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『トランスフォーマー』-子供向け(男向け?)アクション映画
Transformers

ターミネーターとガンダムとゴレンジャーとトラック野郎とグレムリンを混ぜ混ぜにしたような子供向け映画で、全く緊張感がない。とか思っていたら、アニメの映画化なんですって?

トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション
dvd on amazon.com
Produced: 2007
Directed by: Michael Bay
Writing Credits: Roberto Orci, Alex Kurtzman, John Rogers
Cast:
Sam Witwicky: Shia LaBeouf
Mikaela Banes: Megan Fox
Captain Lennox: Josh Duhamel
Sergeant Epps: Tyrese Gibson
Maggie Madsen: Rachael Taylor
Glen Whitmann: Anthony Anderson
Defense Secretary: Jon Voight
Agent Simmons: John Turturro
144分と言うことは何、2時間半?!引っ張るなあ。そもそも、バックグラウンドになるお話があんまり面白くない。つか、観てる最中は半分くらいついていってなかったんだけど、後でIMDbで読んでも「なんだよ」って感じ。まーこの手の映画にあんまツッコミ入れちゃいけないのかもしんないけど、でも逆に、トランスフォーマーがトランスフォームするところとか戦うところとかが売りなのは明確なんだから、もっとシンプルな話でもいいじゃん!

登場人物多いしさ!あのカタールのアメリカ軍のエピソード一切いらない。それから、コンピューター・アナリストの女の子もいらない。サムとミカエラのエピソードだけで1時間半くらいで十分です。

唯一良かったのは、フーバー・ダムから出て、街中での戦闘シーン。それまでの100分間くらいイジョーにかったるかったけど、あの最後のバトル・シーンは良かったね。トランスフォーマーが戦っているところとか、結構臨場感あった。

それにやっぱ、どんなにお約束と言えども、「命を懸けて戦う」とか、好きな人や恩のある人を死ぬ覚悟で守るとか、「自己犠牲」の精神って、結構素直に感動してしまうワタクシ。バンブルビーの足が無くなっちゃって、立てなくて、ミカエラが「バンブルビーの傍を離れない!」なんて言うところなんか泣きそーになっちゃった。それにバンブルビーって、ロボット(オートボット、でしたっけ?)のクセに、仔犬のような可愛い目をしていて、なんだか放って置けない感じ。

要するにアイデアとかオートボットのキャラ、特撮とかはいいんですけど、物語は破綻してます(私の理解力の問題...というところは置いといて)。しかし子供向けアクション映画、細かいことはツッコまない!というスタンスで観るなら全然OK!実際一緒に観に行ったTくん(ちなみに日本人)は、帰り運転しながら「いやー、今にもその辺の車が変身するんじゃないかって思っちゃうよねっ!」とえ~トシこいて言ってましたから。ぜんっぜん思わねーよ!

Key Words
映画 トランスフォーマー マイケル・ベイ シャイア・ラブーフ ジョン・タトゥーロ
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トランスフォーマー | コメント(4) | 【2007/07/29 19:37】
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『ファウンテン 永遠につづく愛』-死とは永遠に生きること
The Fountain

「個人的には輪廻転生、生あるものは死に、繁栄したものは滅びる。だから地球がダメになっちゃうのも、人類滅びるのも当たり前だと思うから、無理にそれを止めようという気はないんだけども。私たちが滅びれば、なにか別のものが繁栄して来るのであって、別に人間が永遠に続く必要もないかなと思うし。田んぼとか畑とかも農閑期ってのがあるじゃない?人間がさっさと滅びて、地球も休むことができたら、自然治癒してまた生物が現れるからそれでいいじゃない。」

ファウンテン 永遠につづく愛
dvd on amazon.com
Produced: 2006
Directed by: Darren Aronofsky
Writing Credits: Darren Aronofsky, Ari Handel
Cast:
Tomas/Tommy/Dr. Tom Creo: Hugh Jackman
Queen Isabel/Izzi Creo: Rachel Weisz
Dr. Lillian Guzetti: Ellen Burstyn
不都合な真実』の評でこのように書いた後で『ファウンテン』を観たのは偶然なのかなあ。この映画のメッセージは、私が上記で言いたかったことの集大成だと思うのだが。

脳腫瘍でいつ逝ってしまうかわからないイジー(レイチェル・ワイズ)と、彼女の命を救うために躍起になって新薬を開発しようとする夫のトミー(ヒュー・ジャックマン)の、「死」に対する見方を比較することによって、「死」とは何か、「生きる」ということは何かを考えさせられる。

トミーにとっては、「死」とは自分の愛する者を奪っていく、邪悪な存在なのだけど、イジーにとっては、「死」こそが永遠の「生」なのである。自分がもうすぐ死んでしまうという恐怖や悲しみを乗り越えるためには、それを受け入れ、そして死んでいく自分が生み出すものがあるのだ、と信じることが心の平安をもたらす・・・のだと私は思った。

イジーが書いた小説に、「生命の泉(ファウンテン)」が出てくるじゃない?中世の騎士がやっとそれを探り当て、永遠の生命を授かるために、その樹木の汁を飲む・・・すると、身体中から草が生えてきて、騎士は土に返ってしまう・・・。そう、やっぱ死んで土に返ることが、実は永遠に生きることなのだよ。

ヒュー・ジャックマンが坊主になって、アジアっぽい服着て、座禅組んだり、マーシャル・アーツっぽい踊りつーか動きをしていたりするので思ったんだけど、この「土に返ることが永遠に生きること」っていう考えかたって、西洋人には新鮮、もしくは異質なものなのかな?なんかさ、西洋人って、とひとくくりにしていいかわからないけど、特にアメリカ人って、なんでもコントロールしようとするじゃない?頭痛がしたらすぐアスピリンを飲む、生理不順はホルモン飲んで調整しちゃう、筋肉痛も薬飲んで治す、自分の運命は自分で切り開く、エトセトラ、エトセトラ・・・。映画の中の僧侶のような、スピリチュアルなヒュー・ジャックマンでさえ、結局は、死に行く大木の命を救おう、運命を変えようとしているじゃない?

アメリカ人(西洋人?)の、自分でコントロールしよう!って姿勢は、素晴らしい反面、「あるがままを受け入れる」という成熟度を妨げる危険性があるよね。なんでも自分の力でやり遂げた、という自信が、他の人や運命に感謝するという気持ちを忘れて、奢ってしまうことと紙一重なように。この映画は、そういう側面を見せようとしているんじゃないかな、と私は思った。

ただ映画的にはすっごい大げさよね。赤姫さんも言っていた通り、メッセージはすっごくシンプルなのに、エラいドラマチック。中世のスペインの話とか、坊主のヒュー・ジャックマンとか削っちゃって、単にイジーとトミーの話で十分にメッセージは伝えられたと思うし、ぶっちゃけその方がより観客に伝わりやすかったのでは?

