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『マイ・プライベート・アイダホ』-アート的リヴァーとキアヌ
My Own Private Idaho

いや~これ当時は若手2大アイドルのキアヌ・リーブスリバー・フェニックスの共演ということで、世界中の腐女子が萌え狂った映画なんですけど、今回観たら、一番萌えてるのは監督のガス・ヴァン・サントだと思いました。

My Own Private Idaho
dvd on amazon.com
Produced: 1991
Director: Gus Van Sant
Writing Credits: William Shakespeare, Gus Van Sant
Cast:
Mike: River Phoenix
Scott: Keanu Reeves
Bob: William Richert
Budd: Flea
Hans: Udo Kier
Carmella: Chiara Caselli
ガス・ヴァン・サントって、同性愛者でしたっけ?なんか、ソフィア・コッポラに匹敵する「自分の趣味丸出し」ぶりだなあ~。リヴァーは、ストリートに住む男娼・マイクで、ナーコなんちゃら、という病気で突然どこででも眠ってしまう。無防備に眠っている、金髪がふさふさした、すっっっっっっごい痩せてるリヴァー・・・・・。これが趣味でなくてなんなんでしょう。

その眠ってしまったマイクをかいがいしく世話するのが、ブルネットにきりりとした、エキゾチックな顔立ちのキアヌだもんなー。しかもキアヌ演じるスコットは、マイク同様男娼をしながらストリートで生活しているが、実は市長の息子で、21歳の誕生日になったら多額の遺産を相続し、一家を継ぐことになっていて、今の生活は単なる「社会に対する反逆」としか思っていない。

ウィキによると、同性愛とか、崩壊家庭とか、テーマがテーマなので、若い俳優たちが仕事を請けてくれるのか、製作者側はすごく心配していたらしいのですが、意外にもキアヌのエージェントは二つ返事で「やるやる」と言ってきた。しかしリヴァーの方は、本がリヴァーのところまで辿り着く前にエージェントがもみ消したらしい(リヴァーのお母さん?)。

で、たまたまキアヌがリヴァーと個人的な友達だったので、脚本を届けてくれるように頼んだら、キアヌは自分ち(場所忘れた)からリヴァーの住むフロリダまでバイクで旅をし、脚本を渡したという、まるでこの映画の1シーンのようなエピソードが残っている。

一番見ものなシーンは、マイクの母を訪ねて、マイクとスコットがバイクで旅をしている途中、夜たき火を囲んで座っていて、マイクがスコットに告白する場面。スコットは、自分は商売で男と寝るけど、実はゲイではないんだ、とやんわりマイクを振る。すると、「わかってるよ・・・・」と身体を前後に揺すりながら、

I really wanna kiss you, man....

ってマイクが言う。これ、ゲイの人が見たら、胸がキュウウウウンってなっちゃうんじゃないかなあ。するとスコットは、マイクを「ほら、抱きしめてあげるから。一緒に寝よう」と言って、二人は抱き合ったまま眠るのですよ~!これモロ妄想の映像化だ~。

あと、旅の途中でドイツ人の男性(ウド・キア)とお金のために寝る2人なのですが、セックスシーンをストップモーションで撮ってるんだよね。これは印象的だった。しかも、フィルムを止めているんじゃなくて、本当に役者がそこで止まっている。だから、ちょっとグラグラしたり、ぴくっと動いたりするの。でも表情とかも作ったまま止まってて、なんだかとても面白いシーンになってます。

キアヌってあんな腐女子ウケしそうな容姿ですが、実は学校でフットボールをやっていたり、結構マッチョなところがあって、このゲイ・セックスのシーンは、実際にセックスの演技をしているわけでもないのにすっごいイヤだっらしく、「2度とゲイ・セックスのシーンはやりたくない」と言っていた。キアヌってこの頃、ほとんど女の子との噂がなくてゲイだと思ってたんだけどな。

この映画では意外にもキアヌがいい演技しているんだよね。キアヌってさ、しゃべり方というか、セリフの間というか、なんだかぎこちなくて、見てて居心地悪いんだけど、この映画ではすごく自然なの。時々、いつもの「居心地悪いキアヌ」になったりもするんだけど、だいたいはすごいいい感じ。

