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『Nine』-最初の拒絶反応が過ぎればオッケー!
Nine

冒頭、映画監督のグイド(ダニエル・デイ=ルイス)が、「映画というのは、まず、脚本で殺される。それからカメラで殺される。それから・・」とかっつって、「映画とはピュアなイマジネーションなんだ」とかなんとか言いますよね?で、そのすぐ後のシーンが、セクシー美女が次々に絡んでくる、でっかいキャバレーみたいな図。911が起こった時、自爆したテロリストは「ジハードで死んだら、あの世で40人の美女とセックスできる」と言われていた、ってのを聞いて「男ってヤツぁ・・・」って思ったのを思い出してしまいました。

Nine
dvd on amazon.com
Produced: 2009
Director: Rob Marshall
Writing Credits: Michael Tolkin, Anthony Minghella
Casts:
Guido Contini: Daniel Day-Lewis
Luisa Contini: Marion Cotillard
Carla: Penelope Cruz
Mamma: Shophia Loren
Claudia: Nicole Kidman
Lili: Judi Dench
Stephanie: Kate Hudson
Saraghina: Stacy Ferguson
この映画監督の苦悩を綴るミュージカルなのですが・・・・。やっぱさ~、苦悩しながら歌われたりすると、いきなり感情移入できなくなるのですが、ロブ・マーシャルって『シカゴ』撮った人だし、ミュージカルという形式が好きな人もいるんだろうね。

ミュージカルの歌って、普通のセリフをそのまま曲にのせてるんだけど、それってすっごい萎えるんですよね、個人的には。どーしても

「普通にしゃべれよ!」と言いたくなる。

でも、最初の拒絶反応が過ぎた後は、「これっていい映画だな」と思った。カメラワークとか絵とかすっごくいい感じで。

それに、普通の役者さんが歌ったり踊ったりするのを見るとすごい感心するよね。ペネロペ、ジュディ・デンチ、ケイト・ハドソン、みんな結構歌えるし踊れるじゃん!って。まあプロだから、やるとなったらダンスの先生や歌の先生について特訓するんだろうけど、それにしたって「昨日今日始めました」とは思わせないところがすごい。まあちょっと、年末のかくし芸大会みたいなレベルかな~とも思ったけどね~。でもそれもカメラワークとかでかなりダイナミックに見せてたりして面白かった。

だいたい、このキャスティングがすっごい予想外っていうか、予想も何も、なんでこういう映画にこの人たちなの、っていう人ばっかりじゃない?だから余計感心した。

あとさ~、お母さん役がソフィア・ローレンだってすぐわかったんだけど、「今いくつだよ?」って思ったって言うか、ぶっちゃけ「まだ生きてるの?」って思ってたので、あんなキレイで若々しく出てきたから「絶対違う!」って思っちゃった。信じられないキレイさじゃない?40歳くらいにしか見えないでしょ。

ニコマンも、『オーストラリア』の時、中年太り!とか言われてたけど、今回はお産直後だったにも関わらず、良く絞りましたね~!そりゃそうだよね、グイド監督のミューズの役なんだもん。ぼってりした身体じゃ、説得力ないもんね。

キャスティングが予想外ってのも、ミュージカルなのに年齢層高いってのもあるよね。まあ、今はアラサー、アラフォーもドンと来い!って時代なのかもしれないけど。

オスカーにノミネートされたし、観てみたいなあとは思ってたから良かったけど、まーどーでもいい映画でした。言っとくけど、「ミュージカルだから」じゃないわよ!アタシ『レント』は好きなんだから(笑)

Key Words
ロブ・マーシャル ダニエル・デイ=ルイス マリオン・コティヤール ペネロペ・クルス ジュディ・デンチ ケイト・ハドソン ニコール・キッドマン ソフィア・ローレン ファーギー
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第82回アカデミー賞 | コメント(0) | 【2010/05/25 03:13】
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『ニューヨーク、アイラブユー』-観ている方はシラける
New York, I Love You