Key Words
映画 ファウンテン 永遠につづく愛 ダーレン・アロノフスキー ヒュー・ジャックマン レイチェル・ワイズ エレン・バースティン
映画感想 | コメント(9) | 【2007/07/25 09:41】
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『ヒトのオスは飼わないの?』-ヒトのオスは可愛くないのよ
Love for the Dogs (and Cats, Birds, Gold Fish...)

著者の米原万理さんはロシア語の同時通訳の第一人者で、同時通訳という仕事の舞台裏を描いた『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』というノン・フィクションがめっさ可笑しくてファンになってしまったのですが、無類の動物好きでもあり、このはそんな米原さんが自分の飼い犬や飼い猫に出会った経緯や、一緒に生活する中での面白い話などをまとめています。

ヒトのオスは飼わないの?
book on amazon.com
Issued: 2001
Written by: Mari Yonehara
CHAPTERS
犬猫の仲/町一番の美女/雨が連れてきた猫/天国と地獄/台風一過/人類征服の尖兵たち/王子さまは家庭教師/わが家が一番/猫格変化/電話が怖い/道理の失踪/猫に似た人/家族旅行/竹林交遊録/全ロシア愛猫家協会会長/ゲンの変貌/金色の目をした銀色の猫/ショック療法/聖家族/双子姉妹の青春/ゲンのいない庭/ノラ
内容はまあ、『チュチュ姫親バカ日誌』と基的には変わらないので、どーなんだろ?犬・猫好きじゃない人には面白くないかもしれません。私はもちろん犬を飼っているし動物好きですけども、自分の親バカは棚に上げても人の親バカはうざったかったり。でもこのは、そういう軽いエッセイ風親バカ日誌的な内容ばかりでなく、犬好き、動物好きにしか出来ないものの見方も書いてあって、そこでぐっと引き付けられたね。

米原さんちの近所に、ずーっと鎖に繋がれたまま、暑い日も寒い日も表に出しっぱなし、散歩にも連れて行かない、かまいもしないで、病気になって死にそうな犬がいて、米原さんは思わず金物屋で鎖を切る鋏を購入し、自由にしてやろうと思ったら、目の前で息絶えてしまった話なんか胸が詰まった。私もこの犬ほどではなくても、不幸な犬をたくさん知っている。みんな案外気が付かないのは、犬には飼い主しかいないということなのだ。人間は、自由に外に出て行って友達作ったり、辛いことがあったら逃げたりできるけど、犬はできないんだよ。飼い主が最悪だったら、それと運命を共にすることしか。米原さんは、犬のそんな宿命をわかって犬を飼っている人だと思った。

あと、興味深かったのは、解説。どうやら解説って言うのは、著者が自分の知り合いを任意でピックして「書いて」って頼むみたいで、結構裏話みたいのが読めるから面白くて好きなんだけど、米原さんは今回、同時通訳仲間に頼んだようで、その人が言うには米原さんは、

「二桁の男を体験して、"私の人生に男は要らない"っていう結論に達したの」

と豪語したという。

人間てのは孤独だからさ、誰かにそばにいて欲しいと思うじゃない?で、一般に彼氏・彼女とか、夫・妻という組み合わせで収まっている人たちが幸せの象徴のように教えられてきているから、自分にそういう人がいないというのを大変不幸、と感じたりするわけじゃない?だからそういう人を探そうとするし、見つかればキープしようと努力もする。でもさ、男女の番(つがい)として生きる、って言うのは人間の不文律な幸せではなく、それに合っている人もいれば、合わない人もいるものなのよ。

私は自分で合わない人だと思ったのだけど、最初は「ああどうしよう!私はこのまま誰にも愛されず、孤独に歳を取って死んでいくのね!」なんてかなり落ち込んだけど、今は「なんだ、一人でいた方が男といたときより全然幸せじゃん、あたし」とか思っちゃったりしてさ、ああ、米原さんもそんな風に感じたのかな、なんて思ったら親近感を覚えたの。

で、そのあと感じたのは、人間って愛されることより、愛することで幸せを感じるものなんじゃないかと思ったの。もちろん、愛されもしたいよ。でも幸せを感じるときっていうのは、惜しみなく愛情を注げる相手がいるときだと思った。どーりで男といるときに不幸だと思ったよ。愛情注げないんだよ、可愛くなくて。でも犬は可愛い!反抗もするし、気難しいこともあるし、面倒くさいこともあるのは男も犬も一緒なんだけど、可愛さが格段に違う。楽しそうに遊んでいるところなんか見ると、当に可愛くって可愛くってひねりつぶしたくなっちゃうくらい。米原さんもそんな風に感じているのだろうなあと思って、さらにに親近感沸いた。

なーんて思っていたらさあ、この人去年死んじゃったんだって?56歳。卵巣がんだって。全然知らなかった。きっと後に残していくペットたちのことが心配でしょうがなかっただろうな。私もテツを看取るまではがんばらなくちゃ。

Key Words  ヒトのオスは飼わないの? 米原万理 ペット
犬との生活 | コメント(2) | 【2007/07/24 09:55】
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袋 ミュージック・インデックス-ポリス
Thanks for making my youth so colorful...

私にとってポリスは、世界的に有名なバンドと言うより、個人的に当時の友達やいろんな思い出とリンクしているので、音楽云々を超えたところで忘れがたい。2007年の再結成ライブは「あら~」って感じだったけど、でもやっぱり観て良かった。








ポリス関連の記事
■行って来たぜ!『2007年ライブ・イン・デトロイト
ポリス・ライブ-前座はスティングの息子バンド
■もしかしたら一番好きかもしれない 『Next To You
■『マジック』-イッタ状態で取り残される曲
■『On Any Other Day』 - ダサいのがお好きなら
■『Mother』-アンディ・サマーズの恐怖
■『Bring On The Night』-ちぇっ、たばこ吸っっちまったい
■チケットが来た!ポリス・ライブまであと8週間
■『ポリス インサイド・アウト』-スチュワート・コープランドからの私信

■他のバンド/アーティスト・リストはこちら

Key Words 音楽 ロック ポリス スティング アンディ・サマーズ スチュワート・コープランド
お気に入りミュージシャン | コメント(2) | 【2007/07/24 03:17】
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『不都合な真実』-人間に不都合な真実
An Inconvenient Truth

大学でスピーチのクラスを取ったとき学んだことは、まず、テーマを決め、メッセージを決める。それからテーマに対して綿密なリサーチをし、メッセージを上手に伝えるためにリサーチで学んだことを上手に構成していく。それから、プレゼンテーションのマテリアルを魅力的に創作し、しゃべりを練習。当日は、聴衆に良い印象を持ってもらうように服装などに気を使う。

不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション
dvd on amazon.com
Produced: 2006
Directed by: Davis Guggenheim
Cast: Al Gore
いやー、アル・ゴアさん、まさにこの授業の通りにそつのないプレゼンをしてくれています。テーマは地球温暖化、メッセージは「これを放っておいたら、人類は滅びる」。それを裏付けるエヴィデンスの数々は、膨大なリサーチと長年の記録に基づいているし、写真やグラフ、そしてそれらを見せるテクノロジーも秀逸、しゃべりはジョークも利いているが落ち着いていて好感が持てるし、なんと言っても本人が胡散臭くないところがいい!