で、遺産相続したあと、今までのきったねー革ジャンとかから急にビシッ~!っとスーツ着て出てくると、イッジョーにカッコいいんだよね。これもガスたんの趣味丸出しだな~。

ストリート・キッズたちは、廃屋になったシアターだか、大きな建物にみんな一緒に住んでるんだけど、この中で舞台みたいなお芝居が繰り広げられる場面がある。で、後で調べたら、キアヌ演じるスコットってのは、シェイクスピアの『ヘンリーIV』にユル~く基づいているらしい。キアヌって、シェイクスピアとか舞台嗜好があるらしいんだけど、この人の演技ってもしかして、舞台演技だから映画ではぎこちない感じになっちゃうのかしら?

この舞台劇のシーンは学芸会みたいだった。映画全編を通して、すごく素人っぽさというか、青臭さというか、表層的な感じがした。マイクもスコットもすごくユニークなキャラなのだけど、、それを掘り下げて行くといういより、アートとして捕らえようとしている、という印象を受けた。

Key Words
映画 マイ・プライベート・アイダホ ガス・ヴァン・サント

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今日観た映画 | コメント(3) | 【2009/02/22 21:26】
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『初体験/リッジモント・ハイ』-普遍的だけど色褪せてる
Fast Times at Ridgemont High

この映画、ほとんど伝説と化していたので、いつか観てみたいと思ってました。聞いた話では、この映画の原作は、キャメロン・クロウが19歳だか20歳の時に「やっぱり高校くらいは出て置かないと」と思い、編入した高校で見た生徒の実態が面白くて本を書いたってことなんですけど、ティーンエイジャーの実態を観察するためにわざわざ高校に編入した、という説もある。いずれにしろこの年頃って、1、2才違うと物の見方や感じ方が大きく変わる時期なので、19歳のキャメロン・クロウにとって、ほんのちょっぴり年下の高校生たちは、奇異な生き物だったんでしょうねえ。特にキャメロンは、若くしてロック・ジャーナリストになり、普通の高校生とは違う生活してたんだろうし。

Ridgemont High
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Produced: 1982
Director: Amy Heckling
Writing Credits: Cameron Crowe
Cast:
Jeff Spicoli: Sean Penn
Stacy Hamilton: Jennifer Jason Leigh
Brad Hamilton: Judge Reinhold
Mike Damone: Robert Romanus
Mark Ratner: Brian Backer
Linda Barrett: Phoebe Cates
Charles Jefferson: Forest Whitaker
Vincent Schiavelli: Mr. Vargas
Stoner Bud: Eric Stoltz
Brad's Bud: Nicolas Cage
Beautiful Girl in Car: Nancy Wilson
でもこれを見るとアメリカの高校生って基本的に変わってねー、と思う。今、自分が実際に見かける高校生もそうだけど、『スーパーバッド』とか映画で見ても、ショッピング・モールで社交してー、ゲーセンで遊んでー、マリファナ吸ってー、セックスのことばっか考えてるという。

ただ、82年当時には、この映画ってかなり赤裸々に高校生の実態を描いていたのかもしれないな。まだ13歳のステイシーが、早く初体験したくて、親友で年上のリンダに色々ご指導を受けながら(カフェテリアでにんじんを使っておふぇらの練習とか)、同じモールの電気屋で働いてる26歳の男とか、学校の年長さんとやっちゃって、まんまと妊娠するという。

しかし2007年の『ジュノ』と違って、赤ちゃんを殺せない、里子に出そうなどと言わず、あっさりクリニックで堕ろしちゃいましたけどね。このステイシー役のジェニファー・ジェイソン・リー、この人はなんだか華がない人だねえ。可愛いんだけど地味~な感じ。そこがこの人の個性なのでいいことなのですが、あの地味さはどこから来るのかと思います。

ステイシーの親友、リンダ役のフィービー・ケイツは、昔ちっとも可愛いと思わなかったんだけど、今観るとすごい可愛い。大胆なヌードもあって、すっげえいい身体してるし。この人の映画って『グレムリン』くらいしか見たことなく、清純派なのかと思っていたら、この映画では年上の男と付き合っていて、セックスのこと知ったかぶりしている高校生の女の子役で、私的には意外でした。

