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Author Profile

チュチュ姫

10月5日、東京は錦糸町生まれ、千葉は浦安で育つ。7歳の誕生日に日記帳をもらったのをきっかけに書くことが好きになる。95年にアメリカに渡り、ワシントン州シアトルに1年住んだあと、ミシガン州に移動。2001年にイースタン・ミシガン大学を卒業し、現在は日系自動車会社でいやいやながら働いている。

「自分が読みたいブログを作る」が信条であるが、私が読みたいブログとは、筆者がサブジェクトに対して持っている意見を、批判や反対意見を恐れず、包み隠さず発表しているブログである。「これはあくまで私個人の意見ですが」とか、「他の人はそう思わないかもしれないけど」などの言い訳が少なければ少ないほど面白い。

映画を取り上げるブログとしてスタートした『お楽しみ袋』であるが、最近のCD評の増加している。最近、観たいと思うような映画がないことが主な原因なのだが、もともと音楽好きなので、これからも音楽評はどんどんやって行きたい。

コメントやトラック・バックに関しては、いろいろとルールを作る気はない。いろいろ規則を作って書いたりしても、スパムや「足跡残し」をやってるたわけが読んでるわきゃないのだ。そういうの読んで、気にしてくれるのは、常識のある人だけである。そういう人の中にもコメントなしでトラック・バックしていく人がいてなんとなく気分が悪いが、そういう時はこっちから訪ねて行って「TBありがとう」とコメントに書いている。

それと最近、FC2の設定変更かなんかで、TBやコメントしようとしても出来ない人がいるようですが、そういう方は、prince55chu@hotmail.com へお気軽にご連絡ください。

こんなワタクシでありますが、どうぞよろしくお願いします。

チュチュ姫トリビア

■犬を飼っている。チュチュ姫の親バカ振りを知りたいという酔狂な方はチュチュ姫親バカ日誌を参照のこと。

■セキセイインコのつがいを飼っている。メスは「パーディ」オスは「バーディ」。全然なついていない・・・。バーディは、年末にミレットが当たって死にかけたが、チュチュの手厚い看護で甦った。パーディは一見小さめでひ弱そうに見えるのに結構図太くて、病気をしたことがない。映画を観ている最中にピーチクパーチクうるさいので、ときどきチュチュに怒鳴られる。

■昔はメタル・ハード・ロック一辺倒で、レッド・ツェッペリン、ヴァン・ヘイレン、モトリー・クルー等が好きだったが、映画『ニューヨーク・ドール』を観てからは、70年代のニューヨーク・パンクにハマっている。

■小林よしのりのゴーマニズム宣言・シリーズの大ファンである。アメリカでは手軽に単行本が手に入らないので、日本に里帰りする人に「なんか買ってきて欲しいものある?」と聞かれると必ず「ゴーマニズム宣言!」というほど。特に好きなのは『戦争論』『台湾論』『新・ゴーマニズム宣言第5巻』

■マイケル・ムーアの大ファンである。観た映画は、『マイケル・ムーア 映画偉人伝』を参照のこと。

■『アメリカン・アイドル第5シーズン』にハマり、カントリーのくせにスティーヴィー・ワンダーの『スーパースティシャス』をめちゃめちゃセクシーに歌ったバッキーを応援していたが、当然のことく落選した。『Fat Bottomed Girls』も良かったのに。なぜバッキーのセクシーさがわからないアメリカ!!

■『ニューヨーク・ドール』を始めとするロキュメンタリーものは、いいものだと人生の悲哀が良く出ていて身に染みる。

■いままで見た中で最悪の映画は『シスター・アクト』

クライヴ・オーウェンが結構スキなのだが、最近注目しているのはジョセフ・ゴードン-レヴィット。昔、『サードロック』というシットカムに出ていたヘンな子供だったのに、最近成長して、かなりいい役者になりそうな感じ。

■ニューヨーク・ドールズのドラマー、ジェリー・ノーランにすっかり惚れてしまっているのだが、自分の幻想をこの人に投影しているとしか思えない。かっこいいなー。

■血液型はB型。「B型以外には見えない」と良く言われる(参考:B型の研究

■2年間、カンフーを習っていたことがある。

■「チュチュ姫」のHNは、"Princess Chu"と呼ばれるようになったことから思いついた。「チュー姫」だとマヌケなので「チュチュ」にした。

■好きな食べ物をアップデートしようと思ったが、浮かんでこないな・・・。今食べたいのは、グラタン!

■嫌いな食べ物は、漬物!絶対食べられない。

■日課は、毎朝てっちゃんと散歩、ウエイト・トレーニング、ストレッチ。ストレッチのとき、アロマポットを焚くと、すんごい気分が良くなる!

チュチュの個人的な記事
■2005年サンクス・ギビングの模様
■ミシガンの雪景色
■バカを承知でジェイク・ジレンハールくんとの相性を占ってみました!
■てっちゃんの初恋
■デトロイトのダウンタウンて、こうよ?!
■チュチュ姫、凹みの記録
■【閑話休題】-あなたを***に例えると?バトン
■【閑話休題】-酒バトン
■チュチュ姫様2006年日本ご訪問の覚え書き
■チュチュの日曜大工日記
■良く当たる心理テスト
■チュチュの寝室初公開!
■親バカ日誌その2:犬の調教
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ブログはじめました。 | コメント(23) | 【2006/03/27 06:03】
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ショーン・ペン 映画偉人伝 ~その31~
映画偉人伝 ~その31~ 

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Sean Penn

■1960年8月17日、サンタモニカ生まれ

■映画のエキストラを殴って32日間ブタ箱行きになったというエピソードがあるほど鼻息が荒いことで有名

■お父さんは役者のレオ・ペン、お母さんはアイリーン・ライアン、お兄さんのクリスは役者、マイケルはミュージシャン。

■お父さんはロシア系ユダヤ人で、お母さんはアイリッシュ-カソリック。祖父母はニューヨークでユダヤ食料品店を経営していたことがある。

■妻ロビン-ライトとの間に、ディラン-フランシスとホッパー-ジャックの2子をもうける。後者の名前はデニス・ホッパーとジャック・ニコルソンから取った。

■ハリウッドで子供を育てるのは嫌で、サンフランシスコのメイン・カウンティに引っ越した。

■40歳の誕生日から、健康を考えて禁煙を始めた。それまでは、日に4箱という、ハリウッドでも有名なへヴィー・スモーカーだった。

■マドンナと1985年8月16日に結婚

■シンガー、ジュエルと付き合っていたことがあり、彼女のPV『You Were Meant For Me』のディレクターをした。

■マルコム・マクドウェルがお気に入りの俳優。

■アメリカに関して:「俺は、恐怖を植え付ける宗教と腐った政治家と他人を殺して奪ったものの上にあぐらをかいてい生きている白人を賛美し、それが世代から世代へ脈々と続いていく国で育ったんだ」

■アカデミー賞について:「怖いのは、プレスがオスカーを俳優の腕相撲大会を見せるTVショウにしてしまったことだよ。それでしみったれた感じがして、招待されても出席したくないんだ。」

■出演、参加する映画について:「観客ってのは映画に騙されていることにはあまり気付かないけど、映画が真実を伝えているってことはいつも気が付くと俺は思うんだ。だから隠された真実があり、それをキャラクターやストーリーを通じて伝えることが映画の核になる、それがキーだな。要するにうそをつく有害な映画には参加しないってことだ。」

■マドンナとの結婚について:「彼女は世界的なビッグ・スターになる過程だったけど、おれは、自分の映画を好きに作って隠れていたかったんだよ。おれは血の気の多い若造だったし、心が邪悪だった。それにあの頃、俺と一緒に生活できる人なんて他にいないと思ったし。俺も彼女も同じくらいめちゃくちゃだったから、あっちが悪いなんて後ろ指指せないよ。」

■チュチュの感想■
セレブ!せれぶ!Celeb!クラブを営むシゲオさんからのリクエストです。特にファンでもないワタクシは、「マドンナはなんでよりにもよってコイツと結婚したんだ」とアメ人に聞いたことがあるのですが(だってー、その頃は「ヒモハズ」って感じだったんだもん!)当時ショーン・ペンはかっこいいワルの代表みたいなもんで、マドンナの世代の女の子はみんなショーンに憧れていたんですと。マドンナのドキュメンタリー映画『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』の中で、マドンナがクルー達と映画の原題にもなっている「Truth or dare」というゲームをしていて、負けたら質問に絶対ウソを答えてはいけないと言うところで「今までで一番好きだった人は」と聞かれて「ショーンよ」と答えたのを今でも覚えています。もうあの頃は離婚して何年も経って、マドンナ最盛期だったけど、心はショーンにあったのかと、周りの人がシーンとしてしまったのが印象的でした。

