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The Devil Wears PradaシェアブログSpectatorに投稿
ニューヨーカー紙のような雑誌の編集者になりたくてオハイオの田舎からニューヨークに出てきた女の子・アンディ(アン・ハサウェイ)が、ファッション雑誌『ランウェイ』のキレモノ編集長・ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントとして奮闘するというコメディです。
知的な理由から雑誌の編集者になりたいと思っているアンディは、ファッション雑誌なんてバカにしていたし、その編集長のアシスタントなんてちょろいと思っていたのでしょうが、このミランダという編集長がすごい。絶対人を褒めないし、物凄い要求が高い! ミランダがフロリダに出張したとき、台風が来て、ニューヨークへ帰れる便が全て欠航。だが、娘の発表会が見たいミランダは休暇を取ってお父さんとすごしているアンディに電話してきて、何が何でもニューヨークに帰らせろ、とすごむ。お父さんと食事とかしながら結局、航空会社に電話して一日が終わってしまった可哀相なアンディに、週末娘の発表会に行けなかったミランダが言ったセリフが凄い。「今まではね、痩せてスレンダーな娘をアシスタントとして雇ってきたんだけど、みんな全然仕事ができなくてね・・・。だから今回は、デブでも頭のいい娘を雇ってみよう、と思ったんだけど・・・。がっかりね。」 これ以外にも、ミランダは爆笑名セリフがいくつかあって、一緒に観に行った友達との間では流行語になっている。 *The details of your incompetence do not interest me. 「あなたの無能さのディテールに興味はないわ」 アポの確認ができていなかったアシスタントに、要するに「言い訳は聞きたくない」と言っているんだけど、きっつ〜。 *Yes, move at a glacial pace. You know how that thrills me. 「いいわねえ、氷河のようなその動き。ワクワクするわね。」 ゲスト・リストをみせて、といったら、アンディがそれをかばんから取り出すのに時間がかかったので、「早くしろ」と言っている。 *please bore someone else with your... questions. 「そういうつまらない質問は・・・他の人にしてくれる?」 カルビン・クラインのスカートを15枚買って来い、と言われ、「どんなスカートですか?」と質問したら、答えがこれだ。 もちろん、アン・ハサウェイはデブじゃないんですけど、キャメロン・ディアスとかあの辺のスレンダー・タイプではない。少しぽっちゃりしていて、そこがまたピュアな感じで可愛い。おっぱいもでかくて、アーミー・グリーンのノースリーブなんか着た時は、男が好きそーなムチムチ加減。 そんなアンディが、この仕事で上司に認められるには、自分もファッショナブルにならなければいかんと、ハイ・ファッションをまとい出すのですが、そこの描写が結構良かった。家を出るときと地下鉄に乗る前、地下鉄を降りた後、信号を渡る前、渡ったあと、と、ショットごとに違う服を着ていて、ファッション・カタログのよう。個人的にはああいう服、着心地悪そうで嫌いだけど、この写し方がなかなか洒落ていた。 あとのお話はご想像の通り、泣きの笑いのしながら少しずつ認められて行くアンディ、しかしあまりに仕事に打ち込み過ぎてボーイフレンドや友達が離れて行ってしまい、仕事を取るか、それより大事なものはあるか、という選択を迫られる。 アン・ハサウェイも良かったし、なんと言ってもメリル・ストリープの鬼編集長ぶりがハマりまくっていて面白かったので、このハリウッド王道的なストーリーにはちっとがっかりしましたが、キュートな佳作ではあります。デートで行くにはいい映画だと思う。[7/31/06] Key Words 映画 プラダを着た悪魔 アン・ハサウェイ メリル・ストリープ 爆笑名セリフ お洒落な映画 ★☆今から見たい映画☆★
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Indestructible / Rancidシェアブログ1130に投稿
最近良くイーメイルで話している旧友、K姉妹のおねえちゃんが最近お気にで、2007年の来日公演にも行く、と鼻の穴を膨らましている(いや、見たわけではないが)ランシド。私もたまにはメンバーが全員生きているバンドに親しみたいと思い、チェック!チェック! いきなり今風の元気がいいパンクで始まり引いてしまいましたが、このアルバムがどーのこうのというより、「私は一体どういう音楽を求めているのだ」ということの良い指標になったね、これを聴いたことで。そもそも、なによ、「今風のパンク」って?! 今風って、最近の音楽ぜんっぜん聴かないアタシが、今風が何かなんてわかってんのかね? と自分を批判してもしょうがないのだが、とにかく!このバンドのことは何も知らない私、VH1でちょこっとリサーチしてみたら、このアルバムは、ランシドの他のアルバムに比べるとバラエティに富んでいて、スカ/レゲエ調の曲、ラップの影響、ハードコア・パンク、オフ・スプリングやブリンク189(数字合ってる?!)などを髣髴とさせる曲が入っている、と書いてあったのだけど、本当にその通り。 スカ/レゲエ調(と思われる)『Red Hot Moon』を聴いていて、私は基本的に「スカ/レゲエ調」といわれるものは好きじゃないのだな、と思った。