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『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』-ロック・バンドはフリーク・ショウだ!
Brothers of the Headシェアブログ1573に投稿

本当は「ネタバレあります」って最初に断ろうと思ったら、ヤフーとかの映画情報でも「ドキュメンタリー映画仕立ての構成」とバレバレに書いてあるんですが、これってネタじゃないの?だったら何がおもろうて観るねん、この映画

Brothers of the Head
sound track on amazon.com
book on amazon .com
dvd on amazon.com
・・・曲は、ロック系の映画に良くあるセンスのないものではなく、ロウないいものもあるのですが、70年代ってこんな曲?ニルヴァーナ以降のオルタナみたいで納得行かなかった。小説の方は、SFに分類されているそうです。そういう見方もあるか・・・
Produced: 2005
Directed by: Keith Fulton, Louis Pepe
Writing Credits: Brian Aldiss, Tony Grisoni
Cast:
Tom Howe: Harry Treadaway
Barry Howe: Luke Treadaway
Paul Day: Bryan Dick
Nick Sidney: Sean Harris
Henry Couling: Jonathan Pryce
私はバカ丸出しですっかりだまされましたよぅ。DVDのカバーにあったサマリーも良く読まず、「70年代のロック・・・・苦悩をパンクにぶつけた双子・・・曲がいい・・・・」というくだりで「おお!70年代のパンクか!しかも曲がいいのか!」とレジに走ってました。

普通の物語だと思っていたので、しょっぱな「始まったな」と思ったら実は映画の撮影風景だったり、関係者のインタヴューが出てきて、「なんだよー、ドキュメンタリーかよー、いいよこういうのはもう」と、かなり引いたのですが、インタヴューの内容から、もしかして・・・もしかして・・・主人公の双子がお腹のところでつながっているサイアミーズ・ツイン?!

経緯は忘れちゃったけど、このイギリスの田舎(海岸沿いで、暗くて湿っていて、シジミとかとって暮らしてそうなところ。昔、浦安がそうだったから似てるなと)の、しかもサイアミーズの双子を連れてきて、一からギターを教えてポップ・ロック・バンドを作ろうなどという企画が事実とは!とマジで衝撃を受けていた自分に笑う。だってー、双子(トムとバリー)にギターを教え、バンドになった後はベースをプレイしていた私好みのお兄さんや、マネージャーのうさんくさい男が、ドキュメンタリーの中では20代で、インタヴューのシーンでは40才くらいなんだけど、本当に当時のフィルムに出てくる本人が年を取ったように見えたんだもーん。

でも私だって完全にパーじゃないんだから、おかしいな、と思ったところもあったよ。大人しい方のトムにローラという恋人が出来て、ローラのことを歌った美しい曲を作るんだけど、激しい性格のバリーの方が焼きもち焼いて、ライブでその曲を演奏するとき「お前なんか大嫌いだ、カント(Cuntとは女に対する侮蔑の言葉)」と歌詞を変えて歌ったら、それを聞いたローラの困惑した顔がアップになるんだけど、「良くこんな都合いい絵が撮れたなー」と思ったし、あと、トムとローラがセックスしている横でバリーがぼけーと寝転がっているところとか、「こんなところまで撮らせちゃうの?」と。

さらに、バンドのパーティでぶっといコカインのラインを、トムとバリーが思いっきり「ずずずずず」と吸っているところも異様だった。なぜだか、サイアミーズ・ツインがコカインやったり、タバコをブカブカ吸ったり、ビール浴びるように飲んだりしていると、異様な感じがする。普段私達が見ているロック・スター達がやっていることと変わりないのに、サイアミーズだと異様。二人ともなかなか美男子で、腹がつながっている以外は別に普通の人なのよ。私が「気持ち悪い」と思ったのは、片方がタバコ吸いすぎて気持ち悪くなったら、自分がなんにもしていなくても気持ち悪くなるのかな、という、こいつが身体の中に入れる異物を含んだ血液が、私の身体の中に流れて来るんだ、という気持ち悪さ。

原作は小説らしいのだけど、なぜこんな物語を思いついたのかな、と考えた。ロック・バンドというのは基本的に見世物だ、そこに本当の奇形を当てはめてみたら?と思ったのかな。確かに言われてみれば、ロック・バンドってフリーク・ショウよね。ボーイ・ジョージとか、マイケル・ジャクソンとか、マリリン・マンソンとか、アイアン・メイデンとか。でも普段はフリークだと意識していないから、フリークだと意識させられると全然違った角度で観るようになり、思考が刺激される。

でもだからこそ、これがフィクションだと始めからわかっていたら面白くないんじゃないかなー。私はこれが作り話だとわかった途端に「なーんだ!」と思っちゃった。マジだと思って観ていたからいちいち驚いていたけど、最初から作り物だとわかっていて面白いんだろうか?

Key Words 
映画 ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド
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| コメント(2) | 【2006/12/31 20:00】
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日曜大工シリーズ:リビングの飾り棚
Chu's Home Improvement: Living Room

うちのリビングルームに暖炉があるんですが、暖炉って結構役に立たないんです。暖房入れて暖かくなった空気を全部吸い上げて行っちゃうんで、かえってスースーする。なので私は完全にカバーして、その前にソファを置いてるんですが、

20061230124733.jpg

写真で見るとわかるように、ソファの背のところに暖炉の一部が見えてしまってるんで、カーテンを作った時の余り布でカバーして、

20061230124813.jpg

今、良く聴いているCDのジャケを飾っているのですが、もう一段欲しいなあなんて思ったので、ブラケットを買いに行ったら、

bracket.jpg

こんな可愛いのをみつけたのだけど、夏にキッチンベッドルームをデコレートしたときと違って



全然ヤル気なし



でまあ、とりあえずどんな感じに見えるのか確めなきゃならないんで、目分量でテキトーに印つけて吊るしたら

20061230124913.jpg

できちゃった。


飾り棚って、曲がっていたりするとすごく目立つから、水平にしたりとか、端っこから何センチとか、測るがめんどくせーなーと思っていたので、、これはほとんど奇跡に近い。板はジミ棚のフレームをつけた時の端切れを白く塗っただけだし

20061230125036.jpg

5分で出来ちゃって、拍子抜けしました。



Key Words
日曜大工 リビングルーム 飾り棚
手作りしましょ。 | コメント(3) | 【2006/12/30 13:22】
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すっごい生き生きしているラモーンズの残骸(リメインズ)のライブ!
Live in NYC / Ramainzシェアブログ1130に投稿

Live in NYC
cd on amazon.com

1. Rockaway Beach 2. Commando 3. I Don't Care
4. Teenage Labotomy 5. Beat On The Brat 6. Chinese Rocks 7. Rock & Roll Vacation In L.A. 8. Listen To My Heart 9. I Don't Wanna Walk Around Without You 10. I Wanna Be Sedated 11. Cretin Hop 12. Hop Around 13. Sheena Is A Punk Rocker 14. I Just Wanna Have Something To Do 15. Gimme Gimme Shock Treatment 16. Wart Hog 17. Chain Saw 18. Judy Is A Punk 19. Loudmouth 20. Blitzkrieg Bop 21. 53rd & 3rd


普通ライブ・アルバムって、何年の何月何日に、どこで収録って書いてあるはずなんですけど、見つからない。CDの端っこの小さい字まで見たけど、ない!ライナー・ノーツが1999年になっているので、その辺かと思いますが。ディーディーが書いた『チェルシー・ホラー・ホテル』で、1997年頃に奥さんのバーバラをベースにしてバンドをやっていたという記述があるので、それがこのリメインズのことと思われます。

リメインズとはまた粋な名前をつけたもんです。「RamonesのRemains(残骸)」!!良く見ると綴りがRAMAINZになっているけど、綴り間違えた?!いや、ディーディーは本を書く位の人だから、Ramonesに引っ掛けたのでしょう。そうだ、そうに決まってる。

私はディーディーの、しゃがれたセクシーな声が大好きで(『I Don't Care』で、「ゆどんけー」と合いの手を入れる声なんか最高)、この人が歌を歌っているところを聴いてみたい、と常々思っていたところに、このアルバムを見つけたもんで、膝から力が抜けるくらい興奮しました。特にディーディーのボーカルで聴きたかった『チャイニーズ・ロック』も『53rd & 3rd』も入っている!イイェ~イ!

お馴染みの「わんつースリーふぉ!」で始まる『Rockaway Beach』のテンションが高い~!!カモン、ディーディー、ぶちかましてくれ~!

・・・・・

あれ?

・・・・・

ディーディー、あんまり歌上手くない・・・・

もともとあんまりキーの高いほうじゃないようですが、年取ってさらに高い声が出なくなったのか、一本調子なボーカル。私、前からディーディーってビートたけしに似てるなと思っていたのですけど、この歌を聴くとますますタケちゃんを彷彿とさせる。タケちゃんもしゃがれたいい声しているけど、ちょっとオンチじゃない?曲紹介で、「こまんどう!(Commando)」って言う言い方が「コマネチ!」と言っているタケちゃんを思い出しちゃったし。

当時のディーディーの奥さんのバーバラがベースを担当しているんですけど、半分くらいはリード・ボーカルを取っていて、ディーディーの一本調子に華を添えるべく、健闘しています!張りのある良く通る声で、初々しいところがいい!しかしキーが合わないらしく、低すぎて苦しそう。でもパンクだから、キーを変えたりできないしないのか?!

予想に反して、というか、考えてもみなかったことですが、マーキー・ラモーンのドラムがすっごい上手くて、それがこのアルバムの一番の収穫と言ってもいいくらい。音の大きさといい、タイトさといい、ラモーンズ独特のメトロノームのようにちきちきと叩きながらも、シンバルとかタムとかはエラいダイナミックでカッコいいの!あと、スネアを「とったたとった」って良くやるんだけど、そのタイミングが絶妙!

それにマーキーは、「ディーディーとはラモーンズの中では一番親しかったので、ディーディーが昔から演りたがっていたギターを弾き、リード・ボーカルを取って、イキイキとしているところをレコードに出来て嬉しい」とCDにわざわざコメントも書いている。ジョーイの遺作にも参加しているし、とても仲が悪かったと伝えられているラモーンズの中で、誰の側に付くのでもなく、すごい気さくな人なんではないかという印象を持った。

あら~、ディーディーったら、『チャイニーズ・ロック』と『53rd & 3rd』が一番ヘタだよ・・・・でもライブ自体はすっごいかっこいいから、買って良かった!