出演作品
■The Tree of Life (2009) (post-production) .... Adult Jack
■ミルク(2008) .... Harvey Milk
■Crossing Over (2008) .... Chris Farrell
■Persepolis (2007) (voice: English version) .... Mr. Satrapi - Marjane's father
■All the King's Men (2006) .... Willie Stark
■The Interpreter (2005) .... Tobin Keller
■The Assassination of Richard Nixon (2004) .... Samuel J. Bicke
■21 Grams (2003) .... Paul Rivers
■『ミスティック・リバー』(2003) .... Jimmy Markum
■It's All About Love (2003) .... Marciello
■I Am Sam (2001) .... Sam Dawson
■アメリカ人気シットカム『フレンズ』ショーン・ペンが出たのは、結構話題になったような記憶が。
- The One with the Stain (2001) TV Episode .... Eric
- The One with the Halloween Party (2001) TV Episode .... Eric
■The Weight of Water (2000) .... Thomas Janes
■Before Night Falls (2000) .... Cuco Sánchez
■Up at the Villa (2000) .... Rowley Flint
■Sweet and Lowdown (1999) .... Emmet Ray
■これはいい映画ですよね『シン・レッド・ライン』 (1998) .... First Sergeant Edward Welsh
■Hurlyburly (1998) .... Eddie
■Hugo Pool (1997) .... Strange Hitchhiker
■個人的には面白いと思わなかった『ゲーム』 (1997) .... Conrad Van Orton
■観たい観たいと思って観てない『Uターン』 (1997) .... Bobby Cooper
■She's So Lovely (1997) .... Eddie Quinn
■Loved (1997) .... Man on the Hill (Michael)
■オスカーノミネートされた『デッドマン・ウォーキング』 (1995) .... Matthew Poncelet
■Carlito's Way (1993) .... David Kleinfeld
■Cruise Control (1992) .... Jeffrey
■State of Grace (1990) .... Terry Noonan
■We're No Angels (1989) .... Jim
■Casualties of War (1989) .... Sgt. Tony Meserve
■Judgment in Berlin (1988) .... Guenther X
■Colors (1988) .... Officer Danny McGavin
■Cool Blue (1988) (V) (uncredited) .... Phil the Plumber
■アメリカ人気コメディショウ『サタデー・ナイト・ライブ'80
■マドンナと共演した『Shanghai Surprise』 (1986) あっれぇ~アマゾンにねーよ。残念!.... Glendon Wasey
■兄貴クリス・ペンとお母さんアイリーン・ライアンと共演した『ロンリー・ブラッド』 (1986) .... Brad Whitewood Jr.
■The Falcon and the Snowman (1985) .... Daulton Lee
■Racing with the Moon (1984) .... Henry 'Hopper' Nash/Lou
■Crackers (1984) .... Dillard
■Bad Boys (1983) .... Michael O'Brien
■Summerspell (1983) .... Buddy
■ショーンを一躍有名にした『初体験 リッジモント・ハイ』。サーファーの役でありながら、サーフィンはできなかったそうです。この映画で共演した、ブルース・スプリングスティーンの妹、パメラと婚約していたことがある。 (1982) .... Jeff Spicoli
■Taps (1981) .... Alex Dwyer
■The Killing of Randy Webster (1981) (TV) .... Don Fremont
■Hellinger's Law (1981) (TV) .... Bit Part
■"Barnaby Jones"
- School of Terror (1979) TV Episode .... Sam
■"Little House on the Prairie"
- The Voice of Tinker Jones (1974) TV Episode (uncredited) .... Kid

ディレクターとしての作品
■『イントゥ・ザ・ワイルド』 (2007) -すごい良かった
■Peter Gabriel: Play (2004) (V) (video "The Barry Williams Show")
■11'09''01 - September 11 (2002) (segment "USA")
■Bruce Springsteen: The Complete Video Anthology 1978-2000 (2001) (V) (video "Highway Patrolman")
■The Pledge (2001)
■The Crossing Guard (1995)
■The Indian Runner (1991)

Related Article
■チュチュの映画偉人伝~INDEX~

※この記事は、IMDb (Internet Movie Database) の記事をチュチュがテキトーにサマって訳したものです。もしこの偉人伝で取り上げてもらいたい映画の偉人さんがいたら、教えてください。がんばって翻訳しま~す。
★海外スター★ | コメント(6) | 【2006/03/26 03:57】
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うわずっていて青臭い名盤-ニルヴァーナ『Nevermind』
Nevermind by NIRVANA

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1.Smells Like Teen Spirit/ 2.In Bloom/ 3.Come As You Are/ 4.Breed/5.Lithium/ 6.Polly/ 7.Territorial Pissings/ 8.Drain You/ 9.Lounge Act/ 10.Stay Away/ 11.On A Plain/ 12.Something In The Way


まだ私が浦安に住んでいた頃、ミシガンから来て東京で英語の先生をやっていたアメリカ人のBくんが「オレはシアトルへ行く」と言ってアメリカへ帰った後「スゲーバンドがいる」とわざわざ電話をくれた。

「なんての」
「ニルヴァーナ」
「何?!」
「ニ・ル・ヴァーナ、NIRVANA」
「聞いたことないよ」
「赤ちゃんがちんちん出して泳いでるCDだから、タワレコですぐ買え!」

とこの会話の後、すぐ渋谷にすっ飛んでいったのを思い出す。帰ってきて聞いた感想は、

「なんだこりゃ~!」

あんまり可笑しくて、友達に電話しちゃったくらいだった。それが今でも時々引っ張り出してみては聴くアルバムになろうとは。

『Smells Like Teen Spirit』の

Here we are now, entertain us!!

というのは、くだらないパーティに来い来いとしつこく誘われるので、「ほら、来てやったよ、楽しませてくれよ!」という意味だというのをカートのインタヴューで読んだような記憶がある。『Nevermind』は、この一節にあるような青臭い「苦悩」に満ち満ちていて、『Serve the Servant』で唄っている「Teenage angst (has) paid off well」と言うのはまさにこのアルバムのことを指しているのではないかと思った。

私は『Lithium』の歌詞が好きだ。記憶だけで書くから、間違っているかもしれないが、こんな感じだったと思う。

I'm so happy coz today I found my friend
In my head I'm so ugly but that's ok coz so are you
broken years Sunday morning is everyday for all I care
I'm not scared to light my candles in a daze coz I found God

カートが何を考えてこれを書いたかは知らないが、この曲にはなんだかそこはかとない楽しさがある。カートは大人しくて内弁慶で、昔から孤独を好むちょっと変わった若者だったのかもしれないが、この頃はまだみんなに認められていくと言うのがちょっとは嬉しかったのではないだろうか。なんかそういううわずった感じがこのアルバムに溢れ、ドラムなんか文字通りばしゃばしゃ言っていて、子供っぽくて可愛いとさえ思える。こんなガキっぽい男の子がたった数年でいやに大人びて、完成度は高いが傷口に染みていくような痛さの『In Utero』を残し、そのまま逝ってしまうとはとても思えない。

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Key Words 音楽 

ニルヴァーナのCD
不思議と駄作はありません。やっぱりカート・コベインは才能があったのか、
それともそれが枯れる前に逝ってしまったのか・・・
音楽といえばこれっ! | コメント(2) | 【2006/03/26 03:22】
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私の懺悔を聴いてくれ!ニルヴァーナ 『In Utero』 【MUSIC】
In Utero by NIRVANA

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1.Serve the Servants/2.Scentless Apprentice/3.Heart Shaped Box/4.Rape Me/5.Frances Farmer Will Have Her Revenge on Seattle/6.Dumb/7.Very Ape/8.Milk It/9.Pennyroyal Tea/10.Radio Friendly Unit Shifter/11.Tourette's/12.All Apologies


カート・コベインの自殺後ずっと聴く気になれなかったニルヴァーナなのだが、さんさんと降注ぐお日様が心地よい金曜日の朝、仕事へ行くときガレージから車を出しながら、「今日は『In Utero』が聴きたい」といやにはっきり頭に浮かんできた。『Serve the Servant』の「じゃ~ん・・・・」と始まるイントロが頭の中でぐるぐる廻っている。

「Teenage angst paid off well, now I'm bored and old.....」という歌詞は非常にブリリアントで、最初に聴いたときから今でも心に残っているセンテンスだ。ただ、今の方が鋭く心に突き刺さってくる。これを書いたカートは当時27歳になっていなかったのじゃないか。その若さでここまで人生に疲れてしまうというのは早熟過ぎやしないか。

にぃ3さんはご自分の記事で『Nevermind』をニルヴァーナを語る上で決してはずすことのできないアルバムだと書いておられる。そのことには全く異存はないのだが、私的にはこの『In Utero』は完成度というかバンドの成熟度としては一番のアルバムだと思う。しかしそれに比例してカートの病も悪化しているのか、聴いていていたたまれない曲も多く、『Heart Shaped Box』とか『Pennyroyal Tea』、『All Appologies』などは、自殺後に聴くと気分が悪くなるほどだった。

あの頃は、「なんてウジウジした男なんだ」と、泣きながらもカートが死んだことに怒りを覚えていた私であったが、今考えてみるとあれは、私達みんなが感じているジレンマを的確に指摘しておきながら、解決策も見出せぬまま自分だけあっさり逝ってしまったカートに対する恨みとしか言いようがない。今、「トシだな~私も」と認められるようになって初めて、最初からカートの気持ちに共感していたと懺悔できるようになった。だから今は「悲しくなるから聴きたくない!」と思うのでなく、それこそその「悲しさ」が心地いい。私のように感じている人がどこかにいるのだと思えて。

しかしこの荒々しい神経に障るほどの歪んだ音と、「パーン」と弾むことは絶対にない堅く重いリズムは、繊細な歌詞に共感する心とは裏腹に、身体が興奮してしまう。特に『Scentless Apprentice』や『Radio Friendly Unit Shifter』、『Milk It』は、はしたないくらいに直接膣に響いて、悲しい気持ちでセックスしながら到達してしまうようなやるせない思いになる。このアルバムを「In Utero」と命名してしたのは、このやるせなさが心地良かったのか、それとも、やるせないから子宮の中(In Utero)に入りたいと思ったのか。私は前者だが、カートは男だから、後者かもしれない。



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音楽 ロック パンク

ニルヴァーナのCD
不思議と駄作はありません。やっぱりカート・コベインは才能があったのか、
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おすすめ音楽♪ | コメント(4) | 【2006/03/20 04:59】
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言い訳しない映画 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』
A History of Violence

小さな町でダイナーを経営しているトム・スタールは、平凡ではあるが幸せな生活を送っている。一男一女をもうけ、牧歌的な農場に家を持ち、奥さんとも上手く行っている。トムの経営するダイナーは小さいながら繁盛し、そこで働く人たちや町の人たちも穏やかないい人たちである。

