スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| 【--/--/-- --:--】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『椿三十郎』-リメイクの際は、慎重にお願いします
Sanjuro

アノラックとスノトレのホトケのGOさんがマジで怒った、織田裕二主演、森田芳光監督での『椿三十郎』のリメイク。元の三船敏郎黒澤明監督のものを絶賛しておられたので、丁度、邦画を観たいなと思っていたところだし、借りてみました。

sanjuro.jpg
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 1962
Directed by: Akira Kurosawa
Writing credits: Ryuzo Kikushima, Akira Kurosawa
Cast:
Sanjuro: Toshiro Mifune
Muroto: Tatsuya Nakadai
実はこれ、観たことある。多分、途中から観たのか、城内の奥方と娘を救出し、悪者の家の隣の家に隠れて、悪者の家が「椿屋敷」と呼ばれている、というところで思い出した、あの、椿を小川に流して合図するってやつ。GOさんが、「奥方と娘が赤い椿を合図にするか白い椿にするかをのんびりと話をしているとき、三船敏郎がふすまの文字を指で何回かなぞっている」というのを読んでもピンとこなかったんだけど、あの小川のある家を観て「ああ、これかあ」と思った。GOさんのお兄さんから訂正入ったとおり、なぞっている文字は「や」で、それも「のの字のの字」みたいにいじらしくなぞっているんじゃなくて、「や!」と一回、力強くなぞっているのが可笑しかった。

チュチュ的に一番ウケたのは、三十郎が味方している若侍たちに捕まってしまう、敵の見張り番。奥方(この人もすっとぼけている)が、「あなたも一緒にいらっしゃい。悪いようにはしませんから」とかなんとか言って連れてくるのだが、なんとバカ若侍たちはこの見張り番を押入れに入れっぱなしにする!つっかえ棒もしないんだよ、逃げられて、「隣の家にいます」なんて言われたら、一網打尽じゃないか。

とか思っていたら、若侍たちが城内を取り戻そうと、敵の行列を付けて行き、三十郎の言うとおりそれがおとりだとわかり、自分らのバカさ加減に意気消沈して帰ってくると、この見張り番が押入れの前でメシを食っている!「なにをしてるんだお前は!」ととがめられると、「すいません、くしゃみをしたら奥方に見つかってしまいまして・・・」って、これは古典落語の世界だよ。それから「いや、押入れの中で皆さんの話を聞いていると、私が聞いた話とは全く違くて、勉強になります。それでは、失礼します。」と言って自ら押入れに入って行ったときは、爆笑してしまいました。

その後も、三十郎が本当にいい人かどうか、若侍たちが議論しているときにまた押入れから出てきて「ちょっと言わせてもらいますが!」とかいって三十郎をかばったり、若侍たちの作戦が当たってみんなで大喜びして踊っているところに一緒になって踊っていたり、いちいちウケてしまった。

あと、この城内も面白い。事件も解決し、若侍と奥方と祝いの席に座っている城内。自分に罪をなすりつけようとした悪者が捕まったのだが、お家断絶という厳しい裁きを受けたことに対して「わしも何とかしようと思ったんだが、なにせこのとぼけた馬面では、誰もわしの言うことなんか聞いてはくれん。馬に乗ったら、馬のほうが丸顔」と言ったところで奥方が吹き出しちゃうのですが、私も一緒に吹き出しました。

三十郎さんに関しては、まあ、GOさんのような男性が「いいな~」って思うような男なんでしょうね。気ままに生きる素浪人、見かけなんか気にしない、「鋭い」けど、「さやに納まっていられない」から「俺はいい刀じゃない」なんちゃってさ。でも若侍を助けてあげたり、優しいんだよね。チュチュ的には特に魅力は感じなかったけど、男が惚れる男なんだろうな~ってのは、なんとなく納得。

プロットに関しては、古い映画だし、こういうの突っ込んでもしょうがないとは思うのですが、悪者の中での切れ者、むろととかなんとか言う人(これ仲代達也?!信じられない!)、この人切れ者のくせに大事なところで必ずどっか行っちゃうのが気になった。それにさー、最後、この人と三十郎の一騎打ちがあるのですが、あの血の出方はないだろう。それともあれもギャグとして許容するべきなんでしょうか。ま、爆笑させてはもらったけどね。

Key words
映画 邦画 椿三十郎 織田裕二 森田芳光 三船敏郎 黒澤明 邦画 男が惚れる男 爆笑名セリフ

GOさんの『椿三十郎』解説
怒っている記事はこちら
スポンサーサイト
笑った映画 | コメント(4) | 【2006/07/30 11:55】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』-フルチン・パイオツのオンパレードです!
Stoned

良く「嬉し恥ずかし」とか、「いやよいやよも好きのうち」とか言いますが、エッチだとかエロいことというのは、この「恥ずかしい」という感情にくっついて来る概念で、生殖器そのものや、身体の突起物というのは全くやらしくないんだなというのが良くわかる映画でした。

「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」公開記念盤 Premium Tribute to STONED(DVD付)
sound track on amazon.com
dvd on amazon.com
1. Little Red Rooster/Counterfeit Stones 2. Stop Breaking Down/Band of Bees 3. Lazy Sunday/Small Faces 4. White Rabbit/Jefferson Airplane 5. Paper Sun/Traffic 6. Devil in Me/22-20s 7. Love in Vain/Haley Glennie Smith 8. Brian's Joint/David Arnold 9. Ballad of A Thin Man/Kula Shaker 10. Out of Control/David Arnold 11. Come On In/Haley Glennie Smith 12. Last Time/Band of Bees 13. Pool Fight/David Arnold 14. Love in Vain/Paul Butler and Little Barrie 15. Angel/Devil/David Arnold 16. Not Fade Away/Band of Bees 17. Time Is On My Side/Band of Bees 18. Stop Breakin' Down Blues/Robert Johnson
ホワイト・ストライプスがかかったと思ったんだけど、クレジットされてないなあ・・・日本のアマゾンでは、曲目が載ってなかったので、このリストはUSのアマゾンのものです。視聴もUSで。
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Stephen Woolley
Writing credits: Neal Purvis, Robert Wade
Cast:
Brian Jones: Leo Gregory
Frank Thorogood: Paddy Considine
Tom Keylock: David Morrissey
Keith Richards: Ben Whishaw
Anna Wohlin: Tuva Novotny
Anita Pallenberg: Monet Mazur
Mick Jagger: Luke de Woolfson
Bill Wyman: Yousef Altin
Charlie Watts: James D. White
「六人目のローリング・ストーンズ」と言われたブライアン・ジョーンズの耽美的な私生活を描くのに、セックス、ドラッグ、ロッケンロールは欠かせないのか、イチモツ、パイオツのオンパレード。あれほど恥も外聞もなく、フルフル・プルンプルンされると、観ていても全くエロくない。素っ裸のブライアン・ジョーンズレオ・グレゴリー)と、ローブを羽織っているが前は丸出しのキース・リチャード(ベン・ウィシャウ)が、茂みも隠さず、腰に手を当てて牛乳を瓶からゴクゴク飲んでいるシーンは、「若いっていいなー!」という感じ。

プールで泳ぐ時なんてもちろん女はノーブラだし、セックス・シーンはないのだけど、一つのベッドに2人以上の人が寝ていることもしばしばで、そんなときは男女ともシーツもかけていなかったりして、おケケ丸出しです。極めつけは、素っ裸でベッドに大の字、おっぴろげーでブライアン・ジョーンズがぐーぐー寝ているところ。「へたれ~」なイチモツが大写しになったときには萎えました。

この映画を見る限り、ブライアン・ジョーンズって、やなヤロー。まあ今更ロック・スターに常識あるきちんとした性格なんて求めてもしょうがないんですが。ミック・ジャガーキース・リチャードと共にローリング・ストーンズを結成したオリジナル・メンバーでありながら、そのデヴュー直後から酒とドラッグのやり過ぎでステージにも立てない、ツアーにも行けない、スタジオではレコーディング中に気を失ってしまうで、しょっちゅう家で酒飲んでるかエッチしているかで金だけ貰ってるんだから、そりゃクビにもなるわな。

私生活でも彼女に暴力振るうわ、子守役としてマネージャーが雇ったフランクを下僕のように扱うわで、彼女はキース・リチャードにとられ、フランクからは報復される。

多分、他のストーンズのメンバーも、セックス・ドラッグ・ロッケンロールだったんだろうけど、このブライアン・ジョーンズの生活を見ていると、キースやミックが聖人に見えるよ。キースに鞍替えした、乳輪のでかいダイナミックな乳を持つアニタ・ぺレンバーグがブライアンに「私はドラッグやっても大丈夫、キースも大丈夫、でもあなたは全然対処できてないじゃないの」と言っていましたが、まさにそういう感じでしたね。いくらロック・スターが酒やドラッグにおぼれると言っても、成功してそれを維持し続けて行く人たちは、それなりに自制したりしてやって行く。

キースの方がミックよりブライアンの親友、という感じだったようで、二人の間により感情的な交流が見られるのですが、ミックは本当にバンド一筋というか、ビジネスマン的な要素が強調されていて面白かったね。ほとんどセリフなんてないんだけど、最後ブライアンにクビ宣告しに来たとき、「ストーンズの収入の10%は君に・・・」とかえらくビジネスライクな話をするのはミックなのが可笑しかった。

このシーンでは、チャーリー・ワッツも出てくるのですが、確かに若いときはこんな感じだったろうな、という役者さんでニヤリ。ミックもキースもブライアンも、そこはかとなく似ているんだけどそっくりではなく、本人を今風のモデル顔にアレンジしたようなお坊ちゃまくん達で、モデル系が好きな女の子は、ストーンズなんか興味なくても萌えてしまうかも(しかもイチモツ付きだし)。

この映画の監督は、10年かけてブライアン・ジョーンズの生活をリサーチしてこの映画を作ったらしいですから、細かいところは想像や見聞かもしれないけど、総体的にはかなり真実に近いのかも。でも劇中にストーンズの曲がほとんど使われてなくておかしいなと思ったら、バンド側から許可が下りなかったようで、それは真実に近過ぎてバンドが嫌がったのか、それともウソばっかだから許可しなかったのか、興味深いところですな。[07/15/06]

Key Words
映画 ストーンズから消えた男 ローリング・ストーンズ ブライアン・ジョーンズ レオ・グレゴリー キース・リチャード ミック・ジャガー ロック アニタ・ぺレンバーグ

Related Article
ローリング・ストーンズ関連記事
ビミョーな映画 | コメント(9) | 【2006/07/30 10:29】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
ああ、ハマったら抜け出せない・・・ニューヨーク・ドールズのデヴューアルバムはイカす!【アルバム・レヴュー】
New York Dolls / New York Dolls

New York Dolls
cd on amazon.com

1. Personality Crisis/ 2. Looking for a Kiss/ 3. Vietnamese Baby/ 4. Lonely Planet Boy/ 5. Frankenstein/ 6. Trash/ 7. Bad Girl/ 8. Subway Train/ 9. Pills/ 10. Private World/ 11. Jet Boy


高校卒業した直後に渋谷の某XXXX・メイトでしばらくバイトしてたんですけど、あれは楽しい仕事だったなあ。同僚はみんなメタル/ハード・ロックの人で、ただみんなでたむろしてジーパンたたんでいただけだったんで、毎日仕事に行くのが楽しかった。それに、タワレコが二階にあったんで、しょっちゅう仕事サボってレコード見に行っていたよ。

そのタワレコにドールズ好きな人がいたのか、このニューヨーク・ドールズのファースト・アルバムのポスターがでかでかと貼ってあったのを憶えているよ。それを立ち止まってじーっと見ていた18才のチュチュは、「すげえロンブー。なに、このおばさんみたいな人たちは?」とか思いながらも目が離せなかった。それにずーっと(ずずずーっと)後になってハマってしまうとは、誰が想像したでしょうか。

一曲目『パーソナリティ・クライシス』はキャッチーなロックン・ロールで、ハノイ・ロックス命だったK姉妹のおねえちゃんに言わせると「ドールズは、こういう『ロッキー・ホラー・ショー』のようなノリがいい」そうなんだけど、私はまさにその、ピアノとか入っちゃうミュージカルっぽさがキライ。

それより結構メタルしちゃっている『ジェット・ボーイ』がいい!ちょーイカすリフ、そこにかぶる手拍子、ギター・ソロのところで疾走感のあるリズムに変わる曲構成がメタルちっく。しかし、ギター・ソロからコーラスに戻るところは唐突でひねりがなく、この辺のいい加減さがパンクっぽくて新鮮よ!

