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Sanjuro
アノラックとスノトレのホトケのGOさんがマジで怒った、織田裕二主演、森田芳光監督での『椿三十郎』のリメイク。元の三船敏郎と黒澤明監督のものを絶賛しておられたので、丁度、邦画を観たいなと思っていたところだし、借りてみました。
チュチュ的に一番ウケたのは、三十郎が味方している若侍たちに捕まってしまう、敵の見張り番。奥方(この人もすっとぼけている)が、「あなたも一緒にいらっしゃい。悪いようにはしませんから」とかなんとか言って連れてくるのだが、なんと とか思っていたら、若侍たちが城内を取り戻そうと、敵の行列を付けて行き、三十郎の言うとおりそれがおとりだとわかり、自分らのバカさ加減に意気消沈して帰ってくると、この見張り番が押入れの前でメシを食っている!「なにをしてるんだお前は!」ととがめられると、「すいません、くしゃみをしたら奥方に見つかってしまいまして・・・」って、これは古典落語の世界だよ。それから「いや、押入れの中で皆さんの話を聞いていると、私が聞いた話とは全く違くて、勉強になります。それでは、失礼します。」と言って自ら押入れに入って行ったときは、爆笑してしまいました。 その後も、三十郎が本当にいい人かどうか、若侍たちが議論しているときにまた押入れから出てきて「ちょっと言わせてもらいますが!」とかいって三十郎をかばったり、若侍たちの作戦が当たってみんなで大喜びして踊っているところに一緒になって踊っていたり、いちいちウケてしまった。 あと、この城内も面白い。事件も解決し、若侍と奥方と祝いの席に座っている城内。自分に罪をなすりつけようとした悪者が捕まったのだが、お家断絶という厳しい裁きを受けたことに対して「わしも何とかしようと思ったんだが、なにせこのとぼけた馬面では、誰もわしの言うことなんか聞いてはくれん。馬に乗ったら、馬のほうが丸顔」と言ったところで奥方が吹き出しちゃうのですが、私も一緒に吹き出しました。 三十郎さんに関しては、まあ、GOさんのような男性が「いいな〜」って思うような男なんでしょうね。気ままに生きる素浪人、見かけなんか気にしない、「鋭い」けど、「さやに納まっていられない」から「俺はいい刀じゃない」なんちゃってさ。でも若侍を助けてあげたり、優しいんだよね。チュチュ的には特に魅力は感じなかったけど、男が惚れる男なんだろうな〜ってのは、なんとなく納得。 プロットに関しては、古い映画だし、こういうの突っ込んでもしょうがないとは思うのですが、悪者の中での切れ者、むろととかなんとか言う人(これ仲代達也?!信じられない!)、この人切れ者のくせに大事なところで必ずどっか行っちゃうのが気になった。それにさー、最後、この人と三十郎の一騎打ちがあるのですが、あの血の出方はないだろう。それともあれもギャグとして許容するべきなんでしょうか。ま、爆笑させてはもらったけどね。 Key words 映画 邦画 椿三十郎 織田裕二 森田芳光 三船敏郎 黒澤明 邦画 男が惚れる男 爆笑名セリフ ■GOさんの『椿三十郎』解説 ■怒っている記事はこちら 笑った映画
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Stoned
良く「嬉し恥ずかし」とか、「いやよいやよも好きのうち」とか言いますが、エッチだとかエロいことというのは、この「恥ずかしい」という感情にくっついて来る概念で、生殖器そのものや、身体の突起物というのは全くやらしくないんだなというのが良くわかる映画でした。
プールで泳ぐ時なんてもちろん女はノーブラだし、セックス・シーンはないのだけど、一つのベッドに2人以上の人が寝ていることもしばしばで、そんなときは男女ともシーツもかけていなかったりして、おケケ丸出しです。極めつけは、素っ裸でベッドに大の字、おっぴろげーでブライアン・ジョーンズがぐーぐー寝ているところ。「へたれ〜」なイチモツが大写しになったときには萎えました。 この映画を見る限り、ブライアン・ジョーンズって、やなヤロー。まあ今更ロック・スターに常識あるきちんとした性格なんて求めてもしょうがないんですが。ミック・ジャガー、キース・リチャードと共にローリング・ストーンズを結成したオリジナル・メンバーでありながら、そのデヴュー直後から酒とドラッグのやり過ぎでステージにも立てない、ツアーにも行けない、スタジオではレコーディング中に気を失ってしまうで、しょっちゅう家で酒飲んでるかエッチしているかで金だけ貰ってるんだから、そりゃクビにもなるわな。 私生活でも彼女に暴力振るうわ、子守役としてマネージャーが雇ったフランクを下僕のように扱うわで、彼女はキース・リチャードにとられ、フランクからは報復される。 多分、他のストーンズのメンバーも、セックス・ドラッグ・ロッケンロールだったんだろうけど、このブライアン・ジョーンズの生活を見ていると、キースやミックが聖人に見えるよ。キースに鞍替えした、乳輪のでかいダイナミックな乳を持つアニタ・ぺレンバーグがブライアンに「私はドラッグやっても大丈夫、キースも大丈夫、でもあなたは全然対処できてないじゃないの」と言っていましたが、まさにそういう感じでしたね。いくらロック・スターが酒やドラッグにおぼれると言っても、成功してそれを維持し続けて行く人たちは、それなりに自制したりしてやって行く。 