追記:Live at the Continental と書いてあったのをみつけたので、場所だけはわかりました・・・

■その他のディーディー関連記事はこちら

Key Words 音楽 パンク ラモーンズ リメインズ ディーディー・ラモーン
| コメント(1) | 【2006/12/29 20:00】
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袋 ミュージック・インデックス-ディーディー・ラモーン
Dee Dee Ramone

20061227122537.jpgワタクシの長~い人生経験が、「この男はキケンだ・・・」と囁いているにも関わらず、なぜか魅かれてしまうディーディー・ラモーン。あのしゃがれたセクシーな声にそぐわない間延びしたようなしゃべり方。くりくり動く大きい目と、くちゃっと笑うあどけない笑顔!こういう男は、反則です。








■ディーディーがギター&リード・ボーカルでマーキーと共に結成したリメインズの『RAMAINZ Live in NYC』■ディーディーが座ってインタヴューに答えるだけの、ファンにはたまんない1時間『Hey, Is Dee Dee Home?
■ディーディーがホームレス役で出ている映画『What About Me
■ディーディーが書いたスプラッター・ホラー小説『チェルシー・ホラーホテル


■ラモーンズ関連記事はこちら

■その他のバンド/アーティスト・リストはこちら

Key Words
音楽 ロック パンク ディーディー・ラモーン
| コメント(0) | 【2006/12/28 09:00】
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『ランド・オブ・プレンティ』-911後のアメリカを語るヒューマン・ドラマ
Land of Plentyシェアブログunundifinedmovieに投稿

ラナ(ミシェル・ウィリアムス)は、父親が伝道師だったためにアフリカで育ち、テル・アヴィヴに住んでいたが、病気で亡くなった母親の手紙を叔父・ポール(ジョン・ディール)に渡すためにロサンジェルスにやってくる。ホームレスの為の伝道施設で牧師のヘンリー(ウェンデル・ピアース)を手伝う傍ら、長い間音信不通だったポールを探しあてるが、USASFの一員として、テロリストのねぐらを突き止めることしか頭にないポールは、ラナのことを邪魔に思って突っぱねる。ある日、ポールがマークしているハッサム(ショーン・トーブ)というパキスタン人が路上で走行中の車から撃たれて死に、ポールはこれがテロリスト同士の暗殺であると考える。ハッサムが死ぬ前にホームレスの施設で会話を交わしたラナは、この事件がきっかけでポールと話すようになり、二人はハッサムの兄のヨセフ(バーナード・ホワイト)に会いにデス・ヴァレーに出かける・・・。

landofplenty.jpg
dvd on amazon.com
Produced: 2004
Directed by: Wim Wenders
Writing Credits: Scott Derrickson, Michael Meredith
Cast:
Lana: Michelle Williams
Paul: John Diel
Hassan: Shaun Toub
Henry: Wendell Pierce
Jimmy: Richard Edson
Sherman: Burt Young
Youssef: Venard White

私の書き方がヘタクソなのか、概要だけ見ると面白いサスペンス映画みたいですが、実は911の後遺症を抱えたアメリカを、ラナとポールという対照的な二人を通してセンチメンタルに描いた、ものすごいまったりした映画です。

ポールは、ヴェトナムの退役軍人で、戦争の後遺症を抱え悪夢を見てうなされたりする上、隠しカメラやマイク、武器や各種の探知機などを搭載したすごーく怪しい改造車を乗り回し、中東の人に対する差別用語である「アラブ」を連発しながらハッサムを追っかけまわすので、「テロリストを撲滅する機関に属しているという幻想を抱いているだけで、本当は頭がおかしいのでは」と思いながら観ていました。無線で仲間と交信するシーンもあるのですが、実際に出てくる仲間はポールのことを「ボス」と呼んでいるジミー(リチャード・エディソン)という人だけで、このジミーは寂れた街工場みたいなところに一人で住んでいて、ポールが回収してきた液体の試験をその工場でしたりするので、ますます怪しい。二人とも「アメリカが危ない」とか信じている偏執狂だ、というのが物語のオチ?!とか。

途中、張り込みをしているところを警官に職務質問され「俺はUSASFだ」と言うと警官が納得した模様なので、ちゃんとした仕事としてテロリストの捜査をしているようなのですが、USASFがなんだかわからなかったので調べてみたら、「United States Army Security Force」の略で、本当にテロリスト捜査をしているUSアーミーの一部でした。しかし、USASFが本物であればあったで、こういうところで働いている人がポールのような、ターバンを巻いている男を見れば皆テロリストとみなす、偏った世界観の人って言うのも怖い話です。いや、待てよ、本人がそうだと言っているだけで、やはりUSASFに属しているというのは幻想なのかもしれない。でもそうするとどうやって生計を立てているのかわからないし。とにかく、観終わった今でもイマイチ確信が持てません。

ラナは、日々神様に感謝する敬虔なキリスト教徒で、テル・アヴィヴでテロの実態や、アメリカ人がパキスタン人に嫌われているのを現実に知りながらも性善説を信じ、ハッサムがホームレスであることから共同墓地に入れられることを知ると、なんとか彼の家族を見つけてあげようとするという、「純粋真っ直ぐ君」的なキャラクター。アップルの白いおしゃれなノート・パソコンを持ち歩いていて、ヘッドフォンでセンチメンタルなオルタナティヴ・ロックを聴きながら、テル・アヴィヴに住む彼氏と思しき人とチャットしたり、TVカメラでお互いの姿を写したり、iPodで音楽を聴きながら一人で屋上で踊ったり、デジカメのビデオ機能でロサンジェルスのホームレスの様子を録画したりする。テル・アヴィヴに住んでいる彼氏も「ホームシックだったらこれを観て」と、テロで死んだ人の葬式の映像を送ってきたりする。

アップルのノート・パソコンやiPodやデジカメやオルタネティヴ・ロックは、ラナが現代の若者であることを表わすための小道具なのだと思いますが、こんな恵まれた生活をしている人がホームレスを助ける、という図式自体になんだか嫌悪感を覚えました。別に貧しい人を助けるのに自分も貧しくなくちゃいけないってことはないのですが、自分はがっつり資本主義の恩恵を受けながら、資本主義によって生み出された貧しい人たちを助けるってのは矛盾してるなあと。

しかしそれが実態というか、それゆえこのポールとラナのキャラクターは、結構わかりやすいアメリカ人のステレオタイプなんだなと思いました。二人がハッサムの亡骸をヨセフに届け、墓地で会話をしているシーンがあるんですけど、そこでポールは、911がきっかけで、良くなりかけていたヴェトナム戦争の後遺症が再発し、テロリスト撲滅に執着するようになったと言います。一方ラナは、911が起こった時テル・アヴィヴにいて、近所に住んでいたパキスタン人が歓声をあげていて、アメリカ人があちらでは嫌われていることをポールに話します。この会話を聞きながらポールがテロに対して強硬なアメリカ人、ラナが平和主義的なアメリカ人を表わしているのかなと思いました。

そして、撃たれて死んでしまったハッサムはテロリストではなく、ポールが怪しいと思っていた行動は、本当にホームレスでお金がなかったハッサムが小金を稼ぐためにしたことであり、しかもハッサムを撃った犯人は、裕福な白人家庭の若者がドラッグでハイになってやっただけだということがわかる。

最初からポールの行動が偏執狂に見えるくらいだったことや、ハッサムが実際にテロとはなんの関わりもなかったことなどから、この映画はラナのスタンスからポールのような人に対するメッセージと思われ、二人を血の繋がった家族という設定にしたことで、アメリカの二面性を強調したとも考えられる。

911からまだ5、6年しか経っていないのに、『ユナイテッド93』や『ワールド・トレード・センター』のように映画化してしまうのは節操がなさ過ぎるけど、こうした形で「その後」のアメリカを語る、というのは悪い企画ではないし、ミシェル・ウィリアムス、ジョン・ディールを始めとして、堅実な役者揃いなのは良かったのですが、少し重みがないように感じました。特にラナがしょっちゅう聴いているオルタネティヴ・ロックが自己陶酔的なイメージを強調してしまったと思う。ホームレス問題や中東の人に対する差別など、イラクでの戦争の影に隠れがちな問題も上手く絡ませているし、あまり感情的にならずに冷静な視点でツッコミ入れていたら、このテーマがもっと生きたのではないでしょうか。

Key Words 
映画 ランド・オブ・プレンティ ミシェル・ウィリアムス
| コメント(2) | 【2006/12/27 09:00】
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親バカ日誌その四~てっちゃん、グルーミングに行く
Tetsu's first glooming

実はこの間、初めて犬のグルーミングなるものに連れて行きました。グルーミングというと、山の手の有閑マダムのプードルが、植木みたいに切られて来る、というのを想像していたので、「そんなしゃらくせえことが出来るかい!こちとら江戸っ子だい!」と思っていたのですが、グルーミングつーのは、爪を切ったり、耳を掃除したり、歯磨きもしてくれるんですねえ。

これらのことは、現代の犬の世話には☆必須☆なのですが、苦手なんだな~。爪はなんとかがんばったんだけど、てつが嫌がって深爪をしてしまったとき、あんまり血がどばどば出て、てつより私の方がビビってしまい、それ以来爪を切ることが出来なくなってしまったんですよ~。

耳の掃除の仕方は獣医さんが教えてくれるんだけど、コットン・ボールに耳掃除用の液体を染み込ませて、耳にぐぐーと入れて、ほっぺたのところで「ぐりぐり」っとやった後取り出すのだけど、あの耳の奥にぐぐーって入れるのが怖くて出来ない!コーギーは耳が大きく見えるだけで多分そんなに奥まで入ってないのだろうけど、ほっぺたのところにコットン・ボールがある感じが気持ちわりい。

爪と耳でこんな感じでしたから、歯磨きなんてトライする前に断念。

犬飼ってない人は「犬にそこまでするか」と思うのだろうけど、人間と一緒でなんでもキレイにしといた方が病気やケガの予防になるんですよ。犬は保険がないし、なんかあってからだと高くつくから予防は結構大事!しかし、自分ではできないし、んー、やっぱ、出来ないことは得意な人に、お礼を払ってしてもらうのが一番、と思っていたところに、

ホリデー・セール!ワンちゃんのグルーミング15ドル引き!
(クッキーの香りがするシャンプー、ホリデー・バンダナをプレセント!)

というチラシが。さっそく予約を入れてみた。

ここは大きなペット屋さん、Petsmartの一画で、テーブルの上でブラシをかけられているワンちゃんたちが見えるようにガラス張りになっています。てつがどんな顔して爪とか切られているのか見たいと思ったんだけど、「飼い主さんが見えると、うちに帰りたがって扱いにくくなるから、姿を見せないでください」と言われ、しょうがないから物陰に隠れて鑑賞(星あき子みたい)。一応写真も撮ったけど、あんまり良く写ってない。

20061223114620.jpg
心霊写真みたいでこええよ~


終わった後迎えに行くと、てつをキレイにしてくれたお姉さんが、「自然乾燥したから、まだちょっと濡れてます・・・ドライヤーをすごく怖がったので・・・実を言うと、犬が怖がったときに出すニオイが出てしまって・・・クッキーの香りのコロンを余分にふりかけて置いたんですが・・・」と、やたら済まなそうにしているのを見て「??」でいると、お姉さんは深く息を吸い込み、意を決したように、

「犬って本当にパニックになると、うんこの匂いの体臭が出るんです!」

と言い放ち、恥ずかしそうに下を向く。今どきウブな娘さんだ。うんこくらいで。

クッキーの香りをプンプン漂わし、チラシにあった「ホリデー・バンダナ」を付けられて動揺しているてつは、ニヤニヤしている私が憎たらしいらしく、車に乗せてもムッとしているのが余計可笑しくて笑う。

**************************************

トナカイのツノをあんなに嫌がるんだから、バンダナなんかすぐ取っちゃうだろうなあと思っていたら、どうやら気に入っているみたいなんである。

20061223114524.jpg
ちょっとナナメになっているところがフランスの画家のようで小粋


お散歩の時に近所のおばさんたちに「あら、ステキ」なんて誉められたもんで、余計いい気になってしまった。

荒野のカウ・ボーイを気取るてつ

20061223114549.jpg
お嬢さん、オイラに惚れちゃいけないよ


これからも定期的にグルーミングするからね。早くドライヤーに慣れて、グルーミングのお姉さんに恥ずかしい思いをさせないように!

■親バカ日誌記事の一覧はこちら

Key Words
ペット コーギー
| コメント(1) | 【2006/12/26 00:00】
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親バカ日誌その三~てっちゃんとトナカイさんのツノ
Holiday Greeting from Tetsu

20061223114605.jpg
メリークリスマス!


赤鼻のトナカイならぬ、ぶた鼻のてっちゃんです。てっちゃんは、アクセサリーとか洋服とか大嫌いなので、このトナカイさんのツノをつけると嫌がって、頭を上下にぶんぶん振って取ろうとします。

20061223114637.jpg
お、お願い、とって


なので、トナカイさんのツノは机の上に鎮座することに・・・

20061223114702.jpg

それでは皆様、Merry Christmas!



