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『M:I :III』過去20年変わってないな~ハリウッドって!
Mission: Impossible: IIIシェアブログ1568に投稿
私はこの手の映画はほとんど観ないのですが、今回は『カポーティ』で凄まじい演技を見せてくれたフィリップ・シーモア・ホフマンが冷酷非情な悪役、オーウェン・デヴィアンを演るってんで、行ってきました。

mi3.jpg
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2006
Directed by: J.J. Abrams
Writing credits: Bruce Geller, J.J. Abrams, Alex Kurtzman, Roberto Orci
Cast:
Ethan Hunt: Tom Cruise
Owen Davian: Pilip Seymour Hoffman
Zhen: Maggie Q
Julia: Michelle Monaghan
Benji: Simon Pegg
Ms. Kari: Bahar Soomekh
John Brassel: Laurence Fishborn
Luther Strickell: Ving Rhames
Declan: Jonathan Rhys Meyers
アノラックとスノトレのGOさんもエライこのホフマンの悪役押してたし、絶対観なくっちゃと思って行ったのですが・・・・・だまされた!「ホフマンの個性的な演技が映画のお馬鹿さ加減を補って余りある!」つー感じを期待していたのですが、「冷酷非情な悪役」というより、「性格及び目つきの悪いデブ」と言う感じに成り下がってました。

特にトム・クルーズ演じるイーサン・ハントとの絡みで、イーサンがオーウェンの憎たらしさに耐えかねて、空を飛んでいる飛行機の底を開けて、イスごとオーウェンを「ごぉぉぉぉぉ!」とか言ってる外に晒しちゃうシーン。まるまるとしたオーウェンのほっぺたがぷるぷるぷるっとして、なんか笑えるシーンだったなあ。

ストーリーも、ツッコミどころ満載なんですけど、本人達がさほど気にしてないので、言うだけヤボって言うか。筋が通ってないとかご都合主義とか言うより、話で見せようと言う気は毛頭ないらしい。重要なのは、

1)トム・クルーズがかっこいいこと
2)派手なアクション
3)広範囲の人にアピールするように、人種を混ぜる
4)どんでんがえし
5)お色気及びロマンスの要素
6)あまり海外旅行をしない米人のための海外ロケ

で、しかもこれらの要素は全て入っているので、「ハリウッド・アクション超大作」としては合格作品なのでしょう。アメリカのボックス・オフィスが振るわなかったのも、最近のトム・クルーズの人気の低下のせいで、けしてこの映画がピーマンだからではないようです。

でもこういう映画が未だに作られているってのは、私には衝撃でしたよ。たまたま、トム・クルーズの1993年の主演作『ザ・ファーム/法律事務所』をTVで見たばっかりなんですが、基本的に同じだもん。『ラスト・サムライ』を演っても、『バニラ・スカイ』を演っても、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』を演っても、トム・クルーズって、典型的なハリウッド・スターなのね。

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Key Word
映画 M:I:III ミッション・インポシブル フィリップ・シーモア・ホフマン トム・クルーズ ハリウッド バハー・スーメク



トムちんの映画DVD
芸暦長いから、作品も多い。確かにこれだけヒット飛ばすって言うのも凄いと思いますが。


【5/20/06】
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映画評価 | コメント(23) | 【2006/06/30 04:04】
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『キスキス バンバン -L.A.的殺人事件』-サラリと面白いタケチャンマン的コメディ
Kiss Kiss Bang Bang

ロバート・ダウニーJr.が俳優業再開!という記事をどこかで読んだんで、つことは休業していたわけね。一時、ドラッグとかでかなり落ちぶれたけど、いや、これはナイス・カムバックです。ケチなへたれ男振りがハマっていました。

kisskiss.jpg
dvd 発売は9月8日
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Shane Black
Writing credits: Brett Halliday, Shane Black
Cast:
Harry Lockhart: Robert Downey Jr.
Gay Perry: Val Kilmer
Harmony Faith Lane: Michelle Monaghan
Mr. Flying Pan: Dash Mihok
とにかく、ロバート・ダウニー扮するハリーが、ボコンボコンにやられます。まずLAのパーティでハーモニー(ミシェル・モナガン)をスケベ男から救おうとしてボコボコにされ、ハーモニーが怒ってバタンと閉めたドアに挟まれて指を切り、縫い合わせた指をまた悪者に痛めつけられ、タマに電気ショックを与えられ、先ほどの指は犬に食われ、さんざんです。

音楽とかかなりソフィスティケイテッドされたイメージを狙っているのですが、なかなかいい感じです。プロットよりもダイアローグで観る映画で、話の核になるミステリーは多少こじつけもあるし現実味も薄いですが、『タケチャンマン』のノリで観ればかなり楽しめると思います。

冒頭、ハリーが語り部になって観客に説明する、ハリーとハーモニーの回想シーン、LAでのパーティでゲイ・ペリー(ヴァル・キルマー)に出会うところ、ハリーがハーモニーを幼馴染と気付かずにナンパしようとするバーのシーンとかはちょっとタルいのですが、ハーモニーの妹が殺されたあたりからテンポが上がってきて面白い。

会話の部分の面白さというのは、まさに『タケチャンマン』(ちょっと古いけど、他に日本のTVなんて知らないのよ)と同じで、さんまちゃん(ハリー)とタケちゃん(ゲイ)そして山田邦子(ハーモニー)の、ストーリーとはあまり関係ない絡みが面白い。この監督のシェーン・ブラックは、『リーサル・ウェポン』シリーズの脚本書いた人なそうなので、あのメル・ギブソン、ダニー・グローバー、ジョー・ぺシあたりの絡みを想像してもらえばいいかな。だったら最初から『タケチャンマン』なんて比喩を使うなよ、とツッコミ入りそうですが、私は、『リーサル・ウエポン』のお笑い的絡みは好きじゃないのよ、なんかわざとらしくて。しかし、ロバート・ダウニー、ヴァル・キルマー、ミシェル・モナガンでやると、結構ハマる、ということを、言いたかったわけなんだナ。

ハーモニー役のミシェル・モナガン、どっかで見たことあると思ったら、『M:I:III』のヒロインじゃない。あのだんごっぱなはちょっと忘れられないよ。いやいや、この映画のがらっぱちな役の方が、トムちんのフィアンセ役よりお似合いよ!ちょっとしゃがれた声で、言葉使いが悪くて、しかも可笑しいこの人!すごい魅力的でした。

ヴァル・キルマーは、俳優に探偵業のレッスンを教える探偵さん。そんな商売あるのかなと思うけど、まーLAだからなんでもあり?太っちゃいましたけど、貫禄あってカッコいかったよ。この人のマジメぶったセリフ回しが可笑しい。なんだかんだ言っても演技できる人だから、役がハマれば面白いよね。

この映画、もう一つ面白いところは、ハリーはニューヨーカーで、映画のオーディションのためにLAに行くんだけど、ニューヨーカーの目から見たLA考察が笑う。LAの女の子は「アメリカをニューヨークのところでつまみ上げてぶるぶるって振ったら、まともな女の子はニューヨークに残った(まともじゃない女の子はLAに振り落とされて行った)」とかさ。かなりイカレタ人がいる地域、として描かれています。

それから、ゲイ・ペリーが元ゲイという設定なので、ゲイがネタのギャグが多い。ハリーが「Don't quit the gay job!」(“Day job"と“Gay job"を引っ掛けている)とか、特に記する程のモノでもないんだけど、『ブロークバック・マウンテン』や『トランスアメリカ』や『カポーティ』を観た後にこういうクラッシックなゲイ・ジョークを観るとちょっと時代遅れに見えたのが面白い。

これこそチュチュ的にはあまり考えないで楽しめる映画ですね。それにロバート・ダウニーがすごい魅力的だったし。この人とか、ミッキー・ロークとか、一時「あ、終わったな」って思った人がこういうサラりとした映画でサラりと蘇ってくるのは、嬉しいね。

Key Words 映画 キスキス・バンバン LA的殺人事件 ロバート・ダウニーJr. ミシェル・モナハン ヴァル・キルマー ニューヨーク ゲイ

映画かってに評論ww | コメント(6) | 【2006/06/30 03:40】
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クライブ・オーウェンがすんごいセクシーなの!『すべてはその朝始まった』
Derailed

グッド・ガール』でジェイク・ジレンホールと浮気しちゃったジェニファー・アニストン、今回はクライブ・オーウェンと不倫。ワタクシのお気に入りばっか食ってんじゃねーよこのSlut!と怒っちゃうところなんですが、私、ジェニファー・アニストン好きなんで許しちゃいます。

ジェニファー・アニストンって、顔が可愛いし、身体もスゲーきれいじゃーん。アンジェリーナ・ジョリーよりよっぽどセクシーだと思うんだけど、なんでイマイチ人気出ないのか、この映画を観るとなんとなくその理由がわかった気がした。

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dvd 発売は9月21日
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Mikael Hafstron
Writing credits: Stuart Beattie, James Siegel
Cast:
Charles: Clive Owen
Lucinda: Jennifer Aniston
Winston: RZA
なんかね、おばさんくさい時があるんだよ。ミョーに落ち着いているというかさ・・・。クライブ・オーウェンのズボンを脱がすシーンでのあのテキパキとした手の動きが、不倫してると言うより看護婦さんのようだったし、はだけたブラウスからブラが見えててすごいセクシーな格好で、頭に銃を突きつけられたときの怯えた顔が、どっかのおばさんがマリリン・マンソン見て「なんなの、あの子はっ」と言ってるような顔で、セクシーとは程遠い。

そこへ行くと、クライブ・オーウェンは、いいねえ。匂ってますよ、プンプンと!一見、幸せそうな結婚生活、しかし夫婦仲は冷めていて、ティーン・エイジャーの1人娘は重度の糖尿病。仕事もちょっぴり上手く行かない。いろんな心配、いろんな苦悩。いいなー哀愁だなー。浮気してぇなぁこういう男と!!