ステイシーのお兄さんのブラッド役の人も、80年代後半の映画にバンバン出てましたけど、今はほとんど見ないね。このブラッドの友達という役柄で出てるニコラス・ケイジが、最後までわからなくて見直したら、いつもブラッドといるんだけど、セリフがないの。見た目も冴えないし、この人がビッグ・ネームになって、結構可愛いブラッドの役の人が消え去っちゃったってのも面白いです。

で、この映画が伝説になった所以ってのは、多分ショーン・ペンが演じたサーファー・デュードだと思うんだよね。映画見ると、単なるサイドキックっていうか、コメディ担当の脇役にしか見えないのですが、DVDのカバーにも載っちゃってるし、のちの『ビーバス&バッドヘッド』とか、『ビル&テッド』のモデルになったんじゃないかと思わせるこのボケキャラ!フォルクスワーゲンのワゴンでしょっちゅうハッパ吸ってて、授業が始まるチャイムが鳴ると、ドアがバターンと開いて、煙と共にサーファー・デュードが3人くらい出てくるのだけど、ショーン・ペン、スケボー抱えたままマジにごろごろ!って落っこちてきて笑った。

そのショーン・ペンのサーファー・ストーナー友達に若き日のエリック・ストルツ(ちょおおおお可愛い)、高校のアメフトのスターにフォレスト・ウィッテカーと、意外な出演者もいる。あ!あと「Beautiful Girl in Car」としてクレジットされているのが、後にキャメロン・クロウの奥さんになる>ハートのナンシー・ウィルソンなのですが、全然気が付かなかった。ナンシーがブラッドに笑いかけているところを延々撮っているのですが、なぜこのシーンをこんなにしつこく見せているんだろう?と考えて「あ、もしかして、この女はオカマなんじゃないかな」なんて全く見当はずれのことを考えてた。で、あとでそのオカマがナンシー・ウィルソンだと知って「ええええええ~~~!!!」だってやたらごつい顔してたんだもーん。

まあそれなりに面白かったんですけど、かなり色褪せてて、「ああ~今観ても素晴らしい!」って感じの映画じゃありませんでした。やっぱこの映画が未だに語り継がれているのは、キャメロン・クロウ原作ってことと、のちのち大物になる役者が出ているからかなと思いました。

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key Word
映画 エイミー・ヘッカリング キャメロン・クロウ ショーン・ペン ジェニファー・ジェイソン・リー フィービー・ケイツ ニコラス・ケイジ エリック・ストルツ フォレスト・ウィッテカー
映画レビュー | コメント(0) | 【2008/12/13 21:56】
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『ヴァージン・スーサイズ』-なんだったんだろう?
Virgin Suicides

マリー・アントワネット』が結構良かったので、同じコッポラ=ダンスト作品であるこの映画、興味があって借りたんですけど、結構豪華な配役ですね。美人5姉妹の下から2番目のラックスがキルスティン、姉妹のお父さんがジェームス・ウッド、お母さんがキャサリン・ターナー、末娘の自殺未遂の後、精神分析をするシュリンクがダニー・デヴィート、ラックスに惚れちゃうスケこまし高校生がジョシュ・ハートネット、ナレーターがジョヴァンニ・リビシ。これってやっぱコッポラ家のコネなのでしょうか。

virgine suicides
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Produced: 1999
Director: Sofia Coppola
Writing Credits: Jefferey Eugenides, Sofia Coppola
Cast:
Mr. Lisbon: James Woods
Mrs. Lisbon: Kathleen Turner
Lux Lisbon: Kirsten Dunst
Trip Fontaine: Josh Hartnett
もー笑っちゃたのがジョシュ・ハートネット演じるスケこまし高校生・トリップ。真っ白いワイシャツで、肩に制服の上着をひっかけ、学校の廊下を歩いて来るところをスローモーで撮っちゃうんだもんなあ。『マリー・アントワネット』のフェルゼンもそうだったけど、ソフィア・コッポラ、自分の趣味丸出しで撮るからねー!いや、でもそこが好きなのよ。自分の作品なんだもん、自分の「萌え」を前面に押し出して、見せてちょうだい!

