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Rent
ミュージカルを好きな人は、その独特な雰囲気が好きなんでしょうが、そういうものを見慣れない私にとっては、初めて本物のメキシコ料理を食べたときのように、ク、クサイ!クサ過ぎる!
ミュージカルの歌って、ロックっぽいのとか、何々ぽいというのを演っても、全てミュージカル風に味付けしてあるので、「ロックのようでロックじゃない、ポップのようでポップじゃない、そ・れ・は・何・か・と・訊・ね・た・ら、ミュージカル!ミュージカル!」って感じで、しかもストーリーを伝えなきゃならないので、楽曲としての完成度がかなり犠牲になっているような気がして好きになれない。しかも歌が入るたんびに「なんでいちいち歌わなきゃいけないんだ!普通にしゃべれよぉ~!」とストーリーを中断されるようなフラストレーションを感じます。 しかし。 一旦「音楽がこの映画の言語なんだ」ということを受け入れてしまえば、全く気にならなくなって、何気に足がリズムを刻んでいるからコワイです!つーか、この映画は、そういうのを「クサイ!」と思っている私を納得させてしまった!それに「ミュージカルなんて見慣れてないからな~」とか思っていた私ですが、私のお気に入り映画の1つに『ロッキー・ホラー・ショー そっからは結構ぐいぐい引き込まれて行っちゃって、エンジェル(ウィルソン・ジャーメイン)のお葬式のシーンでは、不覚にも泣いてしまいましたよ!あんな、メロメロにメロドラマチックに、葬式で歌なんか歌っちゃってるのに、なんでこんなに泣けるんだ~! この物語は、ニュー・ヨークで苦労しているアーティスト達の物語なのですね。、同性愛やエイズや貧困が当たり前のように周りにあって、かなり私が送っているような生活とは違っているのに、なぜか妙にキャラクターに共感してしまうと言うか、「一生懸命、生きましょう!」というメッセージが嫌味じゃなくストレートに伝わってきて、見終わった後爽やかな気持ちになれました。これはまさに「拾いモンの映画」!! Key Words 映画 ミュージカル レント ロザリオ・ドーソン 拾いモンの映画 Related Article ■トレイ・パーカーは、このミュージカルを好きだからパロッてしまったのでは?! 『チーム☆アメリカ』 スポンサーサイト
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Capote
カンサスのだだっ広い平野が映し出され、ぽつんと建っている一軒家のドアをノックする女の子。返事がないので、訪ねてきた友達の名前を呼びながら家の中に入る。バック・グランド・ミュージックがないので、風の音や木の床に靴がこつこつ当たる音がやけに大きく響く。
この冒頭の場面は『ツイン・ピークス 実在のトゥルーマン・カポーティが書いた『冷血 カポーティが、出版関係のパーティではいつも他人や自分をこき下ろしたりしながら笑いをとるのが大好きなエンターティナーであった様子や、殺人犯のペリー・スミスの話を聞いているときの哀れみの表情。頭や顔を撃たれて殺された一家の死体を葬儀屋で見た後、がっくり落ち込んで恋人に電話をかけるときのしょぼんとした姿や話し振り。どれを取っても絶妙に上手い。 カポーティの幼馴染で、彼の取材を手伝うことになったネル・ハーパー・リーを演じたキャサリン・キーナーも非常にリアルで秀逸だった。特にホフマンとの絡みは最高で、本当の幼馴染のように息が合っていた。二人が取材している事件を担当した刑事のアルビン(クリス・クーパー)の家に招かれ、またカポーティがいつものエンターティメント性を発揮しておしゃべりをするのだが、ネルが絡んでくると輪をかけて可笑しい。また、カポーティは一風変わった人なので、普通の人がビックリするようなことをすると目でたしなめるネルなのだが、このキャサリン・キーナーの演技が、セリフもなく本当に目だけ、ボディ・ランゲージだけで非常に多くを表現しているところがさすがである。 他の脇役たち、例えば刑事・アルビン役のクリス・クーパー、カポーティの恋人役のブルース・グリーンウッド、ニューヨーク・タイムスの編集者のボブ・バラバン、そして殺人犯のペリー・スミスを演じたクリフトン・コリンズJr.と、みんな上手くキャスティングされていて、雰囲気がバッチリ合っているし、実力もあるという、こういう映画は最近あまり見ない。 しかし、『ブロークバック・マウンテン』のようにDVDも買うか、絶賛するかと言われたら、ちょっと「?」である。なぜだろう。場面場面はいい、役者の表現力も秀逸である。しかし、何らかのケミストリーがない。私の中でパーンとはじけるものがない。もっともっと引き込まれて観たかったのだけど、そこまでぐいぐい引っ張っていく、吸引力のある映画ではなかった。 Related Articles ■映画偉人伝 キャサリン・キーナー ■映画偉人伝 フィリップ・シーモア・ホフマン
【5/12/06】 |
Chu's Favorite Movie Personage: still a cutie, but will be a fuckin bad ass! No.39
1981年2月17日、カリフォルニアはLA生まれ。あだ名はジョー、もしくはジョーイ。身長178cm。アメリカで1996年から2001年まで放映された人気シットコム『3rd Rock From the Sun』のトミー役で一躍有名に。 チュチュ的好感度☆☆☆☆☆ またイキのいいのが入りましたよ!コロンビア大学に通うために役者業は休業していたらしいのですが、最近の新作にがんがん出まくってます。既に『ミステリアス・スキン』と『ブリック』はレヴューしましたが、アメリカ公開12月のタランティーノがエグゼキュティブ・プロデューサーやってる『Killshot』という映画にミッキー・ローク、ダイアン・レインなどと共演しているのをプレヴューで発見。『ミステリアス・スキン』や『ブリック』の時の「男の子」って感じじゃなくて、汚らしくって男っぽい役のようで、期待大!ちょっと頭の良さそうなオーリーって感じよね。こういうのがどんどん出てきちゃうから、やっぱハリウッドは生き馬の目を抜くようなところなんだろうなあ。まだあまり情報がないのですが、インタビューで生意気なこと言ってますので、読んであげましょう。この人結構作品選んでるみたいで、良作に出ているから要チェックよ! ■「いい脚本ってのはめったにないね。『ブリック』は読むだけでも面白いホンだった。『わー、このセリフ、口の中で気持ちいい』って感じだったよ。セリフってかっこいいセットや衣装やカメラワークのために設定してある映画が多いんだけど、この映画の世界はセリフから成っている」 ■「濡れ場って意味ないシーンだよね。役者を裸にするための理由付けみたいな」 ■「役者って、昔はセレブじゃなかったんだよ。100年前まで、劇場ってのは売春宿の隣にあったんだぜ。役者はみんな貧乏で、セレブってのは王室だったんだ。アメリカが王室を廃止してから、セレブとショウビズが合体したってわけ。それって不健康だと思う。セレブの雑誌や、ショウってみんなハリウッドから来ている。ハリウッドがこれを創っているんだよ。これって世界中で起こっている悪いことの元凶だと思う。強欲や自己中を奨励している。いい仕事をしたやつじゃなくて、金を持っているやつが偉いとかさ。映画は大好きだけど、セレブ神話と映画にはなんのかかわりもないと思う。 ジョセフ・ゴードン-レヴィットの出演作品
■Premium Rush (2011) (filming) ■Live with It (2010) (post-production) .... Adam ■インセプション (2010) .... Arthur ■Morgan and Destiny's Eleventeenth Date: The Zeppelin Zoo (2010) .... Morgan M. Morgensen/Narrator ■Elektra Luxx (2010) .... Bert Rodriguez ■Morgan M. Morgansen's Date with Destiny (2010) .... Morgan M. Morgensen/Narrator ■Hesher (2010) .... Hesher ■G.I. Joe: The Rise of Cobra (2009) .... Rex Lewis / Cobra Commander ■G.I. Joe: The Rise of Cobra (2009) (VG) (voice) .... Cobra Commander ■Women in Trouble (2009) .... Bert Rodriguez ■Uncertainty (2009) .... Bobby ■(500)日のサマー (2009) .... Tom Hansen ■Big Breaks (2009) .... Todd Sterling ■Killshot (2008) .... Richie Nix ■セントアンナの奇跡(2008) .... Tim Boyle ■Stop-Loss (2008) .... Tommy Burgess ■The Lookout (2007) .... Chris Pratt ■Shadowboxer(2005) この人は悪くないけど、映画自体がイマイチね.... ■Havoc(2005) とぼけた3枚目役が上手い、上手い! ■"Numb3rs" - Sacrifice (2005) TV Episode .... Scott ■ブリック(2005) ■ミステリアス・スキン(2004) ■Latter Days (2003) .... Elder Paul Ryder ■Treasure Planet (2002) (voice) .... Jim Hawkins ■"3rd Rock from the Sun" .... Tommy Solomon ■Manic (2001) 面白くない!! ■"The Outer Limits" - Something About Harry (2000) TV Episode .... Zach ■Forever Lulu (2000) .... Martin Ellsworth ■Picking Up the Pieces (2000) .... Flaco ■10 Things I Hate About You (1999) .... Cameron James ■"That '70s Show" - Eric's Buddy (1998) TV Episode .... Buddy Morgan ■Halloween H20: 20 Years Later (1998) .... Jimmy