だいたい、設定がいいじゃない。シカゴの郊外に住んでいるチャーリー(クライブ・オーウェン)は、電車でシティまで毎朝通っていて、その電車の中でルシンダ(ジェニファー・アニストン)に出会う。二人はお互いの娘の写真を見せ合い、ランチの約束をし、次はデイナー、次は飲みに行く・・・。ディナーの席で、お互い携帯を取り出し、自分の妻/夫に「今日、残業で遅くなるから・・・」と電話をかけるとき、もう二人ともホルモンがどっくんどっくん出っ放しという感じ!!

だけど「さー、はりきってヤリましょー!」という感じじゃなくて、そこはやっぱりお互い悪いことしてるというのはわかっていて、「どうしようかな・・・」と思っているんだけど、それがまた余計にやらしい妄想を掻きたて、さらにホルモン大放出となり、とうとうホテルへ行ってしまうのだ!

いやー、そんでさー、さっき言ったルシンダがチャーリーのズボンを脱がすシーンなんだけど、二人はベッドに倒れこみ、濃厚にまさぐり合い、ルシンダが上になり、下にすすーっと下がって行く・・・するとチャーリーは、「あ、い、いかん、そそんなことをしてはっ」といわんばかりにがばっと起き上がって、ルシンダにキスする・・・。か、可愛い~!ルシンダも、私と同じように思ったようで、目で「リラックスして・・・」とたしなめ、看護婦さんのような色気ない手つきでズボンを脱がし始めるのだが・・・・・。

クライブ・オーウェンは、ヴィゴ・モーテンセンと一緒で、観れば観るほど好きになって行くタイプの男だね。最初、『クローサー』で観たときはなんとも思わなかったけど(まあ役柄も役柄だったし)、『インサイド・マン』で観た時は少しかっこいいと思った。で、この『すべてはその朝始まった』ではもー蹂躙してくださいって感じです。

彼とジェニファー・アニストン、両方とも好演しているんだけど、もう1人良かったのは、RZA。この人は『コーヒー&シガレッツ』でもいい味だしてたけど、この映画では、チャーリーが勤める大企業でメイル・マンとして働いているウィンストンを演じている。チャーリーとは軽口を叩き合うような仲で、ヒジョーに重要な役どころなのだか、ネタバレになっちゃうので言わない。

ストーリーは、単なる浮気モノではなく、スリラーなんだよね。ま、RZAが絡んでくるというあたりで、勘のいい人はこれがクライム・スリラーだってことは、想像つくかもしれないけど。でもはっきり言ってワタクシにとっては、前半30分の浮気シーンが後半のスリラーを上回っちゃったね!【04/15/06】

Related Article
■クライブ・オーウェンの映画偉人伝
■RZAの映画偉人伝

Key Words 映画 クライブ・オーウェン すべてはその朝始まった RZA

クライブ・オーウェンのDVD
シン・シティ』にも出てるんだよね。なんか印象薄いけど。
★☆今から見たい映画☆★ | コメント(7) | 【2006/06/22 00:13】
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『パンチ-ドランク・ラブ』-ラブ・コメなんだろうけど、暗い映画だな
Punch-Drunk Love

ヘンな映画!特にあのアバンギャルドなバックグランド・ミュージック!

punchdrunklove.jpg
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2002
Directed by: Paul Thomas Anderson
Writing credits: Paul Thomas Anderson
Cast:
Barry Egan: Adam Sandler
Lena Leonard: Emily Watson
Dean Trumbell: Philip Seymour Hoffman
映画ってたぶん、お約束の音楽で次になにが起こるか無意識に想定しながら観てるんだね。あの前衛的な音楽のおかげで、ストーリーがどこに行くのかとか、何を期待して観ていいのかさっぱりわからなかった。

そんな訳で最後も「こんだけ?」って感じ。私は勝手にこの映画はアルコール中毒の人の話だと思っていたので、ラブ・コメなのか?と思ったらヘンな感じだった。『パンチ-ドランク・ラブ』ってタイトルなのに、なんで「ドランク」のところだけでぐるぐる考えちゃったのか、未だ不明。

そんな訳で、「面白かった?」と聞かれたら、なんと答えていいのかわかりませんね。全体に暗いイメージのある映画。笑いもニヤリ系で、ゲラゲラ笑うと言うのではないし、アダム・サンドラーの演じる主人公のバリーなんて、面白いんだか、かなりヤバイんだか、わからないもんね。レナと出会って、2人がみるみる魅かれていくところが良くわかるんだけど、デートの途中にレストランのトイレで暴れてる人と関わりたくないなあ、女としては、なんて思いながら観てたよ。でも恋に落ちちゃうと言うのはそういうものなのかね。

ああ、ゲラゲラ笑ったのはフィリップ・シーモア・ホフマンだったよ。この人だけは素直に可笑しかった。アメリカに良くある大きくてダサいベッド・マットレスを売っている店(余談だけど、ここまで限定した商品を売ってる店ってどうやって採算取ってるんだろう?)を経営している裏で、詐欺を働いている、かなり非情な悪人なんだけど、異常にテンパー高くて、怒るとすごい動揺して怒鳴り始める!これがもう笑う。

それ以外はあまり心に残る映画じゃなかったなあ。実はこれ、昔観たことあるというのをヘルシー・チョイスのマイレージのエピソードのところで思い出したんだけど、結末がどうなったとか、全然憶えてなかったもん。そもそも結末なんてものはないというか、物語の最初に、バリーがあきらかにオカシイ人だってのはわかるし、例のアバンギャルドな音楽が、バリーの人生の不協和音みたいのを良く現わしてるんだが、レナと恋に落ちて「ああ、良かったね」という感じではないんだよね。この先もずーっとオカシイままで行くんだろうなと言う。その辺が不気味っちゃあ不気味な映画でした。

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フィリップ・シーモア・ホフマンの映画偉人伝

Key Words映画 パンチ-ドランク・ラブ ポール・トーマス・アンダーソン フィリップ・シーモア・ホフマン アダム・サンドラー
映画情報 | コメント(7) | 【2006/06/18 20:41】
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『オール・ドールド・アップ』-ファンにはたまんない初期ニューヨーク・ドールズのモノクロ・フィルム
All Dolled Up

映画『ニューヨーク・ドール』で興味が沸いて借りてみた、『All Dolled Up』。なかなか面白かったけど、ニューヨーク・ドールズとはなんぞや?という気持ちで観るなら、お勧めはしません。

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CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Bob Gruen
Titles:
1.Human Being/ 2.Bad Detective/ 3.Subway Train/ 4.Personality Crisis/ 5.Trash/ 6.Vietnamese Baby/ 7.Looking for a Kiss/ 8.Jet Boy/ 9.Who Are the Mystery Girls?/ 10.Private World/ 11.(I'm Your) Hoochie Koochie Man/ 12.Great Big Kiss/ 13.Babylon/ 14.Frankenstein/ 15.Chatterbox/ 16.Pirate Love/ 17.Down Down Downtown/ 18.Pills/ 19.Teenage News/ 20.Bonus Material
なんつっても白黒と言うのが致命的です。と思ったのは、監督のボブ・グルエンさんはもともと写真家なので、ボーナス・トラックで彼が同じ頃撮影したドールズのカラー写真を見せてるんですが、すんごいカラフル!フィルム観ているときは「グラムの先駆けとかいって、結構地味じゃん」とか思っていたら、白黒だからだったのね。カラー写真で観るドールズはぶっ飛びー!って感じで、この感じが伝わらないのでは、このバンドを知ることはできないのでは?

だから逆にドールズ・ファンで、初期の頃をもっと知りたい、と思う人にはいいかも。小さなライブ・ハウスで演奏してるところやその楽屋裏、ツアーやパーティの様子、インタビューなんかもいっぱい入ってて、ファンじゃない私には冗長な感じがしますが、好きな人には堪んないかも。

一応このフィルムはランダムにいろいろ入ってるんじゃなくて、初めてLAにツアーに行ったときの模様を中心に編集してあるようです。ニューヨークのハコでのライブ・シーンがたくさん盛り込まれているんですが、その中の一つでデヴィッド・ジョハンソンが「明日からLAに行くんだ。『トラッシュ』がすでにあっちではチャート入りしているし、TVにも出るから」とかなんとか言ってます。

そして翌日、飛行機でLAに行くのですが、空港でのシーンが面白い。一般人のおじさん、おばさんが突如現れたドールズに目が点になっているんですが、私もなりましたよ!シルヴェイン、お前、いくら70年代とはいえ、男がピチピチのホット・パンツにロンブーはくなよ!マジに、女子バレーボールのような超ピチ!半ズボンじゃあないんですよ、ホット・パンツ!しかもガニマタだ!

個人的に残念だったのは、『ニューヨーク・ドール』で主演だったアーサー“キラー”ケーンの在りし日の姿を観たくて借りたのに、アーサーは、LAに行って欲しくないガールフレンドに親指をざっくり切られて、ライブは別のべーシストでやっていた。だから楽屋裏でラリってるとことかばっかりでつまんなかった。一つ面白かったのは、演奏できないのに一応衣装着て、ドラムの横でアンプにもたれてボケーッと立っているところ。小さいハコなので、あのように踊るでもなくあそこにいられると、「誰あれ?ローディ?」って感じです。

Sinoさんは「お子ちゃまロック」と言っていましたが、私は結構気に入りました。特に好きなのは『トラッシュ』と『ジェット・ボーイ』。ドールズのグラムちっくなイメージから、演奏はひどいのかと思っていたけど、いやいや、そんな悪くないし、ステージ・アクトがカッコいいもん。特にジョニー・サンダース!!! 初めて見たんですけど、やっぱ名前が知れているだけのことはある。ジミー・ペイジがニューヨークに行ったとき、「車で迎えに行くから、是非セッションしよう」と誘ったというのもうなずける。

あ、あと、ジョニサンが可愛かったのは、楽屋で髪の毛逆立てるのを、ジョニサンがアーサーの分もやってあげてるようなんですけど、ジョニサンは背がすごい低くて、アーサーは大男なので、最後の仕上げにスプレーかけるとき、ピョンピョン跳ねながらかけているところ!このシーンも含めて、ジョニサンは普通の気のいいにいちゃんって感じで好感持てましたね。

