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『ウォンテッド』-冴えないあなたの気分転換に!
Wanted

冴えないサラリーマンが非情な暗殺者になっていく・・・・。ううーん、満たされない生活を送っているそこの君!君はとても共感してしまうと思いますよ!!

アンジェが苦手なので、触手が動かなかったこの映画なのですが、面白かったです。冒頭、まだ冴えない会計主任をやっている主人公のウェスリー・ギブソン(ジェームズ・マカヴォイ)が、デブでブスなくせに経理部長だからってみんなにチヤホヤされている女ボスの、バースディのお祝いのシーンで超イラだってるシーンとかもー最高!

ウォンテッド リミテッド・バージョン [DVD]
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Produced: 2008
Director: Timur Bekmambetov
Writing Credits: Michael Brandt, Derek Haas
Cast:
Wesley Gibson: James McAvoy
Sloan: Morgan Freeman
Fox: Angelina Jolie
このバースディのシーン、本当にアメリカのオフィスでは良くあるので、「わかる、わかる」って感じだった。アメリカ人て、オフィスに良く食べ物持って来るよね~。日本のオフィスもこんな感じなの?日本では商社に派遣として送られたことしかないからわかんないけど。誰かの誕生日に、でっかい長方形のケーキ持ってきてさ、一応貰う手前、好きな人じゃなくても「おめでとー!」とか言うんだけど、本当にその辺は、アメリカ人の方が日本人よりよほど外面くんだと思う。

そういう社会でモンモンとしているウェスリーくんは、精神安定剤を飲んで毎日をなんとか乗り切っている。こんな生活サイテー!とか思いながらも、安定した日常から抜け出せない。ああ、なんと普遍的な悩み!何か衝撃的なことが起こって、俺をここから救い出してくれ!こんな情けない俺を漢にしてくれる何かが必要なんだ!

と、そこへ起こるのがギンギンなメイクをしたアンジェリーナ・ジョリー with a big gun・・・・。笑う、余りに漫画チックで笑う。しかし楽しい!

これってアホな映画ではあるけれど、生き方問われますよねー。こんな日常イヤ!なにか刺激的な、本当に生きている!と思える生活がしたい・・・・。でもアンジェにぼこぼこにされる毎日ってどーよ?!みたいな。

さっき、「デブでブスなくせに経理部長だからってみんなにチヤホヤされている女ボス」って書いたけど、こういうこと書くと「あなた何様なんですか」っていう「管理人しか見れないコメ」が来ちゃうかもしれませんが、映画がそういう風に描写してるの!この女の人を!で、ウェスリーくんがついに彼女に逆らうとき、

わかるよ・・・・中学はかなり辛かったんでしょう?・・・でもだからって俺たちでその憂さを晴らすなよっ。確かに俺があなたのクラスメートだったら、あなたを笑い者にしたでしょう・・・・机の中にドーナツ隠しているあなたを笑ったでしょう・・・・。でもね、あなたは同情するにはビッチ過ぎるんだよ・・・。きっとオフィスにいる人みんな、あなたのことキライだと思う・・・・・Go fuck yourself

って言うんだよ。これってすごいよね。ビッチ過ぎるって、いい人だったら好き、なんじゃなくて、いい人だったら「同情する」だけなの?もう救いがないですよね。でも本当にさ、アメリカで太った女の人でいるって、大変なんだよね。容姿で差別されるから、この人のように仕事で地位を与えられるとビッチになってしまう人いるよ。「自分で自分を受け入れて、ありのままの自分を愛そう」なんて言っても、みんなに笑い話のネタにされてたりすると、なかなかそんな心持ちになれないしさ。

そのあと、PCのキーボードで、自分の彼女をファックしている親友の顔をぶん殴るの、サイコー!!やれやれ~!って感じでした。この感じって、ちょっと『ファイト・クラブ』のエド・ノートンぽくない?

