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ニューヨーク・ドールズの『Seven Day Weekend』-DVD評価になるはずだったのだが!!
Seven Day Weekend / New York Dolls

レンタルで観たニューヨーク・ドールズのフィルム『オール・ドールド・アップ』でのドールズのライブも格好良かったのですが、いかんせん白黒なもので、他にはドールズのライブフィルムはないんかいな、とネットで調べたところ、ん?『Seven Day Weekend』のDVD?このタイトルのライブCDは良く見るが、DVDがあったのか!と、今度は宅配レンタルDVDのサイトにて検索してみるが見つからない。フム。しょーがねえなあ・・・買うか!

sevendayweekend.jpg
cd on amazon.com こちらはCDへのリンクですので、ご心配なく・・・

audio-dvd on amazon.com一応これがaudio-DVDへのリンクですが・・・間違って買うなよ!
Song List
1. Seven Day Weekend 2. Frankenstein 3. Mystery Girls 4. Showdown 5. Back In The USA 6. Endless Party 7. Jet Boy 8. It's Too Late 9. Bad Detective 10. Lonely Planet Boy 11. Subway Train 12. Private World 13. Trash 14. Human Being 15. Don't Start Me Talking 16. Hoochie Coochie Man 17. Great Big Kiss 18. Vietnamese Baby 19. Babylon
そして毎日、「今日は来るか、今日は来るか」と待つこと2週間。パッケージ到着後、「いやほほほ~い!」と早速開けてみる。

パッケージにやたらと「Play in any DVD player!」と書いてあるので、なんかいや~な予感がしてきたのだが、とりあえずDVD プレイヤーに突っ込んでみる・・・・。

TVスクリーン左半分に、良く見るドールズの写真に青で着色したもの、右下にふざけた筆記体で1曲目『Seven Day Weekend』の文字が!

ええ~、これって、DVDプレイヤーで聴ける、「オーディオDVD」?!?

急いで返品に関するポリシーを見てみると「開けちゃったものは返せませ~ん」

しょうがないから、動かない画面を凝視しながらドールズの熱いライブ演奏なんか聴いてみる・・・「もしかして曲ごとに写真が変わるかもしれない・・・」・・・変わらんし!色だけでも変えてくんないかな、青から赤、そして黄色とか。

そんなサービスも無く。

わざわざオーディオDVDって出す目的はなんなんだよ!私みたいに勘違いして買う馬鹿者からぼったくるのが目的としか思えないんですが!DVDじゃ、カーステでも聴けねぇじゃねーか!と怒りをKくんにぶつけてみると、「いや、これは、TVとかにすっげえいいオーディオ・システムとかつなげてる人がDVDプレイヤーで聴く用に買うんだよ。」とのこと。へー、そんじゃ、あんたんちで聴いたらどうかね。なんたってKくんは「借金してでもいい機材」の人ですから。

と、嫌がらせを兼ねて、このオーディオDVDを持ってKくんのうちを訪れる。んーもしかしたらすごい臨場感で、すぐそこでドールズがプレイしているような感じがするのかなー!アーサーのベースもぶいんぶいん聴こえるのかなー!などど思いつつかけてみる。

が、えー、元の録音が良くないので、何で聴いても、自分が演ってたバンドのライブをウォークマンで録音したのとなんら変わりない音・・・・。これが海賊盤じゃないということが驚きだ!しかし、Kくんの奥さんF恵ちゃんと会うのは久しぶりだったので、かけっ放しでおしゃべりしていた。時々二人とも意味も無くTVスクリーンの変わらない画像を凝視していることに気がついて苦笑したりする。F恵ちゃんたら、曲目の部分が変わるたびに「あ!今、絵が変わったよ!」って教えてくれるし・・・・。

ま、こんなもの買ったってことでドールズ・マニアの仲間入りさせてくだせえ・・・・・。

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■このオーディオDVD事件で踏ん切りついてついに購入!『オール・ドールド・アップ
■これも是非欲しかったので上記と共に購入。映画『ニューヨーク・ドール
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Key Words
音楽 パンク ロック ニューヨーク・ドールズ アーサー“キラー”ケーン ジョニー・サンダース シルヴェイン・シルヴェイン ジェリー・ノーラン デヴィッド・ヨハンソン Seven Day Weekend
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音楽のある生活 | コメント(0) | 【2006/08/31 10:01】
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『ポリー MY LOVE』-エネルギー吸い取られるほど笑いました!
Along Came Pollyシェアブログ111506に投稿

ちょっとこんなに笑ったのは久しぶり。笑い過ぎて体力消耗しちゃって、栄養補給にスタバまでフラプチーノを買いに行って、やっと一息ついたってくらいす。

alongcamepolly.jpg
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2004
Directed by: John Hamburg
Writing credits: John Hamburg
Cast:
Reuben Feffer: Ben Stiller
Polly Prince: Jennifer Aniston
Sandy Lyle: Philip Seymour Hoffman
Stan Indursky: Alec Baldwin
Claude: Hank Azaria
Leland Van Lew: Bryan Brown
この手のコメディは、通常あんまり好きじゃないんだが、フィリップ・シーモア・ホフマンが出ているということと、たまたま友達が持ってたんで、貸してもらった。

ストーリーは、モロ、ベン・スティラーお得意の、つか、こういうコメディの王道である、冴えない男が恋愛で大奮闘するつーものなんだけど、やはりフィリップ・シーモア・ホフマンをバックドロップに持ってきたのは正解だったね。デブであると言うことを100%包み隠さず使った体当たり演技ですよ!何を着ても似合わないがイジョーに高飛車な、本当に超かっこ悪い男・サンディを嬉々として演じています。

フィリップ・シーモア・ホフマンのお笑いシーンが、やもすればすんごい退屈になってしまう『メリーに首ったけ』の2番煎じ的プロットと交互に入ってきてストーリーをリフレッシュさせてくれるので、結構テンポ良く観れて楽しい。

フィリップ・シーモア・ホフマンがが出て来るところは、ほとんど全部可笑しいんだけど、一つだけ紹介するとなると、やはりバスケをするシーンだな。すっげえ下手なんだけど、ゴールするときに「レインドロップ!」とか「アイスマーン!」とか意味不明なことをいちいち叫びながらキメようとする様がイジョーに可笑しい!しかも絶対入らない。

それと中盤、ベン・スティラーがお客さんとラケット・ボールするシーンがすっげえ可笑しくて、4回くらいリワインドしてしまったんだが(4回目にはさすがに笑えなかったが)、あれって、スクリーン・プレイなんだよなあ、驚いたことに。ラケット・ボールしている人たちって、見たことある?なんかすごいワイルドなんだよね、あのスポーツ。それをえらくヴァイオレントに見せてるんだけど、カメラなんだよね、あの可笑しさを捕らえているのは。

あと、サルサが好きなポリージェニファー・アニストン)のためにリューベン(ベン・スティラー)がサルサを習うんだけど、まあ、その下手さ加減を描いた練習シーンなんかは良くあるギャグネタなんだけどさ、実際にサルサ・クラブでポリーと踊るシーンが結構いいんだよ。バカ面下げて下手ウマに踊るリューベンをスローモーで撮って、それにあきれながらも「ああ、自分のために好きでもないサルサを練習してくれたんだ」という、両手で頬を覆って感動しているポリーの顔をやはりスローモーでズームし、それを交互に出していくところが、可笑しくもあり、ほのぼのもしていて、結構いいスクリーン・プレイだったなあ。

ジェニファー・アニストンもすごくいいよ。自由奔放でちょっとずれてるポリーを無理なく演っている。この人すごい可愛くて好きなんだけど、時々オーバー・アクトというか、わざとらしい演技するんだよね、表情動かさずに口だけでしゃべったりするとかさ。でもこの映画では、演技じゃないんじゃないかって言うくらいはまってて良かった。

だらしない女なんでいつも出掛けにカギが見つからないんだけど(私もです)、電話で「またカギがみつからないんだろ?」と言われ「いや、違うの・・・置いたところにないのよ・・・」というのが笑った。そんで不本意ながらもリューベンがくれたキー・ファインダーを使うと、冷蔵庫の中にあって、「OK、見つかったよ、バイ!」って電話をポンっと投げ捨ててでかけて行っちゃうところとかいい!