『トラッシュ』は、『ジェット・ボーイ』に比べると完全にパンク寄りで、「ドコ!ドコ!ドコ!ドコ!」というドラムと「とら~っしゅ!ぴきな!」というコーラスに横っ面張られるような印象的な曲なのだが、何度も聴くと、それだけ、って感じであきる。

今一番のお気には『バッド・ガール』!本編とは全く関係ないリフに、「ぼよよよ~ん」とふざけたギターがかぶる不思議なイントロ、しかしその後に入る「・・・ば~っどがる・・・」と抑えたジョハンソンのボーカルが妙に好奇心をそそる。そしてなんの前触れもなく入るパワフルなドラム!「チュチュをイカせたかったらフロア・タムを叩きなさい」と言われるとおり、この曲のようなこういう「ズンドコ」フロア・タムやられるとワタクシはもうあがらえない。

しかしこの曲で一番良いのは、アーサー“キラー”ケーンのベース!いや、本当にオーソドックスなロックン・ロールのベース・ラインなんですが、ツ、ツボにぐぐーっと入ってないか?しかも、コーラスのとこのフィル・インがすこぶるかっくいい!最初に気が付いたとき、「ひゃっ」って声が出ちゃったくらい。ほのかに想いを寄せていた男の子の肘が、アクシデントで乳首をさぁっとなでたときに出るような「ひゃっ」が。

今はこの『バッド・ガール』を、会社行くときリピートで聴いているんだけど、会社まで15分だから、この曲3分としても、5回は聴いているわけね。会社に付く頃にはすっかりぼーっとしていて、朝セックスしてから会社行くみたいな「一発やってきたの、バレてるかな?」的な後ろめたさがあります。

他の曲は、ペンキ塗ったり、工作したりするときバック・グランドに流しているとノリノリでいいけど、特に一曲づつ取り上げてうんぬんするほどでもないな。好きな曲も含めてドールズの唯一良くないところは、繰り返しが多過ぎる。『ジェット・ボーイ』や『バッド・ガール』でさえ、2/3位の長さでいいんじゃないかと思っちゃう。まあこの2曲はどうせリピートで何度も聴くから、私にとってはどっちでもいいけど、楽曲のまとまりを考えるならばね。

■You Tube のNew York Dolls on OGWT 1973
『ルッキング・フォー・ア・キス』と『ジェット・ボーイ』を演奏している。このビデオは有名みたいで、たくさん出回っているんだけど、このリンクが一番きちんと全貌を見せている。『ルッキング・フォー・ア・キス』に関しては本編では触れなかったけど、好きなんです、この歌。しかもヴィデオでは、こんなユルい曲なのに思いっきりギター弾き過ぎて、ヨタヨタしているジョニサンが可愛い。2曲目の『ジェット・ボーイ』ではイントロが始まってすぐの、アーサーが手拍子しているところがすっげーかっくいい!!! 曲の中間、同じリフでは、おもむろにピックを口にくわえてから手拍子し始めるんだけど、そののろい動きがセクシー!今考えると単なる酔っ払いなのだが、ジョニサンとシルヴェインが全開でピョンピョン動き回っている横でああも落ち着いていられると、ス・テ・キ!

BeatClub Performance 1973での『パーソナリティ・クライシス』の映像
黄色い衣装にライト・グリーンの膝上ロンブーはいて、内股気味に立っているアーサーも見逃せないが(また、ああいう歩き方をするのはジーン・シモンズだけではなく、ロンブーを履いた大男の歩き方であるという検証が出来るが)この曲で目を皿のようにして見て欲しいのが、ジェリー・ノーランの叩き方!鼻の穴がでかいジョハンソンのアップや、いつも通りヨタヨタしてるがかっこいいジョニサンが横切ることが多いので、その隙間を縫う様にして後方にいるドラムのノーランを見ないといけないのだが、肩を左右交互に上下に揺すり、まるで踊るようにして叩くノーランはめちゃくちゃセクシー!本文では、ミュージカル色がキライと書いたけど、それさえなければこの曲いいと思う。

Related Articles
ドールズ関連記事はこちら

Key Words
音楽 パンク ロック ニューヨーク・ドールズ アーサー“キラー”ケーン ジョニー・サンダース シルヴェイン・シルヴェイン ジェリー・ノーラン デヴィッド・ヨハンソン
気になるアーティスト | コメント(3) | 【2006/07/30 08:16】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
大衆が望むものを超えて欲しかった-『クラッシュ』
Crash

テーマである人種差別が今や白人vs.黒人という単純な図式でなく、日本人、韓国人、中国人などアジア系の人たち、イラン、イラクなど中東方面から来た人たち、「メキシカン」という言葉でくくられがちな南アメリカ方面から来た人たちなどが絡んできて、しかも差別する側であると見られている白人も、様々な場面で差別を受けていると感じているという複雑な状況になっており、そういうアメリカ社会の現状を描写するには、オムニバス的な手法がハマると思ったのかも知れませんが、場面がぱっぱかぱっぱか変わって、とてもわかりずらかったです。

だから、何回か観てみるといいかもしれません。登場人物が多いからエピソードも多いし、しかもそれぞれが微妙に絡まっているので、一回目ではわからなかったことがニ回目で「ああ、そうか」となることが多そうな感じ。それと、ストーリーの中核として描かれている、わかりやすい人種差別だけでなく、言葉の端々に感じられるニュアンスのようなものをもっとキャッチできると思います。

と思って、もう一回観直してみようと思ったのですが、途中で止めました。

クラッシュ
dvd 発売は7月28日
CAST & CREDITS
Produced:2004
Directed by: Paul Higgins
Writing credits:
Paul Higgins, Robert Moresco
Cast:
Sandra Bullock: Jean
Don Cheadle: Graham
Matt Dillon: Officer Ryan
人種差別のエピソードの一つ一つが、なんだかうそ臭いんですよ。ありそうな話しなんだけど、「ほんとかよ~」っていうか、サタデー・ナイト・ライブのギャグの一部みたい。ステレオ・タイプなんですよ。雑貨屋を営んでいるイラン人の男性が、強盗が怖いので銃を買いに行く。銃器屋のおやじは白人で、イラン人の男性が通訳代わりに連れてきた娘(バハー・スーメク)と、自国の言葉でぺらぺら話しているのがイラついたのか、「買うのか買わないのか、どっちなんだよ、オサマ!」と叫ぶ。そして911で起こったことについてどんだけムカついているかをがなり立てる。これって、まんまサタデー・ナイト・ライブとか、マッドTVなんかのコメディ・スキットに出てきそう。白人で、銃とか好きな人=ナショナル・ライフル・アソシエーション=愛国主義者=差別的、みたいな。

こういう人種問題をギャグにして笑う場合、何に対して私達が笑うかって言うと、からかわれたりバカにされたりしている人を笑ってるんじゃないし、差別している側を笑っているんでもない、その「状況」が「ありそうであり得ない」から可笑しいわけです。確かに銃とか好きな人はライフル・アソシエーションを支持してるだろうし、銃にこだわる人の心理は愛国心に基づいていることも多いし、またイランやイラクや、中東方面から来た人たちを「オサマ」なんて呼ぶことで笑ったりしている人がいることも事実なんですけど、でもそれにしたってほとんどの人は常識があって、そう心の中で思っていたって、実際面と向かって相手に言わないよ。

そりゃあいますよ。私も日本人のおばさんで、やれ韓国人はこうだ、中国人はああだ、メキシカンはどうだって目の前で言っちゃう人知ってますから。でもそれは、自分ちの犬が道端でうんこしたのを片付けないとか、車で街灯ぶっ倒しておいて警察にも届けず逃げちゃうとかと一緒で、ほとんどの人はそんなことしませんよ。

この映画は、そういう「作られた日常」を使って、「事件の裏側にある人間ドラマ」を描こうとしているので、それがスキャンダラスな「事件のウラ話」を知りたい!という好奇心のレベルを出ていないんじゃないかという感じがしてしょうがないんですよ。本当はニュースで報道される実際の事件の裏側を知りたいんだけど、実際の事件では被害者は殺されちゃってるし、犯人は自殺しちゃってるしとかいう理由で「真実」がわからないことが多いし、それに「真実」は案外つまんなかったりするんで、そんだったらそれを作って見せたらいいんじゃないというような。

こういうの、近年のアメリカTVドラマで良く見られるパターンなんですが、最初は「おお!」と思ったけど、あんまり見せられ過ぎて感動も薄れているし、TVは大衆的でもいいけど、映画はそれを超えたものを見せて欲しい、という期待があるので、非常にがっかりしました。[03/2006]

■アタクシが尊敬するGOさんは、DVD買おうかどうしようかと迷うほどの大絶賛!アノラックとスノトレにGO!

■第78回アカデミー賞 ベスト・ソングにノミネートされましたが、受賞はならず。フィルム・エディティング賞、オリジナル・スクリーンプレイ賞は受賞しました。そして、最優秀映画賞取っちゃいました。あーあ。

■この映画オスカー取った翌日(3月6日)通勤途中のラジオで小耳に挟んだところによると、『クラッシュ』が一般公開前に映画祭で公開されたとき(バンクーバーだったかな?)「これはTV用のマテリアルだ」とか、結構酷評されていたらしい。しかしそれが一般公開されてみると、口コミで「いい映画だ」と広まっていったようだ。

Key Words
映画 クラッシュ アカデミー賞 オスカー 人種差別 バハー・スーメク
DVD情報 | コメント(23) | 【2006/07/26 04:25】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『ロード・オブ・ドッグタウン』スケボーに革命を起こしたドッグタウンの英雄たち
Lords of Dogtown

スケート・ボードを、今のようなアクロバット的なスポーツに昇華させた3人の男の子のお話で、実話に基づいているというのが面白いなと思って観ました。

dobtown.jpg
sound track on amazon.com


ロード・オブ・ドッグタウン コレクターズ・エディション (初回限定生産)
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Catherine Hard wicke
Writing credits: Stacy Peralta
Cast:
John Robinson, Emilr Hirsch, Victor Rasuk, Heath Ledger
スケート・ボードって、案外古いんだねえ。もともとはカリフォルニアのサーファー達が、波がないときに丘でサーフィンもどきとして遊べるようにと考え出されたスポーツだったんだって。このドラマの背景は1975年。この頃にはもうスケート・ボードの大会っていうのがあって、サーフ・ショップがチームを作って参加したりしている。

ステイシー、ジェイ、トニーの3人は、ジーファー(Zephyr)とかいうサーフ・ショップのチームにいて、Z-Boysと呼ばれている。Z-Boysは、ポリウレタンで出来た車輪を使うことによってグリップを得たスケボーを手に入れ、直角の壁なんかを滑れることを発見する。その夏、カリフォルニアは記録的な水不足で、どこのうちもプールはからからのまま。そこでZ-boysは、空のプールでスケボーすることを思いつく・・・・

ここで1つ説明しなければならないのは、なぜかこの映画に出てくるご家庭のプールは、みんなすり鉢状なのです。だから、現在のスケボーのような上がって下がってまた上がる、みたいなスタイルを練習するにはピッタリ。

まーこのように、ポリウレタンの車輪、水不足、少年達の才能で、スケボーというスポーツに革命が起こったわけですな。

その後、3人ともスケボー界のスターになり、富と名声のためにいさかいを起こし、別れ、そして再び仲間に戻る、と言うような人間ドラマだったはずなんですが、そちらの方は全然メリハリがない。タイトルの「Dogtown」というのからもわかるように、この少年達は育ちが貧しく、スケボーのスターになって、大手の企業にスポンサーを獲得し、大金を稼ぐというのは夢のような話なはずなのですが、「貧しい」という描写も良くわかんないし、有名になったあと「裕福になった」という描写もイマイチなので、その落差による「おお~」っていうのがない!

良くわかるのは、みんなでつるんで悪いことばっかしてた、ということだけ。大勢で金持ちの人の家に侵入して、プールでスケボーして、勝手に家に入って飲み食いしたり、そこに駆けつけた警官をまいて逃げたり、パーティしたり、まあそういうカリフォルニアのバカモノ若者達がしてそうなことが延々と描かれていました。

スケボーのシーンはどうかというと、まあ、この少年達はパイオニア的な存在なので、今のスケボーの華やかさに比べるとたいしたことはなく、大会やストリートでのスケボー・シーンはふんだんに織り込まれていますが、現在のレベルのものを見慣れている私達にとってはあまりたいしたことはない。いろいろな技を磨く!という「巨人の星」みたいなシーンでもあれば面白かったのですが、みんな遊び感覚でスケボーしているだけ。

この映画の元になったのは、実際のZ-Boysだったステイシーが2001年に発表した『Dogtown & Z-Boys』という、当時のフィルムを元に作ったドキュメンタリーなんだそうです。こっちの方は観てないんでわかりませんが、『ロード・オブ・ドッグタウン』はあくまでフィクションなんだから、もっといろいろ作っちゃえば良かったのにと思います。さっき言った「巨人の星」みたいな逸話を作って挿入しちゃうとか、もっと少年達の色恋沙汰に焦点を置いておもいっきり青春ドラマしちゃうとか。原作のドキュメンタリーに遠慮して、淡々とし過ぎちゃった感があります。

その中で楽しかったのは、サーフ・ショップ、ジーファーのオーナー、スキップ役のヒース・レッジャー。『ブロークバック・マウンテン』の深刻に落ち込んだエニスの顔しか知らない私にとっては、この「万年ストーナー」のスキップの話し方から歩き方、ボディ・ランゲージの隅々まで、いかにもいかにも「マリファナでいつもハイなカリフォルニアのノー天気なお兄ちゃん」ってのが落差が大きくて笑いました。

それから、これは余談ですが、1つ気になったのは、ジェイのお母さんのボーイ・フレンドが家を出て行くシーンで、TVを運んでるボーイ・フレンドの友達がサミー・ヘイガーじゃないかと思うのですが、IMDbのクレジットを見ても載ってない・・・あの人もバリバリのカリフォルニアンでサーファー/ロックスターで、世代もピッタリだから友情出演してそーなものなんですが。心あたりのある方は、見てみてくだされ。[01/07/06]

左から、ジェイ、ステイシー、トニー
z-boys.jpg
ステイシー(ジョン・ロビンソン)が可愛いっすね。


Key Words
映画 ロード・オブ・ドッグタウン スケボー ヒース・レッジャー ジョン・ロビンソン

Related Article
■ヒース・レッジャー映画偉人伝
DVD情報 | コメント(5) | 【2006/07/25 21:56】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
破天荒にお茶目な『40歳の童貞』さん
40 Year-Old Virgin

40yearoldvirgin.jpg
dvd on amazon.com
これは結構笑えます!DVDが出てから2週間あまり、いつも貸し出し中でしたが、その人気の程が窺えます。

40歳にもなって童貞なのがなんでそんなにみんなの興味をそそるのかわかりませんが、映画の中でのステレオ・タイプが良く出来ていました。

アンディ(スティーブ・キャレル)は、40歳にもなって結婚もしていないし、アパート暮らしで、車も持っていない。大型電気店で、責任もステイタスもない仕事をしている。仕事には自転車で行き、アパートは所狭しとアクション・フィギュアやコミック・ブックが置いてあり、ビデオゲームをするためのイスがある。(このイスは、オフィスの社長のイスのように高級で、ビデオゲームのコントローラーがイスの一部になっている、すごいものです!)