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CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: David Cronenberg
Writing credits: John Wagner, Vince Locke
Cast:
Tom Stall: Viggo Mortensen
Edie Stall: Maria Bello
Carl Fogarty: Ed Harris
Richie Cusak: William Hurt
Jack Stall: Ashton Holms
Sheriff: Peter MacNeill
ある日、トムのダイナーに強盗が入り、トムは正当防衛でこの強盗を殺してしまう。ダイナーに居合わせた人たちや従業員は、トムに救われたことを感謝し、トムは一躍、町のヒーローとなる。TVレポーターが家まで取材に来たりして、有名になってしまうと、今度は一目で堅気でないと思われる男達がダイナーにやってきて、トムをジョーイと呼び、昔フィラデルフィアでお前にひどい目にあった、と因縁をつけてくる・・・・・。

もー前半の緊張感がたまんなかったです。『レザボア・ドッグス』以来です、あんなに緊迫したのは。やはり、ワタクシのような小市民にとっては、一目でヤクザとわかるような強面のおじさん達に誰かと勘違いされ、始終つけまわされて自分も家族も危険だとなると、こんな怖いことはありません。子供は大丈夫かなとか、奥さんが人質にされないかなとか、ダイナーの気のいいコックさんが殺されないかなとか、人情に厚い保安官がボコボコにされないかとか、もうハラハラしっぱなしです。

トムも、ヤクザのおっさん達の車が家に向かっている幻想を見たりするようになり、かなり精神的に参ってきます。そんなときに息子(アシュトン・ホームス)が学校で不良に執拗に恨まれて、いつボコボコにされるかわからないような状況。息子も父親に似て穏やかそうな子なので、もーどうしよどうしよと、お尻がイスから浮いてきそうです。

この物凄い緊迫感はどこから生まれてくるのかというと、小さな町の小さな平和、人々の素朴さや穏やかさと、血も涙もない暴力の両方が鮮やかに描かれていて、そのギャップに落っこちてしまうと異常にコワイ。

朝、トムが仕事へ行く前に郵便局へ寄って、ダイナーまで歩いて行くとき、道行く人が「おはよう、トム」なんて声をかけていく様、そのときの通りの平和な感じ、柔らかい朝の光、そして小さいけど気持ちのいい小ぎれいなダイナー・・・わー、この町に住んで、このダイナーに行ってみたい!と思うほどです(余談ですが、撮影されたのはカナダのトロントらしいです。カナダの方が撮影費が安く上がるので、最近のアメリカ映画はカナダで撮影されたものがものすごい多いんだって)。

対して、頭を撃たれた男の下あごが破裂しちゃっているところとか、鼻を下から何度も何度も突き上げられて完全に骨折しちゃってるところとか、見せるな~!ってくらいエグイです。特にこの鼻の方は、思い出すと顔がレモンを食べたときみたいになっちゃいます。この映画に出てくる暴力は、全て最初から殺す気でやっているので、観ている方は全く余裕を持つことが出来ない。


こちらが原作のコミック日本版です。内容については、なんとか読み解く映画鑑賞文に詳しいので、興味がある方はチェックチェック!
ヴィゴ・モーテンセンという役者は、なんかすごくいい。『ロード・オブ・ザ・リングス』でも、『オーシャン・オブ・ファイア』やこの『ヒストリー・オブ・バイオレンス』でも、寡黙だがニヒルではない、人間ぽいが感情的ではない、男臭いがなんだか守ってあげたい、

渋いんだな~!

『ロード・オブ・ザ・リングス』のDVDのインタビューで見たとき「え!こんなブ男がメイクであんな渋いアラゴンになっちゃうの?!」と驚いたものですが、こうして色々な映画で見ていくとどんどん魅力的に見えてしまう。ミック・ジャガーみたいに、年取っても太らないと思われるあのひょろっとした体型もなんか男臭いよな。

それから、ヤクザの大将を演じるウィリアム・ハートがいい!この人、すっとぼけた役がハマるんです。リバー・フェニックスが出ていた『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』で、キアヌ・リーブスのいとこ、ハーランを演じたときと同じボケ加減!この人が出てきた途端にワタクシはもうニヤニヤしてしまいました。

ラストは人によっては非常に唐突に感じるかもしれませんが、私は「潔い」終り方だと思いました。モラル説教もせず、救いも与えず、結末もない。しかしそういうものがないから逆にインパクトが強く、エンターテイメント性が高い。最近、題材が良くてもそれにそぐわない人情話にしちゃってズッコケている映画がたくさんあるので、これは気に入った。やはり言い訳してない映画はそれだけでいい。

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■いい映画です!『オーシャン・オブ・ファイア』

Key Word
映画 ヒストリー・オブ・バイオレンス ヴィゴ・モーテンセン ウィリアム・ハート クローネンバーグ
私が観た映画&DVD | コメント(10) | 【2006/03/20 03:48】
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いい意味で期待を裏切ってくれます!『オーシャン・オブ・ファイア』
Hidalgo

いい意味で期待を裏切ってくれました。

この映画のCMで使われていたのが、壁のようなサンダーストームがごおぉぉぉ~っと砂漠を駆け抜ける特撮シーンだったので、特撮のみで見せるタイプの映画だと思っていたら、結構深いです。

hidalgo.jpg
DVD on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2004
Directed by: Joe Johnston
Writing credits: John Fusco
Cast:
Frank: Viggo Mortensen
Chief Eagle Hawk: Floyd Red Crow Westerman
これは、ムスタングの保護に余生を捧げた、フランク・ホプキンスという人の実話なんですが、単なる楽しいだけの冒険活劇ではなく、辛い思いをしながら自分のアイデンティティを見つける、孤独な人間の物語だなと思った。一度で理解できないところがあって何度も観たけれど(メシ食いながら観てるからいけないんですけどね)、観れば観るほど印象が強くなった。

愛馬ヒダルゴと、数々の長距離レースを総なめにしていたフランク(ヴィゴ・モーテンセン)は、郵便配達として働いていた。郵便配達といっても、ナメてはいけない。1890年のアメリカでは、軍の連絡事項なんかも、こういった健脚馬使いの人たちを使って伝達しているんですから、名誉ある仕事だったはず。

ある日、軍から頼まれてフランクが配達したのは、Wounded Knee Creek に住むインディアンを追い払うという伝令で、そのため、Wounded Knee Creek のインディアンたちは皆殺しにされてしまう。フランクはインディアンと白人の混血なので、自分のせいで部落がひとつつぶされたということに罪悪感を感じ、配達をやめてしまう。

8ヶ月後、フランクは、白人とインディアンの戦いを見せて世界中をまわっている、旅芝居興行で働いていた。すっかり飲んだくれて、舞台化粧もまともにできず、真っ白い顔に真っ赤な唇。そこでフランクは白人兵隊の役を演じたりしていたのだが、元インディアンの酋長だったイーグルホーン(フロイド‘レッドクロウ’ウエスターマン)も、悪役のインディアンの酋長役で参加していた。イーグルホーンが舞台に現れると、客はブーイングの嵐。それを哀しそうな目で見つめているフランクが、いびつな化粧もあいまって、なんだかピエロに見え、象徴的。ちょっとかわいそうぴゃん・・・・・。

そこへ芝居を見に来たアラブの王様の側近かなんかが、フランクと愛馬ヒダルゴが芝居の中で世界一の長距離ランナーという呼び方をされていることに抗議。なんたって馬の本場のアラビアン、わしらの方がいい馬持ってんだ。ヒダルゴはムスタングだし(ムスタングというのは、速い馬ではないらしい)。フランクとヒダルゴは、アメリカのレースでは負けたことないだろうが、アラビアの本格的なレースでは屁でもないだろう、というわけだ。フランクが招かれたレースはオーシャン・オブ・ファイアーという、アラビアの最高の馬が勢ぞろいする、砂漠横断つき3000マイルの過酷なレース。由緒あるレースで、賞金もハンパではない。

フランクは、ぐれちゃっているからやる気ないんだけども、芝居の仲間、特にイーグルホーンは、こんなところから抜け出すいい機会だから、アラビアに行ってレースに出て来いと励ます。
「わしがお前をFar Rider と呼ぶのは、お前とお前の馬が速いからじゃない。お前はいつもできることなら帰りたくない家から離れるように、自分自身からも遠く離れているからだよ。でも、家に帰らない限り、お前は白人にも、インディアンにもなれない。迷子のままだ。」
そしてとうとう、フランクもアラビアに行ってレースに出ることを決意。船に乗ってはるばる、アラビアにやってくる。

ここでは、アラビアの王様、その娘である姫、エゲレスから富と名誉を求めてレースに参加する高飛車な貴族のねーちゃんなどなどに出会い、その人たちの策略に巻き込まれたりして色々あるのだが、このアラビアでのシーンはどちらかというと冒険活劇の側面に重きを置いており、『インディアナ・ジョーンズ』を彷彿とさせるアクションシーンが続く。

全編を通して印象に残ったのは、馬のヒダルゴさん。シーンにマッチするような表情を撮ろうと、辛抱強く製作側ががんばった結果なんだろうけど、この馬は本当に演技ができるんじゃないかというほど、豊かな表情をする。そんな人間ぽさが、フランクとの友情を良く演出しているからこそ、最後のシーンは感動させられる。

レースに勝ってアメリカに戻ったフランクは、稼いだ賞金で広大な土地を購入し、ムスタングを保護する聖地とした。何千というムスタングが放たれて、野をかけめぐる。フランクは、ヒダルゴから馬具をはずして、仲間の所に行け行けと促す。ヒダルゴは、名残惜しそうに振り向きながらも、仲間の所へ帰って行く・・・・・。そしてフランクは、インディアンの人たちと一緒に馬車に乗っていく。フランクもヒダルゴも、自分の家を見つけたのだろうか。

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元気になった映画・ドラマ | コメント(2) | 【2006/03/20 01:04】
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マイケル・ムーア、コーポレート・アメリカに宣戦布告!『The Big One』
The Big One

マイケル・ムーアの魅力って、親しみやすいところですよね。売れてお金が儲かろうが、オスカーを受賞しようが、ビシッとしたスーツなんか似合わない。いつもバーゲン・セールで買ったみたいなジーンズに野球帽、しかも全然いい男じゃないところがまたいい。全世界の「イケてない」男性諸君、マイケル・ムーアの魅力を研究しよう!