あと、全然知らなかったんですけど、これって、ミシガンの郊外のお話なんだよね。ふーん。原作があるのですが、なぜミシガンが舞台なのだろう?だいたい、ミシガンとかオハイオとかの中西部の近郊都市が舞台の時って、アメリカの典型的な郊外都市の退屈さ、保守的さ、痛々しいほどの普通さ、みたいなものを描くときに良く使われる。『ロンサム・ジム』もそうだったもんね。そんなつまんないところに住んでるアタシって、なんなの?!とか思いますが。

この話でも、17を頭に美人5姉妹がいて、みんな思春期なんですけど、お母さんが厳格なカソリックかなんかで異常なくらい娘たちに厳しい。最初、一番末の娘が自殺して、4姉妹になったあと、キルスティン演じる14歳のラックスが、ジョシュ・ハートネット演じるトリップとセックスして家に帰って来なかったためにお母さんがパニくって、4人とも学校辞めさせて、家に閉じ込めっきりにしてしまう。で、ラックスのロック・レコード焼いちゃったりするお母さん。

やだーそんな家!!そりゃあ自殺もしますがな。異常だよねー、そこまで行くと。一日中家にいたら気が狂うだろうね。部屋の空気が臭くなってきそう。

で、この一連の出来事の経緯を語っているのが、近所でこの女の子たちに恋心を抱いてた男の子が成人した後、この出来事を振り返ってる、みたいな感じなのですが、正直言ってなんだか良くわかんない。観てる時は結構面白いんだけど、この映画が何を言わんとしているのか、何も言ってないのか、全然わからん。

他の人のレヴューも読んだんだけど、青春を描いているとか、思春期の訳わかんなさを描いているとか、その辺なんでしょうなあ、と思うのですが、これ!と確信をついたレヴューはありませんでした。あと、背景になっている70年代のミシガンでは、五大湖の汚染が問題になっており、劇中でも木が枯れてしまってがんがん切り倒したりしているのに姉妹たちが反抗する、みたいなシーンもあるので、その汚染問題に関して詳しく書いているレヴューもあったんですけど、いかんせん映画の中での描かれ方が中途半端なので、せっかく背景の詳細がわかっても「うーん、ホントにこれって関係あんのかな~」ってなんだか納得できない。

みんな音楽がいいって言ってたけど、私もそれには賛成でした。選曲がいい、というよりも、生かし方が上手いね。ハートの『マジック・マン』を、ジョシュ・ハートネットのスローモー・シーンに持ってきたりとか、『Crazy On You』だっけ?ラックスが突然トリップの車のドアを開けてキスするところ。なんかトリップがさー、運転席に座って、ラックスに対する燃える思いを沈めようと「はー」なんてため息つきながら落ち着こうとしているところへラックスがばたん!といきなり入ってきてキスし始める。あれはいいシーンだったなー。

あと、プロムでトリップとラックスがテーブルの下に隠れて酒飲みながらキスし始めるところでかかるのが『I'm Not In Love』なのよね。この曲って、未だに真意が掴めない曲なんだよな。大好きなんだけど、なんでこの歌の主人公が、「私は恋してない」と言うのかがわからない。もう傷つきたくないから?それとも相手をじらしてるのかな?すごくドリーミーなのだけど、ものすごい冷めているようにも聞こえるし、悲しくも聞こえる、不思議な歌。なんかこの雰囲気が、この2人にピッタリ合ってた。

つー感じで観ているときは面白かったんだけど、観終わったら「なんだったんだろう」って感じの映画でした。

key Word
映画 ヴァージン・スーサイズ ソフィア・コッポラ キルステン・ダンスト ジェームズ・ウッズ キャスリーン・ターナー ジョシュ・ハートネット ダニー・デヴィート
DVDで見た映画 | コメント(13) | 【2008/09/15 03:12】
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『リアリティ・バイツ』-前評判ほどでは・・・
Reality Bites

私、『僕たちのアナ・バナナ』を観た時、「ええ~ベン・スティラーがラブ・ロマンス系なんて信じられない~」と思ったのですけど、もう『リアリティ・バイツ』の頃からそうなんですね。私にとってはベン・スティラーって『ドッジボール』とかあの辺のフラット・パック系のイメージ強くて。そしたらディレクターもこの人で、ってことはウィノナ演じるリレイナとできちゃう役柄も自分で演出しているのよね。まあ考えてみれば『ポリー MY LOVE』とか『メリーに首ったけ』もラブコメだもんね。

