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『ブレイブハート』-泣き過ぎて、疲れました
Braveheart

ああ~良く泣いた。この映画は大大大好きでもう何千回と観てるのですが、ウィリアム・ウォレスが

「ふり~だあああああああああむ!」

と叫ぶところは絶対こらえきれない。今回は、ウォレスの牢屋に王女イザベルが訪ねてきて、「あなたが拷問されるのを見たくない」と泣くところからずーっと泣きっぱなしでしたよ。あー疲れた。泣き疲れた。

ブレイブハート (2枚組特別編) [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 1995
Director: Mel Gibson
Writing Credits: Randal Wallace
Cast:
William Wallace: Mel Gibson
Princess Isabelle: Sophie Marceau
Longshanks, King Edward I: Patrick McGoohan
Robert the Bruce: Angus Macfadyen
Murron MacClannough: Catherine McCormack
Hamish Campbell: Brendan Gleeson
Stephen: David O'Hara
それとやっぱり中盤のスターリングのバトルのシーンね!このバトル・シーンの臨場感が当時最も話題になったと思うのですが、私はバトルの前のウォレスの演説に号泣だ~!イギリスの洗練された何百の兵に対し、スコットランドは薄汚れた農夫たちが釜だの斧だの持っているだけ。「勝てるわけないよ。逃げれば生き残れるし。」とやる気のない軍隊を、ウォレスは冗談も交えてアジテイトする。

Aye, fight and you may die. Run, and you'll live... at least a while. And dying in your beds, many years from now, would you be willin' to trade ALL the days, from this day to that, for one chance, just one chance, to come back here and tell our enemies that they may take our lives, but they'll never take... OUR FREEDOM!

"ま、戦えば死ぬかもしれない。逃げれば生き残れる・・・・少なくとも当分の間は。そして何年も経って、自分のベッドで死ぬときに、それまで生きてきた日々を、戦いから逃げた日から自分のベッドで死ぬまでの日々を、たった一度のチャンスと交換したいと切望するんじゃないか?この戦場へ戻ってきて、我らの敵に、「俺たちを殺すことはできても、俺たちの自由を奪い取ることはできない!」と告げるたった一度のチャンスと!!"

って言うと、兵士たちが

「うおおおおおお!!!!」

となって、

「スコットランド、フォーエバー!!!!」

と叫び始める。そこへこの映画の音楽が流れてくると、本当に胸が詰まって、泣けるんだな~!!!!!

で、このあとものすごいリアルで臨場感のあるバトルシーンを経て勝つウォレスとスコットランド軍。もー血みどろでグタグタで、きったねーんだけど、超感動的でまた泣いてしまうのです。ううう。

このたくましいウォレスという人間が心底うらやましいと思う。家族も妻も殺され、天蓋孤独だけれども、戦さの才能があり、やる気があり、絶対自分を曲げない!!そしてそんなウォレスを慕って集まってくる男たちがまたすばらしい。

この役者さんたちは、私の知る限りハリウッドでは無名の、ブリティッシュ系の人たちだと思うのですが、本当にピッタリのキャスティングで、ものすごいインパクト強い。ウォレスの幼馴染みの怪力男、ハミッシュはものすごいブサイクなんだけど、そこがなんとも可愛らしい。敵を後方から包囲して、丘の上から手を振るしぐさとかもー笑う。

スコティッシュの新婦の初夜はイギリス人の領主に捧げなければならない、と、結婚式の日に花嫁を連れて行かれてしまったモリソン。この人は小柄なんですけど、顔の感じが日本のヤクザとかにもなれそうタフな感じでいいんだよな!自分の花嫁を奪ったイギリス人領主に「どぅ ゆぅ りめんばる み!」って言うところとかすっげえ印象的。

そして謎のアイルランド人の傭兵、スティーブン。ウォレスに「お前のために戦ったら、イギリス人をたくさん殺せるか?!」と訊き、「ふぁっふぁっふぁっふぁっ!!」っと笑うクレイジーな奴。だけど、この人はものすごいウォレスに忠実で、ハミッシュと共にウォレスの右腕となる。この人は私の一番のお気に入り。