普段はこの手のコメディって、バカバカし過ぎてかえって笑えないんだけど(『メリーに首ったけ』なんてぜーんぜん面白くなかった)、これはエネルギー吸い取られるほど笑ったよ。映画観てこんなに笑うなんて、どのくらいぶり?『レッド・ツェッペリン熱狂のライブ』以来だな!あれはコメディじゃないんだが・・・。




Key Words
映画 ポリー MY LOVE ベン・スティラー アニストン  フィリップ・シーモア・ホフマン コメディ ラブコメ
DVDレビュー | コメント(1) | 【2006/08/28 00:22】
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『サムサッカー』アメリカ北西部ヒッピーの「俺様主義病」
Thumbsucker

これねぇ、うちの近くのレンタル屋にはもう結構ずーっと置いてあってさ、借りようかどうしようか悩んでたんだよ。そしたらヤフーの映画情報で、「キアヌ・リーヴスが『今まで観た中で、一番すごいインデペンデントのスクリプト』と褒めた」とかなんとか書いてあったんで、「ああそうなの」と借りてみたんだが・・・。

thumbsucker.jpg
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Mike Mills
Writing credits: Walter Kirn, Mike Mills
Cast:
Justin Cobb: Lou Taylor Pucci
Audrey Cobb: Tilda Swinton
Mike Cobb: Vincent D'Onofrio
Perry Lyman: Keanu Reeves
Matt Scramm: Benjamin Bratt
Rebecca: Keli Garner
Mr. Geary: Vince Vaughn
Joel Cobb: Chase Offerle
・・・キアヌよ・・・

だましたな!

・・・というか、キアヌごときの言うことを真に受けた私が悪いんだが・・・

だいたいさ、観てよ、このDVDのジャケ!どう見てもコメディにしか見えなくない?キアヌの写真(左上)なんか冗談としか思えないでしょ。ハートマークとか使っちゃってるしさ。しかもヴィンス・ヴォーンティルダ・スゥィントンだぜ。こりゃかなりぶっ飛んだコメディだな、とか思いません?

そして裏表紙のストーリーの概要は、

「ジャスティン・コブは、17歳にもなってまだ指をしゃぶっているティーン・エイジャー。指をしゃぶるクセが家庭、恋愛、学校生活の妨げになると認識したジャスティンは、行きつけの歯医者に催眠術でこのクセを止めてもらうことにする。さらに合法に処方された薬やセックスで不安感を克服し、なんとか『普通』の人になろうとするが、『普通』と言うのは単に心の状態でしかないということには気づかないでいる」(チュチュ注:ハートの絵文字は本当にそこに入っていました)

私はこれ絶対『ナポレオン・ダイナマイト(邦題:バス男)』みたいなコメディだと思ったよ。

ところがこれがクソマジメな話なんだよな。そこがまずがっくりきたところなんだけどさ。以下、ヤフー・ムービーに載ってた解説・概要の引用です(自分で書くの面倒臭い。引用よ、引用!人の記事引っ張ってきて「私が書きました」って言ってるわけじゃありませんからね!)

解説:「17歳になっても親指をしゃぶる癖を持ち続ける少年が、漠然とした将来の夢を抱きつつも、自分自身を模索してもがく様子を描いたヒューマンドラマ。X-girlのアートワークやNIKE、GAPなどのTVコマーシャルでも知られる映像クリエーター、マイク・ミルズが長編映画監督デビュー。典型的な中流家庭のゆがみを見つめつつ、少年の心の成長のドラマをみずみずしいタッチで描き上げた彼の演出手腕が素晴らしい。不安定な主人公の少年はもちろん、キアヌ・リーヴス扮(ふん)する風変わりな歯科医、TVドラマの主演俳優に夢中な少年の母親など、ほんのりさまよえる登場キャラクターたちが共感を呼ぶ。作品世界を優しく、愛しげに包み込むサントラも魅力。 (渡邉ひかる)」


概要:「オレゴン州の郊外住宅地に住むジャスティン(ルー・テイラー・プッチ)は、親指を吸う癖を治せず悩んでいた。そんな彼のことを案じた風変わりな歯科医ペリー(キアヌ・リーヴス)は、催眠術で彼の癖を治そうとする。しかし、事態はますます悪化。挙動不審に陥ったジャスティンは注意欠陥多動性障害と診断され、抗うつ剤を服用し始める。」


別にこの渡邉ひかるさんていう方に恨みがあるわけでもなんでもないんですが、「ほんのりさまよえる登場キャラクターたちが共感を呼ぶ」って、この「ほんのりさまよえる」というわけわかんない形容詞が、登場人物をどう捕らえていいかわかんないって暴露しているようなもんだと思わない?いや、渡邉ひかるさんを責めてるんじゃないのよ、本当にわけわかんねーんだよ、この登場人物たちは。でも渡邉ひかるさんはきっと金もらって書いてるんだから、みんなが観にくるようなことを書かなきゃならないわけじゃない。だからこう書くしかないと、こっちが察してあげないといけないんだけどさ。

でもこの映画の舞台ってオレゴンでしょ?ああ~わかった、なんでこの映画わけわかんないか。私、シアトルに住んでたんで、知ってるよ、こういう人たち。「シアトルってオレゴン州じゃないだろう」とツッコミ入れようとしてるあんた!わかってるよ、そんなこたぁ。でも似ているの!オレゴンとワシントン州の人たちは!「アメリカ北西部のヒッピー」ってひとくくりにして呼んでいいんだよ、あの連中は。

そうくると理解できるな、キアヌ・リーブスの演じたヒッピー歯科医。ジャステインの両親が「お父さん、お母さん」じゃなくて、名前で呼ばせるところ(息子がお母さんのことを「オードリー」、お父さんのことを「マイク」と呼ぶ。おかげでこいつら本当の家族じゃないのかと思ったよ。そしたら監督のコメンタリーで「この4人の俳優を一つの屋根の下に置いたら、本当の家族のようにピッタリはまった」なんて言ってやがってさ。はまってねーよ!)。ジャステインのガール・フレンドの親が環境保護の活動家だとか。それにジャスティンが、初めてキスしたときだったかなんかに、駆け上っていく坂!ああいう町並みってシアトルの郊外にもわんさとあるよ。

内容はさ、解説にあるとおり、十代の男の子の自分探し的な話で、そこにADD(Attention Deficit Disorder:注意欠陥多動性障害)の問題や、ティーン・エイジャーのドラッグ・セックス問題、そして親や学校、要するに大人のスタンスなんかも絡めて描いているわけなんだけどさ・・・。

ジャスティンの弟のジョエルがジャスティンに「お前が悩んだり駄々こねたりしてみんなの気を引いている間に、俺は一歩踏み込んでノーマルになろうとしてるんだ」って言うシーンがあるんだけど、その通りなのよ!全く、このアメリカ北西部のヒッピー達はさー、あーだこーだ環境だ、オーガニックだ、人類皆兄弟だーって言ってる割には「俺様主義」だからな。言ってやって、言ってやって!

でもそれを登場人物に言わせちゃってるってことは、自分達はそんなことわかっていると言っているのかね?それともこの原作は、そんなヒッピー文化にうんざりした著者が、連中に突きつけているんだろうか?読んでないからなんとも言えないが、それをこの映像クリエーターだかなんだかの監督が「ほんのりさまよえる」雰囲気にしちゃったのかね。

最後、ジャスティンはニューヨークの大学に行くんだけど、あんた、ニューヨークに出てきたら北西部のヒッピー的戯言は通用しないからね。ここで「俺様主義病」も治るんじゃないの。めでたしめでたしだ。

Key Words
映画 インデペンデント ダメダメ映画 サムサッカー キアヌ・リーブス ヴィンス・ヴォーン ティルダ・スゥィントン ルー・テイラー・プッチ キアヌ・リーヴス

ThumbsuckerThumbsucker

あった、あった、原作本。なんか解説読むと偉く小難しいからやっぱそういう人向けなのかね、こりゃ。
映画評価 | コメント(8) | 【2006/08/27 19:40】
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『デュエイン・ホップウッド』-ありきたりなアルコール依存症の話です
Duane Hopwood

これ観てからもう3週間くらい経っちゃったよ。書こう書こうと思っていたんだけど、あまりにもありきたりな話なんで、どう料理していいのかわからない。わからないからこの際そのまま書くしかないな。

20060808080609.jpg
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Matt Mulhern
Writing credits: Matt Mulhern
Cast:
Duane: David Schwimmer
Linda: Janeane Garofalo
Anthony: Judah Friedlander
なんでこんなもん借りたかっていうと、アメリカの大ヒットシット・コム『フレンズ』で一躍有名になったデヴィッド・シュィマーがカバーにのっていたので、ちょっと手に取ってみました。『フレンズ』以外でこの人観たことないからなあ。結構こういうヘタレた男って好きなのよ、私。