Howell ■Sweet Jane (1998) .... Tony ■The Juror (1996) .... Oliver Laird ■The Great Elephant Escape (1995) (TV) .... Matthew ■"Roseanne" - Single Married Female (1995) TV Episode .... George - Follow the Son (1994) TV Episode .... George - I Pray the Lord My Stove to Keep (1994) TV Episode .... George - Daughters and Other Strangers (1993) TV Episode .... George ■Angels in the Outfield (1994) .... Roger Bomman ■The Road Killers (1994) .... Rich ■Holy Matrimony (1994) .... Ezekiel ■"Dr. Quinn, Medicine Woman" - The Secret (1993) TV Episode .... Zack Lawson ■Gregory K (1993) (TV) .... Gregory Kingsley ■"The Powers That Be" .... Pierce Van Horne - Bradley Gets Fired (1993) TV Episode .... Pierce Van Horne - Grammargate: Part 1 (1993) TV Episode .... Pierce Van Horne - Grammargate: Part 2 (1993) TV Episode .... Pierce Van Horne - Grandma's Big Decision (1993) TV Episode .... Pierce Van Horne - St. Caitlyn of Shears (1993) TV Episode .... Pierce Van Horne (6 more) ■Partners (1993) (TV) ■A River Runs Through It (1992) .... Young Norman ■Beethoven (1992) .... Student #1 ■"L.A. Law" - Lose the Boss (1991) TV Episode ■"Quantum Leap" - Permanent Wave - June 2, 1983 (1991) TV Episode .... Kyle ■"China Beach" - Quest (1991) TV Episode .... Archie Winslow, Age 9 ■Plymouth (1991) (TV) .... Simon ■Hi Honey - I'm Dead (1991) (TV) .... Josh Stadler ■Changes (1991) (TV) .... Matt Hallam ■"Dark Shadows" .... David Collins (1991)/Daniel (1991) ■"Murder, She Wrote" - Shear Madness (1990) TV Episode .... Boy #1 ■Dark Shadows (1990) (TV) .... David Collins ■Settle the Score (1989) (TV) .... Justin ■"Family Ties" - Father, Can You Spare a Dime? (1988) TV Episode .... Dougie - Sign of the Times (1988) TV Episode .... Dougie ■Stranger on My Land (1988) (TV) .... Rounder Key Word 映画 俳優 ジョセフ・ゴードン-レヴィット |
The Truman Show
これってなんかスゴイ映画なんですか?アカデミー賞とかにもノミネートされたみたいだし、レンタルが一週間だったので、コメンタリーからインタヴューから、特典はくまなく観たんですけど、みんな「これはスゴイ映画だ!」と自画自賛。1人、ローラ・レニーだけが、「トゥルーマン・ショーは・・・・スゴイ」とあまり言葉になってないところが可笑しかったけど。
コメンタリーの中で監督さんか脚本の人かなんかが、「こういうのはうそ臭いなと思われたらインパクトが薄れるから、ツッコミが入らないように綿密に脚本を練って練って練り直した」と言っているんですが、まさにその通りで、私は「あり得ねーよ」と思ってしまったので、あまり訴えてこなかったのかもしれません。 先ほどのシロウトさんの投稿の中に、「最初なんだかわかんなかったから、ネタが割れたときに面白いと思った」っていう意見があって、確かに全く知らないで観たら面白かったのかもしれませんが、DVDのジャケに、「トゥルーマン・バーバンク(ジム・キャリー)はごく平凡な小市民であったが、ある日、自分の生活は、全てTVのリアリティ・ショウの中の作り物であることに気が付いてしまう・・・・・」とバレバレに書いてあるので、あと映画に期待することと言ったら、そのリアリティ・ショウがどんな感じに描かれているのか、とか、気が付いたあとトゥルーマンがどうするのかっていうことですよね。 この映画の中の『トゥルーマン・ショウ』については、中盤くらいで番組の製作者・クリストフ(エド・ハリス)がインタヴューを受けるシーンがあって、そこで思いっきり説明されているのですが、まず、望まれない妊娠をした女性から、この番組の制作会社だか、スポンサーがトゥルーマンを養子縁組する。で、おなかの中にいるときから撮影を始め、それから一日24時間、週七日、一日も休みなくコマーシャルも入れないで、番組として流す。で、一万九百日目かなんかまで来たのかな、トゥルーマンは30歳くらいになっていて、結婚もして、仕事もしている。でも、住んでいる街から、会社から、ぜーんぶ映画のセットの中で、奥さん(ローラ・リニー)もお母さんも親友も、街の人もみーんな役者なんですよ。 で、お天気も日が昇って落ちる時間も全てコントロールされている。トゥルーマンの行動は、全てモニターされていて、なんかまずいことしようとすると、色々画策して止めてしまう。例えば、車で遠くに行こうとするといきなり交通渋滞が起こって、行けなくなったりとか。 いやーこれって絶対無理あると思うよ。いくらデカいセットを作っても、30年も生きていたら旅行に行ったりしない?まあそれは映画の中でクリストフが説明しているように、生まれたときからそういうことしないという環境にいたら、そういうもんだと受け入れてしまうから、疑問には思わない、って言うんだけどさ。トゥルーマンは、小さいときから冒険好きで、大きくなったら世界中を探検したいなんて言うので、その願望を抑えるために色々画策するんだけど、どうせ街自体が作り物なんだったら、ここ以外の場所は無いってことにしちゃえばいいのに。そもそもなんでわざわざ旅行代理店が街にあったりとか、シカゴまで行くバスが通っていたりするのかが解せない。 それに、トゥルーマンの生活は、街中、家中、もしくは共演者やトゥルーマン自身に隠されたカメラ(5000個隠してあるそうで・・・)で撮影され、リアルタイムでずーっと放送されているとのこと。そうしたらさ、私みたいに仕事している人は、会社から帰ってきてからTV観るわけじゃん。すると、トゥルーマンも仕事帰ってきて、家でくつろいでいるわけじゃない?毎日そんなんばっかだったら観るかね?普通のドラマは、仕事で何々が起こったとか、色々なことが1時間という枠に凝縮されているから面白いんであってさ、編集もしないで、トゥルーマンがご飯食べて、お風呂入って寝るところとか毎日観ても、面白くないんじゃないだろうか。 それと、トゥルーマンが死んだと思っていたお父さんに再会するシーンを物凄いドラマチックに仕立ててクリストフが悦に入ってるシーンがあるんだけど、要するにこれは、作り物ではない本物の感情と言うものをカメラに捕らえられたという喜びなんだよな。そういうものを見せたいんだったら、なんでトゥルーマンに本当の恋をさせないんだろう? それと、トゥルーマンがこれはおかしいと気付き始めるとき、例えば、同じ役者が違う日に違う人の役で出てくるのに気が付いたり、同じ通行人と何度も出会ったりするのを疑問に思うのはわかるけど、いきなり「ここでの俺の生活は、誰かにコントロールされている」という結論に達するかなあ、という疑問もある。なぜ、この「街」だけがコントロールされていて、フィジー島はされてないと思うのだろう?奥さんに「お前も一味だろう!」とか迫ったりするんだけど、「なぜ、誰が、どうしてこんなことをしているのだ、俺はどうすればいいのだ」って考えるんだったらわかるんだけど、「ここを脱出しなければ」っていきなり思うってのがわからない。 私だったら絶対途中で観なくなっちゃうと思うなあ。面白くないと思うもん、こんなの。確かにリアリティ・ショウって流行ってるし、それが「リアリティ」だから面白いってのあると思うけど、あれは編集してるからな!24/7垂れ流しされたら、観ないだろう。しかも30年も! でも、そうか、シットコムなんて10年も20年も同じキャストで続くしね。そういうものを想定して作っているわけか。そういうの毎週楽しみにして、何十年も見続けている人は、この映画観て、「あー、こんなことがあったら人権無視しているなあと思うけど、楽しんで見ちゃいそう!」とか思って、自己嫌悪に陥ったりとか、色々考えちゃうわけね。 要するに、『トゥルーマン・ショウ』を作った人の意図もイマイチ不明、それを観る人の意図も不明、トゥルーマンのリアクション自体も疑問、設定が信じられない、などの理由から、私は観ている間中、頭の上に大きなクエスチョン・マークが浮かんだままでした。だいたいさ、奥さん役の人とセックスとかしちゃうわけ? Key Words 映画 トゥルーマン・ショー ジム・キャリー エド・ハリス ローラ・レニー |
Johnney Thunders Live in Cold Blood
1982年ニューヨークでのライブ。タイトルが『In Cold Blood』となっているのは、同名の曲を「ジョン・ベルーシに捧げる」として演っているからなのだが、私にはこのDVDを発売したやつらが in cold blood (冷血)だからだとしか思えん。
