スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| 【--/--/-- --:--】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『イースタン・プロミス』-全部はネタバレしてません
Eastern Promises

ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス』でマジおしっこちびったので、同じクローネンバーグ/ヴィゴ・モーテンセンのコンビのこの映画、どんなヴァイオレンスが出てくるのだろうと覚悟していたのですが、意外にグロいシーンがなくて、拍子抜けしました。

eastern promises
dvd on amazon.com
Produced: 2007
Directed by: David Cronenberg
Writing Credits: Steven Knight
Cast:
Anna: Naomi Watts
Nikolai: Viggo Mortensen
Kirill: Vincent Cassel
Semyon: Armin Mueller-Stahl
そんな中で唯一のアクション・シーンといえば、やはりヴィゴ兄貴扮するニコライが、サウナで刺客に襲われるシーン。つるつる滑るタイル張りのサウナで、刺客は2人。こ、これは・・・大丈夫だろうか、ヴィゴ兄貴!・・・・それに兄貴、タオル一枚じゃねえか・・・・

刺客は不気味な三日月形のナイフで襲ってきて、刺青ビシバシのヴィゴ兄貴の身体に切りつけたりする!ああ!やめて!兄貴!と顔で手を覆うが

おお!兄貴のタオルが落ちた!

いや、でもきっと、上手いこと見えないように撮影してあるに違いない。まさかモロフルってこともないだろう。ああ!怖い!ナイフでぐさっと!目を覆わなきゃ、と思った瞬間、ヴィゴ兄貴のフルチン・サイドキック!!!!!

丸見えだ!!

ここからは、どんなに怖くても兄貴の股間凝視。おかげでこのヴァイオレンス・シーンは堪能させていただきました。兄貴ってば、私のようなヴァイオレンス苦手な女性にこのシーンを見てもらうために身体を張ったのでしょうか?それなら大成功でしたぜ、兄貴!

このヴィゴ兄貴演じるニコライは、ロンドンを席巻するロシアン・マフィアの大ボス、セミョンの息子、キリルのお守りをやらされているのですが、ロシアからの移民として生きていくのは楽ではないと、なんでもやって生き残ってきたようなタイプの男で、大分年下で知能レベルもめちゃくちゃ低そうなキリルに偉そうな態度を取られても、親分のセミョンに忠実に、しかし媚びたりせずにじっと耐え、ちょっと高倉健のような寡黙なヤクザであります。ロシア訛りのつたない英語も迫力があり、ちょっとオールバックが滑稽な感じがしましたが(顔が寸詰まりに見える)、やっぱ、兄貴は渋いです。

しかし、私がこの映画で一番おもろいキャラだなあ、と思ったのはバカ息子のキリルなんですが、このキャラのことを書くのにネタバレなしでは書けないので、以下ご注意を。

キリルは、「俺のことをアル中のホモと呼びやがった」という瑣末な理由で手を出しちゃマズイような同じマフィアの人を殺したり、売春宿でニコライにセックスを強要してそれを鑑賞したり、素行が悪くてやりたい放題で、親父が大物なために甘やかされて育ったどーしょもないバカ息子です。

しかし、ゆえにセミョンの、筋モンの人ってのは地位が上がってくると人間できてきて、素人さんには優しいし、結構穏やかないいおじさんだってのが強調されて行くわけなんですね。だから、バカ息子のキリルのことを心配する気持ちもわかる。

さらに、ロシアン・マフィアがヘロイン付けにして売春させていた14歳の処女をレイプして妊娠させたのは、バカ息子のキリルに違いない、とか思うじゃん。すると、お守りであるニコライがそれを処理するのに、事実を知った助産婦のアンナ(ナオミ・ワッツ)を殺したりするのか、ニコライは堅気の人を殺せるくらい冷酷になるのか、というように、ストーリーのバックグラウンドってか他のキャラの印象が、キリルによってものすごい際立ってくるわけなのですよ。

(この辺から段々マジにネタバレ)

ところが、事実がどんどん明らかになっていくと、今までいい親父だと思っていたセミョンがこの女の子を犯した、ということがわかってくる。しかも、そのシーンの描写というのが、キリルが女の子を殴って、レイプしようとしたが出来ず、出来ないのでイライラしてもっと殴った。そこへ親父が現れて、自分で女の子を犯し、キリルを罵倒したと。

しかしセミョンはそれを、周りの印象どおりにバカ息子がやったことにし、ニコライを使って証拠を隠滅する。この辺から、今までのストーリー展開とちょっと趣きが変わってくる。

ここまでの展開がブリリアントなのだけど、もっと上手い!と思ったのがラストに近いシーン。スコットランド・ヤードがセミョンをレイプで挙げるため、赤ちゃんとセミヨンのDNAを比較しようと、セミョンの血を採りにくる。で、これで証明されたら捕まってしまうから、キリルに赤ん坊を殺せと命令したらしく、キリルは、赤ちゃんを病院から誘拐し、いつも死体を流すテーム川のほとりに連れて行く。

が、キリルは赤ちゃんを殺せないんだよ!