そしてある日、仕事場の仲間、デビッド(ポール・ラッド)、ジェイ(ロマニー・マルコ)、キャル(セス・ローゲン)から、カード・ゲームに誘われる。この席でデビッドたちは、今まで経験してきたエッチの中で一番すごかったのはなにか、とか、エゲツない話を始める。話がアンディに振られるが、未だエッチをしたことのないアンディは、作り話をし始める。

この作り話がいかにも、全然知らないことをかっこつけて語ってるって感じがして、すごく可笑しい!全て、なんかの映画でみんなが観たことある、いわゆる「淫乱」系の女の描写ばっかりで、聞いてるデビッドたちは、最初は「スゲー」とか言ってるんですが、アンディが「あのサンドバッグのようなおっぱいの手触り・・・」と言ったところで「サンドバッグ?!お前本当に乳に触ったことあんのかい?!」で、童貞であることがバレてしまう。

40yearoldvirgin.cast.jpg
左からアンディ、デビッド、ジェイ、キャル


この後は、デビッドたちがそれぞれ、アンディにセックスさせようと色々助言したり、フッカーを雇ったり、ポルノビデオ・コレクションをプレゼントしたりします。

このポルノビデオのところも可笑しかった!アンディは「おれはマスターベーションするのもあんまり好きじゃないんだ」と言ってビデオはいらないとがんばるのですが、「まーまー」と押し切られてしまう。するといきなり場面は変わり、ライオネル・リッチーのムードたっぷりの「Hello」が流れる中、スローモーションでシルクのパジャマに着替えるアンディ。家中にキャンドルをともし、飾ってある家族の写真を裏返し、枕元にうやうやしくローションとティシューを置き、ベッドに入って、ビデオのリモコンをオン!

そんなこんなしてるうちに、アンディに気になる女性、トリシュ(キャサリン・キーナー)が現れる。アンディは、急に自分の見てくれを気にするようになり、ジェイに相談すると、「その襟から見える胸毛が汚らしい」と言われ、ワックス脱毛しに行く。

このワックスのシーンは本当にやっていて、すげー痛そうなんですが、「メイキング」の中でも出演者一同から監督にいたるまでゲラゲラ笑ってやってました。それにしても、なんで毛って汚らしいのかしら?私はアメリカ人の男の人が、ウブそうな顔しているのに胸毛がもじゃもじゃ生えている、そのギャップが物凄いセクシーだと思うのですが、男のモデルとかって、みんな剃っちゃってますよね。

この後、アンディはめでたくトリシュと付き合うことになり、将来のことを真剣に考え始め、自分で電気屋を開きたいと思うのだけど、軍資金がない。そこで、アクション・フィギュアのコレクションを売ることにする・・・

ここで私は「ほほほんとに売っちゃうの?!」と思いましたよ。つい何週間しか知らない女との将来より、今まで40年かけたコレクションの方が大事でないかい?

私はこのアンディさん、あのままで充分幸せだったんじゃないかなあと思ってたんですよ。結婚してないから、お金は趣味に使い放題。車を持っていることをステイタスにしている人は多いけど、あんなもの「道具」ですからね、要らないなら持たないに越したことはない。仕事だって、別に好きでやってるわけじゃないんだったら地位や責任なんていらないし、生活していけるだけ稼げればいいんだもん。それに周りにいる、アンディにセックスをさせようと躍起になってる男の人達は、彼女や女房がいることでいつもトラブルや悩みが耐えない。

それを「セックスしたことがないなんておかしい」とか「彼女がいないなんて・・・」「いい年してビデオゲームやってるなんて・・・」と言いますが、幸せなんて人それぞれだと思うんだけどなあ。

とまあワタクシの意見はともかく、最後はもちろんアンディとトリシュがめでたく結ばれて終るのですが、そこでおサイケっぽい「アクエリアス」を、なぜかPV風に出演者全員で歌って踊って終るという破天荒さ。なんかわけわからんけどお茶目に可笑しい映画でした。[01/08/06]

CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Judd Apatow
Writing credits: Judd Apatow, Steve Carell
Cast:
Steve Carell, Catherine Keener, Paul Rudd, Romany Malco, Seth Rogen


Related Articles
■こちらも出演者がほぼ一緒のSNL系コメディ『俺たちニュース・キャスター』
■映画偉人伝~キャサリン・キーナー

Key Words
映画 40歳の童貞男 スティーヴ・キャレル キャサリン・キーナー
公開予定前の映画 | コメント(12) | 【2006/07/25 03:38】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
このまま邦題にするなよっ『モリッシー・プレゼンツ:リターン・オブ・ニューヨーク・ドールズ・ライブ』
Morrisey Presents: Return of The New York Dolls Live

映画『ニューヨーク・ドール』でちらっとしか見れなかったドルーズ、メルト・ダウン・フェスでの再結成ライブの模様をちゃんと観たかったので借りました。世界最強のライブつーわけではありませんが、普通のギグってこんなもんでしょう。ライブを撮影するのが専門の人が撮ったわけでもないし、編集しないで全て見せているのでちょっと冗長に感じますが、悪くはないです。

20060723202111.jpg
dvd on amazon.com

SONG LISTING
Looking for a Kiss
Puss n' Boots
Subway Train
It's Too Late
Another Piece of My Heart
Lonely Planet Boy
Private World
In My Girlish Days
Vietnamese Baby
Pills
Mystery Girls
Frankenstein
Out in the Street
Babylon
Trash
Jet Boy
Personality Crisis
Human Being
とにかく楽曲の良さに感心しちゃいました。ファースト・アルバムからの曲は特にいい感じなのですが、トリを飾る『Trash』と『Jet Boy』はいきなりテンションが20倍くらい上がってしまいます。『Trash』のあの印象的なドラムとコーラス(それしかない曲とも言えるが)あのインパクトは、ライブで見たら狂います。それから『ジェット・ボーイ』は間違いなく私のNo.1ドールズ・ソングなのですが、イントロが始まっったら手拍子せずにはおれない曲!

そして、『Lonely Planet Boy』では、シルヴェインが「Let's play one for Johnny Thunders」と言って歌も歌っちゃうのですが、歌詞が「You can't put arms around a memory, You can't put arms around a memory(思い出を抱きしめることは出来ない」というコーラスで、最後のフレーズ、シルヴェインが、「I can't put my arms around Johnny, so don't cry(ジョニーのことも抱きしめられない、でも泣かない)」と歌った時には私は涙と鼻水でぐしょぐしょになってしまいました。

ボーナス・トラックでリハのシーンがあって、これでもシルヴェインは歌っているのですが、この人、上手いよ!甲高い良く通る声で、グラムちっく。リハでもライブでも、演奏をリードしているのはこの人だし、一番音楽的資質があるというか、誠実なミュージシャンタイプで好感持ちました。

それに引き換え、デヴィッド・ジョハンソンはカッコわりぃな。最初からキライだったのだけど、ドールズのイメージ作りにかなり貢献したことは否めないので肯定的に見ようとしたのですが、今回を持って「キライだ」ということに決定。まず、あのシルヴェインのボーカル聞いちゃうと、この人要らない。そいから、こいつはロックじゃない!これは『オール・ドールド・アップ』でデヴュー当時のライブとかを見たときから思っていたけど、こいつはロックというよりラス・ベガス的なんだよな。歌詞カードとか見ながら歌うしよ。

それから、服を脱ぐなよ!お前のしわくちゃな乳首なんて見たくないし、二の腕も気持ち悪い!それと腹!皮下脂肪はないんだけど、丸く前にせり出していて、アフリカ難民の子供のようだ。シルヴェインの太鼓腹も結構哀しいけど、ちゃんと服を着ていれば全然見苦しくない。派手な長袖シャツの襟立てて着ていれば結構カッコいいんだから、脱ぐんじゃないよ、全く。

助っ人で入っているギターのスティーヴ・コンティだっけ?この人は結構ハマってます。特典で入っている、2004年7月のUKでのMove Festivalでは、もうオリジナル・メンバー?ってくらいノリノリでやってます。ドラムの助っ人の人は自分のバンドもある人だし、「助っ人でーす」って感じなんだけど、コンティは歌を口ずさんだり、シルヴェインとアイ・コンタクト取りながら演ったりと、楽しそうでした。

アーサー・ケーンは特に見所なしで、『ニューヨーク・ドール』を観ていない人には特に印象に残らないでしょう。というか、このフィルム自体、ドルーズ知らなかったら全然面白くないだろうな。これ観てドールズのファンになるってことはあり得ないし。ただ、30年経った今でもドールズの曲は全然古臭くないし、年を取って腹が出ようが禿げようが、それなりのテンションがデリバー出来るってことは、ニューヨーク・ドールズはタダモノじゃあなかったんだな、という確証ではあります。惜しむらくはジョニサンとドラムのジェリー・ノーランがいなかったこと。この二人こそシルヴェイン級の素晴らしい「演奏家」だったのに。

Related Articles
ドールズ関連記事はこちら

ニューヨーク・ドールズ(紙ジャケット仕様) ニューヨーク・ドールズ(紙ジャケット仕様)
このアルバムは結構良かったので、セカンド『Too Much Too Soon』も買うつもり

この商品の詳細を見る
悪徳のジャングル(紙ジャケット仕様) 悪徳のジャングル(紙ジャケット仕様)
これが『Too Much Too Soon』の日本版。アメリカではプレミア付いちゃってるんで、日本で買いました!

この商品の詳細を見る
ワン・デイ・イット・ウィル・プリーズ・アス・トゥ・リメンバー・イヴン・ディス(初回限定盤)(DVD付) ワン・デイ・イット・ウィル・プリーズ・アス・トゥ・リメンバー・イヴン・ディス(初回限定盤)(DVD付)
これが現在のドールズのニュー・アルバム。買う気なかったけど買っちゃった。この邦題なんとかならんかね。

この商品の詳細を見る
バンド | コメント(7) | 【2006/07/25 00:21】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『ウェザーマン』-ニコラス・ケイジに見せられました。
The Weather Man

ふぁ~っく!!!!!

ニコラス・ケイジ演じる、ウェザーマン(お天気お兄さん)が、なまじ有名なためかシカゴの街を歩いていると、しょっちゅうアップル・パイだのミルクシェクだのを投げつけられるのですが、その時発する「ふぁ~っく!」が可笑しい。ビートたけしがタケチャンマンのさんまちゃんとの絡みで本気になっちゃって「うるせえなこのヤロ!」って言っているときのような「つい本気に」的な可笑しさがある。

ニコラス・ケイジのウェザーマン スペシャル・コレクターズ・エディション
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: GOre Verbinski
Writing credits: Steve Conrad
Cast:
Dave Spritz: Nicolas Cage
Robert Spritz: Michael Caine
Noreen: Hope Davis
Shelly: Gemmenne de la Pena
Mike: Nicholas Hoult
Russ: Michael Rispoli
その他の出演者、ホープ・ディビスや、マイケル・ケインまでもファァックやシィィットの連発で、そこが何気に吹き出しちゃいます。特にマイケル・ケインは、あの落ち着いたいい声で、「What kind of shit is that?」とか静かに言われちゃうと、そのアンバランスさが笑う。

内容は、デイヴ(ニコラス・ケイジ)がシカゴのローカル・ニュースのお天気お兄さんで、自分の仕事は好きじゃないし、お父さんのロバート(マイケル・ケイン)が立派過ぎてコンプレックスがあるし、別れた奥さんのノーリーン(ホープ・ディビス)と縁りを戻したいんだけど上手くいかないし、娘・シェリー(ジェメネ・デ・ラ・ぺナ)と息子・マイク(ニコラス・ホルト)は思春期の難しい年頃だし、といった中年男にある複雑な心境を、ニック・ケイジがいつも通り的確に、コミカルに表現しています。

もうこういうの演らせたら、この人の右に出る者はないんじゃないの。あの苦悩している目を持ちながらもどこかマヌケな顔とかさ。色んな悩みがあったりするのに、朝、コーヒーを飲みながらお天気の紹介の練習を無意識にしちゃうとこなんか哀愁漂ってんだけど笑っちゃうし。

脇を固めるホープ・ディビスやマイケル・ケインもいいし、子役も上手いよ。特に娘・シェリーの役の子は準主役級に良く出てくるし、マイクの役の子、この子『アバウト・ア・ボーイ』に出てた子じゃない?アメリカなまりが完璧なんで、最初違うかと思ったら、特典についていたインタヴューではガツガツのイギリス英語でしゃべっていて、さすが子供でも役者なんだなーと関心いたしました。

最初は、こういう映画、いいけどちょっと食傷気味、って感じだったんだけど、やはりニック・ケイジの上手さで見せられたね。映画から発せられているメッセージは、細かく言うとものすごくたくさんあるが、特に私の印象に残ったのは、アーチェリーだった。

最初シェリーがアーチェリーをやりたいと言うのだけど、結局デイヴの方がハマってしまう、という設定なんだけど、こういう一見なんでもない趣味というのは、悩み多き日常と自分を切り離す、というか、そういう日常から自分を解放する手段として必要なものなんだなあと思った。デイヴもいろいろあって最後はそれなりに自分を受け入れていくんだけど、それと彼がアーチェリーに親しむようになるのとが平行して行くのがなるほどと思った。

年を重ねるに連れて悩みは多くなり、さらにそれを解決できるという希望はどんどん小さくなって行く。とするとそういう人生を受け入れて悩みと共存して行く術を見つけるしかない、まあそんな大人向けの映画ですね。