すっげーつまんねー。久々に寝ちまった。複数の監督のショート・ストーリーの集まりで、しかも出てる役者も多いし、監督・役者のリスト書くの面倒くさい。しかも『偉人伝』のリンクもしなきゃならないし。こんなつまんない映画のためにアップデートするの面倒だよ~。

new york i love you
Produced: 2007
Director:
Jiang Wen, Mira Nair, Shuji Iwai
Yvan Attal, Brett Ratner, Allen Hughes
Shekhar Kapur, Natalie Portman
Faith Akin, Joshua Marston, Randy Balsmeyer
Cast:
Hayden Christensen, Andy Garcia,
Rachel Bilson, Natalie Portman,
Orland Bloom, Chistina Ricci, Maggie Q, Ethan Hawke, Chris Cooper,
Robin Wright Penn, Bradley Cooper, Drea de Matteo, John Hurt, Shia LaBeouf, Shu Qi
DVDのカバーには「Every Moment... Love Begins.」って書いてあるんだけど、Loveかよこれって!!って感じです。Loveなのかなあ。どっちにしろ、話が退屈。何も起こらない。

唯一面白かったのは、オーランド・ブルームクリスチーナ・リッチが出てた、岩井俊二監督のヤツ。なんだ、日本人監督だったんだ。知らなかった。オーランドがアニメ映画に音楽つけてる人で、リッチがそのエージェントなのかな?しょっちゅう電話して、色々仕事の話をしているんだが、一度も生で会ったことがない。電話で話しているとき、「写メしてよ」ってオーランドが言うと、顔を本の表紙で隠した写真を送ってくる。

ある日、映画の製作者が、曲が出来ないならこの本を読め!って感じですっごい分厚い本を2冊送ってくるんだけど、オーランドは「こんなの読めない。俺は辞める」ってリッチに電話する。するとリッチは携帯じゃなく自宅に電話してきて、なんか他の仕事で、女が男のために本を読んで噛み砕いて解説してあげたのがきっかけで結婚した、という話をし、

「もし良かったら、私がその女になってあげるから、このドアを開けて・・・」

って言うわけですよ。つまりドアの外にいると。で、開けると、やっぱり本で顔を隠してて、その下からクリスチーナ・リッチの顔が出てくるわけなんですな。怖い!でもぴったり!美人でもなく、ブスでもなく、でもすっごい怖い。でも、電話で既に意気投合しているから、オーランドは「うわ、こんな女かよ。でも可愛いかも」とか思ってるのかな~ってニヤニヤしてしまいました。

あと印象に残ってるのは、イーサン・ホークが、レストランの外に出てタバコ吸ってると、すごいきれいなアジア人の女(マギーQ)が「火を貸して」って言ってくる。イーサンは一目惚れして口説くんだけど、マギーQはコール・ガールであった、っていうオチで、すっげーつまんない。ただ、マギーQがすごいきれいだったのと、「アジア人の女は売春婦かよ!」って思ったので印象に残った。イーサンの口説きはまたもや「チンケな男」って感じだった。好きだけどね!イーサン。監督はイヴァン・アタルだってさ。

ナタリー・ポートマンがユダヤ人の女の人を演じるヤツも、すっげーわけわかんないし面白くもなんともないんだけど、ナタリーが「ブス」を演じるのが上手い、って感心した。『宮廷画家ゴヤは見た』でも思ったけど、この人きれいな人なのに、ブスに説得力がある。これはすごい。

アレン・ヒューズが監督しているヤツは、バーで知り合って熱い夜を過ごしたと思われる男と女が、2度目のデートに行くところを描いているんだけど、二人とも道すがら、最初の夜のセックスがいかに良かったか、というのを頭の中で考えてて、ホルモンどくどく出まくりなんですけど、この男女を演じるのがブラッドリー・クーパーとドレア・ド・マッテオで、2人とも濃いしスケベそうだし、ぴったりだなあと思った。