で、裏表紙に書かれたストーリーの概要を読んでみた。

「アトランティック・シティのカジノで夜中のシフトを働いている、運に見放されたバツイチ男。普段離れて暮らしている娘との面会日に飲酒運転で捕まり、娘との面会の権利を取り上げられそうになったことから、自分の人生、家族、仕事、全てを失うまいともがき、奮闘する。そんな男を感動的でユーモア溢れる視点で描き、見返りを求めぬ愛に限界はあるのか、家族とは何かを問う。」

これはIMDbからの引用をテキトーに訳したものなんだけど、私の記憶が正しければ、これと全く一緒か、少なくとも似た様な概要だった。この「ユーモア溢れる視点」とか、「見返りを求めない愛の限界」とか、すごーく気分だったので、ちょっと胡散臭いなとは思いつつも借りてみたんだが・・・・・。

いやさ、まずこれがアルコール依存症の人の話だって気が付くまでにすごい時間がかかった。オープニング・ロールで役者の名前とかが出てるバックの映像が、主人公のデュエイン(デヴィッド・シュイマー)が飲んだくれて帰ってきて、車のドアは開けっ放し、服着たままベッドでガーガーみたいなシーンの挿入だったんだけど、役者の名前ばっかり見ていてちっとも気が付かなかった。それに今考えてみても、あれだと「ある日こんなに酔っ払って帰ってきました」って感じで、いっつもそうだったって感じがしない。

で、デュエインは、今でも別れた奥さんのリンダのことが好きで、自分が酒をやめてまっとうになれれば、またよりを戻せると思っているわけなのだが、リンダの方はとっくに新しい彼氏ができて、そうでなくてもデュエインと拠りを戻す気は全くない。

この辺の下りがニック・ケイジの『ウェザーマン』とかぶったし、アルコール依存症の話では、同じくニック・ケイジの『リービング・ラスベガス』が思い浮かんだ。ま、こういった感じのへタレ男をやらせたらニック・ケイジはピカイチだし、デヴィッド・シュイマーも、そういうキャラで自分を売り込みたい訳なのかな?

まー、ニック・ケイジの方はハリウッドでバジェットも大きいからなんとも言えないけど、いや、制作費とかそういう問題じゃないか、こういう映画は。やはり役者、もしくは演出?もしくは脚本?とにかく、イジョーに弱い映画だったね。

まず、主人公がアルコール依存症だっていうのが考えなくてもわかるような印象的なショットがないし、彼が、やめたくてもやめられないという焦燥感、もがき、とかいうものが、描かれてはいるんだが、ちょっと考えないとわからない。映画なんだから、「わっ」とイメージで見せてくんなきゃ。それがないと、アルコール依存症って、えらくありきたりな話っていう域を出てないんだよな。

それにさ、「ユーモア溢れる視点」とか、「見返りを求めない愛の限界」ってのは、どこら辺に描かれているわけ?ユーモアは完全に滑ってるっつーのはわかったけど。シュイマーのキャラと、あと「38歳にもなってまだプロのコメディアンになろうと夢見ているデュエインの同僚」がユーモア部分を担当しているはずなのだが、ちっとも可笑しくない!特にこの同僚の人なんて、根っから面白くない人にしか見えないんだけど。

イバートさんはデヴィッド・シュイマーのこの映画でのパフォーマンスを「『フレンズ』のロスのイメージを完全に払拭した」と絶賛していたんだけど、そうかな~。私には単に酔っ払ったロスにしか見えなかったが。なんかもうこの人、こういう演技しかできないのかと、ちょっとがっかり。

こういうのが☆1個の映画って言うんだな。私はそういう評価はしませんが。

Key Words
映画 ダメダメ映画 デュエイン・ホップウッド デヴィッド・シュイマー フレンズ アルコール依存症
映画レビュー | コメント(0) | 【2006/08/26 20:21】
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全世界の不良娘に希望を!ニューヨーク・ドールズの『バッド・ガール』
Bad Girl / New York Dolls

A new bad girl, who get on my block 近所に越してきた不良娘
I gave her my keys 鍵を渡して
said don't bother to knock ノックは要らないと言っといた
I said c'mon, ya got what I need タイプだな~ああいう子
I said come on, don't make my heart bleed お願いがっかりさせないで

Whoah bad girl うわ、この不良娘
whatcha tryin to do 何やってるんだよ
What is the matter with you なに考えてんだ
Bad girl what are you tryin to do どうしようっての
Cus I'm early in the morning ボクは朝早いし
not too late at night よ、夜も比較的早寝なんだ
And you're tryin to tell me everythings alright 「大丈夫よ」って
Then you're gonna ask 「時間をかける方が好き?」
am I gonna take it slow なんて聞いちゃって
I said don't you worry いや、特に行くところはないから
there's no place to go なんて答えちゃったボク

My bad girl 不良娘!

I'm walkin to the corner,  角にある
to go in to cafe カフェに行ったら
That's when I seen her 不良娘がこっちに
a'walkin my way 歩いてくるじゃないか
She's all dolled up 上から下までウエイトレスの格好で
in her waitress' skirt お人形みたいに可愛い
I said c'mon お願いだよ
dont make my heart hurt 胸が張り裂けそう!

Whoah bad girl うわ、この不良娘
whatcha tryin to do 何やってるんだよ
What is the matter with you なに考えてんだ
Bad girl what are you tryin to do どうしようっての

With my twenty dollar bills 20ドルしかないけど
and you can keep the change お釣りはいらないから
All you gotta do is 多くは望まないから
get down in my range ひざまずいてくれる?
If you're gonna ask me am I gonna take it slow ゆっくりやろうか?
I said don't you worry ご心配なく
there's no place I gotta go 行くとこなんかないし

You're bad, bad, so bad 君は本当に本当に、悪い娘・・・・

Whoah bad girl うわ、この不良娘
whatcha tryin to do 何やってるんだよ
What is the matter with you なに考えてんだ
Bad girl what are you tryin to do どうしようっての

I'm beggin please little lover お願いだから
stop this carryin on これはもういいから
Gotta get some lovin 地球がなくなる前に
before the planet is gone 本物の愛が欲しい
If you're gonna ask me もし俺んちに
am I gonna take ya home 連れてって欲しいなら
I says dontcha worry ご心配なく
there's no place I gotta go 俺もヒマだし

My bad girl... ボクの不良娘・・・

Hey bad girl こら不良娘
I know why youre bad グレた気持ちはわかるぜい
But dont ya know, it just make me glad 君が不良で嬉しいよ!
When everybodys gonna put you down みんなに悪口言われても
Lookin for your friends, I'll be around ボクは君の友達だよ!

Whoah bad girl うわ、この不良娘
whatcha tryin to do 何やってるんだよ
What is the matter with you なに考えてんだ
Bad girl what are you tryin to do どうしようっての

I'm beggin please little lover お願いだから
stop this carryin on これはもういいから
Gotta get some lovin 地球がなくなる前に
before the planet is gone 本物の愛が欲しい
A nuclear bomb, come an' blow us all away 原爆に吹っ飛ばされる前に
Come on bad girl give me some lovin today やっちゃおうよ!
Right here ここで!
Right now いますぐ!
Bad Girl 不良娘!