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Key Words
ペット コーギー
| コメント(0) | 【2006/12/25 09:00】
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『Don't Worry About Me』-ジョーイ・ラモーンの素晴らしき世界
Don't Worry About Me / Joey Ramoneシェアブログ1130に投稿

joeyramone.jpg
cd on amazon.com

SONG LIST
1. What a Wonderful World 2. Stop Thinking About It 3. Mr. Punchy 4. Maria Bartiromo 5. Spirit in My House 6. Venting 7. Like a Drug I Never Did Before 8. Searching for Something 9. I Got Knocked Down (But I'll Get Up) 10. 1969 11. Don't Worry About Me

MUSICIANS
Joey Ramone (Lead Vocals), Raniel Ray (Guitears, Backing Vocals), Andy Shernoff (Bass, Backing Vocals), Frank Funaro (Drums) on 2,5,9,11, Joe McGinty (Keyboards) on 1,5,9,11, Marky Ramone (Drums) on track 1,3,4,6,7,8, Captain Sensible (Backing Vocals) on 3, Dr. Chud (Drums) on 10, Jerry Only (Bass) on 10, Mickey Leigh (Guitar, Backing Vocals) on 11, Al Maddy (Guitar, Bass & Backing VOcals) on 8, Helen Love (Backing Vocals) on 3, Veronica Kofman (Backing Vocals) on 3


ジョーイが亡くなる前に録音したこのアルバムは、マーク・プリンドルさんのレコ評サイトで知ったのですが、この方は大のラモーンズ・ファンであるだけでなく、NY在住なので何度もジョーイ本人に会ったことがあり、最後に会ったのは、ジョーイが亡くなるほんの数ヶ月前だったとか。

プリンドルさんは、NYのダウンタウンのとある横断歩道を渡って来るジョーイを見つけ、「Thank you for saving Rock'n'Roll!」と叫んだんだって。段々近づいてくるジョーイは、良く見たらものすごい動きが遅く、腰が曲がっていて、バンドエイドを貼った無表情な顔を、プリンドルさんの方に向けるでもなく、口だけもごもご動かして、そのままよたよたと通り過ぎて行ってしまった。それを見ていた人が「ジョーイは癌でもう長くないんだよ」と言ったのを聞いたプリンドルさんは驚いて、「えくすきゅう~~ずみぃぃぃぃ?!」と叫んでしまったんだそうです。

こういう言い方をするととても切ないんだけど、このアルバムでジョーイは、ストレートに闘病生活の苦しみを歌っています。『I Got Knocked Down (But I'll Get Up)』では

Sitting in a hospital bed 病院のベッドで

I want life 生きてる甲斐がない
I want my life 自分の人生を取り戻したい
It really sucks こんなのイヤだ

Frustration going through my head 絶望が頭の中をよぎる
Turn off the TV set take some drugs TVを消して薬を飲もう
So I can forget そうして全て忘れてしまうおう

I got knocked down, but I'll get up 打ちのめされてもまた立ち上がるぞ

という内容。・・・ラモーンズでもストレートな表現で失恋や挫折を歌っていたジョーイだけど、死の恐怖というか、これほどの絶望をこうもシンプルにストレートに歌われると、聞いている方はとても辛いです。『Like A Drug I Never Did Before』では頭が割れるように痛い、まるで悪いドラッグでもやったみたいだ、みたいなことを歌ってるし、『Maria Bartiromo』という曲では、題名にもなっているCNNの女性キャスターのことを歌っているのですが、「ウォール・ストリートで何が起こっている?/ストック・エクスチェンジは?/毎日毎晩、彼女をTVで見ている/あの目を見ていると全てOKなんだと思える」と、自分が死にそうで苦しんでいるのに、株相場とかビジネスのことを一大事のように伝えているニュースを毎日ベッドで見ている虚しさを皮肉っているように聞えます。

他にも『Stop Thinking About It(考えるのは止めよう)』という曲の

Nothing lasts forever 永遠に続くものなんてない
Nothing stays the same 全ては変わっていくのだ

という一編は、彼女にフラレた、とか、バンドが崩壊した、とかいう内容の歌に良く出てくる表現ですが、自分が死ぬ、という前提でこの一編を歌うって、どんな気持ちなんだろう。最後の『Don't Worry About Me』も、歌詞を読むと自分の病気には余り関係ないみたいだけど、ジョーイが「どんうぉーりバウみぃ~、どんうぉーりバウみぃ~、(僕のことは心配しないで)」と歌っているのと聴いていると、ちょっと胸が痛みます。

しかし音はそんな重さを感じさせないポップ・ロック。なんたって一発目に『What A Wonderful World』を持ってきてしまうんですから。そう、あのルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』の、秀逸なロック版カバーです。これが、ジョーイの音楽を象徴していると思うなあ。自分は苦悩しているんだけど、音楽にした途端にその苦悩はノスタルジックな切なさに昇華され、軽快で明るい響きになっちゃう。自分の余命いくばくとなっても、このスタイルを変えなかった、というか、変わらなかったことが素晴らしいなあと思う。

それにね、公平に見て、これはいいアルバムだよ。ぱっと聴きで「はっ」と思わせるようなアルバムではないけど、段々と心の中で成長していく。ジョーイの遺作だから聴いたけど、「まあこんなもんか」とCDラックに置きっぱなしというのではなく、「あ、あのアルバムが聴きたい」と思ってプレイするような一枚になります。

joey_wonderful_world.jpg


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Key Words 音楽 パンク ラモーンズ ジョーイ・ラモーン 素晴らしき世界
パンク | コメント(1) | 【2006/12/25 00:00】
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『プルートで朝食を』-この美しいキリアン・マーフィーを見て!
Breakfast on Pluto

ミステリアス・スキン』の評で、自分が「ホモ」「ゲイ」「同性愛」という言葉を、無意識のうちに使い分けているらしいというウンチクをたれていたワタクシですが、、『プルートで朝食を』のパトリック・キトゥン(Kitten)・ブレイデンを見ると、

プルートで朝食を
dvd on amazon.com
Produced: 2005
Directed by: Neil Jordan
Writing Credits: Neil Jordan, Pat MaCabe
Cast:
Patrick 'Kitten' Braden: Cillian Murphy
Father Liam: Liam Neeson
Eily Bergin: Eva Birthistle
Lawrence: Seamus Reilly
Irwin: Laurence Kinlan
BIlly Hatchet: Gavin Friday
Bertie: Srephen Rea


おかまちゃん

と言う言葉しか浮かんできません。

私にとって「おかまちゃん」の定義は、「女装をしている男の人で、女より可愛い人」なのですが、パトリック・キトゥンはそれだけでなく、

すごいきれい

観ている最中、何度「きれいね~~~」とため息をもらしたかわかりません。ロック・バンドで歌を歌っていたときに三つ編みのポカハントスみたいな格好した時の可愛かったこと!それにマジシャンのアシスタントをしたときの、タイト・スカートに蝶ネクタイ&山高帽、電話局のアンケート調査員になりすましたときの水玉のスーツに金髪!もーどれもちょぉぉぉぉ可愛い。

良く日本のバラエティ番組なんかで見る、いわゆるおかまバーのお姉さまたちも、こっちが女でいることが恥ずかしいくらい美しいんですけど、このキトゥンちゃんはあのお姉さまたちからケバさと、ほんのちょっとだけかい間見えるたくましさを取り除いた、限りなく女に近い、しかし女ではない、でも可愛い男では断じてない、そんな怪しげな魅力に溢れています。

そんなキトゥンちゃんが、赤ちゃんの時に自分を牧師さんの家の前に捨てた母親を探しにロンドンに上京し、結局ストリートで春を売りながら生活するしかなくなってしまうなんて、すっごく同情しちゃいます。それでもいつか母親を、そして愛を見つけるの!って感じで前向きなところがとってもけなげ!だけど一度だけ、ちょっぴり淋しそうな横顔を見せたとき、胸がチクっと痛んじゃった・・・。

このお話は60年代から70年代にかけてのアイルランドとイギリスが背景なので、IRAのエピソードがサイド・ストーリーとして出てきます。キトゥンの大親友の女の子の彼氏がIRAにかぶれたり、幼馴染のダウン症の男の子がIRAの爆弾騒ぎに巻き込まれたり、キトゥンと恋に落ちたロック・バンドのボーカルが、IRAに武器を流していたり・・・。挙句に、IRAが爆破したロンドンのクラブに居合わせたキトゥン自身も、「女装テロリスト」の嫌疑をかけられ、新聞の見出しにでかでかと載っちゃったり・・・。こういう政治的な背景がちょっとだけ出てくると、ウソみたいなお話にも現実味が出てきてなかなかいい。

というのも、このストーリーってちょっと大人のファンタジーというか、『フォレスト・ガンプ』みたいな感じなんです。現実なのかファンタジーなのかわからない設定、政治的、時代的背景が良く描写されている、主人公はけして幸福ではないのだけど、けなげで前向き、ちょっと聖人がかっている・・・。

最近観た中では一番ほのぼのとしたストーリーでした。キトゥンちゃんの美しさだけでも見る価値アリ。

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キリアン・マーフィーの映画偉人伝

Key Words 
映画 プルートで朝食を キリアン・マーフィー ニール・ジョーダン
ゲイを扱った映画 | コメント(8) | 【2006/12/24 00:17】
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『シャドー・ボクサー』-キューバ・グッディングJr.主演のB級映画
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話の核は、恵まれない子供時代を送ったミッキー(キューバ・グッディングJr.)が、母親や自分を虐待していた父親と同じ職業、「殺し屋」になり、彼が愛した息子も、そうなって行くのでは・・・というところだと思うのですが、ストーリーより雰囲気優先で、せっかくのテーマが薄っぺらい、という印象を受けました。

shadowboxer.gif
Produced: 2005
Directed by: Lee Daniels
Writing Credits: William Lipz
Cast:
Rose: Helen Mirren
Mikey: Cuba Gooding Jr.
Clayton: Stephen Dorff
Vickie: Vanessa Ferlito
Neisha: Macy Gray
Prescious: Mo'Nique
Dr. Don: Joseph Gordon-Levitt


シャドウ・ボクシングが趣味のミッキーと、癌で死にかけている初老の美女ローズ(ヘレン・ミレン)が一緒に住んでいる部屋から物語りは始まる。2人がアサシンだということはわかっているが、どういう関係なのかは不明。母と息子と言ってもおかしくないのだが、人種が違うし。

クレイ(スティーブン・ドーフ)は、気に入らないヤツや不必要なヤツはすぐに殺すようなテンパー高い残虐なギャングの親玉。最初の出番は、自分の女房の浮気の相手(と思われる)+自分の悪口を言った男をビリヤード台にくくりつけ、ケツの穴に折ったビリヤードのキューを突っ込もうとしているところだ!

この間男の拷問に立ち会った部下達の口封じと、浮気した女房を抹殺するためにミドルマンを通してクレイに雇われたミッキーとローズは、着々と部下達をサイレンサーをつけた銃で撃ち殺していく。最後に、クレイの不貞の妻、ヴィッキー(ヴァネッサ・ファーリト)に銃口を向けるローズは、ヴィッキーが妊娠していて、しかも殺されると思ったショックからか破水してしまうのを見て、殺すのを思いとどまり、その場でミッキーと共に男の子を取り上げる。

黒装束で冷酷に男達の頭を撃ち抜いていたローズが「男の子よっ(It's a boy!)」なんて喜んでいるところで苦笑がもれました。一応、ローズが癌であることで、今までお金のために人を殺してきたことを悔い、神を信じ始めたという前振りがあるにはあるのですが、暗殺に行った先で殺す相手のお産を助けるって言うのがやっぱ余りにも非現実的。ヴィッキーも、いくらお産を助けてもらったとはいえ、さっきまで自分を殺そうとしていた人たちが自分を連れて逃げるという設定に、抵抗なく入ってしまうところがまた「え?え?」

そもそもクレイが自分の部下や妻などを殺すのに殺し屋を雇う、というのがわからない。普通、プロのヒットマンを雇うときって、警備がキツイ要人とか敵対グループの親玉とかを狙うときでないの?部下や妻なんて身内なんだし、そんなみんなが恐れるような組織の親玉だったら自分らでなんとかなるだろう。間男は自分で拷問しているんだしさ。ヴィッキーがいなくなってしまったために騒ぎ出した、ヴィッキーの親友ネイシャ(メイシー・グレイ)も、ローズとミッキーに暗殺を頼むクレイ。普通の頭の弱そうな女の人なんだから、自分の身内で始末できそうなもんだと思うのですが、どうしてもアサシンじゃなきゃ嫌らしい。

しかもですね、このネイシャを殺すときには、ミッキーがヒップ・ホップのミュージシャンみたいな格好をしてバーでナンパし、彼女の部屋で飲み物に薬を入れて殺すという、すごい手の込んだことをする。クレイの部下なんか、車の中で頭一発ぶち抜かれて終わりなのに。これはキューバ・グッディングにヒップ・ホップの格好をさせたかっただけに違いない。

キューバ・グッディングJr.はこれ以外にも、コスプレならぬ「素っ裸」が多く、エッチしながら女を殺し、それを抱きかかえて穴に放り込み、スコップで土をかけ終わるまで真っ裸。パンツも穿いてないっ。また、シャワーを浴びているところではやたらとケツのドアップ。それだけでなく、ヒップホップに合わせてスケベ踊りをして女を誘ったり(さすがにこのシーンは恥ずかしそうだった)もする。

それから、出てくるカップルがみんな、白人と黒人の組み合わせなのも違和感あった。ミッキーは黒人、ローズは白人。クレイは白人、ヴィッキーは黒人。それから、闇の世界の人たちと商売しているドクター・ドン(ジョセフ・ゴードン-レヴィット)は白人、その彼女のプレシャス(モニーク)は黒人。しかもミッキーとローズはすごく年が離れているし、ドクター・ドンとプレシャスは痩せとデブの組み合わせ。最後に家族のように暮らすミッキーとヴィッキーは黒人同士だけど、息子は白人。ここまでくると違和感どころかわざとやっているんだろうけど、ちょっと変わった雰囲気を出すという以外に意図はないのでは?