ドールズの伝記『Too Much Too Soon』を読んで一番心が痛んだのがジョニサンのその後だったのだが、その中にこんな話しがあった。ライブの日にジョニサンは具合が悪かったので楽屋でヘロインを打った(この辺がジャンキーなんだが・・・)で、注射器の針が腕に刺さったまま折れてしまった。しかしプロモーターは、そんなことにはお構いなく、ジョニサンの髪を掴んでステージまで引きずっていった。ジョニサンは腕に針が刺さって血を流したまま30分演奏した。で、観客もそれでいいんだって。みんなステージでジョニサンが死ぬところを見たいだけだから。 本当にみんなこんなジョニサンの姿が見たいわけ?目の焦点合ってないし、いい男が台無しよ。しかも曲がズルズル続くらしく、途中でカットされているところがすごく多くて、編集も最悪だし。この人すごい上手いんだよ。私はきっちり演奏しているジョニサンが見たいよ。『サンダース、ノーラン、ケーン』のライブは、かなりジョニサンが暴走していたとは言え、これよりは100倍良かった。 これ発売されたの2002年でしょ。ジョニサンが死んだ後でしょ。お金のために発売したとしか思えない。こんなライブに「ラフでタフな本当のジョニー・サンダースが見られるすごいライブ」なんて解説つけて、ラリってるジョニサンの写真を中ジャケにして売るなんて、こいつら鬼だな。 Related Articles ■まだイキのいいジョニサンが見られる『オール・ドールド・アップ』 ■2004年メルトダウン・フェスでのドールズ再結成ライブにはもうジョニサンはいない・・・ ■その他のドールズ関連記事はこちら Key Words 音楽 ロック ライブ ニューヨーク・ドールズ ジョニー・サンダース 追記:良く見たら、表ジャケにも注射器の絵が・・・。マジで面白いと思ってるんだね、これを。本物の鬼だわ。 |
Peter Jackson's King Kong
すっげえ不真面目に観てたんで「映画評」なんて言える代物ではございませんがご了承ください。
で、また寝ちゃって、その日はそれでおしまい。で、続きは月曜日に、晩飯食いながら観ていたんですが、キングコングは既にニューヨークに連れて来られていて、劇場でさらし者になっている。私は近所のスーパーで買える、すっごいおいしいトルティーニをむしゃむしゃ食べていたら、コング、暴れる!逃げ回る観客!ナオミ・ワッツ登場!ナオミを引っつかんでロックフェラービルを登るコング! で、あとはもうおいおい泣いちゃって、トルティーニ食ってる場合じゃなくなってしまいました。ピーター・ジャクソン、リアルだなお前!CGだのの特撮使って、コングが撃たれ、死ぬ様をあんなに残酷にリアルに描きやがって。おかげで魂枯れるほど泣いたよ、私は。 特にニューヨーク・ドールズの伝記で、ジョニー・サンダースのヒドイ生活のことを知った後だったので、コングがモルフィネで気絶させられてニューヨークに連れて来られる様がジョニサンのヘロイン中毒と重なり、ニューヨークで杭にくくりつけられてムリヤリステージに出されるところが、具合悪いジョニサンのことなんか気にもかけなかったプロモーターの話と重なり、コングが怒って暴れるほど観客が喜んで拍手する様が、ジョニサンがステージで死ぬのを観たがった観客と重なり、最後ロックフェラービルから力尽きて落っこちたコングの死体に乗っかって写真を撮るメディアが、ジョニサンの死後にレコードやビデオを発売して金儲けをする音楽業界を髣髴とさせ・・・・・。私はついにこらえきれなくなってフォークを置き、ペーパータオル片手に号泣! コングの動きや、冒頭の大恐慌時代のニューヨークのセットとCGとか、ミステリアスな島に着く前の船が遭難しかけるところとか、島での恐竜とのおっかけっこや、先ほど言及した虫のシーン、全ての映像が素晴らしかったけど、なんかそれだけって感じでした。私がおいおい泣いたコングの最期とか、確かにヒューマニティに対する問いかけとも取れるんですが、かなりありきたり。それにやたらテーマのドラマチックな音楽が、「それほどのシーンかよ!」というところに繰り返し繰り返し挿入されて、すっげー頭痛かった。あと、ナオミ・ワッツが、「お願い、やめてぇ~」と、コングのために叫んだり泣いたりするシーンが、やはり月並みというか、お涙頂戴。いぢめられているのが普通の人間だったら、可哀相ともなんとも思わないようなわざとらしさ。なんで毛がふさふさしている動物だと、あんなに素直に「可哀相に」って思ってしまうのかしらん。 まあこれは割り切って特撮やCGを楽しむ映画だと思ったほうがいいかも。あ、でも、恐竜とおっかけっこするシーン、上手く合成してあるんだけど、あえて「合成です!」ってわかるように撮ってあるようにみえるんですが、あれってオリジナルキングコングに捧げるオマージュなんでしょうかね? ■この映画で名前がメジャーになったジャック・ブラックの出演作品一覧 Key Words 映画 キングコング ピーター・ジャクソン |
Broken Flowers
冒頭、現在の彼女であるシェリー(ジュリー・デルピー)が出て行ってしまうのですが、彼女は「私はあなたの愛人みたい。唯一違うのは、あなたは結婚していないことよ」と言います。
シェリーが欲しかったものは、子供でも家庭でもなく、本当に心が触れ合えるような相手だったと思うのですが、ドンはそういうものの必要性がわからず、現在まで刹那的な関係を繰り返してきただけなのですね。 それが、実は自分には息子がいるらしいと言われ、徐々にそれが心に浸透してくると、「こいつかなあ、あいつかなあ」とキョロキョロしてしまうドン。しかしそれらしき男の子と出逢って会話をするも、気持ち悪がられてしまう。 若いときには必要なかったものなのに、年を取ってくるとそれがないのが寂しい。しかし、それは若いときに「うざってえな~」と思いながらもキープしていた人の手にしかなく、今から手に入れようと思っても、もう無理なのです。 ドンの隣人であるウィンストンが「それ」を象徴しているように思います。ウィンストンはドンの唯一親しい友人でありながら、ドンと好対照を成す存在として描かれています。貧乏子だくさんで、3つの仕事を掛け持ちし、バイタリティに溢れている。家族はみんな幸せそうで、理想の人生のように見える。 でも私はウィンストンの家庭は作り過ぎだなと思った。これは、ドンの孤独感を強調するために置いたキャラで、このキャラ自体にあまり意味は見出せなかった。ドンが会いに行く昔の彼女たちも同様で、単にドンが一度も心を通わす人間関係を持ったことがないことを観客に納得させるための存在で、他に何か深い意義があるようには見えなかった。4人ともタイプが違うので、ドンの薄い愛情に対するリアクションの違いが面白いと言えば面白い。ローラは単純になつかしー!って感じでセックスしちゃうし、ドラはあきらめてるし、カルメンは嫌っているし、ペニーは怒っている。唯一、現在の彼女シェリーだけが、ドンとの恋愛関係がどういうものなのかを説明している。 なんで人間ってのは、彼氏・彼女、家族、子供がいないと寂しいのかね?というか、本当に寂しいんだろうか?こういう映画が「寂しいですよ」と言うから寂しいんであって、本当は寂しくないんじゃないだろうか。 このドンって人も、コンピューターでわかんないことがあると電話してくる隣人がいて、そこの奥さんとも子供とも仲がいい。ミステリアスな手紙が来ると、ああしなさい、こうしなさいと世話も焼いてくれる。隣に住んでいるのにわざわざコーヒー・ショップへ行って話したりすることもある。こういう友達がいるだけじゃ、幸せじゃないのかな。 最近、家族とか結婚とか恋愛関係というものの限界や欺瞞のことを良く考える自分としては、イマイチ共感できなかった。 Related Articles ■一番過激な元カノ・ペニーを演じているティルダ・スゥイントンの映画偉人伝 ■こちらもジャームッシュ/マーレイのコラボ『コーヒー&シガレッツ』 Key Words 映画 ドラマ ブロークン・フラワーズ ビル・マーレイ ティルダ・スゥイントン ジム・ジャームッシュ 【5/14/06】 |
Thunders, Kane & Nolan: You Can't Put Your Arms Around a Memory
ニューヨーク・ドールズの他界してしまった3人、ジョニー・サンダース、アーサー・ケーン、ジェリー・ノーランが、1987年1月、LAのロキシーで「非公式」に行ったドールズ再結成ギグのDVDつーことなんですが、別に再結成でもなんでもない、ジョニサンのバンドにアーサーとジェリーが参加しただけで、ドールズ観たいと思うとがっかりすると思います。 ライブは進んでいきます。 カメラは、舞台向かって左側に据え付けた一台だけで、家庭用ビデオの可能性もあり、編集もされてません。発売されたのが2005年と言うことを考えると、ドールズ再結成(2004年)に便乗して、たまたま撮影していた誰かが売り出したのかもしれません。 いきなりテンション高い『パイプライン』で「デケデケデケデケ!」と幕開け(オリジナルの「てけてけてけてけ」よりはちびっと歪んでいる)、3曲目の『パーソナリティ・クライシス』では、若いキッズがヘッドバンギングでのるのる! 80年代のかなり計算された「ショウ」ばっかり観てきた私にとって、このライブ・ハウスのノリの、チューニングに5分くらいかけちゃうような「ギグ」は、とっても自己満足ぽくって「なんだかなー」と思ったのですが、慣れてくると、逆にあんまり練られてない良さも感じられる。自己満足と自由奔放の紙一重のところと言うか。 これってジョニサンの典型的なギグなのかなと思いました。お客さんは、すごいハード・コアなファンがいるかと思えば、興味本位っぽく観ている人もいるし、ビールぶっ掛けられたり、ラフというか、悪く言えばミュージシャンを尊敬していない、良く言えば目線が同じライブ。 中盤、バックのみんなが引っ込んで、キリストの絵を張ったアコギを弾きながらジョニサンが、かなり陶酔してアコースティック・レパートリーを披露するのですが、2曲やって、3曲目、いきなり途中でやめて、「あー、バックのやつら呼んでくるわ」・・・。ファンの子たちが「なんだよー、やめんなよー」で、ジョニサンが「なんだよ、お前ら。ハードな曲の方が面白いぞ。・・・なんだ、もう1曲聴きたいの?よし」とうなずいて、またいそいそとアコギ持ってきて、髪を整えていたくしを、そのまま頭にかんざしのようにつけたまま『ロンリー・プラネット・ボーイ』を感情たっぷりに歌ってるし。で、のっちゃって、もう1曲演っちゃうし。でもアコギ・パートでは1曲終わるごとにお辞儀したりして、そういうところがなんか憎めないヤツ。しかもこのアコースティック・パートは、ファンの子たちが最初から最後までバカでかい声で合唱していて、何か微笑ましいものがありました。 ジョニサンは髪をツンツンにおっ立てて、80年代のニュー・ウェーブの人みたいだったけど、長いコート着て、スリムにブーツといういでたちで、なかなか格好良かった。