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Once
この映画は、バンドで音楽を演奏すると言うことの素晴らしさを良く伝えているなあと思いました。主人公の男は、一人でじゃんじゃか、ギターを弾きながら唄っているストリート・ミュージシャンなのですが、この人の曲って、私の好みにはちと感情的過ぎてついていけないんですけど、ストリートで出会った女の子がピアノを弾き、コーラスに参加するだけで曲が深みを増して、それほど「感情垂れ流し〜!」って感じじゃなく、完成されたものになって行く。
で、彼と彼女の恋の行方なんですけど、彼女の方は若いのに子供もいるし、子供の父親と寄りを戻すのが最良と考えている。彼はロンドンに出て、プロのミュージシャンになるという夢があるから、現時点では、二人が付き合う、ということはあり得ない。なんとなく魅かれ合ってはいるのだが、二人ともその辺冷静で、私はこれ、ラブ・ストーリーだと思ってませんでした。 しかし最近ホントに、男と女が出会って、紆余曲折を経て、最後に結ばれる、という話が少なくなったと思いません?この話も、彼がロンドンに出て夢を叶えるためのデモ・テープ作りに彼女が協力してあげて、エモーショナルな葛藤もなく、彼はロンドンへ行く。彼女は、子供の父親と寄りを戻す。 でもね、彼の方は、この彼女に会うまではなんとなくくすぶっていたのよ。彼女は、貸しスタジオの料金を値切ったり、銀行でお金を借りるときとか押せ押せで、彼一人ではできなかったことを実現させてくれた人な訳。そして彼と音楽を演奏することによって自分の心の奥深くを見つめる機会が与えられた彼女は、それをきっかけに子供の父親と寄りを戻そう!ってがんばれた。 最後に二人が結ばれないラブ・ストーリーってすごい切ないんだけど、こういう出会いの方が大切なんじゃないかと思うよ、最近。自分の足で立って生きていくためのパワーを与えてくれて、そして通り過ぎて行く人達。その瞬間だけものすごい絆で結ばれて、その鮮烈さだけは一生忘れないのだろうけど、多分2度と会わないかもしれない。でも、あの時あの人に会ったからこそ今の自分があるんだ、と後年になって思い出すような。 Kay Words ジョン・カーニー グレン・ハンサード マルケタ・イルグロヴァ 映画レビュー
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What About Meシェアブログ1573に投稿
1992年のニューヨーク。両親に先立たれたリサは、マンハッタンに住む叔母さんのところに居候し、仕事を探しているが、学歴もスキルもないリサを雇ってくれるところはなく、ウエイトレスの仕事さえみつからない。その上、ナイーブなリサは、ニューヨークのストリート・スマートな人から1ドル、また1ドルと残り少ないお金まで騙し取られる。
行く当てもなく、真冬のストリートに放り出されたリサは、優しく声をかけてくれた男にスーツーケースをひったくられ、残りの持ち物を一つ、また一つ、と売りさばきながら、ゴミ捨て場から拾った毛布にくるまって道端で寝る、ホームレスとなってしまう・・・ 私も一応、低予算映画ってのは観たことありますが、これは低予算どころか「No 予算」映画です。白黒で、フィルムのつなぎや、音響や、俳優の演技にいたるまで、「ヘタウマ」ならぬ「ヘタヘタ」!だけど、監督/主演のレイチェル・アモーディオさんは、ニューヨーク・パンク・バンドでドラムを叩いていた女性だと言うことですから、「金をかけない」「メイン・ストリームは全く無視」「ヘタヘタ」というのは、意図的に「パンク道」としての作風なのかもしれません。 音楽をジョニー・サンダースが担当し、出演者もニューヨーク・パンクのスター達が目白押しで、アル中のホームレスにディーディー・ラモーン、道端で殺されるマフィアの男にジェリー・ノーラン、リサを自由の女神に連れて行ってくれるいいヤツにリチャード・ヘル、そしてニューオーリンズに住んでいるリサの生き別れになった兄にジョニー・サンダース、その他にも私では知らないような、知る人ぞ知るニューヨーク・アングラ・アート界の人たちがいっぱい出ているようです。 