Key Words
映画 ウェザーマン ドラマ ニコラス・ケイジ ホープ・ディヴィス マイケル・ケイン

■ニック・ケイジのもう一つの佳作『ロード・オブ・ウォー
■ホープ・ディビスがムカつく女を好演『プルーフ・オブ・マイ・ライフ
今日のレンタルDVD/ビデオ | コメント(2) | 【2006/07/22 23:09】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
映画偉人伝 ~その34~ RZA
映画偉人伝 ~その34~ 

RZA

rza.jpg
The Wu-Tang Clanのチーフ・プロデューサー、RZA、本名ロバート・ディグスは、90年代初頭にラップ・グループAll in Together Now のメンバーとしてシーンに登場する。All in Together Now の解散後、Prince Rakeem の名でTommy Boy と契約し、1991年にシングル『Ooh We Love You Rakeem』を発表する。その後The Wu Tang Clanに参加、1993年の同グループのデヴュー・アルバム『Enter the Wu-Tang (36 Chambers)』をプロデュースし、そのタイトで威嚇的なプロデュース・スタイルは、この時代のヒップホップに莫大な影響を残す。Wu Tang Clanのメンバーとしての活躍だけでなく、同グループの他のメンバーのソロ・プロジェクトのプロデュースや、Gravediggazというグループにに参加、1995年に彼らのデヴュー・アルバム『6 Feet Deep』を指揮した利もしている。また、Bobby Digitalとして初のフル・アルバムを1998年に発表。2000年にはジム・ジャームッシュの映画のサントラGhost Dog: The Way of the Samuraiも手がけている。

■1969年、ニューヨークはブルックリン生まれ。デイリー・ニュースの調べによると、RZAの家族は親戚を含めるとニューコークで最大のファミリーらしい。Flavor FlavはRZAの遠縁のいとこ。

■チュチュ的好感度 ☆☆☆☆☆
私ヒップホップ全然わかんないんで、音楽的には全くこの人に関する知識ないのですが、カンフーのクラスに来ている人がみんなこの人好きで。アルバム・タイトルとか見れば、この人自身がカンフーを始めとするマーシャル・アーツ大好きってのが良くわかります。直接には、役者として出ていた映画を2本見たのですが、この人は独特の存在感があり、白人映画の中では名脇役としてピッカピカに光っています。経歴を見ると、音楽活動、映画、サントラ、プロデューサーとかなり才能のある人みたい。もっとこの人の出る映画を見てみたいというチュチュ注目のアーティスト!

作曲家として参加した映画・TVショウ<
■"Afuro zamurai" (2006) (mini) TV Series (pre-production) (as The RZA)
■Freedom Writers (2007) (completed)
■Blood of a Champion (2006)
■Transporteur II, Le (2005) (additional music score)
■Blade: Trinity (2004)
■Wu-Tang Clan: Disciples of the 36 Chambers, Chapter 2 (2004) (V)
■Soul Plane (2004)
■Kill Bill: Vol. 1 (2003) (as The RZA)
■The Mindscape of Alan Moore (2003)
■Wu-Tang: Shaolin Style (1999) (VG) (song "Wu World Order")
■Ghost Dog: The Way of the Samurai (1999)

俳優としての出演作品
■The Take (2007) (pre-production)
■The Lather Effect (2006) .... Danny's Friend
■クライヴ・オーウェンとの絡みが絶妙な『すべてはその朝始まった』 (2005/I)
■Getting Up: Contents Under Pressure (2005) (VG) .... Stake
■ビル・マーレイとの究極の組み合わせ『コーヒー&シガレッツ』(2003)
■"Upright Citizens Brigade"
■Ghost Dog: The Way of the Samurai (1999) (as The RZA) .... Samurai in Camouflage
■Wu-Tang (1998)
■Don't Be a Menace to South Central While Drinking Your Juice in the Hood (1996) (as Wu-Tang Clan)

プロデューサーとしての作品
■Blood of a Champion (2006) (executive producer)
■Wu-Tang Clan: Disciples of the 36 Chambers, Chapter 2 (2004) (V) (executive producer)
■The World According to RZA (2004) (V) (executive producer)

その他の作品
■ジェット・リーの『ダニー・ザ・ドッグ』(2005)にもコンポーザーとしてクレジットされてる模様
■Kill Bill: Vol. 2 (2004) (composer: additional music) (as The RZA)
■Barbershop 2: Back in Business (2004) (composer: additional music)
■Breaking the Rules (2005) (in production)
3rd Annual VH1 Hip-Hop Honors (2006) (TV) (announced) (as Wu-Tang Clan) .... Himself
■Be Cool (2005) (as The RZA) .... Himself
■『シュペルズ・ショウ』見た見た、出演しているの!
- Episode #2.1 (2004) TV Episode .... Himself
- Episode #1.7 (2003) TV Episode .... Himself
TV's Illest Minority Moments Presented by Ego Trip (2004) (TV) .... Himself
■Scary Movie 3 (2003) (as The Rza) .... Himself
■The Making of 'Kill Bill' (2003) (TV) .... Himself

Key Words
映画 俳優 RZA

※今回は、IMDb にはあまり情報がなかったので、VH1にもお世話になりました。関連作品に関しては、リストが異常に長かったので、チュチュの個人的な趣味でカットしました。全リストはIMDb でチェックしてください。
気になるアーティスト | コメント(0) | 【2006/07/18 03:26】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『リプリー』-あっぱれマット・デイモン!
The Talented Mr. Ripley

ブロークバック・マウンテン』で、ジェイク・ジレンホールヒース・レッジャーが、「ホモ」のレッテルを貼られるのを恐れず同性愛の男性を演じたことを評価されていましたが、私はMr.リプリーを演ったマット・デイモンの方がすごいと思いました。

リプリー
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 1999
Directed by: Anthony Minghella
Writing credits: Patricia Highsmith, Anthony Minghella
Cast:
Tom Ripley: Matt Damon
Marge Sherwood: Gwyneth Paltrow
Dickie Greenleaf: Jude Law
Meredith Logue: Cate Blanchett
Freddie Miles: Philip Seymour Hoffman

確かに『ブロークバック』では男同士のセックスとかキスのシーンがあるので、17歳のアイドル大胆濡れ場!的な「良くやった」感がありますが、それでも主演の二人は一応かっこいいカウ・ボーイで、萌えてる女の子が実際にたくさんいる。しかしMr.リプリーはちょ~ださいし、気持ち悪い。多分、ホモ・フォビアと呼ばれる、同性愛に嫌悪感を持っている人たちが想像する「ホモ」って、Mr.リプリーのような男なんじゃないの?

昔の彼氏の妹の彼氏のDくん、アメ人なんですが、この人が典型的なホモ・フォビア。しかも、ホモ・フォビックなコメントをしてみーんなに「それってホモ・フォビアだよー」とか言われても全く悪びれてないので、ホモ・フォビアの人の本音を聞くには良い相手だった。インテリに見られたい人とか、アートに理解があると思われたい人は、話していると明らかにホモ・フォビアなのに、リベラルを気取って見苦しく否定したりするから、それを考えたらDくんはさっぱりしたいい人だったよ。

とにかく、Dくんが嫌っていた「ホモ」って、このMr.リプリーそのもの!Dくんは気に入らない男はみんな「ホモ」とか「フェミニン」って言葉を良く使っていたけど、例えばクラッシックとかオペラなんかを好きだと「フェミニン」で、Mr.リプリーみたくオペラ観て涙なぞ流そうものなら「ホモ」。それとか、Mr.リプリーのような、ちょっとシャイで物陰に隠れているような男も「フェミニン」で「ホモ」。

でも、そういうのは、いいのよ。ただ、「あの人、センス悪いよね」とか、そういう意地悪なことを言うのと変わらないノリなんだけど、極めつけだったのは、Dくんは「ホモ」はみんな自分に気があると思っていることなんだよ。「俺に色目使いやがって」とか言って、怒るわけ。で、それを聞く度に私が「なんでその『ホモ』が、あんたのこと好きと思うの?」と聞くと、「ヤラシイ目で後ろから見つめていた」とか、いろんなこと言うわけだよ。

映画の中でMr.リプリーと、金持ちの放蕩息子でヤサ男のディッキー(ジュード・ロウ)が、お風呂でチェスをしてるシーンがあるんだけど、それを見てこのDくんのコメントを思い出したね。ディッキーは、お風呂に浸かってて、Mr.リプリーはちゃんと服着てイスに座ってチェスをしているんだけど、Mr.リプリーが「僕もお風呂に入っていい・・・?」と聞くと、全くホモっ気のないディッキーは「・・・NO」と言う。するとリプリーは「・・・一緒に、って意味じゃないよ」と誤魔化すんだけど、ディッキーが湯船からフルチンでざばあと上がってきたら、その裸体を、鏡で盗み見る。

ストレートの男に勝手に恋して、執着して、殺してしまう・・・。まさにDくんのようなホモ・フォブが頭の中で作り上げた、究極のネガティブな同性愛者のイメージ。これを誠実に演じたマット・デイモン、あっぱれだと思いますよ。Dくんがこの映画を観たら、多分マット・デイモンの悪口を、あることないこと一生言い続けると思うもん。

それとやっぱり光っていたのはジュ-ド・ロウだよね。これって、この人の出世作ですか?私は、白い八分丈のパンツに白いフラット・シューズを履いちゃうような男はごめんなので、あんまり好みじゃありませんが、顔はいいね。金持ちの放蕩息子ぶり、スケこましぶりが様になっていました。

ディッキーの友人で、リプリーに辛らつなフレディを演じるフィリップ・シーモア・ホフマンは、いつも通りいい仕事をしているのですが、彼の出演作を続けて観てみると、「いつも一緒?」という感じがした。悪役じゃなくても、なんかちょっと世をすねたというか斜に構えたキャラが多くて、そいでそういうの上手いからいいんですが。唯一違うのは、『25時』での役かなあ。

ディッキーの恋人・マージ役のグイネス・パルトロウにも同じ印象を持った。特に、マージが、リプリーがディッキーを殺したんじゃないかと疑い始め、周りが全然信じてくれなくて、ヒステリーになっちゃうところが、『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』のキャラと同じだった。

他の役者さんたち、ディッキーのお父さん役の人とか、リプリーをディッキーと思い込んで付き合っちゃうメレディス役のケイト・ブランシェットとか、みんな上手い人ばっかりだし、話の展開もこなれていて、かなりいいミステリー映画だと思います。ただ個人的に不思議に思ったのは、リプリーがディッキーになりすましたかったのなら、なぜディッキーの知り合いがいっぱい住んでいるローマに留まったのかということ。バレないところに引っ越せよ!やっぱ都会に居たかったのかね。

Related Article
フィリップ・シーモア・ホフマンの映画偉人伝
ジュード・ロウの映画偉人伝
ゲイを扱った映画 | コメント(4) | 【2006/07/17 00:51】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
心理テストやってみませんか?
Psycology Test Batonシェアブログ456に投稿

きゃー、こんなの見つけちゃった。本当は、1時間以内にメイルで10人の人に回すと、願いが叶うらしいんだけど、面倒クサイから、バトンで回す。とにかくさ、これ、当たるんだよ。なんかびっくりしちゃったので、やってみてください。やったらTBしてくれ!

1. まず、1番から、11番まで、縦に数字を書いて下さい。

2. 1番と、2番の横に好きな数字をそれぞれお書き下さい。

3. 3番と、7番の横に知っている人の名前をお書き下さい。必ず興味のある性別の人の名前を書く事。男なら女の人、女なら男の人、ゲイなら男、レズなら女の人の名前を。

4. 4、5、6番の横それぞれに、自分の知っている人の名前をお書き下さい。 これは、家族の人でも、知り合いや友人、誰でも結構です。

5. 8、9、10、11番の横に、歌のタイトルをお書き下さい。

6. 最後に、お願い事をしてください。

解説はこちら。やる前に見るなよ!

■最近とんとご無沙汰だった混沌たる極悪同盟の蓮華さん。チュチュのレヴュー観に来てくれていたそうなんですけど、アクセス解析にもひっかからないすごいヤツ。普段はコメントも残してくれないのに、バトンはやるか!しかもMSNなので上手くTBできないようなので、こちらにリンクします。蓮華さーん、久々に話せて嬉しかったよーん。

Key Word 心理テスト
バトン | コメント(1) | 【2006/07/15 05:10】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
クリスチャンとアメリカ人はわからん!『エミリー・ローズ』
The Exorcism of Emily Rose

えーっと、題名からホラー映画を予想される方が大半かと思いますが、どっちかっていうと、裁判モノです。エミリー・ローズという女の子が悪魔に取り憑かれ、ムーア神父がそれを exorcism(悪魔祓い)したが失敗、エミリーは死んでしまう。医者から精神病と診断され、それ用の薬を処方されていたにも関わらず、悪魔憑きとして処理しようとしてエミリーを殺してしまったムーア神父は、有罪か、無罪か?