この曲は、ちょっとラップっぽいくだりもあるのだけど、それも「またかよ」と言うか、ちょっと辟易としてしまった。『8マイル』でも書いた通り、アートとしてのラップ・ミュージックって素晴らしいなと思うんだけど、あまりにも蔓延し過ぎてない?逆に言えば今更ラップの影響を受けてない音楽なんてないのかもしれないけど。 私が好きなのは、『David Courtney』と『Roadblock』!この2曲は、『Spirit of 87』みたいな、オフ・スプリングの影響がモロ見えちゃうような曲より、「お、これがこのバンドの音なの?」って思わされる。あと『Out of Control』とかは、ウンチク垂れる前にクビが勝手に振れてしまってます。「Out of control! Out of control!」というサビが、かなり使い古された表現とはいえ、やっぱりあがらえない。逆に次の『Django』の「Just like a deadman does!」って言うサビはすごい新鮮な響きでかっこいい。 全体的には、ベースがかっこいいね!私はベースってこだわりあるみたいで、ベースが印象的なバンドは大好き。でも基本的にランシドって、私にはドラマチック過ぎる。ボーカルのスタイルなのか、コード進行なのか良くわからないけど。歌詞は、『Ghoast Band』は「なんのことを言っているのかな?」と興味深いし、『Spirit of 87』は、状況が目の前に浮かんでくるようで好きなんだけど、総体的に見ると詩的じゃないというか、暗示がなくてストレート過ぎて、あまり面白くない。『Arrested in Shanghai』なんて説明文みたいで途中で萎えたよ。 こうして書いていると、思ったより好きだな、このバンド。自分の好きな曲を振り返ってみると、速い曲ばっかりなので、やっぱり根がメタルなのは一生引きずって行くらしい。なんでもこの一個前のアルバムがバリバリのハードコアばっかりなんだという情報を仕入れたのだけど、そっちの方が好きかもしんない。 Key Words 音楽 パンク ランシド インデストラクティブル 洋楽CDレビュー
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Can you really write?シェアブログ1172に投稿
最強「文章力上達」マニュアルという、エグい帯がついているこの『超文章法』、軽いエッセイから自分史、報告書や論文までを対象に「書きのワザ」についてのウンチク本ですが、私のように映画評やCD評、書評なんかを書くのを楽しんでいる者にも参考になりました。
私の場合は評を書くわけですから、題材は既にある。しかしそれに対して何を書きたいかを模索することが、「メッセージ探し」と言うことになりますが、「この映画つまんなかった」「この曲大好き!」「なんとも思わない」などはすぐ出てくるけど、「なぜキライか」「なぜ好きか」「なぜなんとも思わないか」というのがばっと頭に浮かんでくることはまれで、ほとんどの場合よーく自分と向き合って考えてみないとわからない。 しかし、一旦「これに関して書こう」と思ったら、いつもそのことを考えているもので、犬の散歩の時も、シャワーを浴びているときも、ご飯を食べているときも、それを考えている。だからいつかは出てくるし、それにこの考える過程が、実は書くことより面白い。 それから、この本で指摘している「書き出しが大事」「言い訳するな」「印象深く終えよ」などは「そーなのそーなの」とうなずきながら読んでしまうところ。しかし私は終わりが尻切れトンボになってしまうことが多い。別に誰かを説得しようとか思っていないので、書きたいことをわーっと書いて終わっちゃう。書き出しは、結構こだわる。自分が人のを読むとき、最初でぐっと掴まれないと、絶対最後まで読まないから。言い訳は、してあるものを読むとやっぱりインパクト弱いので、自分では絶対したくないけど、「・・・と思う」ってのを連発しているときが良くあって、「いっかーん、・・・だ!って言い切らなきゃ」と変えることもしばしばある。 また、「比喩を使え」「具体例を出せ」「引用を使え」というアドバイスも的を得ているなあと思う。それって頭の中に絵を浮かばせることだから、あるとないとではインパクトが違うもんね。私は特に、アメリカに住んでいるからこそわかる日本とアメリカの共通点や違いを、日本の人にどう上手に伝えるかといつも考える。 私が日本にいたとき感じていたのは、アメリカだと、なんでも格好良く見えちゃうってこと。アホなこと言っていても英語だとカッコ良く聞えるし、田舎の町でもアメリカっぽくていいな、なんて思ったり。そういう先入観を持って映画や音楽を鑑賞して、かなり間違った解釈を自分がしていたので、英語のセリフや歌詞のニュアンス、ゼスチャーや表情の意味、歌や物語の背景などを、「アメリカでは、こうなんです」ってただ言われてもわかんないから、「日本だったら、コレみたいな感じ」と比喩や具体例を出して、日本人の感性に訴えようと試みる。それから、セリフや歌詞の引用は、印象的でいいんだけど、音楽雑誌のインタビューに出てくるような「翻訳日本語」だと、アメリカ人はみんな陽気で頭が良くてインテリみたいに聞えてしまうので、本当にしゃべっている雰囲気やニュアンスで日本語にして伝えようと気を使う。 ちょっと本筋からそれてしまいましたが(すげー悪い書き方の見本みたいになっちゃった)、この他に『超文章法』が強調しているところは、てにをはや、文章のねじれ、文と文のつながりを明瞭にするなど、作文のクラスでも教えてくれるようなことなのですが、これが簡単なようでいて難しい。