私のセクシー・ダイナマイト、ジェリー・ノーランは、まあドールズの頃からなんかアゴとかまるっこかったけど、ちっと肥えた感じでしたね。それはいいけど、あの前が短髪で後ろポニーテール、それだけはカンベンしてくれ。あの髪型考えたやつ、引き回しの上獄門にしたい。アーサーは、ただ地味っていうか、ほとんどスポットライトも当たんないし。もうこの頃はモルモン教に改宗していたのかしら? アコースティック・パートの後、今度はバックの3人(あ、サイド・ギターで、全然知らない黒人の人が参加しています)で、かなり長い間インスト演ってて、ジョニサンは休んでいただけかもしれないけど「バックでヘロイン打ってんのかなー」と、ちょっと哀しくなっちゃった。死んでなければ笑い話で済むんだけど、いろいろ裏話を知っちゃった後だと、やっぱ哀しいね。 後半はジョニサンの自己中にさらに磨きがかかって暴走気味ですが、ブルース・セッション風なインストもやり、ギター置いてヘンな踊りも披露し、ピック落っことしたりしても絶妙のタイミングでギター・ソロ始めたり、結構見せてくれます。すっごいいいライブだとは言わないけど、これならハートブレイカーズの最盛期あたりはかなりいいのでは、と思わせられたライブ。 Related Articles Related Articles ■あの頃のドールズの唯一の映像『オール・ドールド・アップ』 ■これでドールズと出逢った映画『ニューヨーク・ドール』 ■2004年メルトダウン・フェスでの再結成ライブの全貌のDVDはこちらで ■その他のドールズ関連記事はこちら Key Words 音楽 ロック ライブ ニューヨーク・ドールズ ジョニー・サンダース ジェリー・ノーラン アーサー“キラー”ケーン |
Gimmie Shelter
「ちょうどストーンズの『ギミー・シェルター』が公開された頃で、俺とビリーは2日に一辺は観に行ってたよ。客電をつけて、ミックが「ニューヨーク!Let's look at you now!」というところで、ジョニーが写るんだぜ。友達に肩車してもらって、髪の毛をいじってるんだ。観る度にビリーと『ねえ、こいつ、俺らの学校にいたヤツじゃねぇか?』って言ってたよ」
ただそれだけが目的で観たんで、内容全然知らなかったんですけど、最初のストーンズのライブの所はなかなか興味深く観れました。あれって、マジソン・スクエア・ガーデン?客電が付いた感じが『レッド・ツェッペリン熱狂のライブ』と似ていたよ。ミックもピチピチTシャツにピンクのサテン・スカーフかなんか巻いちゃって、若い!可愛い!それにしてもミックってすごいエネルギー有り余っていたんじゃないの、ずーっと動きっぱなし。 あまりキース・リチャードが写らないのにはちょっとがっかり。この頃のフィルムっていかんせんボーカルばっかり写して、バンドの全貌というか、雰囲気が良くわからないことが多い。MTV見慣れちゃった私達にはかなり物足りない。 その後、突如ティナ・ターナーのすっげえいやらしいパフォーマンスが登場。何、前座でもやったのかな?とにかくあんた、ティナのマイクをなぜるしぐさがやらしーよ!で歌もやらしーし。そんで「suck it! suck it!」と叫ばれた日にゃー。ティナさん、ロックしてまんなー!(ボーナス・トラックで、ティナ・ターナーと旦那でギターのアイク・ターナーと、ストーンズのメンバーが楽屋で談笑しているシーンあり。映画『ティナ』で、アイクがティナに暴力を働いていたのを知っていたので、このあとホテルに帰って、『お前、ミック・ジャガーに色目使ってただろう!』って殴られたのかなー、お気の毒に、などと考えた) このあと、フリー・コンサートのセットアップとか、それに来た人たちの車がずーーーーっと何マイルも続くとことか、みんなヤクでラリッっているところがすっげえ長くて死ぬかと思った。アマゾンの解説を見たら、
ストーンズのメンバーがこのUSツアーのフィルムを見ながら編集しているのかな?で、この「オルタモントの悲劇」について語ろうとしているんだけど、ロクなこと言えなくて黙っちゃう。チャーリー・ワッツが「俺、なんとなく憶えてるなあ、ねえ、ミック?」なんていうとミックは慌てて「憶えてない、憶えてない」なんて否定しているので、本当は何にも言いたくないんだな。そりゃそうだよねえ、自分らのコンサートで人死んで、めったなこと言えないよ。(チャーリー・ワッツも黙んなさい) でも、だったらこのフィルムは何だったわけ?最初は単にUSツアーのフィルムを作ろうと思ったんだけど、たまたま「悲劇」が起きたから、それを中心にしたわけ?なんかストーンズの映画って感じじゃないもん。まあ、解説で語られているとおり、ふらわ~ちるどれん、ピース、愛と平和のヒッピー時代の終結を象徴していると言えばしているわな。冒頭シルヴェインもこの映画大好きで何度も観たと言っているし、その時代を生きた人には意味があるんだろうね。確かに私も未だにMTVミュージック・アワードでモトリーとGNRがケンカしたとこ観たいなあとか思うし。気持ちはわからないでもないが、フィルムとしては中途半端。オルタモントの悲劇だけにするか、ストーンズのライブフィルムにするか、どっちかに絞った方がアピール度は高かったと思うな。 それにしてもヘルス・エンジェルスに警備頼むってのは、無謀なことしたもんだねえ・・・。 Related Articles ■本物を観た後考えると、うーん、やっぱりこっちではメンバー美化し過ぎ『ブライアン・ジョーンズ ストーンズがら消えた男』 ■ローリング・ストンズがデトロイトにやってきた! Key Words 映画 音楽 ロック ローリング・ストーンズ ギミー・シェルター ライブ |
Brick
排水路に横たわるエミリーの死体。それを見つめるブランダン。二日前にブランダンは、元カノ・エミリーに助けを求められ、彼女を捜していた。エミリーを殺したのは誰なのか真相を暴こうと、情報通のブライアンの助けを借りて、行動を起こすブランダン・・・・。 ツイン・ピークス』じゃん!雰囲気もそのままで、エレキやエレピを使った年代・カテゴリー不明の音楽や、音の無い不気味な画面の感じや、へんな登場人物。激しくデヴィッド・リンチに洗脳されてないか? と、私は思ったのですが、ロジャー・イバートさんの意見では、これは昔の探偵ものを彷彿とさせるそうです。実際、監督/脚本のライアン・ジョンソンは、1929年から1934年のダシール・ハメットが書いたハードボイルド・クライム・ノベルにインスパイアされてこの映画を撮ったそうで、イバートさんはハンフリー・ボガードの『マルタの鷹』や、それから、こちらもハード・ボイルドにインスパイアされて、ティーン・エイジャーのキャストで撮った1976年の『ダウンタウン物語』(十代のジョディ・フォスターが出ている)などの名前を引き合いに出してこの映画を語っています。 私はこの手はとんとわからないので、イバートさんのご意見をさらに拝借すると、主人公のブランダンは典型的なgumshoe(ゴム底の靴:探偵の意)であり、ブランダンの行動にイラ付く高校の校長は、探偵モノに出てくる、権威(普通は警察)の象徴で、ブランダンを頭脳で助けるザ・ブライアンは、昔の白黒映画では情報屋や新聞記者として探偵を助けるために出てくるキャラだとか。 言われてみれば、携帯電話が蔓延するこのご時世に、主人公ブランダンは公衆電話を良く使うし、彼の部屋にある電話は昔の黒電話のような代物。それとやたらと靴のショットが多いんですけど、若いくせにいやにおっさんくさい、茶色い皮靴を履いていて、それも探偵映画に捧げるオマージュなんでしょうか? ミステリー/サスペンスとしてもなかなか面白いのですが、こちらもイバートさんの言うとおり、誰がエミリーを殺したかという謎解きよりも、登場人物のライフスタイル、しぐさや会話、そういう面白さがメインであって、それもこういう探偵モノの不文律なんだそうです。そういわれてみると『ツイン・ピークス』もそうだったな。えんえんと物語りは続いていき、その都度暴かれる登場人物の謎、それらの絡みの面白さ、どーでもいいダイアローグの面白さ(実はそれら全部意味があったんだけど、後にならないとわからないんだナ)などなど。 ただ、登場人物が会話で色々謎解きや説明するのが長いので、物語を追っていくのに疲れました。高校生ですから、しゃべり方がぞんざいだし、スラング多いし、しかもドラッグ・ディーラー絡みになるとそっちの方のスラングも多いし、しょうがないから、聴覚に障害がある人用についている英語のサブタイトルをつけて観てみたんですが、情報が多すぎて読みきれないので、スローモーで観たよ!あー疲れた。 Related Article ■最近注目のジョセフ・ゴードン-レヴィットのもう一つの主演作『ミステリアス・スキン』 ■ジョセフ・ゴードン-レヴィット 映画偉人伝 Key Words 映画 ミステリー サスペンス ブリック ジョセフ・ゴードン-レヴィット |
New York Dolls: Too Much Too Soon
「ニューヨーク・ドールズがロンドンに来たとき・・・爆弾が落ちたような衝撃だった」とボブ・ゲルドフが映画『ニューヨーク・ドール』で語っていたように、ドールズは当時のシーンに物凄い影響を与え、それが今でも脈々と続いている。80年代のヘア・メタルも、セックス・ピストルズも、エアロスミスも、キッスも、ニューヨーク・ドールズが先にあったということがわかれば納得してしまうんである。