マイケル・ムーア
関連アイテム

さがしたんですが、『The Big One』は日本では出ていない?『Stupid White men』と『Downsize This!』はとても面白かったです。『Stupid...』の方は翻訳も出ていますが、洋書でもかなり読みやすいので、英語を習っている人にはいい教材になると思います!

と言うわけで、今回のフィルムの中核になるイベントは、著書『Downsize This!』のプロモーションで全米の各都市を廻り、本屋でサイン会するムーアさんをドキュメンタリーで追っていく、というもの。著書発行元が決めた都市は、ニュー・ヨークやシカゴなどの大都市なんですが、そこはムーアさん、イリノイのロックフォード、ミズーリのセントラリアなど、自身の故郷であるミシガンのフリントと同様、「有名人が絶対行かない」町も訪ねて行きます。

これらの「無名」な町では、ムーアさんは閉鎖された工場を訪ね、職を失った人たちの話を聞いたり、工場の経営側に突撃インタビューしたりします。『ロジャー&ミー』ではフリントで大規模な工場閉鎖をしたジェネラル・モータースに挑戦状を叩き付けた感がありましたが、今回は間口を大きく広げて、利益一辺倒で労働者のことを考えないコーポレート・アメリカ全般に対する宣戦布告というところでしょうか。 大企業が田舎に大規模な工場を建て、近所の人みんながそこで働き、町の経済が完全にその企業の存続に関わっているのに、賃金の安いメキシコに工場を移してしまう企業。それが経営が傾いているからやむなくやるのではなく、従業員が一生懸命働いたおかげで既に多額の利益が出ているのに、更なる利益のためにやるのです。しかもメキシコでは物凄い低い賃金で人を雇って、ほとんど搾取の状態。どこまで儲ければ満足するんだ?と、いつもの通り企業の偉いさんに突撃インタビューを申し込む。

そして、大都市に行った際には、これら大企業の本社に突撃、警察まで出てくる騒ぎにまでなるのですが、マイケル・ムーアという人は、なんか憎めないキャラなんですよね。突撃取材に行っても、相手は物凄い警戒して緊張しているけど、自分は「ハイ!マイケル・ムーアです」っていつもニコニコしているし、言いづらいことを言う時でも、結して声を荒げたり、興奮したりしない。本屋でのサイン会のトークなんかもめちゃめちゃ面白くて、スタンダップ・コメディでも充分食っていけるんじゃないかという程でした。

私はアメリカで一度リストラされたことがあるので、今でもいつ首を切られるかと思うと不安です。こちらのリストラは誰が対象になるか全くわからない。仕事が出来ても、たいした給料を貰ってなくても、上司に気に入られていても、切られるときは切られるのです。それを「自由競争」と思って受け止めてきたけど、このフィルムを見て、そして『Downsize This!』を読んでみると、企業の強欲さにあきれかえります。

一番開いた口が塞がらなかったのは、TWAという航空会社が、電話での航空券の予約のオペレーターに刑務所の囚人を使っていること。囚人は自給が2ドルとか、破格に安いのはわかるけど、航空券の予約には名前やクレジットカードの番号が必要で、そういうのを詐欺の罪で服役している人に教えているかも知れないんですよ!マイケル・ムーアがトークの席で、「これから、電話での予約でオペレーターの対応がモタモタしてるからって、怒ってひどいことなんか言わない方がいいですよ。殺人やレイプで入ってる人たちが、釈放後に訪ねてくるかもしれませんからね。」

ほとんどの企業のエライさんがインタビューに出てこなかったのに、なぜかナイキの創立者であるフィル・ナイトという人がインタヴューを快く受けていました。この人は、黒のビジネス・カジュアル(黒のジャケットにノータイで、黒いTシャツ。で、着ている物はみんな高価そう)でビシビシ!と決めて、レストランなんかで気さくにウエイトレスに話しかけ、チップもがんがん上げるんじゃないかと思われるような、いわばコーポレート・アメリカのいい例なんだろうなーと思いました。

ナイキは、一足もアメリカでは作られておらず、全てインドネシアの工場で作られています。そこでは自給が40セント(40円)とか考えられない給料で、しかも子供も働かせている。マイケルが、「12才の子供を働かせて罪の意識を感じないの?」と言うとフィルは「年齢制限は14才だから、12才の子供はいないよ」って、14才でもかわんねーよ!

そのようにビジネス倫理が非常に低いフィルさんは、年間6兆円もの利益を出していながら、ムーアさんが提案するいかなる寄付もなんだかんだ言い訳して断り続け、やっとしぶしぶ同意したのは百万円をフリントの学校に寄付するってことだけ。6兆円稼いで、百万よ!しぶしぶよ、しかも。お金持ちになると返ってケチになると言うのは本当なんだな。

というかきっと、利益が出ないことにお金かけたくないんじゃないかしら。この人たちは、いかにお金を増やすかが目的になっちゃってるんだよね、きっと。それこそ切手収集とかと同じノリで、集めることに意義があるという。

それに対してマイケル・ムーアは、このフィルムの収益の半分をフリントの人に寄付しているそうです。ムーアさんはフィルムが売れるようになってからは、いつもリムジンで移動してて、自分で車を運転するって事がなくなっちゃったって言っているくらいだから、別に修行僧みたいに切り詰めた生活をしてまで寄付とかしているわけではないのです。でも彼はきっと、お金と言うものは使ってなんぼ、使えないほどはいらないと思っているんだろうな。余っているものは人に惜しみなくあげちゃえと。そういうところがマイケル・ムーアの信用できるところだよね。

Related Article
■マイケル・ムーアの映画偉人伝
■言わずと知れた『華氏911』(2004)
■マリリン・マンソン、マット・ストーンのインタビューもいい!『ボーリング・フォー・コロンバイン』(2002)
■ビンゴ大会で資金作ったにしちゃ驚くべきいい出来です!『ロジャー&ミー』(1989)
映画レビュー | コメント(4) | 【2006/03/19 06:52】
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映像の魔術師 リドリー・スコット ~映画偉人伝~
映画偉人伝 ~その30~ 

20060312233439.jpg
Ridley Scott

1937年11月30日生まれ。あだ名はR-スコット、もしくはリド。セット・デザイナーやTVコマーシャルのディレクターとしての長い下積みで鍛えられた、精巧で緻密な映像作りで名を馳せる英国の映画監督。

ロンドンにあるロイヤル・カレッジ・オブ・アートでアートとフィルムを学び、その後BBCテレビにセット・デザイナーとして就職した。1960年代中盤からTV番組のディレクターも任されるようになるが、フリーになることを決意。何百本ものコマーシャルを指揮した後、1997年に初の作品『デュエリスト』を監督する。

この作品は小粒ながらも映像のセンスで主にカルト的ファンに絶賛され、リドリーの才能が開花する『エイリアン』を撮るきっかけになるには充分だった。次の、荒涼とした近未来のLAを描きサイバー・パンク・カルチャーの先駆けとなった『ブレードランナー』は、リドリー本人はスタジオでかなり編集され、オリジナルの良さを失っていると憤慨していたが、相反して熱心なファンを掴んだ。1993年にようやっと『ディレクターズ・カット』としてオリジナル版が出ると、以前にも増して高い評価を受ける。

その後『Legend』(1985)と『Someone to Watch Over Me』(1987)で激しくコケるが、日本が舞台の刑事モノ『ブラック・レイン』(1989)は、日本のエキゾチックな雰囲気を巧みに描くことで映像の魔術師の名に恥じない評価を得る。

リドリーは「キャラクターや内容より映像を重視したスタイル」と酷評され続けてきたが、今まで男の独壇場だったの友情賛歌モノを女性の視点から描いた『テルマ&ルイーズ 』を撮り、キャラクター描写も出来ることを証明、初のオスカー監督賞のノミネーションとなった。

■チュチュの感想■
この人が『ディレクターズ・カット』の生みの親なんだそうです。ワタクシにとっては、「ええ、こんなものまで」という作品もこの人の手によるものだったりして、感心しています。なぜか『パール・ハーバー』がこの人の作品だというとんでもない勘違いをしていたワタクシをお許しください。『テルマ&ルイーズ 』や『G.I.ジェーン』を撮ったり、『エイリアン』の主人公にシガニー・ウィーバーを使ったりと、結構フェミニストじゃないかと思われ、なんかその辺も嬉しいところです。また、演劇学校をきちんと出ている俳優を好むことで有名らしいのですが、日本を舞台とした『ブラック・レイン』で松田優作を使ったところになんか、ツウなんじゃないかと思わされます。

今後のプロデューサーとしての作品
■Emma's War (2007)
■Shadow Divers (2007)
■"The Company" (2007)(TV)
■American Gangster (2007)
■Diamond Dead (2007)
■Mary Queen of Scots (2006)
■Orpheus (2006) (TV)
■The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford (2006)
■A Good Year (2006)