女優陣もすっごく良くて、ウォレスの妻となるミューロンは、初々しくて可愛くて、でもすらっとしてボーイッシュな感じがいいし、あと、後にウォレスの子を宿すことになるイギリスのイザベル王女、これを演じているのが日本でティーンアイドル扱いされていたソフィー・マルソーなのですが、すっごいキレイよ。お肌ばっちりつやつやで、毅然としていて、だけど夫であるエドワードII世に全く愛されていない、という孤独な女を好演。イザベル王女の侍女のニコレットは、自由奔放なヤリまんねーちゃんなんですが、あっけらかーんとしていてすっごく可愛い。

でも重要なのは、スコットランドの王子、ロバート・ザ・ブルースなのよね。このキャラは、ウォレスとのコントラストとしてうまい使い方だなあ、と思う。本当はこの人がスコットランドのために立ち上がってイギリスと戦わなければならないのだけど、自分の父親(王様)や、その側近である貴族たちの事なかれ主義にどっぷり浸かって生きてきたので、ウォレスの自由に対する情熱や、明日をも省みない戦いなんかにものすごく憧れるんだけど、自分では出来ない。国のため、家のためと教えられ、ウォレスのように心の向くままに戦おうとしても側近たちに押さえつけられ、説得され、いつもなあなあで済ましてしまう。

でも結局は、この人の弱さなんだなあと思う。やりたいけど出来ないのではなく、怖くてできないんだよ。ほんっとにその辺が、見てて情けないというか、後ろから張り倒してやりたくなるんだけど、でもこの人が一番、観客である私たち=普通の人たちを反映したキャラなんだなあ、と思う。ウォレスってすごいなー、あんな風に生きられたら!と憧れるだけで、実際そういう立場に立たされたら出来ない!そういうジレンマをみんな抱えて生きているわけで、ロバートはその象徴なのですよ。

イギリス勢もすごい良くって、血も涙もないロングシャンク・エドワードI世、そんな父親に育てられた反動か、ゲイになってしまうエドワードII世。あと、すっごい端役のイギリス人の領主なんだけど、スターリングのバトルの相手かな、「They seem quite optimistic to me」ってすっごい甲高い声でしゃべる人。この人と、ウォレスが攻撃する北イングランドのヨークの領主?の男、この二人がすっごい私のイメージするイギリス人!って感じがして大好き。特にヨークの領主がいいんだな~。首はねられて、箱でロングシャンクのところに送られちゃうんだけどね。

とにかくいいね、この映画は。お話も、設定も、バトルシーンも、キャラもみんないい。衣装もいい!音楽もいい!スコットランドの山々の風景も最高!スコティッシュ訛りも好きだ!こんなに気に入る映画もなかなかないなあ。

key Word
映画 ブレイブハート メル・ギブソン ソフィー・マルソー パトリック・マクグーハン キャサリン・マコーマック ブレンダン・グリーソン アンガス・マクファーデン デヴィッド・オハラ トミー・フラナガン ジャンヌ・マリーヌ
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色あせない名作 | コメント(3) | 【2008/12/23 09:14】
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『ヴェロニカ・ゲリン』-誰かが死ななきゃ治らない
Veronica Guerin

え~2、3週間くらい前に観たんですけど、もちろんケイト・ブランシェット目当てつことで。

ヴェロニカ・ゲリン 特別版
dvd on amazon.com
Produced: 2003
Director: Joel Schumacher
Writing Credits: Carol Doyle
Cast:
Veronica Guerin: Cate Blanchet
John Guerin: John Gilligan
ストーリーかいつまんで説明しますと、ヴェロニカさんは新聞記者で、犯罪関係やってる、女だてらに体当たり取材の人。ある日、麻薬関係の取材をしていたら、10代の子供たちまでヘロイン中毒になってることを知って憤り、麻薬組織の親玉を探り当てようとして、この親玉を怒らせてしまい、命を狙われるハメになる。

映画ケイト・ブランシェットも良かったのですが、このヴェロニカさんて人、命知らずつーか考えなしつーか、すごい人ですね。こういう人って、人間の性善説を信じているのか、それとも単に肝っ玉がデカいんでしょうか。

良く刑事モノとか見ていると、必ずハラハラするシーンが出てくるじゃないですか。素人さんがヤバい人ばっかり集まっているところに迷い込んじゃったりとか、善玉が不利な条件で悪玉とばったり会っちゃったりとか。そういうときって観ていうる方は、善玉の方が痛い目にあったりすると一緒に痛いので、緊張するんだけど、案外何事もなく過ぎたりして