まずへぇぇ~と思ったのはシルヴェインはエジプトからの移民なんだって。小さい頃に両親に連れられてフランス経由でアメリカに来て、中学校の頃まで英語もしゃべれず、そんなときに学校で知り合ったのがオリジナル・ドラマーのビリー・マルシア。ビリーはコロンビアからの移民で、2人が並んでブロークン・イングリッシュでしゃべっていると「まるでジプシーの兄弟のようだったに違いない」と著者(ニーナ・アントニア)が書いている。デヴィッドJoがノルウェイとアイリッシュの混血、ジョニサンがイタリア人、そしてシルヴェインがエジプト人と、フロントの3人が物凄いエキゾチックなことを考えると、金髪で長身の、いわゆるフツーのアメリカ人であるベースのアーサーが至極かすんで見えるのも頷けるな。 そして、あのドールズのぶっ飛びファッションの源になったのが、このビリーとシルヴェインが組んで創設したファッション・ブランド。2人はビリーのおねえさんたちを巻き込んでおサイケなセーターをデザイン、製作して売っていたそうだ。ニューヨークでロンドン・ブーツを最初に履き出したのはドールズなんだって。なんたって、その手の商売をやっているビリーのねーちゃんが、どこで買えばいいか知っているってんだから。 後にドールズに絡んでくるマルコム・マクラレンも、当時ロンドンでブティックかなんか持っていたようで、その辺の絡みでシルヴェインと知り合ったようだ。 モトリー・クルー 70年代初頭のニューヨークのティーン達は、日曜日にドレス・アップしてセントラル・パークのとある噴水の周りにたむろするのが流行で、それが「ピース」とか言いながらすぐ裸になってしまう60年代のヒッピーに対する回答だったようである。そんな中でジョニー・サンダースは、むちゃくちゃかっこいい服を着ていてみんなから注目されていた。「あとでわかったことなんだけど、ジョニーは女物の服を買って、おねえさんに直してもらって着ていたんだって。おれはジョニーの着ていたベルベットのスーツが超かっこいいんでニューヨーク中探し回ったけど、見つからないはずだよ」とアーサーがインタヴューで語っているが、そういうアーサーも、高校で最初にベルボトム・ジーンズを履いてきた注目のファッション野郎だったそうである。 そんなお洒落な男の子達がライブ・ハウスや、アート・スクールや、セントラル・パークなんかで出逢い、ニューヨーク・ドールズというバンドが形になって行くのだが、そこへ「女装」というテイストを注入したのがデイヴィッド・ジョハンソンである。前に「こいつはロックじゃない!」と書いたことがあるけど(こちらの記事で)、デヴィッドJoは確かに少し毛色が違くて、ロック・シーンというよりは、アーティスト達の中で生活しており、本を読み、博学で、洞察力に富んだ詩をノートいっぱいに書きつけ、「世界で最初の、豊胸手術をしたロック・スターになる」とか言ってしまうようなガキだった。 しかし当時、女装をしないまでも女の服を着て歩くというのは物凄いタブーだったそうだ。まだゲイ・レズビアン・ムーヴメントが活発になる以前の話で、もしゲイの男が道端でリンチにあっても、誰もなんとも思わない時代だったらしい(この辺は『ブロークバック・マウンテン』を観ると良くわかるよな)。 そんな中でドールズは、アート系のクラブで定期的に演奏し、お客さんもドラッグ・クイーンやぶっ飛びファッション系の若者が大半で、デヴィッド・ボウイがドールズを見るためだけにニューヨークに来たり、アンディ・ウォーホールがパーティには必ずドールズのメンバーを伴って現れたりと、そちら関係ではもんのすごい盛り上がっていた。 (一番笑ったのは、ボウイがデヴィッドJoとニューヨークで過ごした夜の逸話。危ない一画の赤信号で止まったトラックの、気性の荒そうな運ちゃんがデヴィッドJoに「ヘイ、ベイべー、お○○こ舐めさせろ」と絡んできたら、デヴィッドJoが、「悪いけど、ちんちんしゃぶってもらうことになるぜ、マザ・ファッカー、トラックから降りてきな!」とやり合っている脇で、ボウイがブルブル震えながら「やめて、デヴィッド、やめてよ」と止めたという逸話。後にボウイは『Watch That Man』という曲の中で「I was shaking like a leaf / For I didn't understand their conversation(私は木の葉のように震えていた/彼らの会話が理解できなくて)」と、この時の恐怖を歌っているらしい!ぎゃははははは!) しかし普通の音楽業界ではキワモノ扱いで、それでなくともバンドのイメージが反社会的なため、契約しようというプロダクションやレコード会社はほとんどなかった。極め付けがビリー・マルシアがヨーロッパツアー中にオーバードーズで死んでしまったことで、それまで「女のカッコをしたキワモノ」というイメージにさらに「ヤク中」という暗いイメージまで背負い込み、さらにメジャー・デヴューから遠のいてしまう。 しかし、ジェリー・ノーランを新ドラマーに向かえてデヴューした後は、ロック・マガジンの読者投票一位のバンドになったり、デヴィッドJoとガール・フレンドのシリンダの生活がティーン・マガジンに載ったり(デヴィッドJoとシリンダがニューヨークでお買い物!とか、二人の家族とセントラル・パークでバーベキュー!とか)相当な人気者だったらしい。 その頃、同じシーンで活動していたキッスは、カウボーイのカッコをしたマッチョなバンドで、ドールズを見てからロンブー履いてメイクアップをし始めたそうだ。ドールズの前座をしていたこのバンドが後にメジャーになれたのは「動物とかのメイクで、ドールズの退廃的でケバいイメージを払拭し、マンガに徹したため」と、ドールズのファンだった著者は皮肉たっぷりである。 同じ頃ボストンで活動していたエアロスミスとドールズは、同じプロダクションと契約し、同じマネジメントの下で統括されていた。まるで二つのバンドを比べて、上手く波に乗った方をキープしようという感じだったそうだ。(他の記事で読んだところでは、マネジメントがエアロのステージ・アクションに磨きをかけるために、ドールズのショウを観に行かせたらしい。スティーヴン・タイラーの、髪をくしゃくしゃにするしぐさとか、しゃがんでから立ち上がるアクションとか、スカーフでおしりをふきふきしたりするのは、明らかにデヴィッドJoのパクリ) 結果的にはエアロスミスがジリジリと売れ始めてきた頃、マネジメントがライバルとなるドールズが邪魔で、ドールズをホール級の会場をツアーするバンドから、クラブ・サーキットのドサ廻りに格下げしたのが始まりで、マネジメントと決裂、マルコム・マクラレンと組んでコミュニストのイメージで売り出したのが、まだヴェトナムが現実であった当時のアメリカでは究極の拒絶反応を引き起こし、ドールズは闇に葬られて行くのである。 ドールズで失敗したマルコム・マクラレンは、同じようなコンセプトのバッドボーイ・バンド、セックス・ピストルズをロンドンでプロデュースしようと、シルヴェインに声をかけるが、シルヴェインはドールズの残骸と共に日本ツアーする方を選び、シルヴェインのクリーム色のレス・ポールだけがロンドンに渡り、後のセックス・ピストルズのギタリスト、スティーヴ・ジョーンズによってプレイされるのである。 ドールズは確かに運のないバンドで、マネジメントやレコード会社にいいように扱われてしまったのだが、ドールズ自身も既にドラッグや酒でかなりひどい状況で、ライブのセットも新曲がないためほとんど変わらないし、2枚目のアルバムは、1枚目に入らなかった曲がほとんどで、バンドに常に進化していくという底力がなかったような印象を受けた。2枚目がコケた以降も、プロダクションに捨てられたあとも、メンバーがドラッグや酒におぼれず前向きにバンドを立て直そうと思えば、なんとかなったのかもしれないが、そんな風にがんばろうとしたのはシルヴェインだけだったようだ。 その後は本当に、本当に悲惨で、読んでいるのが辛かったが、もう少し色々知って、落ち着いて彼らのその後を語れるようになるまでは、その辺のことは書かないでおこう。今、読み始めたもう一つのドールズの伝記は、さらに詳しい時代考証に基づいているようだし、哀しい話に触れるのはそれを読んでからでも良かろう。 ■一番新しいドールズのバイオは、2006年に発売された『Trash!: Complete New York Dolls』 ■ストーンズのコンサートを観に来ていた、まだシロウトの頃のジョニサンが観れる、『ギミー・シェルター』 ■その他のドールズ関連記事はこちら Key Words 本 ニューヨーク・ドールズ ロック 伝記 デヴィッド・ヨハンソン ジョニー・サンダース シルヴェイン ビリー・マルシア ジェリー・ノーラン |
p.s.
コロンビア大学芸術学部で入学選考部部長として働く39歳のルイーズ(ローラ・リニー)が、高校生の時に付き合っていた、事故で若くしてこの世を去った恋人と同じ、Fスコット・フェインスタッドという名前の入学願書を見つける。会ってみると顔もそっくり、描く絵もそっくり。15歳の年齢差があるにも関わらず、Fスコット(トパー・グレイス)もルイーズに魅かれて、二人は付き合い始めるのだが・・・。
それが、ルイーズが元夫のピーターと晩ご飯を食べているとき(寿司だった)、ある告白をするシーンでちょっと面白くなってきた。ピーターは、「彼女が出来た」という。いくらもう関係ないとは言っても、しかも自分も若い男とエロエロしてしまったとは言っても、やはり元夫に彼女がいるのは気になる。すると、ピーターは、その彼女とはリハビリで会ったという。 「俺は中毒なんだ・・・」「なんの?」「・・・タバコあるか?」 言いたくなさそうなピーター。一服つけた後おもむろに「セックス」 ルイーズは「???? 別れる前の3年くらい、ほとんどセックスしなかったじゃないの・・・あ・・・・・まさか・・・・」 「そうなんだ・・・ごめん」 「何人?!」「え」「何人?!」「憶えてないよ」「何人?!」「何百人か・・・」「何百人?!」ここで泣きそうになるルイーズ。この辺でワタクシはすでにニタニタし始めている。 そのあとこの元夫は「女だけじゃないんだ・・・」「えっ!・・・何人?!」「そんなにたくさんじゃないよ」「って、何人よ!」「・・・10人以下だよ」「@%$*!!!!」 もーここでワタクシはソファから転げ落ちて笑ってしまいました。浮気されていただけでもショックなのに、相手は何百人で、しかも男も!それで、「君との関係はすごく大事だから、今でも修復したいと思っている」とかマジで言ってる元夫と、信じられないという顔をしているルイーズがすっげえ可笑しい。こんときのローラ・リニーの顔が最高! このシーンの前までは、ルイーズが今でも一番愛している高校時代の恋人を思い出すシーンとか、メロドラマちっくで「ついてけね」と思いながら観ていたのですが、このシーン以降は適当にユーモアもあってなかなか良かったです。 それに私、ローラ・リニーって好きなんだよね。『エミリー・ローズ』の時みたいなスーツ着てビシバシのビジネス・ウーマンってのもいいのですが、この映画での、年増っぽくムチムチっと肥えて、ピンクのセーターや、ベレー帽なんかも可愛くていい。笑うとえくぼなんかできちゃって、またちょっと違う印象。 最近、邦題に文句ばっか言っちゃって悪いのですが、『ルイーズに訪れた恋は・・・』って、センスねーな。原題の『p.s.』も意味不明だけど、これは死んだ恋人からの追伸ってこと?そんだったら『忘れられないあなた』とか、そのくらいの月並みな邦題でも良かったんじゃないの?結構、月並みな話しだし・・・ Key Words 映画 ルイーズに訪れた恋は… ローラ・リニー トパー・グレイス |
Assault on Precinct 13シェアブログ111506に投稿
アノラックとスノトレととりあえず生態学+両方で取り上げられていた『アサルト13 要塞警察』。観たい観たいと思いつつも、日本公開が近いくーだらないインデペンデントを先に観ておこうと思って後回しにしてきたが、プロフェッショナルなアーティストが好きのTomokoさんのご要望でローレンス・フィッシュバーンの偉人伝を書くのにリサーチしていたら、出演映画一覧の中に『アサルト13』が・・・。んー、天気もいいし、セーリ始まって気分もいいし、久々にドンパチ映画を観るか!