しかし、ミッキーとローズの仕事がアサシンということを考えると、目立ち過ぎやしないかい?白人女性と黒人男性っていうカップル自体が目立つのに、二人揃って公共の場にアサシンの仕事もらいに行ったりとかさ。しかも仕事を依頼する相手は車椅子に乗っていたり、ミッキーはアルミのアタッシュケース持ってて余計目立つし。

シャープで、セクシーで、スタイリスティックな映画を作ろう、という意図なのでしょうが、核になる物語をしっかり描いてないので、なんだか滑稽。というか、核になる物語があるから滑稽なんで、いっそテーマなんか無くして、雰囲気を楽しむだけの映画にしまえば、却って面白くなったかも。

追記:この映画を観た目的であるジョセフ・ゴードン-レヴィットは、いつも通り確実な演技をしていました。やっぱこの人は今が旬だと思うなあ。

Key Words 
映画 シャドー・ボクサー キューバ・グッディングJr. ジョセフ・ゴードン-レヴィット
DVDレビュー | コメント(0) | 【2006/12/24 00:11】
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『悪魔とダニエル・ジョンストン』-アーティストが愛するアーティスト?の半生
The Davil and Daniel johnstonシェアブログunundifinedmovieに投稿

最近、音楽モノに傾倒しているかのように見えるワタクシですが、面白い映画ないんだよぉぉぉぉ。去年の今頃なんて『ブロークバック・マウンテン』観てた頃じゃない?観たい映画がたくさんあったよなあ。来年のオスカーなんかどーすんだよ、こんなんでさ!

Devil & Daniel Johnston (Ws Sub B&W Col Dol)
dvd on amazon.com
悪魔とダニエル・ジョンストン上のは輸入版で、4月11日に発売になる国内版のジャケはこんなになっちゃった!うええええ
dvd on amazon.com
Produced: 2005
Directed by: Jeff Feuerzeig
Writing Credits: Jeff Feuerzeig
Cast:
Louis Black, BIll Johnston, Daniel Johnston, Mabel Johnston, Jeff Tartakov

そんで借りてしまったこの『ザ・デビル・アンド・ダニエル・ジョンストン』なんですが、期待してなかった割には面白かったよ。なんたって借りた理由が、カート・コベインが裏ジャケに載っていたからってだけですからね。それでこのくらい楽しめれば、拾いモンってことで。

でまあ、どういう映画かっていうと、ダニエル・ジョンストンという、ほとんど無名ではあるがトム・ウェイツ、ソニック・ユース、ニルヴァーナなどの有名アーティストが「いい、いい」と言うもんでそのスジでは知る人ぞ知るようになったシンガー・ソング・ライター/アーティストドキュメンタリーなんである。

この人が曲を書くとか絵を描くというのは、創作しよう!と構えてするものではなく、遊びや日記の延長と言う形で、必然として湧き出てくるものらしい。そういうのって憧れるなあ。

十代前半の頃には、良くお兄さんとビデオ・カメラを使って映画を撮っていたらしく、ある憂鬱な月曜日の模様を描いたものなんか、タイトルや「ジ・エンド」などは紙に書いたものを映し、1人で自分とお母さんの2役を演じ、飼い猫も登場させていたりして、別にすごい傑作というわけではないけど、ああいうものが自分の子供時代の思い出として残っていたら楽しそう。

また、この人は日記を書く代わりにカセットに吹き込んでいたらしく、黒い特大ゴミ袋にカセット・テープが何千本もとってある。それには、好きな女の子に対する気持ちから、親に対する憤怒、または家族での口論の模様などが吹き込んであるのですが、この口論なんかは、実際のものでなく、自分で声音を変えて再現したものであるらしい。こういうものって、うちの親だったら即捨ててるだろうから、残っているというだけでも貴重。

バカとなんとかは紙一重と言いますが、こういう「天然アーティスト」系の人は精神病に抵抗力がないらしく、ダニエルも小さい頃から躁鬱の気があったそうです。大学行ったけど上手くやっていけず、結局、家出してカーニバルと共に旅をし、テキサスはオースティンに流れ着く。ここで本格的に音楽活動を始めるも、同時にマリファナやLSDなども常用するようになり、それがもともとの躁鬱病とシンクロしたためか、妄想癖が起こり、みんな悪魔崇拝者に見えるようになってくる。悪魔を妄想し出してからのビデオやテープも残っていて、かなりイカれていたのがわかって結構不気味。それからあと何年間も病院を出たり入ったりが繰り返される。

ダニエル・ジョンストンの絵や音楽は、ヘタウマの世界というか、いわゆる無垢な子供が創ったようなナマナマしいもので、オースティンでライブをやり始めた頃は観客が、「これってかっこいいものなの?」とかなり困惑していたという逸話がありましたが、天然で非凡なのだろうなということはわかるけど、個人的な好みの問題で言ったら特になんとも思わなかった。しかし、先に挙げたアーティスト達もそうですが、このDVDの特典でついていたサンダンス映画祭の模様の中でジョン・C・ライリーもわざわざ挨拶をしに来たり、「アーティストが愛するアーティスト」って感じ?

面白いと思ったのは、ダニエルのおねえさんが、知り合いの精神学の専門家にダニエルの絵を見せたら「これほどの痛みを知っている人だから、この人は天国に行く。」と言ったという話し。精神学って、医学だと思うんですけど、こんなところにも宗教感が入ってしまうところがアメリカだなと笑っていたのですが、そういう観点から見れば、ダニエル・ジョンストンという人が創りだしたアートというのは彼の「受難」の歴史なのかも。

キリスト教でない私には「受難」の考え方って理解しがたいものがあるんですが、ダニエルの人生を見ていると、彼が天然に出来てしまうアートという能力は実生活ではほとんど評価されず、「自分はいいものを創っている」という自信と「自分は社会の中では負け犬だ」という幻滅、この二つの相反するものが内面で葛藤しているんじゃないかと思った。それが彼の「受難」となり、それを表現したのが彼のアートなのかなと。考えてみればアーティストというものは、楽しいことよりはむしろ辛いことや哀しいことを表現する方が多いので、実はみんなダニエルのように、芸術を創り出すために受難を享受する人達なのかもしれないね。

そんな感じで色々思考させられたりして、観て良かったなというフィルムですが、一つだけ納得行かないのは、もう40才半ばのダニエルが現在(このフィルムが出た時点)では精神病は克服し、海外などでもライブを演ったりしている様子なんかが出てくるんだけど、どうやって良くなったかという説明は全然ないの。最初、この人死んだからドキュメンタリーを作ったのかと思って観ていたよ。DVD特典の削除シーンとかインタヴューとか見るまでは、今でも生きて、両親と共にオーステインに住んでいるんだ、ってはっきり確信を持てなかったもん。

Key Words 
映画 ドキュメンタリー ダニエル・ジョンストン アーティスト 受難 マリファナ
DVDレビュー | コメント(1) | 【2006/12/20 06:06】
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映画偉人伝 ~その2~ 小山田シン
He's a Japanese Bad-Ass-Mofo. Yeah, he's small, but he can really kick your ass! No.2

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Shin Koyamada

1982年3月10日、岡山生まれ。お父さんの影響でアメリカ、香港映画にのめり込み、アクションスターを夢見る子供になる。親や友達はあまり期待してなかったにも関わらず、早くから体操、長距離走、自転車レース水泳などを習い始める。16歳になる頃には空手も始め、2年で黒帯、師範の資格を取るまでに。18歳でアメリカに渡り、シアター・オブ・アート・パフォーミング・アート・アカデミーに入学。1年後にはアメリカ版ゴレンジャー、「パワー・レンジャー」の振り付けを担当、端役で出演もしている。

渡米後、カンフーも習い始め、5ヶ月で6個のトーナメントに出場、5個で優勝、1つは2位という成績を残す。その後もトップクラスのスタントマン養成インストラクターを始めとする様々な師について修行。エージェントには属さず、インターネットのキャスティング・サイトなどでオーディション申し込みを続け、ついにラスト・サムライで信忠役を獲得、デビュー。撮影中に弓道と乗馬もマスターし、ますます武術に磨きをかけている。

■祖祖父が実際に鹿児島のサムライだったらしい。

■テコンドーのブラックベルトをUSで取得。

■2000年からLA在住

■マーシャルアーツ・アクション・スターの新人賞の栄誉を受け、2005年のWorld Martial Arts Expoでパフォーマンスを披露した。

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な、なんですか、この写真はっ
■チュチュのコメント■
この記事を最初に書いたのが2005年の9月。ラスト・サムライが2003年ですから、もう3,4年になりますが、あまりぱっとした活動はしていないみたい。チュチュ姫が「日本のオーランド・ブルーム」と名付けたコヤマダくん、なんとかがんばってくれ!

シン・コヤマダ出演/プロデューサー作品
■Daños del amor (2006) (producer)
■Wine Road of the Samurai (2006) (TV) (executive producer)
■Wendy Wu: Homecoming Warrior (2006) (TV) .... Shen
■Constellation (2005) .... Yosito
■"Jake 2.0" .... Shinji Makito (1 episode, 2004)
- Upgrade (2004) TV Episode .... Shinji Makito
■The Last Samurai (2003) .... Nobutada
■A Ninja Pays Half My Rent (2003) .... Black Ninja
■"Power Rangers Wild Force" .... Force Agent (1 episode, 2002)
- Identity Crisis (2002) TV Episode .... Force Agent

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■チュチュの映画偉人伝~INDEX~

※この記事は、IMDb (Internet Movie Database) の記事をチュチュがテキトーにサマって訳したものです。もしこの偉人伝で取り上げてもらいたい映画の偉人さんがいたら、教えてください。がんばって翻訳しま~す。

Key Words
俳優 シン・コヤマダ ラストサムライ
俳優・女優 | コメント(4) | 【2006/12/17 10:22】
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『ブロウ』-こ、こんなジョニデ見たくねー!(ペネロペも)
Blowシェアブログ1573に投稿

この映画って、話題になった?ジョニデ・ペネロペのコンビなのにも関わらず、全然知りませんでした。基本的に実話に基づいているので、この主人公の人・・・・ねえ、こんなジョニデ、ファンの人ががっかりするだろうなあ。だから話題にならなかったのかしらん?まあ、実話に基づいているから、その実在の人に似せようとしたのだろうけど、わー時代です!時代!