なんでこんな人が政治家やってたんだろう?と思ったけど、大統領に立候補したのも、実はこの地球温暖化に対する世間の見地を広めることが目的だったらしい。このフィルムだけ見ると、ゴアさんは生粋のリサーチャーで、政治なんか無縁な学者タイプに見える。あの選挙でゴアが勝っていたら「全く違う世界になっただろうに」とご近所のパティさんは言ってたけど、まあ、学者タイプの人が大統領になって政治が良くなったかどうかは別として、全く違っていたことだけは確かでしょう。

この映画地球温暖化の事実を知るとめっさ怖いよ!と言われたのでドキドキしながら観たのですが、それほどでもありませんでした。やっぱりさー、テロで爆弾落っこってくる、とかそういうダイレクトな恐怖じゃないからなー。ゴアさんのプレゼンは上手いし、言ってることは尤もなんだけどさ。難民が増えたりすると、治安は悪くなるだろうし、まさに『トゥモロー・ワールド』みたいな無秩序な世界になってしまったらたまんないってのはわかるんだけど。

フィルムは地球温暖化のプレゼンだけでなく、ゴアさんがなにゆえこの環境問題と深くかかわることになったか、どんなにがんばって政府にこの問題と真剣に取り組むように訴え、退けられてきたか、そしてあの選挙の様子、など、ゴアさん自身のバックグラウンドも盛り込まれているんだけど、こんな学者肌の誠実な感じの人が、危機感の薄い訴えをしても通らなかったんだろうなあ、というのは良くわかる。タイトルが『An Inconvenient Truth 不都合な真実』となっているのも、多分この問題に真剣に取り組むと、ビジネスに打撃が大きいからなんじゃないかね。世の中金だから。金にならないことはやらないのよ、特にアメリカはさ。

個人的には輪廻転生、生あるものは死に、繁栄したものは滅びる。だから地球がダメになっちゃうのも、人類滅びるのも当たり前だと思うから、無理にそれを止めようという気はないんだけども。私たちが滅びれば、なにか別のものが繁栄して来るのであって、別に人間が永遠に続く必要もないかなと思うし。田んぼとか畑とかも農閑期ってのがあるじゃない?人間がさっさと滅びて、地球も休むことができたら、自然治癒してまた生物が現れるからそれでいいじゃない。ゴアさんは真摯にこの問題に取り組んでいるし、私たちも真実を知ることは重要なことだと思うんだけど、人間が滅びないようにとがんばるのもなんか傲慢な気がする。この問題の結論は、滅びるべきは人間であるからして、潔い滅び方を今から考えて行こう、じゃないのでしょうか。

Key Words
映画 不都合な真実 デイヴィス・グッゲンハイム アル・ゴア 環境問題 地球温暖化
映画紹介 | コメント(11) | 【2007/07/22 21:02】
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ポリス・ライヴ・イン・デトロイト!
The Police Live @ Palace of Auburn Hills July 17th, 2007

8週間も前にチケットを購入し、今か今かと待っていたのだが、ストーカー事件、身体の変調、仕事の悩み、そして家にネズミが出るなどなど、立て続けに色々なことが起こり、ぶっちゃけ「行きたくねーなー」なんて思っていたポリスのデトロイト公演。いやしかし、100ドル以上も払って、しかも最後のチャンスかも知れないのに、そんな一時の気まぐれでやめちゃいかんと自分を奮い立たせて行くことにした。


こんなTシャツが40ドルかよ~ボリだ!これと、迷彩カラーのとどっちにしようか悩んだんだが、やっぱ迷彩カラーにするべきだった。激しく後悔。
ところが当日、会社から家に帰る直前、もう解決したであろうと思われたストーカー事件のサイコ男から携帯に電話があり、家についてすぐ警察を呼ぶハメに。そのせいでうちを出るのが遅れ、しかも、会場が異常に遠いの~!何度か行ったことあったけど、自分で運転してなかったからわかんなかった。しかも曲がるところことごとく間違え、ハイウェイの出口はポリスを観に行く車で3マイルの渋滞!で、7時半の開場には間に合わず。

でもさ、普通ギグってのは、時間通りに始まらないじゃない。やっと駐車して時計を見るとまだ8時だし、余裕じゃんとか思っていたら、前座であるスティングの息子のバンドは1曲しか観れなかった。マジに7時半ピッタリに始めたのかよ?!ばかやろー、結構観たかったのになー。バカはスティングの息子のバンドじゃなくてサイコ男だけどな。こいつのおかげでいい迷惑だ。

1曲だけで感想ってのも申し訳ないけど、スティングの息子のバンドは、どこぞで読んだ通り、声はスティングにそっくり、バンドは3ピースだし、曲もまさにポリス崩れで、いっそポリスのトリビュート・バンドにしたら?という感じであった。ドラムはかなりスチュワート・コープランドしていたが、ギターがな。やっぱアンディ・サマーズって唯一無二よね。遠かったから容姿は良くわからず。

前座の後とりあえずトイレに行き、ビールを買う。出る前バタバタしていたので夕飯食ってなかったのだが、サイコ男の件で神経高ぶって何も食べる気しない。そもそもコンサート会場で売っているものなんて「とろけるチーズ付きプレッツェル」とか、ナチョスとか、ピザとか、ホットドッグとか、身体に悪いばかりか旨くもなんともないものしかないし。ビールもバカデカのカップに入っていて、これ全部飲んだらまたトイレ行きたくなっちゃうなーとか思いつつ、ちょっと飲んだら少し神経が落ち着いてきた。こういうときはアルコール効くな。

20070722005204.jpg
良く見たら、袋もポリス仕様だったりして少し嬉しい。
テツはパティさんに預けてきたが、寝る前にうちに戻すと言ってたので、サイコ男が夜ブレイク・インして、テツに悪さしたら心配だよー!とパティさんに電話をかけると「大丈夫だって!リラックス!コンサートを楽しみな!」と言われるが、心配だ~!