エミリー・ローズ デラックス・コレクターズ・エディション
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Scott Derrickson
Writing credits: Paul Harris Boardman, Scott Derrickson
Cast:
Laura Linney, Tom Wilkinson, Jennifer Carpenter
これは実話に基づいているそうなんですが、個人的には「クリスチャンの話だから、わしには関係ない」という非常に突き放した目で見てしまいました。キリスト教を信じている人にしてみれば、「悪魔は本当にいるのか、神(God)は死んだのか」という重大なテーマなんでしょうが、アメリカに来て実際にキリスト教の人たちと色々な意味でバックグランドが違うなと感じてしまった私にとっては、「パンプキン・パイと、アップル・パイではどっちがおいしいかしらねえ」「いや、わしはおしるこ食うからどっちでもいい」という位の重要性しかありません。

私にはどーしても、クリスチャンの「受難」に重きを置く人生観がわからんのです。それを批判することもできないくらい、わからん!中盤でエミリーがマリア様の声を聞くところがあるんですけど、マリア様は、「今、こちら側にくればもう苦しまなくてもいいけど、残ることも出来ます」と言って、エミリーは、悪魔がこの世に実在することを世に伝えるため、残ることを選択するのです。その「尊い」行為は、エミリーが本当に敬虔な信者だったためで、その行為により彼女はセイントとみなされるとのこと。・・・キリスト教の話って、いつも神様救ってくれないんだよね。イエス・キリストが一番いい例なのですが、苦しむだけ苦しませておいて、苦しみの末、死ぬと救われる・・・。私、大学で宗教の授業を取らされたとき、同じようなエピソードに対して意見を求められ、「神様は意地悪だと思う」と言ったら、教授に「今までに聞いたことのない新鮮な意見だ」と言われた。新鮮な意見ってあんた、私のジョーシキから考えると、当然なんだが。それに、なんでクリスチャンは、信心深ければ信心深いほどひどい目に合わせる神様を信じるんだろう?

20051223221602.jpg
神父さんの弁護士役のローラ・リニー。この人、キャリア・ウーマンの役、似合うよねえ。スーツが似合うからなのか、顔がアタマ良さそうなのか。前に見たことあるという強い印象が残っているのですが、映画が思い出せない・・・・・。
それともう1つ、この映画を観て考えたのは、精神病に対して薬を投与して治す、というのに疑問というか、怖さを感じました。エミリーは、夜寝ているときにモノが勝手に動いたり、何かに押さえつけられているような、金縛りのひどいヤツみたいな経験をし、人の顔がゆがんで見えたり、ご飯が食べられなくなったりするんですが、それを薬を与えて治す、ってのが、なんか・・・。

実際、落ち込むとか、やる気がでないとか、不安になるとか、そういう精神病とまでは行かないけど、日々困るような症状を改善する飲み薬のCMって、良くTVでやってるんです。それを定期的に服用すると、気分が晴れ晴れするらしいのですが、そういうのは必ず「下痢、頭痛、性欲減退、あれ、これ、それ、なんだ、かんだ、・・・のような副作用が出ることもあります」とすごい長い副作用のリストがついてきます。それでハッピーになれるんかいな?

私もかなり落ち込んだ時期があって、ちょっとうつ病っぽくなったときなんか意味なく泣いたり怯えたりとか、自分で感情がコントロールできてないということがわかっているのに、どうしようもないときの無力感というのは多少わかるし、それが長く続いたらそれこそなんでもいいからすがりたくなるのでしょうが、アメリカの薬漬け文化ってすごい抵抗あります。

この映画でも、裁判での焦点は精神病の薬を飲み続けていればエミリー・ローズは治ったか、というところなんですけど、神父側は、この薬が逆に悪魔をエミリーの中に留め、悪魔祓いが失敗した原因と言います。

emily-rose.jpg
エミリー・ローズ役の女の子、叫んでいるか、ひきつけ起こしているかなんで、疲れただろうなあと思います。私が女優だったら、こんな役やったら当分夜の寝つきが悪くて嫌だな。
悪魔がいるかどうかはわかりませんが、薬が本当の治癒を妨げてしまうということはあり得る気がするのですが・・・。【04/20/06】

Key Words
映画 ホラー エミリー・ローズ 受難

■こちらもクリスチャンがらみで『ダ・ヴィンチ・コード』



映画の見方 | コメント(20) | 【2006/07/14 21:31】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
ジェット・リーの『スピリット』-武術とテーマは悪くないが!
Jet Li's Fearless (Huo Yuan Jia)

香港の英語タイトルが『Fearless』だったので、IMDbアメリカで検索してみると出てこない!やっと見つけたのは『Huo Yuan Jia』というタイトル。おまけに邦題は『スピリット』。ややこしい。(追記:先日、『ダヴィンチ・コード』を劇場に観に行ったら、この映画はこれから公開になるらしく、『Jet Li's Fearless』と言うのがUSタイトルになる模様【5/22/06】)

fearless.jpg
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2006
Directed by: Ronny Yu
Writing credits: No Credit
Cast:
Huo Yuan Jia: Jet Li
Nong Jingun: Dong Yong
Mr. Mita: Masato Harada
Hercules O'Brien: Nathan Jones
Anno Tanaka: Shido Nakamura
しかも今回の話は実在した武道家のお話なので、『フォ・ユアンジア伝』で良かったんじゃないか。私のPCはこの漢字ないから使えないが、漢字表記でこう読ませても、日本人には浸透したと思うのだが。

ジェット・リーは、この映画でマーシャル・アーツ物は最後にすると宣言したらしい。ジャッキー・チェンも昔そんなこと言っていたなあ。「50歳過ぎてアクション映画は身体がキツイ。もっと演技に力を入れたい」とか。カンフー・スターと言うのは究極のタイプ・キャスト(同じような役にばかりキャストされること)だから、何年も演じていれば飽きるなというのは理解できるが、それではこの後、本当に演技派俳優として生き残れるのか、疑問。

とにかく、最後だからと思ったのかどうかわからないが、気合の入ったカンフー・シーンが目白押し。前半、主人公のフォが天津を去り、放浪する前がとにかくすごい。特に凄いのは、宿敵チンさんとの死闘での剣対決。Nine Rings を使ったチンさんも凄いが、ジェット・リーは武器の方が素手より凄いんじゃないか。冒頭の槍の戦いもかなり良かったし、クライマックスでの日本人・田中安野(中村獅童)との対決で使っていた棒が3本つなげてあるやつ(『Shaolin Master Killer』の主人公(Gordon Liu)が、竹がしなるのを見て思いついた武器。名前忘れた)の使い方もすごい。これぞアート、これぞ古武道である。

しかしもちろんジェット・リーがワイヤーを使わない訳がなく、それに関してはいつもぶーたれている私であるが、今回を以って、ジェット・リーのワイヤー使いには言及しないことにした。なぜかと言うと、ジェット・リーはワイヤーを使うことに美学を感じているのではないかと気がついたからだ。ワイヤーを使ういこなすのもカンフーの芸の内と思っている人に何を言っても無駄なんである。

わざわざバトルのリングを空中に持ってきて、囲いのロープもなく、投げられたり倒れたりして転落しそうになるところをひらりとかわすなど、ワイヤー使いに持って来いのシチュエーションを演出するのだから、常に効果的にワイヤー使うことを考えているのである、この人は。

でも「ワイヤーあれば誰でも出来る」ことをやっているわけでなく、やはりかなりの肉体的資質がないと出来ないことをやっているわけなんで、ワイヤー使いは許そう。しかし、しかしである。ワイヤー使ってないように見せられないものか?! 他のB級カンフー映画と違い、ハリウッド級のバジェットで、衣装やセット、カメラワークや特撮などが素晴らしいのに、なぜ「あ、ワイヤーで吊ってる」ってわかるような見せ方するのだろう?しかもワイヤー使ったところをスローモーションにするとは意図が全くわからない。ばればれで興ざめである。

物語のテーマには共感するものがる。武道家たるもの、精神が肉体に伴っていなくてはならない、強いことにおぼれてはならない、普段の生活がきちんとしていなければ、強いことにはなんの意味もない・・・。主人公のフォが成人し、負け知らずなためどんどんうぬぼれていく様はなかなか見ごたえがあって良かった。

しかしその後、家族を失って放浪するあたりから、描き方が超メロドラマチックで、かなり引く。家族を失い、傷つき抜け殻みたいになって、見知らぬ老婆とその孫娘にに世話になる。『ダニー・ザ・ドッグ』では老人とその養女で、老人の方が盲目だったが、今回は若い娘の方が盲目。この設定に何らかの美学を感じるのであろうか、段々パターン化してきている。

カンフーを始めとするマーシャル・アーツは、見た目の派手さからゲーム感覚で捉われがちだし、特に近年のマーシャル・アーツ映画はCGの発展にともなって、ビデオゲーム感覚の肉体的な秀逸さばかりがクローズ・アップされている傾向があるから、精神性を問う題材を取り上げたことは評価したいが、「名もない小さな村で、老婆と娘との牧歌的な生活を通して自分の傲慢さに気付いたフォ」というくだりは陳腐。フォの幼馴染であるノンさんとの友情や、国は違っても武道という媒体を通して、田中安野と心を通わせて行く過程などを中心に男臭いドラマに仕上げていたら渋かったと思うのだが。【05/12/06】



Key Words
映画 アクション スピリット ジェット・リー 中村獅童

Related Articles
■痒いところに手が届く、格闘技博士かるまじろさんの『スピリット』解説と裏話
■もっと痒いところに手が届くかるまじろさんのマーシャル・アーツ解説(カンフー編)
■これをカンフー映画と呼んでくれるな!『ダニー・ザ・ドッグ』
■ワイヤー・特撮を使わないことでジェット・リーに差をつける、トニー・ジャーの『マッハ!』
■アメリカに渡った少林功夫のモンク達の軌跡を追う『Shaolin Ulysses』
■ジャッキー・チェン作品の中では駄作かも!でもみんなこんなもんか?『ドラゴン・ロード』
■典型的B級お馬鹿カンフー・ムービー『Invincible Obssessed Fighter』

ジェット・リーの代表作


特に、『レジェンド・オブ・レッド・ドラゴン』でジェット・リーの息子役を演じる子供のカンフーが凄い。これぞ古(子?)武道。
映画の席 | コメント(7) | 【2006/07/13 03:49】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『ジャーヘッド』-湾岸戦争の舞台裏
jarhead

はぁ~やっと土曜日だ。お休みの日の朝、コーヒーかなんか飲みながらこうしてブログを書くのが至福のひとときであります。

今日の映画は先週の日曜日に見たので丸一週間経ってしまった。また戦争モノかよ・・・と思ったが、最近のリアルな描写に重きを置く戦争モノとは一味違って、主人公で原作の著者であるスォフフォードの目線で見た湾岸戦争を結構軽いタッチで描いてあった。

ジャーヘッド
DVD発売は7月28日
この商品の詳細を見る
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Sam Mendes
Writing credits: William Broyles Jr., Anthony Swofford
Cast: Jake Gyllenhaal, Peter Sargaard, jamie Foxx
最初、主人公のスォフフォードが入隊してブート・キャンプの大部屋で荷物を開けているとき、先輩からイニシエーションのイビリを受け、「げげ、『フルメタル・ジャケット』みたいな展開になって行くのかなあ・・・」と心配になったが、案外早くみんなと仲良しになり一安心。次にお約束の厳しいドリル・サージェントが出てくるのだが、これも怖いというよりは笑える設定。

スォフフォードの回想シーンでは、やっぱりアーミーに入ってくるのは、貧しい家の子なんだなと実感させられる。食事中に子供の前で平気でタバコをふかしているお父さんの描写、そんな家庭に育ちながらもスォフフォードは読書の楽しさを憶え、大学に行きたいななんて漠然と思ったりするんだがもちろん家にそんな金はなく。

そして結局、軍隊に入れば大学に行かせてもらえるからと軽い気持ちで入隊するのだけど、軍隊での訓練は、スォフフォードをどんどん「ソルジャー」に変えていく。ここら辺の変化が物凄かったね。最初はドリル・サージェントや先輩とは一線を引いて、読書したりしているんだけど、ライフル射撃を習い、それを好きになっていくに従って段々と軍人らしい考え方になって行くの!面白かったのはみんなでベトナム物の戦争映画を観るところ。アメリカの戦闘機がビュィーンと飛んできて、ベトナム人を無差別に「ばばばばばば!」なんて撃ち殺すシーンを観て、何百人ものマリーンが「イェ~イ!」「うぉー!」なんて言っているシーンはちょっと異様。そして映画の最中、湾岸戦争に行くことが決まったとアナウンスされるや、みんな歓声を上げて喜んでしまう。

こうして書いていて思ったけど、やっぱりこの映画は『フルメタル・ジャケット』のパクリだよ。構成がそっくり。まず最初のブート・キャンプのシーン。そして実際に戦争に行く。それに戦場にTVニュースの取材が来て(多分CNN?)、スォフフォードの隊の兵士達がインタビューされたりとか。そして、主人公のナレーションを織り込んで、戦争の生々しい実態よりも、どちらかというと1人の兵士の精神状態を描写している。

スォフフォード役のジェイクくん
jarhead.jpg
いやー、ちょっと好みです・・・
スォフフォードは結局誰も殺さないで湾岸戦争から戻り、特に説明はされてないけどめでたく大学へも行った模様。アーミーに参加して戦地に送られたことで、彼女と別れるはめになったりとか、いろいろ辛いこともあったし、生きるか死ぬかの瀬戸際なんて経験はあまり現代では出来ることじゃないから「大変だったね」と言ってあげたいですが、私はジェイミー・フォックスが好演していた、スォフフォードのサイクス上官のことを考えてしまったよ。若い兵隊は期間が終れば国へ帰って(死ななければね)大学行くなりするんだけど、サイクスは職業軍人だもんね。スォフフォードが上官に逆らうシーンを観ながら、自分の上司のことを考えてしまった。私も時々上司にムカついて逆らったりするけど、私は「ええーい、いつか辞めてやる」と思っているけど、上司は嫌なことがあるから辞めるってんじゃないもんね。そう思うとまああんまり上司に腹を立てるのも止めようかなと、全然おかど違いなことを考えてしまった。【01/04/06】

関連記事
■映画偉人伝その10~ジェイク・ジレンホール

追記:
この映画のタイトルがなぜ『ジャーヘッド』かというのの説明で、マリーンのヘアスタイルが、お湯のジャー(ポット)のスタイルに似ているところから「ジャーヘッド」と呼ばれていて、ジャーヘッド=マリーンという意味だというのを良く見かけるのですが、

アメリカで「ジャー」と言ったら
jar.jpg
こういうガラス瓶のことじゃないのかね?