しかし実はイーサンはチンピラではなくローニックという刑事で、冒頭の麻薬おとり捜査が失敗したせいなのか、今は閉鎖寸前の13分署長。大晦日なのに吹雪の中を車で出勤していくところは「デトロイトかよ」と思ったら、カーラジオで「デトロイトは真っ白な大晦日になりそうです」なんてちゃんと前フリが。嬉しいねえ。 分署では、すんごい派手な顔したセクレタリーのおねーちゃん、アイリス(ドレア・デ・マテオ:後にビショップに「ヘイ、セクレタリー」と呼ばれているのと、制服を着ていないので、本当にセクレタリーだと思ったのだが、とある評では女刑事と言われていた。刑事なら私服なのはわかるけど、「サージ、お願いしますよう」なんて、分署長のローニックの方が上司みたいな口きいてたけど、そういうもんなの?とにかく、この娘の地位はイマイチ不明)が、ミニスカ&ピンヒールのブーツでホリディの飾りつけをしながら警官達と軽口叩いたりしているほのぼのさが『ダイ・ハード2』を思い出したね。ま、こっちはクリスマスだったけど。 で、分署長のところに精神科医、アレックス(マリア・ベロ)がやってきて色々話しているところで、失敗した麻薬おとり捜査で同僚を失ったせいでローニックが心のトラブルを抱えていることがわかったりする。 仕事中とは言え、みんなで酒飲んでハッピー・ニューイヤーしよー!とか思っていたところへ、雪でにっちもさっちも行かなくなった囚人護送車が、一晩泊まらせてくれとやってくるのだが、それを受け入れた後、謎のマスク野郎が二人忍び込んできて、囚人護送の管理者が撃たれ、その後謎の一団に13分署は包囲され、マシンガンでだだだだだーと撃たれる。 囚人の一人、デトロイトの大きなヤクザ組織の親玉、ビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)が法廷で証言するとヤバイことになる汚職警官達がこの一味の正体で、ビショップを葬るために攻撃を仕掛けてくるのだが・・・・。 包囲されたあとマシンガンの一斉射撃が始まったくらいでは「ここまでするかなー」とか冷静に思っていたんだけど、ロケット・ランチャーでどっかーん!と来た時には、イスから転げ落ちました。その派手なドンパチの裏でまたもや裏から1人忍び込んで来るんだけど、最初の二人はフツーの服装にスキーマスクだったのに、今回の人はスワットみたいな重装備で、顔も全部覆って、ヘルメットかぶってアイ・スコープまでつけてる!こ、この飛躍が可笑しい! しかも、このアイデンティティ不明のスワット・ルックの人が次から次へとわらわら出てきて、ほとんどスター・ウォーズの世界。武器庫に銃が残ってなくて、武器が無いビショップが、ウォッカのビンに火をつけてこのスワット・ルックに投げつける!そしてスワット・ルックが火だるまになって窓からダイビング~!とか、もう、笑いが止まらない。 ねー、汚職警官ってそんなにたくさんいるの?そもそも、こんな破天荒な計画に乗るのかね、みんな。誰か「もっといい方法がある」って言う人がいても良さそうなもんなんだが!それにさー、こんな武器とか装備とか、警察の使ってるんでしょ?ビショップを殺せたとしても、「お前らみんな大晦日に何してたんだ!」って言われたらどーするの?! 削除シーンで、さっきのダイビングして丸焦げになった人が死んだとき、汚職警官の親玉・デュバル(ガブリエル・バーン)が、丸焦げが持ってた十字架を「コイツのワイフに渡してやれ」なんて言ってんだけど、死んだ理由はなんて説明するんだよ~!最後、極め付けに「POLICE」と書かれたヘリコプターが出てきたときはひっくり返ってしまいました。 そんな脚本なんだが、イーサン・ホークに言わせると「今まで読んだアクションの脚本の中で一番」だったんだと!ぜんっぜん筋は通ってないけど、面白いんだよ!・・・それにね、結構意外性があるんだよね。なんかバカバカしい感じがするかもしれないけど、冷酷なところもあってさ、「ええええ!」と思わさしてくれるんだな。 邦題の『アサルト13 要塞警察』は、『プライベート・ライアン』と同じ、「とんでもないところではしょっちゃって、意味不明」な邦題。「13分署」ってのはどっちかっつーと「Precinct 13」の方なんですが、「プリシンクト」って言いづらいし、日本人に馴染みねーから、いいや、これ取っちゃえ、という。それに全然「要塞警察」じゃないじゃないか!・・・「13分署」ってのを日本語で使ったら、日本の刑事ドラマみたいでちゃっちいと思ったのかなあ。でも『13分署危機一髪!』くらいの方が、この映画のB級さかげんを表現できて、粋な邦題になったと思うんだがなあ。 Related Articles ■ローレンス・フィッシュバーンの偉人伝 ■イーサン・ホークの偉人伝 ■マリア・ベロの映画偉人伝 Key Words 映画 アサルト13 ローレンス・フィッシュバーン 笑った映画 |
Looks like a C*nt Oops Movie Personage No.37
キーラ・クリスティーナ・ナイトレイは、1985年3月26日、ロンドン南にある郊外リッチモンドで生まれる。両親とも俳優で、お母さんは後に作家になる。3歳にして芸能プロダクションに入りたいと両親を説得、6歳から夏休みだけ演劇活動を許される。 ■『スター・ウォーズ エピソードI』でクイーン・アミダラ(ナタリー・ポートマン)の影武者を演じることは、公開まで秘密にされていた。二人はそっくりで、撮影中は母親達にさえ見分けがつかなかったらしい。 ■7歳の時に失読症と診断され、家族のサポートで十代の頃までにはかなり良くなったが、今でも特別なめがねを使用している。 ■特徴のある容姿は、Spanish Armadaが祖先であるBlack Scottishの地が入っている母親ゆずり。 ■シエナ・ミラーと友達 ■『キング・アーサー』に出演するため、3ヶ月間、週4日トレーニングをしたそう。ウエイト・リフティングが2時間、その後ボクシング、ファイティングもしくは乗馬を3時間。(違うインタヴューでは7ヶ月と答えている) ■靴のコレクター。「気に入った靴があったら、サイズが合わなくても買っちゃう」 ■(『スター・ウォーズ エピソードI』について)「私もママも『スター・ウォーズ』が大好きだから出演したのに、撮影中フォースは現れないし、本物のライト・サーベルを使ってなくてちょっとムカついた」 ■(『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』の撮影で)「スカーレット・オハラが、ウエスト55cm、みたいなコルセットをつけてたから、私もやってみようと思って。ウエストがすごい細くなって、胸の谷間がナイスだったけど、5分が限界よ。息ができなくて。」 ■「雑誌とか新聞は、読むのやめたの。パパラッチとかに付けられたりしていると思うと怖くて。良くそのことを考えて、怖くなって泣くの。」 ■「イギリスで『最もみすぼらしい人』の一人に選ばれて誇りに思ってるわ。だってその通りだもん」 ■(『キング・アーサー』の役柄について)「Guinevereは計算高くて、出会った人みんなを、セックスや殺人で操っていく。この役やるのはすごい励みになったわ!」 ■チュチュ的好感度☆☆ 拙ブログで、ナタリー・ポートマンに引き続き「エロ」「ヌード」などの言葉とカップリングで検索されることの多い女優さん。ナタリー・ポートマンもそうでしたが、インタヴューのパートがものすげー長かったんで、かなりはしょりました。やっぱ若い女は良くしゃべるのかねえ。性格悪そうな顔してるので好感度☆だったんだけど、インタヴューの中で、自分は男勝りで、あまりパーティとか好きじゃないと言っていたのに好感持ちまして、☆☆としときました。 出演作品
■Atonement (2007) (post-production) .... Cecilia Tallis ■Pirates of the Caribbean: At Worlds End (2007) (post-production) .... Elizabeth Swann ■Silk (2007) (post-production) (attached) .... Helene Joncour ■Pirates of the Caribbean: Dead Man's Chest (2006) .... Elizabeth Swann ■『ドミノ』(2005)・・・アバズレ3 ■『プライドと偏見』・・・アバズレ2 ■『ジャケット』・・・アバズレ1 ■Stories of Lost Souls (2005) .... Leah (segment New Year's Eve) ■半病人とキレた戦士役が良かった『キング・アーサー』(2004) .... Guinevere ■Love Actually (2003) .... Juliet ■Pirates of the Caribbean (2003) (VG) (voice) .... Narrator ■パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』(2003) .... Elizabeth Swann ■Gaijin (2003) (V) (voice) .... Kate ■The Seasons Alter (2002) .... Helena ■"Doctor Zhivago" (2002) (mini) TV Series .... Lara Antipova (neé Guishar) ■New Year's Eve (2002) .... Leah ■Pure (2002) .... Louise ■Thunderpants (2002) (uncredited) .... Music School Student ■Bend It Like Beckham (2002) .... Juliette 'Jules' Paxton ■The Hole (2001) .... Frances 'Frankie' Almond Smith ■Princess of Thieves (2001) (TV) .... Gwyn ■Deflation (2001) .... Jogger ■"Oliver Twist" (1999) (mini) TV Series (as Kiera Knightley) .... Rose Fleming ■『スター・ウォーズ エピソードI』(1999) .... Sabé ■Coming Home (1998) (TV) .... Young Judith ■Treasure Seekers (1996) (TV) .... The Princess ■Innocent Lies (1995) .... Young Celia ■"The Bill" - Swan Song (1995) TV Episode .... Sheena Rose ■A Village Affair (1994) .... Natasha Jordan ■Royal Celebration (1993) (TV) .... Little Girl Key Words 映画 俳優 女優 キーラ・ナイトレイ |
He's a REAL Bad-Ass-Mofo Movie Personage No.37
1961年7月30日、ジョージアはオーガスタ生まれ。両親の離婚後、高校で数学の先生をしていたお母さんと一緒に、ニューヨークのブルックリンに移転。10歳の時、マンハッタンの小さな劇場でラリー・フィッシュバーンの名で初舞台。子役スター的な扱われ方をしないように注意深くキャリアを積む。 ■1991年に名前をラリーからローレンスに変える。 ■ニューヨークのリンカーン・スクエア・アカデミーで演劇を学ぶ。 ■『オセロ』(1995)の主役に、映画で抜擢された初めての黒人。これ以前の映画では皆、白人が黒人のメイクをして演じていた。 ■よくサミュエル・L・ジャクソンと間違えられる。1996年に『パルプ・フィクション』が公開されたとき、たくさんの人に「Mr.ジャクソン、名演技でしたね」と褒められたらしい。 ■『マトリックス』シリーズの出演料は$15ミリオン、プラス売り上げの3.75%(チュチュ注:たくさん、ってことです)。 ■バイクで全世界の美術館を回る、Guggenheim Motorcycle Club の創設者の1人。 ■グラウンディングス・シアターで朗読をしていたとき出逢ったポール・リューベンズに、子供番組『ピーウィーズ・プレイハウス』(1986)のカウボーイ・カーティスに抜擢された。『ボーイズン・ザ・フッド』を書いたジョン・シングルトンがこの番組でアシスタントをしていた。 ■ユニセフの大使であり、UNの子供のための基金(教育、健康、人権など)の委員でもある。 ■『Once in the Life』(2000)で監督デヴューを果たす。 ■『キスキス バンバン~LA的殺人事件』(2005) DVDのコメンタリーによると、作品中に出てくるジェナロス・ビールのコマーシャルの熊の声はフィッシュバーンがやっているらしい。 ■「悪役はたくさん演ったなあ。そんな役ばっかり来るんだよ。みんな俺の顔見て『ひぇ~』って思うらしい」 ■「俺はそのキャラクターを演じる。そういう意味では俺は性格と言うものを持っていないと思うよ。毎回同じ男を演じるんじゃないんだから。本番になったら、わざと、何をやらかすかわからないって感じにやるのが面白い。」 ■「俺は先生に演劇を教えられるっての理解できない。」 ■チュチュ的好感度☆☆☆ 最近では『マトリックス』のモーフィアスなんでしょうが、私が印象に残っているのは『ティナ』で演じたアイク・ターナー。すっげー怖い暴力夫で、才能のある妻・ティナ・ターナーに嫉妬し、自宅のスタジオで友達が帰ったあといきなり豹変し、その場でボコボコにする場面は、今でもトラウマとして残っています。ああ・・・・・ 出演作品
