スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| 【--/--/-- --:--】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『スタンド・アップ』-女性の社会問題満載!
North Country

northcountry.jpg
dvd on amazon.com
*日本版はジャケが違うようですけど、私はこっちの写真の方が好きです!
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Niki Caro
Writing credits: Michael Seitzman, Clara Bingham, Laura Leedy
Cast:
Josey: Charlize Theron
Glory: Frances McDormand
BIlly: Woody Harrelson
Sammy: Thomas Curtis
もう、観る前から嫌で嫌でしょうがなかった。最後はハッピーエンドかもしれないし、と自分を奮い立たせてみましたが、やはり女ですから、セクハラ関係の映画を観るのは辛いです。しかも炭鉱で働いている肉体労働者というと、ざっくばらんで気のいい男たちである反面、男女の役割などの概念はかなりトラディショナルである可能性が高く、きっつーいものになるだろうなあと、かなりビビッてました。

話の核になるのは、シャーリーズ・セロン演じる主人公のジョジーが、男30人に対して女1人と言う比率の炭鉱で働き、他の女性たちと共に陰湿なセクハラに耐え、戦うというものなのですが、このジョジーを取り巻く状況と言うのが女性の社会問題盛りだくさんです。学校、会社での女性に対するセクハラ、レイプ、十代女子の妊娠・出産、妻への家庭内暴力、母子家庭の生活苦などなど・・・・。実話に基づいていると聞いていたので、こんなにいろいろなことが1人の人に起こるわけない~!と思ったのですが、この映画を観るとこれらの問題は連鎖的に起こるものなんじゃないかと思わされました。

間違いから若くして未婚の母になる。生活力がないから男に頼ることになり、暴力夫でも離れられない。なんとか自立して子供を育てようと、賃金のいい仕事に就くが、男社会であることが多く、そこでセクハラされ、自信を失い、また男に頼るようになる・・・・・。裁判をやっても勝てる確率は低いから「君はきれいだし、誰か面倒を見てくれる男を見つけなさいよ」とたしなめる弁護士(ウッディ・ハレルソン)にジョジーは、「自立していないと、また暴力男と関わるようなことになる。私は自分で自分の面倒を見れるようになりたいの」というくだりを見て「ふむふむ」と大きくうなずいてしまいました。

私自身は、ジョジーなんかよりもずっとずっと恵まれた状況にあるけれども、やはり根底にある不安は共感できるものがあり、きっと他の女性たちも同じような気持ちで観るのではないかと思うのですが、男性にとってもこの映画は結構きっついものがあると思います。ジョジーの父親、息子、男友達、会社の同僚など、ジョジーの辛い状況に関わってくる男の人たちの描写を見て、気のいい男の人だったら、自分の娘が、妻が、姉が、妹が、好きな女の子が、あんな目に会ったとき、俺は男として立ち上がれるのか!と考えさせられると思います。

こちらが映画のベースになった、クララ・ビンガムさん著の本です。
そういう意味で一番印象に残っているのは、労働ユニオンの集会のシーン。炭鉱労働者はみんなユニオンの会員ですから、集会で発言する権利があるので、ジョジーはそこでみんなに語ろうとするが、ものすごいヤジや誹謗中傷に逢い話が出来ない。同じ炭鉱で働いている父親は、父なし子を産み、今、炭鉱で問題の中心になっている娘を「一家の恥だ」とまで言い切っていたのですが、この男たちの自分の娘に向けられるヤジに対して一言言おうと腹をくくります。

ジョジーのお父さんは、彼女からマイクを受け取ると、まず自分の名を名乗り、「おれは長いことこの炭鉱で働いてきた。それにずっと男をやってきたが(「俺もだ!」とヤジが入る)、今日、初めて男であることを恥ずかしいと思った・・・。家族同伴の会社のピクニックやバーベキューで、俺の女房や娘をBitch だの Whore だのと呼ぶ奴なんかいなかった。俺は今日まで、この炭鉱で働く男たちとは、兄弟だと思っていた。そんな風に感じていた奴らが、俺の娘をBitch だ Whore だと呼ぶとは本当にショックだ。わかってくれ、俺は今でもこの娘の父親なんだよ!」

この映画の背景は1989年のアメリカ。実際の訴訟は1984年から1998年までかかったらしいですが、もう1990年代になろうかって時に、アメリカでこんなことがあったなんて驚きです。まだこんな目に逢っている女性がいたのに、「男なんかいらん!」って感じのマドンナや他の女性セレブたちの痛快な活躍を見て「男女平等だ~」なんてちゃらちゃら信じていたのかと思い、愕然としました。性差別でも人種差別でも、こんな近代化された社会であり得ないとか思って暮らしているけれど、人間の業は無くならないものだとしみじみ考えました。



Related Articles
■ほんの10年くらい前の人種間大虐殺『ホテル・ルワンダ』
■ほんの20年くらい前の同性愛者に対する虐待『ブロークバック・マウンテン』

◆シャーリーズ・セロンの映画偉人伝

シャーリーズ・セロンのDVD
この方はとってもきれいなのにも関わらず、『モンスター』など、チャレンジングな役どころをがんばりますね!
スポンサーサイト
DVD | コメント(1) | 【2006/02/28 02:43】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
【閑話休題】-シークレット・バトン
Can you keep a secret?

映画少年の夢のリトル・ゼさんから回ってきたバトンです。

・質問の内容はシークレット、答えのみを書きます。
・Q11 だけは、あなたが自由に考えて質問することができます。

  1. Yes


  2. Yes


  3. a. たくさん b. ちょっと


  4. a. 数え切れない! b. 数回


  5. 特にこれと言って・・・


  6. 手と足


  7. ないと思うな~




  8. 2人




  9. ジョディ・フォスターの君がいた夏で、マークがケイティの遺灰を海に撒くところ・・・


  10. メタバカさん、かるまじろさん、GOさん、びあんこ姐さん、hiroさん、赤星さん、kentroさん、Una Nocheさん


なんか回答だけ見るとすんごい漠然としていますが。バトンを渡された方々、映画のことしか書かないとか、ポリシーのある方もあると思いますが、たまーの息抜きにどうでしょうか?

でもさー、質問の内容は、コメント欄に隠して載せなくちゃならないのに、MSNのブログではそれってできないんじゃないの?ううう・・・
なぜだか好きな映画 | コメント(13) | 【2006/02/27 11:33】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
少林功夫のモンクたちのアメリカでの軌跡をたどる-『Shaolin Ulysses』
Shaolin Ulysses: Kungfu Monks in America

20060216061941.jpg
DVD on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2003
Directed by: Martha Burr, Mei-Juin Chen
Writing credits: Martha Burr
Cast: Guolin Shi, Peng Zhang Li, Xing Hao Shi, DeShan Shi, Xing Hong Shi, Beau Bridges
この映画は、アメリカに渡ってきた5人の少林功夫(しゃおりん・カンフー)のモンク(お坊さん)の軌跡を辿ったドキュメンタリーです。

5人とも、本場の中国は少林寺でカンフーを習っていたという振れ込みでNY,テキサス、ラス・ベガスなどに道場を開き、アメリカで一旗上げようとがんばっています。中には中国に住む家族と協力して、アメリカの生徒を中国で修行できるようにアレンジしてあげたりしているところもありました。

私はなぜか少林功夫にすごく高尚なイメージを持っていました。なんたってお寺のお坊さんですから、ただ相手を打ち負かすための格闘技ではなく、自己鍛錬や高尚な精神性も追求する、そういう武術だと思っていたのです。