過去のプロデューサーとしての作品
■Tristan + Isolde (2006) (executive producer)
■え、これって、リドリーさんプロデュースなんですか?『イン・ハー・シューズ』 (2005) (producer)
■ありがちな時代物という感じ『キングダム・オブ・ヘブン』(2005) (producer)
■Matchstick Men (2003) (producer)
■The Hire: Ticker (2002) (executive producer)
■The Hire: Beat the Devil (2002) (executive producer)
■The Hire: Hostage (2002) (executive producer)
■The Gathering Storm (2002) (TV) (executive producer)
■"AFP: American Fighter Pilot" (2002) TV Series (executive producer)
■Six Bullets from Now (2002) (producer)
■題材は新鮮なんですが・・・『ブラックホーク・ダウン』(2001) (producer)
■Hannibal (2001) (producer)
■The Last Debate (2000) (TV) (executive producer)
■これは好きです。『グラディエーター』(2000) (executive producer) (uncredited)
■Where the Money Is (2000) (producer)
■RKO 281 (1999) (TV) (executive producer)
■Clay Pigeons (1998) (producer)
■リドリーは結構フェミニストかもしれない『G.I.ジェーン』(1997) (producer)
■"The Hunger" (1997) TV Series (executive producer)
■White Squall (1996) (executive producer)
■The Browning Version (1994) (producer)
■Monkey Trouble (1994) (executive producer)
■1492: Conquest of Paradise (1992) (producer)
■ガール・パワー炸裂の先駆け『テルマ&ルイーズ 』(1991) (producer) 初々しいブラピも見れる!
■Someone to Watch Over Me (1987) (executive producer)
■『ブレードランナー』(1982) (co-producer) (uncredited)
■Boy and Bicycle (1965) (producer)

今後のディレクターとしての作品
■Shadow Divers (2007) (announced)
■A Good Year (2006) (post-production)

過去のディレクターとしての作品
■All the Invisible Children (2005)
■『キングダム・オブ・ヘブン』(2005)
■Matchstick Men (2003)
■Cinema16: British Short Films (2003) (V)
■『ブラックホーク・ダウン』(2001)
■Hannibal (2001)
■『グラディエーター』(2000)
■『G.I.ジェーン』(1997)
■White Squall (1996)
■1492: Conquest of Paradise (1992)
■『テルマ&ルイーズ 』 (1991)
■『ブラック・レイン』(1989)
■Someone to Watch Over Me (1987)
■Legend (1985)
■『ブレードランナー』(1982)
■『エイリアン』 (1979)
■Robert (1967) (TV)
■"The Informer" (1966) TV Series
■"Adam Adamant Lives!" (1966) TV Series
■"The Troubleshooters" (1965) TV Series
■Boy and Bicycle (1965)
■"Z Cars" (1962) TV Series

その他の作品
■Tripoli (2007) (pre-production) (development executive)
■The Duellists (1977) (camera operator)

Related Article
■チュチュの映画偉人伝~INDEX~

※この記事は、IMDb (Internet Movie Database) の記事をチュチュがテキトーにサマって訳したものです。もしこの偉人伝で取り上げてもらいたい映画の偉人さんがいたら、教えてください。がんばって翻訳しま~す。
トランスポーター2 transporter2 | コメント(15) | 【2006/03/12 07:51】
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アメリカ軍て、本当は弱いんじゃないか?『ブラックホーク・ダウン』
Black Hawk Down

オーランド・ブルームトム・サイズモアが一緒に出ている戦争映画ってのは一体どんなもんだろうかと、全く前知識なしに観てしまったこの映画だが、またアフリカものだったのは意外。最近の『ホテル・ルワンダ』や『ロード・オブ・ウォー』で、アフリカの悲惨さがやっと注目され出したのかなと思っていたら、2001年のこの映画で、しかも大物監督で既に取り上げられているとは。自分のほにゃららら加減にも驚くが、アメリカというのは戦争映画のネタが尽きない国だなと、改めて感心した。

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DVD on amazon.com

CAST & CREDITS
Produced: 2001
Directed by: Ridley Scott
Writing credits: Mark Bowden, Ken Nolan
Cast:
Eversmann: Josh Harnet
Grims: Ewan McGregor
McKnight: Tom Sizemore
Hooten: Eric Bana
Blackburn: Orlando Bloom
世代ごとに、ベトナム、湾岸、アフリカ。そして現在のイラクと脈々と続いていく。今回気がついたのは、劇中で流れる『Voodoo Chile』が、ジミヘンではなく、スティーヴィー・レイボーンの演奏であるということと、『ジャーヘッド』とこの『ブラックホーク・ダウン』では両方ともニルヴァーナの曲が使われていたこと。ベトナム映画ではドアーズ、そして90年代以降の戦争モノではニルヴァーナと、戦争映画とロックの相関性は高い。

映画のしょっぱな、えらく長々と背景解説のシーンがあったけど、あれがこの映画の中で一番いいシーンだった。解説の文章が被る映像に説得力があったし、勉強になった。ソマリアがいかにひどい状態だったかということが一目でわかるような、良くまとまったシーンだった。

しかし一旦本編が始まってしまうと、もう完全にアメリカ風どたばた戦争映画になってしまう。一番腑に落ちないのはオーランド・ブルームの演じる若い兵隊、ブラックバーン。まず第一に、ブラックバーンはアメリカ人という設定なんだよね?なーんか、オーランド・ブルームの英語の発音が、アメリカ風にしてんだかそのまま英国なまりでしゃべってんだか良くわからなくて混乱。さすが「大根」の異名(?)を取るオーリーである。名前のブラックバーンというのと、題名のブラックホークというのが印象的に被っていたので、どんな重要な役なのかと思っていたら、戦う前に敢え無くヘリコプターから落っこちて重傷!ダ、ダサ過ぎる!その後、終わり近くにジョシュ・ハーネットの演じるヒューマニティの象徴みたいな「人のことばっか心配していて良く撃たれないな」イバートマンが、負傷した戦友に「ブラックバーンがこんなことを言った」みたいに語りかけるシーンがあるが、そのくらいしか出てこない。

映画の中でも連呼されていて、良く見たらDVDのカバーにも書かれている「Leave no man behind(誰も見捨てはしない)」というのをテーマに、狂気の中にあってもヒューマニズムを失わなかった男達を描く、という趣向なのだろうな、と思うのだが、金にモノを言わせた軍事力を鼻にかけていたら、見くびっていた相手にとことんまで追い詰められてしまう、「もしかして、弱い?!」アメリカが、意図に反してクローズ・アップされていた。戦闘開始からの時間経過が出るのだけど、一時間もかからないで終るはずだった戦闘が12時間、13時間とどんどん長くなって行くのだが、後半10時間位は、戦っているんじゃなくて、いかに負傷者を危険地域から助け出すか、すなわち「どうやって逃げよう」ということに費やされてるのである。もちろん、一番アメリカ人を敵視している区域に、怪我をしたまま残されるのは恐ろしいことだし、同情もするのだが、その中途半端なヒューマニティが負けの原因なんじゃないかと思えてならない。ソマリアの人たちは明日をも知れぬ思いで戦っているのだから、負傷して動けなくなったらどんどんおいて行かれるんじゃないだろうか。意識不明のパイロットを助けようとかしている人員とか時間を本来の目的である敵の頭(かしら)を取るということに集中させていたら、返って早く、犠牲者も最小限で済んだのでは?と思った。

加えて、冒頭で上手に見せていたソマリアの状況に呼応して、ソマリア側の視点などがもっと織り込まれていくのかと思ったら、物語はあくまでアメリカ軍がひーひー言っている様を中心に進む。多少、女も子供もマシンガンを持って戦い・・・というシーンも出てくるが、「故にアメリカ軍は苦戦した」という状況説明の域を超えていない。

しかし、物語のことをうんぬんするならば、この映画はどうやら事実に基づいているようなので、映画批判というより、アメリカの政策批判になってしまうのだが、あえて映画の批判をするとすれば、ヒューマニティをばさっと省いて、たった18人で敵の危険区域に残されてしまったその恐怖感というのを冷酷に描いた方が良かったんじゃないかと思う。

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■リドリー・スコット監督の映画偉人伝
■戦場での中間管理職役専門という感じのトム・サイズモア 映画偉人伝
■18才という設定はハマってましたが、なんかかっこ悪かったオーランド・ブルーム 映画偉人伝
■この映画でリドリー&オーリー・コネクションができたのだなと納得『キングダム・オブ・ヘブン』

Related Link
■相互リンクしてもらっている変態博士・Dr.デュランデュランはこの辺ご専門なので、この映画に興味ある方は、下にTBしてくれている記事を是非チェックしてみて!

ブラックホーク・ダウン関連の洋書

リドリー・スコットの映画
アメリカ合衆国 | コメント(6) | 【2006/03/12 02:58】
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イスラムの笑いを研究するコメディ?『Looking for Comedy in the Muslim World』
Looking for Comedy in the Muslim World

20060312011809.jpg
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Albert Brooks
Writing credits: Albert Brooks
Cast:
Albert Brooks: Himself
Fred Dalton: Himself
Penny Marshall: Herself
『ブロークバック・マウンテン』の初日にプレビューとして紹介されていらい、ずーっと気になっていたのですが、どうやらうちの近辺では公開されない模様なので、DVD発売を待つしかないようです。

この映画は、アメリカ政府が、近年の中東との関係を改善しようと、イスラム教の人たちが可笑しいと思うことは何かを調べるためにコメディアンをインドとパキスタンに送り込み、500ページのレポートを書かせるという、至極バカバカしい内容なのですが、こういうのはハマかハマらないかしかないので、ちょっと興味があります。

つい最近、デンマークの漫画家が、ムハマッドの風刺漫画を描いて、イスラム圏で大騒ぎになった事件がありましたよね?(相互リンクしているJerry slow-handさんのYellow and Bluesに詳しいです)これは、この映画の製作、公開(1月20日)後に起きているので、偶然の一致なのですが、この一連のイスラムのリアクションを見ると「冗談のわかんねーやつらだなあ」と思うのですが、人によって大事なことやプライオリティも違うし、面白いことと面白くないことが違ってもいいわけですよね。だから、こういう映画を観て私達の感覚がイスラムの人からズレている、というのを知るのも新鮮な体験かも。