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Produced: 2001
Directed by: Ted Demme
Writing credits: Bruce Porter,David McMenna
Cast:
George Jung: Johnny Depp
Mirtha Jung: Penelope Cruz
Barbara Buckley: Franka Potente
Ermine Jung: Rachel Griffiths
Diego Delgado: Jordi Molla
Fred Jung: Ray Liotta
マジメなだけがとりえで、働けど働けど生活楽にならず、稼ぎが悪いと母親(レイチェル・グリフィス)にしょっちゅう罵倒され、挙句に破産してしまった父親(レイ・リオッタ)を見て育ったジョージ(ジョニデ)は、「自分はこんな風になりたくない」と子供心に思う。成人して親友とLAに上京したジョージは、マリファナの売買で大金を儲けるも、一度はそれで刑務所に送られるが、そこで知り合ったディエゴ(ジョルディ・モラ)にコカインのことを一から十まで習い、出所後アメリカのコカイン流通の85%を占めるまでのビッグ・ドラッグ・ディラーになる。

ハリウッド王道「アメリカ犯罪者成り上がり物語」という感じできちきちっとまとまっていて、『グッドフェローズ』を意識しているのではと思いました(レイ・リオッタが出演しているのは偶然ではあるまい)。でも、出来としては遠く及ばないかなあ。何が悪いというのではないんだけど、殊更感心しなかった。ロジャー・イバートさんは「この実在の人物が、アメリカで85%のコカインを供給していたという以外にはさして面白みのない人間だからだ」と言っていた。

個人的にはこういうドラマって筋が読めちゃうから、あんまり面白くなかったのかなと思った。軽い気持ちで始めた商売が大当たり。しかし、違法であれば必ずいつかはツケが回ってくる。仲間割れも定番ね。そして登れるだけ登りつめて、がーんと落ちる。『グッド・フェローズ』のヘンリーは、いよいよ危なくなったら仲間を売って、自分は証人保護プログラムで生き抜くけど、『ブロウ』のジョージは反対に仲間に売られる。

ジョージの妻、マーサを演じたペネロペ・クルスは、『バニラ・スカイ』と『すべての美しい馬』でのコケティッシュで可愛い印象があったんだけど、コカイン中毒のスレた犯罪者の妻の役、ハマってるな~。車の中でジョージと口論して「ゆーまだふぁか!さのばびっち!」と叫んで暴れるところなんかあまりにハマり過ぎて、逆に見たくなかった!コケティッシュで可愛らしいイメージがぶち壊しだよぅ。でももしかしたらこちらの方が現実の彼女に近かったりして。

ジョニデはいつも通り確実な芝居をしていますが、んー、確かにこれはジョニデのせいじゃなくて、実在のキャラが面白く無い人なのかなあ、全然良くなかった。それになんたってあの茶髪がめちゃめちゃ似合わなくて、それでもまだ若い頃の描写は良かったんだけど、38歳の誕生パーティの頃からほとんど嫌悪感さえ憶えたよ。その後、中年太りし始めたところ、お腹にタオル入れました、というのがミエミエだし!絶望的だったのは、ジョージが仲間に売られるところとか、その後ずーっと刑務所で娘の幻想を見ながら服役しているところとか見ても感情移入できなかったこと。やはりキャラが魅力的じゃないのかな。



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映画 ブロウ ジョニー・デップ ペネロペ・クルス
ジョニー・デップ | コメント(4) | 【2006/12/14 02:45】
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『アイ・ラヴ・ユア・ワーク』-あなたの好きなあのセレブも危ない?!
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この間もスーパーでレジ待ちしているときに「ジェニファー・アニストン告白、ヴィンスはブラッドより床上手!」なんて見出しのタブロイド紙を見て、ちょっとうんざりした。私も聖人君子じゃないんだから、時々セレブのくだらない記事を興味深く読んだりもするけど、お金を払ってまで見たいとは思わないし、そんな人の暇つぶしのタネのために始終パパラチに付け回されるのってイヤだろうなあ。

iloveyourwork.jpg
Produced: 2003
Directed by: Adam Goldberg
Writing credits: Adam Butchart, Adam Goldberg
Cast:
Jane: Marisa Coughlan
Samantha: Judy Greer
Charlotte: Shalom Harlow
Yehud: Jared Harris
John: John Jackson
Larry: Hortense: Jason Lee
Mia: Franka Potente
Gary Evans: Giovanni Ribisi
Shana: Christina Ricci
Stiev: Vince Vaughn
Elvis Costello: Himself
この映画は、押しも押されぬハリウッド若手ナンバーワン映画スター、ゲイリー・エヴァンスの精神が崩壊していく様を描いているのだけど、ネットでこの映画の評を読むと「ナルシストの主人公に同情できない」とか「富も名声もあるくせにウジウジしやがって」みたいな評が多かったのだけど、みんなセレブに厳し過ぎないかい?好きで選んだ職業とはいえ、全くプライバシーがないのはかなりキツイと思うよ。

ゲイリーの住まいはニューヨークなんだけど、普通に地下鉄に乗ってお出かけすると、車内の人がみんな自分を見ているような気がする(というところが「ナルシスト」って意味なのだろうけど、セレブだったら、実際みんな見ていると思うよ)とか、道を歩いていると声をかけられて、サインしなくちゃならないとか、めんどくせ~。ファンにしてみれば、「大ファンなんです」なんて褒めてやって、サインが欲しいなんて言われてるんだから向こうも嬉しいだろう、と思っちゃうだろうけど、私がセレブだったら、本当のファンなのかどうかもわかんない(有名人だからというだけでサイン欲しがる人っているじゃん)し、「うざってえな~」としか思わないよ。

ゲイリーが店に入って買い物するとき、レジの人が「いやー、ファンなんです」なんて話し始めちゃうんだけど、あれもイヤだな。「早くレジ打て」なんて思うよ。でもそこでむげにしちゃうと、後で何言われっかわかったもんじゃないし。しかも、フレンドリーな人ばっかりだったらまだしも、「バカヤロー!」なんて叫んでいくヤツなんかもいて、ストレス溜まりそう。

で、実際ストレス溜まったゲイリーは、成功と引き換えに捨てたガールフレンド、シャナ(クリスチーナ・リッチ)の幻覚を見始め、無名であくせく働いていた頃の方が幸せだったと悟る。そして、たまたま出逢ったビデオ屋の店員で、フィルム・メーカーを目指すジョン(ジョン・ジャクソン)と、その彼女でシャナに似ているジェーン(マリサ・コウラン)に、失った昔の自分を投影し、2人のストーカーになってしまう。

という非常に興味深い題材なのだけど、イジョーに退屈な映画だった。何度もうつらうつらしてしまい「やっぱ、ツキノモノの前は眠いなー」なんてのほほんと考えていたのだけど、この映画は「ゲイジツっぽく撮ろうという意図がミエミエで楽しめない」というような評が多かった。

監督のアダム・ゴールドバーグは、『プライベート・ライアン』で、心臓にゆっくりナイフを差し込まれるという恐ろしい死に方をして記憶に残っている、メリッシュ二等兵を演じた人。へー、監督業もしているんだ、と思ったら、この人の撮る映画はいかんせんテクニック嗜好のものが多い、という話し。

主役のジョヴァンニ・リビシも、どーもどっかで見た事あるなあと思ったら、こちらも『プライベート・ライアン』で印象に残った、撃たれて死んじゃう救急隊員のウェイド役の人だった。この人は確かに上手い役者ではあるのだが、どちらかというとジョン・C.ライリーみたいな名脇役って感じで、精神崩壊していくほどプライバシーを侵害されたハリウッドの若手スターにはミスキャスト。昔のブラピとか、ジョニデとか、女がキャーキャー言うくらいのキャラじゃないと説得力ない。ジェイク・ジレンホールくらいでも落ち着きすぎかなと思うもん。

それで評判いいんだか悪いんだか良くわかんないんだけど、多分悪いんだな。ロジャー・イバートさんのサイト、rogerebert.comにも取り上げられてないし、アマゾンUSのカスタマー・レヴューでもおおむね酷評(いい!と言っているのは一つだけで、それもあまりみんながこき下ろすのでわざと「いい」って書いたのではないかという感じのレヴューだった)、ネットの映画評も良くないし、ぶっちゃけ日本のアマゾンにはない。allcinema.netジョヴァンニ・リビシのフィルモグラフィーにさえ載っていないし、日本では完全無視!

まー、自分も寝ちゃったし、日本で公開されなくてもみなさん失うものは何も無いのだろうけど、これと一緒に観た『I Am a Sex Addict』という、こちらの方がよっぽど自己満足系かなー、という映画が日本のアマゾンにもあったりするので、何を基準に日本に持っていくのか、とても不可解。



KEY WORDS
映画 アイ・ラヴ・ユア・ワーク アダム・ゴールドバーグ ジョヴァンニ・リビシ
ミニシアター系 | コメント(0) | 【2006/12/11 09:45】
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『I AM a Sex Addict』-信じられない本当の話(らしい)
I Am a Sex Addict シェアブログ1573に投稿

こんなの日本で売ってんのかよ~、ビックリした!このタイトルといい、そのタイトルが矢印で指している男性といい、なんかとてつもなく可笑しいコメディなのかと思って借りたら、自叙伝だってよ!この主演で監督の人が、本当にSex Addict(セックス中毒)だったそうです。

I Am a Sex Addict (Full Amar)
dvd on amazon.com
Produced: 2005
Directed by: Caveh Zahedi
Writing credits: Caveh Zahedi
Cast:
Caveh Zahedi: Himself
Caroline: Rebecca Lord
Christa: Emily Morse
Devin: Amanda Henderson
Asian Prostitute: Corinna Chan
ストーリー・ラインとしては、小さいときから「ソウル・メイトを見つけたい」という意識の強かった主人公のCaveh(カヴェー?発音忘れちゃった)が、大学の時「これこそ運命の赤い糸」という相手、アナに出会うも、当時の流行であった「フリー・ラブ(自由恋愛)」でお互い様々な相手と関係を持ち、それがきっかけで出会ったフランス人の女、キャロリンと結婚するハメになる。本当はアナを愛していたのにと思い続けるカヴェーは、段々キャロリンを憎むようになる。口論が耐えない結婚生活のやりきれなさから売春婦に目が行くようになり、色々な方法でそれを克服しようとするが失敗。キャロリンとと別れた後の何人かのガールフレンドとも、カヴェーの「セックス中毒」のためにケンカが絶えなくなり、そのストレスで一度は乗り越えた「売春婦フェチ」が再燃する、という堂々巡りを繰り返す。

面白かったのは、この人「おフェら」に何がしかの憧憬があるらしく、最初に売春婦に目が行ったとき「どうしてもこの質問をせずにはおれなかった」というのが

「しゃぶってくれるの?(フランス語で)」

そして売春婦が

「もちろんよ。そしてファックもするわよ」

と答えたことに対し、今までおフェらというのは女性を卑下した行為と思っていたので、してもらいたかったけどとても口に出せなかったのに、売春婦がえらく簡単に承諾してくれたことに衝撃を受け(この人良く衝撃を受ける)、それから「売春婦フェチ」が始まる。

また、テレビのニュースでアジア系のマッサージパーラーが実は売春宿であることを知って興味を持ち、「自分が売春婦フェチを止められないのは、今まで頭の中でぐるぐる妄想してきた事を実際にできないからだ。一度思い切ってやってしまえば、止められる」としてマッサージパーラーに突撃。次の3つの妄想を現実にして、キレイさっぱり売春婦フェチを止めようとする。

1)女に「お願いしゃぶらせて」と言わせる
2)「お前好きモノなんだろう、これをするのが好きなんだろう、このビッチ!スラット!ホア!」などとあらゆる罵声を女に浴びせる
3)イクときに思いっきりグイグイ口の中に突っ込む

しかし、アジア人の売春婦は良く英語が通じなくて、1)は断念。2)と3)は初心を貫くことができた。最後、お金を払うと、アジア人の売春婦はなんと、「良かったわよ、またいらっしゃいね」とカヴェーの裸のお尻をぽんぽんっとはたく。

男のち○ポなんて汚いものだ、それを他人様の口の中に突っ込むなんてとんでもないことだ、と思って生きてきたカヴェーは、この売春婦の態度に衝撃を受け(ね、しょっちゅう衝撃を受けているでしょ)、売春婦フェチは止むどころか、さらにエスカレートしていく。

まあ、こんな感じで淡々と進んでいくのですが、これが実話だって言うから驚きです。監督で主演のCaveh Zahediさんの実体験を元にしてあるんだってさ。彼女と別れるエピソードの終わりに必ず、「これが本物のXXX(彼女の名前)」という紹介で、ホームヴィデオのようなものが出てきて、これも冗談でやっているのかと思ったら本当らしい。まあ、映画監督を仕事としているんだから、しょっちゅうホームヴィデオを撮っていても不思議は無いのですが、2人が付き合っていたときの赤裸々なエピソードを公開された上、顔まで出されちゃって、元カノたちはどう思っているのかしら。