しかし、このドキュメンタリーで実際のモンクたちのインタビューを聞くと私の持っていたイメージはがらんがらんと音を立てて崩れ落ちました。はっきり言って笑っちゃったのは、インタビューの中で、文化大革命のとき、少林功夫はエラク叩かれて人気なくなっちゃったけど、ジェット・リーが『少林寺』という映画を発表した後、めちゃめちゃ人気が出て、カンフーを始める子供が少林寺に殺到し始めた、という話し。なんだ映画かよ!っつーか、それじゃあアメリカでも中国でも大して変わりはないじゃないの。

あるカンフー・モンクさんは、96年にローラポルーザでアメリカのバンドと一緒に全米ツアーをし、バンドの人たちにギターを弾かせてもらったり、カンフーの武器を記念にあげたり、バンドのテープをもらったりという「文化交流」をし、それがきっかけでアメリカへ来よう!と思ったとか。そういう流れはもちろんよーく理解できるのですが、私がイメージしているお坊さん、とか、修練、鍛錬というのとは全然違う。武術もいつまでも古風な伝統とか格式とかにこだわっているのではなく、いろんな文化や世代というものに洗われて進化して行くべきだなとは思うのですが、こう何もかも「アメリカナイズ」されて行くとちょっと「???」という感じはしますね。

私が好むと好まざるとに関わらず、このドキュメンタリーは、現在のアメリカでのカンフーの位置づけを良く現わしていると思います。私にカンフーを教えてくれたアメリカ人の師父は、今55歳位かなあ。彼が情熱を持ってカンフーに取り組んでいた若い頃は、本場中国から来た師父や、カンフー・マスターを見つけるのは至難の業。インターネットもないし、情報が少なくて、何が本当で何が偽者かもわからない状況だったとか。彼から見ると、現在のアメリカの状況は夢のようだと思います。

カンフー・ヲタのアンちゃんによると、この5人の中には本当に少林寺でカンフーを習ったことがある、と証明出来ない人もいるんですと。理由は何度も少林寺を追い出されているからだそーで。まあ、そういう細かいことを言えば色々あるのでしょうが、このモンクたちのカンフーのデモンストレーションはなかなか凄くて、一見の価値はあります。

Related Articles
■カンフーじゃないけどかっこいい『マッハ!』
■これをカンフー映画と呼んでくれるな!『ダニー・ザ・ドッグ』
■ジャッキー・チェン作品の中では駄作かも!でもみんなこんなもんか?『ドラゴン・ロード』
■典型的B級お馬鹿カンフー・ムービー『Invincible Obssessed Fighter』
■ブログ友、かるまじろさんによる痒いところに手が届く少林功夫解説
アメリカ映画 | コメント(2) | 【2006/02/26 08:02】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
ダイアナ妃のご学友!ティルダ・スゥイントン
映画偉人伝 ~その26~ 

Tilda Swinton

tilda.jpg
本名キャサリン・マティルダ・スウィントン、ニックネームはスウィルダ。1960年11月5日ロンドン生まれ。スコットランド貴族の軍人の家の娘であるティルダは、イギリスのWest Heath全寮制女学校に通い、かのダイアナ妃のご学友であった。そこからケンブリッジ大学に進学、1983年ソーシャル・ポリティカル・サイエンス、英文学で学位を取得。その後演劇を学ぶためにロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに入学するが、芸術に関しては頑固で革新的なティルダは、方向転換することを決めて、一年で退学。1985年、師匠となる監督のデレック・ジャーマンと出会う。二人はコンビを組んで数々の奇異な傑作を残すが、1993年、死をテーマにした『Blue』という画期的なフィルムの撮影を終えた後、ジャーマン監督はエイズで亡くなる。皮肉なことにティルダが注目された映画は監督のものではなく、サリー・ポッター監督の『オーランド』 (1992)で、ティルダは男から女に性転換し400年生きた貴族を演じた。長い間名声を得る代わりに無名の監督や製作会社による実験的なプロジェクトや芸術的作品を好んだ。 ハリウッド作品は『The Deep End 』(2001), 『The Beach』(2000)ではレオナルド・ディカプリオと競演。『バニラ・スカイ』(2001)『コンスタンティン』(2005) 『ナルニア国物語』(2005)

■スコットランドに夫ジョン・バーンと双子の子供Xavier(ザビエル)とHonor(オーナー)と住んでいる。旦那さんは、アーティスト。

■オートクチュールのファッション・デザイナー、Viktor and Rolfのモデル。

■ティルダのファミリーは、スコットランドで最も由緒ある家系の一つ

■ティルダの最も有名なパフォーマンスは『The Maybe』で、ティルダはロンドンのSerpentine gallery に設置されたガラス・ケースの中に一日8時間横たわった。

■Orbitalというバンドの『The Box』という曲のPVに出た事がある。

■チュチュの感想■
またもやニット帽さんのリクエストです。『コンスタンティン』のガブリエル役を見たとき一瞬「ケイト・ブランシェット?」とか思いましたが、あの中性的な感じは、ティルダさん独特のものですね。

出演映画
■The Limits of Control (2009) (post-production)
■Io sono l'amore (2009) (post-production) .... Emma Recchi
■ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (2008) .... Elizabeth Abbott
■バーン・アフター・リーディング (2008) .... Katie Cox
■The Chronicles of Narnia: Prince Caspian (2008) .... The White Witch
■Julia (2008) .... Julia
■フィクサー (2007) .... Karen Crowder
■A Londoni férfi (2007) .... Camélia
■Faceless (2007) (voice)
■Strange Culture (2007) .... Hope Kurtz
■Sleepwalkers (2007) .... Violinist working as a Copy Clerk
■Stephanie Daley (2006) .... Lydie Crane
■ナルニア国物語 (2005) .... White Witch
■The Somme (2005) (TV) .... Narrator
■Absent Presence (2005) .... Operator
■ブローケン・フラワーズ (2005) .... Penny
■Constantine (2005) (VG) (voice) .... Gabriel
■Constantine (2005) .... Gabriel
■サムサッカー (2005) .... Audrey Cobb
■The Statement (2003) .... Annemarie Livi
■Young Adam (2003) .... Ella Gault
■Adaptation. (2002) .... Valerie Thomas
■Teknolust (2002) .... Rosetta/Ruby/Marinne/Olive
■バニラ・スカイ (2001) .... Rebecca Dearborn
■The Deep End (2001) .... Margaret Hall
■Possible Worlds (2000) .... Joyce
■The Beach (2000/I) .... Sal
■The War Zone (1999) .... Mum
■Love Is the Devil: Study for a Portrait of Francis Bacon (1998) .... Muriel Belcher
■Conceiving Ada (1997) .... Ada Augusta Byron King, Countess of Lovelace
■Female Perversions (1996) .... Eve Stephens
■Remembrance of Things Fast: True Stories Visual Lies (1994)
■Visions of Heaven and Hell (1994) (TV) .... Narrator
■Blue (1993/I) (voice)
■Offene Universum, Das (1993) (TV) .... Carla
■Wittgenstein (1993) .... Lady Ottoline Morrell
■"Shakespeare: The Animated Tales"
- Hamlet (1992) TV Episode (voice) .... Ophelia
■Orlando (1992) .... Orlando
■Man to Man (1992) .... Ella/Max Gericke
■Edward II (1991) .... Isabella
■The Party: Nature Morte (1991) .... Queenie
■"Your Cheatin' Heart" (1990) TV Series .... Cissie Crouch
■The Garden (1990) .... Madonna
■Play Me Something (1989) .... Hairdresser
■War Requiem (1989) .... Nurse
■The Last of England (1988)
■Degrees of Blindness (1988)
■Ispirazione, L' (1988)
■Andere Ende der Welt, Das (1988)
■Aria (1987) .... Young Girl (segment "Depuis le jour")
■Friendship's Death (1987) .... Friendship
■Egomania - Insel ohne Hoffnung (1986) .... Sally
■"Zastrozzi: A Romance" (1986) (mini) TV Series .... Julia
■ティルダとジャーマン監督のコラボ『カラバッジオ』(1986)のレビューはびあんこ姐さんがしています。トラック・バックをチェック!