New York Dolls私の大好きなドールズ、ファースト・アルバムに入っている『バッド・ガール』。なんかこの男の子、憎めない!B型なのに輪をかけて不良娘で、全校の男子がドン引きしていくという経験をしたワタクシにとって、「みんなに悪口言われても、俺は友達だから」なーんて言ってくれる、こんな男の子はとっても貴重でした。
New York Dolls / New York Dolls
■チュチュのアルバムレヴューはこちら
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Key Word
音楽 ロック ニューヨーク・ドールズ バッド・ガール 歌詞
歌詞 | コメント(4) | 【2006/08/22 09:49】
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ジョン・C・ライリー 映画偉人伝その35
Chu's Favorite Bad-Ass-Mofo Movie Personage No.35

johncreiley.jpg
John C. Reilly

本名ジョン・クリストファー・ライリー 。身長188cm。1965年5月24日アイリッシュのお父さんとリサニアン(ロシア系)のお母さんの間に、6人兄弟の5番目として生まれ、シカゴのタフなサウスウエストで育つ。8歳の時からアマチュアとしてステージに立ち、1989年にブライアン・デ・パルマの『カジュアリティーズ』で始めて映画出演。最初もらったのは小さい役だったが、デ・パルマ監督に気に入られ重要な役に昇格される。舞台では、『怒りの葡萄』をブロードウェイで、『欲望という名の電車』と『オセロ』をステッペンウルフで演る。フィリップ・シーモア・ホフマンとともに演じた舞台『トゥルー・ウエスト』で様々な賞を受賞、又はノミネートされる。

■プロデューサーのアリソン・ディッキーと結婚して子供2人あり。

■2004年の4月、『マンダレイ』(2005)の撮影を去る。撮影中にロバを殺していることに抗議するため。

■ミュージカルをやったこともあり、歌が上手いことで有名。『シカゴ』(2002)の歌のパートは全部自前。

■『シカゴ』の役を貰うために、蝶ネクタイをつけて歌を歌ったホーム・ビデオを作り、ロブ・マーシャル監督に送った。

■188cmの大男、カーリーヘア、平凡な顔つきだけでなく、そのストレートながら思慮深い演技のスタイルがジーン・ハックマンと比較される。

「家がカソリックだったので教会には定期的に通ってた。俳優になるって決めたとき、良く『シアターがボクの教会だ』ってジョークを言ってたんだけど、生の舞台で6日間に8幕とかこなさなきゃならないときは特に、マジで僧侶のような生活だよ。大きな、暗い舞台で色々な感情的な経験をして、すごいスピリチュアルだもん。」

「有名になりたくないわけじゃないんだけど、有名になり過ぎると、オレが演じるキャラが、観客を驚かせることが出来なくなるんじゃないかという恐怖があるね。まだ大丈夫みたいだけど。ここのロビーで働いている子たちなんて俺の名前も知らないし、昨日もここでインタヴューがあったんだけど、俺が入ってきたらすごい混乱した顔してさ。どうやら俺じゃなくてフィリップ・シーモア・ホフマンが来ると思ってたらしいんだけど、ヤツの名前も知らないんで、俺に『ダイエットして髪の色変えたんですか?』なんて聞いてきやがったよ。」

「俺は変わった子供だったんだけど、兄貴たちが守ってくれたんで、いじめられることもなく、色々なグループと遊んだよ。体育系、ヲタ、インテリ系。どのグループとも共感できたし、いろんな人に好奇心を掻き立てられたけど、誰とも気が合うって感じはしなかったなあ。今になってこんなこと言うのもヘンな感じなんだけど、そこにいるようでいなかったと言うか・・・。演劇を始めたとき『あ、ここだ俺の居場所は』と思ったよ。」

「シカゴではみんな芝居が大好きで、みんな俳優やってたね。ニューヨークとかLAとかでは、みんな俳優だって言いながらウエイトレスやってたり、コマーシャルのオーディション荒らしばっかりやっるじゃない?シカゴでは、みんな芝居をやっていた。全然カネにはならなかったけど、やりたいことができたし、経験も芸も積めたから、いざビッグ・チャンスが来たときにちゃんと準備ができていたよ。」

チュチュ的好感度☆☆☆☆☆
出演作品リストをみると、この人の出演作けっこう観てるんですけど、ほとんど気付いてない!というか、この人のことずっと知っていたんで、印象には残っていたはず。普段は結構冴えない男の役ばかりって感じなのですが、PTA監督作品ではぴっかぴかに光っていて、惚れました。

ジョンC.ライリーの出演作品


■チュチュの映画偉人伝~INDEX~

※この記事は、IMDb (Internet Movie Database) の記事をチュチュがテキトーにサマって訳したものです。もしこの偉人伝で取り上げてもらいたい映画の偉人さんがいたら、教えてください。がんばって翻訳しま~す。
■Untitled Duplass Brothers Project (2010) (filming)
■The Extra Man (2010) (filming)
■9 (2009) (post-production) (voice) .... 5
■Cirque du Freak (2009) (completed) .... Larten Crepsley
■Prop 8: The Musical (2008) .... Prop 8 Leader
■"Tim and Eric Awesome Show, Great Job!" .... Dr. Steve Brule (16 episodes, 2007-2008)
■Step Brothers (2008) .... Dale Doback
■The Promotion (2008) .... Richard Wehlner
■ウォーク・ハード ロックへの階段 (2007)
■イヤー・オブ・ザ・ドッグ (2007)
■"Tom Goes to the Mayor"
■テネイシャスD 運命のピックをさがせ! (2006)....Sasquatch
■Talladega Nights: The Ballad of Ricky Bobby (2006) ...Cal Naughton, Jr.
■A Prairie Home Companion (2006) .... Lefty
■Dark Water (2005) .... Mr. Murray
■Are You the Favorite Person of Anybody? (2005)
■アビエイター (2004) .... Noah Dietrich
■"Cracking Up"
■Piggie (2003)
■Anger Management (2003) (uncredited) .... Older, monk Arnie Shankman
■The Hours (2002) .... Dan Brown
■シカゴ (2002)
■Gangs of New York (2002) .... Happy Jack
■グッド・ガール (2002)
■Frank's Book (2001) .... Frank
■The Anniversary Party (2001) .... Mac Forsyth
■パーフェクト ストーム(2000) .... Dale 'Murph' Murphy
■マグノリア (1999)
■For Love of the Game (1999) .... Gus Sinski
■Never Been Kissed (1999) .... Augustus Strauss
■"Tenacious D"
■The Settlement (1999) .... Pat
■The Thin Red Line (1998) .... Sergeant Storm
■Flagpole Special (1998) (V)
■Chicago Cab (1998) .... Steve
■ブギー・ナイツ (1997)
■Nightwatch (1997) (uncredited) .... Deputy Inspector Bill Davis
■Boys (1996) .... Officer Kellogg Curry
■Sydney (1996) .... John Finnegan
■Georgia (1995) .... Herman
■Dolores Claiborne (1995) .... Const. Frank Stamshaw
■The River Wild (1994) .... Terry
■ギルバート・グレイプ(1993) .... Tucker Van Dyke
■Hoffa (1992) .... Pete Connelly
■Out on a Limb (1992) .... Jim Jr.
■Shadows and Fog (1992) .... Cop at Police Station
■State of Grace (1990) .... Stevie McGuire
■Days of Thunder (1990) .... Buck Bretherton
■We're No Angels (1989) .... Young Monk
■Casualties of War (1989) .... PFC. Herbert Hatcher

Key Word
ジョン・C・ライリー 俳優 映画
ハリウッド俳優・監督 | コメント(1) | 【2006/08/22 08:18】
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『ミステリアス・スキン』‐正しいとか間違っているという判断が成り立たない題材
Mysterious Skin

前に『ブロークバック・マウンテン』を書いたときかな、同性愛の人に「ホモという表現を使うと、差別的に聞こえる」とか文句言われてさ、「ゲイって言うのはアメリカではださいという意味で使われることがあるので使いたくなかった」みたいな言い訳したんだけど、今、考えてみると、それが原因じゃないな。

Mysterious Skin book on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2004
Directed by: Gregg Araki
Writing credits: Scott Heim, Gregg Araki
Cast:
Coach: Bill Sage
Neil: Joseph Gordon-Levitt
Wendy: Michelle Trachtenberg
Brian: Brady Corbet
Eric: Jeffrey Licon
ニール役のジョセフ・ゴードン-レヴィットは、アメリカのTVシットコム『サード・ロック』に子役で出ていたんだけど、子供のくせに真ん中わけの長髪という変わった容貌と、タレ目の笑顔が可愛くて気になっていた子。なんだかすっかり男らしくハンサムに成長して、この非情に冷めた若者の役を好演している。
私は「ホモ」「ゲイ」「同性愛」という言葉を無意識に使い分けているようなんだけど、最近その基準がわかってきたよ。「ホモ」は受け入れられてない同性愛、「ゲイ」は受け入れられている同性愛、「同性愛」はなんの隠れた意味も持たない説明としての同性愛って感じか。

ゲイ」という言葉は「ゲイ・パレード」とか「ゲイ・ライツ」とか「ゲイ・マリッジ」とか、同性愛者が自分を主張するときの用語に良く使われるので、かなり強いイメージがある。「私は同性愛ですが何か?!」って感じだな、今風に言うと。

しかし、『ブギーナイツ』のスコティのような同性愛者は、そういうイメージじゃないんだよ。デブで気が弱くて、ストレートの男に恋して振られて、同性愛者であることが悲しい同性愛者。私にとっては、「ホモ」って、「ゲイ」が出てくる前の、人知れずそっと存在していた、自分の権利を主張することを知らない同性愛の人ってイメージなんだよな。