デヴィッド・ジョハンソンは、「おばさんみたいな人だなー」と思っていたけど、このフィルムでは結構可愛いです。笑うとエドワード・ヴァン・ヘイレンそっくりよ!ご先祖様が一緒かと思いましたよ。この人はフロント・マンだけあって、オン・ステージでもオフ・ステージでも良くしゃべるし、すごい目立つ人。動きとかマジでカマっぽいし、すんごい痩せていて、女物のワンピースとか着れちゃうし(写真をみたら、ガールフレンドが同じワンピを着ていました)。だんご鼻でもおばさんヘアーでも、やっぱこの人がドールズの顔なんだな。

次はカラーのライブ・フィルムを観てみたいなあ。ドールズ・マラソンはさらに続く。

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■ベースのアーサー・ケインのその後『ニューヨーク・ドール
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New York Dolls
こんなカッコいいバンド知らずに来たとは・・・私ってボケナス
おすすめ音楽♪ | コメント(6) | 【2006/06/18 19:17】
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『プライドと偏見』-18世紀のセックス&ザ・シティ
Pride and Prejudice

一口で言って、最近流行のラブ・コメの舞台を18世紀のイギリスに移しただけって感じ。いきなり女の子たちが惚れたの腫れたの結婚だ、恋愛だ、とやってて『セックス&ザ・シティ』みてえだなとむしずが走りましたが。

pride_prejudice.jpg
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CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Joe Wright
Writing credits: Jane Austen, Deborah Moggach
Cast:
Elizabeth: Keira Knightley
Mr. Darcy: Matthew Mcfadyen
Mr. Bennet: Donald Sutherland
この映画の解説をみると、18世紀のイギリスでは女性に相続権はないため、結婚して養ってくれる男を見つけなければおまんまの食いっぱぐれつーことで、このチャラチャラ男に媚を売る若い娘の行動を正当化しているようです。で、主人公であるキーラ・ナイトレイは、そんな中にいて、読書をたしなみ、男に好かれるために自分の知性を隠したりせず、自立しようとする女の子であることを際立たせようという作戦でもあるようです。

ドミノジャケットを先に観ちゃったんで、私的には「アバズレ専」のイメージが定着しちゃったキーラ・ナイトレイが英国貴族のお嬢様をどのように演じるのかなと興味あったんですが、なんだよ、ここでもアバズレじゃねーか。いや、現代の感覚ではそんなことないよ。でも18世紀のエゲレスじゃさー、求婚ばっさり断りーの、婚約者がいる男を好きになりーの、ぶっちゃけ知性があるだけでもアバズレ扱いなんじゃないでしょうかね。しかも女帝のようなおばさんに口応えしちゃうしさ。だから「アバズレ専」払拭!というより「アバズレ専」としての地位を確立してくれましたよ。

あとはあまり見所って言われてもないんですけど、ひとつ思ったのは、舞踏会でエゲレス人が踊るダンス!小学校の運動会でやるフォーク・ダンスのようなアホみたいなダンスなんですが、よくよくディテールを見てみると、男女が見つめあったり、身体に触れたりする口実作りなんだなあ~と納得させられました。当時はそういうのご法度だったんだろうから、あんなダンスでもホルモンどくどく出まくっていたのだろうなと思いながら観ていたので、ニタニタしてしまいました。

他のブログでは、お母さん役の女優さんを褒めている方が多かったですが、私は特に関心はしませんでした。でもドナルド・サザーランドはかっこいかったな!老けてもいい男だねえ、あのおじさんは。背も高いし、まだまだイケてますよ。【05/07/06】

■かったる過ぎて奥さんも毒づいたというGOさんとこのレヴュー

キーラ・ナイトレイのアバズレ専2本
■『ドミノ』
■『ジャケット』
■キーラ・ナイトレイ 映画偉人伝




【5/7/06】

Key Words
映画 ロマンス イギリス キーラ・ナイトレイ ドナルド・サザーランド
DVD購入作戦 | コメント(5) | 【2006/06/16 08:14】
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『SAYURI』-やっぱり日本人を使って欲しかった!
Memoirs of Geisha

いやね、最初からあんまり期待してなかったんで別にいいんですけどね・・・。それにしてもなんなんだ、あの最後のメロドラマは!? 渡辺謙が泣きながらチャン・ツィーにぎこちなくキスし、結ばれる二人・・・でも、良く考えてみれば、「き、きみをずっと妾にしたかったんだあ~」「わ、私もずっとあなたに囲われたかったんですぅ~」と泣きながら告白しあってるんでしょ?! しかも親子ほども年が違うのに・・・異常、異常です!

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7月5日発売
SAYURI
SAYURI メモワール・ボックス (初回限定生産)
SAYURI プレミアム・エディション
Memoirs of Geisha
Produced: 2005
Directed by: Rob Marshall
Writing credits: Arthur Golden, Robin Swicord, Doug Wright
Cast: Suzuka Ohgo, Li Gong, Tsai Chin, Kaori Momoi, Zoe Weizenbaum, Michelle Yeoh, Ken Watanabe, Youki Kudoh Ziyi Zhang, Koji Yakusho, Takayo Fischer
もちろん、ワタクシたちの現代の感覚で判断してはいけないことではあります。家が貧しくて置屋に売られ、芸者になるしか道はなかった娘にしてみりゃ、「旦那さん」に囲われる方が置屋の下働きなんかしてるより千倍も幸せですし、どうせ妾になるなら、脂ぎったスケベおやじより、謙さんの方がいいよね。しかも、さゆりは、謙さんに恋していたんだから、芸者としてはこれ以上はない幸運なのですな。

ま、それはいいとして。

まず第一に、この映画気に入らないのは、主役に日本人を使わなかったことだ!ハリウッドにはきっと日本人の役者もわんさかいるだろうし、こういう機会に無名の新人を発掘するべき!もしくは日本にいる人でもいい。すでにネーム・バリューがあるというだけでチャン・ツィーとミシェル・ヤオを使ったのは安易過ぎます。そもそもさゆりの子供の頃を演じてる子はアメリカでは全く無名だったけど、すごい良かったじゃん。それに聞いた話では、黒澤明監督が生前に「これを映画化する気なら、セリフは全部日本語でやるべきだ」とスピルバーグに言ったっていうじゃない。さゆり、豆葉、初桃に日本人がキャストされていれば、充分日本語でできたはずなのに!

とか思っていたら、この映画のスポンサーは、日本の企業なんだって?! なんで圧力かけなかったんだろう、日本人使えって。アメリカで有名な映画評論家のロジャー・イバートさんは自分のサイト(rogerebert.com)で、「この映画は日本の製作会社で作られているんだから、主要なゲイシャの役に日本人を使わなかったのは人種差別からではなく、興行収入を意識して大物女優を使ったのだろう」とサラリと言ってのけてますが、なんとなく「自分達のアイデンティティを貫くより、金儲けを一番に持ってくる日本人」と言われているような気がするワタクシは、考え過ぎでしょうか?

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Memoirs of Geisha:初版の時のカバー
どっちにしろアメリカ人が原作書いてるんだからどーでもいいか。しかも男だよ、作者は。アメリカ人の男が、日本人の芸者になったつもりで書いてしまった小説。なんかそんだけでも真実味なさそーだけど、1997年頃出版されたこの本、スゴイ流行ったの憶えている。どこの本屋に行ってもこの表紙がズラーっと並んでいたなあ。

工藤由貴が、こっちでずっとがんばってるの知ってたから、この「さゆり」役になって欲しかったが、良く見ると結構ちんくしゃで、やっぱ主役は張れねーかと思ったけど、パンプキン役はハマってて良かった。未だに20歳と言っても通るんじゃないかってくらい若々しくて可愛かったし。それにしても、なんでこの役の名前が「パンプキン」なんだろう?日本語でも「パンプキン」なわけ?まさか「かぼちゃ」とは訳さないだろうな。

ま、あんまり外国のこと知らないアメリカ人向けの映画じゃないの。アンちゃんの隣に座っていた女の2人連れは、なんかめずらしいものが出てくるたびに(例えば三味線とか)「あ、あれは何?」「あれは、ギターよ、ギター。ゲイシャはギターを弾くのよ」などどうざったい会話をしていたそうだから。【1/4/06】

■第78回アカデミー賞でベスト・コスチューム賞と、ベスト・アート・ディレクション賞を取りました。サウンド・エディティング(効果音?)賞はノミネートのみで、『キング・コング』に持って行かれました。シネマトグラフィー賞は取りました。

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■真打GOさんの『SAYURI』評:漫画チックであきれてます

今日のレンタルDVD/ビデオ | コメント(21) | 【2006/06/15 23:35】
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『ストリート・オブ・ファイア』-100%肌に合わない!
Streets of Fire

俺屍のかるまじろさんが大好きな映画として取り上げてらしたので、早速チェック!チェック!とか思ったのですが・・・・。


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Produced: 1984
Directed by: Walter Hill
Writing Credits: Larry Gross, Walter Hill
Cast:
Tom Cody: Michael Pare
Ellen Aim: Diane Lane
AcCoy: Amy Madigan
Raven Shaddock: Willem Defoe
すんません、これって、好きになれないというより積極的に嫌いです!