キースの方がミックよりブライアンの親友、という感じだったようで、二人の間により感情的な交流が見られるのですが、ミックは本当にバンド一筋というか、ビジネスマン的な要素が強調されていて面白かったね。ほとんどセリフなんてないんだけど、最後ブライアンにクビ宣告しに来たとき、「ストーンズの収入の10%は君に・・・」とかえらくビジネスライクな話をするのはミックなのが可笑しかった。 このシーンでは、チャーリー・ワッツも出てくるのですが、確かに若いときはこんな感じだったろうな、という役者さんでニヤリ。ミックもキースもブライアンも、そこはかとなく似ているんだけどそっくりではなく、本人を今風のモデル顔にアレンジしたようなお坊ちゃまくん達で、モデル系が好きな女の子は、ストーンズなんか興味なくても萌えてしまうかも(しかもイチモツ付きだし)。 この映画の監督は、10年かけてブライアン・ジョーンズの生活をリサーチしてこの映画を作ったらしいですから、細かいところは想像や見聞かもしれないけど、総体的にはかなり真実に近いのかも。でも劇中にストーンズの曲がほとんど使われてなくておかしいなと思ったら、バンド側から許可が下りなかったようで、それは真実に近過ぎてバンドが嫌がったのか、それともウソばっかだから許可しなかったのか、興味深いところですな。[07/15/06] Key Words 映画 ストーンズから消えた男 ローリング・ストーンズ ブライアン・ジョーンズ レオ・グレゴリー キース・リチャード ミック・ジャガー ロック アニタ・ぺレンバーグ Related Article ■ローリング・ストーンズ関連記事 ビミョーな映画
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New York Dolls / New York Dolls
高校卒業した直後に渋谷の某XXXX・メイトでしばらくバイトしてたんですけど、あれは楽しい仕事だったなあ。同僚はみんなメタル/ハード・ロックの人で、ただみんなでたむろしてジーパンたたんでいただけだったんで、毎日仕事に行くのが楽しかった。それに、タワレコが二階にあったんで、しょっちゅう仕事サボってレコード見に行っていたよ。 そのタワレコにドールズ好きな人がいたのか、このニューヨーク・ドールズのファースト・アルバムのポスターがでかでかと貼ってあったのを憶えているよ。それを立ち止まってじーっと見ていた18才のチュチュは、「すげえロンブー。なに、このおばさんみたいな人たちは?」とか思いながらも目が離せなかった。それにずーっと(ずずずーっと)後になってハマってしまうとは、誰が想像したでしょうか。 一曲目『パーソナリティ・クライシス』はキャッチーなロックン・ロールで、ハノイ・ロックス命だったK姉妹のおねえちゃんに言わせると「ドールズは、こういう『ロッキー・ホラー・ショー』のようなノリがいい」そうなんだけど、私はまさにその、ピアノとか入っちゃうミュージカルっぽさがキライ。 それより結構メタルしちゃっている『ジェット・ボーイ』がいい!ちょーイカすリフ、そこにかぶる手拍子、ギター・ソロのところで疾走感のあるリズムに変わる曲構成がメタルちっく。しかし、ギター・ソロからコーラスに戻るところは唐突でひねりがなく、この辺のいい加減さがパンクっぽくて新鮮よ! 『トラッシュ』は、『ジェット・ボーイ』に比べると完全にパンク寄りで、「ドコ!ドコ!ドコ!ドコ!」というドラムと「とら〜っしゅ!ぴきな!」というコーラスに横っ面張られるような印象的な曲なのだが、何度も聴くと、それだけ、って感じであきる。 今一番のお気には『バッド・ガール』!本編とは全く関係ないリフに、「ぼよよよ〜ん」とふざけたギターがかぶる不思議なイントロ、しかしその後に入る「・・・ば〜っどがる・・・」と抑えたジョハンソンのボーカルが妙に好奇心をそそる。そしてなんの前触れもなく入るパワフルなドラム!「チュチュをイカせたかったらフロア・タムを叩きなさい」と言われるとおり、この曲のようなこういう「ズンドコ」フロア・タムやられるとワタクシはもうあがらえない。 しかしこの曲で一番良いのは、アーサー“キラー”ケーンのベース!いや、本当にオーソドックスなロックン・ロールのベース・ラインなんですが、ツ、ツボにぐぐーっと入ってないか?しかも、コーラスのとこのフィル・インがすこぶるかっくいい!最初に気が付いたとき、「ひゃっ」って声が出ちゃったくらい。ほのかに想いを寄せていた男の子の肘が、アクシデントで乳首をさぁっとなでたときに出るような「ひゃっ」が。 今はこの『バッド・ガール』を、会社行くときリピートで聴いているんだけど、会社まで15分だから、この曲3分としても、5回は聴いているわけね。会社に付く頃にはすっかりぼーっとしていて、朝セックスしてから会社行くみたいな「一発やってきたの、バレてるかな?」的な後ろめたさがあります。 他の曲は、ペンキ塗ったり、工作したりするときバック・グランドに流しているとノリノリでいいけど、特に一曲づつ取り上げてうんぬんするほどでもないな。好きな曲も含めてドールズの唯一良くないところは、繰り返しが多過ぎる。『ジェット・ボーイ』や『バッド・ガール』でさえ、2/3位の長さでいいんじゃないかと思っちゃう。まあこの2曲はどうせリピートで何度も聴くから、私にとってはどっちでもいいけど、楽曲のまとまりを考えるならばね。 ■You Tube のNew York Dolls on OGWT 1973 『ルッキング・フォー・ア・キス』と『ジェット・ボーイ』を演奏している。このビデオは有名みたいで、たくさん出回っているんだけど、このリンクが一番きちんと全貌を見せている。『ルッキング・フォー・ア・キス』に関しては本編では触れなかったけど、好きなんです、この歌。しかもヴィデオでは、こんなユルい曲なのに思いっきりギター弾き過ぎて、ヨタヨタしているジョニサンが可愛い。2曲目の『ジェット・ボーイ』ではイントロが始まってすぐの、アーサーが手拍子しているところがすっげーかっくいい!!! 曲の中間、同じリフでは、おもむろにピックを口にくわえてから手拍子し始めるんだけど、そののろい動きがセクシー!今考えると単なる酔っ払いなのだが、ジョニサンとシルヴェインが全開でピョンピョン動き回っている横でああも落ち着いていられると、ス・テ・キ! ■BeatClub Performance 1973での『パーソナリティ・クライシス』の映像 黄色い衣装にライト・グリーンの膝上ロンブーはいて、内股気味に立っているアーサーも見逃せないが(また、ああいう歩き方をするのはジーン・シモンズだけではなく、ロンブーを履いた大男の歩き方であるという検証が出来るが)この曲で目を皿のようにして見て欲しいのが、ジェリー・ノーランの叩き方!鼻の穴がでかいジョハンソンのアップや、いつも通りヨタヨタしてるがかっこいいジョニサンが横切ることが多いので、その隙間を縫う様にして後方にいるドラムのノーランを見ないといけないのだが、肩を左右交互に上下に揺すり、まるで踊るようにして叩くノーランはめちゃくちゃセクシー!本文では、ミュージカル色がキライと書いたけど、それさえなければこの曲いいと思う。 Related Articles ■ドールズ関連記事はこちら Key Words 音楽 パンク ロック ニューヨーク・ドールズ アーサー“キラー”ケーン ジョニー・サンダース シルヴェイン・シルヴェイン ジェリー・ノーラン デヴィッド・ヨハンソン 気になるアーティスト
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Crash
テーマである人種差別が今や白人vs.黒人という単純な図式でなく、日本人、韓国人、中国人などアジア系の人たち、イラン、イラクなど中東方面から来た人たち、「メキシカン」という言葉でくくられがちな南アメリカ方面から来た人たちなどが絡んできて、しかも差別する側であると見られている白人も、様々な場面で差別を受けていると感じているという複雑な状況になっており、そういうアメリカ社会の現状を描写するには、オムニバス的な手法がハマると思ったのかも知れませんが、場面がぱっぱかぱっぱか変わって、とてもわかりずらかったです。 だから、何回か観てみるといいかもしれません。登場人物が多いからエピソードも多いし、しかもそれぞれが微妙に絡まっているので、一回目ではわからなかったことがニ回目で「ああ、そうか」となることが多そうな感じ。それと、ストーリーの中核として描かれている、わかりやすい人種差別だけでなく、言葉の端々に感じられるニュアンスのようなものをもっとキャッチできると思います。 と思って、もう一回観直してみようと思ったのですが、途中で止めました。
こういう人種問題をギャグにして笑う場合、何に対して私達が笑うかって言うと、からかわれたりバカにされたりしている人を笑ってるんじゃないし、差別している側を笑っているんでもない、その「状況」が「ありそうであり得ない」から可笑しいわけです。確かに銃とか好きな人はライフル・アソシエーションを支持してるだろうし、銃にこだわる人の心理は愛国心に基づいていることも多いし、またイランやイラクや、中東方面から来た人たちを「オサマ」なんて呼ぶことで笑ったりしている人がいることも事実なんですけど、でもそれにしたってほとんどの人は常識があって、そう心の中で思っていたって、実際面と向かって相手に言わないよ。 そりゃあいますよ。私も日本人のおばさんで、やれ韓国人はこうだ、中国人はああだ、メキシカンはどうだって目の前で言っちゃう人知ってますから。でもそれは、自分ちの犬が道端でうんこしたのを片付けないとか、車で街灯ぶっ倒しておいて警察にも届けず逃げちゃうとかと一緒で、ほとんどの人はそんなことしませんよ。 この映画は、そういう「作られた日常」を使って、「事件の裏側にある人間ドラマ」を描こうとしているので、それがスキャンダラスな「事件のウラ話」を知りたい!という好奇心のレベルを出ていないんじゃないかという感じがしてしょうがないんですよ。本当はニュースで報道される実際の事件の裏側を知りたいんだけど、実際の事件では被害者は殺されちゃってるし、犯人は自殺しちゃってるしとかいう理由で「真実」がわからないことが多いし、それに「真実」は案外つまんなかったりするんで、そんだったらそれを作って見せたらいいんじゃないというような。 こういうの、近年のアメリカTVドラマで良く見られるパターンなんですが、最初は「おお!」と思ったけど、あんまり見せられ過ぎて感動も薄れているし、TVは大衆的でもいいけど、映画はそれを超えたものを見せて欲しい、という期待があるので、非常にがっかりしました。