そこへ行くと、この『ミステリアス・スキン』のニールは、「同性愛者」っていうニュートラルな表現しか出来ない同性愛者だな。男好きのお母さんが買っていた雑誌・プレイガールに載っている、チョビヒゲ生やした胸毛ぼうぼうのマッチョに憧れ、男がイクところを見ながら射精し、リトル・リーグのコーチと齢8歳にして性的関係を持ってしまう・・・・。

そして15歳の時には、学校で話題になった、同性愛の男達が良く集まってくると言うウワサの公園に自ら赴き、誘ってくる男とは全て寝る。かつての恋人、「コーチ」に似た男を探して、中年男と寝るので、金もちゃんともらい、男娼として立派に成功。18歳でニューヨークに上京してからも、ピアノバーで男を拾って生計を立てたりする。

ニールが身体を売る相手の同性愛の男達が、色んなタイプがいて面白かった。デブ禿げのお菓子のセールスマンは、とにかくニールをしゃぶるのが大好き。青アザが出来るくらいしゃぶる。ピアノバーで話しかけてきた、身なりのいい男っぽいヤツは、乱暴にキスしたりしながらも、「その若い、熱いマラで思いっきり犯ってくれ!」と掘られたがり。

LAから来たというちょっと異様な風体の紳士はエイズで、「心配するな。ただ触ってくれるだけでいい。手のぬくもりを感じたいだけなのだ・・・」と言って、赤い斑点がたくさん出来た背中をもんでもらうだけで「ああ、幸せだ、幸せだ・・・」とうめく。そして、ストリートで客を拾っている18歳の男の子を見たら誰でも心配する、レイプ男。2回は観たくないシーンだったな。

そして、ニールの恋人だった「コーチ」、この人も同性愛者の一つの形ではある。子供が好きなのだが、女の子じゃないんだな。

私が「児童虐待」とか、「性的にいたずら」という表現を使いたくないのは、コーチはニールにとって大切な人だったからだ。コーチは、ニールと一緒にTVゲームをしたり、ニールの好きなお菓子をたくさん揃えていて一緒に食べたり、映画に連れて行ってあげたり、そういう中でエッチもしてしまう。

コーチの方は、ニールを性的に利用していたんだろうけど、ニールはコーチのこと愛していた。ニールにしてみれば、お母さんはしょっちゅう男と出かけちゃっているし、自分と一緒にいたいと思ってくれるのはコーチだけ。8歳のニールにセックス自体はどうでも良かったんだろうけど、コーチが喜んでくれるから、一緒にヤルのが好き、みたいな。

母親としての責任を果たすために女としての自分を捨てることが出来ない母親のことも、ニールはそのまま受け止める。15歳に成長したニールが、TVの前で酔っ払ってうたた寝しているお母さんの肩に手を回して一緒にカウチに座って世間話するところなんか見ると、「仲が良くていい家族じゃないか」と思うんだけど、それはニールの方がお母さんをありのまま愛してあげているからであって、ニールの寂しさがそれで埋まっているわけではないんだな。

私がこの映画好きなのは、同性愛や小児性愛のような、いろんな人がいろんなこと言いたがる難しい題材を、感情移入しないで観ている人に提示しているところである。これだけ細かい描写があるのだから、これは経験のある人か、こういう題材に個人的に深く関わっている人に違いないと思うのだけど、全然押し付けがましい感じがしない。自分が知っていることを観ている人に伝わるように描き、判断は任せる。いやー、任せられてしまうと、色々考えてしまうもんね。

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Key Words
映画 ホモ ゲイ 同性愛 ジョセフ・ゴードン-レヴィット ミステリアス・スキン 小児性愛
ゲイを扱った映画 | コメント(3) | 【2006/08/20 22:51】
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『マグノリア』-理解なんてしなくていいの、感じてくれれば・・・
Magnolia

ポール・トーマス・アンダーソン監督作品を観るのは『ブギーナイツ』に引き続き2本目だけど、今回も「すごい物を見たけど、それがなんだかわからない」状態に陥っている。

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CAST & CREDITS
Produced: 1999
Directed by: Paul Thomas Anderson
Writing credits: Paul Thomas Anderson
Cast:
Linda: Julianne Moore
Donnie Smith: William Macy
Jim: John C. Reilly
Frank T.J. Mackey: Tom Cruise
Jimmy Gator: Philip Baker Hall
Phil: Philip Seymour Hoffman
Earl: Jason Robards
Solomon Solomon: Alfred Molina
Claudia: Melora Walters
Stanley: Jeremy Blackman
Gwenovier: April Grace
マグノリア
sound track on amazon.com

音楽もすごい良かったよ
ただ今回は、観終わった後に「んー、あたしの人生もそう悪くない」的な、ポジティヴな感覚を味わった。元々この作品を観れ観れと勧めてくれたアノラックとスノトレのGOさんが『ブギーナイツ』の評に残してくれたコメントに「ダメな人への暖かい視線がたまらない」とあったけど、それは『マグノリア』にも当てはまるのかもしれない。

GOさんはさらにこの映画と『クラッシュ』の、群像劇であり、それぞれのキャラがどこかで繋がっているという手法の類似性を指摘していたけど、『クラッシュ』では様々な人種の視点から見た人種差別を描いていたけど、『マグノリア』は父、母、娘、息子、夫、妻など家族の視点が多かった。

それだけの共通項でこの2つの映画を比べて語っちゃうってのは乱暴だし、しかも『クラッシュ』観たのは大分前なんでフェアじゃないけど、どっちの映画の方が出来がいいとかそーいうことでなく、ワタクシ、チュチュ自身がどういう映画が好きで、どういう映画に関心しないかということを知る基準にはなるな。

まずね、『クラッシュ』にはあんまりユーモアを感じなかった。ただひたすら深刻な印象を受けた。『マグノリア』もかなりきっちー状況ではあるんだが、爆笑名セリフがあるんだな。私が大好きなのが、ガンの末期で死にかけてる、アール(ジェイソン・ロバーズ)というおっさん。この人が、看護士であるフィル(フィリップ・シーモア・ホフマン)に悪態つくところが最高!特にこの会話;

"Do you know that every other word you use is either 'shit', 'fuck', 'balls' or 'cocksucker'? "

"Could you do me a personal favor?"

"Go fuck myself?"

"You got it."

私はこれの可笑しさを正確に翻訳できない。日本語訳ではどうなっていたのだろう?まあ『イジワルばあさん』的な可笑しさと言えば日本語圏の人にもわかると思うが、日本語ってこういう言い回しないよな。fuckとかshitもそうだけど、cocksuckerの可笑しさって特別なものがあるよ。響きといい。Go fuck youeselfは究極のキツイ言い回しであるが故に、それを言っちゃうこと自体がもう可笑しいという・・・。

それと、トム・クルーズ演じる、胡散臭い説教師!「れっすぺくとざかーっく、てぃむざかんっ」って、ああいうトム・クルーズ大好き!あの説教のシーンがこのフランク・TJ・マッキーという人物の胡散臭さを表現するとともに、すっげー笑えるじゃない。

それでいて、憎んでいた父親の死に際のシーンでのあの憎しみと悲しみと、色々な感情が爆出してしまう、ああいう演技もきっちり決めたりして、『M:I:III』がピーマンでもトム・クルーズって侮れないのは、こういう役やっちゃうところなんだよ。

もちろん看護士のフィル役のフィリップ・シーモア・ホフマンは、思いやりのあるところが魅力的な反面、TV見ているときのマヌケ顔とか彼女がいないこととか、街とかで見かけたら全く魅力のない男として写るんだろうなーという、全然美化されていないところがいい。でもさ、一番最初にフィルが登場するシーンで、サングラスをパカっと上げるしぐさとか、ドキッとするほどイカスんだよね、この人は。

そして、『ブギーナイツ』に引き続き、ジョン・C・ライリー がいいんだよなあ、この監督の作品では。この実直で誠実でありながらダメ警官であるジム。質素なアパートでコーヒー飲みながら朝番組見て笑っているところがめちゃくちゃいいし、出かける前に十字架の前でまるーくちっちゃくなってお祈りしているところなんか超キュート!でも結構背が高くてガタイが良くて、警官の制服着ているとすらっとして格好いい。顔がとぼけているんだな。