ただ、なぜかコメディアンが送り込まれるのがインドとパキスタンで、「イスラム教の笑いを知るのに、なんでインドやパキスタンに行くんだ」という映画評もあり、「えー、インドとパキスタンて、ヒンドゥー教だったっけ・・・・」と教養が心許ないワタクシなんですが、この設定自体がアメリカの他国の文化に対するアメリカの関心のなさを示しているという見方もあります。どちらにしても、私達が可笑しいと思うことを可笑しいと思わない人がいて、その人たちの可笑しいと思うことを、可笑しくないのにやらなきゃならないコメディアンの努力、って言うのが結構笑えるかも。

監督、脚本、そして実名でコメディアン役をやるアルバート・ブルックスという人は自ら有名なコメディアンらしく、この人の自虐的な抑えたギャグがわかる人にはたまんない作品らしいです。
アラブ映画 | コメント(1) | 【2006/03/12 00:09】
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シャーリーズ・セロン 映画偉人伝 ~その28~
映画偉人伝 ~その28~ 

Charlize Theron

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1975年8月7日生まれ。お母さんはドイツ人、お父さんはフランス人。一人っ子のシャーリーズは、サウス・アフリカのベノニと言うところで育った。バレエの教育を受け、バレエの名作『白鳥の湖』『くるみ割り人形』は両方とも舞台を踏んだ。16才のとき、地元のモデル・コンテストで優勝したが、サウス・アフリカでは仕事がなく、ヨーロッパに渡って活躍。その後アメリカに渡るが、モデル業は好きではなかったので、、小さい頃から好きだったバレエで一旗あげようとするが、膝の故障で断念。母親の奨めで映画界に進出するためにLAに渡り、ハリウッド大通りにある芸能プロダクションをしらみつぶしに訪ねるが、仕事は見つからなかった。しかしチャンスというものはどこに転がっているかわからないもので、母親が送ってくれた500ドルのチェックを現金化しようと銀行に行ったとき、州外で発行されたチェックなので換金できないと言われたシャーリーズは激爆し、銀行でどなりちらし、そこへ通りかかった芸能プロのスカウトに見初められる。アメリカ英語を習えと言われたシャーリーズは、TVのメロドラマを見て学習したが、初の役どころはセリフがなかった。2作目『2 Days in the Valley』(1996)で注目され始め、数々の映画で活躍、2004年には『モンスター』のパフォーマンスで初のアカデミーを受賞する。

■シャーリーズが15才のとき、母親が家庭内暴力を働く父親を銃で射殺するが、正当防衛が認められ、訴えられなかった。

■母国語はアフリカーンズと言う言語で、英語は第二国語として学んだ。

■プレイボーイ1999年5月号に登場している。

■『パール・ハーバー』の主演女優に誘われるが、『スイート・ノーベンバー』でキアヌ・リーブスの相手役をやるために拒否。

■1995年、『ショウ・ガール』のオーディションを受けた。

■バンドThird Eye Blindのリード・シンガーStephan Jenkinsと付き合っていた。

■インターネットの最も美しい人の投票で、キャメロン・ディアズを抑えて1位になったとき使われた写真はかの有名な「飛び込み台」の写真*

■お父さんはフランス系、お母さんはドイツ系だが、2人ともサウス・アフリカ生まれなので、正確にはアフリカーンという国籍。

■催眠術を使って禁煙に成功した。

■シャーリーズという名前は、父親のチャールスにちなんでつけられた。

■『モンスター』の役作りのため、13キロも体重を増やした。

■『モンスター』のアイリーン役でアカデミー主演女優賞を取った2月29日は、奇しくも実在したアイリーンの誕生日だった。

■上記の受賞後、故郷サウス・アフリカに錦を飾ったシャーリーズは、元サウス・アフリカ大統領のネルソン・マンデラ基金に招待され、元大統領から直々に、故国を世界地図に載せた功績を称えられ、抱擁を受け、こらえきれずに泣いてしまったそうな。

■少女時代に見た映画で印象に残っているのは『スプラッシュ』(1984)。トム・ハンクスに憧れ、ダリル・ハンナにマジで嫉妬したとか。さらに、ダリル・ハンナが演じたマディソンの役を、自分の方が上手く出来ると思っていたと語っている。

■『Trapped』のセットで知り合ったアイルランドの俳優、スチュワート・タウンゼントと付き合っているらしい。

■2004年、『イーオン・フラックス』撮影中に首を痛めた。幸い入院するほどのことはなかったが、撮影は何週間も中止になった。

■プレイボーイで脱いだ後オスカーを取った、キム・ベイシンジャーに続いて、至上2人目の女優。

■2005年にはハリウッド大通りに名前を記載される。

■第78回アカデミー賞での主演女優賞はリーズ・ウエザースプーンに持ってかれちゃいました。

■チュチュの感想■
私は普段あまり女優さんを褒めませんが、この人は飛びぬけてきれいだと思います。スタイルもいいし、完璧です。しかし、完璧なのにもかかわらず、「隣のねーちゃん」的な親しみ安いキャラクターで、インタビューなんか見てても凄く親近感を感じさせてくれる女優さんです。役柄選びも、金儲けや、自分のイメージを守るような保守的なものばかりでなく、汚れ役にも挑戦するその勇ましさが好きです。

*「飛び込み台」の写真がどんなにすごいもんかと「charlize diving board」で検索して見ましたが、私にはこの凄さがわからない。もしかしたら、男性にはわかるかもしれないので、ファンの方、ググッてみたら、感想をお聞かせください。

出演作品
■The Ice at the Bottom of the World (2010) (in production) (rumored) .... Lisa Lee Doodlum
■The Brazilian Job (2011) (announced) .... Stella Bridger
■The Danish Girl (2010) (pre-production) (rumored) .... Greta Wegener
■ザ・ロード (2009) .... Woman
■The Burning Plain (2008) .... Sylvia
■Hancock (2008) .... Mary Embrey
■Sleepwalking (2008) .... Joleen
Battle in Seattle(2007) .... Ella
告発のとき (2007) .... Det. Emily Sanders
■"Robot Chicken" .... Daniel's Mom / ... (1 episode, 2006)
■"Arrested Development" .... Rita (5 episodes, 2005)
■Æon Flux (2005) .... Æon Flux
■Æon Flux (2005) (VG) (voice) .... Æon Flux
スタンド・アップ (2005) .... Josey Aimes
■Head in the Clouds (2004) .... Gilda Bessé
■The Life and Death of Peter Sellers (2004) .... Britt Ekland
モンスター (2003) .... Aileen
■The Italian Job (2003) .... Stella Bridger
■Waking Up in Reno (2002) .... Candy Kirkendall
■Trapped (2002) .... Karen Jennings
■The Curse of the Jade Scorpion (2001) .... Laura Kensington
■15 Minutes (2001) .... Rose Hearn
■Sweet November (2001) .... Sara Deever
■"Saturday Night Live"
■The Legend of Bagger Vance (2000) .... Adele Invergordon
■Men of Honor (2000) .... Gwen Sunday
■The Yards (2000) .... Erica Stoltz
■Reindeer Games (2000) .... Ashley Mercer
■The Cider House Rules (1999) .... Candy Kendall
■The Astronaut's Wife (1999) .... Jillian Armacost
■Mighty Joe Young (1998) .... Jill Young
■Celebrity (1998) .... Supermodel
■The Devil's Advocate (1997) .... Mary Ann Lomax
■Trial and Error (1997) .... Billie Tyler
■Hollywood Confidential (1997) (TV) .... Sally
■That Thing You Do! (1996) .... Tina
■2 Days in the Valley (1996) .... Helga Svelgen
■Children of the Corn III (1995) (uncredited) .... Young Woman

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■チュチュの映画偉人伝~INDEX~

※この記事は、IMDb (Internet Movie Database) の記事をチュチュがテキトーにサマって訳したものです。もしこの偉人伝で取り上げてもらいたい映画の偉人さんがいたら、教えてください。がんばって翻訳しま~す。
女優 | コメント(9) | 【2006/03/06 07:00】
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イーサン・ホーク 映画偉人伝
映画偉人伝 ~その27~ 

Ethan Hawk

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■本名イーサン・グリーン・ホーク(Ethan Green Hawke)。 身長5フィート10インチ(179cm)

■1970年11月6日、テキサスはオースティン生まれ。

■ウマ・サーマンと結婚、2児をもうけるが、2004年に離婚。

■ニュー・ジャージーのウエスト・ウインザー-プレインズボロ・ハイスクールに通っていたが、卒業アルバムに載っていない。

■1996年に『The Hottest State』という小説を出版し、後に版権をLittle, Brown and Companyに四十万ドルで売却した。

■ペンシルバニアのカーネギー・メロン大学の演劇科に入学したが、5ヶ月でドロップ・アウトした。

■ウマ・サーマンには2回プロポーズしたらしい。

■『ユージュアル・サスペクト』『X-Man』のBryan Singer監督と幼馴染

■Lisa Loeb のPV『Stay』に出てくる猫はイーサンの飼い猫。イーサンはこのビデオの監督もしている。

■『レッド・ドラゴン』(2002)のFBI捜査官の役をオファーされていたが、自分の映画を撮るために辞退した。

■バンドSugar RayのMark McGrathとしょっちゅう間違われ、しょうがないからMark McGrathの名前でファンにサインしてあげたこともあり、Mark McGrathもイーサンと良く間違われて、イーサンの名前でサインしているらしい。

