恋愛」と定義され、「ロマンチック恋愛」とは区別されています−の話が、私には一番印象に残っています。モンゴメリは、若いときにハーマンという青年と恋に落ちるのですが、ハーマンは、農夫かなんかで、教育もされてないし、ヅラも良くないし、洗練されてなくてラフだし、知性を尊び、面喰いであるモンゴメリの理想にはこれっぽっちも叶わない男なのにも関わらず、彼女は気も狂わんばかりにこの男を愛し、逢瀬を重ね、婚外に肉体関係を持つことに罪の意識を感じながらも会わずにはいられない。 モンゴメリは結局事情があってハーマンと別れてしまうが、事情が許しても「ハーマンと結婚していたらとんでもないことになっていただろう」と後年、日記だか文通相手への手紙だかに書いているらしい。 つまり「情熱恋愛」というのは、強烈な肉体的魅力に惹かれることであり、なぜこの人に惹かれてしまうのかなんだかわからないものであり、その愛以外のことはどーでも良くなってしまう、非生産的かつ自己破壊的なものである。そして小倉先生はどうやら、これが本当の恋愛である、と言っているようなのです。 どうしてこの部分が印象に残ったかと言うと、私はこの「情熱恋愛」のような自己破壊的な恋愛ばかりしてきて、自分には「ロマンチック恋愛」のような先々何か実りのあるものに転化していくような恋愛はできないのだ、ということに長年引け目を感じてきた。しかし小倉先生は「ロマンチック恋愛」というのは結婚が目的でする妥協の産物であり、本当の恋愛とは自己破壊であっていいのだ、と肯定したからです。 小倉先生は結婚を否定している、そして私はそれに賛成しているわけですが、それは結婚が悪い、と言っているのではなく、結婚が誰にとっても幸せである、というのは違うのではないかと思うのです。 実際モンゴメリも、結婚するということは「自由を失うことである」と自覚しており、それを幸福と言うのなら幸福な将来に対して恐れさえ抱いている。しかし、結婚していない女に貼られるネガティヴなレッテル(具体的に出てくるのは、ボウエンばあさんで、モンゴメリの別の本のキャラのようなんですが、このモデルである実在の女性は大変教養のある人物で、上の学校に進学したが、後に結婚した男に捨てられ、そのせいで気が狂った、と噂されていた)を恐れて、牧師さんと安全な結婚をするが、満たされない生活を送り、精神病にかかって、最期は自殺してしまう。 モンゴメリは、当時では珍しく、自分の筆だけで生活できるくらいのお金を稼いでいた女性で、経済的には自立できたのにも関わらず、精神的にすり込まれた「女の幸せは結婚」という呪縛から逃れられなかった。その呪縛から逃れられなくて不幸な生活を送っている女は現代でもたくさんいるし、また男もそうなんじゃないかと思うのです。 フェミニズムというのは敬遠されがちですが、フェミニストの意見を聞くということは、社会にある様々な慣習やルール、当たり前だと思っていたものを別の角度から見る機会を与えてくれます。それは、正しいとか間違っているという基準でしか物事を計れない心では絶対に得ることの出来ない、全てのしがらみから自由になって人間の真理を追究する機会だと思う。小倉先生の本はこれからもいっぱい読んでみたい! 小倉先生のほかの本 ■松田聖子論 ■結婚の条件 ■セックス神話解体新書 Key Words 本 赤毛のアンの秘密 小倉千加子 ブックレビュー
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