リアリティ・バイツ (ユニバーサル・セレクション2008年第9弾) 【初回生産限定】
dvd on amazon.com
Produced: 1994
Director: Ben Stiller
Writing Credits: Helen Childress
Cast:
Lelaina: Winona Ryder
Troy: Ethan Hawk
Vickie: Janeane Gatofalo
Sammy: Steve Zahn
Michael: Ben Stiller
Tami: Renee Zellweger
Reality Bitesってのは「現実はイタイ」という感じの意味だと思うのですが、どの辺がイタイのでしょう?やはりリレイナが、大学を優秀な成績で卒業しているのにマトモな仕事に就けないとか、親友のヴィッキーはエイズじゃないかと怯えているとか、その辺ですかね。まあ結構大学出た後の青春時代の終わりという普遍的な内容ですよね。

その中でも私的に一番イタイな~と思ったのは、イーサン・ホーク演じるトロイが、リレイナに言うこの台詞ですよ。

You can't navigate me. I may do mean things, and I may hurt you, and I may run away without your permission, and you may hate me forever, and I know that scares the living shit outta you 'cause you know I'm the only real thing you got.

"俺を操縦することなんかできないよ。俺はお前に意地悪なことするかもしれない、傷つけるかもしれない、お前の許可なくどっか行っちゃうかもしれない。それでお前は俺のこと一生大嫌いになるかもしれない。でもお前にとっては俺だけがリアルな存在だってことがわかってるから、俺のこと嫌いになるのがものすごく怖いんだろ?!"

いってぇ~こりゃイタイ!これは真実だよ!まさに「リアリティ・バイツ」!ど~しょうもないトンデモ男、バカでガキでロクでなしで、金はないわ、仕事はないわ、浮気性だわ。それなのに、なんでベン・スティラー演じるマイケルじゃダメなんだろう?バリバリ働いて、金持ってて、仕事だってなかなかアート性もあるし、優しいし、一生懸命だし、「きれいだよ」とか気持ちいいことも言ってくれるし、結構いい男なのに。

でも自分が「リアルに」感じるものって、あるのよね。賢い人は、「同じ苦労するなら、こっちの方が色々特典がある」っていう選び方ができる。例えばさ、同じ金出して家買うなら、新しくできた方が価値もあるし設備も新しいしとか。でも古い家なんだけど、なんだかこの雰囲気が好きだ、それにお金出してもいい、と思っちゃう人・・・・・

最後、トロイとリレイナがアパートに引っ越して、これから一緒に住むんだな、と思わせるところで終わるんだけど、あーあ、苦労するぜ~こんな男と一緒になったら!とか思いつつ観てしまったよ。でもさ、トロイはふらふらして全くヤル気ないんだけど、この子が一番頭いいみたいなのよね。これを観ていて、こういう頭いい子がヤル気にならない現代社会の問題ってなんなのかしら?と思った。で、結論は、今の社会って、安定し過ぎているのではないかと思った。

昔は、天候で作物ができなくて、飢饉で村が一掃されちゃったり、イナゴが大量発生しただけでみんな飢え死にとかしてたじゃん。トロイみたいな子は、そういう混沌とした時代だったら自分から率先して「ああしよう、こうしよう」ってがんばる人だったかもしれない。今みたいに、大体どう生きればOKみたいにあらかじめ先が見えちゃう世の中だとヤル気起きないのかも。

でもそういう悩みって贅沢だよね。まーそもそもこのジェネレーションX世代の悩みって贅沢なのよ。スターバックスで4ドルもするコーヒー飲みながらアフリカで飢えてる子供たちを憂うみたいなとこあるじゃん。しかも仕事ない、金ない、って言いながら毎日スタバ行くという、本末転倒みたいな。

この映画は昔からおススメしてくれる人が沢山いながら今までスルーしちゃったのですが、今回観ようと思ったきっかけは、ローラ・リニーが出てる、というのを発見したからなんですよ。そしたら見つける前に終わっちゃって、もう一回観るハメに。そしたらレネー・ゼルウィガーも出てるらしいんだけど、全然どれだかわかんないよ~!知ってる人教えて。

key Word
映画 リアリティ・バイツ ウィノナ・ライダー イーサン・ホーク ジャニーン・ガロファロー スティーヴ・ザーン ベン・スティラー ジョン・マホーニー レニー・ゼルウィガー
DVDで見た映画 | コメント(4) | 【2008/09/02 07:50】
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『ディス・イズ・イングランド』-ハッピーエンドじゃないけど希望がある
This Is England