というか、時間をかけて良く読めばわかるのだけど、勢いに乗って書いているときは、とにかく言いたいことをがーっと書いてしまいたいので、後から読むと主語と述語が呼応してないなんてのは当たり前、てにをははぐっちゃぐちゃ、「・・・だが・・・だが・・・だが」で果てしなく文が繋がっていたり、直すのに一苦労。 しかしこれは野口さんも指摘している通り、原稿用紙のマス目を埋めているわけではないので、削除、挿入、カット&ペーストが自由自在に出来るコンピューターで書いている限りあまり問題にならない。野口さんはさらに「だからワープロで書いている限り、書き始めれば必ず仕上がる、まずは始める事が大事」と最後の章を締めくくっている。 私は、こういうこだわりのある人のウンチク聞くのが好きで、もちろん大変いい勉強にはなったのですが、野口さんの著書を読むのは、おおむね面白いからです。本人がアドバイスしている通り、比喩や引用や具体例を良く使ってあるのだけど、物知りだから引用はシェイクスピアからスティーブン・キングまでだし、具体例も、本業の経済学から『プリティ・ウーマン』や『フルメタル・ジャケット』までと、趣味の広さが窺える(「多岐に渡っている」と言おうとしたけど、陳腐な表現を使うな、というのもこの本に書いてあるアドバイス。日本語では使える類語辞典がないので、英単語から逆引きして日本語の類語を探すのですが、野口さんも同じことをしているんだって)。それから比喩も可笑しくて、野口さんはなぜか「さらなる」という言葉が嫌いなのだけど、なぜかというと「髭を蓄えた警官が威張り散らしているのだが、ズボンがずり落ちている」と言う感じなのだ、ってどんな感じだよ!こういう人と一緒に飲みに行ったら、すっごい面白いだろうなあ。(と、やはり尻切れトンボで終わってしまう私の書いたものは)
Key Words 本 超文章法 野口悠紀雄 ブログ 実用書
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Enron: The Smartest Guys in the Room
日本のみなさんは、アメリカのビジネス・ヒストリー上最大の破綻と言われたエンロンの倒産をご存知でしょうか?政治・経済に興味のある人なら知っているかもしれません。私は、そっち方面、たりらりらーのこにゃにゃちわ状態なのですが、この事件は大きく取り上げられたのも去ることながら、この会社に勤めていた人が一夜にして職を失くし、退職金も何もかも全部パーになったという事実が、小市民である私の興味をそそりました。
一番印象に残っているのは、資産や売り上げを公表する書類の改ざんと、「カリフォルニア大停電」の話しです。 これらのエピソードには、この人たちが別に悪いことをしているという意識がないことが良く現れています。売り上げをいかに多く見せ、会社がヘルシーな状態であるように見せる事はアカウンタントの力量ですから、あるレベルではどの企業もやっていることであり、エンロンの人たちは「そこまでしないだろう」というレベルまでやってしまっただけで、本人達は悪いと思ってないんじゃないかという感じがする。 そして、カリフォルニアの大停電に関しては、電気の値段を吊り上げてもっと利潤を増やすために、電気の供給を止めてしまうという、考えられないことをしてしまうのですが、これをしてしまった従業員達が電話で話しているところを聴くと、電気が止まったために困っているお年寄りをネタにして笑ったりしており、全く罪の意識を感じていないのがわかる。 人間は、環境によってこういう精神状態になれるらしく、エンロンというのは、弱肉強食、マッチョ・カルチャー、金を儲けられるやつの勝ち、金があるヤツだけ着いてくればいい、頭の悪いやつの価値はない、と言ったような一種異様な企業体質を持っていたと元従業員が語ります。 一方で牧師さんと思われる人がインタビューに答えていて、何人もの人がエンロンのような大企業で仕事が出来て意気揚々としているのに、何年か経つとみんな夜、眠れなくなったり、うつ病になったり、無意識のレベルでは悪いことをしているとわかっているために、人間性が破綻していくことも語られる。
この本の著者の1人、べセニーさんは映画の中でもインタビューに答えていますが、大学生に毛が生えた位にしか見えない、特に頭良さそうでも、派手さもない人なんですが、この人はFortune 500のレポーターで、この人が唯一「計算が合わないし、これを見るとこの会社がどうやって利益を上げているのかわからない」と指摘し、エンロンのエグゼキュティヴにインタビューを申し込み、ごく単純な質問「どうやって利益を上げているんですか?」と質問するや、エグゼキュティヴ激爆!アカウンティングのスペシャリスト6人を彼女のところに送り込み、ツジツマの合わない説明で煙に巻き「彼女は馬鹿だからわからない」と決め付ける。 べセニーさんも、周りのアナリスト達が絶賛しているし、わからない自分が馬鹿なのかと思ったそうですが、そこはやはりこの人の方が本当は頭が良かったのでしょう、「エンロンは過大評価されていないか?」という記事をFoutune 500に発表し、それが後々には、『The Smartest Guys In The Room しかし、やるせない気持ちになりました。もう既に50歳も過ぎている人が退職金全部失うと言うのは、結構辛いでしょうね。それに、会社の体質に洗脳されて、悪いことをしていると思わず人非人になってしまう普通の人たちも、きっと自分のしていたことを今振り返ってみて、物凄い罪の意識に捕らわれているかもしれない。しかも、実際に悪いことをしたエグゼキュティヴたちは、さっさと会社の株を払い戻して、それこそ何十、何百ミリオンドルというお金を手に入れてから会社を潰しているんです。犯罪の罪に問われたとしても、拝金主義のまかり通るアメリカでは、金の力で刑務所行きを免れたり、優遇されたりするのだろうなあ。[03/25/06] Key Words 映画 エンロン 経済 べセニー・マクリーン ビジネス