[03/2006] ■アタクシが尊敬するGOさんは、DVD買おうかどうしようかと迷うほどの大絶賛!アノラックとスノトレにGO! ■第78回アカデミー賞 ベスト・ソングにノミネートされましたが、受賞はならず。フィルム・エディティング賞、オリジナル・スクリーンプレイ賞は受賞しました。そして、最優秀映画賞取っちゃいました。あーあ。 ■この映画がオスカー取った翌日(3月6日)通勤途中のラジオで小耳に挟んだところによると、『クラッシュ』が一般公開前に映画祭で公開されたとき(バンクーバーだったかな?)「これはTV用のマテリアルだ」とか、結構酷評されていたらしい。しかしそれが一般公開されてみると、口コミで「いい映画だ」と広まっていったようだ。 Key Words 映画 クラッシュ アカデミー賞 オスカー 人種差別 バハー・スーメク DVD情報
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Lords of Dogtown
スケート・ボードを、今のようなアクロバット的なスポーツに昇華させた3人の男の子のお話で、実話に基づいているというのが面白いなと思って観ました。
ステイシー、ジェイ、トニーの3人は、ジーファー(Zephyr)とかいうサーフ・ショップのチームにいて、Z-Boysと呼ばれている。Z-Boysは、ポリウレタンで出来た車輪を使うことによってグリップを得たスケボーを手に入れ、直角の壁なんかを滑れることを発見する。その夏、カリフォルニアは記録的な水不足で、どこのうちもプールはからからのまま。そこでZ-boysは、空のプールでスケボーすることを思いつく・・・・ ここで1つ説明しなければならないのは、なぜかこの映画に出てくるご家庭のプールは、みんなすり鉢状なのです。だから、現在のスケボーのような上がって下がってまた上がる、みたいなスタイルを練習するにはピッタリ。 まーこのように、ポリウレタンの車輪、水不足、少年達の才能で、スケボーというスポーツに革命が起こったわけですな。 その後、3人ともスケボー界のスターになり、富と名声のためにいさかいを起こし、別れ、そして再び仲間に戻る、と言うような人間ドラマだったはずなんですが、そちらの方は全然メリハリがない。タイトルの「Dogtown」というのからもわかるように、この少年達は育ちが貧しく、スケボーのスターになって、大手の企業にスポンサーを獲得し、大金を稼ぐというのは夢のような話なはずなのですが、「貧しい」という描写も良くわかんないし、有名になったあと「裕福になった」という描写もイマイチなので、その落差による「おお〜」っていうのがない! 良くわかるのは、みんなでつるんで悪いことばっかしてた、ということだけ。大勢で金持ちの人の家に侵入して、プールでスケボーして、勝手に家に入って飲み食いしたり、そこに駆けつけた警官をまいて逃げたり、パーティしたり、まあそういうカリフォルニアの スケボーのシーンはどうかというと、まあ、この少年達はパイオニア的な存在なので、今のスケボーの華やかさに比べるとたいしたことはなく、大会やストリートでのスケボー・シーンはふんだんに織り込まれていますが、現在のレベルのものを見慣れている私達にとってはあまりたいしたことはない。いろいろな技を磨く!という「巨人の星」みたいなシーンでもあれば面白かったのですが、みんな遊び感覚でスケボーしているだけ。 この映画の元になったのは、実際のZ-Boysだったステイシーが2001年に発表した『Dogtown & Z-Boys その中で楽しかったのは、サーフ・ショップ、ジーファーのオーナー、スキップ役のヒース・レッジャー。『ブロークバック・マウンテン』の深刻に落ち込んだエニスの顔しか知らない私にとっては、この「万年ストーナー」のスキップの話し方から歩き方、ボディ・ランゲージの隅々まで、いかにもいかにも「マリファナでいつもハイなカリフォルニアのノー天気なお兄ちゃん」ってのが落差が大きくて笑いました。 それから、これは余談ですが、1つ気になったのは、ジェイのお母さんのボーイ・フレンドが家を出て行くシーンで、TVを運んでるボーイ・フレンドの友達がサミー・ヘイガーじゃないかと思うのですが、IMDbのクレジットを見ても載ってない・・・あの人もバリバリのカリフォルニアンでサーファー/ロックスターで、世代もピッタリだから友情出演してそーなものなんですが。心あたりのある方は、見てみてくだされ。[01/07/06]
Key Words 映画 ロード・オブ・ドッグタウン スケボー ヒース・レッジャー ジョン・ロビンソン Related Article ■ヒース・レッジャー映画偉人伝 DVD情報
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40 Year-Old Virgin