あ、あとさ、ウェスリーくんの銃撃シーンは、かなり『シューテム・アップ』してた!バカバカしいほどあり得ない!でも良く観ているとさ、このあり得ない銃撃戦の大元ネタって、『マトリックス』じゃない?あれは、全てマトリックスで起こっていることですから、いーんです!あり得なくても!というお墨付きがあったわけなんですが、最近はそういう言い訳なくてもスピード感と面白いスタントがあればいーじゃん!っていうのが出てきましたね。

ストーリーは、二転三転エキサイティング!という意味では良かったと思いますが、まあストーリーで観る映画じゃないからオッケー!みたいな。でもちと長過ぎるかも・・・。最後、フラタニティの隠れ家での大戦闘で終わらして良かったんじゃない?あ!電車の中で、実はウェスリーくんのお父さんが・・・・・ってところで「まだ終わらんのか!」とか思ったなあ。あと、モーガン・フリーマンの悪役が中途半端でヤダ。すげーいい人か、すげー悪い人にして欲しかった。

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key Word 映画 ウォンテッド ティムール・ベクマンベトフ アンジェリーナ・ジョリー ジェームズ・マカヴォイ モーガン・フリーマン
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アメリカ映画 | コメント(2) | 【2009/01/28 22:17】
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『スモーキング・ハイ』-アパトー一家、アクションに挑戦!
Pineapple Express

なんか、「アパトー一家、初のアクション映画に挑戦!」みたいな感じでしたね。これ以前の『スーパーバッド』『寝取られ男のラブ♂バカンス』などは、青春や恋愛を軸にしたB級コメディ、みたいだったけど、『スモーキング・ハイ』はそれよりもう一歩踏み込んで、少し大作っぽくしようよ!って感じで。

スモーキング・ハイ [DVD]
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Produced: 2008
Director: David Gordon Green
Writing Credits: Seth Rogen, Evan Goldburg, Judd Apatow
Cast:
Dale Denton: Seth Rogen
Saul Silver: James Franco
Red: Danny R. McBride
Budlofsky: Kevin Corrigan
銃でのドンパチとか、頭撃ち抜いたりとか、カーチェイスとか、結構マジメに撮ってたもん。あ、あと、ディル、レッド、サウルのケンカシーンもなかなか気合いの入ったアクションシーン。スクリーン・プレイにも、脚本を書いたセス・ローゲンの名前があったりして、この人製作者としてものすごい才能ある人なのかも。

ストーリーは、セス・ローゲン演じるディルが、ドラッグ・ディーラーの親玉と悪徳警官が、ライバルのドラッグ・ディーラーの頭を打ち抜くところを目撃してしまう。ディル自身もポットヘッドで、ディーラーのサウル(ジェームズ・フランコ)からパイナップル・エクスプレスという珍しいジョイントを手に入れて来たばかりだ。しかし殺人を目撃してしまい、慌てて吸っていたジョイントを車の窓から投げ捨てて逃げたのだが、このパイナップル・エクスプレスはなんとこのドラッグ・ディーラーの親玉が売ったもので、しかも珍しいからすぐ足が付いてしまう・・・・。ということに気が付いたディルとサウルは逃亡する。

で、追っかけてくる冴えない二人組みのかたっぽが、ケヴィン・コリガンなんですよねー。『ドアーズ』で、ドアーズのギタリストの役がすっごいハマってて好きだったのだけど(あの映画のキャスティングはみんな最高だった)、なんかこの人こういう役多いですね、最近。

そういえば、この映画の冒頭、白黒で始まって、なんか60年か50年代くらいに、アメリカ政府が化学兵器っていうか、そういう目的でマリファナを開発して、軍の若い奴に吸わせて実験しているシーンが挿入されてたなあ。この軍の若いモンを演じてるのがビル・ヘイダーで、まあまあ面白いんだけど、ハッキリ言って削ってもいいシーンだったんじゃないかと。