Key Words
映画 俳優 女優 ティルダ・スゥィントン
好きな俳優 | コメント(44) | 【2006/02/26 07:41】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
ギャグになっても『ソウ』はいい!
Sawシェアブログ111506に投稿

CAST & CREDITS
Produced: 2004
Directed by:
James Wan
Writing credits:
James Wan
Leigh Whannell
Cast:
Adam: Leigh Whannell
Gordon: Cary Elwes
Det. Sing: Ken Leung
Det. Tapp: Danny Glover
まさに今更って感じなんですけど、去年『ソウII』を観てから、もう一度観たいな~観たいな~と思っていたにも関わらず、最初観たときの恐怖が忘れられなかったのですが、やっと今回勇気が出ました!

でもやっぱ、ネタは既にバレバレだし、しかも晩メシの用意しながら観ちゃあ、さすがに怖くないよね~。オーブンに入っている、ロースト・ポテトとラム・チョップのおいしそ~な匂いが漂う中で、犬がテニス・ボール追っかけまわして遊んでる部屋でさ。

それに、今回怖くなかった一番の原因は、GOさんが書いたこの映画の、「恐怖と笑いは紙一重」レヴューを読んだあとだったから、もう、そういう風にしか観れなくなっちゃってるんですよ!

GOさんも指摘しておられる、あのアマンダが猿ぐつわマシーンをつけられてるシーンなんですが、今回私が大笑いしたのは、アマンダがやっとの思いで猿ぐつわマシーンをはずしてへなへなになっているところに、あのジグソウの人形がチャリンコに乗って出てくるところ!「おめでとう、アマンダ。みんな生を無駄にしているが、君は違う・・・」とか言いながら、チリン、チリンって!最初に観た時、この人形のイメージが怖くって怖くって、夢にまで出てきたのに、落ち着いてみるとギャグでしかないっ。

それに、ゴードン医師の奥さんと娘を捕まえている男が、聴診器で小さい娘の心拍を聞いているとき、目の前に拳銃をちらつかせて心拍を早めてみたりとか、アダムがタバコを吸って死んだふりするとこなんか、まんまギャグじゃないですか。初めて観た時は、暗~い映画館の中で、何が起こるかわからなくて、拳が白くなるくらい握り締めて観てたから、全然気がつかなかったよ。

でもやっぱこの映画は凄いインパクトあったのわかるなー、と思ったのは、人間のリアクションっていうのを良くわかっているからだなと思ったよ。アダムがしょっぱな水の中で目覚めるところとか、ゴードンが家族が危機に晒されていると知ったときとか、そういうリアクションがリアルで、それで怖くなるんだな。細かい演出だよなあ。

極め付けがやっぱりゴードンが足切るところでしょ。今回は「来る来る来る来る」とわかっていたけど、やっぱ怖かったよ!あの、携帯電話に届かなくて、家族に何が起こってるかわからなくて、だんだんゴードンがおかしくなってくる、あの段階が怖いもん!しかもそれを、何もできずに見ているアダムのリアクションも真実味があって、ありゃあコワイわな。

でもやっぱり、最後にジグソウが立ち上がって、「ゲーム・オーヴァー!」と言って去っていき、アダムの叫び声が尾を引いていくところはなんか笑ってしまうね。映画館で観た時は、観客から拍手が起こっていたけど、そのくらい緊迫した映画なのに、一旦ネタバレしちゃうとここまで笑えるっていうのも凄いもんです。

これを初見で笑ってしまったGOさんて、凄い人だったのね・・・。

Related Article
■GOさんの「恐怖と笑いは紙一重」レヴュー
■ま、かなり薄められてはいるけど、それなりにコワイ『ソウII』

Key Words
映画 ソウ ジェームズ・ワン リー・ワネル
笑った映画 | コメント(10) | 【2006/02/20 09:38】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『バス男』-この邦題は、納得いかないな!
Napoleon Dynamite

napoleon.jpg
CAST & CREDITS
Produced: 2004
Directed by: Jared Hess
Writing credits:
Jared Hess, Jerusha Hess
Cast:
Napoleon: Jon Heder
Kip: Aaron Ruell
Deb: Tina Majorino
Don: Trevor Snarr
ワタクシもいろいろな映画について感想を述べてきましたが、こんなに何を書いていいやらわからない映画もめずらしい。観ている最中はそこそこ笑っていたのですが、何が面白かったんだと聞かれると、あまりに内容がマイナー過ぎて説明できない。そんな訳で、いつも楽しみに読んでいる映画評論家のロジャー・イバートさんは、こういう映画でも感想を書いているのかなあ~と興味半分に覗いてみたら、書いてる書いてる。さすがプロ!きっちり字数もこなしているし、結構面白い視点で書いています。しかし、あまりこの映画好きではないらしく、星は1コ半しかあげてません。

イバートさんの意見では、人がこういう類のコメディを可笑しいと思う理由は、映画のキャラを見下して笑うか、キャラに親しみを感じて笑うの2つがあるのだが、ナポレオン・ダイナマイトの場合は、親しみを感じられないどころか、映画自体がキャラに親しみを感じてもらおうなどとしていない。もっと言えば、コメディ映画にもなってなくて、観客は、笑わそうとしていないところが可笑しいと判断して笑っているだけである。と言っています。さらに、「サンダンス映画祭では、エラく受けたらしいのだが、サンダンスの観客はいつもクールであろうとするので、こういう映画を観て笑わないとクールじゃないと思っているのであろうが、黙って観るというのが正当な反応のように思われる」と締めくくっています。

アマゾンで検索していたら、本とかはたくさんあるのに、DVDが見当たらなくておかしいな~と思っていたら、邦題は『バス男』とつけられているのを見て、唖然。これは『電車男』のもじりなんでしょうが、ちょっと安易過ぎやしませんか?!
■その他の関連商品
これを読んでワタクシは、うーん、自分もこれが可笑しいんだかなんだかわからないのに、これが可笑しいというのが現代の感覚、と勝手に判断して笑っていたような感じがしてきました。

しかし、その「現代の感覚」っていうのが何かな~と考えてみると、これがやはりイバートさんの洞察力はスルドイと思ったのですが、要するに、『ナポレオン・ダイナマイト』は、すごくださーくて救いのない男の子を描いているにも関わらず、見下すこともできなければ、親しみも感じない。なぜならナポレオンがかっこいいからなのでは?!

ワタクシ自身がわけわかんないながらも感じたことは、ナポレオンは学校でいじめられてるし、彼女もいないし、頭も悪そうだし、友達もいないのだけど、全く悲壮感がない、という点と、彼を馬鹿にしている、他の生徒達、もっと言えばこの映画に出てくる人みんなかっこ良くないという点。この2点を念頭に置いて観ると、ナポレオンは逆にかっこよくなってしまう。

最近はヲタとか萌えとかいって、そういう人たちが開き直って来ている傾向があり、この映画はそういう時代を象徴しているのではないかと思うのですが、イバートさんは1942年生まれの64才。ずっと映画を観続けて、感性は鈍ってないと思うのですが、この感覚はちょっと新し過ぎたのかもしれません。

映画 | コメント(3) | 【2006/02/20 01:54】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
チュチュの彼氏はサド・マゾ?!『セクレタリー』
Secretary