とか思っているうちに客電が落ちる。客電が落ちる、というのは幻想の世界にいざなう合図なのだな。今までの心配ごとが全部消えて、ステージに集中する。

スチュワートの銅鑼で始まり、メンバー登場。1曲目は『メッセージ・イン・ザ・ボトル』。わーなんかこれだけでありがとうございました、って感じなんだけど、音はイマイチ。続いては『When the World is Running Down, You Make the Best of What's Stood Around』。これがかっこいい!多分始まりは、他の曲のダミーでオープニングして、(『デモリションマン』か『オメガマン』かあの辺)「おお!この曲演るのか!」と思わせておいて、いつの間にか違う曲になっているという、ニクイ演出。やっぱ、ヒットした曲も演らないとならないので、他の曲の部分部分を使う、というのはこの曲以外にも結構あった。(うーん、もしかするとこの前に『シンクロ二シティ』演ったかもしれない)

しかも『Whan the World....』の間奏でのインプロビゼーションがむっさかっこいい!!スティングのベースもいかったし、やっぱ、アンディ・サマーズよ。この人さりげないから余り意識したことなかったけど、すごい人だね。スチュワートは、正直一番がっかりした。私は生ポリス観るの初めてで、ライブと言ったらフィルムかレコードしか知らなかったんだけど、いつもスチュワートのドラムが超かっこいかったので、すっげー期待していたのだが。ただ会場の音が良くなかったのもあるかなーと思ったけど。

20070722005140.jpg
関係ないけど今日遊びに来ているデビーさんちのオリバー君(右)とテツ
2曲終わったところでスティングのMC。「初めてデトロイトに来たのは78年12月11日だった・・・・なんちゃらはんちゃらというライブ・ハウスで演奏した。客は3人しかいなくて、そのうちの一人はうちのエージェントだったよ!あのライブに来た人いるかい?!」と言うと客はもちろん「イエー!」と返す。さすが元教師、ちゃんと宿題をしてきたね、スティングは。

お客さんたちは完全に「ポリス・ヒットパレード」を期待して来ている人たちばかりで、めっさかっこいいセッションの最中に携帯で写真撮って送ったり、ビール買いに行ったりしていた。そんでヒット曲になるといきなり立ち上がって踊ったりする、完全にノスタルジーで観に来ている人ばかり。もちろん年齢層は30から40歳くらいで、ティーン・エイジャーの娘・息子を連れている人もいた。

しかし、ミュージシャン集団であるポリスにがレコードそのまま演奏するわけがなく、インプロビゼーションがものすごく興味深いのに比べると、おなじみのヒット曲は期待はずれで、「知っている」というだけでぎゃーぎゃー言いながらノッてる観客にちょっと「??」。色々アレンジされているというだけでなく、スティング、声が出ない。スティングの声が一番良く響くノートが出ないのだ(「ぼいし~ず、いんさいまへ~~~」と『Voices Inside of My Head』の出だしとかあの辺の音程)。それと先ほども言及した、スチュワートのドラムにキレが失われていること、そして致命的だったのは、「速く演奏できない!!」

『So Lonely』や『Can't Stand Loosing You』など初期の頃の曲は、ライブのフィルムで観ると「だだだだだだだだ」というちょっとパンクがかった速いところが超かっこいいのだが、この勢いが全くなくてがっくーんと来てしまった。それと大ヒットした『Don't Stand So Close To Me』とか、『De Do Do Do, De Da Da Da』とかって、ライブ向きじゃないってゆーか、ライブで聴いてもあんまりありがたくない。

しかし『ロクサーヌ』は良かったし、ふ、不覚にも『Every Little Thing She Does Is Magic』では泣いてしまったよ。私もしっかりノスタルジーしているな。この曲のことを書いた記事に「むちゃむちゃ長いエンディングが、本編の歌のクオリティにまた輪をかけていい」と書いたけど、このむちゃむちゃ長いエンディングを、お客さんがぜーんぶ復唱できてしまうところは、さずがに感動的だった。それとか『白いレガッタ』の「いよー いえー いえーよ! いえーよ! いえーよ! いえいえいえいえいえいえいえいえ~~~~~~!!!!!!」の部分もみんな大合唱。

スタジアム・コンサートに今や欠かせない、大画面TVも付いていたので、メンバーのお姿も良く見えたのだが、ポリスの人たちは「いい年の取り方」はしていないなと思った。スティングはナルシストだけあって身体はグッド・シェイプだったけど、ミック・ジャガーとかみたいなかっこいいおっさんじゃないしね(つかミックが特殊とも言えるけど)。アンディ・サマーズは、昔可愛いなーと思ってたんだけど、なんかすげートシとった。まあ、彼だけ60代だから仕方ないんだけど。それにしても全然動かないし。相当体力的にキツそうだった。スチュワートはさー、昔、ひょろひょろでしなやかであの「するっ」としたところが大好きだったのだけど、どっちかっていうと「おばさん系」に年取ったね。んでまあ、そんな人たちが大画面にドアップになると、嬉しいんだか悲しいんだか良くわからないんだけど。でも、最近は大画面TVも良く趣向を凝らしてあって、昔みたくただ大写しにするんじゃなく、PVみたいにちゃんとコマ割とか考えてあって面白かった。

アンコールは2回あって、最初は何演ったか忘れちゃったけど、最後のアンコールで、な、な、な、なんと、「絶対演らないだろーな」と思った『Next To You』を演った!!!!「あ!ねくすとゆーだ!」とわかった途端に悲鳴を上げていた私だったのだが、周りの人はシラケ切っていた。知らねーのかよう、この歌!でもさー、速く演奏できないもんだから、あんまカッコ良くないんだよん。なんかさ、高校の文化祭で初めてライブやるバンドがさ、自分の好きな曲を演奏しているのに聴いててのれない気持ちってわかる?そーいう気持ちで聞いてしまいました。

■ポリス関連記事はこちら

Key Words
音楽 ロック ポリス ライヴ スティング スチュワート・コープランド アンディ・サマーズ
LIVE、イベント | コメント(11) | 【2007/07/22 01:22】
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チュチュ姫の脳内を探る
Me so horney!?

極楽三十路生活賛歌さんでやっていたこの脳内メーカー。こんな結果が出ました。

20070720043830.gif


悩みあり、休んでる部分あり、しかし半分以上遊んでいる。しかしこれが本名でやってみると・・・・・




20070720043810.gif


ひぃぃぃぃぃ!

ちなみにうちの飼い犬、テツの脳内は・・・・・

20070720045139.gif


当たってないかこれ?!
ひとりごと | コメント(0) | 【2007/07/20 04:53】
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『狙撃者』-全てがちぐはぐ
Get Carter

こういう昔のハードボイルドものを観ると、映画というものがいかに進化したかわかります。フィルムの繋ぎのスムースさとか、人物描写、その場の雰囲気を伝える手法などなど、古い映画ほどたどたどしい。

Get Carter
dvd on amazon.com
Produced: 1971
Directed by: Mike Hodges
Writing Credits: Ted Lewis, Mike Hodges
Cast:
Jack Carter: Michael Caine
Eric: Ian Hendry
Margaret: Dorothy White
Doreen: Petra Markham
しかし普遍的な良さを持っている映画というのはいつまでも愛されるもので、この映画も2004年にとあるイギリスの雑誌でナンバーワン・ブリティッシュ・ムービーに選ばれたとか。そのくらい現在でもファンの多い映画なのですが・・・。

私は余りいいと思わなかったなー。マイケル・ケインって、ハードボイルド向いてないと思う。声が甲高いし、渋い顔していないし。動きもぎこちなくて、演技もおかしいし。この人が演じるジャック・カーターは、ロンドンのヤクザの一員のようで、キリキリと非情なタフ・ガイらしいのだが、全然そういう感じしない!『ハンナとその姉妹』でフツーのサラリーマン演ってたのと基本的に変わらないじゃん!