「ほー」

とため息をついたりとかさ。

この映画では、ヴェロニカさん、ヤバい!と思うところはたいていヤラれてて、心臓痛くなりました。いきなり自宅に刺客が来て、拳銃で足撃たれたり、悪の親玉に突撃インタヴューしに行ったら、ボコボコに殴られたり、で、最後ぶったまげたのは、本当に撃ち殺されちゃうんだよね。

アタシは小心者なので、ヤクザを告発したりしたらこのくらいの報復は受けるだろう、と思っちゃうから最初からかなりビビると思うのですが、この人そうでもないみたい。つか、小さいときから男勝りで、絶対に弱いところをひとに見せない子だった、っていう下りがあるので、本当はすっごいビビってるんだけど、それを見せずに、悪の親玉に突撃インタヴューして行っちゃうのか。だんなさんには怖い怖いって甘えてたしな。

「あり得ねー」と言いたいところなのですが、実話だしねえ。ただ、なぜか

「わーこんな人がいるんだ!」

って感動するより先に

「こうなるってわかりそうなもんだがなあ。もうちょっと上手く立ち回れなかったのかね」

という意見が出てきちゃうんですよね。勇気がある、と言うより無鉄砲と言う感じ?だってさ、殺されかけているのに、スピード違反で免許取り上げられなかった!って喜んで、家族じゅうに電話掛けまくって

「さすがアタシでしょう!」

なんて言いふらしてんだもん。そしたら信号で隣に止まったバイクのあんちゃんたちにいきなりバン!バン!バン!って6発入れられて、お陀仏よ。まだ5,6歳の息子をレイプして殺してやるなんて脅迫されていたんだよ!考えただけで恐ろしいよ。

この人が殺されたおかげで世論が動き、麻薬犯罪撲滅運動が始まって、結局悪の親玉は捕まるので、

「たった一人でも世界は救える」

というメッセージはある。ただ、誰か死ななきゃ世論は動かなかったのではないか、とも思った。このヴェロニカさんが無鉄砲で殺されたことが結果的に良かったというと語弊があるけど、上手く立ち回れる記者の人がいくら告発記事を書いても、みんな「ふーん」って読むだけで、世間は動かなかったのじゃないかと。

可哀想だけど、正義のために誰かが死ななきゃならないときがあるんですね。しかも、正しいことをしたために死ななきゃならないってことが。

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■知的で大人しい人かと思ったら結構やんちゃ!ケイト・ブランシェット映画偉人伝

key Word
映画 ヴェロニカ・ゲリン ジョエル・シューマカー ケイト・ブランシェット
映画レビュー | コメント(4) | 【2008/08/19 08:41】
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『ディキシー・チックス Shut Up & Sing』-チックスこそが本当の愛国者だ!
Dixie Chicks: Shut Up and Sing

ディキシー・チックスって日本で知名度どの程度なのかわからないので説明しますと、女3人のカントリー・バンドで、グラミー賞何度も取っていて、スタジアム級のツアーやって、CD売り上げの記録を持っているという、超ビッグ・バンドであります。私はカントリー聴かないのですが、チックスがデヴューしたとき、若くて可愛い女の子がちゃんと自分たちで演奏できて、流行のポップスとかじゃなくカントリーを演る、というのはかなり話題になったので知っていました。

dixie chicks
dvd on amazon.com
Produced: 2006
Director: Barbara Kopple, Cecilia Peck
Cast:
Natalie Maines
Emily Robinson
Martie Maguire
George W. Bush
Rick Rubin
Chad Smith
Howard Stern
で、超ビッグになったチックスが、なんかブッシュの悪口言って大変な目に合ってる、っていうのは聞いた事があったんですけど、このDVDはそのドキュメンタリーで、これを見ると事の経緯が良くわかります。

まず、2003年、アメリカがイラクに侵攻する10日前、ディキシー・チックスは反戦ムード絶好調のロンドンでコンサートを演り、この公演で、

「私たちも同じ気持ちよ。この戦争はやりたくない。アメリカ大統領が私と同じテキサス出身なのを恥ずかしく思う」

と言う。これはメディアに載ってアメリカに届き、カントリーのファン層である保守派の人たちの怒りを買い、チックス・ファンたちが自らチックスのCDをゴミ箱に捨てたり、焼き払ったりし出す。カントリー系のラジオ局は、リスナーを失うのを恐れてチックスの曲を流さなくなり、結果チックスはバンドとして食って行けなくなるんじゃないかという危機にさらされる。