背景は1983年、イギリスのとある町。12歳のショーンは、パンク全盛期のご時勢にベルボトムを穿いていると学校でからかわれる。からかいが前年のフォークランド戦争で死んだ父親のことに触れると、ショーンはブチ切れて、ケンカをしてしまう。校長室から開放された帰路の途中、近所のスキンヘッズがたむろしているところに通りかかる。スキンヘッズたちはショーンをからかおうとするが、ショーンが学校で馴染めず、今日もケンカしたばかりだと言うと、スキンヘッズのリーダー格であるウディは、ショーンを傍らに座らせ、話を聞いてくれる。

This is England
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Produced: 2006
Director: Shane Meadows
Writing Credits: Shane Meadows
Cast:
Shaun: Thomas Turgoose
Combo: Stephen Graham
Cynth: Jo Hartley
Milky: Andrew Shim
Lol: Vickey McClure
Woody: Joseph Gilgun
Smell:Rosamund Hanson
こうしてスキンヘッズたちと仲良くなったショーンは、お母さんに頼んでスリムのシーンズと、Dr.マーチンのブーツを買ってくれとせがむ。Dr.マーチンは子供用のサイズがなかったので似たようなブーツを買い、スリムのジーンズを穿いて、ウディの家に行き、ウディの彼女ロルに頭を剃ってもらう。

「これで仲間の一員にしてくれるんでしょ?」と聞くショーンにウディは、

「ダメだよ。ベン・シャーマンのシャツがなくっちゃ」と冷たく言う。ショーンがしょんぼりしていると、

「サプラーイズ!」

って感じで、ロルがシャツとサスペンダーをプレゼントしてくれる。

この映画すごくいいの~!あんまり良過ぎて、レヴューが書けない。もう5、6回書いてる。言いたい事が多過ぎて、端折れないんだけど、なんとかがんばって、短くまとめます。

何がそんなにいいかって、登場人物の気持ちがすごく良くわかるところなんです。スキンヘッズたちはいわゆる町の不良なんだけど、彼らが独特のファッションをしてつるんでいるのは、仲間が欲しいからなんだなあ、と言うのが良くわかる。12歳のショーンは、父親を失くし、悲しみから内に籠もり、何者ともコネクトできないのだけど、このスキンヘッズたちは十代後半なのに、ずっと年下のショーンを優しく迎えてくれる。そういう人たちに仲間と認めてもらいたくて、Dr.マーチンを買ってくれと母親にせがむショーンが愛おしいと思った。

きっと他のスキンヘッズの子たちも、同じような気持ちを持っていて、自分と唯一つながることの出来る仲間をすごく大事にしている。こういうのを見ると、若い子たちの過激なファッションや行動で、色々なレッテルを貼るのは間違いだなあとしみじみ思う。ウディもロルもショーンも、スメルもミルキィもみんなすごくいい子なのよ。

と、ほのぼのしているところへ、コンボというちょっと年上の、20代後半くらいのスキンヘッドが3年半のお勤めを終えてムショから帰ってくる。それを迎えるウディは、コンボはオレをかばってムショへ行き、絶対にオレを売らなかった、と仲間に紹介する。

しかし話をしているうちに、コンボはかなりマズイ、とわかってくるんですね。彼はマジにWhite Power系の白人至上主義のスキンヘッドで、ジェイルで黒人に意地悪されたこととか、ものすごい敵意のあるジョークを使って面白おかしく話す。ウディの親友・ミルキィは黒人(ジャマイカン)の男の子なので、みんないやーな顔をしているのですが、コンボは、イギリスの失業者が多いのは移民のせいだ、もともとイギリス人である白人が手が出ないようないいアパートに、大勢のパキ(「ジャップ」みたいな、パキスタン人に対する差別用語)が住んでいる。