リサがホームレスになって行く過程や、他のホームレスの人たちの生活、例えば、公園で焚き火を囲んで座っていたり、ビルの地下室にもぐりこんで寒さをしのいだりする様子が、90年代初頭のクリーンナップ前のニューヨークを良く描いているんではないかと思います。また、私の大好きなジェリー・ノーランは、ヤクザの抗争のために道端で撃たれて、出てきて2分くらいで死んでしまうのですが、こういうことも、当時良くあったことなのかもしれない。(いや、でばって2分で死んじゃうことじゃなくて、道端で撃たれることが) 実際、リサをしばらくの間泊めてくれたトム(ニック・ゼッド)のアパートでTVを見ていると、警官達が公園をねぐらにしているホームレスを追い出している様子がニュースで流れ、それを見たリサがホームレスのボーイフレンド、ニック(リチャード・エドソン)を探しに行く、というシーンがあります。 リサは結局、真冬に放り出されて風邪をひいてしまったのと、ニックを探しているときにバイクに当て逃げされた傷が元で、自由の女神の足元で死んでしまうのですが、出演者もみんなアクター、アクターしていない普通の人だし、映画にはありがちの「ヒドイ生活だけど、なんとなく憧れてしまう」といような描き方は一切なく、最後の最後まで悲惨を絵に描いたような話で、観てて梅干を食べたような顔になってしまいますが、70年代初頭のパンク/グラム/アングラ・シーンで活躍していた人たちが20年かけて見て来たニューヨークのありのままの姿を脚色せずに描いているところが、「No 予算」映画でありながらレンタル屋にあったり、日本のアマゾンでも売られているくらいの知名度がある理由かなと思いました。 ええトシして何考えてんねん、あんたは、と言われそうですが、私は密かに、つか、かなりおおっぴらに、この危険で、スリージーで、汚い、ニューヨークのストリートに憧れていたのですが、この映画を観て、「わたしにゃ無理だ」と思いました。ニューヨークのタフなストリート、いや、優しい人もいるんですよ。面白いのは、リサを当て逃げしたのはレズビアンのカップルなのですが、この人たちは、傷ついたリサを、自分らが当て逃げした相手とは知らずに、「どうしたの、怪我してる。手当てしてあげるから来な」と結構優しいんです。ただ、貧しくて、警察官とかからはいい扱いをされないので、警察沙汰になるようなことからは何が何でも逃げる。 とにかく生活が大変だからお互い、助け合い、騙しあい、あげたり、もらったり、盗んだり、恵んでやったり。こんな風に生きるのはストレス溜まりそう。私、ストレスに弱いからだめだわ。 しかし、色々考えさせられる映画ではありましたよ。ニューヨークで店でもやってマジメに生きている人たちの身になって考えてみれば、ホームレスの人たちが一掃されて街がきれいになっていいことなんだけど、自分がホームレスだったら?公園を追い出された人たちは、どこへ行ったんでしょう?街は、受け入れ先もちゃんと用意してくれたんでしょうか?あの人たちは行くところがなくて、道端で死んでしまったんではないでしょうな? 印象的だったのは、アパートの地下にもぐりこんで寝ようとしたリサとニックがアパートの人を起こしてしまい、「うるせー!」なんて怒鳴られるんですが、パンクスみたいな若い男の子は「お前ら、地下で寝たら警察呼ぶぞ!」なんて、パンクスのくせに権威主義!対して向かいの部屋のおじいさんは、「あの人たちは、寒さをしのげるところを探しているだけなんだから、ほっといたらいいじゃないか」と言うところです。こういう下町的心意気っていうのが、私が憧れる「失われたニューヨーク」だったのかもなあ。 Key Words 映画 低予算 ニューヨーク 魂の映画