あと、シャイア・ラブーフが身体障害のあるホテルのベル・ボーイをしているヤツも、「これ、シャイアか??」って思って観てたので印象に残ったけど、まあ全て、結構有名な俳優が出てるし、興味持って観るんだけど、いわゆるスタイリッシュな格好付けた感じで、本人たちは「カッコいいな、俺たち!」って思ってるんだろうけど、観ている方はシラける、と言うようなものばかりだった。
今日観た映画 | コメント(11) | 【2010/02/06 22:44】
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『No Impact Man』-エコだけどめっちゃ可笑しい
No Impact Man: The Documantary

最近、地球温暖化とか環境問題も深刻化してきて、エコが流行ってますが、人間生きているだけで環境を破壊し続ける。それに罪悪感を感じる男が、「人間としての楽しみや幸福を犠牲にせずに、どこまでエコできるか」いや、「環境を全く破壊しないで生きることはできないのか」にチャレンジした1年を追ったドキュメンタリー。

no impact man
dvd on amazon.com
Produced: 2009
Director: Laura Gabbert, Justin Schein
Cast:
Colin Beavan
Michelle Conlin
この男、コリンさんは、自分の家族、奥さんと娘にも、1年間、究極のエコ暮らしに付き合ってくれるようにお願いするのですが、奥さんの方は、ジャンクフード大好き、TV大好き、ショッピング大好き、スタバ大好きで、40歳で糖尿病の気があるという、本当に普通のアメリカ人。そんな人にコリンくんは、洗剤は使わない(重曹、酢とかしか)、新品のものは一切買わない(借りるならいい)、車、飛行機、バイクは使わない(自転車、歩き、スケボーなど)、ゴミを出さない(パックしてあるものは買わない)、ローカルに生産されたものしか食べない(250マイル以内?だったか)、そしてなんと、紙製品を使わない(もちろん、トイレットペーパーも!!)。

で、この奥さんがむっちゃ可笑しい。コリンがトイレット・ペーパーも「紙製品だから、もちろん使わないよ」って言ったときの、愕然とした顔!!もう爆笑。あと、スタバのコーヒーが飲めなくなって、ものすごいカフェインの禁断症状が出てくると、なんだかかんだか言い訳作ってコーヒー飲みに行こうとする。もうその情けなさがすごい可笑しい!!

エコの映画だけどすごく面白いというレヴューがあったんだけど、この可笑しさはこの奥さんがいいキャラだからだな~と思った。この人は本当の意味で心が広い人なんだと思う。旦那が極端なエコをしようって言うと、もう驚愕の表情をするのに、やり始めると、それなりに楽しんでたり。電気を完全に止めたときは、旦那の方が「なんか俺、バカみたい。やっぱ全く電気がない生活なんてできないよ」って落ち込んでるんだけど、奥さんの方が「まあ何事も経験だから」みたいに慰めたり。

あと、旦那と娘が、バスタブに洗濯物を入れて、足で踏み踏みして洗濯していると、さっきまで旦那のエコにうんざりしていたくせに、娘が楽しそうに洗濯しているのを見て、自分もズボンを捲り上げて参加しちゃう。こういう切り替えの早さ、って大事だなあと思った。

スキニー・ビッチ』でも書いたけど、正しいことだと認識していながら自分ではできないことをやっている人がいると、罪の意識を感じさせられて、ムカつくじゃない、人間て。映画の中でも、言ってた。やっぱ自分は出来ない、と思うと罪の意識を感じ、また、こういう生活が出来ちゃう人が出てくると、自分も色んなものをギブアップしろって言われてるみたいな気がして、ムカつく。面白いのは、環境問題の活動家が、

「お前のようなバカがいるから、私たちみんなが批判される」なんて言うんだよね。これも、活動家でありながらヌクヌクとエネルギーの無駄使いをし、ゴミを出しているから、悔しいんだろうなあ。

私はこの試みは画期的だと思う。だって例えばさ、自宅のオフィスの書類とか、きれいに整理したいとか思うじゃない。でも、要らない書類とかをリサイクルはただ捨てるより手間も時間もかかり、「かかる」と思うと整理するのを躊躇してしまう。それで家が片付かないんだったら、捨てた方がいいじゃん、とか、「どこまでできるのか」は、なかなかわからない。だったら、一度考え付くこと全部試してみよう!!その上で選択しよう!!っていうのは、かなり正当な考えだと思いませんか?