私が思うに、この人はセックス中毒と言うより、マジメ過ぎちゃって頭でっかちになってしまったというタイプではないでしょうか。でも多分、普通の男の人だったら、「ああ、こんなものを女の、しかも魅力的と思った人の口突っ込むなんて・・・」という罪の意識って持っているんじゃないかなあ。その「イケナイことを一緒にする」というのに男女の絆が深まって行くものなのだろうけど、カヴェーさんのように罪の意識が強すぎると、自分の愛する人には言い出せなくて、それで売春婦フェチになっちゃうんじゃないかなあ。驚いたのはマジでセックス中毒の人のグループ・セラピーっていうのがあって、「オナニーがやめられないんです」とか「エロヴィデオ観過ぎで他のことが手につかない」などと言っている人たちに混じってカヴェーさんも「売春婦フェチ」を告白して泣き崩れたりしている(これは実際のテープがある)んだけど、これ本当にジョークじゃないの?! 映画自体は正直なんとも言えないのですが、これが事実だってことが驚きです。



KEY WORDS
映画 セックス中毒 売春婦フェチ
DVDレビュー | コメント(0) | 【2006/12/11 09:44】
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『Let's Rock Again』-今は無きジョー・ストラマーのファイナル・ツアー
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フィルムの核になっているのは2002年のザ・メスカレロスとジョー・ストラマーというバンドの日本、アメリカツアーの模様。日本のストラマー・ファンには、必携なんじゃないだろうかこのフィルム。日本ツアーの楽屋裏、ステージでの演奏、ファンとの交流、バンドが観光しているところ、など、日本のシーンが盛りだくさん。

Let's Rock Again (Full Dol)
dvd on amazon.com
Produced: 2004
Directed by: Dick Rude
Cast:
Luke Bullen, Tymon Dogg, Dick Rude, Scott Shields, Martin Slattery, Simon Stafford, Joe Strummer
しかし、私はジョー・ストラマーどころか、クラッシュのことも全然知らないでこれを観たので、しょっぱなの5分くらい、クラッシュ時代の歴史がコラージュ的にぱぱぱっと出てきたところが、もう少し詳しく説明されていたらいいなーと思った。

当初の予定では、そういう風にクラッシュ時代から現在までを余すところ無く見せようと思っていたのかもしれないけど、ストラマーがこのフィルムの撮影中に、突然心臓発作で逝ってしまったらしいから、それで彼の最後のツアーの様子を中心に、彼の人となりを示すようなフィルムにしたのかもしれない。

ザ・メスカロスのファンの人なら、うれしいんじゃない、ライブのシーンがいっぱいで。ストラマーはいい声しているね。じじいのクセに若ぶってるとか、年取ったからって無理して権威的な音楽をやっているというのではなく、ありのままの音楽を演っているな、という感じで好感を持った。レゲエっぽいリズムを使っていることと、それに実験的なギターを絡ましているところが、私の知識の範囲内ではポリスを彷彿とさせた。それにしても人数の多いバンド。ベース、ヴァイオリン、ドラムにキーボード、そしてギターは既に2人いるのに、ときどきストラマーもギターを弾く。かなり落ち着いた音楽という感じだけど、イギーの『1969』を演ったときは歪んだ重い音で良かった。ストラマーも、ステージに寝転がってのパフォーマンスなんかしちゃうし。

若い子たちと雑談しているシーンがあって、「ドアマンとトラッシュマン(ゴミ収集業者)しかなかったら、どっちの仕事に就く?」ときかれて、「トラッシュマン。トラックの後ろに乗れるし、街中どこでも行けるから」と言ったところが、この人面白い人、って思った。他にもストラマーがしゃべっているシーンがいっぱいあったんだけど、この人の英語ってイマイチ良くわかんなくて残念だった。イギリス訛りはそれほど酷くないのだけど、声のトーンやしゃべり方でわかんないことがある。ミック・ジョーンズの方が訛りはよっぽど酷いんだけどまだわかる。

クラッシュでビッグになった過去がありながら、ザ・メスカロスのライブのプロモのためにラジオ局に突撃訪問したり、アトランティック・シティのようなしょぼい町(住んでる人いたらすいません)の街角に自ら立って手書きのチラシを配ったりというのは、確かにちょっとジンと来るものがあるけど、アーサー・ケーン他のニューヨーク・ドールズのメンバーのその後など知ってしまうと、商業的に成功したことがあるストラマーの方がまだマシ、と思っちゃいけないでしょうか。ま、ドールズはジャンキーじゃねえか、アル中じゃねえか、ストラマーはマジメで実直なんだよ、と言われたら反論は出来ないが。

ファンの人には今は無きストラマーの最後の姿ということで貴重なフィルムだと思うけど、私のように知らない人から見るとちょっと物足りない。時間も1時間足らずだし、あと2,30分足して2002年以前の経歴や周囲の人のインタヴューなんかが入ってたらもっと良かったかな。



Key Words 
映画 ドキュメンタリー ジョー・ストラマー クラッシュ
DVDレビュー | コメント(1) | 【2006/12/11 09:43】
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『バトンです(・∀・)』バトン-2006年のシメに・・・
Hey! This is a baton baton! What a fucked up name!シェアブログに投稿

おばんです。ジョニ伝のhiroさんから回ってきた『バトンです(・∀・)』バトン。師走で忙しかったらスルーしていいですよ、という謙虚なhiroさんでしたが、逆に12月だから、今年を振り返ってやるのも良しつーことで、いつも通りノリのいいアタクシ。では、行ってみよー!!

■最近ショックだったこと
私が好きになるバンドのメンバーが死んでいることが多い!もちろん、最近になってニューヨーク・ドールズラモーンズを聴き始めたからだろう、というのも理由の一つではあるのだが、思えば昔からそうだった。ツェッペリンにハマったのはボンゾが死んだ後だったし、マイケル・シェンカーとかレインボウが流行り始めた頃になってやっとジャニス・ジョプリンを発掘するし。あの頃はそれでも、生きているバンドも好きだったからいいけど、今は生きている人たちにはあまり魅力を感じない。友達に「I like dead guys」と言ったら、死体愛好家と勘違いされたよ。

■身長何cm?
161cm。この1センチが重要!

■今食べたいものは何?
もう食べちゃったけど、「カレーうどん」。でも、うどんが無かったので、蕎麦にして、カレーも、インスタントだけど、本当のインドのカレーで、ほら、ほうれん草の、緑のヤツ。豆腐みたいなチーズが入ってて。この組み合わせだとグロいかなと思ったけど、日本のカレー蕎麦のようにおいしかったです。

■あなたの弱点は?
そんなこと公にしないよ。

■自分が映画に出演することになったら(既存のストーリーで)何の映画で、何の役がいい?
この質問って、結構トリッキーよね。「こういう風になりたいキャラ」とか「憧れるキャラ」とか、現実の自分に投影したい人物像じゃなくて、映画に出演するなら、どの役をやりたいかという。それだと、

ロッキー・ホラー・ショーのコロンビア

『タイム・ワープ』で、ホットパンツに編みタイツ、赤ラメのタップ・シューズに水色の三つ折りソックスはいて、ジュークボックスの上に座って登場する時のコロンビアのパートを歌って踊ってみたい!それから、『スィート・トランスヴェスタイト』で「Bite!」とささやいて舌をべろんと出すあの演技もしてみたい。・・・が、良く考えたら、中盤でミートローフとダンスしなくちゃいけないんだなア・・・。

■好きな歌を三曲ほど挙げてください。
これ、質問変えていい?なんでかっていうと、好きな曲ってそん時の気分で違うし、大体、今好きなのってブログで書きまくってるから、それを繰り返しても面白くないし、オール・タイム・フェイヴァリットは既に『ミュージック・バトン』で考え抜いちゃったし(懐かしー!メタバカさん、憶えてる、これ!ただし、これは変わる可能性あるよね。これは2005年の6月22日付けになっているけど、生きている限り色々聴いて行くわけだから、5年、10年経ってまたやってみたら、面白そう!)

と言うわけで、質問を変えます!質問は、
「映画の中で聴いた曲で、印象に残っている曲3曲」

実はこのネタを思いついたのは、映画×ロケンロー備忘録で、映画『ニューヨーク・ドール』の最後にかかった曲のことを言及されていたから。アーサー・ケーンが死んだことを知らないで観たので、この曲の「神様、どうか一度だけ、私の願いを叶えてください」みたいな内容がすっごい染みて、泣いてしまったよ。

そいから、『イルマーレ』で使われてた、キャロル・キングの『It's Too Late』がなんだか異常に切なかったなあ。キャロル・キングって、音源一枚も持ってないし、曲名とかもなーんにも知らないんだけど、映画やラジオでかかると必ずはたと聴いてしまう。これって、音楽もあるんだろうけど、この人の声がいーのよー!

で、最後はやっぱし、『セブン』でかかっていた『G線上のアリア』。モーガン・フリーマンが、夜中にバカでかい図書館に行って、Seven Deadly Sin について調べるシーン。時間外なのか、照明が落とされている薄暗い図書館で、本棚から本棚へ、重厚な本をさがしまわり、読み、コピーをとり、ノートをとり・・・・・。そのバックグランドにかかっているこの曲、透き通るように美しいのにどこか狂気を感じさせる旋律と、Seven Deadly Sin のむごたらしい絵や文章なんかがすごくマッチしてて、忘れられない一曲。

■あなたの今のケータイの待ち受け画面は何?
デフォルトの写真。あんまそういうの、時間かけて設定したりしないんで。

■あなたの好きな(もしくはよく行く)映画館は?
AMC Theatres Livoniaと、Emagine Novi。AMC の方がうちに近いけど、いかにも田舎の映画館と言う感じで、Emagine の方が好き。

■あなたがこれから公開される映画で観たいトップ3教えて!
新作で観たい映画、全然ない!なんだか燃え尽きてしまったわ。逆になんかオススメ映画があったら、教えて欲しいくらいです。

■あなたが今まで観た映画の中で一番の感動作は?
ラモーンズの『エンド・オブ・センチュリー』。ラモーンズの音楽って、徹底して楽しいのに、その裏側でみんな大変な想いをして来たんだなーと思った。まさにアヒルが水面下では水をかきかきしているのと同じように(白鳥だったっけ?)人生とは、幸せとは、ということを本当に考えさせられた。

■あなたが,一番使用している便利なPCアプリは?
パス

■チュチュの考えた質問:あなたが新しいステレオを買うとしたら、どういう点に重点を置きますか?また、今持っているステレオで、あなたが好きな点、嫌いな点は?

今、新しいステレオ購入を考えているんだけど、どういうものがいいか思案中なので、教えてくらさい。

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さて、このバトンを回す際のルールーは以下の通りです。「ルールは必ず掲載しておいて下さい」というキビシーお達しですので、皆様も忘れないようにしてください。

[ルール!]
1.回ってきた質問の最後に「自分の考えた質問」を足して下さい。
2.終わったら必ず誰かにバトンタッチして下さい。
3.まとまりのないエンドレスバトンなので「どんな質問を加えてもOK」デス。
4.バトンのタイトルを変えないこと!
5.答えるのが面倒臭い問題は消してもよい。
6.ルールは必ず掲載しておいて下さい。


■回す人
◆いつも快く引き受けてくれるメタバカさん
◆前回、失敗したSlowhand-Jerry さんに、セカンド・チャンス!
◆いつも面白い回答をしてくれるGOさん
◆祝!復帰!! 映画少年の夢のリトル・ゼさん
◆ジョニサンの似顔絵が上手かった似顔絵ロックのyu-shioさん、是非お願い。
Rockでなしの戯言lizard kingさんもおひとつ、お願いします!
◆前回手に汗して引き受けてくれたとりあえず生態学+のとりこぷてらさん、今回もお願い!
◆前回回しわすれちゃった俺の屍を超えていけのかるまじろさん
◆今回はお願いしてみます・・・。プロフェッショナルなアーティストが好きのtomokoさん
真紅さんもよろしく!
◆がっつり愚痴ってください!愚痴と文句と屁理屈と私のトオルさん
◆出演してみたい映画を是非聞いてみたいウナ・ノチェさんもよろすく!
◆バトンは参加してくれる蓮華さん、是非お願い!
0からの漫画&イラスト映画道のクマちゃんも、You Tubeばっかり見てないで参加してね!