ワタクシの彼氏のアンちゃんは、優しくてとてもいい人だと思うのですが、1つ非常に残念なのは、映画に対する洞察力と言うものがゼロな点です。彼は、映画は大好きなのですが、感想と言うと「面白かった」か「つまんなかった」しかなくて、「なんでつまんなかったの」などと聞こうものなら「面白くないもんは面白くないの!そんなのに理由なんかあるかよ」と怒り出す。それとか、何かを象徴しているシーンとか「あれはなんだったんだろうね」とか言うと「意味なんかないよ、たかが映画になんでそんなにこだわるわけ?!」とプンプンしてしまう。こういうリアクションをするときは、たいてい、「答えられない質問をされた」と感じたときなので、本当に説明出来ないらしい。

セクレタリー スペシャル・エディション
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2002
Directed by: Steven Shainberg
Writing credits: Erin Cressida Wilson, Mary Gaitskill, Steven Shainburg
Cast:
Mr.Grey: James Spader
Lee: Maggie Gyllenhaal
しかしこの『セクレタリー』はちょっと違った!普段は私がピックした映画なんて観たくなさそーにするくせに、「こっちを先に観よう」なんて珍しいことを。しかも鑑賞中、いろいろなポイントを的確に指摘、アンちゃんがいなかったら「なんなの、この映画は!」で終っていたかもしれません。

物語は、主人公のリー(マギー・ジレンホール)がとある施設から開放されてくるシーンから始まる。そして、姉の結婚式に出たリーは、アルコール中毒の父親が披露宴で酔っ払っているところを見て動揺し、自室でたんすの奥に隠してあった、手の平大ほどの数々のはさみや刃物が入っている少女趣味な箱を出してくる。

ここですかさずアンちゃんが「そうか、この子は自分で自分を傷つける病気なんだな。心の痛みを忘れるために、身体に傷をつけるんだよ。さっきの施設は精神病院だな、多分。」

あ、そうなの。説明なかったらなんのことやらわからないところでした。

リーはタイピストの学校を無事に卒業し、ひょんなことからMr.グレイ(ジェームス・スペイダー)の法律事務所で秘書権タイピストの仕事を見つける。ボスのMr.グレイは、過去に何人も秘書をクビにしているらしく、すでに胡散臭い感じが漂う。仕事は、30年前の日本かよ!と言う感じの、タイプ、お茶汲み、ボスのランチを買いに行く、ランプの電球を変える、はたまたボスが間違って捨てた書類を捜すためにゴミあさりをするなどのスーパー雑用。しかしリーは、嬉々として仕事をこなしていく。

さて、リーは私生活も充実し始め、姉の結婚式で知り合ったピーターとデートをするが、たまたまこのデートを目撃したMr.グレイは、リーに冷たく当たるようになる。タイプミスを赤ペンでマークし、こっぴどくしかり、きちんとやり直すまで帰さない。その上服装がダサいとか、食べ過ぎるなとか言い出す。仕事でストレスを感じたリーは、自分を傷つけようとするが、それを目撃したMr.グレイは、リーを呼び寄せ、「君はもう自分を傷つけたりしない。いいね?」と言うと、リーはまるで魔法にかかったように「わかりました」と素直に聞いてしまう。

私が「ヘンな映画だな~」と言っているとアンちゃんが、「彼女は支配されるのが好きなんだよ」とわかったようなことを言う。ホンマかいな。

Mr.グレイの赤ペン攻撃は執拗に続くのだが、ある日リーは、いつもの通りタイプしなおしてMr.グレイの部屋に行ってみると、机に両手をついて、足を踏ん張り、タイプし直した手紙を読みなさいと言われる。リーが言われたとおりにすると、Mr.グレイは、ななんと、リーのお尻をパン!パン!とお仕置きし始めるのである!これがかなり痛そうなのだが、リーは、「ああん」なんて言って気持ち良さそうなんである。

「彼女は自分を傷つけなくなったから、これが好きなんだよ」と聞かれてもいないのに分析を始めるアンちゃんを尻目に、ワタクシは開いた口が塞がらない。

その後も首輪をつけられたり、馬の格好をさせられたり様々な方法でお仕置きされるリーなのだが、それが性的に高まるらしく、Mr.グレイのことを考えてマスターベーションするようになる。しかし、Mr.グレイの方は、どんどんのめりこんでくるリーをうざったく感じたのかお仕置きしてくれなくなる。なんとかお仕置きしてもらおうといろいろ策略を練るリーにうんざりしたMr.グレイは、リーをクビにし、新しい女の子を雇う。

最後は、紆余曲折を得て、Mr.グレイを愛していると悟ったリーがとうとうMr.グレイと結婚し、今や夫であるMr.グレイを仕事へ送り出す朝の風景で終るのですが・・・・

なんなんだ!この映画は!

と思っていると、アンちゃんがすかさず「SMだよ、SM。SM好きの人たちを描いた映画ね、これは。」

なんでそんなことわかるんだ、あんたは~!

Related Article
マギー・ジレンホールの映画偉人伝

ジレンホール家のDVD
マギー・ジレンホールはいわずと知れたジェイク・ジレンホールのお姉さんなんですが、顔も可愛くないし、身体も魅力的じゃないし、演技が秀逸というわけでもないし、あまり面白みのない女優さんですが、いろいろ興味深い作品に出演しているので、おいおいチェックしていくつもりです・・・


Key Words
映画 セクレタリー マギー・ジレンホール ジェームス・スペイダー スティーヴン・シャインバーグ
映画感想 | コメント(0) | 【2006/02/19 22:27】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
望郷の思いが募ります!『Shall We ダンス?』
shallwedance.jpg
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 1996
Directed by: Masayuki Suo
Writing credits: Masayuki Suo
Cast:
Sugiyama: Koji Yakusho
Mai: Tomiyo Kusakari
Aoki: Naoto Takenaka
Toyoko: Eriko Watanabe
Hattori: Yu Tokui
Tanaka: Hiromasa Taguchi
Tamura Sensei: Reiko Kusamura
Shall We Dance?

金曜の夜に久々に夜更かししていたら、テレビで日本版の『Shall We ダンス?』がやっていた。ケーブルとか持ってないんで、アメリカの民放でこんな洒落たことするなんて(しかも全編字幕!)あり得ねー、と思ったらやっぱり違った。TVオンタリオ、すなわちカナダの民放でした。デトロイトはカナダのウインザーと川を隔てているだけなので(川の名前忘れちったよ。詳しくは『ボーリング・フォー・コロンバイン』で観てください)、カナダのTVやラジオ番組が入ります。

『Shall We ダンス?』日本版は、出たときに観て、すごくいい映画だなと思ったので、もう一度観れて嬉しいです。しかも字幕だったので、日本語で観れたのはニ重の喜び。やっぱりアメリカにいると無意識のうちに日本風の表現が懐かしくなっちゃうというか、ほとんど望郷の気持ちで観ているから、ささいなことでも可笑しい。良く、アメリカの映画を観ると、日本人とアメリカ人で笑うところが違うというけど、日本に住んでる日本人と、アメリカに住んでる日本人でも、笑うツボが違うんじゃないかと思いました。

今回イジョーにウケたのは、主人公のサラリーマンと一緒にダンスを習っている、チビで関西弁をしゃべる服部さん?と、デブでめがねをかけている田中さん。主人公の杉山さんが一番覚えが悪くて、ステップがちゃんとできないのを、この二人が一緒に練習してあげるところ。

「はい、ベイシック!ベイシック!ぁニュー・ヨーク!ぁニュー・ヨーク!」

って服部さんが掛け声かけながら練習してるのがすんごい可笑しくて、「きっと日本に住んでる人はこんなの面白くもなんともないんだろうなー」とか思いつつほとんどヒステリー状態で爆笑してしまった。その後も、3人揃ってワルツの練習してるところとか、3人揃って出てくるとすごい可笑しい。あと忘れてならないのはやっぱり竹中直人!もうあの人が出てくるだけで空気が変わる!なんか、ああいう可笑しさってアメリカ人には作れないというか、可笑しさの質が違うような気がするんですがっ。