映画
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Lonesome Jimシェアブログ1573に投稿
オハイオ、インディアナ、ミシガンと言えば、「Mid West(中西部)」、Flat(平坦)で、Boring(退屈)なところの代名詞のように言われています。ここは東京を拠点に言うのなら茨城、栃木、群馬って感じ?千葉、埼玉のように電車で行って帰って来るほど都会に近くもなく、上京するとなったら住むしかない位の遠さ。
脚本を書いたジェームス・ストロウズは、インディアナ出身で、撮影の行われた街は彼の故郷、ジムの家も本当にストロウズの両親の家で、お父さんと姪っ子さんたちまで実際に出演している。家族の名前もみんなストロウズの本当の家族の名前。大都会でライターになろうなんて思ったら、夢破れて田舎に帰った人なんて沢山いたんだろうから、そういう人の話にインスパイアされたのでしょうか。 夢破れたジムには同情するのですが、なかなか素直に感情移入できないようなキャラクターに作り上げています。お母さん(メリー・ケイ・プレイス)の財布からお金を取ってバーに行き、昔の知り合いに会うと、のこのこ帰って来たのが恥ずかしくて避けるくせに、仕事着のまま飲んでいる看護婦のアニタ(リヴ・タイラー)に話しかけるときは「・・・マンハッタンに住んでいる頃、病院が近くにあったよ」とか、ニューヨークに住んでいたことをさりげなく自慢する。 それとか、30過ぎても最低賃金で働き、2人の娘の養育費を払えなくて両親と住んでいる、お兄さんのティム(ケヴィン・コリガン)に「俺もどうしょうもないけど、お前は悲劇だな。良く生きていられるな」などと言ったり、ジムのことをスゴイ心配しているお母さんが「息子達が幸せそうじゃないのは、私達のせい?親として、何か間違ったことをしたかしら・・・正直に教えて」なんて言うお母さんに「親になっちゃいけない人もいるってことだよ」なんて淡々と言ってしまう。 しかしジムのような状況では、自分のことも大嫌いだろうし、怒りや悲しみを他人に投影して意地悪になってしまうのは誰にでもあることなのですが、こうして目の前に見せられるとなかなか受け入れることはできない。そもそも、ライターになるなんて、どこでもできるじゃん。役者だったら、肉体的に都会にいて、色んなところに顔売らなきゃならないだろけどさ。このインターネットのご時世に、書くだけ書いて、あっちこっちに送るのなんて簡単じゃん。書きもしないでエロビデオ観たり、女引っ掛けたりしてる間に書けよ!とか思ってしまう。 リヴ・タイラーが演じる看護婦のアニタは、未婚の母なのだが、デートに息子を連れて行ったり、ジムとバーで出会った夜は自分の働いている病院のベッドにジムを連れ込んだりするキャラクター。デートの際はジムの家に息子を連れて行き、ティムの娘に子守をさせて、自分らはジムの部屋でチョメチョメとか・・・。息子可哀相!とか思ったけど、うちも母親と2人きりだったから、良く考えたら状況は一緒だなあ。女1人で子供を育てるとなると、女として生きることと、母親として生きることが両立できなくて大変だよね。 つーような役柄なのだが、ジム、テイム、それから二人の叔父にあたるイーブル(マーク・ブーン・ジュニア)が、こういう田舎街の、将来にあんまり希望のない人たちの性格をズバリ描写しているのに、このアニタは、リヴ・タイラーがハリウッド的過ぎて、イマイチ説得力がない。看護婦の安っぽいユニフォームを着せても、中古の型が古い車を運転していても、きれいに整えられた眉とか、プクッとしたモデル系の唇とか、スベスベのお肌、さらさらの髪、何を取ってもシングルマザーで、重労働の看護婦で、バーで男を引っ掛けて、子供を放ってセックスしちゃう「出口のない女」には見えない! それを考えると、『グッドガール』で田舎のださい女を巧みに演じたジェニファー・アニストンは結構上手いのかもしれないな。それとも、リヴ・タイラーが生まれたときからハリウッド暮らしだから、やっぱり理解できないのかしら?中西部の田舎の人たちなんて。 ブシェーミ監督作品なので、彼が演技をするときに見せるようなすっごいオフ・ビートな感じが漂ってはいるのですが、それほど面白いとは思わなかった。全体にジムに同情できないような作りにしてあるにも関わらず、ストーリーの結末はかなりありきたりかなあと思ったし。オフ・ビートなインデペンデント系のテイストと、派手さのない淡々としたドラマの中間を行くような話で、丁度そのときの自分の気分にハマれば楽しめるかもしれません。 KEY WORDS 映画 ロンサム・ジム スティーブ・ブシェーミ リヴ・タイラー 今日のレンタルDVD/ビデオ
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Hey, Is Dee Dee Home?シェアブログ1573に投稿
ディーディーって、いい男だなー。ステージでプレイしているところがちょぉぉぉカッコ良くって、「おっ」と思ったんだけど、あの間延びしたようなしゃべり方をしながら大きな目をくりくりさせたり、笑うとくちゃっと可愛い顔になっちゃったり、すっごいチャーミング。