かるまじろさんはいい人ですし、別に私がこの映画嫌いだからって怒らないとは思いますが、やっぱどーせなら「私もいいと思いましたぁ!」って感じで盛り上がりたかったのですが、まず最初の1曲目で完全に萎えました。

この1曲目、『I've been a hero』って曲を彷彿とさせるんですけど、個人的には「フェイク・ロック」と呼んでいて、「私、ロック好きなの」と言ったとき、「ああ、あの『I've been a hero』とかそういうの?」って言われたとき、

「絶対違う」

と言いたくなるような曲。

あれがロックだとしたらかなり薄っぺらい、魂も根性も感じないロックなんですが、ポップでもないし、なんなの一体!って感じです。しかもあのバンド!80年代、ホントにああいうバンドいたんだよね(バックの男がリーゼントに白いスーツで、ボーカルの女だけやたらロックでセクシー:だがジャンルが全く不明!)、ああいう曲もあったし。私にとってああいうのは、メディアに押し付けられてカッコいいと思わされていたけど、最初からずーっと「これってかっこいいのかなあ~」と疑問に思っていたような種類の音楽(そしてバンド)。

正直言ってあの1曲目で完全に萎えてしまい、後はストーリーもへったくれもどーでも良くなっちゃうし、登場人物もみんな嫌い。あの、主人公の男の人、なんであの人がかっこいい役やってるのか全く理解できないし、出てくる人みんなタフな言葉使いとかしてるんだけど、全然ハマってないし、観てるのがすごい苦痛!やっとの思いで観終わったけど、なんか怒りがフツフツと湧き上がってくる映画でした。

うーん、こういう全く100%肌に合わない映画もあるのね。

Key Words
映画 ストリート・オブ・ファイヤー マイケル・パレ ダイアン・レイン ウィレム・デフォー エイミー・マディガン
80年代洋楽 | コメント(16) | 【2006/06/12 10:08】
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『レッド・ツェッペリン・熱狂のライブ』こんなにお粗末でしたっけ?!
The Song Remains the Sameシェアブログ111506に投稿

ぎゃはははは!そうそう、これって、ライブのフィルムじゃなくて、映画だってことを忘れていたよ。観るのすんごい久しぶりなもんで。

曲目リスト
1.ロックン・ロール/2.ブラック・ドッグ/3.貴方を愛しつづけて/4.ノー・クォーター/5.永遠の詩/6.レイン・ソング/7.幻惑されて/8.天国への階段/9.モビー・ディック/10.ハートブレイカー/11.胸いっぱいの愛を
曲目リスト
1.ウィアー・ゴナ・グルーヴ/2.君から離れられない/3.幻惑されて/4.ホワイト・サマー/5.強き二人の愛/6.ハウ・メニー・モア・タイムズ/ 7.モビー・ディック/8.胸いっぱいの愛を/9.コミュニケイション・ブレイクダウン/10.カモン・エヴリバディ/11.サムシング・エルス/12.ブリング・イット・オン・ホーム/1.移民の歌/2.ブラック・ドッグ/3.ミスティ・マウンテン・ホップ/4.貴方を愛しつづけて/5.オーシャン/6.カリフォルニア/7.ザッツ・ザ・ウェイ/8.スノウドニアの小屋/9.死にかけて/ 10.トランプルド・アンダー・フット/11.天国への階段/12.ロックン・ロール13.俺の罪/14.シック・アゲイン/15.アキレス最後の戦い/16.イン・ジ・イヴニング/17.カシミール/18.胸いっぱいの愛を
冒頭の、ツェッペリンの有名な(悪い意味で?)敏腕マネージャー、ピーター・グラントがマフィアの格好して、トランプやってる狼男を始めとする他のマフィアをマシンガンで一掃するシーンは、ロック・バンドの利益を不当に吸い上げようとする音楽業界の悪者達をピーター・グラントが処理した、というメタファーだって聞いたことがあるけど、まあ、なんにしろ、彼がツェッペリンのために汚い仕事は取り仕切っていたつーことですな。

で、悪者はケリつけたので、次のシーンでは、グラントが笑顔で電話をかけている。そしてツェッペリンの各メンバーの所にツアーのスケジュールが届けられる。

ボーカルのロバート・プラントは、山の中に住んでいて、郵便屋さんが自転車でちりんちりんと手紙を運んでくる。かなりヒッピーちっくに自然の中で家族と過ごしている様が描かれる。

ベースのジョンジー=ジョン・ポール・ジョーンズは、子供達に絵本を読んで聞かせている。このシーンでジョンジーがカツラをかぶっているのは有名な話なのだが、あの子供のボケーとした表情は、「お父さん、髪が変!」と思っていたのかもしれない。

ドラムのボンゾ=ジョン・ボーナムは、いきなり農場でトラクターに乗って登場し、それがいやに似合っていて可笑しい。ジョンジーがカツラをかぶっていた訳は、ライブの収録と、その他のシーンの収録の間に間があったので髪型が変わってしまったせいなのだが、それを言うならボンゾなんか髪ばっさり切っちゃったのに、カツラかぶってないよ。まー、性格的に「んなもんかぶるかっ!」と抵抗したに違いないが。

ギターのジミー・ペイジは、池のほとりにインド製の布なんか敷いて、そこに女座りしてびゅらららぁ~とかいう音の楽器を奏でている。脇にほっぽってあるアコギがわざとらしい。しかも振り向くと目が赤く光る。自分のことを神秘的に見せたいと言うエゴを感じますな。

そして、ツェッペリンの負の部分は全部引き受けてしまうジョンジーが、またカツラ頭で登場し、ヘタクソなセリフ回しで「あ、ツアー・スケジュールだ」なんて嬉しそうに手紙を開き「It's tomorrow, tomorrow, tomorrow.....」とエコーまでかかっちゃう。

んで、ニューヨーク入りするメンバーたち。Led Zeppelin と機体に書かれたジャンボで空港に到着、タラップを降りてくるところをアップで撮られると「ゲホ、ゲホ」とわざとらしく咳をするペイジ。この人かなり自意識強い。リムジンへ乗り込み、コンサート会場のマジソン・スクエア・ガーデンへ。この移動のときに流れる『Bron-Yr-Aur』が美しい。

ライブ前の客電が落ちた真っ暗な会場で、オーディエンスが騒いでいる中、『ロックンロール』のドラムが始まり、他のパートが「せーの!」で入ったときにわっと電気が点くところはすごいコーフン。しかも考えてみれば、これを後ろからのショットにしたと言うのはブリリアント。普通真正面からの映像を期待するじゃない。そういう観客の期待の裏切り方はいい。

このライブでは、各メンバーのテーマ映像みたいのが割り振られている曲があり、最初の犠牲者はまたもやジョンジーで、『ノー・クオーター』でキーボードを弾いているというだけの理由で、ヒラヒラのブラウスを着せられ、カツラをかぶらされ、ばかでかいパイプ・オルガンを弾かされる。

次は『永遠の詩』『レイン・ソング』と2曲続けて繰り広げられる、少女漫画そのままの、プラントの中世の騎士物語。この映像は、昔っからかなり笑ったが、今回、涙が出て、しかも腹がよじれるほど笑った。まず、大海原を船で航海しているプラントは、白いピチピチレオタードに、毛の襟付きマント、ブーツといういでたちで船頭に立ち、風に金髪をなびかせているのだが、1人かよ!? 他の船員は見当たらないところが妙に笑う。そしてどっかの島に付き、謎の美女(暗くて見えないけど、あとで明らかになる)から剣をさずかり、それを持って旅にでる。言っておくがセリフはない。これが、ライブの音楽をバックに繰り広げられるのだ!

旅の途中、夜になって焚き火をし、得体の知れない肉を焼いて食うプラント。そして炎を見つめるその瞳が少女漫画。翌朝、きちんと火の処理をしてからまた旅に出るのだが、森の中を歩いている様子が、騎士というより、木こりのようなとぼけた表情で、これまた笑う。しかも、なぜか唐突に、不自然に、木の根元に生えているキノコを見つけ、それを摘んで嬉しそう!今考えるとあれは、「今夜はこれを食べてラリっちゃお~っと」というドラッグ・カルチャーに対するメタファーなのか?!

次のシーンではどこで手に入れたのか馬に乗っているが、あまり言うことを聞いてくれない様子。やっとまっすぐ歩き出したと思ったら、沼地のようで、ずぼっ、ずぼっとはまってしまい、かなり動揺しているプラント。一度深みにずぼっとはまったとき、思わずカメラの方を見てしまう。

しかし、次のシーンでは、まさにイングランド~!っていうか、ウェールズ~!って感じの丘の上を、金髪とマントをなびかせて馬で疾走しているのを見て「やっぱりプラントがチュチュ姫の王子様・・・」とちょっぴり感動。このシーンだけがちょこっとカッコいい。

そしてやっと見つけた高い塔に幽閉されているお姫様を助けに行くのだが、剣術もイマイチなプラント王子は、悪者との一戦もどう見ても押され気味だが、なぜかミラクル的に堀の中に敵を突き落とすことに成功。で、たいまつを持って塔の螺旋階段を上がって行き、とうとう姫とご対面。姫も金髪の、んーでも髪型が中世じゃないぞ、70年代してるなあ、こういうディテールをちゃんとしろよ。それにこいつ、グルーピーみたいな顔してるぞ。ま、でもなんかこの姫とは結ばれないみたいなのでどーでもいいのだが。

次の曲、『幻惑されて』では、ペイジが浮浪者のような格好で岩山を上り、魔法使いのような格好で七色のライトサーベルを振って終わる。これが一番退屈で、映像に関して特に感想はない。それよりあの、ヴァイオリン奏法と呼ばれる、ヴァイオリンの弓でギター弾く(もしくは叩く)ヤツ、あれを本当にありがたがっていた人がいたんだろうか?『ニューヨーク・ドール』中のインタビューでパンクのやつらが、ハード・ロックの「すっげー退屈なインプロビゼーション」が嫌いだと言っていたが、悪いが私もパンク野郎どもに賛成せざるを得ない。

最後はドラム・ソロをフィーチャーした『モビー・ディック』でのボンゾの映像。演技をする気がつゆほどもないボンゾは、私生活を余すところなく見せてくれる。飲み屋でビール飲みながらビリヤードに興じる姿(一応、ドレス・アップはしている)、ご自慢のファンキーな車やチョッパーのお披露目。農場で牛の世話をするところ。家を改築しているのか、大工仕事にせいを出す姿。奥さんとのダンス、生意気そうな息子・ジェイソンとのドラムセッション。そして最後にスピード・レースに挑戦したボンゾの車がゴールして、パラシュートがぱぁーっと開いたところを強引に曲のシメのところに持ってきて、終わる。