「This is England、俺たちの国を取り戻すんだ!そのための戦争をするんだ!Are you ready!」

とウディたちをアジるわけなんです。

で、ウディとロルはコンボと決別するのですが、ショーンはコンボに感化されて、白人至上主義のグループにハマって行き、観ているこちら側としては非常にハラハラする。でも製作者は、このコンボさえ悪者には描かない。コンボはショーンの痛みがわかる。怒りがわかる。それは悲しみから出てくる苦い感情で、どこにも行き場のない、ぶつけどころのない感情。

でさ、コンボが白人至上主義になってしまう気持ちさえも、見ている側にわからせてしまうところがすごいのよね。コンボのバックグランドは全く説明されないんだけど、ショーンや、他のスキンヘッズとの絡みの中でなんとなく想像できる。きっと崩壊家庭から来た、孤独な少年だったんだろうと思う。そして、人一倍、誰かに愛して欲しいと思っているのに、そういうものがみつからなかったのかな・・・・その悲しみから出る怒りをぶつける先が、人種差別だったのではないか。

でも、コンボみたいなキャラを悪者にしないからといって、「みんないい人です」みたいな日和見な話じゃないの。なぜ不良になる若者がいるのか、なぜ人種差別はあるのか、ということが良くわかる。私は自分も結構不良だったのに、このスキンヘッズたちを「大丈夫かね、この子たちは」と偏見で見てしまった。でもこの映画の製作者は、この子たちが本当はどんな子たちで、何を考えて、感じて生きているのか、良くわかっている。その真実をまっすぐ描いている姿勢と、キャラたちに対する愛情が、ものすごく私の心の琴線に触れました。

しかも1983年と言ったら、自分もこの世代で、ファッションや音楽を通してイギリスと言う国に対しても憧憬があったから、Dr.マーチンやスリムのジーンズとか懐かしかったんだけど、同時にフォークランド戦争や、サッチャー政権下のフラストレーションがあの頃のパンクやメタルに反映されていたと気付かされて、ハッとなったりもした。

最後はハッピーエンドじゃないのね。事の結末、と言う意味では。でも、10代の頃の出来事って、誰にとってもその後の人生に与えるインパクトが強いじゃない。そういう意味では良かったと思う。最後、ショーンが海に白人至上主義の旗を捨てるシーンで、『Please, Please, Please, Let Me Get What I Want』がかかるんだけど、この歌って、『ニューヨーク・ドール』で初めて聴いたときから切ない曲だなと思っていたんだけど、きっとこの曲を歌っている人は、自分が本当に、心底欲しいものを手に入れられないか、手に入れられないことがわかっているんだと思うのね。そんな胸が締め付けられるような曲なんだけど、でもすごく美しい曲で、欲しい物が実際に手に入らなかったことよりも、そのことによって湧き出た感情が美し過ぎる、って感じの曲で、この映画も、同じような美しい映画だと思ったわ。

key Word
映画 スキンヘッズ 白人至上主義
この映画がすごい!! | コメント(0) | 【2008/07/31 08:20】
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『スーパーバッド 童貞ウォーズ』-邦題ほどヒドイ映画じゃありません
Superbad

アメリカのコメディで何万回も取り上げられてきた、「思春期の負け組みの男の子たちがなんとかセックスしようとする」というテーマですが、邦題から示唆されるほど酷い内容ではありません。監督・脚本のセス・ローゲンは『40歳の童貞』とか『俺達ニュース・キャスター』とかに出てた役者さんなんですけど、この人がこの使い古されたテーマにちょっぴり輝きを与えています。デブで冴えない主人公に自分の名前をつけたのは、この人が高校の時の経験に基づいているのかもしれない。

superbad
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Produced: 2007
Directed by: Greg Mottola
Writing Credits: Seth Rogen, Evan Goldberg
Cast:
Seth: Jonah Hill
Evan: Michael Cera
Fogell: Christopher Mintz-Plasse
Officer Slater: Bill Hader
Officer Michaels: Seth Rogen
主人公のセス(ジョナ・ヒル)にはエヴァン(マイケル・セラ)という幼馴染の親友がいて、この二人が学校へ行く前にコンビニに寄ってレッド・ブルとかポップを買いながら女の子の話をしているんですけど、その内容が、自分たちはどちらかと言うと負け組み、というのがわかっているので、女の子もどちらかと言うと負け組みの女の子を選んで好きになるんだけど、女の子の方は16~18才の間って、ものすごく色っぽくなっちゃうじゃない?セスが好きなジュールズも、