監督のレック・コワルスキは、『Born to Lose: The Last Rock'n'Roll Movie』に挿入するためにディーディーにインタヴューし、『Hey, Is Dee Dee Home?』は、そのディーディーのポーションだけをまとめ、2002年にでディーディーが死んだ後、発表したものらしい。 内容は、どんな風にディーディーとジョニサンがヘロイン仲間になったか、『チャイニーズ・ロック』はどういういきさつでハートブレイカーズの曲になってしまったか、なぜディーディーとジョニサンは仲が悪いのか、あの有名なフランスでの確執の真相は、などなど、ディーディー側の話を聴いてみたいファンなら必見、そうでない人には、ディーディーが座ってしゃべっているだけの、なんのこっちゃな1時間です。 レック・コワルスキは、ヘロイン・アディクトになんらかの魅力を感じているらしく、インタヴューの内容はほとんどがヘロインについて。毎朝ジェリー・ノーランが「ヘロインやりに行こう」とディーディーに電話してきたとか、ハートブレイカーズがライブの後お金をもらうと、みんなでヘロイン買ってパーティ三昧だったとか。 『Please Kill Me』でリチャード・ヘルも語っていたけど、70年代初頭のニューヨークでは、ヘロインは全然危ないものだと思われていなかったらしい。「廃墟になったビルの5階とかで違法に売られているにもかかわらず、長蛇の列で、まるで人気映画を観るために並んでるようだった。みんなきちんと並んで、順番待ちをしている間におしゃべりしたりしてさ。当時は、ヘロインが中毒になるなんて、誰も思ってなかった。2週間使用しなければ、体から完全に排泄されて、それでOKだと思ってた」 40歳になったディーディーは「なんであんなにお気軽だったのかわからない。何歳でヘロイン始めたのかなんて・・・恐ろしくて言いたくない」と言っていたけど、70年代にヘロインやっていた人が廃人になったり、ばたばた死に始めてからじゃないの?みんな本当にヤバイと思い始めたのは? だって話聞いてると、タバコみたいだもん。今はどーだか知らないけど、私が中学、高校の頃なんて、タバコ吸う→不良→かっこいいって感じだったもんね。そんで15,6歳の頃は、吸って具合悪くなってもすぐケロッと直っちゃうし、たいしたことでもないと思ってんのよ。それがトシ取るに従って真剣に具合悪くなったりして、止めようと思う頃には中毒になっていて、なかなか止められない・・・。 ディーディーもヘロインに関して、全く同じようなこと言っていた。それでもなんとか止めたんだけど、また始めてしまったときは、既に結構年くってたので、一回やると2,3日動けないんだって。で、また動けるようになるとまたやってしまう。それで何回も止めたり、また始めたりしたという話しなんだけど、タバコも全く同じだもんね。 ただ、身体に与えるダメージは、ヘロインの方が大きいみたい。年取って来てからタバコ吸うと、次の日まで残るなーって感じするけど、2,3日動けなくなるってのは、相当だよ。ディーディーは、このインタヴューの10年後に、ついにオーヴァードーズして死んでしまうんだけど、若い頃普通にやっていたのをやっただけなのに、身体が受け付けなくなっていたんじゃないかなあと思った。 ディーディーはヘロインを始めた事をかなり後悔していて、『チャイニーズ・ロック』も、作曲しなきゃ良かったと思っていたみたい。この曲のおかげで、まるでヘロインの教祖みたいに扱われるし、そもそもジョニサン達との確執が始まったのも、この曲のせいだし、みたいな。でも、反ヘロインみたいな曲を書いたりはしたくないんだって。「俺がどうこう言うことじゃないしさ、やりたかったらやればいいんだよ。ただ、その代償は自分で払うことになるってことさ」 若いとき、一時の快感のために冒した罪の代償を支払う−この意味がしみじみわかる私は だけど、それを若いときに知ることはできないので、これが人生というものなのね。ジョニサンもディーディーも、あんな輝くような音楽を創り出して、それのおかげで救われた人がたくさんいるのに、本人達は結構哀しい最期だったりして、フェアじゃないわ、なんて思ったけど、なんだかんだ言いながら好きなことして生きてきたんだから、これでいいのかも。会社でスケベなおっさんと働かないで済んだだけでも幸せってもんよね。 Related Article ■ラモーンズ 袋ミュージック インデックス Key Words 音楽 パンク ディーディー ラモーンズ ヘロイン お気に入りミュージシャン
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Raw Power / Iggy and the Stoogesシェアブログ1130に投稿
イギー・ポップとストゥージーズって、すっごい評価されていて、ファンの人も回りに多いし、ラモーンズもニューヨーク・ドールズもみんな「イギー、イギー」って言ってるし、どんなすごいバンドなのかと思っていたら、 期待し過ぎたかな〜。 第一印象はぶっちゃけ「古クサ!」音といい、曲調といい、「こういうのどっかで聴いた・・・・」という感じ。そんなこと言ったら、ラモーンズもドールズも、時代的には古いんだろうけど、私にとっては「今までこんなの聞いたことない」個性が感じられたんだけど、ストゥージーズは、「こういうの、もういい」って感じ? でも、大抵の場合、何度も聴いていると良さがわかってきたり、印象が変わったりするものなので、カーステで毎朝聴こうと思ったんだけど・・・いつもかけてしばらくすると、無意識の内に違うCDに取り替えている!気がつくとドールズの歌に合わせて歌っていたりして、「あれ?!イギー聴いてたんじゃなかったっけ?!?!」って、コワ〜。 