40歳にもなって童貞なのがなんでそんなにみんなの興味をそそるのかわかりませんが、映画の中でのステレオ・タイプが良く出来ていました。 アンディ(スティーブ・キャレル)は、40歳にもなって結婚もしていないし、アパート暮らしで、車も持っていない。大型電気店で、責任もステイタスもない仕事をしている。仕事には自転車で行き、アパートは所狭しとアクション・フィギュアやコミック・ブックが置いてあり、ビデオゲームをするためのイスがある。(このイスは、オフィスの社長のイスのように高級で、ビデオゲームのコントローラーがイスの一部になっている、すごいものです!) そしてある日、仕事場の仲間、デビッド(ポール・ラッド)、ジェイ(ロマニー・マルコ)、キャル(セス・ローゲン)から、カード・ゲームに誘われる。この席でデビッドたちは、今まで経験してきたエッチの中で一番すごかったのはなにか、とか、エゲツない話を始める。話がアンディに振られるが、未だエッチをしたことのないアンディは、作り話をし始める。 この作り話がいかにも、全然知らないことをかっこつけて語ってるって感じがして、すごく可笑しい!全て、なんかの映画でみんなが観たことある、いわゆる「淫乱」系の女の描写ばっかりで、聞いてるデビッドたちは、最初は「スゲー」とか言ってるんですが、アンディが「あのサンドバッグのようなおっぱいの手触り・・・」と言ったところで「サンドバッグ?!お前本当に乳に触ったことあんのかい?!」で、童貞であることがバレてしまう。
この後は、デビッドたちがそれぞれ、アンディにセックスさせようと色々助言したり、フッカーを雇ったり、ポルノビデオ・コレクションをプレゼントしたりします。 このポルノビデオのところも可笑しかった!アンディは「おれはマスターベーションするのもあんまり好きじゃないんだ」と言ってビデオはいらないとがんばるのですが、「まーまー」と押し切られてしまう。するといきなり場面は変わり、ライオネル・リッチーのムードたっぷりの「Hello」が流れる中、スローモーションでシルクのパジャマに着替えるアンディ。家中にキャンドルをともし、飾ってある家族の写真を裏返し、枕元にうやうやしくローションとティシューを置き、ベッドに入って、ビデオのリモコンをオン! そんなこんなしてるうちに、アンディに気になる女性、トリシュ(キャサリン・キーナー)が現れる。アンディは、急に自分の見てくれを気にするようになり、ジェイに相談すると、「その襟から見える胸毛が汚らしい」と言われ、ワックス脱毛しに行く。 このワックスのシーンは本当にやっていて、すげー痛そうなんですが、「メイキング」の中でも出演者一同から監督にいたるまでゲラゲラ笑ってやってました。それにしても、なんで毛って汚らしいのかしら?私はアメリカ人の男の人が、ウブそうな顔しているのに胸毛がもじゃもじゃ生えている、そのギャップが物凄いセクシーだと思うのですが、男のモデルとかって、みんな剃っちゃってますよね。 この後、アンディはめでたくトリシュと付き合うことになり、将来のことを真剣に考え始め、自分で電気屋を開きたいと思うのだけど、軍資金がない。そこで、アクション・フィギュアのコレクションを売ることにする・・・ ここで私は「ほほほんとに売っちゃうの?!」と思いましたよ。つい何週間しか知らない女との将来より、今まで40年かけたコレクションの方が大事でないかい? 私はこのアンディさん、あのままで充分幸せだったんじゃないかなあと思ってたんですよ。結婚してないから、お金は趣味に使い放題。車を持っていることをステイタスにしている人は多いけど、あんなもの「道具」ですからね、要らないなら持たないに越したことはない。仕事だって、別に好きでやってるわけじゃないんだったら地位や責任なんていらないし、生活していけるだけ稼げればいいんだもん。それに周りにいる、アンディにセックスをさせようと躍起になってる男の人達は、彼女や女房がいることでいつもトラブルや悩みが耐えない。 それを「セックスしたことがないなんておかしい」とか「彼女がいないなんて・・・」「いい年してビデオゲームやってるなんて・・・」と言いますが、幸せなんて人それぞれだと思うんだけどなあ。 とまあワタクシの意見はともかく、最後はもちろんアンディとトリシュがめでたく結ばれて終るのですが、そこでおサイケっぽい「アクエリアス」を、なぜかPV風に出演者全員で歌って踊って終るという破天荒さ。なんかわけわからんけどお茶目に可笑しい映画でした。[01/08/06]
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Morrisey Presents: Return of The New York Dolls Live
映画『ニューヨーク・ドール』でちらっとしか見れなかったドルーズ、メルト・ダウン・フェスでの再結成ライブの模様をちゃんと観たかったので借りました。世界最強のライブつーわけではありませんが、普通のギグってこんなもんでしょう。ライブを撮影するのが専門の人が撮ったわけでもないし、編集しないで全て見せているのでちょっと冗長に感じますが、悪くはないです。