観ているときはテンポも良くてなかなか面白かったけど、特になんだかんだ言うような映画じゃないなあ。マリファナ吸う人の生態とか、結構ベタだし。あ!でも、ドラッグ・ディーラーの描き方が面白かったな。すっげえ儲けてて、マッチョで、みたいな人たちじゃなくて、普通の家やアパートに住んでて、サウルなんか自分も吸うからかなりレロレロで。このサウル役のジェームズ・フランコ超好み!あと、逃亡途中にお金が必要になって、小学生とかにマリファナ売っちゃうし。それがもう、超ご法度な描き方というか、子供とドラッグって、普通すっげえ深刻な問題として描かれるじゃない?そういう風潮全く無視!小学生ハイになって「サイコー!」とか言って、サウルが、

「な?いいブツなんだよ。早く友達に売ってきな!」

って感じで、小学生のケツ叩いて売らせちゃう。「いや~良く働くガキどもだ」って、罪悪感なし!みたいな。

あとは、最初に言ったように、アクションシーンにこだわったみたいで、きっとマニアックな人が観たら、オマージュ系満載なのかも。私も、セス・ローゲンが悪玉と、蛍光灯を剣にして戦っているのを観たとき「ライトセーバー?!」とか思っちゃった。

邦題の『スモーキング・ハイ』なのですが、なんかさ~、頭使わないで邦題付けるんだったら、いいじゃん、そのままで!って感じですよね。まだ『俺たちスモーキング・ハイ!』とか『マリファナ男のなんちゃら』とかの方がちっとはマシだったんじゃねえの?!みたいな。『パイナップル・エクスプレス』ってかっこいいから、そのまま使えば良かったのに。

key Word デヴィッド・ゴードン・グリーン ジャド・アパトー セス・ローゲン ジェームズ・フランコ ダニー・R・マクブライド
B級映画 | コメント(0) | 【2009/01/17 21:02】
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『シューテム・アップ-』-荒唐無稽で素晴らしい映画!
Shoot 'Em Up

これってDVD出てからずっと気になってたんだけど、余りにもバカ過ぎる気がして観ないでいたら、マイミクさんとかブロ友さんとか、みんないいって言うんだよね。クライヴ・オーウェンも、観れば観るほどポイント下がってくるし、ううーん、いつも食指動かず、って感じだったんですが、おっ、図書館でタダで貸してるぜ!!

シューテム・アップ [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 2007
Director: Michael Davis
Writing Credits: Michael Davis
Cast:
Smith: Clive Owen
Hertz: Paul Giamatti
Donna: Monica Bellucci
で、観たらすっげー面白かった!!いきなり最初の撃ち合いのシーンがニルヴァーナだよ!そこでもう「おおおっ!!」良くこの曲の版権手に入ったね~。コートニー・ラヴが売ったんだろうか?この映画に使われたと知ったら、カートがもう一度自殺しちゃうんじゃない・・・・

でもシーンにはドンぴしゃりだった!この他にも曲最高!モーター・ヘッドとかAC/DCとか。バンド知らない曲もすっごい良かったし。

それにさー、こんな映画だからストーリーどーでもいいのかもしんないけど、赤ちゃんのお母さんが住んでいたのがヘヴィ・メタル・クラブの上に違いない、とかバカげた設定なんだけど面白い。

クライヴ・オーウェンのキャラって、なんか妙に共感するよ。いつも「You know what I hate?」って、自分のキライなものを言うじゃない?最初のキライなものって、

「40歳の男がポニーテールに結わいてるのがキライだ!カッコ良くもなければ、若くもヒップにも見えない!!」

で、どぴゅーん!ってポニーテールを撃つところもーカウチから落っこちて笑ってしまいました。あと、ちょっととぼけた表情とかするところがなかなかいいんだよね。演技的にはわざとらしいんだけど、そういう映画だからいいじゃん!って感じで。それにこのキャラって、すっごい正義の人なのね。他のキライなものも、携帯で話しながら運転するドライバーとか、そんなんじゃなかったっけ?そういうところが、この人の赤ちゃん置いて逃げなかったキャラを上手くサポートしている。

撃ち合いのシーンはバカバカしいくらいあり得ないんだけど、スピード感とか、観てて面白いからどーでもいい。選曲もいいしさ。

この映画のアイデアって、どっから出てきたんだろう?こういうの考え付く人ってすごいなと思う。荒唐無稽というか、ともすればタダのバカになってしまうところを何かの魔法ですごい面白くしてしまえる人って。