で、環境が変われば、印象も変わるかと思って、今度は掃除のお供として聴き始めた。お風呂の掃除とかしながら・・・。どもそうすると、『Penetration』に入る「ぴろ ぴろ ぴろろろ」とかいうエレピとかに失笑してしまう。「なんだかなー」って感じで。 致命的なのは、私、イギーのボーカルってそもそも好きじゃないのかもしんない。甲高い声で歌ったり、低い声で歌ったり、がなったりバラエティに富んでいるんだけど、どれも作り過ぎに聞えちゃう。「あぉぅ!」とか「いぇぃいぇぃいぇ〜」とかもちっともかっこいいと思わないしさ。 でも、もしかしたら歌詞がむっちゃくちゃかっこいいのかと思って、聞き取れないところは調べたりしてみたんだけど、どれも良くあるロックの歌詞って感じだもんなあ。『Search and destory』は、「Look out honey, 'cause I'm using technology」なんて、ビビッドな言葉や韻があったりしてカッコいいけど、他は目の前に情景が浮かんでくるでもないし、深く共感するでもないし、言葉遊びがいかす!とかも思わないし、思考のユニークさに「おお!」と思わされるでもないし。 やっぱ一応、ストゥージーズはミシガンのバンドだし、好きになりたくって色々やってみたけど、ダメだ。気分の問題とか、そんとき求めているものと合致しないと好きになれなかったりするんで、あと何年かしてもう一度聴いてみたらいいかもしんないけど、今回は打ち切りってことで! 追記:「Raw Power」ってかっこいい言葉に聞こえるけど、「実力」って意味なのね!今日たまたま見つけちゃった。 Key Words 音楽 イギー・ポップ ストゥージーズ Raw Power 洋楽CDレビュー
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What About Meシェアブログ1573に投稿
1992年のニューヨーク。両親に先立たれたリサは、マンハッタンに住む叔母さんのところに居候し、仕事を探しているが、学歴もスキルもないリサを雇ってくれるところはなく、ウエイトレスの仕事さえみつからない。その上、ナイーブなリサは、ニューヨークのストリート・スマートな人から1ドル、また1ドルと残り少ないお金まで騙し取られる。
行く当てもなく、真冬のストリートに放り出されたリサは、優しく声をかけてくれた男にスーツーケースをひったくられ、残りの持ち物を一つ、また一つ、と売りさばきながら、ゴミ捨て場から拾った毛布にくるまって道端で寝る、ホームレスとなってしまう・・・ 私も一応、低予算映画ってのは観たことありますが、これは低予算どころか「No 予算」映画です。白黒で、フィルムのつなぎや、音響や、俳優の演技にいたるまで、「ヘタウマ」ならぬ「ヘタヘタ」!だけど、監督/主演のレイチェル・アモーディオさんは、ニューヨーク・パンク・バンドでドラムを叩いていた女性だと言うことですから、「金をかけない」「メイン・ストリームは全く無視」「ヘタヘタ」というのは、意図的に「パンク道」としての作風なのかもしれません。 音楽をジョニー・サンダースが担当し、出演者もニューヨーク・パンクのスター達が目白押しで、アル中のホームレスにディーディー・ラモーン、道端で殺されるマフィアの男にジェリー・ノーラン、リサを自由の女神に連れて行ってくれるいいヤツにリチャード・ヘル、そしてニューオーリンズに住んでいるリサの生き別れになった兄にジョニー・サンダース、その他にも私では知らないような、知る人ぞ知るニューヨーク・アングラ・アート界の人たちがいっぱい出ているようです。 リサがホームレスになって行く過程や、他のホームレスの人たちの生活、例えば、公園で焚き火を囲んで座っていたり、ビルの地下室にもぐりこんで寒さをしのいだりする様子が、90年代初頭のクリーンナップ前のニューヨークを良く描いているんではないかと思います。また、私の大好きなジェリー・ノーランは、ヤクザの抗争のために道端で撃たれて、出てきて2分くらいで死んでしまうのですが、こういうことも、当時良くあったことなのかもしれない。(いや、でばって2分で死んじゃうことじゃなくて、道端で撃たれることが) 実際、リサをしばらくの間泊めてくれたトム(ニック・ゼッド)のアパートでTVを見ていると、警官達が公園をねぐらにしているホームレスを追い出している様子がニュースで流れ、それを見たリサがホームレスのボーイフレンド、ニック(リチャード・エドソン)を探しに行く、というシーンがあります。 リサは結局、真冬に放り出されて風邪をひいてしまったのと、ニックを探しているときにバイクに当て逃げされた傷が元で、自由の女神の足元で死んでしまうのですが、出演者もみんなアクター、アクターしていない普通の人だし、映画にはありがちの「ヒドイ生活だけど、なんとなく憧れてしまう」といような描き方は一切なく、最後の最後まで悲惨を絵に描いたような話で、観てて梅干を食べたような顔になってしまいますが、70年代初頭のパンク/グラム/アングラ・シーンで活躍していた人たちが20年かけて見て来たニューヨークのありのままの姿を脚色せずに描いているところが、「No 予算」映画でありながらレンタル屋にあったり、日本のアマゾンでも売られているくらいの知名度がある理由かなと思いました。 ええトシして何考えてんねん、あんたは、と言われそうですが、私は密かに、つか、かなりおおっぴらに、この危険で、スリージーで、汚い、ニューヨークのストリートに憧れていたのですが、この映画を観て、「わたしにゃ無理だ」と思いました。ニューヨークのタフなストリート、いや、優しい人もいるんですよ。