そして、『Lonely Planet Boy』では、シルヴェインが「Let's play one for Johnny Thunders」と言って歌も歌っちゃうのですが、歌詞が「You can't put arms around a memory, You can't put arms around a memory(思い出を抱きしめることは出来ない」というコーラスで、最後のフレーズ、シルヴェインが、「I can't put my arms around Johnny, so don't cry(ジョニーのことも抱きしめられない、でも泣かない)」と歌った時には私は涙と鼻水でぐしょぐしょになってしまいました。 ボーナス・トラックでリハのシーンがあって、これでもシルヴェインは歌っているのですが、この人、上手いよ!甲高い良く通る声で、グラムちっく。リハでもライブでも、演奏をリードしているのはこの人だし、一番音楽的資質があるというか、誠実なミュージシャンタイプで好感持ちました。 それに引き換え、デヴィッド・ジョハンソンはカッコわりぃな。最初からキライだったのだけど、ドールズのイメージ作りにかなり貢献したことは否めないので肯定的に見ようとしたのですが、今回を持って「キライだ」ということに決定。まず、あのシルヴェインのボーカル聞いちゃうと、この人要らない。そいから、こいつはロックじゃない!これは『オール・ドールド・アップ』でデヴュー当時のライブとかを見たときから思っていたけど、こいつはロックというよりラス・ベガス的なんだよな。歌詞カードとか見ながら歌うしよ。 それから、服を脱ぐなよ!お前のしわくちゃな乳首なんて見たくないし、二の腕も気持ち悪い!それと腹!皮下脂肪はないんだけど、丸く前にせり出していて、アフリカ難民の子供のようだ。シルヴェインの太鼓腹も結構哀しいけど、ちゃんと服を着ていれば全然見苦しくない。派手な長袖シャツの襟立てて着ていれば結構カッコいいんだから、脱ぐんじゃないよ、全く。 助っ人で入っているギターのスティーヴ・コンティだっけ?この人は結構ハマってます。特典で入っている、2004年7月のUKでのMove Festivalでは、もうオリジナル・メンバー?ってくらいノリノリでやってます。ドラムの助っ人の人は自分のバンドもある人だし、「助っ人でーす」って感じなんだけど、コンティは歌を口ずさんだり、シルヴェインとアイ・コンタクト取りながら演ったりと、楽しそうでした。 アーサー・ケーンは特に見所なしで、『ニューヨーク・ドール』を観ていない人には特に印象に残らないでしょう。というか、このフィルム自体、ドルーズ知らなかったら全然面白くないだろうな。これ観てドールズのファンになるってことはあり得ないし。ただ、30年経った今でもドールズの曲は全然古臭くないし、年を取って腹が出ようが禿げようが、それなりのテンションがデリバー出来るってことは、ニューヨーク・ドールズはタダモノじゃあなかったんだな、という確証ではあります。惜しむらくはジョニサンとドラムのジェリー・ノーランがいなかったこと。この二人こそシルヴェイン級の素晴らしい「演奏家」だったのに。 Related Articles ■ドールズ関連記事はこちら
バンド
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The Weather Man
ふぁ〜っく!!!!! ニコラス・ケイジ演じる、ウェザーマン(お天気お兄さん)が、なまじ有名なためかシカゴの街を歩いていると、しょっちゅうアップル・パイだのミルクシェクだのを投げつけられるのですが、その時発する「ふぁ〜っく!」が可笑しい。ビートたけしがタケチャンマンのさんまちゃんとの絡みで本気になっちゃって「うるせえなこのヤロ!」って言っているときのような「つい本気に」的な可笑しさがある。
内容は、デイヴ(ニコラス・ケイジ)がシカゴのローカル・ニュースのお天気お兄さんで、自分の仕事は好きじゃないし、お父さんのロバート(マイケル・ケイン)が立派過ぎてコンプレックスがあるし、別れた奥さんのノーリーン(ホープ・ディビス)と縁りを戻したいんだけど上手くいかないし、娘・シェリー(ジェメネ・デ・ラ・ぺナ)と息子・マイク(ニコラス・ホルト)は思春期の難しい年頃だし、といった中年男にある複雑な心境を、ニック・ケイジがいつも通り的確に、コミカルに表現しています。 もうこういうの演らせたら、この人の右に出る者はないんじゃないの。あの苦悩している目を持ちながらもどこかマヌケな顔とかさ。色んな悩みがあったりするのに、朝、コーヒーを飲みながらお天気の紹介の練習を無意識にしちゃうとこなんか哀愁漂ってんだけど笑っちゃうし。 脇を固めるホープ・ディビスやマイケル・ケインもいいし、子役も上手いよ。特に娘・シェリーの役の子は準主役級に良く出てくるし、マイクの役の子、この子『アバウト・ア・ボーイ』に出てた子じゃない?アメリカなまりが完璧なんで、最初違うかと思ったら、特典についていたインタヴューではガツガツのイギリス英語でしゃべっていて、さすが子供でも役者なんだなーと関心いたしました。 最初は、こういう映画、いいけどちょっと食傷気味、って感じだったんだけど、やはりニック・ケイジの上手さで見せられたね。映画から発せられているメッセージは、細かく言うとものすごくたくさんあるが、特に私の印象に残ったのは、アーチェリーだった。 最初シェリーがアーチェリーをやりたいと言うのだけど、結局デイヴの方がハマってしまう、という設定なんだけど、こういう一見なんでもない趣味というのは、悩み多き日常と自分を切り離す、というか、そういう日常から自分を解放する手段として必要なものなんだなあと思った。デイヴもいろいろあって最後はそれなりに自分を受け入れていくんだけど、それと彼がアーチェリーに親しむようになるのとが平行して行くのがなるほどと思った。 年を重ねるに連れて悩みは多くなり、さらにそれを解決できるという希望はどんどん小さくなって行く。とするとそういう人生を受け入れて悩みと共存して行く術を見つけるしかない、まあそんな大人向けの映画ですね。 Key Words 映画 ウェザーマン ドラマ ニコラス・ケイジ ホープ・ディヴィス マイケル・ケイン ■ニック・ケイジのもう一つの佳作『ロード・オブ・ウォー』 ■ホープ・ディビスがムカつく女を好演『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』 今日のレンタルDVD/ビデオ