そんで、かなり普通のアメリカ人だった奥さんも変わって来るんだよね。

「自分が車運転してたときは、道行く自転車が邪魔だし危ないし頭来たけど、自分が自転車に乗ってみたら、道が車に占領されていて、歩くことや自転車に乗ることが危険とされているっておかしいよ、と思うようになった」

って。それから、この奥さん、しょっちゅう中華やその他のテイク・アウトばっかり食べてて、料理というものをしなかったんだけど、テイク・アウト禁止になっちゃったから、自分でも料理にチャレンジするようになったり、昔は娘を連れてサイクリングするなんて考えてもみなかったけど、今は約束の1年が終わっても「サイクリング」は止めない、って。

エコとかってやり始めるときりがないので、一度極限までやってみて、自分の限界はどこかって知るのはいいことだし、面白いチャレンジだと思った。アタシもやってみようかなあ~。
映画感想 | コメント(0) | 【2010/02/01 10:28】
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『2012』-アホな私でも面白かったDeath!
2012

鑑賞後ウィキで読んだら、この映画をけなす評論家の人たちは、科学的に間違ってるし、ストーリーはおざなりだし、CGに頼りすぎなところを批判しているらしいのですが、ロジャー・イバートさんは星3.5(4が最高)を上げて、

「お約束はちゃんと満たしているし、本当に映画がわかっている人だったら、それ以上のものをこの映画に期待しないだろう。この手の映画を好きな人には、今年No.1の満足度だと思う」

2012 エクストラ版 [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 2009
Director: Roland Emmerich
Writing Credits: Roland Emmerich, Harald Kloser
Cast:
Jackson Curtic: John Cusack
Kate Curtic: Amanda Peet
Adrian Helmsley: Chiwetel Ejiofor
Carl Anheuser: Oliver Platt
Gordon: Thomas McCarthy
Charlie Frost: Woody Harrelson
って言ってるんですけど、ええ~私、それ以上のものを期待しちゃったよ~!だってぇ~、ポスターにチベットの人とか写ってるしさ~。なんかすごい思想的な、深遠な映画かと思ってた・・・・・。もし、自分の知り合いがそんなこと言ったら、「チベットのモンクが写ってるからって、深遠な映画だって思うなよ!」って思いっきり突っ込んでるところなんだけど、バカだな~アタシって。

でも、そんなアホの私でさえ、あのCGは度肝抜かれました。劇場に観に行って良かったと思ったもん。道路がどんどん避けて、何もかも吸い込まれて行っちゃうとこをギリギリ、車で逃げまくるわけなんだけど、ものすごいスリル!

で、ものすごいスピードで走らなきゃ助からないのに、前にいる車がすっごいのろのろ走ってて、その車がすごい旧式の、しかもばあさんが運転している車で、それってアメリカでは本当に典型的っていうか、たいがい、「い~かげんにしろよ~」ってくらいのろのろ走っているのってばーさんが運転している車なので、そのあたりの小さなギャグもちびっと面白くていい。

で、こっから飛行機に乗って~、イエローストーンまで飛んで~、山とかがバンバン爆発して~、いちいち危機一髪でくぐり抜けて~って、全く現実味ないっつーかそれこそイバートさんが言うとおり全て「お約束」なんだけど、とにかくCGが圧倒的に素晴らしくて、すっごい楽しい。マジで「ぎゃ~!」とか叫んじゃったもん。

で、全てが崩れたラスベガスとかその辺の「世紀末感」とかも、いい感じだった。この、カリフォルニア脱出からラスベガスに着くまでが、間違いなくこの映画の見せ場だと思う。すっげえ面白い!