また、『ハートブレイカー』では、ツェッペリンがニューヨークのホテルのセーフティ・ボックスに預けた大金を盗まれるという実際の事件の報道を曲間に差し込んでいる。

とまあ、ざっと説明しただけでもかなりバカバカしいと言うのがわかろうものだが、ライブ・パフォーマンス自体はかなりいい。昔はすんごいありがたがって観ていたが、今観ると、ちんけな演技のシーンはいいからもっとライブの模様を観たいなあと思ったが、ライブの映像自体も、どこを撮っているのかわからないような素人っぽい映像が多いし、おサイケな映像の挿入が長過ぎたりとか、かなり編集に問題ありと見た。『幻惑されて』や『胸いっぱいの愛を』などのオハコの曲が途中ばっさりカットされ、ムリヤリ繋いであったりして、ペイジが音楽部分の編集担当したんじゃねーのかよ?!と文句の一つも言いたくなる。

ツェッペリンが演奏中に、ピーター・グラントがアーティストの写真を不法で売っている人を会場内で見つけて怒っているところや、ファンが裏口から入れてもらってたり、ラリッてつまみ出されたりという舞台裏を挿入したのは、ライブ会場の熱気をさらに盛り上げていて、結構良かった。それとか、さっき触れたライブのオープニングのバックからの映像や、コンサートが終わり、リムジンで去っていくバンドを一目でも見ようとしている女の子の映像のバックに『天国への階段』を持ってきたところなど、なかなかいいところもあるのだけど、全体として見ると、かなりお粗末な作品。しかし発売が76年ということを考えると、これはしょうがないのかもしれないが、DVDで買い直すのは止めようかなとちょっと躊躇してしまう。

今回、エンドロールをよくよく見て見たら、「オフ・ステージでの映像は、実際マジソン・スクエア・ガーデンで起こったことではありません」と書いてあった。どうやらこの時のツアーの他の会場で起こったものであるらしく、この映画で使われなかった映像は2003年に発売された『レッド・ツェッペリン DVD』に収録されており、このDVDは『狂熱のライヴ』を超えたと書いているファンのコメントをアマゾンで発見。曲目見ただけでも、これはかなり良さそう!レンタルしてどんなもんか確めてみるつもりですので、その際はまたレビューさしていただきます。

レヴューしたぜ!『レッド・ツェッペリンDVD』-ディスク1
Key Words

映画 熱狂のライブ レッド・ツェッペリン ジミー・ペイジ ロバート・プラント ジョン・ポール・ジョーンズ ジョン・ボーナム

Led Zeppelin
アルバムは全部持っててまず間違いないです。
本日のCD・レコード | コメント(4) | 【2006/06/12 00:31】
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『ニューヨーク・ドール』-コレを観て以来、ドールズにはまっていく・・・
New York Doll

自分でもなぜこの映画をそれほど観たかったのか動機が不明。ニューヨーク・ドールズというバンドが存在したと言うことは知っていたけど、音楽は聞いたこともないし、メンバーの名前さえ知らなかったのに。

newyorkdoll.jpg
DVD on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Greg Whiteley
Cast:
Clem Burke, Bob Geldof, Chrissie Hynde, Frank Infante, Davis Johansen, Mick Jones, Arthur Kane, Don Letts, Steven Patrick Morrissey, Iggy Pop, Sammy Yaffa, Sylvain Sylvain
映画紹介には「現在図書館員をして細々と生活している、元ニューヨーク・ドールズのべーシスト、アーサー“キラー”ケーンがドールズ解散後アルコール中毒、モルモン教改宗を経た30年後に再結成コンサートを行うまでの足取り」とか書いてあったんだけど、ありがちなロック回想録的。しかし、DVD宅配サービスが配達されてくるやいなや、DVDプレイヤーに入れるのももどかしく、DVD落っことしちゃったりするほどコーフンしていたワタクシ。こういうの第六感って言うのかな?

前半は、「ニューヨーク・ドールズの歴史101」って感じで、ドールズとはなんぞや、アーサー“キラー”ケーンとは何者だ、という説明が、たくさんの大物ミュージシャンや、アーサーの友達、そしてアーサー自身のインタビューを交えて見せられている。なぜ「キラー」というあだ名が付いたのか、というくだりでは、初期の頃、ライブ評かなんかで、「Killer base line」と言われたのが始まりで、この場合「Killer」って言うのは、「凄い」とかまー、日本語的に言うと「シビレル~」とか(古いか)のような意味で、要するに「ドールズのベース・ラインがすげえ」と書かれたか言われたかしたのが始まりなんだそうだが、それをわざわざ「だからこのKillerってのは、形容詞として使っているわけなんだナァ」なんて説明しちゃうアーサーが可笑しい。

これを観てなぜ自分がドールズ知らないのか良くわかったよ。このインタヴューに登場するモリッシーボブ・ゲルドフクリッシー・ハインドミック・ジョーンズ
イギー・ポップ、フランク・インファンテ、クレム・バーク(ともにブロンディ)、ドン・レッツなんてメンツ*は、メタラーだった私にはとんと興味のないパンク系の人たちだったから。向こうも向こうでメタルを嫌っているようで、ゲルドフなんか「ロックは死んだ。特にあの・・・へヴィー・メタルが出てきてからは・・・」とのたまっていた。モリッシーはそれほど辛辣ではなく、80年代のヘア・メタルご一行様(モトリー・クルーポイズンシンデレラ)のことを「ドールズの物マネだ」としながらも、「彼らの音楽はよく知らないけど」とツッコミは避けていました。

この前半は、アーサーがドールズでベース弾いてた頃の写真と、今の姿を見て、「うー、年はとりたくねーな」とか「哀しいなあ~」とか思ったね。ドールズの頃のアーサー、あんまり動かないんだけど、超カッコいい。特に手拍子してるところ!それが禿げるし太るし、なんか悲壮感漂ってたな。ところが後半、ドールズが2004年のメルトダウン・フェスティバルで再結成ライブをやるらしいというところから俄然面白くなってくる。

ニューヨークでリハした後、ロンドンでライブすることが決まると、アーサーのモルモン教の同僚達がお金を出し合って、アーサーのベースを質屋から出すお金をくれる。この、質屋のシステムが良くわからなかったんだけど、アーサーは、質屋が自分のベースを売っぱらわないように、年間170ドルだかを質屋に払っていたらしい。ベース自体は260ドルくらいで買い戻すことが出来るので、なんで買い戻さなかったのか意味不明なのだが、どうやらアーサーは一辺に260ドルのお金が手元にあったためしがなかったほど貧乏だったため、買い戻すというアイデアは浮かんでこなかったということ。こういう哀しいエピソード満載なんすよ。

ゲルドフがインタビューで、自分の子供達がドールズの大ファンで、(父親=ゲルドフのレコード・コレクションからドールズを発見してファンになったという、微笑ましいエピソード)今回のメルトダウン・フェスのチケットを購入してあげたら、「行かない」とあっさり断られたそう。「だって、今、見た目も変わっちゃってるし、レコード聴きながらポスター見ている方がいい」と言われてしまったんだそうだ。このフェスでドールズ再結成を自ら企てたモリッシーも「最高になるか、最悪になるか、五分五分だね。かつてあんなに素晴らしい音楽を創った人たちが、今はアホみたいに見えるってことはあり得るから」と。

私も「そんなにオリジナル・メンバーって大事かね」と思いつつ、ドールズの30年ぶりのニュー・ヨークでのリハのシーンを観ていた。オリジナル・メンバーっつったって、リード・ギターとドラムはもう死んじゃってて、助っ人入っているんだし、アーサーなんて30年間、ほとんど演奏していないんですよ。しかも姿形は全く別人のようだしさ。生き残った方のギタリスト、シルベインっていうの?その人も背がちっちゃくて小太りで、いつもバンダナや帽子を被っているところを見ると、ハゲているに違いないし、ボーカルのデヴィッド・ジョハンソンは・・・この人、公平に見て全くいい男じゃないと思うのですが(若い頃は近所のおばさんみたいだし、年取ってからは・・・ブサイクなロック評論家みたい)、でもなんだかカリスマチックな魅力のある人・・・ミック・ジャガーやスティーブン・タイラー系のシワシワだけど、痩せてる派手なおっさんって感じ。とにかく、私は大好きなツェッペリンでさえ再結成後は聴いてないし見てないし、ゲルドフのお子さんたちと同じ意見なわけよ。

ワン・デイ・イット・ウィル・プリーズ・アス・トゥ・リメンバー・イヴン・ディス(初回限定盤)(DVD付)
結局、このイベントで再結成となったニューヨーク・ドールズの最新アルバム『One Day It will Please Us to Remember Even This』サミー・ヤッファも参加しています。
*追記:ハノイ・ロックスのサミー・ヤッファもワン・シーンだけ、インタビューに答えています。旧友・K姉妹がハノイかぶれてたので、ツッコミ入りそうだから、一応書いておくぜぃ。

http://www.newyorkdollmovie.com/
■英語版の本家アメリカのオフィシャルサイト。「Rock Trivia Question」をパスしました、ワタクシは!君もトライしてみてくれ!
だから、ライブ・シーンは正直、観たくなかったね。モトリー・クルーだって観たかないのに、間が持たねーよ!とか思っちゃった。ところがどっこい、むちゃくちゃカッコいいわけよ!小太りハゲ(らしい)のシルベインが、ギター持ち上げてむんむんって揺するとことかさ、ボーカルのジョハンソンのおっさんも、マジでミック・ジャガーに負けないショウマンで、ああいう人は年でもシワシワでも、ステージに上がるとハマるなあ。アーサーも、昔同様にというか昔以上に動かないんだけど、そこがまたいい。今回のギグに参加したキーボードの人が「サウンドは、当時のレコードより今の方がいいねえ。それがいいことか悪いことかわかんないけど」と言っていたけど、確かに、すごくいい演奏だった。私は当時の音というのはこのフィルムの中でしかわからないけど、きっと当時ドラッグ、アルコール漬けでヘロヘロになって演奏してた頃より、いい演奏をしようと思って演った今の方がいいのかもしれない。