■『Explorers』(1985)でリバー・フェニックスと友達になった。

■『Dead Poets Society』(1989)で共演したRobert Sean LeonardとJosh Charlesとは今でも親友である。

■『A Midnight Clear』(1992)の撮影中に知り合った俳優/監督のFrank Whaleyとは親しい友人。

■2004年の父の日には、子供達にニューヨーク・ヤンキースの試合に連れて行ってもらった。

■『スター・ウォーズ』シリーズの大ファン。

■「『Training Day』と『アサルト』を見て警官になろうと思ったんですよ、とおまわりさんに言われるのが一番嬉しいね。一番可笑しかったお世辞は、"あなたのバンド、シュガーレイ、いいですよね"ってやつだな!」

■「楽しい映画ってたくさんあるじゃない。まるでヤクをやるみたいに、暴力とセックス満載で、観終わった後クラクラしちゃうような・・・・特にセックス!濡れ場やらおっぱい丸出しやら、楽しいけどさ、ああいうのを一生演る気はないなあと。アンジェリーナ・ジョリーの映画(『テイキング・ライブス』のこと)でやってみたけど、好きじゃない。最初で最後だ、ああいうポップコーン・ムービーを演るのは。楽しいが同時に観る価値のある映画を作ることにチャレンジして行きたいよ。」

■(ジュード・ロウに関して)「ジュードは本物だと思う。ビリビリくるよ、全く。それにものすごい美男子だよなあ。あのくらいいい男だと、側にいて落ち着かないよ。最初、あいつがゲイじゃないってのが信じられなかった」

■(リバー・フェニックスについて)「リバーとは友達だったんだけど、ものすごい嫉妬もしたよ。友達に"リバーが好調だからって、お前が不調、ってことじゃないんだぜ"って指摘されてその通りだよな、と思ったけど。有名なGore Vidalのセリフ"私の友が成功するたび、私の一部が死んで行く"ってなもんさ。

■(小説『The Hottest State』に関して)「小説を書いたのは、大学中退して役者になったことの結果だと思う。役者としてただセリフをしゃべるだけで一生を終わる気はなかったんだ。なんかもっと違うことにチャレンジしたかった。小説を書くことは神聖な体験だった。人が自分や自分のすることをなぜ嫌うのか、自分がやっていることは人に好かれるためだけなのか、それとももっと意義のあることなのか、色んな事を考えさせられた」

■(ウマ・サーマンとの離婚について)「ものすごい落ち込んだけど、『ビフォア・サンセット』と『Hurlyburly』がいいはけ口になったよ。現実にどんなにミジメな状態になっても、女嫌いになっちゃった『Hurlyburly』のエディよりはマシ、とか思って」

チュチュの感想■
映画『The Hottest State』、もー最高!こんな監督できる人になるとは思ってなかったなあ。見た目チンピラ風なんだけど、かなり人間できた人みたいね。やっぱ人は見かけじゃないのよ。

出演作品
■Untitled 12-Year Richard Linklater Project (2013) (filming)
■Tonight at Noon (2010) (post-production) .... Lefty
■"Moby Dick" (2010) TV series .... Starbuck
■Daybreakers (2009) .... Edward Dalton
■Staten Island (2009) .... Sully Halverson
■Brooklyn's Finest (2009) .... Sal
■ニューヨーク、アイラブユー (2009) .... Writer (segment "Yvan Attal")
■What Doesn't Kill You (2008) .... Paulie McDougan
■Do Not Alter (2008)
■Welcome to Gattaca (2008) (V)
■その土曜日、7時58分 (2007) .... Hank
■痛いほど君が好きなのに(2006) .... Vincent
■ファーストフード・ネイション (2006) .... Pete
■ロード・オブ・ウォー (2005) .... Jack Valentine
■One Last Thing (2005) .... Earl Jameison
■アサルト13 要塞警察 (2005)
■Taking Lives (2004) .... Costa
■『恋人までの距離』の続編、なんと9年後!『ビフォア・サンセット』 (2004) .... Jesse
■へー、TVシリーズにも出ていたんですね。『Alias』- Double Agent (2003) TV Episode .... C.I.A. Agent James L. Lennox
■Chelsea Walls (2001) (voice) (uncredited) .... Sam
■The Jimmy Show (2001) .... Ray
■これは面白かった記憶がある『Training Day』 (2001) .... Jake Hoyt
■Tape (2001) .... Vince
■Waking Life (2001) (voice) .... Jesse
■Hamlet (2000/I) .... Hamlet
■これが工藤由貴をハリウッドへ連れてっちゃた作品『ヒマラヤ杉に降る雪』どうでもいいけど、邦題が直訳過ぎません?! (1999) .... Ishmael Chambers
■Joe the King (1999) .... Len Coles
■The Velocity of Gary (1998) .... Nat
■The Newton Boys (1998) .... Jess Newton
■Great Expectations (1998) .... Finnegan 'Finn' Bell
■みなさんいい評を書いている『Gattaca』 (1997) .... Vincent Freeman
■Search and Destroy (1995) .... Roger
■なかなかステキな恋愛映画『恋人までの距離』 (1995) .... Jesse
■Quiz Show (1994) (uncredited) .... Don Quixote Student
■White Fang 2: Myth of the White Wolf (1994) (uncredited) .... Jack Conroy
■『リアリティ・バイツ』(1994) .... Troy Dyer
■Floundering (1994) .... Jimmy
■Rich in Love (1993) .... Wayne Frobiness
■Alive (1993) .... Nando Parrado
■Waterland (1992) .... Mathew Price
■A Midnight Clear (1992) .... Will Knott
■Mystery Date (1991) .... Tom McHugh
■White Fang (1991/I) .... Jack Conroy
■Dad (1989) .... Billy Tremont
■Dead Poets Society (1989) .... Todd Anderson
■Lion's Den (1988/I)
■Explorers (1985) .... Ben Crandall

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■チュチュの映画偉人伝~INDEX~

Key Words
映画 俳優 イーサン・ホーク

※この記事は、IMDb (Internet Movie Database) の記事をチュチュがテキトーにサマって訳したものです。もしこの偉人伝で取り上げてもらいたい映画の偉人さんがいたら、教えてください。がんばって翻訳しま~す。
俳優 | コメント(4) | 【2006/03/06 01:47】
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キーラ・ナイトレイが暴れまくります!『ドミノ』
Domino

今日は3月5日、アカデミー賞の日です。こういうビッグ・イベントがあると、話題がそこに集中してしまうせいでしょうか、なんかこの1ヶ月くらい、新作もDVD発売もロクなもんがない。『ピンク・パンサー』とか、『デイト・ムービー』とかさあ、まあ『キューリアス・ジョージ』は可愛いけど、映画は耐えられないだろーなあ・・・。

domino.jpg
DVD on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Tony Scott
Writing credits: Richard Kelly, Steve Barancik
Cast:
Domino: Keira Knightley
Ed: Mickey Rouke
Choko: Edger Ramirez
Alf: Riz Abbasi
Taryn: Lucy Liu
Mark: Christopher Walken
そんなわけで、アンちゃんオススメの映画なんぞ鑑賞してみましたが。・・・わけわかりません、これ。他の人のレビュー(アメリカ人も、日本人も)も見てみましたが、みなさん口を揃えて「いろいろ詰め込みすぎ」「ストーリーが良くわかんない」と言っているので、言葉の問題でもなく、国民性でもカルチャーでもなく、ましてやワタクシ一人がアフォなのでもなく、わけわからん映画のようです。

出だし、ショットガンを抱えた男性2名と若い女性1名が、古いトレーラー・ハウスを襲撃。中にはショットガンを持ったおばさんが抗戦。切り取られた腕が投げられ、その腕の持ち主である男が血みどろになって登場。どうやらこの男はおばさんの息子らしい・・・。若い女性はきれいなんですが「タフ」って感じで、大声でがなり飛ばす・・・。んー、『キル・ビル』タイプのウルトラ・バイオレンスと見た・・・・すると、ヒップホップ系の曲がかかり、オープニング・ロールが始まる。そこでミッキー・ロークの名前を見つけ、「ミッキー・ローク、出てんの?」とアンちゃんに聞くと、「端役だよ」とのこと。その割には名前、最初の方に出てたよなあ。

異常に長いオープニング・ロール(『パルプ・フィクション』のようだった)も終わり、物語再開。切り取られた腕には、鍵の暗証番号が刺青されており、それを元におばさんが番号を解読していく。若い女性の名前はドミノで、年配の男性はエド、若い方はチョコという名であることが、ドミノのナレーションで語られる。エドは、「私のボス、メンター(師)、そして父のような存在」・・・・あれ?ミッキー・ロークじゃないか!どこが端役だよ、主要人物の1人じゃない!あんた、ミッキー・ロークって誰だか知ってんの?とアンちゃんに詰め寄りたい気持ちを抑え・・・映画映画を観なくちゃ。

ドミノという女性は、監督であるトニー・スコットの友達で、映画の中で語られるように、有名人の一家に生まれ、世界中の名門校に送られ、15才でプロのモデルになるも素行不良でモデル業を追われ、賞金稼ぎの仕事に就く。映画では12歳のときから様々な武器や格闘技の訓練をしてきた、と言っているけど、これも本当なのかしらん?エンド・ロールで本物のドミノさんが出てくるけど、頭剃っちゃってかなりタフそうな女の人だから、本当かもしれない。

このドミノ役をやっているのは、あの『プライドと偏見』のキーラ・ナイトレイだっつーからびっくり!全然気がつきませんでした。そもそも『プライド・・・』の方はレンタルで大人気で、まだ観れてもいないし。キーラ・ファンなら、これは必見かも。セミ・ヌードありの、お色気シーン満載です。

そして、ドミノの師であるミッキー・ローク、これがなかなかいい味出している。『レジェンド・オブ・メキシコ』ではでかくて(デブとは思わないけど)、整形で返って崩れた顔を見て「あ、終ってる」と思ったけど、この映画では、結構いい男!しかも、身体もいいんだ!こう、格好よくデカイ。鍛えてるなーって感じで。渋みも出ちゃって、転んでもただでは起きないしぶとさを感じさせてくれます。