面白いのは、リサを当て逃げしたのはレズビアンのカップルなのですが、この人たちは、傷ついたリサを、自分らが当て逃げした相手とは知らずに、「どうしたの、怪我してる。手当てしてあげるから来な」と結構優しいんです。ただ、貧しくて、警察官とかからはいい扱いをされないので、警察沙汰になるようなことからは何が何でも逃げる。 とにかく生活が大変だからお互い、助け合い、騙しあい、あげたり、もらったり、盗んだり、恵んでやったり。こんな風に生きるのはストレス溜まりそう。私、ストレスに弱いからだめだわ。 しかし、色々考えさせられる映画ではありましたよ。ニューヨークで店でもやってマジメに生きている人たちの身になって考えてみれば、ホームレスの人たちが一掃されて街がきれいになっていいことなんだけど、自分がホームレスだったら?公園を追い出された人たちは、どこへ行ったんでしょう?街は、受け入れ先もちゃんと用意してくれたんでしょうか?あの人たちは行くところがなくて、道端で死んでしまったんではないでしょうな? 印象的だったのは、アパートの地下にもぐりこんで寝ようとしたリサとニックがアパートの人を起こしてしまい、「うるせー!」なんて怒鳴られるんですが、パンクスみたいな若い男の子は「お前ら、地下で寝たら警察呼ぶぞ!」なんて、パンクスのくせに権威主義!対して向かいの部屋のおじいさんは、「あの人たちは、寒さをしのげるところを探しているだけなんだから、ほっといたらいいじゃないか」と言うところです。こういう下町的心意気っていうのが、私が憧れる「失われたニューヨーク」だったのかもなあ。 Key Words 映画 低予算 ニューヨーク 魂の映画
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Chelsea Horror Hotel>シェアブログ1170に投稿
こういうの、スプラッター・ホラー小説って言うの?そういうジャンルはあるのでしょうか?犬を殴ろうとしたイジワルなおばさんの腕を、肘から先、がっぷり咥えて引きちぎり、それをびゆーんと投げてしまう犬。地下室に放置されたバス・タブに、動物の血や内臓を入れ、そしてピラニアを放ち、夜な夜ないけにえをそこに放り込んで儀式をするカルト教団。
背景は1997年のニューヨーク。ディーディーが当時の奥さんバーバラと、飼い犬のベンフィールドとチェルシー・ホテルに住んでいる。最初の数章は、登場人物紹介のつもりなのか、チェルシー・ホテルに住んでいる「Lowlife」、アル中やヤク中、ホームレスやピンプなんかの描写で、これ実話なんだと思ってた。 それが中盤、ディーディーの飼い犬、ベンフィールドがイジワル婆さんの腕を噛み切り、空気を吸い込んで2倍の大きさになってディーディーを守ったり、地下鉄の駅のトイレでディーディーがシド・ヴィシャスの亡霊を見たり、カルト教団の地下室での儀式、なんて出てくるので「フィクションなのかー」と思ったけど、この辺はまだ、ジャンキーが見る妄想の描写とも取れた。 しかしその後、ディーディーがチェルシー・ホテルのロビーで腕から血を吹いている男を野球のバットでめった打ちにして殺したり(このシーンは結構早くに出てきて、妄想かと思っていたんだけど)、トランスベスタイトのバンビを、奥さんのバーバラと一緒にめっためたに切り裂いて、目がポロっておっこっちゃうくらいにして殺したり(うう、『デビルマン』のマンガ版みたいっ)、どんどん殺人を繰り返していく。 で極めつけはカルト教団のヘッドがジョニー・サンダースとジェリー・ノーランで、デッド・ボーイズのスティフ・ベイターや、シド・ヴィシャスもこれに参加しており、チェルシー・ホテルを崩壊させ、みんな地獄に落ちるんだけど、「その前にヘロインやって、ギグをやろう」って!なんのこっちゃ〜! あ、あと、ディーディーらしくて可笑しかったのは、地下で悪魔の集会が行われているとき、デビルが人間に乗り移って、何千何万と集まったドブネズミやゴキブリたちにスピーチするのだけど、そのときゴキブリを始めとする虫たちは、「ひざまずいて、触覚や手とおぼしきものをみんな一斉に上げたり下げたりして、デビルをあがめていた」。私、虫って大嫌いなんだけど、なんかこれって可愛い〜! そんなハチャメチャな小説でありますが、ラモーンズの歌の世界に通ずる異様な可笑しさ、描写のユニークさが反映されているし、シド・ヴィシャスや、ジョニー・サンダース、ラモーンズ等に対してディーディーがどう思っているのかが間接的に解る。ジョニサンがカルト教団のリーダーで、地獄を覗いてみたら、ラモーンズのメンバーがこちらを見上げて笑っていた、とかさ!でも、地獄に落ちる前にギグろう、って話になったとき、嫌だ嫌だと言いながら「う、つ、ついにジョニー・サンダースとジェリー・ノーランとプレイするのか、俺は」なんて思っているところが、なんだかんだ確執があっても憧れていたんだなあ。 インタヴューとかでも、ディーディーは結構本音を言う人みたいだけど、こういうフィクションを書くっていうのは、自分でも気がつかないような潜在意識とかが表に出てくるものだから、本当に深い深〜いところでのディーディーの思考は、この小説にはストレートに反映されているのかなーと思いました。読んでソンはなかったね。 Key Words 本 スプラッター ホラー ディーディー ラモーンズ お気に入りミュージシャン
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Blank Generation / Richard Hell & Voidoidsシェアブログ1130に投稿