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Happy Holidays!


バトン | コメント(7) | 【2006/12/05 00:11】
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『シド・アンド・ナンシー』-ゲイリー・オールドマンがシドを熱演
Sid and Nancyシェアブログ1573に投稿

ゲイリー・オールドマン、若い!可愛い~!シド・ヴィシャスの役が彼なのは知っていたんだけど、これがデヴュー作なんだって?いやー、熱演、熱演!

sidandnancy.jpg
dvd on amazon.com
Produced: 1986
Directed by: Alex Cox
Writing credits: Alex Cox, Abbe Wool
Cast:
Sid Visious: Gary Oldman
Nancy Spungen: Chloe Webb
Malcom McLaren: David Hayman
Bowery Snax: Xander Berkeley
Gretchen: Courtney Love
ナンシー役のクロエ・ウェッブと言う人は、どっかで見た事あるという感じなのだけど、思い出せないなあ。この人はブスで、髪型がカツラみたいで、なんか好きになれないキャラだけど、実際のナンシー・スパンジェンもうざったくて、みんなに嫌われていたみたいだから、こちらも熱演だったと思います。

実はナンシー役にはコートニー・ラヴが抜擢されていたんだけど、役者の経験がないのでスポンサーにダメ出しされた、という経緯があるんだって。しかし、オーディションで感心していた監督は、ナンシーの友人グレッチェンの役でコートニーを使っている。

ゲイリー・オールドマンの演技がすごいいいんだけど、映画としては、なんつの、スタンスが良くわからない。実在の人物の話の場合、膨大なリサーチをして話を構築して行くんだろうけど、セックス・ピストルズとシド・ヴィシャスの、「悪名高い」逸話を盛り込むのに時間を割きすぎて、肝心のシドとナンシーのラヴ・ストーリーが描ききれていないのでは。

ポスターにもなっている、シドとナンシーがゴミを入れるダンプスターに寄りかかってキスしていて、周りにゴミが飛び交っているるシーン、これを観ると製作者側は、二人の関係をロマンチックに捉えているみたいなんだけど、全体的に観ると全然ロマンチックじゃない。パンクだしジャンキーだし、2人の生活は荒んでいるんだけど、そこへこのダンプスターのシーンを持ってきたときに、「ああ、やっぱり2人は愛し合っていたのね」と思えればいいんだけど、すごく唐突に感じてしまう。

最初、ティム・ロスがジョニー・ロットン役をオファーされていたんだけど、「映画化が早すぎる」という理由で断っているらしい。確かに、シドが死んだのが79年、映画が出たのが86年で10年も経っていない。シドとナンシーのラヴ・ストーリーになってないのは、これが原因かも。セックス・ピストルズの話なら、雑誌なんかでも読めるだろうし、シドとナンシーがヘロインでラリッたとか、バーでケンカしたとかいう話は結構すぐ聞けるだろうけど、シドがナンシーを刺殺して、自分はヘロイン・オーヴァードーズで死んだということを考えると、2人の関係を良く知っていた、親しい友達が口を開くのにはかなり時間がいるだろうから、映画制作の時点であまり深い解釈が出来るような逸話が手に入らなかったんじゃないかなあ。

しかし、ゲイリー・オールドマンだけでも一見の価値あり。パンク・ロッカーっぽさとか、イギリス人っぽさとかもグーだし、ヘロインやって具合悪くなっちゃうとことか、ナンシーを刺す時の演技とか圧巻。でも、個人的には、クリスチャン・スレイターの方がシド・ヴィシャスには良かったと思うんだけど。最近だったら、ジョシュ・ハートネットでもいいな。



KEY WORDS
映画 シド&ナンシー パンク
なんとなく映画 | コメント(2) | 【2006/12/04 07:17】
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『ラッキーナンバー7』-ネタは・・・言えない~!
Lucky Number Slevinシェアブログunundifinedmovieに投稿

ジョシュ・ハートネットが次々に事件に巻き込まれていく気の毒な若者、スレヴン(日本語訳では「スレヴィン」になっていますが、これは「セヴン」と「イレヴン」が重なったような響きがなんとなくいいので、どっちかっていうと「スレヴン」)、その相手役、リンジーにルーシー・リュ、そしてモーガン・フリーマンがなんとヤクザの親玉、ザ・ボスを演じ、それと対立するヤクザの親分、ユダヤ人のザ・ラバイにユル・ブリンナーじゃなくてベン・キングスレイ、そして謎の殺し屋、Mr.グッドキャットにブルース・ウィリス

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dvd on amazon.com
Produced: 2006
Directed by: Paul McGuigan
Writing credits: Jason Smilovic
Cast:
Slevin Kelevra: Josh Hartnett
Goodkat: Bruce Willis
Lindsey: Lucy Liu
The Boss: Morgan Freeman
The Rabbi: Ben Kingsley
Brikowski: Stanley Tucci
ヴァイオレンスは容赦なく、頭ぶち抜き、とか、野球の硬球でおでこ直撃とか、首「ゴキッ」って殺したりとか、リンチの上ビニール袋かぶせて窒息死(これが一番イヤ!)とか、そっち系です。

スタイリッシュなところもあって、家庭的なキッチンはパステル・グリーン基調、独身男のキッチンは黒、独身女のキッチンは赤、そしてそれにいちいち忙しい70年代スタイルの柄物の壁紙をかませていたり、スレヴンやリンジーの洋服が英国トラディショナルな格子柄やダイアモンド柄に現代のテイストを加えた感じのお洒落な衣装だったり。ザ・ボスとザ・ラバイのペントハウスはド派手でともすればお品のない豪奢さで、そういうところでキャラの性格を現わしているのもいい。

ちょっと『キスキス・バンバン LA的殺人事件』のようなカル~いノリの面白さもあって、特にモーガン・フリーマンとべン・キングスレイが登場するところはいい。一発で印象付くような出方。ジョシュ・ハートネットもとぼけていて、いろんな人に違うシチュエーションで次々にボコボコにされるところがまさに『キスキス・バンバン LA的殺人事件』のロバート・ダウニーのキャラ、ハリーのようだった。そうそう、ジョシュ・ハートネットは最初の30分くらいたっぷり☆は☆だ☆か☆なので、ファンの方には嬉しいかも(ファンじゃなくても嬉しかったですが。あ、イチモツはなしよ)。ルーシー・リューは、悪くないけど、最初のペラペラ良くしゃべるところがオーバーアクトっていうか、いくらアジア人が若く見えるとはいえこの役にはトウが立ちすぎかなーと思った。でも悪くはないけどね。

ここまでで「ふむ、観てみよう」と思った方はすみやかに退場し、映画を先にご覧ください。

先を読むつもりの方は、少しお待ちください。

(一分経過)

(二分経過)

(三分経過)

(四分経過)

(五分経過)

いやー、この映画評書くの難しいよ!「ネタバレありますよ」って書いただけで、何がネタかわかっちゃうもん。私は大抵、そういうの疎いんですけど、私が気が付いたくらいだから、誰でもわかっちゃうでしょう。というか、わかったからって興ざめということではない。わかっちゃってもいいんだけど、話の流れで「これもしかして?」「いやー違うよ、だって・・・」とか思いながら観るのが楽しいんだと思う。だから最初に「これ、ネタバレがあるんだよ」って言われて「ああ、絶対これがネタだよ」と決め付けて観てしまったんでは面白くない。

だから書きたくなかったの!

私、最近疲れ気味で(セーリが近いので・・・ふー)、観ながらうとうとしていたもんで、2回目の方が面白かった。と言うのは、居眠りしてすっげえ大事なシーンをすっぽり逃していたせいもあったのだが、最初から最後まで複線張り巡らしまくっていると言うことに気が付いたから。いやー、すごいよ。全部ちゃんとツジツマ合うもん。こういうの観たかったんだよなー。ツボにハマリまくりでした。

全部観終わってみると、謎の殺し屋、Mr.グッドキャットが一番良い人だということがわかる。んーなんかほのぼのしちゃいましたよ。[09/24/06]

追記:げ~、コレの邦題『ラッキーナンバー・セヴン』にしちゃったんだ!安易過ぎませんか~というか全く関係ない気がするのだが・・・「スレヴン」っていうのが小粋でかっこいいんじゃないの。すっごーいがっかり。[12/02/06]



Key Words 映画 ラッキーナンバー7 ジョシュ・ハートネット ルーシー・リュー ブルース・ウィリス ベン・キングスレイ モーガン・フリーマン
| コメント(12) | 【2006/12/03 11:49】
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『ハード・キャンディ』-女の怨念がタマを蹴る!
Hard Candy

小学校4年生のとき、キンタマ蹴りにハマって、良く男子の股間を蹴り上げていたワタクシなんですが、なんでそんなことしていたんだろ?今考えて見るとあれって、男が大げさに痛がるのが可笑しかったみたい。

hardcandy.jpg
dvd on amazon.com
Produced: 2005
Directed by: David Slade
Writing credits: Brian Nelson
Cast:
Jeff: Patrick Wilson
Heyley Stark: Ellen page
Judy: Sandora Oh
Janelle: Odessa Rae
14歳の女の子が、30代の男に悪いことされる映画なんて怖くて観たかないのですが、「・・・しかしヘイリーは見た目ほど無垢ではなく、ジェフの過去を暴こうと・・・」なーんて、女の方が「ヤル」側に回ることを匂わす解説を読むと「おお~!これはいいな~!」なんて思ってしまうから不思議です。

それってキンタマ蹴りで得た快感と同じ次元のものなのか、それとも社会的に抑圧された女性の本能が「男を拷問しろ~本性を暴け~」と囁いているのかわかりませんが、いやー、面白かった!特にジェフがテーブルに下半身丸出しでくくり付けられて、わーわー泣き喚くところなんて、笑いが止まらなかったよ。

でも私だって鬼じゃないんだから、人の痛みっていうのもわかるし(実際、カンフーのクラスで股間にケリを入れられて、文字通りその痛さもわかったし)、「げー、これから素人さんにタマタマ取られるなんて、考えてみてもオソロチーだろうなあ、お気の毒に」とは思ったよ。それにうちのてっちゃんは去勢されているので、「あ、いけね!あんたは見なくてもいいよ!」と目をおおってあげた。てっちゃんも、普段は映画なんか観ないのに、私の膝にアゴをのっけてぼーっと画面を睨んでいたから、なんとなく気持ちが分ったのかしらん。

このジェフって男は、なんか悪いことしているらしいんだけど、はっきりはわからない。少女の写真を撮っているフォトグラファーで、家中にその写真が飾ってあるにも関わらず、どんな写真なのかあまりはっきり見せないし、少女達とセックスしたことがあるのと聞かれても否定しているが、本当かどうかもわからないし、「キンタマ切り取られるほど悪いことしたのか、こいつは?」というギモンが終始頭をよぎる。

まあ、ネットのチャットで14歳の女の子引っ掛けて、リアルで会おうって男だから、なんかあるんだろうなとは思うけど、でもなあ、今どきそんなのめずらしいんだろうか。それにこの人、なかなか色男で、そんな悪い人には見えないのよ。未成年とセックスとかしちゃうのかもしれないけど、傷つけたりはしなさそうな感じだし。

ヘイリーも、素性が良くわからなくて、ミステリアスだし。行方不明になって殺された少女の友達なのか、それとも何か他の個人的な恨みでジェフに報復したいのか・・・と思うのが自然じゃない?こんな大掛かりなことをして、彼を苦しめたいってんだからさ。しかし、物語が進んでいくに従って、この子は「いたずらされた全世界の女の子達の怨念が、塵のように集まってきて形をなしたもの」みたいで不気味。

真相が何かということより、真相が良くわからないから面白いという、緊張感のある映画だった。中年男の幼女趣味が背景になっているためか、「これからの大学の女性問題のクラスで鑑賞される映画になる」とか言っている人がいるらしいけど、そうなの?! なんかそういうマジメなスタンスで観る映画じゃないと思ったんだけど。キンタマ蹴りと同じノリで観ちゃいけなかったでしょうか・・・。