■4Chosen (2010) (pre-production) .... Ralph Menar ■Red Soil (2009) (pre-production) .... Officer Francis Tompson ■Black Water Transit (2008) (post-production) .... Jack ■Armored (2009/I) (completed) .... Baines ■Days of Wrath (2008) (completed) ■"CSI: Crime Scene Investigation" .... Dr. Raymond Langston (2 episodes, 2008) ■Tortured (2008) .... Archie Green ■ラスベガスをぶっつぶせ (2008) .... Cole Williams ■The Death and Life of Bobby Z (2007) .... Tad Gruzsa ■4: Rise of the Silver Surfer (2007) (voice) .... The Silver Surfer ■TMNT (2007) (voice) .... Narrator ■Bobby (2006) .... Edward Robinson ■Five Fingers (2006) .... Ahmat ■M: I: III (2006) .... Theodore Brassel ■Akeelah and the Bee (2006) .... Dr. Larabee ■True Crime: New York City (2005) (VG) (voice) .... Isaiah Reed ■キスキスバンバン-LA的殺人事件 (2005) (voice) (uncredited) .... Bear in Genaros Beer Commercial ■The Matrix Online (2005) (VG) (voice) .... Morpheus ■Ashes and Snow (2005) .... Narrator ■アサルト13 要塞警察 (2005) .... Marion Bishop ■The Matrix Revolutions (2003) .... Morpheus ■ミスティック・リバー (2003) .... Sgt. Whitey Powers ■Decoded: The Making of 'The Matrix Reloaded' (2003) (TV) ■Enter the Matrix (2003) (VG) (voice) .... Morpheus ■The Matrix Reloaded (2003) .... Morpheus ■Biker Boyz (2003) .... Smoke ■Osmosis Jones (2001) (voice) .... Thrax ■Once in the Life (2000) .... 20/20 Mike ■『マトリックス』(1999) .... Morpheus ■Always Outnumbered (1998) (TV) .... Socrates Fortlow ■Hoodlum (1997) .... Bumpy Johnson ■Event Horizon (1997) .... Captain Miller ■Miss Evers' Boys (1997) (TV) .... Caleb Humphries ■Fled (1996) .... Charles Piper ■Before Your Eyes (1996) (TV) .... Narrator ■『オセロ』(1995) .... Othello ■The Tuskegee Airmen (1995) (TV) .... Hannibal Lee ■Just Cause (1995) .... Sheriff Tanny Brown ■Bad Company (1995/I) .... Nelson Crowe/Narrator ■Higher Learning (1995) .... Professor Maurice Phipps ■Searching for Bobby Fischer (1993) .... Vinnie ■『ティナ』(1993) .... Ike Turner, Sr. ■"Tribeca" - The Box (1993) TV Episode .... Martin ■Deep Cover (1992) (as Larry Fishburne) .... Russell Stevens, Jr./John Hull/Narrator ■『ボーイズン・ザ・フッド』(1991) (as Larry Fishburne) .... Jason 'Furious' Styles ■Class Action (1991) (as Larry Fishburne) .... Nick Holbrook ■Decoration Day (1990) (TV) .... Michael Waring, DOD Man ■King of New York (1990) (as Larry Fishburne) .... Jimmy Jump ■Cadence (1990) (as Larry Fishburne) .... Roosevelt Stokes ■"The Equalizer" - Race Traitors (1989) TV Episode .... Casey Taylor ■Red Heat (1988) (as Larry Fishburne) .... Lt. Charlie Stobbs ■School Daze (1988) .... Dap ■Cherry 2000 (1987) (as Larry Fishburne) .... Glu Glu Lawyer ■Gardens of Stone (1987) (as Larry Fishburne) .... Sgt. Flanagan ■A Nightmare on Elm Street 3: Dream Warriors (1987) (as Larry Fishburne) .... Max ■"Spenser: For Hire" - Personal Demons (1987) TV Episode (as Larry Fishburne) .... David Mukende ■"Miami Vice" - Walk-Alone (1986) TV Episode (as Larry Fishburne) .... Keller - Prison Guard ■"Pee-wee's Playhouse" (1986) TV Series (as Larry Fishburne) .... Cowboy Curtis ■Band of the Hand (1986) .... Cream ■"Hill Street Blues" - Look Homeward, Ninja (1986) TV Episode .... Maurice Haynes ■Quicksilver (1986) (as Larry Fishburne) .... Voodoo ■The Color Purple (1985) (as Larry Fishburne) .... Swain ■The Cotton Club (1984) (as Larry Fishburne) .... Bumpy Rhodes ■Rumble Fish (1983) (as Larry Fishburne) .... Midget ■I Take These Men (1983) (TV) (as Larry Fishburne) .... Hank Johnson ■For Us the Living: The Medgar Evers Story (1983) (TV) (as Larry Fishburme) .... Jimbo Collins ■"Strike Force" - Humiliation (1982) TV Episode (as Larry Fishburne) .... F.T. ■Death Wish II (1982) (as Laurence Fishburne III) .... Cutter ■"M*A*S*H" - The Tooth Shall Set You Free (1982) TV Episode (as Larry Fishburne) .... Corporal Dorsey ■"Trapper John, M.D." - Finders Keepers (1981) TV Episode (as Larry Fishburne) .... Hobie ■A Rumor of War (1980) (TV) .... Lightbulb ■Willie and Phil (1980) (as Lawrence Fishburne III) .... Wilson ■"The Six O'Clock Follies" (1980) TV Series .... Robby Robinson ■Apocalypse Now (1979) (as Larry Fishburne) .... Tyrone 'Clean' Miller ■Fast Break (1979) (as Laurence Fishburne III) .... Street Kid C■ornbread, Earl and Me (1975) (as Laurence Fishburne III) .... Wilford Robinson ■"One Life to Live" (1968) TV Series .... Dr. Joshua "Josh" Hall #1 (1973-1976) ■If You Give a Dance, You Gotta Pay the Band (1972) (TV) .... Fish Key Words 映画 俳優 ローレンス・フィッシュバーン |
Bad-Ass-Mofo Movie Personage No.36
本名ニコラス・キム・コッポラ、身長185cm。1964年1月7日、カリフォルニアはロング・ビーチ生まれ。お父さんは比較文学の教授、お母さんはダンサーで振付師。ビバリーヒルズ高校で演劇を始めたが、17歳でドロップ・アウト、1982年に『初体験 リッジモント・ハイ ■フランシス・フォード・コッポラの甥。ニコラスとソフィア・コッポラはコッポラ・ファミリーのオスカー取得第三世代で、第二はもちろんフランシス・コッポラ、第一はニコラスの祖父に当たるカーマイン・コッポラ。『初体験 リッジモント・ハイ ■ジョニー・デップに最初の仕事を紹介した人。また、トム・ウェイツと親友。 ■芸名は、悪役でありながらスーパー・ヒーローとして崇められた最初の漫画キャラクターと言われている、ルーク・ケイジから取った。インタヴューで、ルークの能力を持てるとしたら何が良いかと聴かれ「空を飛ぶこと」と答えている。 ■イランの王様が持っていたランボルギーニを持っている。 ■1980年代の初頭にパトリシア・アークエットと出逢い、会ったその日にいきなりプロポーズ。アークエットはケイジのことをヘンな人だと思ったが、ふざけて「これをすれば付き合ってあげる」というリストを作ったら、マジにそのリストどおりにし始めたため、怖くなってケイジを避け始めた。しかし後に再会し、結局1995年に結婚した。 ■2001年にアークエットと離婚した後、エルビス・プレスリーの娘、リサ・マリーを交際していると発表、2002年には結婚している。2004年に離婚したとき、「哀しいけど、結婚するべきじゃなかったんだなと思う」と語っている。 ■現在の奥さん、アリス・キムさんとはすし屋で出逢った。キムさんはすし屋のウエイトレスで、2004年に二人が結婚したとき、キムさんは弱冠20才だった。 ■LA郊外の偽物のお城に住んでいて、本物のお城を海外から輸入したいと思っていたが、2006年にとうとうEtzelwangのBavarian村にあるSchloss Neidsteinという小さいお城を購入した。(LAまで運んできたかどうかは不明) ■他の出演者がイライラするくらい、演技の向上に時間をかけることで有名。 ■めまいの発作に悩まされている。 ■ティム・バートンの呪われた企画、『スーパーマン』にキャストされ、衣装の仮付けまでしたことがある。 ■1989年の『Vampire's Kiss』で、本物のゴキブリを食べた。ウワサでは3回撮り直したらしい。「体中の筋肉が『やめろ~』と叫んでいたけど、やったよ、俺は」と、そのときの経験を語っている。 ■背中にシルク・ハットをかぶったトカゲの刺青をしている。 ■2001年にカリフォルニア・ステイト・ユニバーシティで、ファイン・アートの名誉博士号を貰い、卒業式でスピーチした。 ■1980年代初頭、カリフォルニアはナパの、ジャステイン・シエナ高校に通っていた。同級生は、アンジェリーナ・ジョリー、レニー・クラヴィッツ、デヴィッド・シュイマー、ロブ・ライナー、アルバート・ブルックスなどなど多数。 ■「役者というものは、犯罪者みたいなもんで、法を破ってでも常に新しいものを開発していこうという意思がないとダメだね。」 ■「俺は悪魔じゃない。おれはトカゲで、サメで、パンサーだ。俺はLSDやりながらアコーディオンを弾くボブ・デンヴァーになりたいっ」(この発言、酔っ払っているとしか思えません) ■「最近気が付いたのは、映画評が真っ二つに割れたとき、自分はいい仕事をしたってことだ。観客にも自分にも安易過ぎる映画はやりたくないからね。もっと、変わったことがしたい。酷評されるのは好きだよ。人に何がしかの影響を与えたんだな、というのがわかるから。酷評する人は、俺が何をしようとしたのかわからなかったのかもしれないけど、何か感じたんだろうからね」 ■「『ウェザーマン』や『ロード・オブ・ウォー』のような映画を、金が稼げる役者を使って作るのは、非情にリスキーなことなんだよ。大作映画として売り出されてしまうから。これらの映画は、シャープで、刺激的で、ちょっとインデペンデントなテイストを持つ映画なのに、コンピューターに入力されると、実際YなのにみんなXだと思って開けようとするから、開けられないんだよ」(なんとなく言いたいことはわかるのですが、意味不明なこの比喩) チュチュ的好感度☆☆☆☆ 私が印象に残っているニック・ケイジは『赤ちゃん泥棒』のヌボーっとしたケイジと、『ペギー・スーの結婚』 のプレスリーみたいなケイジ。いつの間に、大人の憂いを表現するような役者になってしまったんでしょうか。それにしても、知れば知るほど変な人。 出演作品