リチャード・ヘルさんは、ジョニー・サンダースとハートブレイカーズのオリジナル・メンバーだったという経歴から興味があったのですが、後に『プリーズ・キル・ミー』で読んだところでは、「初めての短髪ロッカー」「ビリビリのTシャツを安全ピンで止めるのを始めた人」で、セックス・ピストルズのスタイルを創りあげたマルコム・マクラレンは、この人からインスパイアされたとか。しかもマルコム・マクラレンは、このアルバムのタイトル曲『ブランク・ジェネレーション』のような曲を書けとピストルズを奨励し、ピストルズのファースト・アルバムにその曲が入っているらしい(聴いたことないけど)。 そして、ハートブレイカーズの代表曲のようになってしまった『チャイニーズ・ロック』を書いているとき煮詰まったディーディー・ラモーンが助けを求めたのがヘルさんで、その流れでハートブレイカーズが『チャイニーズ・ロック』を演奏することになったという、いわばニューヨーク・パンク史上、欠かせない方なわけですな。 ああ、あと、ドラムのマーク・ベルさんは、後にラモーンズのマーキー・ラモーンになる人。 と、そういう先入観でこのアルバムを聴くと、ちょっと違うかも。ラモーンズのようなストレートなパンクじゃないし、ハートブレイカーズのようなストレートなロックンロールでもない。ジャズっぽいコード使いとか、シャンソンぽい曲、スイングみたいなの、フランク・シナトラみたいな曲もあるし、ブルース・ブラザーズみたいな曲もあるし。 それって、ギターの人なのかな、と思いました。全く歪んでないクリアなエレキの音で、でもポロロンって感じじゃなくて、私のシロウト的な感性で言うと、一番硬い弦をパンパンに張って、一番硬いピックでガリガリ弾いたような、なんとも言えない硬い音。 そして、リチャード・ヘルのボーカルが「あっは〜ん」とか「ひ、ひゃ〜」とかいう感じの、悪く言えばバカにしているようなボーカルで(カート・コベインとかも「あうっ」とかやるじゃない、時々。あんな感じ。個人的には、とぼけた感じがViolent Femmes ぽいと思いましたが)、最初、耳障りな感じがしたんですけど、楽曲はキャッチーでかっこいいし、結局は好きになってしまいました。(特に2曲目『Liar Beware』の「おぅおぅおぅおぅおぅおぅおぅお!」っての) リチャード・ヘルが元々は詩人で、後には音楽家ではなく物書きになった経緯を知って聴いたので、歌詞がどんな感じか興味あったのですが、「これぞ私が思う英語の歌詞」って感じです!「何を言っているのかはわかるけど、なんの話やら意味不明」 例えば4曲目の『Betrayal Takes Two』なんか「人生の衝撃は僕ら自身の中で高まる・・・僕らが脱線してしまった本筋から・・・本棚から本を叩き落し・・・それから家に火をつけて、モーテルとくっついてるバーで会い、追った傷全てにキスをした。僕らは本当に生まれ変わったんだ・・・」とか、 なんのこっちゃね〜ん! 9曲目の『The Plan』という曲も、人間関係とかに疲れた男が家にこもって電話にも出ず、一ヶ月かかってとあるプランを練り、昔から知っている女の子とともにそれを実行していく様子が淡々と綴られているのですが、何、これ、近親相姦の曲?! それとももっと抽象的な内容なのですか?! でも、ヘロインとか薬物に関する話なんだろうなあ、と推測される一節も多くて、『New Pleasure』なんかは、まさにそれじゃないかと思うのですが、他の曲にもちょこちょこと、ヤクとか中毒に関する記述が見られたりする。 私が大好きな『Down at the Rock'n'roll Club』はそんな中でも一番歌詞が簡単なんですが(だから好きなのかも)、ボーカルも可愛くって、 みんなに「リチャード、今夜は出かけるの?」って聞かれたが どうも気分が乗らないなあ (と静かに歌ってからいきなり大きな音で) でもシャツをビリビリに破いて 鏡にポーズを取ってみる いやぁ!出かけるぞ! うわーお! イエ〜 スコッチのソーダ割り! イエィ!! この「うわーお!」っていうのが、喉のゴロゴロ言うところを鳴らした、ホンマもんの叫びで、感心します。その次の「イエ〜」ってのはスゴイ低音で、「スコッチのソーダ割り!イエィ!!」ってのが「酒が飲めるぞ!」って言っているようで笑う。 この叫び→低音って言うのをこの曲の中では何度か繰り返すんですけど、それがまさに「ロックンロール・クラブ」で色んな人がしゃべっているのを表しているようで楽しい。 要するに少しシアトリカルなのね。 その他にもこの曲には、 ストリートの空気は薄く、ぼんやり明るい夜 クラブの前には活力のないむき出しの目がたむろしている でもドアを開けるとノイズが床を揺り動かす 毎晩毎晩来ているけど、今夜が一番! なんて、これってCGBGのことかなあなんて情景が頭に浮かんでくるような描写がいい。 でもさすがは詩人、韻も良く踏んでるし、「Pompous jerk」とか、「Perpetual jive (dive)」とか、「Berserk」とか、あまりロックの歌詞でお目にかからないような単語がいっぱい。たくさん勉強させていただきました。 と歌詞の話しばっかで退屈されたかもしれませんが、さっき言ったように音楽的にもキャッチーで特に最初の3曲と5,6曲目なんかはノリノリ。ヴォイドイズって、パンクというよりニューウェーブ系に影響を与えたんじゃないかなあと思う。っつってもあんまり知らないからなんとも言えないけど。 でも確かに私のCDコレクションに新しい空気を吹き込んでくれたことに間違いはないです。 Key Words 音楽 リチャード・ヘル ヴォイドイズ ブランク・ジェネレーション |