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The Fast and the Furious: Tokyo Driftシェアブログ111506に投稿
良く、アメリカ映画を観ると、日本人とアメ人で笑いどころが違う、それは日本人は字幕を読んでから笑うけど、アメ人はしゃべりを聞いて笑うからだ、とか、ギャグを翻訳では訳しきれていないからだとか、いろいろ理由はあるんでしょうが、この『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』を観て、その感覚がわかったような気がします。
だってさー、日本人の不良の男の子たちを演じているのが日本人じゃないんで、日本語ヘンなんだもーん。主人公のショーンに「テメー、カウ・ボーイだと思ってんじゃねーか」とかなんとか言うんだけど、つたないよ、日本語が!他のところは英語で会話もしているので、まさに『SAYURI』の時と同じ、何語でしゃべってんだ?ノリです。なんで日本人の役に日本人の役者使わないのかなあと考えたんだけど、結局は「英語しゃべれるか否か」で選んでるのね、役者を。確かにアメリカ人の客にしてみれば、日本語きちんとしゃべっているかなんて関係ないので、まあそれでいいんだろうけどさ。でも、英語を日本人にしゃべらせるとしても、もっとヘタクソな英語の方が真実味あると思うよ。Kくんも日系自動車会社で働いているから、「こっちに駐在している日本人の英語があんなにヒドいのに、日本にいる日本人がペラペラ英語しゃっべてるわけがない」とスルドイ指摘をしていました。 それとか、ショーンが転入する日本の高校にはカフェテリアがあって、そこの料理が、懐石かよ!カラフルなかまぼことか、えびの頭揚げたのとか、日本食のレストランで出てくる料理だよあれは。「That's not true!」と叫んだらKくんが「F恵も同じタイミングで同じこと叫んでたよ」と言っていた。だいたいさ、高校にカフェテリアなんてあんの、最近の日本は?私が高校生の頃はパンを売っている売店しかなかったが。あるとしても、やっぱカレーとかラーメンとか、そーいうもんじゃないのかなあ。 あと、やっぱり学校の制服というのはアメリカ人にはめずらしいのか、ショーンに詰襟着せてたよ。それで地下鉄で切符買って、満員電車に乗って高校へ行き、上履きに履き替えてなくて先生に怒られる、なんてくだりがあって、それってきっとアメリカ人の高校生が日本に留学したら、こんな感じかぁ、なんて憧れる、まんまを描いているんでしょうね。私とF恵ちゃんは、白人の詰襟姿に「可愛い!!」とか言って大騒ぎしちゃったよ。それってもう女とみればセーラー服着せたがる男とあんまり大差ないかとか思いつつ。 題名にも『TOKYO DRIFT』とあるとおり、主人公ショーンは東京に来て初めてドリフトの仕方を学ぶのですが、ショーンのアクセントがオハイオ支社の人たちとそっくりなもんで、「やっぱオハイオのだだっ広い平野でレースとかしてっから、東京の立体駐車場でのレースって感じが違うのね」なんて勝手に想像してたんですが、この立体駐車場でのレースとか、ガードレールのない山のくねくね道で練習するところとか、ちょっとスポ根ものみたいで面白かった。こういう映画は、映画館で騒いでも誰も怒らないし、酒飲みながらホロ酔い加減で、友達とぎゃーぎゃー言いながら観るにはうってつけ。『M:I:III』より、よっぽどストレス解消になったね。最後、ヴィン・ディーゼルが出てきたときなんて、腹抱えて笑っちゃったし。 追記: なんだか「Tokyo Drift 歌詞」っていう検索が多いんだけど、みんな歌詞が知りたいの?こちらにリンクしときますので、勝手に調べてくれ!テリヤキボーイズ!
Key Words 映画 ワイルド・スピードX3 映画館で観た映画
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