で、いろんなヘヴィメタ、しかもオールド・スクールなのを聴きながら、「あー、やっぱモトリー・クルーとかって、こういうカッコいいイメージじゃないのかな~」なんて思ってたらさ、エンドロールが私の大大大好きな『キックスタート』だ~!しかも丸々ワン・コーラス!!!ニルヴァーナで始まり、モトリーで終わるか!こんな素晴らしい映画はないよ!

key Word
映画 シューテム・アップシューテム・アップ マイケル・デイヴィス ポール・ジアマッティ モニカ・ベルッチ
拾いモンの映画 | コメント(6) | 【2008/12/21 22:39】
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『パーフェクト ストーム』-猟師さん、ありがとうございます
The Perfect Storm

私のようにぬぼーっとデスクワークしている人間には、こういう仕事で生計を立ててる人たちって大変だなあと思います。肉体労働であることもそうですが、それ以上に、不安定ですよね。毎日、毎月、毎年、決まった収入があるわけじゃない。仕事をすればしただけお金が貰えるわけでもない。ぶっちゃけ、仕事中に死ぬかもしれない。現在、不況で不安だなあと思いますけど、こういう生活をしている人たちはいつも不安と隣り合わせなんでしょうね。

パーフェクト ストーム 特別版 [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 2000
Director: Wolfgang Petersen
Writing Credits: Sebastian Junger, William D. Wittliff
Cast:
Billy Tyne: George Clooney
Bobby Shatford: Mark Wahlberg
Cristina Cotter: Diane Lane
Dale Murphy: John C. Reilly
David Sullivan: William Fichtner
Michael Bugsy Moran: John Hawkes
Alfred Pierre: Allen Payne
この話も、カジキマグロ漁が芳しくなく、お金のために無理して漁に出たときに超度級の嵐に見舞われ、大海に散ってしまうアンドレア・ゲイル号の船長・ビリー・タイン(ジョージ・クルーニー)を始めとする、乗組員6人のお話です。

嵐のシーンの特撮とかはすごいのですが、どんなにすごくてもずーっと大波との戦いなので、結構飽きます。ここが映画の見せ場なのはわかるのですが、延々と見せずにコンパクトにまとめて、その時間を乗組員のバックグランドの描写に使ったら良かったのになあ、と思いました。マーク・ウォールバーグ演じるボビーは、クリスティーナ(ダイアン・レイン)という彼女が出来たばかりなので、「危ないから行かないで」「でもお金が要るだろう」という葛藤がわかるし、マーフィー(ジョン・C・ライリー)は、離婚したばっかりらしく、息子に「新しいお父さんができたら・・・・」なんて言って息子が「他の話をしようよ」と言って泣いてしまうという、背景がわかるのですが、ジョージ・クルーニー演じるビリー船長や、その他の乗組員は、あんまりその辺が良くわからなかった。もしかしたらボビーとマーフィーの状況が結構みんなに当てはまる背景なので、あれ以上説明はいらない、という判断かもしれませんが。

しかし、あんな手作業で、大変な思いをして魚獲ってるなんて・・・。私たち消費者は、なんでも安く買えると喜ぶけど、捕獲する人の苦労をあのように目の当たりにすると、ちょっと申し訳なくなっちゃう。でも私たちの手に渡るときに高かろうが安かろうが、実際に身体を張って漁をしている人に入るお金にはなんら影響ないのだろうなあ。ディストリビューター、要するに配給するコーポレートが、買い叩けるだけ買い叩いて、自分たちには利益が出るように上乗せしてくるんだろうから。なんだか悲しいことです。