そんなジャックがさ、自分の弟を殺した人たちに復讐して行くんだけど、バーの裏に連れて行って色々白状させた後、「頼むよ、殺さないでくれ」なんて言ってる相手をナイフでぶすっぶすって突き刺すところとか、ハードボイルドというよりサイコの世界よ。しかもナイフで二突きしただけですぐ死ぬのかな、という映画的な疑問も出てくるし。

弟のまだ十代の娘がポルノに一緒に出ていた女が風呂に入っているところを怒りに任せて吊るし上げるところも「かっこいいねえ、この人」って感じじゃなくて、いきなり怒り出した暴力夫みたい。その後この女を車のトランクに入れて連れて行くんだけど、後で出した形跡もなく、連れて行った目的は何なのかと。

それと最後、実際に弟を殺した人を追い詰めるところなんか、ライフル持って追っかけまわして、しかも撃つんじゃなくてライフルで殴り殺す、とかさ。なんかこの辺に哀愁を感じ取るべきなのかな~。なんだか全てがちぐはぐで、どういう心持ちで観ていいのかわからないよ、この映画。

マイケル・ケインって名優だと思っているから、すっげーがっかり。

Key Words
映画 狙撃者 マイケル・ケイン イアン・ヘンドリー ドロシー・ホワイト ぺトラ・マーカム
映画感想 | コメント(0) | 【2007/07/15 23:43】
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『アドレナリン』-私が好きなわけないのよ
Crank

いきなり冒頭から余り説明もなく、主人公の男が毒を盛られてとにかく駆けずり回って解毒剤を探す+復讐のために奔走する、という映画なのですが、ごめん、最後まで観てないよ。

アドレナリン
dvd on amazon.com
Produced: 2006
Directed by: Mark Neveldine, Brian Taylor
Writing Credits: Mark Neveldine & Brian Taylor
Cast:
Chev Chelios: Jason Statham
Eve: Amy Smart
Verona: Jose Pablo Cantillo
Kaylo: Efren Ramirez
つーのも、最初の1時間、少なくとも45分くらい、この主人公が駆けずり回るところが、TVゲームそのものなんだもん。オブジェクトの映し方、ストップ・モーションのかけ方、いわゆるカメラ・ワークがTVゲーム。『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』を観たときにも思ったのだけど、こういう明らかにTVゲームからヒントを得た映像や進行をする映画を最近見ますが、非常に馴染まない。

私も大昔にDOOMにハマったことがあり、毎日電気もつけずにやりっ放しで、疲れて眠いな、と思った頃には周りが真っ暗でビビったりとか、ついにファイナルステージをクリアしたときのあの達成感とか、わからないじゃあないんですが、どうしてもTVゲームってCheap Thrill、安っぽい、本質のない娯楽というステレオタイプがあり、それを踏襲したアプローチで始まる映画というのはのっけですでに萎えてしまう。

それにさ、あれは自分がハマってやってるから楽しいんで、人がやってるの見てても面白くないじゃん。あ、でもTVゲーム友達って、交互にやって楽しんだりするから、そういうのもありなのか。やっぱ私にはわからん世界なのだな。

ラン・ローラ・ラン』もTVゲームだと思ったけど、あれはそれほど抵抗なかったな。「別に感情移入してくれなくて結構!ただこのスピード感、テンポを楽しんで!」ってのが明確だったからな。この映画や『スモーキン・・・』って、スタイリッシュにキメようとしているのが露骨過ぎてうざったくなってしまう。

全ての映画に深みがなきゃいけないとは言わないけど、でもさー、映画とか物語の良さってやっぱり、ぱっと見バカっぽくてもいろいろ掘り下げて行けるところなんじゃないの。最後まで観なかったから結論は下せないけどね。あ、でも、『スモーキン・・・』を「Very cool!」と言い、『アサルト13 要塞警察』を「くだらない」と一言で片付け、『ジ・イリュージョニスト』の方が『プレステージ』よりいいと言った、私に言わせるとすっごいセンスないSさんが、「『アドレナリン』はGreat!」って言ってたから、私が好きなわけないんだが。

Key Words
映画 アドレナリン ネヴェルダイン&テイラー ジェイソン・ステイサム エイミー・スマート ホセ・パブロ・カンティージョ エフレン・ラミレッツ
映画レビュー | コメント(3) | 【2007/07/15 10:45】
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姫の野望シリーズその3:食事の見直しとジムの音楽
It's been 6 months and I look better... a little bit

1月末からジムに通いだしたので、すでに6ヶ月が経とうとしています。3ヶ月目くらいまでは、運動を始めたことによって腹が減って、前より食っているという中で体重が増えたのにジーパンがゆるくなるという不思議な体験をしたワタクシですが、余りに数字に反映されないことに業を煮やし、食事も少し見直すことに。

基本的には夕飯をサラダだけにする、ということなのですが、これは大成功。野菜をたくさん取れるし、野菜だけだったらどんなに食べても体重は増えないよ。一度めちゃくちゃ腹減ったので、とうもろこし3本にアスパラガス一束食べましたが、次の日体重同じだったもん。これが少しでも肉やご飯を食べると増えるんだよ。

で、朝はシリアルに果物、昼は玄米にたんぱく質(しゃけ、卵、納豆いずれか)、肉を食べるのは休日のみ、つーことで休日にごごーんと体重が増えるのだが、月平均でならしてみると、2kgぐらいは減ったかな。

予想外の収穫だったのは、足が細くなったこと。腹の肉とかそっちの方が深刻だったので、足がどーなるかなんて考えてもみなかったのだが、なんかちょっとスラリとしてきて、うれしい。

しかしそれでも目標とする

リンダ・ハミルトン姐さん



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には程遠い。つーか、ここまでなるには今の倍くらい運動して、今の半分くらいしか食べないしかないのではないかな。そこまでする気ねーしな。でも野菜を食べ始めてから余り「肉食いてえええ」とか思わなくなったし、嗜好が変われば不可能ではないかも知れませんぞ!