何が怖いって、自分の言ったことが一人歩きして行っちゃうことが怖いですね。コレを実際に言ったリード・シンガーのナタリーは、ほんの軽い冗談のつもりで言っただけなのに、受け取ったアメリカの愛国主義者たちは、

「戦争しようって時に、大統領の悪口を言うとは非国民だ」

と大騒ぎするんですね。別にイラク侵攻がなくても、あんな英語が出来ない人と同郷だっていうのだけで恥ずかしいと思うのですが、あれよあれよと言う間におおごとになって行き、バンド関係者はすぐに会議を開いてどう対処するか話し合い、謝罪もしたし、インタヴューにも応えた。しかし、怒る大衆は止められない。

このDVDはたまたまこの事件があったから撮っただけのようなんですが、ディキシー・チックスというバンドの人となりを良く伝えていて、バンドの自叙伝的なフィルムとしても楽しめます。彼女たちはみんな結婚していて子持ちで、バックステージにいつも旦那や子供がいる。マネージャーとも仲が良く、ツアーや新しいアルバムの戦略など、必ずメンバー全員とマネージャーが集まって話し合う。良くあるロックバンドのフィルムのように、しょっちゅう酔っ払ってパーティ三昧ではないし、レコーディングでエゴがぶつかり合うような場面もない。みんな民主的に仕事をしていて、好感が持てる。

笑っちゃったのは、バンドのメンバー3人が全然セレブでもなんでもない普通の女性たちで、

「なんかさー、双子生んでから老け込んだわよー。朝起きるのが辛いの。」

「あたしもよー。旦那に1000ドルやるから起こさないでって言っちゃった」

「あたしなんか、おふぇらしてあげるから寝かせてって言ったわよ」

とか言ってぎゃははは!と笑ったり。彼女たちはなにかと言うとこのおふぇらジョークが出るところが笑える。

それとか、テキサスでのコンサートのとき、ナタリーを暗殺する、という脅迫状が届くんですね。で、メンバー3人とマネージャーが真剣に、セキュリティをどうするか話し合っているんですけど、

「銃を股間に隠されたらどうするの!股間はチェックしないじゃない!」

とか真顔で言いながら、みんなサンドイッチ食ってんですよね。なんかショウの直前か直後みたいで、すげえファンキーな衣装にヘアスタイルで、すごいお腹すいているらしく、むしゃむしゃサンドイッチ食いながら真顔でどうやって股間に隠した拳銃をボディ・チェックするか話し合ってて、なんか怖がってるくせに腹も減ってるし、って結構リアルなんでしょうけど、端から見てるとむちゃくちゃ可笑しいです。

あと、この人たちは、本当に音楽が好きなんだなあ、というのが良くわかって、そこが好感持てましたね。特に、一番おとなしそうなマーティって言う人。彼女は、もう一人のメンバー・エミリーと姉妹で、二人は10か12くらいでもうバンドを始め、それからずーっと今までやってきた。

「だからこれは仕事じゃない。もうライフスタイルなのよ」

と、今回の政治的な事件に巻き込まれたことで仕事を干されたらどうしよう、という不安をいつも持っている。だけど、実際に「大統領がテキサス出身なのを恥ずかしく思う」と言ったナタリーを責めるようなことはせず、自分たちはバンドなんだ、お互いをサポートし合うのは当たり前だ、という姿勢を崩さないのはすごい。終わりの方でマーティは、

「ナタリーは自分のせいでこんなことになっちゃった、とすごく責任を感じているみたい。いつもそんなことない、あなたは間違ったことなんかしていない、とクビしめてやりたいくらいなんだけど、でも、ナタリーは一人で責任を背負い込んじゃって、すごく辛そうなの・・・。だから、もし、彼女がもう止めたい、バンドも辞めたい、って言ったら、辛いけど、アタシも一緒に止める!」