一つ唐突だな、と思ったのは、なんか民間の、レジャーでボート乗ってる家族が出てくるんだけど、あれはなんなの?娘の役が、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』で久々に観てちょっとガッカリしたカレン・アレンだったのですが、台風が来る、って言ってんのに、がんこなお父さんが絶対引き返さないと言って、家族の命を危険に晒す大ばか者。きっとあの設定は、それを救助する、多分、軍の救助隊の人?その人たちの苦労を描くために設定されたのだと思うのですが、余りにも本筋と絡まないため、余分な感じがする。この救助の人たちも大変だなあと思うのですが、内容は違っても基本大波との戦いなので、これをばっさり削って上映時間を短くした方が、却ってインパクト強かったのじゃないかなと思った。

映画では漁をしている人をヒーロー扱いしているんですけど、本人たちはどうなんだろう。主人公のビリー船長とボビーは、愛する人もいる、陸での安定した生活にも憧れる、でも魚を獲るのが好きだ、という設定になってるんですけど、このグロスターという街はマサチューセッツに実在する街で、漁業以外に仕事はなく、お金のためには映画にあるような危険な漁に出ていかなければならないこともしばしばあるらしい。もっと安定した職につければその方がいいんだろうか?それとも、こういう仕事をしている人たちが、私のようなデスクワークなんかしたら退屈で死にそうになるのかしら。

確かに、私がしている仕事よりも、達成感とか、生きている感はあるだろうな、と思いました。安定していれば幸せ、というわけでもないし、こういう生きる実感がある生活が本当に好きな人もいるんだろうなあ。いずれにしてもこれから魚を食べるときは、獲ってくれた漁師さんに感謝しなくちゃと思いました。いや、マジで。

key Word
映画 ジョージ・クルーニー マーク・ウォールバーグ ダイアン・レイン ジョン・C・ライリー ウィリアム・フィクトナー カレン・アレン
| コメント(10) | 【2008/12/01 07:55】
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『マトリックス』-哲学的で、宗教的で、漫画でTVゲームでSF!
The Matrix

いやー、この映画、むちゃむちゃ面白いね!なんたって構成がパーフェクトですよ。いきなりトリニティのアクション、続いてネオに謎のメッセージ、次にネオの会社、エージェントの尋問、暗ーいゴシックなビルでモーフィアスとの初会見、レッド・ピルとブルー・ピル、そしてつるつる・ぶよぶよのキアヌが、カプセルの中から起き上がってくるところ!!!わー!!!!この30分間、瞬きもしないで観てしまいましたわ。

Matrix
dvd on amazon.com
Produced: 1999
Directed by: Andy Wachowski, Larry Wachowski
Writing Credits: Andy Wachowski, Larry Wachowski
Cast:
Neo: Keanu Reeves
Morpheus: Laurence Fishborn
Trinity: Carrie-Anne Moss
Agent Smith: Hugo Weaving
Oracle: Gloria Foster
Cypher: Joe Pantoliano
Tank: Marcus Chong
で、この間説明らしい説明はほとんどないのに、すごく興味を持たされてしまうのは多分、小出しに、わかんないくらい微妙に、種明かししてるんだろうね。ネオにクラブに行こう、と誘う男のセリフ、

「You're the savior. My own personal Jesus Christ」

とか、

「You need to unplug」

とか、始まって5分くらいですでに種明かししてるんだけど、まあこれはすでに物語を知っててみてなければスルーしちゃうような暗喩なんですが、ネオがカプセルから出されて、リカバーして、トレーニングを開始するところでタンクから、ザイアンという人間の都市の存在とか、仲間同士の会話の中でオラクルの存在とか、ちょっとづつだけど絶妙なタイミングで色々な情報が与えられ、飽きさせない。

で、この世界観がまた、非常に納得行くものなんだな~。製作者たちは、明らかにTVゲームや、SFや、アニメのヲタクなので、きっとこれはその道の人たちにしてみたらさして新鮮なコンセプトじゃないのかもな。私にとってはこの世紀末的イメージといい、それを支えるストーリー、機械が人間を支配し、人間は電池にされていると言う話、そして私たちが信じ込んでいる「リアル」ってのは実は、全てマトリックス、頭の中で起こっている、という設定は「おお~」って素直に感動しちゃうよ。

そしてそのディテールも良く練られているんだよな。電池にするために飼育されている人間たちは、死んだら液状にして、生きている人間に飼料として与えられる、っての。これは衝撃だった。だって、これって人間が牛にしていることじゃない。狂牛病ってのは、死んだ牛の血を子牛に飲ませて育てたからだって言われてるよね。これって、知っててそういう設定にしたんだろうか?