それに今日見つけた、新しいヒーロー

ジョーン・ジェット姉御



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最近iPod使ってないんでMTV観ながらワークアウトしてんだけど、ジョーン・ジェットの『I Love Rock'n'Roll』の頃のビデオやってて(曲は違ったけど)、ちょおおおおおかっこいい!胸がないもん!この人今でもこのまんまでしょ?すげーよな。

それから今日観たのはハートの『バラクーダ』アコースティック・バージョンのライブ。最近のものみたいなんだけど、すっげえかっこいい。ストレッチやるのやめて、TVの前かぶりつきで見ちゃった。しかし、アン・ウィルソン姐さん、太ったよなー。フィットネス・クラブで見ると余計に感慨深いよ。もともとぽちゃっとしてた人が太るならまだしも、あんなめっさ細かった人があそこまでふくれるというのは、人間のキャパってのはどのくらいのもんなのかと。で、妹のナンシーは全然太らないからまた不思議なわけだ。痩せるのも大変だけど、あそこまで太るのも大変だろう。いくら年取って新陳代謝が落ちたとか、ジャンク・フードばっか食ってるとか言ったってさ。それとも『What About Love』とかあの辺のすっげえ痩せてたときって、ほとんど食べてなかったのかな。

あと、意外なところではビリー・スクワイヤの『Everybody Wants You』がかかった。アタシ、この歌大好きなのー!もーあんなにイモくさいのになんでこんなにかっこいいの、この曲!!!ストレッチしながらつま先がリズム刻んでて、傍から見ると滑稽だっただろうな。

Key Words フィットネス リンダ・ハミルトン ジョーン・ジェット アン・ウィルソン
健康、美容、ダイエット | コメント(6) | 【2007/07/09 09:06】
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『真珠の耳飾りの少女』-映画にするにはキツイ
Girl with a Pearl Earring

この映画は、17世紀に実在した画家、フェルメールが描いた『真珠の耳飾りの少女』という絵のモデルになっている少女の素性がはっきりしない、ということにインスパイアされた、トレイシー・シュヴァリエという人が創作した物語を基にしてあります。

真珠の耳飾りの少女 通常版
dvd on amazon.com
Produced: 2003
Directed by: Peter Webber
Writing Credits: Tracy Chevalier, Olivia Hetreed
Cast:
Johannes Vermeer: Colin Firth
Griet: Scarlet Johansson
Pieter: Cillian Murphy
物語では、この少女はフェルメール(コリン・ファース)の家に下働きとしてやってきた貧しい家の娘、グリット(スカーレット・ヨハンソン)ということになっています。グリットはフェルメールのアトリエを掃除する仕事を任命され、彼女が窓ガラスを拭いたために微妙に変化した自然光に触発されるフェルメール。そして、グリットの絵画や色彩に対する洞察を見て取ったフェルメールは、彼女をアシスタントとして使い、モデルとして描く。

映画としてはかなりスローでつまんないんですけど、今振り返ってみると、17世紀の画家の生活描写が興味深い。画家の絵を買ってくれるパトロンがいて、なんだかこの人以外には勝手に売っちゃいけないみたい。だから、パトロンが絵の主題を選んで、画家はそれを描く。余り創作の自由ってのはないみたい。

フェルメールは、芸術家肌で描くのが遅く、そのため子沢山の家計を支えて行くのがやっと、という設定になっているが、どうも見ているとフェルメールの奥さんが絵画とか芸術に造詣がなく俗っぽいためのようだ。というのもグリットが現れてからフェルメールは俄然制作意欲を掻き立てられ、一緒に住んでる怖い姑さんが「こんなに早く次の作品に取り掛かるとは珍しい」などと言っている。

しかし、フェルメールとグリットが仲良くなるのは奥さんにとっては不快であるわけで(以前にも下働きのメイドをモデルにして悪いことをしちゃった過去があるようだし)、しかもフェルメールの長女もグリットに嫉妬する。んで、シンデレラみたいな話が展開されていくわけなのですが、子沢山で生活苦しいんだったら、まずこの長女をどっか金持ちの家に嫁にやってしまえ、と思ったのだが。

私がこの映画を観た理由は、キリアン・マーフィーなんですけど、キリアンはグリットがメイドとして買い物に行く肉屋の長男・ピーターを演じています。長髪で、粗野な肉屋の息子・・・。んー、そんなあなたもスキ・・・・とか萌えつつ観てたのですが、このピーターのキャラの意義ってものが余り感じられない役で、もったいない。グリットとフェルメールは、芸術を媒体として魅かれ合っているが、もちろん許される恋ではない。ピーターは、グリットに恋していて、グリットも憎からず思っている・・・。グリットがフェルメールのモデルをしたらしいと噂になり、嫉妬するピーター・・・という展開もあるんですけど、なんだか盛り上がらない。

そもそも、グリットってほとんどしゃべらないし、感情をほとんど表に出さないので何考えているのかわからないんだよ。ピーターが嫉妬したときだって、グリットがピーターのことどのくらい好きかもわかんないから盛り上がらないし、長女や奥さんにいじめられたりするときも、グリットの恐怖や怒りが感じられない。

メイキングを観ると、17世紀のセットや衣装、雰囲気の再現なんかにかなり力を入れているらしく、また題材が絵だから、映像の色彩や光にこだわっているようなんだけど、肝心のキャラの感情みたいなものが皆無。それと、物語がありきたり過ぎる。実話なんだったらしょうがないけど、創作なんでしょ、これ。なんかもうちょっとドラマがないと、映画にするのはキツイんじゃないかなあ。

Key Words
映画 真珠の耳飾りの少女 ピーター・ウェーバー スカーレット・ヨハンソン コリン・ファース キリアン・マーフィ
DVDレビュー | コメント(5) | 【2007/07/08 20:51】
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『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』-すっげえ変だけど、感動的
Harold and Maude

この邦題なんですが・・・。こういう夢のある邦題を付けたかったって気持ちはわかるんだけど、意味不明。私だったら『ハロルドとモード/ぶっ飛びばーさんと変人少年のおかしなおかしな恋物語』にしたな。

Harold and Maude
dvd on amazon.com
Produced: 1971
Directed by: Hal Ashby
Writing Credits: Colin Higgins
Cast:
Maude: Ruth Gordon
Harold: Bud Cort
Mrs. Chasen: Vivian Picles
Uncle Victor: Charles Tyner
Priest: Eric Christmas
Psychiatrist: G. Wood
最初のシーンから変だもんな。大富豪の一人息子、ハロルドが、きちんとスーツを着て、首吊りをする。そこへ母親が入ってきて、何も見ていないかのように電話をかける。ハロルドがむせたりしてんのに、「ハロルド、いいかげんにしてちょうだい。ディナーは8時からですからね」と言って出て行く。

その夜は、母親のバス・ルームで、血みどろになって死んでいるところを演ずるハロルド。母親は「もう耐えられないわ」と言って、ハロルドを精神科医に送る。

精神科医とのセッションで、ハロルドはもう15回も自殺を演じ、趣味はお葬式に行くことなのがわかる。ハロルドは霊柩車の中古車を買い、それに乗って誰とも知らない人の葬式に参加しに行く。