プラス、この映画がいいのはやはり、キャラが立っていることですね。一人一人、みんなに感情移入できませんか?杉山さんのミドル・エイジ・クライシス(『シティ・スリッカーズ』でもちらっと書きましたが)もそうだし、竹中直人演じる青木さんや、デブの田中さんが感じている「オレって、気持ち悪い?」という不安と焦燥、初老のダンスの先生やちょっと小太りのトヨコさんの、形は違うけどもダンスに対する情熱、まだ若いがゆえにプライドが高いマイさんが、そういう、いわば場末にいながらもダンスを大いに楽しんでいる人達を見て、自分の殻から抜け出してくる様子など、本当に納得行くお話です。そう思うと、主人公の杉山さんはダンスド素人で、マイさんはダンスの先生な訳だけど、マイさんと杉山さんの感情はシンクロしていて、二人とも同じドツボから一緒に抜け出して行く様が本当に「良かったね!」と素直に思える映画です。

周防正行監督作品
役者さんも皆良かったですが、この作品はやはり監督の周防正行さんがすごいのでは、と思いました。


今日観た映画 | コメント(8) | 【2006/02/12 22:57】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
アルゼンチン映画『Nine Queens』のアメリカ版リメイク『クリミナル』
Criminal

詐欺師として生計を立てているリチャード(ジョン・C・ライリー)は新しい相棒を探してLAのカジノにいると、無垢そうな外見のメキシコ移民の若者、ロドリゴ(ディエゴ・ルナ)がウエイトレスから小金を巻き上げようとしているのを発見、LAPDが詐欺師を逮捕するのを装い、ロドリゴを連れ出す。

クリミナル
dvd on amazon.com
NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち
こちらが原作のNINE QUEENS 華麗なる詐欺師たちdvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2004
Directed by: Gregory Jacobs
Writing credits: Fabian Bielinsky, Gregory Jacobs, Steven Soderbergh
Cast:
Richard: John C. Reilly,
Rodrigo: Diego Luna,
Valerie: Maggie Gyllenhaal
「俺が詐欺の真骨頂を教えてやる」とビバリー・ヒルズで様々な詐欺の手口を教えているリチャードの携帯に、妹のヴァレリー(マギー・ジレンホール)から電話が入る。ヴァレリーの働くダウンタウンにある高級ホテルのトイレで、リチャードの知り合いの詐欺師が具合が悪くなって助けを求めている。迷惑だから連れに来て!とまくし立てられ、ロドリゴを連れて行ってみると、この詐欺師が作った偽造小切手を見せられる。これがあまりに良く出来ているため、リチャードは、これを売る手助けをすることにする。ターゲットは、たまたまヴァレリーのホテルに泊まっていた怪しいビジネスマン風の金持ち、ハニガン。ヴァレリーの反対を押し切ってリチャードとロドリゴは、ハニガンと取引をしようとするが・・・。

この映画は『Nine Queens』という、アルゼンチンの映画のアメリカ版リメイクなのだそうです。エンドロールでプロダクションとしてジョージ・クルーニーの名前がでかでかと出ていて「これって、あのジョージ・クルーニー?」と思っていたら、なんでも監督のグレゴリー・ジェイコブスは、『オーシャンズ11』でスティーブン・ソダーバーグ監督のアシスタント・ディレクターだったそうで、そういう流れを考えればクルーニーさんの関連も理解できる。

原作の方は、ロジャー・イバートさんもかなり褒めていたのですが、こちら『クリミナル』の方は、今三くらいでしょうか。最後、ちょっとしたツイストがあるのですが、ホントに「ちょっとした」ひねりで、「ああ、そうだったのか」という感じ?それまでの話の進行も、退屈ではないけれども特に刺激的でもなく、悪い具合にテキトーなので、もし本編がすごいドキドキするような面白さだったら、あの最後は「ええ~!!!」と思ったのかもしれない。

なんといっても、主演の人たちに華がないのが気になるところ。ヘタクソな俳優だと言ってるわけではなくて、みんな名脇役として、それこそ色んな映画で見る人たちなのですが、やっぱり、主役を張るには地味な感じが否めない。

その中で、1人いいなあと思ったのは、ロドリゴ役のディエゴ・ルナ。『真実の行方』の時のエド・ノートンを彷彿とさせるような純粋無垢ぶりが良かった。この人のしゃべるスパニッシュは、舌足らずな感じが可愛らしい。メキシコ移民と思われるおばさんが、リチャードが英語でまくし立てると怒って話もしてくれないのに、ロドリゴがスパニッシュで、「おばさん、ごめんなさい」なんて言うと「ちょ、ちょっと待ちなさい」って話を聞いてくれたりとか。

でまあ、最後のひねりなんですが、カンのいい人はすぐわかっちゃうかも知れないな。私はちょっと知恵☆れなので、こういうの気がつかないのですが、その私でさえ、「お兄さんのリチャードは詐欺師で、妹のヴァレリーは堅気でホテルのコンシアージかなんかで地道に働いているのに、ヴァレリーの勤めているホテルであれこれやって、迷惑にならんのかなあ」とずーっと考えていました・・・・。

地味~な感じしませんか・・・・・
criminal.jpg


Related Article
ジョン・C・ライリー映画偉人伝
映画紹介 | コメント(0) | 【2006/02/12 04:31】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
マリファナ栽培に興味があったら-『Homegrown』
Homegrown

homegrown.jpg
CAST & CREDITS
Produced: 1998
Directed by: Stepen Gyllenhaal
Writing credits: Jonah Raskin, Stepen Gyllenhaal, Nicholas Kazan
Cast:
Jack: Billy Bob Thornton
Carter: Hank Azaria
Lucy: Kelly Lynch
Harlan: Ryan Phillippe
Danny: Jon Bon Jovi
Gianni: Ted Danson
Sierra: Jamie Lee Curtis
Malcom: John Lithgow
ジャック(ビリー・ボブ・ソーントン)、カーター(ハンク・アザリア)、ハーラン(ライアン・フィリペ)は、マルコム(ジョン・リスゴー)に雇われて、違法にマリファナを栽培している。ある日、ボスであるマルコムが何者かに殺され、殺人の嫌疑をかけられるのを恐れてマリファナ栽培地から逃げた3人だが、ディラーであるマルコムがいないことには、商売にならない。逃げるときにざっと持ってきたマリファナを他のディーラー(ジョン・ボン・ジョビ)に売ろうとするが、「なんでマルコムのところで働いているのに、俺に売りに来るの?」と突っ込まれてしまう。そこで、3人の中では一番頭の切れるジャックがマルコムを装い、マルコムとして商売を始めるのだが・・・・・。

この作品は、『ブロークバック・マウンテン』『ジャーヘッド』で人気上昇中の、ジェイク・ジレンホール(ギレンホール改め)のお父さん、スティーブン・ジレンホールが監督、脚本しています。その上、お母さんのナオミ・フォーナーが製作に参加、お姉さんのマギー・ジレンホール、そしてジェイク君自身も端役で出演と、家族総出で下町の印刷工場みたいな映画です。

映画としては完全にB級なんですが、マリファナというものがどういう風にできるのかがわかったことだけは、面白かったです。この映画の中では、マリファナを栽培している山は、マルコムの所有地のようなんですが、多分、自分のものでもない土地に勝手に植えちゃってる人もいるんだろうなあと思いました。主人公の3人は、もうそこにキャンプ張っちゃって、なんかバケーションの森林浴みたいな感じで、楽しそうです。マリファナの木は成人男子位の背丈で、ばっさばっさと切り取って、ビニールで包んで、カーターの元恋人、今セックス・フレンド/ビジネス・パートナーのルーシーの家に運び、そこのダイニング・ルームでみんな仲良く、鼻毛を切るくらいの小さなはさみで、茎に付いている藻みたいなのを、丁寧に切り取って行く。それがあの、良くビニール袋に入って売られているウィード/ポット/グラス/マリファナなわけですが、この工程も全部手作業で、こちらもまさに家庭内工業!