それから、マトリックスで起こることは結局、頭の中で起こることだから、脳に直接情報を入れちゃえば、カンフー・マスターにもなることが出来ると。でも、そんだけだったら「なんだー、そんだったらなんでもできちゃうじゃん、都合いい」なんて思うのだけど、精神性がついて行かないことは出来ない、つまり、自分が「出来るんだ」と認識できないことは再現しない、というコンセプトがブリリアントだった。で、頭の中で起こっていることだけど、脳が信じちゃえば身体が反応して、血も出れば歯もかける。死ぬことだってあり得るのだ、という設定。これがなかったら、「どうせ死なないんじゃん」って、アクションシーンが全く緊迫感失っちゃうもんなあ。

あと、キャラが立ってますよねー。なんかウィキで読んだら、ネオの役にはウィル・スミスとかニコラス・ケイジとかが挙がってたんだって?いやー、キアヌ当たりだと思います。すごくいい男なのになんとなくヌボーっとした、シャープじゃないところとか、完全にカッコ良くないところが、「世界を救うコンピューター・ヲタク」というイメージにぴったり!ウィル・スミスはしたたか過ぎてイノセンスが足りないし、ニコケイは醜男過ぎ。

ローレンス・フィッシュボーンは私は悪い思い出があって、『ティナ』で演ったアイク・ターナーが、あの鋭い眼光で、いつも女房の才能に嫉妬して、腹が立つと女房を犯す、というロクでもない暴力夫で、それ以来この人怖くて怖くて仕方なかったんだけど、このモーフィアス役は、やっぱ眼光鋭くて怖いんだけど、悟りを開いた落ち着いた感じで、ちょっとローレンス・フィッシュボーンに対するイメージが和らいで来ました。でもこの設定って、ちょっと『ハートブルー』のボディ入ってるよね。あっちは結構都合のいい悟り開いてたけど、モーフィアスはマジに高尚だってとこが大きく違いますが。

タンクとオラクルも、俳優さんの雰囲気と、キャラがすごい合ってるんだよね。二人とも笑顔がすごいいい、なんかこんな世紀末の暗黒の時代に生きているのに、非常に無垢な笑顔。タンクはテキパキと働き者なところが好感持てるし、オラクルはすっごく悟ったおばさんなのだろうけど、タバコとか吸っちゃってちょっと下世話なところが、預言者のステレオタイプ的なイメージじゃなくていい。

サイファーも、要するにユダなんですが、私的には共感するキャラだったね。ステーキ食いながら、嘘でもステーキ食える方がいい、っていうのは、人間の業としてみんな持っているわけじゃない。そういう業を表現するキャラとして、非常に上手かったと思います。

で、やっぱ真打はトリニティなんだよね~。いい!クマ太郎さんをして「潤いのない鳥のささ身のような女」と形容されたキャリー・アン・モスなのですが、あの無機質な顔、髪型、衣装、どれを取ってもそのままTVゲームから抜け出してきたかのようなんだけど、結構人間臭い。冒頭、エージェントとおっかけっこするとき、最後、意を決して窓にダイブするじゃん。で、ごろごろ転がった後「チャっ」と二挺拳銃を構え、

「Trinity, get up... get up...」

ってちょっとビビってるとことか!あと、モーフィアスを助けに行くクライマックスのシーンで、ヘリコプターに歩いていく後姿を見ると、あんだけ痩せてて潤いがないとまで言われているのに、結構ケツぶりぶりで、しかもがに股ってのがなんか逆にカッコいいな、という。あれがシャーリーズ・セロンとか、アンジェリーナ・ジョリーみたいなすっげえスタイルいい人だと、却って面白くないかもしらん。