■Time Share (2008) (announced) ■The Dance (2008) (announced) .... Billy 'The Kid' Roth ■Amarillo Slim (2008) (pre-production) ■National Treasure 2 (2007) (pre-production) .... Ben Gates ■Time to Kill (2007) (filming) ■Next (2007) (post-production) .... Cris Johnson ■Ghost Rider (2007) (completed) .... Johnny Blaze/Ghost Rider ■The Wicker Man (2006) .... Edward Malus ■World Trade Center (2006) .... John McLoughlin ■The Ant Bully (2006) (voice) .... Zoc ■『ウェザーマン』(2005) これは魅せられました ■『ロード・オブ・ウォー』(2005)これもニック・ケイジだから良かったのかも ■National Treasure (2004) .... Ben Gates ■Matchstick Men (2003) .... Roy Waller ■Adaptation. (2002) .... Charlie Kaufman/Donald Kaufman ■Sonny (2002) .... Acid Yellow ■Windtalkers (2002) .... Sergeant Joe Enders ■Christmas Carol: The Movie (2001) (voice) .... Jacob Marley ■Captain Corelli's Mandolin (2001) .... Captain Antonio Corelli ■『天使のくれた時間』(2000) なんだか底の浅い映画 ■Gone in Sixty Seconds (2000) .... Randall 'Memphis' Raines ■Bringing Out the Dead (1999) .... Frank Pierce ■8MM (1999) .... Tom Welles ■Snake Eyes (1998) .... Rick Santoro ■City of Angels (1998) .... Seth ■Face/Off (1997) .... Castor Troy/Sean Archer ■Con Air (1997) .... Cameron Poe ■The Rock (1996) .... Dr. Stanley Goodspeed ■Leaving Las Vegas (1995) .... Ben Sanderson ■Kiss of Death (1995/I) .... Little Junior Brown ■Trapped in Paradise (1994) .... Bill Firpo ■It Could Happen to You (1994) .... Charlie Lang ■Guarding Tess (1994) .... Doug Chesnic Amos & Andrew (1993) .... Amos Odell ■Deadfall (1993) .... Eddie ■"Saturday Night Live" - Episode #18.1 (1992) TV Episode .... Host ■Honeymoon in Vegas (1992) .... Jack Singer ■Red Rock West (1992) .... Michael Williams ■Zandalee (1991) .... Johnny ■Wild at Heart (1990) .... Sailor Ripley ■Fire Birds (1990) .... Jake Preston ■Tempo di uccidere (1990) .... Enrico Silvestri ■Industrial Symphony No. 1: The Dream of the Broken Hearted (1990) (TV) .... Heartbreaker ■『Vampire's Kiss』(1989) .... Peter Loew ■Never on Tuesday (1988) (uncredited) .... Man in Red Sports Car ■Moonstruck (1987) .... Ronny Cammareri ■『赤ちゃん泥棒』(1987) .... H.I. McDunnough ■『ペギー・スーの結婚』 (1986) .... Charlie Bodell ■The Boy in Blue (1986) .... Ned Hanlan ■Birdy (1984) .... Sergeant Al Columbato ■The Cotton Club (1984) .... Vincent Dwyer ■Racing with the Moon (1984) .... Nicky/Bud ■Rumble Fish (1983) .... Smokey ■Valley Girl (1983) .... Randy ■初体験 リッジモント・ハイ ■Best of Times (1981) (TV) Key Words 映画 俳優 ニコラス・ケイジ |
Keeping the Faith
ニューヨークのティーン・エイジャー、ジェイク(ベン・スティラー)、ブライアン(エドワード・ノートン)そしてアナ(ジェバ・エルフマン)は大の仲良しだったが、お父さんの転勤でアナがLAに引っ越してしまう。ジェイクとブライアンは親友同志のまま大きくなり、2人ともそれぞれの宗教を地道に信じて、ジェイクはユダヤ教会のラバイに、ブライアンはカソリックのプリーストになる。そして、今やバリバリのキャリア・ウーマンに成長したアナは、今度は自分の転勤でニューヨークにやってきて、ジェイクとブライアンとの友情を再開させるが・・・・。
どこだっけ?そうそう、ベン・スティラーの方が二枚目役ってのが解せねえよ。小さい時からスポーツ万能、成績優秀、ラバイになってからもモテモテで、デートのお誘いが絶えない!一応面白いことも言うんだけど、基本的に二枚目役なのよ。 で、アナ役のジェバ・エルフマンての?この人もさー、体はいい体してんだけど、馬面で、泣いてる顔とか耐えられない。ビジネス・ウーマンというカリカリ・ちゃきちゃきした感じには合ってるちゃあ合っているんだが、好みじゃないからあんまり応援したくなくなっちゃうし。 で、この二人がくっついて、可哀想なブライアン(エドワード・ノートン)は、二人がチョメチョメしているのも知らないまま、アナに恋してしまい、アナも自分のことを好きだと勘違いし、カソリックのプリーストというのはセックスも結婚もできないので、自分の信仰を捨ててまでアナを求めるべきか、とか、物凄い苦悩するわけよ。 それなのに! アナとジェイクの付き合いって、遊びにしか見えないんだよ。会えばエッチしてるし、会話の内容とかもお互い挑発的なこと言い合うのばっかだし、削除シーンに入ってた、ジェイクが、太ももに装着できる携帯電話をアナにあげて、アナは会社でそれをつけて仕事し、ジェイクが電話かけてくると携帯がヴァイブレートして、オフィスでイってしまうアナ!これって、笑うべきシーンなの?! なんだかなー。 まあさ、付き合い始めて一ヶ月なんてそんなモンなんだろうけど、ジェイクがアナに魅かれた動機も結局エッチというか。ユダヤ教のラバイなので、みんなが色んな女を紹介してくれる(あ、でもラバイはユダヤ教の女としか結婚できないから、みんなユダヤ人の女)んだけど、そういうあらかじめセット・アップされたものでなく、自然発火的に始まる恋がしてみたいと思っていたところ、ある日アナがすごくセクシーに見えて、勢いでやっちゃうわけなんだな。 でもさ、アナはユダヤ人じゃないので、最初から真剣な付き合いにならないという前提でやっちゃうわけよ・・・。それってさー、1)お前、一応聖職者だろ!2)アナは小さいときからとっても大事にしていた親友じゃないの?しかももう1人の親友・ブライアンもアナのこと大事にしているってわかっているのに。そういう女と火遊びするもんかね。 そんで、アナの方がマジになっちゃって、サンフランシスコに栄転になったのを断ってでもニューヨークに残り、ジェイクと真剣に付き合いたいなんて言い出すと、結構冷たいんだなー。やたらユダヤ教会がどう思うかとか、お母さんがどう思うかとかばっかり心配するんだよ。こういうの「遊び」って言うんじゃないの?そんだけでも後味悪いんだけど、ベン・スティラーがマジでこの色男の役やってるのが輪をかけて解せない! 邦題の『僕たちのアナ・バナナ』と聞くと、この三角関係のロマンスが中心のストーリーのように見えるけど、原題『Keeping the Faith』というのは、ズバリ信仰がこの映画のテーマで、三角関係のロマンスは、ユダヤ教とカソリックという似て非なる物をあえて比較しながら、信仰とは何かを問うための背景でしかないというのがはっきりわかる。で、ジェイクもブライアンも同じくらいの比重で自分の信仰というものを試され、それによって苦悩しているハズなんだけど、私にはどうしてもジェイクはいいかげんなヤサ男にしか見えない! ブライアンが煩悩に悩まされて、カソリックのプリースト暦40年の先輩に打ち明けると「私は身も心も神に捧げてはいるが、それでも10年に一辺くらいは恋に落ちてしまうことがある」なーんて言うのを聞くと、そのけなげさに打たれるね。まあだから考えてみれば、ジェイクとアナの尻軽さがあるからこそ、ブライアンの真摯さ、純粋さを更に強調しているのかもしれない。 エド・ノートンってニューヨーク出身なのかな。ベン・スティラーもそうなんじゃないかと思うんだけど、この映画も随所に「ニュ~ヨ~クゥ~」っていう描写があっていいね。ブライアンがべろんべろんに酔っ払って、道端のゴミ溜めに転んじゃうと、男の人が近づいて行くので、手を貸してあげるのかと思ったら、ゴミを手渡すだけ、とか、まだ子供のブライアンが街角のコンビ二で、ドラッグ・クイーンたちにコーラを買ってきてあげるところとか、結構笑う。それに、ユダヤ教の人とカソリックの人が文字通り隣同士であるというのも、ニューヨークならではかもしれない。 そういうところとか、ジェイクもブライアンも退屈な教会での説教をスタンダップ・コメディみたいにして、教会に人を呼び集めたりとか、その二人が宗教の壁を越えて一緒にコミュニティ・センターを作ったりとか、カソリックとユダヤって相容れない感じがするのだけど、それを軽いタッチでこんな風に描いているのはほのぼのしたね。 そういうところを邦題がばっさり切り取ったのは不満なのだけど、セールス戦略としては正しい?下手に日本人に馴染みのない信仰を強調するような、原題に忠実なタイトルをつけるより、日本人が共感できるような部分を切り取って邦題にするという。それもわかるんだが、それだと、その国の背景がわからなくて、つまらなくない?映画ってやっぱ、それが出てきたお国柄つか、カルチャーとかが反映されているところが面白いんじゃないのかね。それに「アナ・バナナ」という表現は、一回しか出てこなくて、アナがそういう風に実際に呼ばれていたわけじゃないんだけどなあ・・・ まあ、いつものことなんだが。 Key Words 映画 ロマンス 宗教 僕たちのアナ・バナナ ベン・スティラー エドワード・ノートン ジェバ・エルフマン ニューヨーク |