どんどん商売が大きくなっていくにつれ人手が足りなくなり、山での刈り入れには大学生位の男の子たちを雇い、家で鼻毛用はさみでの切り取り作業には移民のおばさん連中を雇ってくるのですが、ああいう仕事ってどこで見つけてくるんだろう?あんなフツーっぽい人たちを雇って、誰もタレコミしないんだろうか?なんか普通の農家を見ているみたいで可笑しかったです。

あと、「リッパー」と呼ばれる、マリファナ栽培地を襲ってくる一団がいるのが笑いました。アラビアン・ナイトみたいなデカイ刃物持って、大勢でわーっと山の中に入ってきて、マリファナを盗むのです。なんかエラク原始的にせめぎ合いながら商売しているんだなあとある意味感心してしまいました。

ラブリー&アメイジング』の時も、最初の45分間みっちりジェイクくんが出てこなかったので、今回は余裕で待っていましたが、最後までジェイクくんは現れず、エンドロールが始まってしまい、「あれれ、見落としたか!」ともう一度、今度はマイルドな早回しで全編追って見ましたが、やっぱり出てきてない。しかし、エンドロールを良く見ると「Jake/Blue Kahan Jake Gyllenhaal」とクレジットされてるじゃないか。つーことは・・・

カットされてるらしい!

ジレンホールのおとっつあん、結構キビチーなあ。息子さんのキャリアを考えて、ワン・シーンくらい残しておいてくれればいいのに。それともキャリアの妨げになるほどひどかったのかしら?!

Key Words
映画 マリファナ ジェイク・ジレンホール マギー・ジレンホール

ジレンホール家のDVD
一家総出で映画関係なんで、まとめると結構ありますが、この映画はVHSしかありません!マリファナ栽培にご興味のある方はこちらでお買い求めください。
movie | コメント(7) | 【2006/02/12 02:10】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
いい映画、なハズ!ガス・ヴァン・サントの『ラスト・ディズ』
GUS VAN SANT's Last Days

これさ~、ガス・ヴァン・サント監督じゃなかったら、「んなんじゃこらぁ!」ってちょっとケリの一つも入れたくなるんですけど、ガスたんだから、「途中で居眠りしても、いい映画、なハズ!」という気になって来るから不思議です!

lastdays.jpg
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Gas Van Sant
Writing credits: Gas Van Sant
Cast:
Blake: Michael Pitt
Luke: Lukas Haas
Asia: Asia Argento
Scott: Scott Patrick Green
えーっと、この映画は、インデペンデントの巨匠(なの?)ガス・ヴァン・サントが、ニルヴァーナのカート・コベイン(コバーン改め)の自殺にインスパイアされて作った映画なんですが、もうインデペンデントしまくってます。しょっぱな、カートと思われる青年が、森の中を汚いTシャツで歩き回り、川で泳ぎ、焚き火をし、土を掘り返し、女の下着を着てライフルを持って歩き回り・・・・つーのがセリフなしで延々続きます。ワタクシは、夜も遅かったし、ここですぅっと眠ってしまったのですが、はっと目が覚めてみても、同じシーンであんまり進展がなかったようで、それが自分が寝ていたのがホンの数秒だったためか、映画の話が進んでないだけなのかわかりませんでした。

カートであろうと思われる男の子は、あまりはっきり顔が映るショットがないんですが、髪型といい面影と言い、間違いなく似てる子を連れてきたと思われます。他の登場人物は、カートと一緒に住んでいたと思われる人たちなんですが、ベースのクリス・ノヴォゼリックに似ているやつはいなかったけど、デイヴ・グロールっぽいのはいたので、彼はカートと一緒に住んでいたらしい。

とにかく、一緒に住んでいる他の人たちはいつもつるんで遊んでいるのに、カートは誰ともしゃべらないし、電話にも出ない。友達が心配して見に来たりしても、逃げまわって会いたがらない。

そしてカートは1人で女装したり、マカロニ&チーズを作って食べたり、ドラムを叩いたり、ギターを弾いて歌を歌ったりして過ごす。

一緒に住んでいる人か、そのお友達かわからないんだけど、たまーにカートに話しかけに来る男の子がいて、その子が「日本に行ったとき、芸能人らしい日本の女の子と寝てさー、すごいキレイな子で楽しかったんだけど。その娘が良く電話をくれるんだけど、俺付き合えないし。そいで、その娘のために歌を作ったんだけど、詩の方がイマイチなんで、助けてくれないかなあ・・・・・。」などと話しかけるんですけど、そうすると必ずデイヴ・グロールらしきヤツがその男の子を呼びに来て、会話を断ち切っちゃう。その男の子とデイヴはセックスしているようなんで、焼きもちなのかもしれないが、この話に象徴されるように、カートには友達もなにもいなかったみたい。

実際、ワタクシが居眠りしちゃったと言ったけど、これはカートの生活がいかに退屈だったか、空虚だったかを伝えようとしているのかもね。「これじゃ自殺したくなるわな」って思ったもん。でも可哀相なんだけど、何もしてあげられないって感じ。本人が固くかたーく閉じこもっちゃってるの。もう手遅れっていうか、誰もあの殻は割れそうにない、みたいな。そういう風に一所懸命マジメに観ようとしているワタクシでさえ、居眠りしちゃったりするのだから、本人も「ああ、もうイヤ。眠ってしまいたい・・・」というような気持ちで、死にたかったのかもしれない。

んー、やっぱりいい映画だったのかな?




Related Link
Double Edgeのにぃ3さんが、ニルヴァーナのアルバム『Nevermind』のレヴューをしている!

Related Article
◆チュチュも懺悔します・・・・・ニルヴァーナ『In Utero』

ガスたん監督作品
結構いろんな作品録っていたんですね。私の好きなのは『ドラッグ・ストア・カウボーイ』まだ18歳位のへザー・グラハムが、薬物中毒のヒッピー役で出ていてすごい可愛いんだ!
洋画 | コメント(12) | 【2006/02/07 11:12】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
デトロイトより愛を込めて-ローリング・ストーンズのスーパーボウル・ハーフタイム・ショウ!
Rolling Stone's Live in Detorit

Super Bowl 2006 Half Time Show

今、やってますよ~、目の前で!もちろんTVですけど、デトロイトにいるんだねぇ、と思うと感慨深いな。私はストーンズ、東京ドームに来たとき観たことあるんですけど、何年だったっけ?92年かそんなもん?なんかさー、『Start Me Up』出したとき「げー!ミックったら、シワだらけ~!」って思ってから、1歳も年取ったように見えないんだけど、サイボーグかなんかなのか、こいつらは。

あ、『Satisfaction』が始まりましたよ。オープニングは『Start Me Up』、2曲目は知らない曲だった(ごめん、ファンじゃないんだよ)。ステージはでっかい唇と舌を形どってあり、デザイン、色共にとってもオサレ!いやいや、デトロイト万歳!って感じです。舌の部分のところにもお客さん入れるようになってて、あそこにいる人はヲタ・ファン、もしくは凄いコネを持っている人たち?! 

ああ、花火も上がってますよ。良く観たらベースの人は黒人の方で、どう考えてもオリジナル・メンバーじゃないね。誰だっけ?ベースって。死んじゃったんだっけ?それにドラムの人なんかも良く見ると動きがおじいさんぽい感じね。でもこの人若いときから老けた感じだったからね。

あれれれれ、もう終っちゃうの?! なんだよー、3曲しか演んないのかー、つまんない!!