「パパ、パパ、殺せないよ、まだこんな小さなバブシュカじゃないか!わーん、わーん」

と泣き出してしまう。ここで始めて、

「キリルって、本当にホモだったんだ!」

と気が付くわけなんですね。要するに、「アル中のホモ」と呼ばれただけで人殺したり、ニコライがセックスしているところをじーっと見たり、女の子をレイプできなくて殴ったりしていたのは、コイツが残虐だからじゃなくて、逆に繊細で、また自分が同性愛者であることを恥じていたために出た行動なのよ。

考えてみれば、床屋の殺人も人を雇っているし、死体の処理をしたのはニコライで、自分では出来ないのだろうな。しかも、父親のセミョンはそんな繊細な息子を恥じていて、それを知っているがためにキリルは尊大な態度を取っていたのだな、とか思うと、いままでの印象がガラッと変わって、セミョンはいい親父どころかかなり男根主義の、やっぱりマフィアの大ボスなんだ!とひしひしと感じてくるわけです。

それに、キリルはニコライが高倉健のような「男の中の男」なのが羨ましかったんだろうなあと思われる。しかも、キリルはもしかしたらニコライに恋していたのかもしれないんだよね。ニコライが昇進することになったと告げたときのキリルの態度が変で、最初は、嫉みなのかなと思ったけど、ネタが割れてから考えてみると、ああ、ニコライに惚れていたのか、と思う。

とにかく、キリルって、ヤクザの親分の甘やかされた息子、という結構月並みなキャラであるにも関わらず、すごく複雑なキャラに仕上げているし、またそれがあるからこのストーリーが面白いという、映画的に素晴らしいキャラだと思いましたね。

まだ最後の大オチはネタバレしていないのですが、それは映画を観てください。

key Word
映画 イースタン・プロミス デヴィッド・クローネンバーグ ヴィゴ・モーテンセン ナオミ・ワッツ ヴァンサン・カッセル アーミン・ミューラー=スタール
スポンサーサイト
気になる映画 | コメント(19) | 【2008/06/14 22:53】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『オールド・ボーイ』-気合入ってんのはわかります!
Old Boy

 

パグパグさんの「監禁・拉致」「サイコ・スリラー」という評が、とってもおちょろちかった「SAW」を連想させ、「絶対観ない~っ」と思っていたのですが、アンちゃんに「観たい」と押し切られ、覚悟を決めたチュチュでございます。

正直な感想を言いますと「いろいろ詰め込み過ぎ」って感じがしました。サイコ・スリラー、バイオレンス、愛、教訓・・・。これを「ま~、盛り沢山!」と思う人にはサイコーにエキサイティングな映画なのでしょうが、私は「What's the point ! ! 」とイライラしてしまいました。あまりに色々な要素が絡んでくるので、謎解きの部分がえらく散漫で「段々確信に近づいてきたなっ」という緊張感がなく、逆に一つ一つ謎解きされる度にどんどん核心から離れて行っちゃうような感じがしました。そして結局は主要人物による懇切丁寧なご説明・・・・。んでワタクシは説明を聞きながら「なんじゃそりゃ?!」とか思ってしまいました。そして全てを知らされた主人公が取り乱して行なう行為が「ありりりり」という感じ。

 

でもおかげであまり怖くありませんでした。色々な要素が入っているので、もう観たくないと思うようなことを「これでもかこれでもか」としつこく見せられることがないから精神的に追い詰められなくてすむし、暴力的なシーンは「来るぞ来るぞ」とわかるのであらかじめ目を覆って「指の間から鑑賞」体制に入れる。そういう意味では、あとくされがなくって良かったのですが、それがまさしく「イマイチ」の要因というか。難しいものです。

今、韓流ブームで、皆さん韓国のことはお詳しいんでしょうが、私にとってはまさに foreign country。ついつい「へぇ~、韓国って、こういうところなの」と、アメリカ人が日本の映画を観るとこんな風に感じるのかなあと思いながら観てしまいました。普通、映画って実際よりかっこ良く見せるじゃないですか。アパート住まいとかいっても、本当にあるアパートより広いとか、おしゃれとか。そういうことを計算に入れた上で観ると、韓国ってまだまだなんだなー、とか思いました。日本より、2、30年遅れてる?特に、町の不良の中に、赤と白のストライプのシャツにハンチング帽という、「マドラス野郎」がいたのには思わず「ニヤリ」としてしまいました。それとも今あれが新しいとか?!

それから、近代的な風景と汚れてと安っぽい街角のコントラストが印象的でした。日本もそうだなーと思うのですが、モダンな建物って新しくてきれいなうちはいいけど、古くなってくると途端に薄汚い感じになってくるでしょ?そういう感じって、西洋の国にはあまり感じられない。西洋の建物って、古くてかび臭いのが似合うじゃないですか?

主人公の役者さんは、拉致・監禁前と後では10キロも体重落としたとか。確かに本当に同じ人?と思ってしまいました。拉致・監禁後は眼差しも鋭くなって、たった一人で何十人も相手にケンカするシーンは圧巻でした。あのシーンが一番のお気に入りです。

まー個人的には色々文句ありますけど、製作に気合入っているということだけは認めます。この先楽しみですね、ネオ・韓流シネマ!

 

公式ウェッブサイト↓
http://www.oldboy-movie.jp/


Key Words
映画 韓国 韓流 オールド・ボーイ 
★映画の話題 | コメント(7) | 【2005/09/10 23:23】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋


「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。