しかしあれですね、『ハートブルー』『スピード』そして『マトリックス』と続けて観ると、キアヌの相手役っていつも女らしくない女だね。キアヌが出たどーしょうもないラブコメとか観たらもちろん違うんだろうけど、この3部作は揃ってセクシーじゃない女だった。でも、昨日たまたま一緒に飲んだ同僚の男が、トリニティやタイラーのことを「セクシーだ」って言ったので、へー、男ってこういう女をセクシーと思うのか、とちょっとビックリしたんだけどね。

それから、アクション・シーンも、新鮮よね。モーフィアス対ネオのカンフー・バトル、あれはカンフーやってるヤツとか色々文句言うけど、私は面白かったな~。それはやっぱり、カンフーの技術がどうこうじゃなくて、あれがデジタルの世界で、頭の中でやっていること、というコンセプトを楽しむんだよ。それから、あのガン・ファイトのシーン。スローモーションとなくならない弾、銃をどんどん捨てて次のに持ち変えるカッコ良さ、そしてあのTVゲームの音楽!!!あの音楽が雰囲気にどんぴしゃハマっていてうまいよね。このシーンは、アクション映画史上に残って欲しいです。

で、最後にかかるレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの『Wake Up』・・・・かっこええ~!この曲もともと好きだったってのもあるけど、この映画の雰囲気にぴったり合ってるよね。で、なんかこの曲がかかるまでは、映画映画として楽しんだ、ってだけなんだけど、「うぇ~いかーっぷ!うぇ~いかーっぷ!!」って叫ばれちゃうと、「はっ」っとする!この世界もマトリックスかもしれないってことはあり得るんじゃないか?!なんてね。

非常に哲学的であり、宗教的であり、漫画でTVゲームでSFで・・・・これだけ色々な要素を詰め込んでビシーっと纏めたというのはすごい!

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ローレンス・フィッシュバーン映画偉人伝

key Word
映画 マトリックス キアヌ・リーヴス ローレンス・フィッシュバーン キャリー=アン・モス ヒューゴ・ウィーヴィング グロリア・フォスター ジョー・パントリアーノ マーカス・チョン
考えさせられた映画 | コメント(6) | 【2008/06/28 21:51】
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『スピード』-キアヌとサンドラ・ブロックがいい!
Speed

この映画、長いね~!こんなに長い映画だとは記憶してませんでした。最初のエレベーターのエピソードなんて全く記憶になくて、エレベーターが降下していくところをバックに延々3分ものオープニング・ロールが続いている間、間違った映画借りてきたんじゃないかと不安になった。

スピード (ベストヒット・セレクション)
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Produced: 1994
Directed by: Jan de Bont
Writing Credits: Graham Yost
Cast:
Jack Traven: Keanu Reeves
Howard Payne: Dennis Hopper
Annie Porter: Sandra Bullock
Harry Temple: Jeff Daniels
Capt. McMahon: Joe Morton
Sam: Hawthorne James
でも、デニス・ホッパーが出てきて「ああ~そうだ!この人が悪役だったんだっけ」とピンときた。それに爆弾処理班のスワット役のキアヌ!

可愛い!!

あの頃は、キアヌが五部刈にするなんて!とか思ったけど、今見ると似合う!しかも『ハートブルー』のときより銃を撃つ姿もサマになっているし、熱血爆弾処理班・ジャック役はなかなかハマりですね。このエレベーター事件で人質を救出してメダルを貰い、それがTVで放映されて、毎朝行くコーヒー・ショップで会うバスの運転手さんに、

「昨日、TV見たよ!太ってみえたぜ!」

と冗談かまされて、「ははっ」っと笑うキアヌの演技がすっごい自然でいい。でもその後、バスに向かって「Have a good day」とかなんとか言うところはセリフ棒読みで、不思議なバランス悪さは健在でしたが。

でもなんといってもこの映画で一番いいのはサンドラ・ブロックなんだよ。この人が演じるアニーがバスに乗り遅れて、

「きゃー!待って!止まって!サーム!!」

と運転手の名前を叫びながら走ってるところ、最高!レーヨンみたいなヒラヒラしたスカートに、アンクル丈のブーツ、そこからちらっと覗かせたヨレヨレソックス。今観てもすっげえ可愛い。

で、運転手さんが止めてくれて、バスに乗って、「You're a good man!」って言うところとか、ホントこの人ってナチュラルな感じがいい!で、座席に座って前の人に「Hi」って言うときの顔!