って言って、泣き出しちゃうんですね。なんかそれって、本当に身近な友達が感極まって泣いちゃったのを見ているようで、もらい泣きしちゃいました。

でも実際、爆弾発言のせいでカントリー系のラジオ局に干されてからは、ラジオでかけてもらえるような曲を作る必要がなくなり、音楽的にはものすごい自由に飛躍することが出来たようです。レッチリのプロデューサーとして有名なリック・リュービンを向かえ、そのつながりでレッチリのデトロイト出身ドラマー、チャド・スミスをゲストに、ロックっぽい曲にもチャレンジ。チャドがドラム・セットに座っているのを見て

どっかで見たことあるな~ウィル・フェレルそっくり!チャドに違いない

などと思っていたら、リック・リューベンも出てきて、なんだなんだと思ってたら、これが新しいアルバムの製作風景だったのですた。

で、その曲の歌詞が、やはりブッシュ発言問題に対する解答みたいな内容になっていて、ああ、本人たちにその気がなくても、結局まわりに「政治的な発言だ」と受け取られてからは、政治的な曲を書くハメになるのだなあ、と思いました。ナタリーが「好むと好まざるとに関わらず、今チックスはそういうバンド(言論の自由の象徴)になってしまった」と言っているように。

そもそもさあ、「アメリカ大統領が私と同じテキサス出身なのを恥ずかしく思う」って、政治的発言なのかよ。こんなの、普通の人が街角や職場や家庭でしている会話と変わらないじゃない。それをことさら取り立ててぎゃあぎゃあ言う右翼系の人たちの頭の堅さ、違う意見を受け入れない閉鎖性。アメリカって開放的で自由な国じゃなかったの?

特にムカついたのが、このDVDの題名になっている「Shut up and sing」と実際に言ったLaura Ingrahamというコメンテーター。ミュージシャンは自分の意見を言わず、ただ歌だけ歌ってろってこと?私は個人的に、余り音楽が政治的になるのは好きじゃないのですが、ミュージシャンとかがが政治のことに口出すな、ってのはどうよ。こういう公の人たちが率直に自分の意見を言えて、それを聞いた一般の人たちが常に政治や社会問題を身近に感じられるのが民主主義の国ってもんじゃないですか。しかもこのコメンテーターはさらに、「言論の自由ってのは、公共の場でやってはいけない」って言ったそうです。そういうのをファシズムって言うんじゃないの?!自分で言ってることわかってんのかね、この人。

でもね、このDVDの教訓はね、「言論の自由と言うのは保証されているものではない。勝ち取るものだ」と思いましたね。ブッシュがこの件について、

言論の自由は2ウェイ・ストリートだ。言いたいことを言って、だからお前らのCDを買わない、というのも自由だ」

と言うんだけど、まさにその通りなんだよね。言論の自由を貫くことによって仕事を失ったり、殺されたり、色々な犠牲を払うかもしれない。ディキシー・チックスは、そんなつもりは毛頭もなく発言しちゃったわけなんですが、戦わなきゃならない、と決めた後は潔く戦った。そこが偉いと思ったね。自分が言ったことは、失礼だったかもしれないけど間違っているとは思わないし、あの程度の発言で、私たちの音楽をボイコットしたりする方がおかしい、という姿勢を曲げなかった。

しかも、問題発言をしたロンドンの同じ会場で再びコンサートを開いた2006年だったかな、言うんだよ。

「犯罪現場に戻って来たわ・・・何を言おうかしら、とか全く考えてこなかったのだけど、やっぱりアメリカ大統領が私と同じテキサス出身なのを恥ずかしいと思うって言っちゃおうっと!」

だって!もーすごいコイツ。お客さんも拍手喝采していました。

そして新しいアルバムは2007年のグラミー賞で5部門受賞。マーティがバンド辞める必要なくなって良かった!と思ったけど、本当に素晴らしいのは、アメリカはまだ大丈夫だ、良心的な人たちがたくさんいる、って思えたことだよね。本当にあのままチックスが闇に葬り去られていたら、この国に対する不信感がどんどん募るところだった。だって、ブッシュ一家が石油のために戦争起こしちゃえるんだから、アメリカがサウジやアフガンみたいに、一部の王侯貴族だけめちゃくちゃ裕福で、他の99%の人民が奴隷のように扱われている、なんて国にならないとは言い切れないんだよ。だから言論の自由って大事だし、普通の人々が政治に関心を持つって言うのも大事だと思う。その両方のために戦ったチックスこそが本当の愛国者だよ。

key Word
映画 ディキシー・チックス ブッシュ カントリー 言論の自由
考えさせられた映画 | コメント(1) | 【2008/07/27 01:35】
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『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』-これっていい映画なのかしら?
AWAY FROM HER