とにかくさ、こういう人物描写の中にあるユーモアってのは、GOさん言うところのダメ人間に対する暖かい視線なのかもしれん。ダメ人間であることを描くのに容赦はない。ジュリアン・ムーアが浮気して歩いた自分を表現するのに「他の男のちんぽ咥えた」とか言っちゃったり、その後悔の念から目をそむけられないくらい真っ直ぐ突き出してくる。そこに散りばめられるユーモアは、その問題を軽くしてはいないけど、暖かくはあるんだな。

そこへ行くと『クラッシュ』は、「人間色々事情があるということをお前らオーディエンスに教えてやるよ」的な説教臭さがあるので、「お前に言われたくねーよ」って感じになっちゃうんだよね。

それから、私があんまり『クラッシュ』の人種差別の逸話がうそ臭い、うそ臭いと言うもんでGOさんが「作り話でもいいもんはあるよ」みたいなことを言っていたんでそれも考えてみたんだけど、それって、例えば、最後にカエルが降ってくることとかかなあ?あれって、「雨降って、地固まる」のもっと隠喩的な表現じゃないのかな。「カエルが降っても、人生は続く・・・」みたいな。人種差別のエピソードを殊更強調して見せるっていう「作り物」と、隠喩にして見せる「作り物」の違いはでかいと思うよ。

ま、どっちにしろさ、わかんないわけよ、すっきりとはね。この監督の映画はさ。大体なんでタイトルが『マグノリア』なのかもわかんないし。でもそれでいいす、とりあえず。魅力的なキャラがたくさん出てきて、それぞれの俳優の演技も秀逸、しかも最後、なんとなくポジティヴにさせてくれる映画なんて、いいじゃん?! 一つだけ難を言えば178分という長さだな。飽きるとかダレると言う意味ではなくて、逆に面白いから、長いと困る。色々忙しかったりすると、通しで観れないじゃない。

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■さんざん比較されている『クラッシュ』はこちら
■それと『ブギーナイツ
フィリップ・シーモア・ホフマンの映画偉人伝
ジョン・C・ライリーの映画偉人伝もあるよ

Key Words
ポール・トーマス・アンダーソン マグノリア 爆笑名セリフ フィリップ・シーモア・ホフマン トム・クルーズ ジョン・C・ライリー 映画
心に残る映画 | コメント(8) | 【2006/08/20 01:18】
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夏ももう終わりですねえ・・・【チュチュの親バカ日記】
Tetsumaru's Temperament

ワタクシは平常5時起きなのですが、休みの日はゆっくり寝て、朝7時ごろになるとインコが「餌がねえよ!」とすごい勢いで鳴きまくる声で目が覚めます。それは「ぴ~ひゃらら」とかいう爽やかな声ではなく、鏡に「ぴしっ」とヒビが入りそうな・・・。

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ボール遊び中にご休息中の殿下
8月8日が立秋らしいですが、ミシガンも先週あたりから急に涼しくなってきました。暑くて耐えらんね~と思ってばっさりショートにしたのにだ!今朝、てっちゃんと遊んでいたら、てっちゃんの吐く息がほんのり白く見えて、「涼しくなってきたなー」と思ったら靴下が履きたくなった。

今年の夏の目玉といえば、日本に一時帰国したFさんちのさくらちゃんを3週間、預かったことだ。犬2匹というのはどんなもんかと思ったら、これが面白い。

まず、テツが結構ガキ大将だということが判明。さくらちゃんを撫でたり抱いたりするとステテテテと飛んできて、割って入ったりする。他の犬を飼っている人に聞くと、これはどこの犬もやるらしい。ジェラシーってヤツですな。

しかし、すごいことがあった。餌を別々のボールに入れてやっても、テツはまず、さくらちゃんの餌から食べて、それから自分のを食べる。で、テツに「Leave it!」と言って、さくらちゃんの餌を食べないようにいったら、言うこときいたんだけど、ちょっと目を離したら、さくらちゃんの餌をぜーんぶ食べて、その中におしっこした!

これは結構ショックで、こっから真剣に犬について本を読んだりしてみたら、犬社会は、縦社会で、誰が上、誰が下というのが、はっきり決まっていた方が、犬の方も安心するんだって。人間の「平等」って言う感覚は、犬にすると規律がハッキリしなくて、却って動揺するらしい。従って、飼い主も「自分がご主人様」であることをしっかり飼い犬に見せられないといけないらしい。

特にコーギーは、アタマが良くて忠実なところが、裏を返すと飼い主が尊敬に値しない場合は自分がリーダーになろうと虎視眈々と狙っているんだそうで・・・。最近、言うこと聞かなくなってきたのは、舐められているのだと自覚したアタクシは、猫なで声で「てっちゃあ~ん」などと言うのはやめて、命令口調で、軍隊のような生活を始めたんである。

しつけというのは、しつける方も相当疲れるのであるが、犬のObedient class(しつけ教室)にも参加して、調教師からコツを習うと、なんとも楽しいものである。一時はお互い自由にならなくて、散歩に行くのも嫌だったのが、今ではてっちゃんは私の横にぴったりついて歩くようになったし、呼べば来るようになったし、お互い楽しく過ごせるようになった。

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調教師さんというのも大変なご商売ですな。


それに、テツはなんだかんだ言って結構いいヤツだと言うこともわかった。しつけ教室に来ている他の犬を見たんさい。ワンワンギャンギャン吼えまくり、何言っても無駄、とか、でれれ~んと寝そべって全くやる気の無いやつ。コーフンし過ぎておしっこ漏らすやつ、かと思えばクラスのど真ん中でうんこしたやつもいて、そいつを連れてきているのが10歳くらいの女の子なので、さぞ恥ずかしい思いをしただろうと、同情。

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他の犬を見つめるてっちゃん


それに比べたら、テツは、いつもちゃんとお座りして、調教師さんのことをじっと見て、物凄い集中力。「誰か、これの見本を見せられる人(犬)」なんて言われると、これまたそそくさと一歩前に出てみたりして「テツ、またお前か」などと言われてしまう。それもこれも調教師さんが食いモンもっているという、要するに食い意地張っているだけなのだが、おかげでクラスで「良い見本」と言われている・・・。

さくらちゃんとも、私がナンバー1で、テツが2、さくらちゃんが3、ということに決めたら、なんの問題もなかった。なんでもテツが最初にもらい、それからさくらちゃん。しかし、さくらちゃんに上げたものはテツに盗らせない。

しかし笑うのは、テツと私の性格がそっくりということだ。なんでも自分が一番でないと気に入らないと言うのはもちろんのこと、さくらちゃんにうるさいくらいちょっかい出すと思えば、さくらちゃんの方から遊ぼうとしてくると「お前なんか」と言わんばかりにナメた態度を取ってみたり、自分が夢中でボール遊びなんかしているときはかんっぜんに無視してみたり、かと思えば一緒に並んで寝転がっていたり。☆自己中☆ってヤツですか?!

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なんだかんだ仲が良かったりする・・・


さくらちゃんがいるときはめんどくせ~と思ったけど、いなくなってみると淋しいな。でもFさんと奥さんが迎えにみたときのさくらちゃんのうれしそうなこと!やっぱりわかるんだねえ、自分ちの人は。Fさんは、ゴーマニズム宣言15巻他の本や、下駄、雪駄など買って来てくれて、しかもさくらちゃんを面倒みたので、御代はいらないとのことで、わーい、わーい。また遊びにきてちょ。

※親バカ日誌は不定期に更新しますですので、ヨロシク。
かわいい♪コーギー | コメント(2) | 【2006/08/13 23:38】
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『理想の恋人.com』-日本で発売されてるとは驚き
Must Love Dogs

四十路のダイアン・レインジョン・キューザックが主演のラブコメ。こんなものありがたがって観る酔狂な方がどこにいるって言うんでしょうか。

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CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Gary David Goldberg
Writing credits: Claire Cook, Gary David Goldberg
Cast:
Sarah: Diane Lane
Jake: John Cusack
Carol: Elizabeth Perkings
Bill: Christopher Plummer
Bob: Dermot Mulroney
これってさー、『めぐり逢えたら』とか『ブリジット・ジョーンズの日記』とかの、もうちょっと年増版って感じなんですけど、ストーリー、登場人物、ギャグ、全てがあけすけ。「王道」つーよりは、全て借りモンて感じかなあ。

私は、原題の『Must Love Dogs(犬好きに限る!)』って言うのを観て、あー、きっとくーだらないくーだらないラブコメだけど、可愛い犬の演技が見れるのかなあ。きっと恋愛が上手く行かなくて泣いちゃうダイアン・レインを励まそうとするけなげな犬が出てくるハズ・・・と思って借りたのですが、主人公の男女両方とも犬を飼っていない!