「夏休みが終わったら途端にきれいになっちゃって」

勝ち組の男の子たちがまとわり出し、突然手が届かない存在になってしまった・・・・

へえ~、男の子たちって、そんな風に感じていたのか、なんて思わされる洞察とかあって、そういうのが面白いのよ。

なんか見ているとジュールズは今でもセスが好きなんだと思うんだけど、セスの方が「あんなキレイになったジュールズが自分のこと好きなわけない」と勝手に退いちゃっているみたい。

エヴァンはベッカという女の子が好きで、フォージェルは、なんていう女の子だったかな、とにかく、どの女の子も女優っぽくなくていい!みんな若いからいい身体してんだけど、ちょっとへちゃむくれな顔で、すっごいリアル。高校の時人気あった女の子とか、あとで考えてみると結構へちゃむくれじゃない?

で、このフォージェルって子が、フェイクIDを手に入れるのだが、これが可笑しくて、フェイクの名前がマクラヴィン(McLovin)って、ぶわははははは!!これをみんな笑いものにして「マクラヴィン、マクラヴィン」と呼ぶので、はっきり言って本当の名前がフォージェルだったかなんだったか自信ない!

で、ジュールズのパーティに招待されたセスは、フォージェルがフェイクIDを手に入れたことを知っていたので、ジュールズに「お酒を調達してあげられるよ」とデカイことを言ってしまう。エヴァンも、ベッカに「パーティにきなよ。ボクが君にお酒を買ってきてあげるから」なんて言っちゃうわけなんだが・・・・。

原題の『Superbad』、私の予想では、「最悪の事態」と、「最高にかっこいいやつら」というダブル・ミーニングじゃないかと思う。セス、エヴァン、マクラヴィン(フォージェル)がフェイクIDを使ってお酒を買おうとするのだが、もちろん上手く行くわけがなく、怪しい人達のパーティに連れて行かれちゃったり、警察に捕まったり、もー散々。

この警察官を監督のセス・ローゲンが演じていて、めっさ可笑しい。相棒を演じるのはビル・へダー。この人見た事ないけど、へダーって、『バス男』の人と兄弟じゃないよね?まあ、似てはいなかったけど・・・・

とにかくこの警官コンビがどーしょうもない2人で笑う。ヴァン・ヘイレンの『パナマ』を大音響でかけて、無人の駐車場でスピンとかしちゃうしさ。

でまあ、すったもんだの末パーティについて、エヴァンは、ベッカの方がヤル気満々で、いきなりベッド・ルームに連れて行かれちゃうんだけど、この酔っ払ったベッカのバカさ加減がまた最高!エヴァンはセスと違って、セックスできりゃあいいというんじゃなく、結構真剣にベッカを好き(というか、そういう性格の男の子なのね)だったので、

「ああ~ん、こんなに濡れてるのおおお~アタシ!」

なんておお酔っ払いして迫ってくるベッカに戸惑っているところが爆笑!ベッカもベロベロに酔っ払ってふらふらしながらセクシーに振舞おうとするからすっげえ可笑しい。

で、最後、パーティの次の日、モールでばったり会ったセス・エヴァンとジュールズ・ベッカは、お互いカップル同士で行動することにする。ジュールズとセスが「じゃあね」とエレベーターを降りていくとき、セスがエレベーターの上にいるエヴァンを見つめ、ベッカと去っていくところを見送ったあと、自分はジュールズと歩いて行く。

実は、セスはエヴァンと同じ大学に入れなくて、二人はここから別々の道を行くわけなのだ。誰でも経験あると思うけど、この世代の親友と言うのはこのあとお互い彼女ができたり、大学が別々になったり、違う道を歩いていくものじゃない?その辺の寂しさがジュールズと去って行くセスの背中に良く現れていて、なかなかいいラスト・シーンなのだ。これはやはり、セス・ローゲンの自伝的な要素が多分にあるのじゃないかな。パーティに着くまでのはちゃめちゃぶりも実体験だったらスゴイけど。

Kay Words
ジョナ・ヒル マイケル・セラ クリストファー・ミンツ=プラッセ ビル・ヘイダー セス・ローゲン
拾いモンの映画 | コメント(2) | 【2008/01/30 10:39】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

人間性がにじみ出ている記事はこちら!
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