そんな葬式で、ハロルドはモードに会う。モードはあと1週間で80歳になろうというぶっ飛びばーさんで、自己紹介した後、

「私たち、お友達になれそうね」

と言って、水色のフォルクス・ワーゲンに乗り込み、タイヤを軋ませながら思いっきり交通ルールを破って走り去っていくのだが、それを見ていた牧師が

「あれは私の車だ!」

次の葬式で会ったときには、モードはハロルドの霊柩車を盗んだのに、そうとは知らずハロルドに「乗って行かない?」と言う。運転しながら、それがハロルドの車だとわかると、

「なんだ、あんたの車なら、あんたが運転して、私を送って行ってよ!」と言う。

それから二人は仲良くなり、スクラップ場で車やなんかがスクラップにされていくのを見ながらピクニックしたり、一緒にマリファナ吸ったり、バンジョーを練習したり、歌ったり踊ったりする。ある日モードは、町の街路樹が枯れかかっているのを気の毒に思い、「森に植えてあげよう」と言う。ハロルドが「でも、これは公共のものだよ」と言うが、もちろんモードはそんなこと気にしない。トラックを盗み、それに街路樹を積み、途中の高速道路の料金所は走り抜け、追いかけてきた白バイをまき、無事に街路樹を森の中に植えてあげる。

ある夜、水パイプやりながら二人は色々話し始め、ハロルドの自殺願望、モードの現在の生活に至る経緯を話しながら近づいていく二人。「好きだよ、モード」「私もよ、ハロルド」

一夜を共にした二人は結婚を決意する。そしてモードの80歳の誕生日を祝っているとモードは、「毒を飲んだの。真夜中までに私は天国に行くわ」と言う。慌てたハロルドはモードを病院に連れて行くが、モードは死んでしまう。

ハロルドは車を飛ばし、当てもなく走り続ける。岬に着いたとき、元々自殺願望があったハロルドが、車ごと海に突っ込んで死ぬんじゃないかと思ったら、岬に立ち、へたくそなバンジョーを弾きながら、スキップして去って行く。これでおしまい。

ね、変な映画でしょ?!でもね、なかなか感動的なんですよ、これが。特にモードが強制収容所にいたことがあると示唆する腕に刺青された番号を見ると、彼女が自由をものすごく大事にしていることや、今、この瞬間を精一杯楽しもう、としているのがひしひしと伝わってくる。それが、生きる気力のないハロルドを段々活気付けて行くのがわかるので、80歳と18歳のこの二人がカップルだっていうのに全然違和感がない。

モードの生き方がすごいインパクト強い。彼女は物質主義に囚われない、モノに執着しない。ハロルドに贈り物をされて、「これは私がもらった中で、一番素敵な贈り物よ」と言ってぽいっと池に捨ててしまう。「これでどこにあるか絶対忘れない」と言う。最後、80歳で死のうと決めたのも、80歳は、次のレベルにたどり着くのにちょうどいい年齢だと思ったから。生にさえ執着しない。モノと生に執着しないというのは、一番悟った生き方だと私は思うね。

そして最後、モードを失ってもバンジョー弾いてスキップしていられるハロルドは、生を楽しむと言うことをモードから学んだのだと思う。ハロルドは、自分が次のステップに行く準備が出来るまで、モードのように生を楽しもうとするのだろうな。

Key Words
映画 ハロルドとモード ハル・アシュビー キャット・スティーヴンス バッド・コート ルース・ゴードン シリル・キューザック チャールズ・タイナー エレン・キア ヴィヴィアン・ピックルズ エリック・クリスマス
気になる映画 | コメント(7) | 【2007/07/05 08:46】
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『ヒドゥン』-これは愛せないわ
The Hidden

ずっと前に映画少年の夢で取り上げられていて観てみたいなあと思っていたのですが、結局GOさんのB級映画愛し方講座の教材になるまで躊躇していました。今回もチェック・ポイントを確認してから講座を始めましょう。

ヒドゥン ENTERTAINMENT COLLECTION SILVER
dvd on amazon.com
Produced: 1987
Directed by: Jack Sholder
Writing Credits: Jim Kouf
Cast:
Lloyd Gallagher: Kyle MacLachlan
Tom Beck: Michael Nouri
Brenda Lee Van Buren: Claudia Christian
Jack Devries: Chris Mulkey
GOさん流B級映画の愛し方
1)お馬鹿設定を受け入れる
2)題名と主演で、大体のバカさ加減を推定
3)他の映画に対するオマージュを楽しむ
4)B級映画のしきたりを理解する
5)お笑い担当を素早く見極める
6)各キャラの役割を分析
7)特撮等の技術面へのツッコミ
8)つじつま合わないところをツッコミながら気にしない

1)お馬鹿設定を受け入れる
映画少年の夢でも言及されていたのですが、この寄生性エイリアンの殺人の意図がよーわからん。目的は、地球を乗っ取ることらしいのですが、とにかく気に入らないものはなんでも殺す。で、ヘビメタが大好きなんだな!そこが私が観てみたいと思ったポイントその1なのですが、まーしょせん、こういうところで使われている音楽って、聴いたことないようなものが多いか、知ってても映像にピッタリ合って、「わー」とコーフンするようなことにはならねーだろな、とは思ったけど。そこがB級たる所以・・・と、受け入れられるということは、私もB級映画を愛せるようになってきたかね?

2)題名と主演で、大体のバカさ加減を推定
『ヒドゥン』は、今だから馬鹿っぽいけど、先入観なかったら王道ホラーに聞こえないこともありません。ただし今回は、DVDのジャケが馬鹿丸出しになってます。だいたい、TVの役者が出ている映画というのはお馬鹿モノが多い。以前、『ロボコップ』を観たとき、悪役がみんな『ツイン・ピークス』で主要な役をやってた人で笑った。今回も、カイル・マクラクランと、一番最初の銀行強盗してフェラーリで逃げる人(クリス・マルキイ)は『ツイン・ピークス』だし、LAの刑事(マイケル・ヌーリー)とかストリッパー(クローディア・クリスチャン)もTV中心の人だもんね。

3)他の映画に対するオマージュを楽しむ
これ全然わかんない。でも『ロボコップ』みたいとか何気に思ってたけど、かなり的はずれだと思うし。

4)B級映画のしきたりを理解する
今回は小動物はなしですが、まじめな人に乗り移るエイリアン、最初はまじめなサラリーマン、次に死に掛けていたおじいさん、ストリッパー、犬(あ、小動物だ)、そしてこの先、もちろん、主人公たちが信頼する刑事、一緒に仕事をしてきたパートナーなどに乗り移るのだが、こういう人たちを殺すときのカタルシスが余りないのが面白くなかった。もっと泣いたり後悔したりしてくれ。