アーサーがほとんど偏執狂的にドールズ再結成を夢見ていたと言うのは結局、彼の人生のピークはドルーズだったと言うことなのかな、と思うと辛いね。解散が75年、アーサーが25、6の時でしょう。多くのロック・スター達が27歳で自殺及びドラッグ・オーバードーズで死んでいることを考えると、アーサーの人生も実はこの時終わっていたのかも。ロック・ミュージシャンでなくてもこの年齢って、子供時代の終結というか、クサイ言葉で言うと青春の終わりなのよね。でも、普通はみんな新しい価値観を自分に見出して行くのだけど・・・。堅気の仕事も悪くないと思ったり、子供を可愛いと思ったり、お金が出来て趣味に没頭できるようになって、それはそれで悪くないと思ったり、親にガタが来て、面倒見るのに忙しくてあんまり考えなかったなんてケースもあるかもしれないけどさ。

でもドールズ解散後の30年間アーサーは、元ドールズのメンバーが、ドールズのイメージぶち壊しちゃうような仕事してお金を稼いでいることに嘆き、自分達のモノマネをし始めた若いバンドが大金を稼いでいるのに怒り、自分のバンドが上手く行かないことにがっかりし、結婚生活が破綻してしまいモルモン教徒になった今でも「ロック・スターから降格されて、バスで仕事に通うただの人」になってしまったとしか思えないでいる。

アーサーは、ドールズの博物館みたいに自分のアパートを飾り、ドールズの話を30分以上しないでいられない人だって、監督のグレッグ・ホワイトレイさんが言ってた。友達もいないし、家族もいない、お金もないし、何もない。ドールズの思い出しかない。

この映画の凄いところは、単なるロック物のドキュメンタリーを越えて、喜怒哀楽がいい具合にミックスされていて、心を揺るがされるところだな。ロンドンに行ったアーサーが楽しそうにしているところは、本当にこっちも嬉しくなってくるし、ライブのシーンはカッコええ~!とか叫びながら観れちゃうし、でも行く前と帰ってきてからのアーサーの生活がまたガクーンと落ちちゃうところは哀しいし。でも全編とても客観的に撮ってあって、お涙頂戴じゃないところが、逆にものすごく心に染みて、私は泣いてしまいましたよ。

そして、アーサーが30年間、夢見てきた再結成コンサートが運良くフィルムに収められたところが凄いよね。そこが他のロック物と違うところなのかも知れない。だって本当に偶然の産物なんだもの。普通は再結成するから、その経緯を撮るためにプロダクションが編成されるものだけど、これは企画したものじゃないんだもん。ホワイトレイ監督はたまたまアーサーの個人的な知り合いで、アーサーがドールズ再結成を夢見て暮らしていることを知っていて、それが本当に叶うと知ったとき、映画として物にならなくても、アーサーへのプレゼントになれば良いと思って撮ったんだって。他の、映画に参加した人たちは、ホワイトレイ監督が手伝ってくれないかと話を持ちかけたら、アーサーの人生にすごく興味を持って、自分達の堅気の仕事から休暇を取って手伝ってくれたらしい。メルトダウン・フェスティバルにも、撮影許可は取っていなかったし、先ほどの大物ミュージシャンのインタヴューも、メルトダウンの会場でアーサーの名前を出すと、みんな快くカメラの前に座ってくれたそうだ。

やっぱり、こういう情熱や愛情に溢れている映画はいい。DVDが出たら、是非そちらも観てください。ボーナスの、監督の話や、モリッシーのインタビューなんか、すごくいいから。

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■フィルムでは断片的にしか見られないメルトダウン・フェスでのライブの全貌はこちらで
■30年前当時のドールズはこちらで『オール・ドールド・アップ
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New York Dolls
こんなカッコいいバンド知らずに来たとは・・・私ってボケナス
気になるアーティスト | コメント(4) | 【2006/06/12 00:19】
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『ウォーク・ザ・ライン~君につづく道』ライブのシーンはかっちょええ
Walk the Line

音楽は全然聴いたことないけど、名前はすんごい有名な50年代のロックンロール・シンガー、ジョニー・キャッシュの実話。

walktheline.jpg
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CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: James Mangold
Writing credits: Johnny Cash, Gill Dennis
Cast:
Johnny Cash: Joaquin Phoenix
June Carter: Reese Witherspoon
Ray Cash: Robert Patrick
ライブ・シーン以外は結構退屈な映画ですね。と言うのは、実はすごく褒めてるんですよ!ジョニー・キャッシュのバンドも、一緒にツアーするバンドも、すごいエネルギッシュで、音楽性とかを超えて、「こ、これってメタルだ!」と思っちゃいました。2007年になった今でも、1950年代のあの頃でも、音楽の熱さって変わらないんだなーと思った。ギター・ソロなんて、今どき教則本にも出てこないようなシンプルなソロなんだけど、バンドが醸し出すテンションとか、客が熱狂する様子とか、いいなあ!思わず身体が動いちゃったよ。

それと、ウッドベースってやっぱかっこいい!バンバン叩くように演奏するところが、なんだか妙に私の中の熱いものに共鳴します!焦点合っていないにも関わらず、ジョニー・キャッシュ(ホアキン・フェニックス)のバックでノリノリで弾いてるベースの人の動きばっかり見てたよ。それが映画後半、ジョニー・キャッシュが監獄でライブ・アルバムを録音するあたりでは、既にエレキ・ベースになっていて、格好良さが半分くらいになっちゃった。

主演のホアキンも、リーズ・ウェザースプーンも、本物のミュージシャンみたいに上手だしカッコいいし、他のミュージシャン役の人たちもハマりまくっていて、すごい良かったのですが、お話の方は、これって本当に実話なの?と思った。ジョニー・キャッシュが売れていくところがあまりに簡単だなあと思ったりとか、ドラッグ中毒になったジョニーをジューンの家族がジョニーの家に一緒に住んで介抱するんだけど、自分達の仕事とか子供の学校とかはどうしているのかな、なんておせっかいなことを考えてしまうくらい解せない。

でも、結局ドラッグから立ち直るときに、ジューンがジョニーを教会に連れて行くところとか、ジョニーが、ロックンロールを演る前はゴスペルを歌っているところとか、監獄でライブを録音したいと言ったとき、ジョニー・キャッシュのファンは8割がたクリスチャンだから、監獄で録音はマズイだろうというディスカッションがあるところなどから、このジューンの家族のジョニーに対する献身は、ジョニー・キャッシュが信じていた(と思われる)クリスチャンの精神的なヴァリューを現わしているとも取れる。

ジョニーがステージでジューンにプロポーズするシーンも、あまりに映画的で実話とはとても信じられない。あり得ないとは言わないけど、あまりにも、映画的。それにいくら私がジョニー・キャッシュのことをこれっぽっちも知らないとは言え、これだけ有名な人なんだから、ステージでプロポーズしたなんてロマンチックなエピソードがあればどっかで聞いてそうなもんだと思うんだけどなあ。

お話はGOさんもおっしゃっているように月並みなロック・スターの自伝という域を出ていませんが、ホアキン、リーズを始めとして、役者さんたちが本物のミュージシャンみたいで、その辺は本当に楽しめます。クレジットを見ると、エルビス・プレスリーとかジェリー・リー・ルイスとか、ロイ・オービンソンとかもキャラとして登場しているようです。わたしゃ誰が誰なのかさっぱりわかりませんでしたけど、この時代の音楽に精通している人だったら、「おっ、似てる」とか「違うだろ」とかって、もっと面白いかも。

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GOさんのレヴュー
映画情報 | コメント(5) | 【2006/06/09 04:29】
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『あの頃ペニー・レインと』-真のロック・ファンの皆様へ
Almost Famous

大抵の場合、青春映画というのは若者のバカモノなところを美化し過ぎていて嫌いなのだが、この映画は、「ティーンエイジャーが観るのにこれほどふさわしい映画がなんでR指定なんだろう?(Why did they give an R rating to a movie perfect for teenagers?)」とロジャー・イバートさんが言っている通り、素直に、ストレートにチュチュのハートにズッキューンです。

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CAST & CREDITS
Produced: 2000
Directed by: Cameron Crowe
Writing credits: Cameron Crowe
Cast:
Russell: Billy Crudup
Elaine: Frances McDormand
Penny Lane: Kate Hudson
Jeff Babe: Jason Lee
William Miller: Patrick Fugit
Sapphire: Fairuza Balk
Lester Bangs: Philip Seymour Hoffman
それが単に私がどっぷり浸かっていたロック・カルチャーが背景だからなのか、それともそういった世界に精通したことがない人にも訴えるのかはわかりませんが、私はもう最初から物凄い感情移入して観てしまいます。

主人公のウィリアム(パトリック・フュージット)が11歳のとき、ロック好きな彼の姉貴が、大学教授でロック音楽を敵視している母親(フランシス・マクドーマンド)と衝突して家出してしまうのですが、その姉貴がウィリアムに残していった「あんたもいつか、クールになれるわ」という言葉と、ベッドの下に隠したレコード。ウィリアムは、レコードを一枚、一枚、めくっていく・・・クリームボブ・ディランザ・フー、そして『レッド・ツェッペリンII』・・・。ロックとの初めての出会いのシーン、私はいつも胸がいっぱいになって、ちょっと泣いちゃう。

ウィリアムは、脚本・監督のキャメロン・クロウ自身がモデルで、15歳のロック少年になると楽器を手にとってバンド活動するでなく、ペンを取りロック・ジャーナリストとして物書きになって、伝説のロック雑誌、クリームに記事を投稿し続け、編集長のレスター・バングス(フィリップ・シーモア・ホフマン)にも会って、ブラック・サバスにインタヴューして来い、と宿題を貰う。

サバスにインタヴューする代わりに、前座のスティルウォーターというお気に入りのバンドと知り合いになり、ボーカルのジェフ・ベイブ(ジェイソン・リー)と話が出来たウィリアムは、ロックの世界のバック・ステージを、いろんな意味で、目の当たりにする。

そこで知り合ったペニー・レイン(ケイト・ハドソン)は、グルーピーと呼ばれるのを嫌い、自らをバンド・エイドと呼び、「私達がここにいるのは、音楽のためなのよ」と、エラソーに色付きめがねの下からウィリアムに言うのですが、彼女もまだ16歳。

実際ロックねーちゃんだった私の周りにはペニー・レインは本当に存在したし、ぶっちゃけロックねーちゃんはみんな、一度はペニー・レインを通過してきたはず。セックスはダメだけとしゃぶりはいいというわけわかんない哲学や、自分で自分に源氏名つけてしまうお馬鹿さ加減や、ロック~!!って全身で主張しているファッションや、ロック・バンドやってる彼氏や、学校にも行かずにロック浸りの生活や、そして、ウィリアムをダシにしてスティルウォーターのパーティに行き、ギターのラッセル(ビリー・クルダップ)としっかり恋の駆け引きも出来ちゃうくらいの早熟さ!