お粗末なコンサート・レポートでした!

rollingstones.jpg
ホント、いくつになったのかなあ、この人たち。もう凄いとか言うより、怖いよ!


Related Article■『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』映画レヴュー

Key Words
音楽 ローリング・ストーンズ

ストーンズのレコード
あえて「レコード」と言わせていただきます、ストーンズの場合。
今日の1曲 | コメント(5) | 【2006/02/06 10:10】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
ずっと思っていた人との再会・・・あなたならどうする?-『ビフォア・サンセット』
Before Sunset

ジェシー(イーサン・ホーク)は、23歳のときヨーロッパを一人旅し、汽車の中でセリーヌというフランス娘に出会う。意気投合したはいいが、ジェシーは次の日の朝にはアメリカへ帰る飛行機に乗らなければならない。限られた時間の中で急速に親しくなっていった二人は、電話番号も住所も交換せず、ただ半年後にこの、同じプラット・フォームで会おうという約束だけして別れる。

それから9年後、ジェシーはこのときの思い出を元にベストセラー小説を書き、作家としてヨーロッパに戻ってくる。パリの本屋のサイン会に現れるセリーヌ。カフェでお茶でも飲みながら近況報告をし合おうということになるが、今回はジェシーの飛行機が発つまで2時間ほどしかない・・・。

ビフォア・サンセット / ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 ツインパック (初回限定生産)
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced:2004
Directed by: Richard Linklater
Writing credits:
Richard Linklater, Kim Krizan
Cast:
Ethan Hawke: Jesse
Julie Delpy: Celine
んー、やっぱり二人は、半年後に再会しなかったのか!一作目の恋人までの距離(Before Sunrise)』を観た人にとっては、そこが気になったところでしょう。セリーヌはおばあちゃんの葬式があって行けず、ジェシーはななんとアメリカから行ったのに、待ちぼうけ食らったわけです。

それから9年もの月日が流れ・・・正直言って、二人ともトシ取ったなあと思ったよ。23才のときは、二人ともプクプクして可愛かったのに、今は、まあ別に見苦しくもないけれど、☆ステキに歳を取りました☆って感じじゃなくて、なんか生活に疲れてやつれていて、現実的でした。

ジェシーは今でもセリーヌのこと好きみたいで、9年前にウィーンで待ちぼうけくらったときの気持ちを考えると可哀相だなあと思った。セリーヌの方は仕事の話を夢中でしたり、考え方もしっかりしている「自立した女」って感じで、あーこの人はもうジェシーは卒業したんだなあ、という風に見えた。

それでなくても、ジェシーは結婚して子供もいるんだし、「どうなって行くんだろうなあ、この物語は」と思っていたら、ジェシーもセリーヌも段々と、今でもお互いのことを思い合っているということが言葉の端々に出てくる。

その辺のくだりが結構身に詰まされましたね。二人とも色々な人と出会い、別れてきたわけなのですが、どうしてもあの23才の時の人を超える人が現れない。特にセリーヌの方は、今まで付き合ってきた男達はみんな、セリーヌと別れてからすぐ結婚する。そしてセリーヌに、「君のおかげで本当の愛というものを知ることができ、それでこんなステキな結婚ができた。ありがとう。」って言うんだって。「ふざけるなぁ~!」と泣きながら怒っているセリーヌが可笑しかった。でもセリーヌは「あの人たちが私に求婚しなかったのは、私が『この人じゃない』と思っていたのがわかっていたからよ」という。

この映画の中で、なんどもなんども繰り返される「9年前のあの時、二人がウィーンで再会していたらどうなったか」というテーマなんですけど、どうなんでしょうね。しばらく付き合って別れたかもしれない。結婚してずーっと一緒にいたかもしれない。運命の人って、本当にいるの?赤い糸って、本当にあるの?わからない。でもこの9年の間、二人とも「あーあの時電話番号を聞いておけば!」とか思いながら暮らしていたのだもんなあ。家中の皿を割りたくなるようなフラストレーションですね。

そして今、再会して、じゃあこれから付き合おうといっても、難しそうだよね。ジェシーは子供がいたりとか、住んでるところも違う国だし。あなたならどうする?!

最後、セリーヌが「あなた、もう飛行機に間に合わないわよ。」というと、ジェシーが「わかってるよ。」と言って終っちゃう。これからどうなるかはわからないけど、とりあえずこの二人が再会できて良かった!というラストではあった。

sunset.jpg
こう言っちゃあなんなんですが、イーサン・ホークって年取ったらなんかチンピラみたいになっちゃいましたよね


イーサン・ホーク出演作品
DVD | コメント(8) | 【2006/02/06 06:33】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
ルーファス・ウェインライト-心臓鷲掴みにされるような曲 『The Maker Makes』
The Maker Makes

by Rufus Wainwright

One more chain I break
To get me closer to you 
One more chain does the maker make
To keep me from bustin' through

One more notch I scratch
To keep me thinkin' of you
One more notch does the maker make
Upon my face so blue

Get along, little doggies
Get along, little doggies

One more smile I fake
And try my best to be glad
One more smile does the maker make
Because he knows I'm sad

Oh Lord, how I know
Oh Lord, how I see
That only can the maker make
A happy man of me

Get along little doggies
Get along little doggies
Get along.....
お前に近づこうと
ひとつ足かせを壊す度
これ以上罪を犯さないようにと
神が新しい足かせをつける

会えない時に思えるように
思い出を心に刻み付ける度
神は私の陰気な顔に
またひとつ、罪人の印を刻む

仔犬たちよ、仲良くするんだよ
いつまでも仲良く・・・・

精一杯幸せであろうと
微笑を作るとき
神もまた微笑を作る
私が不幸なのを知っていながら

神様、どうしてなのかわかりません
どうかわかるように教えてください
なぜあなたは
私を幸せな男に創って下さらなかったのか

仔犬たちよ、仲良くしなさい
いつまでも
いつまでも・・・・・


『ブロークバック・マウンテン』のサウンド・トラックの記事で取り上げたルーファス・ウェインライトの『The Maker Makes』、聴けば聴くほどいい。歌詞もすごく気に入りまして、皆さんにも見ていただきたいなと思い、載せました。訳はワタクシの意訳ですので、納得行かない点もあるかとは思いますが、クリスチャンの友人に歌詞を見てもらって、彼女の神様観を参考にして、それに私が映画を観て感じたエニス(イニス)の感情を思い浮かべて訳しました。




ブロークバック・マウンテン サウンドトラック
■チュチュの関連記事はこちら

Key Words
音楽 ルーファス・ウェインライト
今日の1曲 | コメント(6) | 【2006/02/05 00:55】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
こんな旅行がしてみたいですね!『恋人までの距離』
Before Sunrise