邦題のケツに.comと付いていることでおわかりのように、この男女はインターネットの出会い系サービスで知り合うんですけど、「Must love dogs」というフレーズは、こういう共通の話題があると男が見つかりやすいと言うだけの理由で、ダイアン・レイン演じるサラのプロフィールに載せた言葉。ざけんなよ!

誰がこんな映画観るんだ、と思ったけど、私ってもしかしてこの映画のターゲットど真ん中?! あーやだやだ、歳は取りたくないわ。私の知り合いでもいましたよ、出会い系に登録してた女の人たち。30歳後半で、男と知り合う機会がないんだって。

私は今は彼氏なんていらないけど、その内、この女の人達みたいにインターネットで男探すようになるのかなあ。なんか、この映画を見た限り、自ら登録しちゃう、年増以降の女の人たちは、どうせ本物の恋なんて今更できないから、ただ時々会って楽しい相手を探そう、って感じみたいよ。「ロデオが趣味!」とか「オペラが好き!」とかうそばっか書いたプロフィールを何十個と登録して、どっかに引っかかればいいや、みたいな。サラが犬好きに限る、と書いたのも、「僕も犬が好きなんです」なんて言って来ることを期待して、だもんね。

いやー、別に「必死になってばっかみたい」なんて言いませんよ。女の1人って、不安だし、淋しいしね。でも、最近は淋しいとも思わなくなったなー。「自由!」って感じよ。なんかいーじゃん男なんかいなくてもってか、結構どこでも男なんかいっぱい知り合いにならないか?そりゃ、彼氏になるかどうかって言ったらわかんないけど、私は気の置けない男友達の方が彼氏よりずっとありがたいけどなー。

ってまあ私のことはどーでもいいんですが、よっぽどヒマな人か、昔ダイアン・レインジョン・キューザックが好きだった人は、観てみてください。ぶっちゃけ日本でDVD出てたってことだけでも驚いたよ。
なんとなく映画 | コメント(0) | 【2006/08/08 09:52】
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すごい☆モノ☆が見たい?『ブギー・ナイツ』を観ろ!
Boggie Nights

観終わって最初に出た言葉は「わお」そして数秒後にもう一度「わお」。何かすごいモノを見たというのはわかるのですが、それがなんであるのか言い表せない、といった感じであります。

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CAST & CREDITS
Produced: 1997
Directed by: Paul Thomas Anderson
Writing credits: Paul Thomas Anderson
Cast:
Dirk Diggler: Mark Wahlberg
Jack Horner: Burt Reynolds
Reed Rothchild: John C. Reilly
Amber Waves: Julianne Moore
Brandy "Rollergirl": Heather Graham
Buck Swope: Don Cheadle
Maurice II. Rodriquez: Kuis Guzman
Scotty J.: Philip Seymour Hoffman
Little Bill: William H. Macy
Todd Parker: Thomas Jane
Rahad Jackson: Alfred Molina
DVDのボーナストラックでポール・トーマス・アンダーソン監督がコメントしている通り、17歳のエディ・アダムス(ワールバーグ)が、ひょんなことからポルノ俳優として成功し、彼を発掘した監督(レイノルズ)をインスパイアしてポルノ史の名作となる作品を残し、スターであることに奢ったために落ちぶれる、という、一大エピックになっています。

内容的には良くある成功→堕落という図式ですが、しかし、どっからこういう発想が浮かんでくるんでしょうね。みんなで酒飲みながら、

「昨日、AV観たんだけどさ、男優のマラがでけーの、13インチあるね、あれは。」

「ああいうやつってさ、どうやって業界に入るんだろ」

「そりゃお前、熟練のAV監督なら顔見ただけでデカマラかどうかわかるんじゃねーの」

「LAじゃ、良くクラブとかにAV監督来るから、そういうところのバイトのガキなんかをスカウトしてくるんだよ」

「・・・その話し、面白いなあ。スクリプトになんねーか?」

「AVの話しだったらやっぱ女優が大事だろう。へザー・グラハムなんか良くねーか、やらしい顔してるしさ」

「・・・個人的にはポルノ女優は年増が好きなんだ、オレ。」

「おお~、いいとこついてくるねえ!それいい!子供1人産んだ位の、ムチムチしたのがいいな」

「へザー・グラハムも捨てがたいけどな。」

とかなんとか、こういう話が膨らんで本当に映画になったとしかワタクシには思えないのですが!

前半1/3くらいは登場人物と背景の説明に費やされているのですが、ここでまず、豪華な出演者にドギモ抜かれます。知らないやついないんじゃないの?! マーク・ウォールバーグジョン・C・ライリー、ウィリアム・メイシー、ドン・チードル、へザー・グラハム、ジュリアン・ムーア。バート・レイノルズは、正直、名前出てこなかったけど、「絶対こいつ有名なやつだ!」と思っちゃったよね。

そして自らダーク・ディグラーという芸名をつけた、エディの初のポルノ撮影のシーンで再びドギモを抜かれる。ダークのデカマラに恋してしまう、哀しいホモのスコティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)が、照明さんをやりながら「あ、あん」なんて言って興奮してしまうほど、や、やらしい!さすがのワタクシも目が点、口が半開きで、画面を正視したまま一歩も動けませんでした。いいのかな~まっとうな俳優にあそこまでやらせて!

ダーク・ディグラーが成功して、ポルノ・スターの階段を駆け上って行くその背景が70年代後半、ノーテンキなディスコ・ミュージックに載って繰り広げられていくので、みんなディスコでフィーバー!イエ~イって感じで展開していくのかと思っていたら、スーパー尻軽の奥さんを持つリトル・ビル(メイシー)が、ニューイヤー・パーティでまたもや男とやりまくっていた奥さんをとうとう撃ち殺して、自分も自殺してしまい、この辺からなんとなくダークでヴァイオレンスな雰囲気がしてくる。

その後紆余曲折あってジャックと決別したダークがリンチされ、ジャックとローラーガール(グラハム)が街で拾った大学生を半殺しにし、深夜に立ち寄ったドーナツ屋で強盗を目の当たりにするバック(チードル)と、このシークエンスは固まってしまうほどコワイ!

しかし、ジャックとダークのコンビでシリーズ化される映画(『太陽にほえろ! 』ジーパン刑事~って感じ)とか、ダークがレコーディングする「産業ロック」とか、笑えるところもたくさんある。それにジョン・C・ライリーとフィリップ・シーモア・ホフマンが物凄い可笑しい!

ジョン・C・ライリーがディスコで踊るところとか、後半マジシャンになってマジックを披露するときの動きとか、もうクラッシックなんですが、特にホフマンの方は、ダークと話しているときにボールペンを噛み噛みするしぐさとか、ジャックとダークがケンカしているときのどーしていいかわからない情けない顔とか、結婚式で欲張ってケーキを大きく切り過ぎて、皿からはみ出したところを口で受け止めちゃうところとか、可笑しすぎる。

この映画を観た人の評をアマゾンで読んだら、おおむね「成功していい気になっていると堕落する」というのが物語の教訓、という感想が多かったのですが、私としては、最後ジャックの家にみんなが集まって(リトル・ビルは肖像画で)いるところを見て、やっぱり友情ってのはいいなあと思ってしまったよ。映画『ニューヨーク・ドール』でアーサー・ケインが、バンド再結成してライブをやると言うことより、昔の友達に会えたことが嬉しいと言っていたけど、この『ブギー・ナイツ』のラストにもそういうノスタルジーを感じたね。

昔の映画の「○○監督と俳優XXのコンビ復活!」とか、「かつて大人気だったバンド再結成!」とかいうと、私達ファンは、作品のクオリティにしか興味はないけど、やってる本人達は、最盛期を越えるほどの作品は作れなくても、古い友情を復活させて幸せなんだろうなと思うと、再結成も暖かく見守ってあげようと思っちゃった。こういうこと言えちゃう自分にトシを感じますが。

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■エロ・サイトじゃないのに、なぜかトラバ禁になってる真紅さんの『ブギー・ナイツ』評
Key Words
ブギー・ナイツ ポール・トーマス・アンダーソン  ジョン・C・ライリー フィリップ・シーモア・ホフマン
笑った映画 | コメント(6) | 【2006/08/07 21:50】
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きゃー恥ずかし!チュチュ姫の寝室初公開
Princess Chu's Bedroom

チュチュの日曜大工第二弾は、ベッドルームの模様替え。模様替え前の写真は撮り忘れましたが、現在はこんな感じ。

This time, I've re-decorated my bedroom.