■14歳の女の子を好演!エレン・ペイジの出演作品一覧

KEY WORDS 映画 ハード・キャンディ エレン・ペイジ パトリック・ウィルソン
忘れられないあのシ-ン | コメント(10) | 【2006/12/03 09:31】
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『サンキュー・スモーキング』-コメディだけど、意外に教育的?
Thank You for Smoking

ロビイストとは何か?:ロビー(「政治家の控室」の意味)で活躍する者の意味。政治的圧力団体の代理人として、政党や議員や官僚、さらにはマスコミや世論に働きかけて、その団体に有利な政治的決定を行わせようとする者。

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dvd on amazon.com
Produced: 2005
Directed by: Jason Reitman
Writing credits: Jason Reitman, Christopher Buckley
Cast:
Nick Naylor: Aaron Eckhart
Polly Bailey: Maria Bello
Joey Naylor: Vameron Bright
Jack: Adam Brody
Lorne Lutch: Sam Elliot
Heather Holloway: Katie Holmes
Bobby Jay Bliss: David Koechner
Jeff Megall: Rob Lowe
Senator Ortolan K. Finistirre: William H. Macy
BR: J.K. Simmons
The Captain: Robert Duvall
主人公のニック・ネイラー(アーロン・エッカート)はロビイストと呼ばれており、タバコ産業が作った、タバコは害がないということを証明するための研究をしている「アカデミー・オブ・タバコ」に所属し、スポークスマンとして世間に「タバコはそんな恐ろしいものじゃないですよぉ~」と言ってまわり、タバコ産業の利益に貢献している。

非常にテンポのいい映画で、観ているときはあはあは笑いながら観ていたのですが、後から振り返ってみると、ニックの仕事ってなんなんだ、と「そこがわからなくて良く納得して観ていたな」というギモンが浮かんできたんでググッてみたら、はてなダイアリーで上記のように定義されていたのだけど、この定義を見てもイマイチ良くわからんな。

ニックは、喫煙のために癌になったティーン・エイジャーと、「子供を喫煙から守る会」みたいなとこの活動家のおっかさんたちとTVのトークショウで渡りあったり、タバコのイメージアップのために、映画の中でセレブに喫煙させようと、その筋の人に裏金渡したり、癌になった元マルボロマンが余計なこと言わないように口封じしたりするのだけど、それ全部「ロビイスト」の仕事なんスか?

どう考えても胡散臭い仕事にしか思えないんだけど、企業は堂々とこういう人を雇っているの?ニックが週一回、ディナーを共にするボビー(デヴィッド・コーチナー)は銃、ポリー(マリア・ベロ)はアルコールのロビイストで、ニックと3人で自らをMODスクワッド(MOD=Marchant of Death:死の商人)と呼び、誰の商品が死亡率ナンバー・ワンかを議論し合い、自分らが職業のせいでいかに世間から嫌われているかを自慢し合っているのですが、えらく愛すべきキャラクターたち。

それに引き換えニックの対抗勢力として、タバコの箱に「喫煙は身体に悪いです」と書く変わりにドクロのマークを入れようとしている上院議員がいるのだけど、これをウィリアム・メイシーが胡散臭げに演じてるんで、こっちの方が悪者に見える。

この映画の中で、ロビイストや政治家が、事実や真実を自分達の都合がいい様に巧みに言い換えることを「スピン」と呼んでいて、例えば、メイシー演じる上院議員が、古い白黒映画でタバコを吸っているシーンを、CGでタバコ以外のものに変えたりすることを「それって歴史を変えることではないんですか?」と質問され「いや、歴史を改善しているんです」と答えたり、ほら、良くブッシュがやっているようなしゃべりですよ。

こういう「スピン」満載なんだけど、ニックを「善」、上院議員を「悪」にしたことで、実はこの映画自体がスピンなのかなーと思った。なんでかっつーと、ニックはなんだかんだ言いながら「Freedom of choice」要するに「選択の自由」を提示しているのだが、上院議員はタバコに悪いイメージをくっつけて、排除しようとしている。

ニックは、タバコが身体に悪いってことはもう証明されているのに、わざわざドクロのマークをつける必要なんかないと言うのだけど、上院議員は「子供達をタバコから遠ざけるためには必要なんじゃないか」と迫る。その時ニックが言った「そのために教育というものがあるんじゃないか。親や大人たちが、いいものや悪いものを子供達に説明して、子供達が自分の意思で正しい選択を出来るようにしていくべきなんだ」というのを聞いて「いいこと言う!」と思った。ドクロのマークつけて、要するに怖がらせて近づけない、というやり方は、大人の怠慢なんだよね。そもそもさ、私が子供だったら、ドクロのマークなんてかっこいいから余計興味を持つと思うけどな。なんであんなにヘビメタがメジャーになったか考えてくださいよ。そういう点一つとっても、上院議員のような人たちが、本当に子供のことを考えて、理解しているとは思えないよね。

ロビイストが大企業のバックについて、利益のためには手段を選ばない人たちであるというイメージを見せながらも、案外正しいことを言っていたりして、物の見方にチャレンジされるような面白い映画でした。

KEY WORDS
映画 サンキュー・スモーキング

余談:邦題の『サンキュー・スモーキング』、原題から「For」を取り除いたことに何か意義はあるのでしょうか?「for」とか「on」とか「in」とか「of」などの前置詞は使い方で意味がビミョーに変わるし、日本人が英語を学ぶときに感覚として分りにくい分野なのに、こんな風にあっさり切り取っちゃうと、日本の英語教育に悪いと思うんだけどなあ。
DVDレビュー | コメント(3) | 【2006/12/03 09:30】
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ラモーンズの『イッツ・アライヴ』であなたも生き返る!
It's Alive / Ramonesシェアブログ1130に投稿

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cd on amazon.com

1. Rockaway Beach 2. Teenage Lobotomy 3. Blitzkrieg Bop 4. I Wanna Be Well 5. Glad To See You Go 6. Gimme Gimme Shock Treatment 7. You're Gonna Kill That Girl 8. I Don't Care 9. Sheena Is A Punk Rocker 10. Havana Affair 11. Commando 12. Here Today, Gone Tomorrow 13. Surfin' Bird 14. Cretin Hop 15. Listen To My Heart 16. California Sun 17. I Don't Wanna Walk Around With You 18. Pinhead 19. Do You Wanna Dance? 20. Chainsaw 21. Today Your Love, Tomorrow The World 22. I Wanna Be A Good Boy 23. Judy Is A Punk 24. Suzy Is A Headbanger 25. Let's Dance 26. Oh Oh I Love Her So 27. Now I Wanna Sniff Some Glue 28. We're A Happy Family (Recorded live t the Rainbow theatre, London, New Year's Eve, 12-31-77)

通勤時に聴く音楽は非常に重要です。特に帰宅時、嫌なことがあったら好きな音楽を聴いてきれいさっぱり忘れよう!今までもドールズのファーストや、ハートブレイカーズの『L.A.M.F.』はGood job!でしたが、ラモーンズの『It's Alive』がコレを超えた!!

ジョニーが「じゃーん」と入り、ディーディーが「わんつ!」まで既にカウントしているのに、それを制してジョーイが、
「Hey, we're the Ramones, and this one's called Rockaway Beach!」

と曲紹介するのですが、曲名の「Rockaway Beach」を

ろっかうぇい! べぇぇぇぇぇぇぇち!!!!!!!!

と叫ぶのを聴いただけで、もう満面の笑みが出てしまいます。

この曲は、クビを振るというよりも、『渚のシンドバッド』みたいな踊りをしたくなっちゃう曲で、

鼻をつまんで 潜水 潜水
平泳ぎ 平泳ぎ
クロール クロール 背泳ぎ 背泳ぎ

などと運転の合間にやったりしているうちに『Teenage Lobotomy』の、

どった!ととたと!ととたと!
どった!ととたと!ととたと!

というドラムが入り、ディーディーが元気に、

ろぼーと・み!ろぼーと・み!

と叫びだしたらもう!どーしても意義があると思えない仕事とか、ミスして恥かいたこととか、上司の体臭がおっさん臭いこととか、セーリで腹が痛いとか、ぜーんぶ忘れて、運転席で飛び跳ねてしまいます!

そしてジョーイが「イギリスに来るのはいつもいいもんだ!みんなに会えてうれしいぜ!」と言うのを聞きながら「おお、イギリスでのライブなのか!」なんて思っていると、

ジョーイ「ていけっ、ディーディー!」

ディーディー「わんつースリーフォ!」

で『Blitzkrieg Bop』。もう既にその日のイヤなことは忘れているのですが、これでダメ押し!

そして、『I Wanna Be Well』『Glad To See You Go』『Gimme Gimme Shock Treatment』とテンポ良く続いたあとおもむろに『You're Gonna Kill That Girl』のイントロ。ジョニーの「ポロロン、ポロロン・・・」というギターをバックにジョーイが感情たっぷりに、

あそはー・・・ うわーきん、だあーうん ざ すとり・・・あっ(涙)
I saw her walking down the street

ゆ じゃんぷ だぅんあんのっか おふ はーふぃ・・(すすり泣き)
You jumped down and knocked her off her feet

えんぜん あいにゅー、うっ(堪えきれず)、いっわじ えんどぶ は、あぁぁあー・・・
and then I knew it was the end of her

と、歌い上げるのを聴いて、「ジョーイ、泣いてる泣いてる!」とか思っていると

ディーディー「わんつースリーフォ!」

He's gonna kill that girl
ひ! ずがな きる だっ がーる!
He's gonna kill that girl
ひ! ずがな きる だっ がーる!
He's gonna kill that girl
ひ! ずがな きる だっ がーる!
tonight
つな、なはは~は~い

と、とんでもない歌詞なのにも関わらず、ケツが浮く!浮く!

次の『I don't care』は比較的ダークなコード展開の曲なのですが、ディーディーの「You don't care~」って入るコーラスがすっごいいい!ディーディーの声って少ししわがれていて、すっごいセクシー!

『Sheena Is A Punk Rocker』が始まると、一番のお気に入りってわけではないのにやっぱ踊ってしまう!それに

ぱん!ぱん! ぱんろく!(punk! punk! punk rocker!)
ぱん!ぱん! ぱんろくうぅ!(punk! punk! punk rocker!)
ぱん!ぱん! ぱんろく!(punk! punk! punk rocker!)
ぱん!ぱん! ぱんろく!(punk! punk! punk rocker!)

というコーラスはすごい印象的。続いて『Havana Affair』と『Commando』はもともと大好きなのですが、ライブではさらにかっこいい。 特に『Commando』の「Berlin」と言うところでジョーイが「べ~りぃぃ~ん!」なんてコブシ回しちゃったりして、サブちゃんみたい!かっこいぃ~!

ここで少しスロー・ダウンして、『Here Today, Gone Tomorrow』を演るのですが、曲紹介で「・・・for the lonely hearts out there」とジョーイが言っている通り、この曲を聴くとチュチュ、涙が出ちゃう・・・だって・・・どうしてこんな単純なコード展開で、こんな切ない曲が作れるの?!

などど余韻に浸ることは許されず、間髪入れず『Surfin' Bird』が「ばっ!ばっ!ばばばばー!」と始まり、『Cretin Hop』『Listen To My Heart』『California Sun』『I Don't Wanna Walk Around With You』『Pinhead』と一気!一気!で、ちょっと酸欠状態になります。

この後も曲目リストを見てもらえば分かるとおり、すっごい楽しいです。『I Wanna Be A Good Boy』の前で、「ハッピーニューイヤー!」と言っているのですが、録音が77年の大晦日なので、この瞬間に78年になったのでしょうか。30年前だぜい。ラモーンズのライブで新年迎えられるなんて、幸せ者だな、ロンドンのキッズ達よ!

はー、これで明日も、元気に会社に行ける・・・



ラモーンズの関連記事はこちら ビバ!ラモーンズ

Key Words 音楽 パンク ラモーンズ イッツ・アライブ
音楽のある生活 | コメント(1) | 【2006/12/01 02:31】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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