ワタクシが尊敬する、Una NocheさんとGOさんが「良い良い」と絶賛されていたこの『Before Sunrise』。ヨーロッパを旅行中のアメリカ人の男の子、ジェシーが、フランス人の女の子、セリーヌと出会い、恋に落ちるというもので、Una NocheさんもGOさんも、このカップルの会話の感じや、しぐさや、なんかそういうものがいいと書かれていたと記憶していますが、私は映画しょっぱなで、このカップルに感情移入できなくって、汗。

before_sunrise.jpg
dvd on amazon.com
この↑カバーの下の方に"Two Thums Up - Syskel & Ebert"と書いてあるのが、小さくて見えないかもしれませんが、このsyskel(シスケル)さんって、イバートさんとコンビを組んで日曜の朝の映画評をする番組をやっていたんですが、脳腫瘍かなんかでだいぶ前に亡くなっちゃったんですよね。イバートさんは、今でも新しいパートナーと同番組をやっているはずですけど、シスケル&イバートはボケとツッコミが絶妙で面白かったなあと、ちょっと思い出してしまいました。
CAST & CREDITS
Produced: 1995
Directed by: Richard Linklater
Writing credits:
Richard Linklater, Kim Krizan
Cast:
Ethan Hawke: Jesse
Julie Delpy: Celine
なんでかっていうと、このイーサン・ホーク演じるアメリカ人の男の子が、私の印象にある「アメリカ人の典型的イクナイところ」ってイメージそのまま!まー、自分の得意なことはぺらぺらぺらぺらしゃべるけど、人が言ったことは聞いてないし、エラソーなこと言う割には内容がおおざっぱで、ディテールが大事なワタクシが「ちょちょっと待って、これこれこういうことを言いたいわけ?」と確認入れると「まあいいんだよ、それは。うーん I don't know」とかいう感じ。アンちゃんも時々こういうことするんでムカつくんだよなー。それが良く出ているのが「Q&Aの時間」のシーンで、ジェシーがお互い交互に質問しあおうと提案し、相手には込み入った回答を要求するのに、自分は答えたくないことには答えない!さらに、「輪廻転生についてどう思う?」なんて質問しながら、彼女の意見には興味がなくって、自分のわけわかんない理論をとくとくと話し、彼女が質問すると答えられないもんだから「さ、もう電車を降りよう!」と唐突に会話をやめてしまう。こういうのに日々囲まれて生活しているもんで、「なんでこんな男と恋に落ちるんだよぉぉぉぉ」と非常に納得が行かない。

でも、この映画のヨーロッパの町の映し方、見せ方がいいねえ。これ観るとまたヨーロッパに行きたくなってしまうよ。石畳の小路や、可愛い電車がガタゴト走っている後ろに壮言な感じでそびえたつ教会や、古い建物。そしてなんと言ってもイイのが、この町の人たち!一番面白かったのが、ジェシーとセリーナが電車を下りた後一番最初に話しかける、趣味で演劇をやってるというちょっとヲタっぽい男の子たち。なんちゅーか本中華、ヨーロッパ人ぽいユーモラスな感じが良く伝わってきて笑っちゃったよ。そのほかにも、ジプシーっぽい手相見るおばさんとか、道端で詩を書いている売れないゲージツカみたいな男の子とか、真夜中でも開いているカフェで集ってる人々、それにジェシーの話を聞いて赤ワインをくれるバーテンのおっさん・・・・。非常に「ヨーロッパ」してるんだけど、わざとらしくなく、すごいいい感じ。

それに、これって海外旅行の理想の形だと思いません?ツアー・ガイドについて観光名所に行くんじゃなく、街を歩いて、疲れたらカフェで一服、たまたま良さそうなライブ・ハウスが現れて、ちょっと入って地元のミュージシャンの音楽を聞く。ジプシーの占い師が寄って来て手相を見てくれる。道端に座っているゲージツカとおぼしき男に詩を書いてもらう・・・・。しかも、旅の途中で出会った人と人生や愛について語らいながらですよ!一人旅はつまらないが、いつも見ている顔と共に旅行はしたくないなあと思っても、なかなかこんなおあつらえ向きの状況になるってことないもんね。

そんな感じで、映画の雰囲気がいいので、ジェシーに対するワタクシの私的な感情はどうでも良くなってきてしまい、「まー、いいか、セリーヌが惚れちゃったんだからしょうがない」とか思えるようになってくる。それにそもそも、ジェシーのキャラは「典型的なケーハクアメリカ人 in ヨーロッパ」っていうのを反映しているのであるから、あれでいいわけで。そういう人でも、色々話していくといい事も言うわけで、あの「いい父親になるとか、夫になるっていうのは、怖い」とか言い始めるくだり、なんか男の子の本音らしきものが聞けて、「へぇぇ~」と思ってしまったよ。そういうダイアローグの端々に見えるそれぞれの人生観や、恋愛観なんかも結構説得力あるんだけど、かといって重くもないし、説教臭くもない。イイ感じの恋愛映画ですね。

でもこれね、半年後に再会する約束をして、その模様も続編『ビフォア・サンセット』として映画になっているの(明日観ます)。なんかコワイよ~!続編って良くないって映画界の不文律であるし、恋が冷めてしまうというのも人生の不文律だし、どうかな~と思うけど観たいし~!

チュチュが観た恋愛映画
■一風変わっています『クローサー
■非常に冷めた結婚・浮気観『グッド・ガール

イーサン・ホーク出演作品
映画感想 | コメント(4) | 【2006/02/04 21:02】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
【閑話休題】酒バトン
I don't need the booze to get a buzz on

酒バトン

私はもともと酒は弱いしおいしいとも思わないので、基本的に酔っ払うのが好きなだけなんですが、近年では外では全く飲まなくなりました。と言うのは、アメリカだと酒を買うとき、レストランでも酒屋でも、IDを見せなきゃならないんですけど、日本人は若く見えるので、ID見せると「ええ~~~!!!!こんなに行ってるの?!」と店員が大騒ぎするのが嫌で。ほっといてよ!

■酔うと基本的にはどうなりますか?
-普段からおしゃべりなのに、もっともっとおしゃべりになる。その上、踊ったり、歌ったり、映画のセリフの物まねしたり、脱いだり、叫んだりします。

■酔っ払った時の最悪の失敗談はなんですか?
-言えないよ~!

■その時はどの位飲みましたか?
-多分、キリン一番の1L缶を5本くらいつまみなしで飲んだんじゃない?

■最悪の二日酔いはどんな感じでしたか?
-あんまり二日酔いしない。

■酔っ払って迷惑かけた人にこの場で謝りましょう
-お互い様だ!

■冷蔵庫に入っているお酒の量は?
-冷蔵庫っていうか、その辺に転がっているのは、中国食料品店でおいしそうと思って買ったら激マズだったライチ酒が一本まるまる残っているのと、クリスマスに貰った赤ワインも開けずに取ってあります。

■好きな銘柄は?
-ない

■最近、最後に飲んだお店は?
-忘れた。あー、去年の正月に日本に帰ったとき、フグちり屋で飲んだ。次の日、アメリカに帰る飛行機の中で6時間ゲロ吐き続けました。牡蠣フライが当たったの!

■よく飲む思い入れのある酒
-飲むときは、白ワインが好きだけど。

■バトンを回す人
-廻したいような人は既にやっているようなので、興味のある方は、どうぞ。
バトン | コメント(2) | 【2006/02/04 03:29】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
【閑話休題】-あなたを***に例えると?
Author's Coffee Break

あなたを***に例えると?

MSN時代からのブログ友達、メタバカさんから回ってきた***に例えると?バトンです。ちょっと面白いから、コーヒー・ブレイクにやってみましょう!

■自分を色に例えると?
-好きな色は若草色なんだけど、そんなに清純無垢ではないので、バーガンディ。ロン・バーガンディは関係ありませんよ!赤ほど派手でなく、紫ほど妖艶でなく、茶色ほど地味でもない。

■自分を動物に例えると?
-ビーバー。Winona's Brown Beaver! あんまり意味はありません。匂いを嗅ぐとき、鼻がヒクヒク動くから?

■自分を好きなキャラに例えると?
-『シュレック』『シュレック2』の、赤頭巾ちゃんのおばあさんに化けたオオカミ。いつも寝っころがって本を読んでいて、「What?!」と言うところが。

■自分を食べ物に例えると?
-バナナ。黄色くて、栄養満点なのに、なぜかたくさん食べると気持ち悪くなる。


面白いと思った方は、やってみてくださいね。さ、ワタクシも仕事に戻らねば。
自我介紹 | コメント(5) | 【2006/02/01 23:06】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋


「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。