ちょおおおおお可愛い!

間違いなく、この映画サンドラ・ブロックの一番旬じゃないかと思う。

しかしタイトルが『スピード』というのは、今考えるとヘン。バスに仕掛けられた爆弾が、時速50マイルを超えると作動し、その後は50マイル以下になったら爆発する、ゆえにずーっと50マイルで走ってなきゃいけないんだけど、50マイルって、速くないよ。遅くもないけど。まあ、曲がるときとかもスピード落とせないってのは辛いけどさ。特に大型バスだから、この速度で曲がったら倒れちゃうし。この場面のサンドラ・ブロックもいいんだよなー。ミニスカなのに、なかなか筋肉質な足丸出しで、ダッシュボードに踏ん張って、

「Here we gooooooo!!!!!!!!」

と叫びながらカーブを曲がる!この、「ひあ・うぃ・ごおおおおおおおおおお」って言うところすごい印象に残ってるもんなあ。

他の役者さんたちもこの頃の映画に良く出てた人たちで、印象深い人がいるんだよね。バス運転手のサムを演じてるハウソーン・ジェイムスっての?この人は『セブン』で図書館の警備員の役をやってた人で、セブン・デッドリー・シンのことを調べにきたサマセット(モーガン・フリーマン)との絡みで、あのものすごい印象的な『G線上のアリア』を流す役なんだよね。それから、スワット隊長のマクマホン役のジョー・モートンは、『ターミネーター2』でターミネーターを研究した科学者の役をやった人で、この人が一般人なのに瀕死の状態で爆弾のスイッチ持たされて、「だめだ、もう支えられない」と言って落っことしちゃうとこの演技がすごい印象に残ってる人。

で、あとは怒涛のアクション連発なのですが、それなりに必然性もあってやり過ぎ感もないし、ハラハラ・ドキドキしながら見れます。多少納得いかないところもあるんだけど(救出された後のアニーがすぐに病院に連れて行かれないで、ジャックが職務に戻っちゃった間救急車に残されたままなんてあり得ない、とか)、そういうの「どーでもいいです!」と思わせるパワーがある。

それに何度も言うようだけど、サンドラ・ブロックが良くて、このあり得ねーとことスレスレのアクション映画にリアリティを添えてくれてます。乗客の女の人が死んじゃったあと、鼻を真っ赤にしてぐずってる表情とか、最後に爆弾つけられて、そのスイッチを持たされてパニくって落としそうになるところとか、この人の天然な演技がすごく普通っぽくていいんだなア。

でさあ、最後、キアヌとサンドラ・ブロックがキスするシーンが意外にいいのよ!『ハートブルー』でも書いたけど、キアヌって本当に愛おしいって眼差しで相手のこと見るんだよね。当時はキアヌってなんてラブ・シーンに説得力ない俳優なんだ!と思っていたんだけど、今見るとなかなかいい。演技じゃなくて、地なのかもしれないけど、そうだったらもっと萌えるなあ!

キアヌにはアクション・スターになって欲しくなかったのですが、良く考えると、シュワちゃんとか、スライとか、メルギブとかブルース・ウィリスとかとは一線を画しているよね。年齢が一回り若いってこともあるし、キアヌのジェネレーションの個性とか若さみたいなものを反映しててさ。やっぱこれと『ハートブルー』があったからこそ、『マトリックス』は存在し得たのだと思う。

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映画 スピード ヤン・デ・ボン キアヌ・リーヴス デニス・ホッパー サンドラ・ブロック ジョー・モートン ジェフ・ダニエルズ
映画レビュー | コメント(0) | 【2008/06/23 23:02】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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