5)お笑い担当を素早く見極める
エイリアンたちでしょう。特にストリッパーに乗り移って、自分でおっぱい撫ぜたり眺めたりしているところや、ヘビメタが好きなので、ステレオからカントリーが流れてくると怒るとことか。あと、カイル・マクラクランは善エイリアンで、地球のしきたりを知らなかったり、受け答えがビミョーにハズれてたりするのですが、あ!そうそう、カイル・マクラクランはシアトルから来たFBIを演じているのだけど、LAの人はシアトルの人を「変わりモン」と思っているからかなーと思った。

6)各キャラの役割を分析
分析ってほどのことはないんですけど、とにかくストリッパーがインパクト強かったね。最初のストリップのシーンもすっごい良かったし、「えー、この人に乗り移っちゃうの!?」という意外性もあった。善エイリアンのカイル・マクラクランと絡む最初の人間だし。

7)特撮等の技術面へのツッコミ
超B級。怖くもないし、気持ち悪くもなんともない。この辺は面白くなかった。

8)つじつま合わないところをツッコミながら気にしない
これも、『スパイダー・パニック』同様、辻褄うんぬんはどーでも良かったな。気にしないというより、注目して観ていないという感じだが・・・。結果としては、この映画は愛せそうもない。『スネーク・フライト』のように怒りもしないけど。

Key Words
映画 ジャック・ショルダー  カイル・マクラクラン マイケル・ヌーリー クローディア・クリスチャン ウィリアム・ボイエット クリス・マルケイ
映画紹介 | コメント(3) | 【2007/07/04 23:59】
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ポリスのライヴまで後2週間
2 weeks to the Police Live @ Palace of Auburn Hills!

ポリスライヴまで後2週間

ひーあと2週間か!いよいよだなあ。それにもう7月かよ!はええなあ。

もう一度注意点をおさらいしておこう

■日時:7月17日(火)
■場所:The Palace - Auburn Hills

■チケットは、間違って捨てちゃうといけないので、FEDEXのパッケージに入れて机に飾って置く。当日忘れないように!!!
■会場までの道順を書いた紙を車に常備
■会社が終わったら、速攻行く。着くのが早過ぎるかもしれないけど、ぎりぎりに行くと渋滞する恐れがあるので。
■当日は会社に着替えを持って行く。ノートとペンも忘れないように。カメラは持っていかないこと!
■パティさんにテツを見てもらうので、ご飯、おもちゃ、リード等と鍵を渡す。

前座のバンドは、スティングの息子のバンドで、おとっつあんに声がそっくり、しかもバンドは3ピースつーことなので、興味深い。前座から見るとなると、やっぱ会社から直接行った方がいいだろうか。この会場に行くハイ・ウェイって、馬鹿みたいに渋滞するんだよね。

ポリス関連記事はこちら

Key Words
音楽 ロック ポリス ライヴ スティング スチュワート・コープランド アンディ・サマーズ
ロック | コメント(1) | 【2007/07/02 01:43】
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『ダブリン上等!』-ユニークな群像劇
Inter'Mission

ブラック・ユーモアとオフ・ビート、ヴァイオレンスとコメディがない交ぜになっていて、ストレートなアメリカ映画を観ることが多い自分には変わってんな~という印象でした。

ダブリン上等!
dvd amazon.com
Produced: 2003
Directed by: John Crowley
Writing Credits: Mark O'Rowe
Cast:
Jerry Lynch: Colm Meaney
John: Cillian Murphy
Waitress: Kerry Condon
Lehiff: Colin Farrell
Sally: Shirley Henderson
もちろん、キリアン・マーフィー目当てで観たんですけど、コルム・ミーニイケリー・コンドンと、アイルランド系映画How Harry Became a Tree』と3人も役者さんがかぶっている。コリン・ファレルはあまり興味なかったので出ているなんて知らなかったのですが、アイルランドの人だったのね!

DVDのカバーだけ観ると、ヴァイオレンス満載のクライム・ストーリーっぽくって、いきなり冒頭のシーンでカフェのウエイトレス(ケリー・コンドン)が不良(コリン・ファレル)に生々しく殴られるシーンから始まるので、かなり覚悟して観ていたら、彼女の愛を試そうと別れを切り出したジョン(キリアン・マーフィー)の話はラブ・ストーリーだし、ジョンの友達で、彼女ができなくて夜な夜なアダルト・ビデオ観ながらマスかいてる男の子なんてモロ、ティーン・エイジ・負け組み映画だし、コルム・ミーニイ演じる、自分がスーパーヒーローかなんかだと思っている刑事さんはブラック・コメディ風、男にこっぴどく振られて世をすね、口ひげの処理をしないサリーはロマコメ。

お目当てのキリアンは、スーパーでバイトする、日本で言えばフリーターみたいなえーかげんそうな若者を好演。別れると言ったらあっさり自分の元を去っていった彼女に新しい彼氏が出来たと知ると、彼女の家に乗り込んでいって、ジェラシーが噴出するままにののしるところなんか、んー、また違う一面!!!全く観る度に色々な面を見せてくれる人だ。

ケリー・コンドンも、色々な映画で見れば見るほど可愛い。あの『ダニー・ザ・ドッグ』での老け加減は一体なんだったんだろう?今回は、名前もついてない役で単に「カフェのウエイトレス」というクレジットしかないのだが、冒頭のシーンでコリン・ファレルと会話し、ものすごい勢いで殴られるのでインパクト強い。

この映画で一番印象に残ったキャラは、シャリー・ヘンダーソンが演じるサリーだな。可愛いんだけど、ブリティッシュにありがちな濃い~眉毛の持ち主で、上唇の上にうっすらヒゲ生やしててさ。一見ブス風。どのシーンのどんなところが、とはいえないんだけど、全身から漂う怒りっつーか、オーラが出ていたよ。そしたら、サリーは、付き合ってた男にベッドに縛られて、胸の上にウンコされ、ガバガバだのなんだのと性的なことでさんざんののしられ、金を持ち逃げされた、という過去がある女の子なんだな。しかも、胸にウンコされたまま何日も発見されなくて、お母さんが見つけたときはハエがぶんぶんたかってた、ってんだから。そりゃー世もスネますな。

いわゆる群像劇で、『ラヴ・アクチュアリー』とかに通ずる乗りなのだけど、なんか変わってる。個人的にはそれなりだったけど、アメリカ人のパティさんは「エクセレント!」ってエラくウケてたから、本当はギャグが満載なのに、英語が聞き取りづらくて多分私が聴覚できなかったのかもしれない。

Key Words
映画 ダブリン上等! コルム・ミーニイ キリアン・マーフィー ケリー・コンドン シャーリー・ヘンダーソン コリン・ファレル
映画紹介 | コメント(0) | 【2007/07/01 21:59】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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