このジャーのトップが
jar-top.jpg


このマリーンの上のとこだけ刈残したヘアスタイルに似てるから
jar-head.jpg
ジャーヘッドっていうんじゃないかな。

Weezer"butterfly"という歌にも、
「蝶をママのメイソン・ジャーに閉じ込めた」とか言うくだりがあるけど、
このガラス瓶がまさに「メイソン・ジャー」!
jar-mason.jpg
「メイソン(MASON)」って書いてあるの、見えますか~?!





jarhead 関連アイテム

原作はアマゾンで何ページか覗き見できるのですが、映画は原作より軽いタッチで描いたんじゃないかという印象を受けました。


映画かってに評論ww | コメント(25) | 【2006/07/13 03:37】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『ナルニア国物語』-都合がいいファンタジー
The Cronicle of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe

いやね、原作も世界的に有名だし、多分熱狂的なファンの人は今か今かと公開を待っていることだろうからあんまりキツイことは言いたくないんだけどさ、私はね、だめなのよ、こういうご都合主義のお話は。

20051225025253.jpg
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Andrew Adamson
Writing credits: C.S. Lewis, Ann Peacock, Andrew Adamson, Christopher Markus, Stephen McFeely
Cast: Georgie Henley, Skandar Keynes, William Moseley, Anna Popplewell, Tilda Swinton, James McAvoy

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
7月26日発売のナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女は、結構豪華!
ジョージー・ヘンリー (2006/07/26)
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
この商品の詳細を見る
一応、内容を知らない人のために説明します(私も原作は読んでません)。ロンドンに住んでいたピーター(長男)、スーザン(長女)、エドモンド(次男)、ルーシー(末っ娘)の4兄弟は、ナチの空襲がひどくなってきたため、田舎に疎開させられる。疎開先は大きなお屋敷で、そこの使っていないクローゼットがおとぎの国につながっていることを発見した4人は、そのおとぎの国、ナルニア国で、ライオンのアスラン率いる軍隊と共に、氷の魔女と戦い、永遠の冬からナルニアを救おうとする。

最初から色々なエピソードの描き方が散漫でイライラしていたが、クライマックスのところで完全にキレた。アスランがエドモンドの罪のために、自らを氷の魔女に差し出しに行くとき、ルーシーとスーザンはわざわざ後をつけて行ったくせに、リンチされて殺されかかっているアスランを助けることもできず、物陰から見てメソメソ泣いている。スーザンは、サンタクロースに「信じて撃てば絶対に当たる」魔法の弓矢をもらったんだから、氷の魔女に一発くれてやれば良かったんだっ。

そんで敵がアスランの死体を野ざらしにして消えた後、コソコソ出てきて、「アスラ~ン!よよよよ」なんてひとしきり泣いた後、ルーシーがサンタクロースからもらった「死人が蘇る」だか「どんな傷でも癒す」秘薬をアスランに使おうとすると、スーザンが「もう手遅れよ」と止める。冷たい女だなあ。いいじゃないか、一滴でいいんだから、試してみれば。だいたい「手遅れ」って、お前が秘薬の何を知ってるって言うんですよ。

そんで、アスランが死んだことを、ピーターとエドモンドがいるナルニア国の軍隊に伝えなければと思うんだけど、アスランの亡骸を離れるのは忍びなく、森の木々たちにこの悲報を伝えてくれと頼む。ニュースは森を駆け抜け、やがてピーターとエドモンドの所に届く。二人は、亡きアスランに成り代わってナルニア軍を率いて、氷の魔女軍と戦う。

自分の兄貴と軍隊がこの死闘をしているときに、スーザンとルーシーは、アスランの亡骸に寄りかかってガーガー寝てるんだぜい!んで目が覚めて、「ここにいてもしょうがない、帰ろう」って一体何のためにここにいたのよ?アスラン埋めてやるとかなんとかないわけ?とか思っていたら、アスラン蘇っちゃうし。まー、そんなことだろうと思ってたけど、生き返ったアスランは、「他人の罪のために自分を捧げた人は蘇るというのを、氷の魔女は知らなかったんだ、さ、急いで行こう!」って、そいじゃ別に死ぬ覚悟して来たってわけでもないわけね。最初から助かるとわかってたんなら、伝言残してから行けよと思いません?今や全面戦争になってるんですよ!

戦場では、今まさにナルニア国のプリンスとなるべきピーターが、氷の魔女に殺されかかっている!なんと氷の魔女は二刀流だ!かっこわるぅ~。だいたい自分で剣を持って戦うなど、肉体労働しちゃいけないよ。魔女のクセに魔法全然使ってないじゃない。それにね、このティルダ・スゥイントンが演じる魔女の衣装とか化粧とか、言動とか、みんなひっくるめてセンスが悪くてジョークにしか見えないんだよな!

でまあ、あと魔女の一振りでピーターはあの世行き、っていうところにアスランが走ってきて「がおおおおおおっ」とかいいつつ魔女に飛び掛り、ガブリ!! 次のシーンでは魔女が倒れていて、アスランが長男に「It's finished(終った)」って・・・・そんだけ?! それで済むなら軍隊いらねーだろ。

まだある。次男のエドモンドが長男を救おうとして氷の魔女に刺されて瀕死の状態なのだが、もちろんルーシーの秘薬で蘇る。このときはスーザンも「手遅れだ」なんて言わない。現金な女だ。そしてルーシーは、戦場で殺された全ての戦士達にこれを使うことにする・・・・・みんな生き返るんだったら、命の重みなんてないじゃん。

ファンタジーだからいいじゃないかって言う人があるかと思いますが、ファンタジーだからって何でも許されるわけではない!特に、子供が観るものをこんなご都合主義にしちゃっていいんかい?! 映画だからかなり端折っちゃっているんだと思うけど、「対立」とか「争い」を持ってくるなら、こういう中途半端な描き方しちゃいけないよ。第二次世界大戦中で、希望もなくどんより暗い気持ちを少しでもやわらげるために書いたんだから、というのであれば、クローゼットの中に争いがなく、みんなが仲良く暮らしているところがありましたでいいんじゃないかと思うんだけど。【2005/12/24】

■『ヘドウィク&アングリー・インチ』でも素晴らしい洞察を示してくれた映画じたばたのKentaroさんのナルニア評。本文もいいですが、アフォのアタクシに丁寧に説明してくださっているコメント欄もわかりやすい。ナルニア・ファンを自称する皆様、このくらい詳しく反論してくださいよ!

■第78回アカデミー賞のヴィジュアル・エフェクト賞にノミネートされていましたが、『キング・コング』に持って行かれてしまいましたが、ベスト・メイクアップ賞は受賞しました。サウンド・ミキシング賞はノミネートされたものの、これも『キング・コング』に負けた!

DVD情報 | コメント(19) | 【2006/07/13 03:35】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『トランスアメリカ』-興味深い題材ながらも☆3つ
Transamerica

こんな醜いヒロインはかつて一度も見たことがございません。正直「気持ち悪いなぁ~」と思いながら観てしまいました。

transamerica.jpg
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Duncan Tucker
Writing credits: Duncan Tucker
Cast:
Bree Osbourne: Felicity Huffman
Toby: Kevin Zegers
Elizabeth: Fionnula Flanagan
Calvin: Graham Greene
その上、表情が暗いんだな。いつも悲しげな、自信がないような顔をしている。見ている方が落ち込みそうな・・・。でもそれもしょうがないよね、この人は自分のことが好きじゃないんだから。

ヒロインのブリー(フェリシティ・ホフマン)は、女性になる性転換を希望している男性なんですけど、既にホルモン剤も飲み始めて、少し胸も膨らみ、女と男の中間くらいに見える。しかし、心はすっかり女性なので、女の格好をし、化粧をし、髪も長く伸ばしている。

しかし、大変ですよ、こういう人たちは。性転換の手術を望んでも、精神科医に会って、色々分析されなきゃならない。要するに本当に正気で性転換したいと言っているのか、頭オカシイのか、他人が判断するわけよ。「あなたは自分の性器のことをどう思っているの?」と精神科医に聞かれて、「気持ち悪い・・・」とまで言ってるブリーは、とっととそんなもの取ってしまいたいのに、そんな彼女の真剣さがわからない精神科医が「あほくさ」とか思いながら仕事してんだもん、そりゃあブリーもいつも悲しそうな表情になるわな。

そして、存在自体知らなかった自分の息子なるものが現れたため、それまでとても協力的だったセラピストまでが性転換の手術を承認してくれなくなる。息子の存在とかそういうものをブリーの心の中で清算できなければダメだと言うのだ。

私だったら、自分のしたいことがあって、しっかり心に決めているのに、他人から「あなたはまだ準備が出来ていない」だの「正気で言っているのかどうか判定します」なんて言われたら、暴れます。ここら辺のくだりで、ブリーが相当フラストレーション溜まっているだろうなあと思って、可哀相になったよ。

この息子のトビー(ケビン・ゼガーズ)はすごいワルで、家出してNYで男娼をしながら生活していて、ケチな犯罪で警察に捕まり、保釈の保証人として自分の会ったこともない父親=ブリーに電話してきたのである。ブリーはLAに住んでんだよ!これまでウェイトレスとテレマーケティングで一生懸命働いて、性転換手術のために切り詰めてきたのに、この見ず知らずの男の子のためにNYまで行かねばならない。それもこれもセラピストが、そうしなければ手術の同意書にサインできないと言ったからだ。

息子に会ったはいいが、自分が父親だなんてちょっと言えないので、敬虔なキリスト教徒で人助けをしている人、というトビーの誤解をそのままにして置く。それでうまいこと実家に連れ戻して押し付けちゃおうとするのだけど、トビーの母親は既に死んでいるし、継父はトビーを性的に虐待していたらしい。とても恵まれない環境で育った、自分の息子。

ブリーも、小さいときから自分は女だと感じていたようで、そういうのを家族や友達にも受け入れてもらえなかったみたいだから、孤独という意味では共感したんじゃないかね。それに、ブリーはごく単純にいい人みたいだし、トビーを放り出すことはできなかった。

そんで、もうずーっと会っていなかった両親のところへ連れて行き、自分の息子だと打ち明け、トビーを育ててくれるように頼む。これだって大変なことですよ。ブリーのお母さんは、息子が女になりたいって気持ちなんかとうてい理解できないような人で、いきなり股間をむぎゅーっとつかんで「まだ付いてる、よしよし」なんて言っちゃう無神経な人なんだから。それを恥を忍んでトビーのことを打ち明け、面倒みてくれと頼むなんて、なかなかできることではない。

ブリーの両親は、孫がいることを素直に喜び、かなりお金もあるみたいだからトビーを引き取ることには異議なしなんだけど、まあ17歳のトビーがそれをありがたいと受けるはずもなく、その上いろいろ事件もおきてしまう。すったもんだの末、最後はハッピー・エンドなんだけどさ・・・。

私は主人公・ブリーが性転換手術に固執する姿と、最近の美容整形ブームのことを考えてしまったよ。ブリーも、整形しようとする人たちも、自分のイメージする自分と、現実の自分の姿が違うから、自分のイメージの中にある自分に、現実を近づけようとするのね。

私の友達のお母さんが、「年を取ってくると、ある日鏡を見て、『これが自分なの?』と愕然とするときがくるわよ」と警告してくれたことがあったけど、なんかわかるなー、その気持ち。そのお母さんも、16歳のときの写真をみると、本当にフランス人形みたいに可愛いんだよ!今はかなり太って、たるんで、髪の毛も薄くなってきたし、ハッキリ言って昔の面影はない。でもこの人は、全く不摂生をしないんですよ。食べ過ぎもしないし、タバコも吸わないし、健康には気を使っているんだよ。でも歳月は彼女には全く手加減しなかった。

この人にしてみたら、自分のイメージって、今の自分じゃないわけじゃない?こういう人が脂肪吸引とかシワ取りとか植毛をするってのはさ、もっともっとキレイになりたいという貪欲な姿勢じゃなくて、「自分のイメージ通りの自分になりたい」って思っているだけじゃない?

まだ若い女の子が二重になりたいとか、鼻を直したいとか言うと、「持って生まれてきたものに感謝しなさいよ」なんて言って思い留まらせるけど、この私の友達のお母さんとか、ブリーみたいな人にそれを言えるかって言ったら、言えないなあ。

ブリーは、男として生まれてきたんだから、もうずーっと、自分の容姿は自分のイメージと違っていたわけでしょ。待って待って待ち続けて、やっと思い通りに出来るようになった。もう「気の済むようにしなさい」としか言えないよな。

でも悲しいのはさ、ブリーが気持ち悪いことなんだよね。までも、性転換してホルモン剤を取り続けていれば、銀座のゲイバーのお姉さんみたいに段々キレイになって行くのかもしれないけど。あえてブリーの容姿をグロテスクにしたのは、それが現実だからか、もしくはこういう人たちの苦労を描くのにその方が良く伝わるからかもしれないな。

性転換の手術をした後、ブリーが湯船に使って自分の☆割れ目☆を手で確認し、嬉しそうにしているシーンがあって、それはそれでいいんだけど、本当にそれでブリーは自分自身のことが好きになれるんだろうか?