その他にもクリストファー・ウォーケンやルーシー・ルーなんかも出ていて、結構盛りだくさんなんですが、話がわけわかんない。しかも長いよ。2時間びっちりあるもん。最後の方は疲れてきちゃって、もう話を理解しようという気はなくなり、ただ爆発~!とか事故~!とか撃ち合い~!とか、そういうの断片的に追っているだけだった。

実際のドミノさんは、この映画の撮影が終了した頃に、睡眠薬のオーヴァー・ドースでお亡くなりになったそうです。齢35歳。昔から気性の激しい方だったようで、こんな風に駆け抜けるようにしか生きられなかったのかもね。なんとなくこの実在のドミノさんに興味があるなあ。バイオレンス系の映画にしないで、もっとドラマの方に比重を置いたらいい映画になったような気がして、残念です。

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Key Words
映画 ミッキー・ローク ドミノ トニー・スコット キーラ・ナイトレイ ルーシー・ルー

キーラ・ナイトレイのDVD
わー、いっぱい出ている!この人が出てる映画ってなぜか観る気しないのばっか
なんとなく映画 | コメント(17) | 【2006/03/05 22:04】
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第78回アカデミー賞
academyAward.jpg 78th Academy Award

3月5日に発表になったアカデミー賞は、予想通り保守的でした。

☆チュチュ的に納得行かない作品賞『クラッシュ』
☆祝!監督賞獲得!『ブロークバック・マウンテン』
☆主演男優賞、惜しかったね!ヒース・レッジャー
☆主演女優賞ならず!シャーリーズ・セロン
☆助演男優賞獲得できず!ジェイク・ジレンホール
☆助演女優賞逃したか!くーっ!キャサリン・キーナー
☆撮影賞/衣装デザイン賞/美術賞なら納得です。『SAYURI』
☆メイクアップ賞ならあげてもいいか!『ナルニア国物語』
☆楽曲の良さで作曲賞獲得!『ブロークバック・マウンテン』サントラ
☆長編ドキュメンタリー賞『皇帝ペンギン』
☆名プレゼンターでした!ダスティン・ホフマン
萌える | コメント(0) | 【2006/03/05 07:27】
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『ロード・オブ・ウォー』-これはなかなか深いです
Lord of War

この映画は、いろんなことが心に残っているのですが、最初に触れておきたいのは、奥さんであるアバ(ブリジット・モイナハン)に、ユーリ(ニコラス・ケイジ)が武器商人であるということがバレしまうシーン。

lord_of_war_poster.jpg
DVD on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Andrew Niccol
Writing credits: Andrew Niccol
Cast:
Yuri Orlov: Nicholas cage
Ava Fontaine: Bridget Moynahan
Vitaly Orlov: Jered Leto
Jack Valentine: Ethan Hawke
Andre Baptise Jr.: Sammi Rotibi
Andre Baptise Sr.: Eamonn Walker
Simeon Weisz: Ian Holm
ユーリは、売れっ子モデルであったアバのことを雑誌の広告とかで見てずっと憧れていて、武器商人としてお金を儲けだしてから色々画策して彼女に近づき、金にモノを言わせて落としてしまい、結婚までしちゃったわけなんですが、自分の仕事のことはウソをついていた。アバは、ユーリがあんまり金を持っているんで薄々「こいつヤバイ仕事してんじゃないか」とは気がついているのですが、あえて詮索しなかった。しかし、隠し事と言うものは長くはできないもので、とうとうユーリが武器商人だという事がバレてしまう。アバは、お金だったらもう充分にあるし、そんな人の道に外れた商売は止めて欲しいと言う。するとユーリは「金じゃないんだ」と言う。

「じゃあ、なんなの?」とアバが訊ねると、

「I'm good at it. 俺はこの商売に向いてるんだよ」

この映画を観た人はきっと、武器を売って世界中に戦争(悪)を拡げているユーリのモラルを疑い、彼が「俺が売らなくても、誰かが売る」「銃で撃たれて死ぬ人間より、タバコや酒で死ぬ人間の方がいっぱいいる」などと、非常に巧妙に自分がしていることを正当化していることに納得したり腹が立ったりしていると思うのですが、私は個人的に、ユーリはただ、自分に向いている仕事をしたかったんだなあということに人間臭さをを感じました。

社会に出て働いてみると、自分の好きな仕事をして、思ったようにお金を稼ぐというのは、すごく大変なことだと実感する。私はモノを書くのが好きだけど、ブログのアフィリエイトだけではとても生活していけないし、がんばってプロの物書きになっても、今、会社勤めで稼げるほどのお金を稼げるのかわからない。それに、「下手の横好き」といって、自分が好きなことが得意とは限らない。

といったことを鑑みてみると、ユーリが自分が得意なことを見つけて、しかも成功したことは、一個人の幸せとしては、非常にうらやましい。ユーリが特に武器・戦争ヲタクだったという記述はありませんが、商売相手に武器の説明をするときの要領の良さ、生き生きとした表情。セールスの仕事っていうのは、自分が「いい」と思っているものを売るときには、売れるものらしいですが、全くユーリはこの商売を嬉々としてやっているのがわかる。ユーリが一生懸命、自分を正当化しようとするのは、ユーリが悪人ではなく、モラルもあることを象徴していて、ただ、彼の得意な仕事が結果的に人道に反していたということが、悲劇だったのではと思わされます。

ユーリの奥さんは、武器商人をしているユーリを批判してこう言います。「私は女優としても、芸術家としても成功者ではないし、母親としても素晴らしいとは言えない。でも、人間としては落伍者ではない」

しかしユーリの奥さんはモラル的にユーリより優れているのでしょうか?彼女はなぜ、ユーリがヤバイことをしていると薄々気がついていながらあえて問い詰めなかったんでしょう?彼女はお金のためにあくせく働く必要がなく、自分の好きな絵を描いたり、役者のオーディションに行ったりできる「豊かな生活」が好きだったのでは?最後、彼女はユーリのしていることが許せなくて去って行くのですが、この人って、自分で武器を売ったりとかはしないけど、結局は資本主義の恩恵を受けて「豊かな生活」をしている、私達一般人を象徴しているのではないかと思いました。

自分を生かせる仕事を見つけて、ただ「いい仕事がしたい」と思っているユーリを私は嫌いになれないのですが、そういう自分自体が「資本主義の価値観」で世界を見ているなあと思わせられるのが、ユーリの弟、ヴィタリーの存在です。彼は、兄ユーリのパートナーとして大金を儲けるが、コカインにおぼれ身を持ち崩すという、ビジネスマンとしては最悪の人間だったのですが、アフリカで小さな男の子が殺されるところを目撃し、「ここで俺たちが武器を売ったら、その武器であの人たちが殺されるんだ」ということが許せなくて、自分達の商品である手榴弾で、売るべき武器を積んでいるトラックを爆破してしまい、そのために撃たれて死ぬ。

ユーリに象徴される資本主義的な価値観では「このトラック一台分の武器が無くなったって、アフリカでの戦争が無くなるわけじゃないのに、そんなのは無駄死だ」という相対的な概念で動いて行くものだと思うのですが、ヴィタリーは、「人殺しに加担したくない」という人間の絶対的な正のために命を落とす。コカイン中毒でお金もない、ビジネスの才能もないヴィタリーが、この映画の中で唯一、正しいことをしたんじゃないでしょうか。

最後に余談ですが、映画のタイトルにも繋がっていく、ユーリと、残虐なアフリカの軍族、アンドレ・バプタイズSr.の会話が面白かったことを書いておきたいと思います。

アンドレ「They say that I am the lord of war, but perhaps it is you. みんな俺を『戦争の神様(lord of war)』と呼ぶが、俺はあんたこそ戦争の神様だと思うな」

ユーリ「I believe it's "warlord." それって『将軍(warload)』の間違いじゃない?」

アンドレ「Thank you, but I prefer it my way.いいよ、正してくれなくても。俺は俺の言い方が気に入っているから。」

私はアフリカの言語のことは全然知りませんが、日本人も「of」を多用し過ぎるので、これはニヤリとしました。日本語では、名詞を形容詞として扱うとき「の」を使うので、それのイコールとして「of」が出てきてしまうのですが、英語では結構簡単に名詞+名詞で済んでしまうことがほとんどなのです。例えば「トヨタの車」なんていうと、「The vehicle of Toyota」と言いたくなってしまいますし、それでも間違いではないのですが、ほとんどの場合「Toyota vehicle」と言います。そして、ユーリのようにアメリカ人はしつこくこちらの英語を直そうとするのも良くある話です。だけどこのアンドレの場合のように、一般的には間違いとされるような言い回しの方が逆に的を得ていることもあるので、いちいち直されると、「あんたの知っている言い回しだけが正しいわけじゃないんだよ」と思うことは多々あります。この会話の場合も、アンドレはまさに「戦争の神様」と言いたかったんであって、「warlord」ではアンドレの主旨が伝わらないと思うのですが。実は、このシーンには前振りがあって、そこではアンドレが「blood bath(血の海)」のことを「bath of blood」と言って、それをユーリに指摘されるのですが、きっと大半のアメリカ人は「bath of blood とは言わないわな」とか言いながら観ていて、その後この「lord of war」が出てきたときに「そうだよなあ、lord of war とは・・・ん?!待てよ、タイトルもLord of War だしなあ。アンドレの方が正しいかも」なーんて言いながら観るかな?なんて想像すると楽しいです。

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Key Words
映画 ロード・オブ・ウォー ニコラス・ケイジ 武器商人

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この人も、芸暦長いですよね
映画レビュー | コメント(5) | 【2006/03/04 22:23】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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