二人きりで仲良く暮らす年老いた夫婦、グラントとフィオナ。読書をしたり、クロス・カントリー・スキーをしたり、充実した老後を送っていたのに、フィオナがアルツハイマーになってしまう。フィオナは、アルツハイマーの施設に入ることに決め、44年間ずっと一緒に暮らしてきた二人は、離れ離れに暮らすことになる。

Away From Her
dvd on amazon.com
Produced: 1986
Directed by: Sarah Polley
Writing Credits: Alice Munro
Cast:
Grant: Gordon Pinsent
Fiona: Julie Christie
Marian: Olympia Dukakis
Kristy: Kristen Thomson
とにかくまー、このフィオナを演じるジュリー・クリスティがすっげえきれい。65歳くらいだからシワもありゃあ白髪頭なんだけど、ゆるいカールのふさふさした髪、可愛らしい顔、で、スタイルいいし!いやー、年を取るならこうなりたいですね。

旦那のグラントを演じるゴードン・ピンセントもステキなオジサマよ。でも、だからこそ真実味ないかな~。余りにも理想的過ぎちゃって。

出演者達が高齢なので、おのずと経験の長い演技派揃いなのですが、私的には役者さんの演技に圧倒されるとかそーいうことはありませんでした。

自分の奥さんがアルツハイマーで、段々自分のことを忘れて行ってしまう・・・その辛さ、まだ私にはわからないけど、物凄く悲しいことなんだろうなあと想像はつく。なんでこういう話の映画を観たいと思ったのかといえば、やはり自分が年をとった時、どんなことが起こるのか、それに他の人達はどう対処していくのかを知りたい、と無意識に思ったからであろうし、そういうことの一例としては、なかなか教育的な映画であった。が、それゆえにNHKのアルツハイマーのドキュメンタリーに挿入される再現ビデオみたいな感じではある。

要するに、悲しいんだろうなあ、寂しいんだろうなあ、大変だなあ、とこっちが思ってやる以上に、映画の方が何かを感じさせてくれる、ってことはないのよね、この映画

これって、本当にアルツハイマーになっちゃった人が家族にいる人とかが観たら、すごい共感するんだろうか。私は単に、そういうものがどういうものか知らないから他人事、という目で観てしまうんだろうか。

でもいい映画っていうのは、全く知らないものを、まるで自分が体験したかのように思わせてくれるものだと思うからなあ。これっていい映画なのかしら?まあでも、こういう明らかにエモーショナルな話を上手く作るというのは難しいかもね。映画としては面白いと思わないんだけど、現実味という意味では明確に表現しているのかもしれないわ。現実というのはこのくらいあっさりと、いかなるドラマチックな展開もなしに、突然愛する人を奪っていくものなのかもしれない。

昔は、こういう風になった人とか、そうでなくても年取って動けなくなったらみんな「姥捨て山」に捨てられたんだよねー。今は一人で生きていけなくなった人をどう介護するか、とか、そういう問題になってきているから、まだ生きてぴんぴんしている方に負担がかかるのよね。で、ぴんぴんしてるほうの負担になるのもなんだから、と、そういう人達を収容する施設を充実させる・・・・。結局は姥捨て山なんだなあ。ただちゃんとケアしてくれる人がいて、同じ境遇のじじ・ばば達がたくさんいるだけで、捨てられることに変わりはないのね。

このお話の中では、旦那の方は捨てたくないのだけど、女房の方が負担になりたくなくて施設に入ることに決めちゃうのだけど、いざとなると女の方が強いというか、それとも実際病気している方が、逝かれてしまう人より強いのか。

ジュリー・クリスティがブラッド・ピットの母親役を演っててキレイ!『トロイ』-考えてみたらジュリー・クリスティが一番魅力的な女じゃないの、この映画の中では。


Key Word 映画 アウェイ・フロム・ハー 君を想う サラ・ポーリー ジュリー・クリスティ ゴードン・ピンセント オリンピア・デュカキス クリステン・トムソン
映画感想 | コメント(1) | 【2008/03/22 08:27】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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