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映画偉人伝 〜その34〜
RZA
■1969年、ニューヨークはブルックリン生まれ。デイリー・ニュースの調べによると、RZAの家族は親戚を含めるとニューコークで最大のファミリーらしい。Flavor FlavはRZAの遠縁のいとこ。 ■チュチュ的好感度 ☆☆☆☆☆ 私ヒップホップ全然わかんないんで、音楽的には全くこの人に関する知識ないのですが、カンフーのクラスに来ている人がみんなこの人好きで。アルバム・タイトルとか見れば、この人自身がカンフーを始めとするマーシャル・アーツ大好きってのが良くわかります。直接には、役者として出ていた映画を2本見たのですが、この人は独特の存在感があり、白人映画の中では名脇役としてピッカピカに光っています。経歴を見ると、音楽活動、映画、サントラ、プロデューサーとかなり才能のある人みたい。もっとこの人の出る映画を見てみたいというチュチュ注目のアーティスト! 作曲家として参加した映画・TVショウ< ■Freedom Writers (2007) (completed) ■Blood of a Champion (2006) ■Transporteur II, Le (2005) (additional music score) ■Blade: Trinity (2004) ■Wu-Tang Clan: Disciples of the 36 Chambers, Chapter 2 (2004) (V) ■Soul Plane (2004) ■Kill Bill: Vol. 1 (2003) (as The RZA) ■The Mindscape of Alan Moore (2003) ■Wu-Tang: Shaolin Style (1999) (VG) (song "Wu World Order") ■Ghost Dog: The Way of the Samurai (1999) 俳優としての出演作品 ■The Take (2007) (pre-production) ■The Lather Effect (2006) .... Danny's Friend ■クライヴ・オーウェンとの絡みが絶妙な『すべてはその朝始まった』 (2005/I) ■Getting Up: Contents Under Pressure (2005) (VG) .... Stake ■ビル・マーレイとの究極の組み合わせ『コーヒー&シガレッツ』(2003) ■"Upright Citizens Brigade" ■Ghost Dog: The Way of the Samurai (1999) (as The RZA) .... Samurai in Camouflage ■Wu-Tang (1998) ■Don't Be a Menace to South Central While Drinking Your Juice in the Hood (1996) (as Wu-Tang Clan) プロデューサーとしての作品 ■Blood of a Champion (2006) (executive producer) ■Wu-Tang Clan: Disciples of the 36 Chambers, Chapter 2 (2004) (V) (executive producer) ■The World According to RZA (2004) (V) (executive producer) その他の作品 ■ジェット・リーの『ダニー・ザ・ドッグ』(2005)にもコンポーザーとしてクレジットされてる模様 ■Kill Bill: Vol. 2 (2004) (composer: additional music) (as The RZA) ■Barbershop 2: Back in Business (2004) (composer: additional music) ■Breaking the Rules (2005) (in production) 3rd Annual VH1 Hip-Hop Honors (2006) (TV) (announced) (as Wu-Tang Clan) .... Himself ■Be Cool (2005) (as The RZA) .... Himself ■『シュペルズ・ショウ』見た見た、出演しているの! - Episode #2.1 (2004) TV Episode .... Himself - Episode #1.7 (2003) TV Episode .... Himself TV's Illest Minority Moments Presented by Ego Trip (2004) (TV) .... Himself ■Scary Movie 3 (2003) (as The Rza) .... Himself ■The Making of 'Kill Bill' (2003) (TV) .... Himself Key Words 映画 俳優 RZA ※今回は、IMDb にはあまり情報がなかったので、VH1にもお世話になりました。関連作品に関しては、リストが異常に長かったので、チュチュの個人的な趣味でカットしました。全リストはIMDb でチェックしてください。 気になるアーティスト