キャメロン・クロウの作品
それに引き換え、同じ位の年頃の男の子の垢抜けないこと!ウィリアムはもちろん童貞だし、ロック・スターと張り合えるわけないと思っているし、そしてペニーのことを崇拝にも近い気持ちで見ている。こういう男の子も実際、私の周りに存在したし、今見ると、ラッセルみたいに遊びで付き合う男より、一途なウィリアムの方がいいじゃないかと思うのだけど、なぜかこの頃って、同い年の男の子なんて子供っぽ過ぎて、相手にしてないんだよね~。

さっき、こういう世界に精通していない人がこの映画を楽しめるか?と書いたけど、この映画のロックバンドはかっこいいので、こういう世界いい!って思ってもらえるかも。ジェフ・ベイブ役のジェイソン・リーも、ラッセル役のビリー・クルダップもエラいかっこいいので、昔バンド演ってたのかと思ったら、この映画撮るにあたって、キャメロン・クロウが16歳の時にライナー・ノーツを書いた『フランプトン・カムズ・アライヴ!』のピーター・フランプトンがロック・キャンプをやって指導したとか。ラッセルのギターの弾き方なんてめちゃくちゃ格好良くて、本当にミュージシャンなのかと思ったよ。ジェイソン・リーは、フリーバドカンで有名な、最近ではクイーンのワールド・ツアーに参加して好評だったポール・ロジャースをお手本にし、「パロディにならないように気をつけてマネした」そう。これは、凄い達観!コケてる音楽映画は、確かにパロディになっているから。

そしてスティルウォーターの曲は、クロウ監督と、奥さんで、ねーちゃんロックの先駆けバンド、ハートでギター弾いてたナンシー・ウイルソンとお姉ちゃんのアン・ウイルソンも作曲に参加しただけあって、結構かっこいい。バック・グランドに流れる音楽も、レッド・ツェッペリンが多くて、ツェッペリン・フリークとして有名なウィルソン姉妹がかなり選曲に関わったのでは?とか思ったりして、楽しい。この映画見ると必ずツェッペリン聴きたくなるよ。

これは主人公のウィリアムが15歳、ペニー・レインが16歳ということで、確かに青春映画として成り立っている(しかも秀逸な)んだけど、基本的にはロック・ファンのための映画だと思うし、だからこそ私はこんなに感情移入できちゃうんだ思う。ウィリアムはロック・ジャーナリストを目指し、ペニーはグルーピーで、ラッセルはミュージシャンで、ジェフ・ベイブはエゴイストで、レスターは斜に構えたロック・ライターで、ウィリアムのお姉さんはサイモン&ガーファンクル聞いてスチュワーデスになっちゃうけど、みんなみーんな、大大大ロック・ファンなのである。

"Does anybody remember laughter?!" と、ツェッペリン・ファンなら説明しなくてもわかるこのラインを叫んじゃう、私の大好きなキャラクター、サファイア(フェイルザ・バルク)が、「避妊ピルも飲んでないし、バック・ステージに用意されたステーキを全部食べちゃう最近のグルーピー」を批判して言うセリフを聞けば、この映画が真のロック・ファンに捧げられていることがわかる。

"They don't even know what it is to be a fan. Y'know? To truly love some silly little piece of music, or some band, so much that it hurts."

「あのコたちは真の音楽ファンであることがどういうことかわかってない。アホみたいなどーしょもない曲や、どーしょもないバンドが、痛いくらい好きで好きで堪らないってのがどういうことか。」

青春の通過点でロックを愛し、その気持ちを覚えてる人には、特にお勧めの映画です。

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映画感想 | コメント(10) | 【2006/06/05 21:54】
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映画偉人伝 ~その33~ フィリップ・シーモア・ホフマン
映画偉人伝 ~その33~ 

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Philip Seymour Hoffman

映画俳優、舞台俳優、そしてシアターのディレクターとしても活躍している多才なフィリップ・シーモア・ホフマンは、1967年7月2日ニューヨーク近郊のフェアポートで生まれる。高校で演劇に関わるようになり、ニューヨーク大学のティシュ・スクール・オブ・ジ・アートに進学。1989年にドラマでBFA学位を取って卒業後は、数々の共演、助演をこなしたインディー映画のアイコンとなる。

舞台の活動も熱心で、ブロードウェイの『True West』(2000)と『Long Day's Journey into Night』(2003)で2度、トニー賞のベスト・アクターに輝いている。他にも『The Seagull』『Defying Gravity』『The Merchant of Venice』『Shopping and F*@%ing" and "The Author's Voice』など、ニュー・ヨークの舞台で活躍しており、また共同美術監督として『Our Lady of 121st Street』の製作にも参加、また『In Arabia, We'd All Be Kings』や『Jesus Hopped the A Train』では舞台監督もしている。

■2000年の『あの頃ペニー・レインと』では撮影中ずっと風邪をひいていた。

■ガールフレンド・ミミ・オドネルとの間に1子あり。名前はクーパー・アレキサンダー。

■2003年に一学期だけ、コロンビア大学で俳優監督講座の上級クラスを教えたことがある。

■アイドル俳優は、ダニエル・ディ・ルイス、ポール・ニューマン、メリル・ストリープ、クリストファー・ウォーケン

■酒を飲まない。22歳のとき、自分の人生のことを考えて恐慌をきたして以来、ピッタリ酒はやめたそう。

■お母さんはニュー・ヨークで判事をしている。

■「みんな俺の第一印象をぽっちゃりしてるって言うけどさ、それってすごい安易じゃない?それとか、ずんぐりしてるとか、なまっ白いとか、裏表ありそうとか。他に言いようがないかね。例えば密度が濃いとかさ。俺って結構分厚いじゃない。誰も俺のことを褒めてくれたことないんだよ。少なくともキュートとか言ってくんないかなあと思ってるんだけど、誰も言わないね。」

■「無職の俳優ってのは、良くないよ。例えどんなに成功していても。職安へ行くときの気持ちとか、レストランをクビになる気持ちとか、忘れちゃいけない。」

■「俳優として仕事が見つからないだけでなく、やっと見つけたバイトも良くクビになったよ。レストランもクビになったし、ライフ・ガードの仕事もクビになったなあ。もし『セント・オブ・ウーマン』に出演してなかったら、今の俺はなかったと思う。あれ以来ドミノ倒しのようだもの。」

■「誰も同意してくれないんだけど、『セント・オブ・ウーマン』こそ俺のブレイク・スルーだよ。あの頃俺はデリの食品コーナーで働いていたんだぜ。あの映画以来、バイトしたことないもん。それってすごいことだよ。」

■「成功自体は、人を幸せにはしないと思うよ。成功の意味は、自分が幸せを感じる仕事ができて、そしてそれを上手にやれる才能があって、そしてできれば実りある人生を送れる、ってことじゃない。俺はいい仕事をしていると思うから幸せだけど、成功自体は、添え物みたいなもんだ。」

■「映画を撮っているとき、『楽しいかい?』って聞かれると『全然楽しくない』と答えるのを抑えるのに必死だよ。楽しいのは撮影が終って、自分がいい仕事をしたと思えて、人々がそれによって何か得た、と思えた瞬間だよ。そのとき初めて『あー楽しい』って思えるね。」

■「舞台をやると気分が変わっていいね。活力が沸くよ。だから一年に一回は舞台をやろうと思ってるんだ。」

■「『マグノリア』は文句なし、最高の映画だね。それに賛成しないやつがいたら、死ぬまで戦うよ!とにかく見た中でも出た中でも最高の映画だと思うね。」


■『Owning Mahowny』の役について-「非常に正直、独創的、具体的、そしてパーソナルに中毒というものを描いていると思うね。自分で怪物に餌をやって育ててしまい、それが彼をどんどん現実、人間関係、そして人生から遠ざけてしまう。この映画はギャンブルに関する映画じゃないよ。これは自分で自分にプレッシャーをかけるような世界を作り出した男が、その中でどう行動するかを描いているんだ。この男はほっとする瞬間なんてない。自分の感情をばっさり切り離すと同時に、彼女には責められる、人生は厳しい、なのにこの男が考えることと言ったら、ギャンブルのことばっかりなんだよ。」

■『ビッグ・ラバウスキー』のオーディションについて-「だって、コーエン・ブラザーズだぜ。仕事もらえるなんて思ってないよ。だから思いっきりヘンなことしてやろうと思ってさ。叫んだり暴れたりしてたら、ゲラゲラ笑ってたよ。すげえ緊張しちゃったんだけどさ、ま、いいか、ウケたから、と思ってたんだ。」

■「芝居の面白いところは、1人でスクリプトを読んで、アイデアを練り、自分に問いかけ、自分以外のものにも答えを探したり、リサーチしたり、底の底まで突き詰めて行って、そこから役者として創作し、それをクリエイティヴに表現すること。」

■『リプリー』での役について-「フレディ・マイルの役は、すごい簡単だった。あれは、自分がどう演じていいか良くわかって演じれる役だよ。全然回りくどいキャラじゃないもん。彼の目的はトム・リプリーが偽者だってことを暴きたいだけなんだから。」