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きゃー恥ずかし。
Here it is.

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ガレージ・セールで16ドルだったフット・スツールをサイド・テーブル代わりに。
My side table is a 16-dollar foot stool I bought at a garage sale.

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今回注目して欲しいのはこの飾り棚。
This is the bookcase I transformed this time.

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この、前の住人が置いていった本棚に枠をつけまして、
This is the original one. Ugly pale pink!

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こんな模様をつけてみました。
I put a frame around, and decorated the top.

20060803093713.jpg
この黄色とピンクの色は、ジミヘンのアルバムカバーからインスパイアされたので、それをちょっとここに貼ってみたりとか、
The combination of yellow and pink is inspired from Jimi Hendrix "Are You Experienced?" cover, so I put the photo up on the side.

20060803093729.jpg
このドールズのピンクも好きなのでこのようにドールズ・コラージュしてみました。ちなみにフレームは、もともとプラスチックだったのだけど、模様つきのティッシュ・ペーパーを貼ってみました。
I love the NY Dolls pink, so I made a collage of NY Dolls pics. The frame for the cork board is originally bare plastic, so I covered it with tissue paper with flower print on it.

20060803093759.jpg
カーテンは、ドールズのピンクにしたかったんだけど、いいのが見つからず。代わりに薄い黄色があったのでそっちにした。カーテン・ポールも前の住人が残していったものを、飾り棚と同じ黄色に塗ったら、案外アンティークぽくて、気に入った。
I wanted the Dolls' pink for the curtain, but I can't find the exact color, so I compromised with this yellow. The curtain pole came with this condo when I bought it, which I painted with the same yellow as the bookcase.

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このチェストも古道具屋さんで20ドルくらいで買った。色を塗ろうかと思ったんだけど、このままでハマったので、あえて塗りませんでした。アンティークのセールで買った鏡とツェッペリンIIのジャケットの色が合っていて好き。
I bought this chest at a second-hand store for 20 dollars. I was planning to paint this, but the natural wood looks good with the rest of the room, so I didn't bother painting. I like the ZepII jacket and the antique mirror frame go well with each other.

20060803093823.jpg
この部屋は元々、天井吊りの扇風機が付いていたので、夏は快適でいい。
This room has a ceiling fan, so I like to sleep here in summer.

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模様替えをしてからは、良くここでくつろぐので、てっちゃん達もここで遊んでいる。
The dogs like it, too!

さて、次のプロジェクトは・・・
My next project is...

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トイレのメディスン・キャビネットを壁から引っ剥がしちゃったので、ここに鏡を吊りたいんだけど、気に入ったものが見つからず、フレームから作っています!お楽しみに(って、楽しくねーか、人んちなんて)。
I ripped off the medicine cabinet from the bathroom wall. I'm making the frame for the mirror I also ripped off from the medicine cabinet!
こんなの作りました♪ | コメント(7) | 【2006/08/03 10:43】
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存在価値の「証明」なんて必要ない?『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』
Proof

最初、観た時は、なんてことないなと思ったのですが、2回目に観てみたら、これはなかなか複雑なメッセージが込められているなあと思ったのですが、さすがに3回観る気にはなれなかったので、わかったことだけ書き留めておこうかなと思います。

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CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: John Madden
Writing credits: David Auburn, Rebecca Miller
Cast:
Catherine: Gwyneth Paltrow
Robert: Anthony Hopkins
Hal: Jake Gyllenhaal
Claire: Hope Davis
まず、一番最初に目に付いたのは、主人公キャサリン(グイネス・パルトロウ)のお姉さんのクレア(ホープ・デイヴィス)。二人のお父さんロバート(アンソニー・ホプキンス)は、数学界に物凄い発表をした数学者なのですが、20代で発病してからずっと精神病を患い、宇宙人がコンタクトしてくると信じていたり、1日12時間もぶっ通しで意味のないことをノートに書き付けたりして生活して来た。最後の数年間は、キャサリンが大学を辞めてまで付き添い、シカゴの自宅で息を引き取る。お葬式を挙げるためにニュー・ヨークから里帰りしてきたクレアは、父の死に意気消沈しているに違いない妹を励まそうとしているのはわかるのですが、キャサリンの気持ちは全く介さない。

キャサリンが、コーヒーをブラックで飲むと言っているのに、「ミルクも入れなさい(身体にいいから)」と勝手にミルクを入れたり、キャサリンが気にしてもいないのに「(あなたの髪はぼさぼさだから)私のお気に入りのコンディショナー使って!」と言ったり、キャサリンはシカゴに残りたがっているのに「ニュー・ヨークに来なさいよ、シカゴなんて死んでるわ」と言うクレア。キャサリンも劇中で言っているように「猫なで声で『大丈夫?』とか言われると、余計ムカつく」女です。

クレアは、キャサリンがお父さんの才能と共にその狂気も受け継いでいると思っているようなのですが、なぜなんでしょう?確かにキャサリンは、警察に電話したこととか、ハロルド・ドブスという人物が存在することとか、クレアにとってはつじつまの合わないことを言いますが、私達オーディエンスは、キャサリンが本当のことを言っているのを知っているので、クレアが最初からキャサリンはおかしいと決め付けて話をしているから信じられないんだな、と思う。

クレアを見ていると、「アメリカ的成功者だなぁ~」と思います。リストを作ってやるべきことを後回しにしない。一日も一秒も無駄なく生きる。常に生活向上のために努力する。前向きに、前向きに。クレアから見ると、キャサリンは負け犬なのです。頭のおかしい父親なんか施設に入れちゃって、きちんと大学を卒業したら良かったのに。友達もいないし、人付き合いも好まないし、外見も気にしない。心配して色々言ってあげているのに、エラク感情的になっている妹。この子も、お父さんみたいに少し頭がおかしいに違いない。

ジェイク・ジレンホール演じるハルも、成功者です。数学者として博士課程を修了し、有名大学で教える傍ら研究をし、だからといって完全な数学オタクではなく、ロック・バンドでドラムも演奏するし、子供にホッケーも教える。趣味も充実。友達もいる。毎日忙しい。

ハルは、クレアのように押し付けがましくはないにしろ、やはり自分の幸せの形でしかキャサリンを測れない。僕のロック・バンドを観に来ない?一緒に早朝のジョギングに行かない?そういうことをしないキャサリンは、幸せではないはずだと思っている。そして決定的なのは、キャサリンが女だから(?)もしくは二流大学を中退した身分で(?)自分が理解できないような数学的な証明(Proof)が書けるはずはないと思っている。

キャサリンがその証明を書いたことを信じないハルに言った言葉が印象的でした。「私が書いたとしたら、あなたの自尊心が傷付くんじゃないの?やっとの思いで博士課程を修了しても、無意味なリサーチで暇つぶしして、コンフェレンスに行った自慢話してるだけ。ロックバンドなんか作って遊んでるくせに、たった26才で知的才能がピークを過ぎたなんて泣き事言ってるのは、本当に過ぎてるのを思い知らされるのが怖いからでしょ!」

キャサリンが狂った父親の面倒を見ていた数年間は無駄だったどころか、ハルが「大学院で習ったことよりよっぽど勉強になった」というほどのものを成し遂げた期間だった。だけどキャサリンは、自分の成し遂げた功績を、父親への愛情から誰にも見せなかったというのは、常に自分の存在価値を他人や社会に「証明」するために努力しているクレアやハルの生き方を痛烈に批判しているのだと私には感じられました。

映画を見ている間は、主人公であるキャサリンに肩入れしてしまうのですが、実際こういう人たちが側にいたら、きっとクレアやハルと同じように、キャサリンを疑ってしまうんだろうなあ。私達も、社会で自分を「証明」しなくちゃと思い、「証明」できないと非常に情けなく感じる。多分この映画は、そういう生き方を選んじゃってる私達に、「証明できること」と「真実」はイコールではない、ということを言いたいのかなと思いました。




グイネス・パルトロウ出演作品
やはりグイネスがこの映画を引っ張っていますよね。


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Key Words
映画 プルーフ・オブ・マイ・ライフ ジェイク・ジレンホール グイネス・パルトロウ ホープ・デイヴィス アンソニー・ホプキンス
映画 | コメント(5) | 【2006/08/02 03:32】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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