| トラックバック(0) | コメント(0) | ブログ・レポ | 【2006/07/18 03:26】
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The Talented Mr. Ripley
『ブロークバック・マウンテン』で、ジェイク・ジレンホールとヒース・レッジャーが、「ホモ」のレッテルを貼られるのを恐れず同性愛の男性を演じたことを評価されていましたが、私はMr.リプリーを演ったマット・デイモンの方がすごいと思いました。
昔の彼氏の妹の彼氏のDくん、アメ人なんですが、この人が典型的なホモ・フォビア。しかも、ホモ・フォビックなコメントをしてみーんなに「それってホモ・フォビアだよー」とか言われても全く悪びれてないので、ホモ・フォビアの人の本音を聞くには良い相手だった。インテリに見られたい人とか、アートに理解があると思われたい人は、話していると明らかにホモ・フォビアなのに、リベラルを気取って見苦しく否定したりするから、それを考えたらDくんはさっぱりしたいい人だったよ。 とにかく、Dくんが嫌っていた「ホモ」って、このMr.リプリーそのもの!Dくんは気に入らない男はみんな「ホモ」とか「フェミニン」って言葉を良く使っていたけど、例えばクラッシックとかオペラなんかを好きだと「フェミニン」で、Mr.リプリーみたくオペラ観て涙なぞ流そうものなら「ホモ」。それとか、Mr.リプリーのような、ちょっとシャイで物陰に隠れているような男も「フェミニン」で「ホモ」。 でも、そういうのは、いいのよ。ただ、「あの人、センス悪いよね」とか、そういう意地悪なことを言うのと変わらないノリなんだけど、極めつけだったのは、Dくんは「ホモ」はみんな自分に気があると思っていることなんだよ。「俺に色目使いやがって」とか言って、怒るわけ。で、それを聞く度に私が「なんでその『ホモ』が、あんたのこと好きと思うの?」と聞くと、「ヤラシイ目で後ろから見つめていた」とか、いろんなこと言うわけだよ。 映画の中でMr.リプリーと、金持ちの放蕩息子でヤサ男のディッキー(ジュード・ロウ)が、お風呂でチェスをしてるシーンがあるんだけど、それを見てこのDくんのコメントを思い出したね。ディッキーは、お風呂に浸かってて、Mr.リプリーはちゃんと服着てイスに座ってチェスをしているんだけど、Mr.リプリーが「僕もお風呂に入っていい・・・?」と聞くと、全くホモっ気のないディッキーは「・・・NO」と言う。するとリプリーは「・・・一緒に、って意味じゃないよ」と誤魔化すんだけど、ディッキーが湯船からフルチンでざばあと上がってきたら、その裸体を、鏡で盗み見る。 ストレートの男に勝手に恋して、執着して、殺してしまう・・・。まさにDくんのようなホモ・フォブが頭の中で作り上げた、究極のネガティブな同性愛者のイメージ。これを誠実に演じたマット・デイモン、あっぱれだと思いますよ。Dくんがこの映画を観たら、多分マット・デイモンの悪口を、あることないこと一生言い続けると思うもん。 それとやっぱり光っていたのはジュ−ド・ロウだよね。これって、この人の出世作ですか?私は、白い八分丈のパンツに白いフラット・シューズを履いちゃうような男はごめんなので、あんまり好みじゃありませんが、顔はいいね。金持ちの放蕩息子ぶり、スケこましぶりが様になっていました。 ディッキーの友人で、リプリーに辛らつなフレディを演じるフィリップ・シーモア・ホフマンは、いつも通りいい仕事をしているのですが、彼の出演作を続けて観てみると、「いつも一緒?」という感じがした。悪役じゃなくても、なんかちょっと世をすねたというか斜に構えたキャラが多くて、そいでそういうの上手いからいいんですが。唯一違うのは、『25時 ディッキーの恋人・マージ役のグイネス・パルトロウにも同じ印象を持った。特に、マージが、リプリーがディッキーを殺したんじゃないかと疑い始め、周りが全然信じてくれなくて、ヒステリーになっちゃうところが、『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』のキャラと同じだった。 他の役者さんたち、ディッキーのお父さん役の人とか、リプリーをディッキーと思い込んで付き合っちゃうメレディス役のケイト・ブランシェットとか、みんな上手い人ばっかりだし、話の展開もこなれていて、かなりいいミステリー映画だと思います。ただ個人的に不思議に思ったのは、リプリーがディッキーになりすましたかったのなら、なぜディッキーの知り合いがいっぱい住んでいるローマに留まったのかということ。バレないところに引っ越せよ!やっぱ都会に居たかったのかね。 Related Article ■フィリップ・シーモア・ホフマンの映画偉人伝 ■ジュード・ロウの映画偉人伝 |





