■チュチュ的好感度 ☆☆☆☆☆
ここんとこ、この人の昔の作品ばっかり観ているのですが(2006年夏・・・夏ってあんまりいい新作映画ないのかね?)、デブを武器に、情けない男の役か、デブで二枚目ではないのだけど嫌にタカビーな役が多い・・・・。こういう、自分の「負」の部分を容赦なくさらけ出せるところに役者魂を感じるし、またそれが出来てしまうのは、役者としての自分に自信を持っているので、太っているとか見てくれが良くない、というのにこだわらないんだなという図太さがいい!そういう図太さが時々ふっと画面に出てくるとき、こんなカッコいいヤツはいない!と思わせてくれます。

■アノラックとスノトレのGOさんは既にこの人をキュートと呼んでいました!さすがだね。『クールでキュートなデブ・フィリップ・シーモア・ホフマン



■チュチュの映画偉人伝~INDEX~

※この記事は、IMDb (Internet Movie Database) の記事をチュチュがテキトーにサマって訳したものです。もしこの偉人伝で取り上げてもらいたい映画の偉人さんがいたら、教えてください。がんばって翻訳しま~す。
出演作品
■Jack Goes Boating (2011) (post-production) .... Jack
■The Boat That Rocked (2009) .... The Count
■デブでぶ男で、チャイルド・モラスター!ああ~『ダウト ~あるカトリック学校で~』 (2008/I) .... Father Brendan Flynn
■デブでぶ男で救われない・・・『脳内ニューヨーク』(2008) .... Caden Cotard
■デブでぶ男だけど切れ者のCIA『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』(2007) .... Gust Avrakotos
■お得意のひねた悪役『その土曜日、7時58分』 (2007)
■持ち味全開!『The Savages 』(2007) .... Jon Savage
■まあ洒落で演ったのかなという悪役『ミッション:インポシブル:III 』(2006)
■気合入ってます!『カポーティ』(2005)
■Empire Falls (2005) (TV) .... Charlie Mayne
■Strangers with Candy (2005) .... Henry, Board Of Education
■容赦なくデブで情けなくて可愛くもなんともない!がすっげえ可笑しい!『ポリー MY LOVE』(2004)
■出てたの知らなかった、でも考えてみると「ああアイツか」と思う『コールド・マウンテン』(2003)
■Mattress Man Commercial (2003) (V) .... Dean Trumbell
■Owning Mahowny (2003) .... Dan Mahowny
■またもやお得意のデブで情けない男・・・『25時・・・』 (2002) .... Jacob Elinsky
■デブで職業倫理のないいや~な新聞記者『レッド・ドラゴン』(2002) .... Freddy Lounds
■怒っているだけなのにやたら可笑しい悪徳商人役がナイス『パンチ-ドランク・ラブ』 (2002)
■Love Liza (2002) .... Wilson Joel
■伝説のロック・マガジン『クリーム』の編集長役がハマる!『あの頃ペニー・レインと』(2000)
■State and Main (2000) .... Joseph Turner White
■全くこういう役上手いよねえ。洒落者のいけ好かない意地悪男!『リプリー』(1999)
■冴えない役なハズなのになんだかかっこいいな!『マグノリア』(1999)
■Flawless (1999) .... Rusty Zimmerman
■Patch Adams (1998) .... Mitch Roman
■かなり危ない、行き場のない男・・・『ハピネス』(1998) .... Allen
■The Big Lebowski (1998) .... Brandt
■Next Stop Wonderland (1998) .... Sean
■Montana (1998) .... Duncan
■Culture (1998) .... Bill
■ピチピチの派手なランニング着て、おデブをさらけ出しちゃう、スコティの役がすっごいハマってる『ブギー・ナイツ』(1997)
■Twister (1996) .... Dustin Davis
■Sydney (1996) (as Phillip Seymour Hoffman) .... Young Craps Player
■The Fifteen Minute Hamlet (1995) (as Philip S. Hoffman) .... Bernardo, Horatio & Laertes
■Nobody's Fool (1994) .... Officer Raymer
■When a Man Loves a Woman (1994) .... Gary
■The Yearling (1994) (TV) .... Buck
■The Getaway (1994) (as Philip Hoffman) .... Frank Hansen
■Money for Nothing (1993) (as Philip S. Hoffman) .... Cochran
■My Boyfriend's Back (1993) (as Philip Hoffman) .... Chuck Bronski
■Joey Breaker (1993) .... Wiley McCall
■Scent of a Woman (1992) (as Philip S. Hoffman) .... George Willis, Jr.
■Leap of Faith (1992) .... Matt
■My New Gun (1992) .... Chris
■Szuler (1992)
■Triple Bogey on a Par Five Hole (1991) (as Phil Hoffman) .... Klutch
■"Law & Order" .... Steven Hanauer

key words
フィリップ・シーモア・ホフマン 俳優 映画
俳優・女優 | コメント(5) | 【2006/06/05 00:00】
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『すべては愛のために』- ライオン奥様劇場
Beyond Borders

クサイ邦題からもわかるように、コテコテの恋愛映画です。ワタクシの大好きなクライヴ・オーウェンと、大嫌いなアンジェリーナ・ジョリーの絡みが観たいという、自虐的かついかがわしい理由で手に取ったので、いやはや、テーマの重さに寝てしまいました。

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CAST & CREDITS
Produced: 2003
Directed by: Martin Campbell
Writing credits: Caspian Tredwell-Owen
Cast:
Sarah: Angelina Jolie
Nick: Clive Owen
「爬虫類」「キャベツ畑の人形」などと、ワタクシごときがいくら声を大にしてけなそうとも、アンジェリーナ・ジョリーの人気は絶大で、「顔がへちゃむくれ」と言うのに賛成してくれる男性も「でもいい身体してるからな~」とスケベ面を隠そうともしませんからね。女性は・・・なんだか知らないけど、「ステキね~アンジー!」ってもう夢中ですから。

そんなアンジーさんの人気を持ってしても、この映画に対する人々の怒りは収まらなかったようで、美人が出ていると必ず褒めるロジャー・イバートさんも、アマゾンにレヴューを寄せている皆さんも、おおむね酷評でした。

みんな何にそんな怒っているかというと、箸より、もといフォークより重い物を持ったことがない金持ちの女・サラ(ジョリー)が、エチオピアのがりがりに痩せた少年と、飢餓や病気が蔓延する国の人々を助けようとする医師・ニック(オーウェン)の姿に心打たれ、自分もボランティアを始める。で、エチオピアに行くんだけど、あの暑さの中で、真っ白いドレス姿で、化粧崩れもしないで、悠長にピアノなんか弾いちゃって、飢えて死にそうな子供を徹夜で看病して、悦に入る、というところが薄っぺらいというのが一つ。

そして、サラがニックのことを好きになってしまい、次にカンボジアに行くときは、人助けじゃなくて、ニックに会いに行ったんじゃねーのか、しかもお前人妻だろう!というところ。カンボジアではチョメチョメもしてしまい、人々の怒りは頂点に達する。

この医師・ニックと他のボランテイアに命をかける人たちは、困った人がいればどこへでも行くようで、最後はニックがチェチェンで行方不明になり、サラは「是が非でもニックを探し出す」と危険なチェチェンに単身乗り込むのだが、「置手紙一通で、旦那、子供を置いて行くか!?」と、やることなすこと、みなさんの怒りを買っています。

で、これらの「ライオン奥様劇場」みたいな不倫劇を、過酷な難民たちの生活を背景に繰り広げちゃってるもんだから、さらに皆さんの怒りを誘う。

良く考えてみれば、皆さんのおっしゃるとおりなんですけど、何故か私はその辺のことは気になりませんでした。私はイライラと、「誰かジョークの一つも言えよ~!!」と思っていました。医師・ニックなんて、小林よしのりが言うところの「純粋まっすぐ君」だし、みんな死んでいく子供や組織の欺瞞や金持ちの身勝手なんかを見過ぎていてビターになっちゃってるし、重たいよ~空気が!どんなに過酷な状況でも、笑いを忘れちゃいけませんよ、笑いを!

チュチュ的にはエゲレス英語をしゃべるクライヴ・オーウェン見て鼻血出そうになってまして。いや、特にエゲレス英語がセクシーってこたあないのですが、なんかいいな~!「They've got no doctor」ってのが、「ゼイガッノーダクター!」じゃなくて「ゼイヴゴットノドクタ!」なんて、もー脊髄直撃しますね。

アンジーさんも、Mrs.スミスよりは全然良かった。私は、サラがニックに恋しちゃったことがモラル的に間違っているとかいうことより、サラと旦那さんの結婚生活の方が気になったよ。だって、最初のシーンでは婚約中でラブラブなのに、やっぱ一緒に住んでいると、あんな風にビターに冷めてきちゃうのかなあ。5年たって、子供ができて、サラも国連かなんかで働いているのに、家事を1人でやらなきゃいけないらしく、息子の洗濯物を床から拾っていると、旦那さんが手伝おうとするんだけど、「最初からやる気がないんだったら中途半端に手伝わないでよ!」とかなんとか言うところがしみじみ「そうなんだよな~」と共感してしまった。一緒に住むと、男は家事を自分の分担と自覚してやってくれるのではなく、あくまで女の仕事だけど、「優しさ」で「助けよう」としてくれる。ムカつくんだよな~それが!

それに、サラがニックに感じていたような愛って、本当にあるのかなあ。「毎朝起きて、まず考えるのはあなたのこと。今、どこにいて、何をしているのか・・・」ってのが、なんだか心を打たれたね。旦那さんのことだって、嫌いじゃないと思うよ。でも本当に好きなのはニックで、しかも結ばれるってことはないだろうなと思いながらも思い続けるってさ。そばにいてくれるから好きなわけじゃない、サラには冷たいのよ、ニックは。しかもキス一つしたわけじゃない。相手が自分のことどう思っているかもわからない。それでも思い続ける。

逆に言えば、あんまり相手のこと知らないから愛し続けていられるのかも。一緒になったら、結局は今の旦那さんとの関係のように、冷めてしまうのかも。なんか彼氏と別れたばっかりだったから、ちょっと感傷的になっちゃったな~。もし、長く一緒にいるとビターな関係になっちゃうんだったら、刹那的な恋愛か、このサラみたいに幻想を追って生きるしかなくなっちゃうよね。

ま、男なんかいなきゃいないでいいんだけどさ。・・・多分。

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