トビーとの旅の途中にカルビン(グラハム・グリーン)というインディアンに会って、この人はブリーが女であるということに全く疑いはなく、しかも惚れてしまうんだけど、この人とのシーンのブリーが一番美しかった。やっぱり恋って強力なのかなと思ったけど、実際はカルビンがブリーを、ブリーのイメージ通りに扱ってくれて、ブリーも自分がイメージする自分でいられるのが心地良くて、それでキレイになるのではないかと思った。

さて、それで映画として面白いかと言うと、イマイチなんすよね。最近多いなあ、こういうの。演技はものすごいいい、題材も面白い、脚本も悪くない。この映画はあまりお金かける必要なさそうだけど、最近の映画は衣装や建物なんかも、とてもお金かけて良く作ってあったりする。・・・でもイマイチ!!! 『カポーティ』も、『ブロークン・フラワーズ』も『ダヴィンチ・コード』も、みんな悪くないけど、良くもない。『ラスト・サムライ』とか『ブロークバック・マウンテン』とか、『チーム☆アメリカ☆とか、筋が通っていなかろうが、時代考証が間違っていようが、くだらないだけであろうが、心から「おもしれぇ~~~」と思える映画が観たいよ。【05/28/06】

Key Words 映画 トランスアメリカ フェリシティ・ホフマン
映画紹介 | コメント(9) | 【2006/07/12 22:14】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
【閑話休題】チュチュの日曜大工
Chu's Home Improvement

ここんとこ、日曜大工をがんばってまして、先週末にキッチンのペンキ塗りをしたのですが、これが意外に好結果でしたので、是非皆さんにも見ていただきたく。

This is the original kitchen. I hated this pink laminate, but I hesitated to paint it because I heard laminate is hard to paint, but I looked up in the Internet for the techniques to paint slippery surfaces, and made my challenge!!
20060710103723.jpg
最初の写真は、元のキッチン、正面からの図。ピンクのラミネート(合板)で、すんごいキライだったのですが、キッチン総入れ替えすると3000ドルくらいかかるし、ラミネートはペンキが付かないので塗るのが難しいと言われていて、どうしようか迷っていたのですが、ネットで調べたら、ちゃんとヤスリかけて、プライマーを塗れば大丈夫!と言うことで、以前から考えていた、薄いグリーンに塗ることを決心!

This is the result. I painted a part of the kitchen with 3 different tones of green, and lived with them for a week. Finally, I picked this light green called Spring Hill. I didn't want old, dull, traditional country green. I think I achieved a cool, modern look.
20060710103809.jpg
そして塗った後がこれ。しゃきーんと爽やかなグリーンにしたかったのですが、かなり思ったようにできました。違うトーンの緑を3色買ってきて、3枚だけ扉を塗って、一週間過ごし、一番いいなと思った色にしたから、間違いなかった。昔流行った、アボガド・グリーンのふるくさーい冷蔵庫も、この新しいグリーンの中で見ると結構ハマっている。

次の写真は、横からのもの、塗り替え前
20060710103850.jpg

It looks a lot brighter and fresher with the new color.

20060710103916.jpg
やはり塗り替えた後は、明るい感じになっている

I built a very simple spice lack with two 1x3 nailed together in L shape. This blended the yellowish tiles to the new color.
20060710103948.jpg
オーブンの上に、角材をL字型に釘でとめただけの簡単なスパイス・ラックを作っておいたら、キライだった後ろのタイルと馴染んで、いい感じになった

I picked a very simple knob for the door, so I wanted something elegant for the drawers. Silver satin-chrome helped to create a cool and sharp atomosphere.
20060710104009.jpg
どーしてもこのハンドルが欲しくてネットで注文しちゃった。安物ですが。ドアのハンドルは、ノブに変えたのですが、シルバーのサテン・クロームがグリーンと合って、爽やかな感じになって大満足。

ペンキはなんと1クオート(片手で持てる位の缶:12ドル)で、全部塗れてしまいました。ノブは17個必要だったのですが、つい最近うちの近くに出来たIKEAというヨーロッパ系の格安なお店で、6個2ドルという超破格値で買えたし、ハンドルは8個で15ドル、その他ヤスリとかモロモロ入れても100ドルくらいで出来ちゃいました。塗った場所がキッチンだったので、4日間外食したのがプラス・アルファでお金かかっちゃいましたが。しかし楽しいし、出来たあとの嬉しさは、人にやってもらうのの100倍です。手伝ってくれたのは友達2人で、乾かす時間も入れて4日で終わったので、もうイヤになるほどでもなかったし、こんなに簡単なら早くやれば良かった。

今は、前住人が置いていったふるーい本棚を、ちょっとアンティーク調にデコレーションしています。これが結構順調なの!出来たらまたアップします。
ホーム&キッチン | コメント(11) | 【2006/07/11 10:18】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』-『M:I:III』より面白い!
The Fast and the Furious: Tokyo Drift

良く、アメリカ映画を観ると、日本人とアメ人で笑いどころが違う、それは日本人は字幕を読んでから笑うけど、アメ人はしゃべりを聞いて笑うからだ、とか、ギャグを翻訳では訳しきれていないからだとか、いろいろ理由はあるんでしょうが、この『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』を観て、その感覚がわかったような気がします。

tokyodrift.jpg
dvd on amazon.com

original soundtrack on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2006
Directed by: Justin Lin
Writing credits: Chris Morgan
Cast:
Sean: Lucas Black
Twinkie: Bow Wow
Drift King: Brian Tee
Han: Sung Kang
Kamata: Sony Chiba
Handsome Guy: Satoshi Tsumabuki
Neela: Nathalie Kelley
一緒に『ダヴィンチ・コード』を観に行ったF恵ちゃんと、その旦那で、『ダヴィンチ・コード』を観たために厳格なカソリックであるお母さんがまだ怒っているアメ人のKくんと行ったのですが、私とF恵ちゃんがゲラゲラ笑っているのに、Kくんを始めとする他の観客がシーンとしていて、ちょー恥ずかしかったです。

だってさー、日本人の不良の男の子たちを演じているのが日本人じゃないんで、日本語ヘンなんだもーん。主人公のショーンに「テメー、カウ・ボーイだと思ってんじゃねーか」とかなんとか言うんだけど、つたないよ、日本語が!他のところは英語で会話もしているので、まさに『SAYURI』の時と同じ、何語でしゃべってんだ?ノリです。なんで日本人の役に日本人の役者使わないのかなあと考えたんだけど、結局は「英語しゃべれるか否か」で選んでるのね、役者を。確かにアメリカ人の客にしてみれば、日本語きちんとしゃべっているかなんて関係ないので、まあそれでいいんだろうけどさ。でも、英語を日本人にしゃべらせるとしても、もっとヘタクソな英語の方が真実味あると思うよ。Kくんも日系自動車会社で働いているから、「こっちに駐在している日本人の英語があんなにヒドいのに、日本にいる日本人がペラペラ英語しゃっべてるわけがない」とスルドイ指摘をしていました。

それとか、ショーンが転入する日本の高校にはカフェテリアがあって、そこの料理が、懐石かよ!カラフルなかまぼことか、えびの頭揚げたのとか、日本食のレストランで出てくる料理だよあれは。「That's not true!」と叫んだらKくんが「F恵も同じタイミングで同じこと叫んでたよ」と言っていた。だいたいさ、高校にカフェテリアなんてあんの、最近の日本は?私が高校生の頃はパンを売っている売店しかなかったが。あるとしても、やっぱカレーとかラーメンとか、そーいうもんじゃないのかなあ。

あと、やっぱり学校の制服というのはアメリカ人にはめずらしいのか、ショーンに詰襟着せてたよ。それで地下鉄で切符買って、満員電車に乗って高校へ行き、上履きに履き替えてなくて先生に怒られる、なんてくだりがあって、それってきっとアメリカ人の高校生が日本に留学したら、こんな感じかぁ、なんて憧れる、まんまを描いているんでしょうね。私とF恵ちゃんは、白人の詰襟姿に「可愛い!!」とか言って大騒ぎしちゃったよ。それってもう女とみればセーラー服着せたがる男とあんまり大差ないかとか思いつつ。

題名にも『TOKYO DRIFT』とあるとおり、主人公ショーンは東京に来て初めてドリフトの仕方を学ぶのですが、ショーンのアクセントがオハイオ支社の人たちとそっくりなもんで、「やっぱオハイオのだだっ広い平野でレースとかしてっから、東京の立体駐車場でのレースって感じが違うのね」なんて勝手に想像してたんですが、この立体駐車場でのレースとか、ガードレールのない山のくねくね道で練習するところとか、ちょっとスポ根ものみたいで面白かった。こういう映画は、映画館で騒いでも誰も怒らないし、酒飲みながらホロ酔い加減で、友達とぎゃーぎゃー言いながら観るにはうってつけ。『M:I:III』より、よっぽどストレス解消になったね。最後、ヴィン・ディーゼルが出てきたときなんて、腹抱えて笑っちゃったし。

追記:
なんだか「Tokyo Drift 歌詞」っていう検索が多いんだけど、みんな歌詞が知りたいの?こちらにリンクしときますので、勝手に調べてくれ!テリヤキボーイズ!

ワイルド・スピード
ワイルド・スピード
ワイルド・スピードX2
ワイルド・スピードX2
前二作観てないので気付かなかったのですが、この英語のタイトル、『Fast and Furious』なのかと思っていたら、一作目と三作目は『THE Fast and THE Furious』、二作目は『TOO Fast and TOO Furious』なのね。おみそれしました!

Key Words
映画 ワイルド・スピードX3
映画館で観た映画 | コメント(9) | 【2006/07/10 10:43】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
食中毒のゲリ便のように見苦しい『美しい人』たち
Nine Lives

原題の『Nine Lives』はそのまま訳せば「9つの生」、もしくは9つの人生、命、生活とかまあそんな感じに訳せますが、猫は9回生まれ変わるという言い伝えからNine Livesは猫の比喩でもあり、9人の女性の人生の一コマをオムニバス調に描いたこの映画のタイトルとしては女=猫のイメージとか、もしくは女はたくましく、辛いことを乗り越えて9回生まれ変わるとか、ダブルにもトリプルにも意味を持たせたのかなという、思わせぶりなタイトルです。

"ninelivesdvd.jpg
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Rodrigo Garcia
Writing credits: Rodrigo Garcia
Cast:
Camille: Kathy Baker
Lorna: Amy Brenneman
Sandra: Elpidia Carrillo
Maggie: Glen Close
Holly: Lisa Gay Hamilton
Samantha: Amanda Seyfried
Ruth: Sissy Spacek
Diana: Robin Wright Penn
Sonia: Holly hunter
これに『美しい人』とは、なんとも皮肉な邦題をつけたもんです。だって、9人の主人公達は、自分の一番美しくない姿を晒しているんですから。各エピソードでの主人公の女性のおバカさかげん、ビッチぶり、情けなさ、逆噴射が満載で眉間にシワが寄りましたよ。

一番印象に残っているのは、父親とモメて飛び出した家にしばらくぶりで戻って来たホリーのエピソード。何の連絡もなく訪ねてきて、妹に「父親に電話して今すぐ帰って来るように言え」とか、ドアを閉めるなとか、もう暴虐無人。父親が1時間以内に帰ってくると言っていると妹が伝えると、いきなり怒って無言で出て行こうとする。妹が「待って!10分で戻るって言っているから!」と言ったらやっと戻ってきて「10分で戻れるくせに1時間とか言うところが親爺らしい」なんて皮肉を言う。かと思うとノスタルジーにひたって泣き出したり、なんなの、この女。お父さんとの間に何があったか知りませんが(父親が自宅に女連れ込んだとかそういう話は出ていたが、それだけか?)、自分だけが悲劇のヒロインかよ。そいで、父親帰ってきたら、ぐだぐだ泣き喚いたあと、銃を出して、父親に向けてみたり、自分の口に突っ込んでみたり。死ぬ気があるんなら、父親殺してお前も死ね!

その他にも、乳がんの手術を受ける病院でだんなに当り散らすカミラも超うざってー女だし、服役中の刑務所で、面会に来た娘と話が出来なくて逆噴射してしまうサンドラは、もうギリギリの精神状態で、哀れ以外のなにものでもない。それから自殺した元夫の奥さんの葬式に行って、式場でこの元夫とセックスしてしまうローナに至っては、開いた口が塞がらないよ。元夫の方も、ローナのことが忘れられなかったというのは良いとしても、「君の事を考えてオナニーした」とか、「あの日の車の中でのこと覚えてる?あんな風にボクをイカせられるのは君しかいない」って、彼女を忘れられない理由ってのを、おちんちん以外の場所で考えたことあんのかっお前は!

この映画はさ、これを見て私たちに何を感じて欲しい訳?共感?哀れみ?女性の気持とかそういうものに焦点を当てていると言うのは明白なのになんでこんなにムカつくのかと思ったら、前に極楽三十路生活賛歌の管理人さんと、「テメーのガキの写真を年賀状にして送りつけられてくると腹が立つのはなぜか?」という話をしたときのことを思い出したよ。このとき、三十路の管理人さんは的確な答えをくれました。

「僕は、兎に角ワザとらしいやり方とか、恥じらいのない表現ってのが苦手でして。結婚したキモチが嬉しいのも、自分のペットがカワイイのも良く理解できるんですが、そういう云わばプライベートで、秘してこそ美しさも清らかさもある事象を、殊更他人に開示して理解を求めようとすると、もうダメなんですわ。」

私が『美しい人』を観て感じたのはまさにこの気持ち。主人公の女性たちの悲しみ、焦燥などの色々な感情はわかるんだけど、見苦しい!食中毒になって苦しんでいる人に同情はするけど、その人のゲリ便は見たくないでしょ?自分がそういう状態になったら、ベッドでお漏らししたのを友達や家族に見られたくないから、這ってでも自分でトイレに行く!

正直でストレートな感情、誰もが共感できる感情が全て美しいとは限らないということが良くわかる映画であった。

Key Words 映画 美しい人
なんとなく映画 | コメント(2) | 【2006/07/08 21:40】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
ジミ・ヘンドリックス-華やかなギターと腰に来るリズムがたまんない
Jimi Hendrix

Jimi.jpg


1. Purple Haze / 2. Let Me Light Your Fire / 3.The Wind Cries Mary / 4. Can You See Me / 5. 51st Anniversary / 6. Hey Joe / 7. Stone Free / 8. Stars That Play With Laughing Sam's Dice 9. Manic Deppression / 10. Highway Chile / 11. Burning of The Midnight Lamp / 12. Foxt Lady / 13. Remember / 14. 3rd Stone from the Sun


昔、銀座でバイトしていたとき、東西線に乗るために良く日本橋まで歩いて帰ったんですが、その道程に、建て直しするビルの土地で一時的に店を出す、「テント」と呼ばれるアヤシイ店が良くあったんですよ。まさにテントを張っただけのような店舗で、売っているものはインド製のラメ入りスカーフやシャツ類、スティーリング・シルバーの安い指輪(ターコイズ入り)とか。店員はメタラーから普通のおねえさんからジプシー関係の人まで多彩でしたが、その中でこのBest of Artist Selection シリーズというCDが一枚1000円か、もっと安かったかなあ、で売られていたの。で、私はジミヘンとドアーズと、「ラテン・ミュージック」って言うのと、「恋は水色」のインスト・バージョンが入ったCDを買ったわけよ。

2曲目なんてタイトル思いっきり間違ってるし(しかもドアーズと混同してないか?)、とてもオフィシャルなベスト盤とは言えないと思うのですが、選曲は悪くありません。買った時はお約束の『パープル・ヘイズ』や『フォクシー・レディ』なんかに感動したものですが、今回聴いて良かったのはなんといっても『Manic Depression』!リフといいリズムといいベース・ラインといい、もう腰から下がゆるゆるになってしまうような気持ち良さ!『Stars That Play With Laughing Sam's Dice』も、か、かっこ良過ぎる。

ジミヘンののことは良く知らないので、VH1でざっと読んだところによると、ギター・サウンドを研究していた人なのだとか。確かにディストーションのかかった音、ワウワウの音、クリアな音、そしてノイズだけでも色々あって、トリオでこれだけ華やかなのは、まさしくジミのギターのおかげなのですが、ベースとドラムもタイトでありながらも独特のドタバシャ感が、サイケデリックな多彩さを強調していてすっごい良い。

前にも話したかもしれないけど、アメリカに来てから、英語の意味がわかるとかわからないとかよりも、歌詞がどういうニュアンスなのかが感じられるようになったので、ロック・メタル系の曲とかかなり印象変わったようなものも多々あるのですが、今回大爆笑してしまったのが『51st Anniversary』という曲。ジミと結婚したいという17歳の女の子が、結婚して幸せな人たちの話をジミに語る。するとジミは「今度は俺の番。結婚の良くないところを説明しよう」と言って、とくとくと「結婚3年目。お互いにうんざりし始めて・・・・」などと言い始める。で、吹き出しちゃったのは、「So you, you say you wanna get married? それで結婚したいと言ってるの?」と言った後、すんごい力強く「I'm gonna change your mind!!あきらめさせてみせる!」とこぶしまわしちゃうところ。なんかこの歌詞の一連の日常性・ドラマ性がロックのイメージ、曲の渋さに完全に相反していてとても可笑しかった。

しかし、これだけ大きなインパクトと残したアーティストでありながら、スタジオ録音は4枚しかないんだって?活躍していた期間も短いですよね。この人といい、ニューヨーク・ドールズといい、60年後期から70年初期の人って短命な人多いよね。まだロックが産業として確立していなかったので、ずさんなマネジメントがアーティストを崩壊させちゃったってケースが多いみたい。伝説になるというのは楽じゃないようです。

ジミヘンのスタジオ録音アルバム
確かこれしかないはずだけど、間違ってたら教えてね!

Are You Experienced?Are you Experienced?
見て、この素晴らしいジャケット!ものすごくインスパイアされます!やはりこのアルバムが一番良さそう。


Electric LadylandElectric Ladyland
確かエレクトリック・レディランドというライブハウスが大阪になかったっけ?このアルバムのタイトルを見たとき「あー、あれってジミヘンからきたのか」と思いました。


Axis: Bold As LoveAxis: Bold As Love
このアルバムに関しては全然知識がありません。
■メタバカさんの全然為にならない解説にご興味のある酔狂な方は・・・こちら


バンド・オブ・ジプシーズバンド・オブ・ジプシーズ
これはエクスぺリエンスのホワイト・ボーイズが去った後、黒人のミュージシャンと結成したバンドだそうです(CD屋のおにいさんに教えてもらった)この頃ジミは、自分がロック、ブルース、ジャズ、どんな方向に行ったらいいのかわからず、周りの人も好き勝手なことを彼に言って、かなり混乱していたんだそうです。


Key Words
音楽 ロック ギター ジミヘン ジミ・ヘンドリックス 

姫の音楽レヴュー
■ヴァン・ヘイレン/ダラス・ダイヴァー【アルバム・レヴュー】
■ヴァン・ヘイレン/炎の導火線【アルバム・レヴュー】
■ヴァン・ヘイレン/暗黒の掟【アルバム・レヴュー】
■ディープ・パープル・ライブ・イン・ジャパン【アルバム・レヴュー】
■ニルヴァーナ/In Utero【アルバム・レヴュー】
■ニルヴァーナ/Nevermind【アルバム・レヴュー】
■ホワイト・ストライプス【コンサート・レポート】
■ローリング・ストーンズ【コンサート・レポート】
■ブロークバック・マウンテン【サントラ】
■The Maker Makes 【好きな曲】
◎神話-SHINHWA-◎ | コメント(23) | 【2006/07/04 22:10】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『レイヤー・ケーキ』-普通のリーマンが共感してしまうヤクザ映画
Layer Cakeシェアブログ1571に投稿

このお話の教訓。1)自分が安全運転していても、イカれたドライバーに突っ込まれて事故ることがある。2)自分1人で良い仕事をしているつもりでも、ボスは必ずいる。3)大金を稼ぐと言うことは、汚いことをするということなのである!

layercake.jpg
soundtrack on amazon.com
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2004
Directed by: Matthew Vaughn
Writing credits: J.J. Connolly
Cast:
XXXX: Daniel Craig
Clarkie: Tom Hardy
Duke: Jamie Foreman
Slasher: Sally Hawkins
Morty: George Harris
Tammy: Sienna Miller
いやー、ブリティッシュ・イングリッシュは難しいッス!全然わかんなくって、一週間もDVD観てしまいましたよ。忙しくて通しで観るヒマなかったので、夕飯の時に少し見て、寝る前にもうちょっと、みたいな感じで。そうして繰り返し観て、やっとだんだん聞き取れるようになったんで、劇場で通しで観る人とは感想が違ってくるかもね。

ただ、ヴァイオレンス~!であることは間違いないと思います。不思議なのは、アメリカ映画でギャングがガンガン人を殺そうと、銃の撃ち合いしようと、拷問しようと「ふーん、そんなもんか」と思うのだけど、イギリスだと「怖えぇ~」と思うのが可笑しい。イギリスは「紳士の国」だからさ(!)どこの国にも、ハード・ボイルドな世界は存在するんでしょうけど、イギリス人って気取って感情的にならず、というイメージなんで、こういうアメリカ的なヴァイオレンスを背景に観ると新鮮よ。かつて日本人が、肩からカメラかけて英語もしゃべれずニコニコしているだけの観光客、というイメージしかなかった頃、日本のヤクザ映画を初めて観たアメリカ人がかなり衝撃受けたと想像されるのと同じような衝撃を受けました。

私が日本でシコシコ英語を勉強していた頃、イギリス人はFuckって言わない、FuckのかわりにBloodyって言う、とかって言われていたけど、この『レイヤー・ケーキ』の中では、みなさんFuck連発してますよ。これってやっぱ、ギャングだから?私の友達は「アメリカでも女はFuckって言わない」って聞いたと言っていたけど、そりゃ時と場合によるわな。公の場では言わないけど、友達同士でしゃべってたら言う人もいるし、まあ私は公の場でも言ってしまうのだが・・・。とにかく、日本で得る英語に関する情報って、断片的でしかないことが多いスよね。

『レイヤー・ケーキ』の主人公は、ギャングと言えども今風で、普通の金持ってる若手企業家のように見えるし、本人も自分のことをギャングとは思っていない。コカインの売買で物凄いお金を稼いでも、それを鼻にかけて豪遊したり見せびらかしたりするでもなく、賢く静かに、目立たないように生活する。欲を出しすぎて、足がつかないように、賢く、賢く。名前さえ公にしない。しかし、商売をしていれば、客も上司も同僚もいるわけで、自分1人が清く正しく賢くやっていても、結局はその世界の埃にまみれていくわけですなあ。

だから『レイヤー・ケーキ』は、コテコテのヴァイオレンス映画でありながらも、『レザボア・ドッグス』のような一般人には関係ない世界での出来事ではなく、私のように企業の一員、要するに大きな組織の小さな歯車として働いている人が共感しちゃうような内容でした。そう考えるとこの『レイヤー・ケーキ』というタイトルが納得行きますよね。

この映画のサントラは、あえてイギリスのアーティストばっかりを使っているみたいで、カイリー・ミノーグデュラン・デュランXTCジョー・コッカーザ・カルトローリング・ストーンズなんて面子が揃っていて、80年代のブリティッシュ・インヴェイジョンが好きだった方なんかは相当楽しめるかも。

主演のダニエル・クレイグが、次期ジェームス・ボンドの最有力候補だってきいたけど、ジェームス・ボンドって、こういうイメージだったっけ?アゴ割れてなくていいの?ジェームス・ボンドなんて、トム・クルーズにでも演らせておけばいいのに。トシ喰ってきたし、調度いいんじゃん?ダニエル・クレイグがこの映画でハマったのは、「らしくない」ハード・ボイルドだったからだと思うんだけどなあ。



Key Words
映画 レイヤー・ケーキ ダニエル・クレイグ イギリス ヴァイオレンス
映画感想 | コメント(8) | 【2006/07/02 22:28】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『ブロークバック・マウンテン』ー涙は心の汗だ!たっぷり流してみよう!
Brokeback Mountain - DVD Version

アメリカに住んでいる関係上、劇場公開を観たのが昨年の12月。3月に公開されて以来、日本での異様な盛り上がりように正直困惑し、4月4日のUSでのDVD発売時には「どうしよっかなー」と購入をためらっていたが、『ネタバレ編』にコメントを下さる皆さんから「DVDはもう買ったんですか?」と聞かれることが多く、昨日買い物ついでに買ってしまった。

brokeback-mountain.jpg
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Ang Lee
Writing credits: E. Annie Proulx, Larry McMurty
Cast:
Ennis: Heath Ledger
Jack: Jake Gyllenhaal
Lureen: Anne Hathaway
Alma: Michelle Williams
いわゆる腐女子系の人が少女漫画のノリでブロークバック萌え状態になったり、同性愛者系の人たちが自身のアンセムのように絶賛する中で、かなり引いちゃってる人がいるんじゃないかと思うのだが、この映画は純粋に名作だなと思うし、絶対観ておいて損は無いと思う。

アン・リー監督がDVDのインタヴューの中で、「この映画はエピックだ」と言っているが、本当にこれは、恋愛映画と言うより、人生そのものの映画なんじゃないかと思う。同性愛を媒介としたことによって、愛とはなにか、結婚とはなにか、若さとは、人生とは、人間とは、という究極のテーマがかえって鮮明に見えてくる。

良く、同性愛なのに結婚するか?!とか、奥さんが可哀相という意見を目にするのだが、結婚した人がみんな自分が選んだ相手に満足しているわけではないし、結婚したときは「これでいいんだ」と思っていたことがだんだん「これで良かったんだろうか」という風に変わってくることは、経験者ならわかることだと思う。結婚するということは、相手の家族とのかかわりや、子供が出来たりして、自分と相手だけのシンプルな人間関係では収まりきらないところに膨らんでいく。「結婚しているのにこんなことするなんて」と言う前に私は結婚のあり方そのものに限界を感じさせられた。

それに、現在の自分の男女関係が上手く行っていようといまいと、十代後半から二十代前半くらいに心が通じた相手と言うのは「忘れられない人」として心に残るものなのだ。

劇場公開時は、この映画が同性愛を真正面から取り上げていることや、男同士の濡れ場が話題になっていたので、そういうモノを自分がどう思うかとかなり緊張して観ていたのか、たんたんと観てしまったが、今回DVDで観たらボロボロ泣いてしまった。

エニスが自分を好きになれない苦悩、ジャックがエニスに真に受け入れてもらえない辛さ、エニスの妻、アルマの悲しみが物凄い憎悪に変わっていく気持ち、ジャックの妻のラリーンが夫の心ここにあらずという事実からビターな女に成長していく様。ジャックの両親の静かな悲しみ。エニスの娘の憂鬱と父親に対する愛情。様々な立場の人の感情がとても良く描いてあって、いちいち共感してしまい、その度に泣いていたのでとても疲れたが、涙は心の汗だという通り、観た後は運動したみたいに爽快になった。確かにとても辛い話なのだが、あれだけ泣けると結構スッキリする。なんとなく心の毒気が涙と一緒に流れてしまったような感じで、エラク気分が良くなった。【04/20/06】

Related Article
■『ブロークバック・マウンテン』ネタバレなし編
■『ブロークバック・マウンテン』完全ネタバレ編
■『ブロークバック・マウンテン』サウンド・トラック
■『The Maker Makes』歌詞
■映画偉人伝~その10~ジェイク・ジレンホール
■映画偉人伝~その17~ ヒース・レッジャー

Key Words 映画 
ブロークバック・マウンテン ヒース・レッジャー ジェイク・ジレンホール アン・ハサウェイ ミシェル・ウィリアムス アン・リー

ブロークバック・マウンテンの本
原作本もいいですが、日本版の文庫も400円とお手頃の値段!
DVD情報 | コメント(11) | 【2006/07/02 20:50】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋


「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。