でもその他は、けなしている人が言ってるとおりなので、別にそれ以上ここで突っ込んでも仕方ないので、他のことを書きたいです。

こういう状況になったらどーしようか?って真剣に考えちゃった。だって、どっかに逃げたから助かるってわけでもないじゃん。私はウディ・ハレルソンのキャラみたいになりたいと思ったなあ。ヒッピー・ニューエイジのヘンな人を演じているんだけど、好演だったよ。政府が、地球滅亡の日が近づいているのにそれを隠そうとしていることを暴いて、金持ちの人だけに「ノアの箱舟」を用意していることを糾弾して置きながら、自分は助かる気はなく、溶岩がばっこんばっこん噴出しているカオスの中で

びゅ~てふぉ~~~~!!!!

って言いながら吹っ飛んできた岩石に当たって死ぬ!いや~すがすがしいです!

あと、ダライラマ?いや、ダライラマ本人なんだか、単なるチベットの位が高い僧侶だかわかんないけど、この人も逃げる気はなく、「なるようになるさ」って感じで。

だってさ、がんばって逃げたって、どうすんだよ、って思わん?まあ、当面の苦痛から逃れるために逃げ惑わなきゃいけないとは思うけど、「助かろう」とは思わない方がいいんじゃ。だいたい、あの、船に乗るチケットを持っている人たちだって、船に乗ったからオッケー!って保証されてる訳じゃないんだし。

映画の中では、大勢の人を船に乗っけて、30日くらい過ぎたところで状況が安定したので、デッキに出て太陽を見ていいですよ、みたいな感じでデッキを開けるんだけど、その時みんなワクワクしながらおとなしく、扉が開くのを待ってるんだけど、あんなに秩序があるわけないんじゃないかと思うんだけど。

船の中で、何日この状態でいるのかもわからない、食べ物が何日続くかもわからない。『ディ・アフター・トゥモロー』でも書いたけど、カトリーナがきたとき避難所になった学校だかなんかでは、もうとにかく人はうじゃうじゃいるし、トイレはオーバーフローしてしまって臭いし、食べるものはないし、みんな休めないし、もう一触即発の状態だったらしいよ。

だから、例えこの船に乗れたとしても、船の中で大暴動が起こるかもしれない、殺し合いになるかもしれない。また、外の状況が改善されなくて、船に閉じ込められたまま餓死するかもしれない(そうなったらそれこそ殺し合いになる)。

それにさ、水が退き出して、アフリカの一部が水面に出てきたので、そこへ移り住む、みたいなこと言ってんだけど、『ウォーリー 』でも思ったけど、新しい土地について、一から立ち上げるって、あんた、誰が仕切るの?どういう世の中になるの?水が退いた後の土地って湿地帯で、微生物がうようよいて、年寄りとか子供なんか病気でバタバタ死ぬだろうし、健康な人も、一から復興するとなったら、結構大変じゃん。

でもアレかー、東京だって大空襲のあと、瓦礫の中から立ち直ったんだしなあ。でもアレは、他に手助けできる国とかがあったから良かったけど、全くサラのままからってどうなんだろうねなあ。

って思ってたら、これで生き残った人たちのその後を描く、『2013』ってTVシリーズをエメリッヒが作る、って話があるらしいけど、どうなんでしょうか。

Key Words

ローランド・エメリッヒ ジョン・キューザック キウェテル・イジョフォー アマンダ・ピート オリヴァー・プラット タンディ・ニュートン ダニー・グローヴァー ウディ・ハレルソン
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『2012』  | コメント(3) | 【2009/11/26 03:30】
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『25時』-やるせないですお~!
25th Hour

これ、昔観たとき、ものすごいやるせない気持ちになったのですが、今観ても本当にやるせないです。麻薬売買で逮捕されたモンティ(エドワード・ノートン)は、明日の朝、刑務所に送られる。今日がシャバでの最後の日。父親の経営するレストランに食事に行き、その後幼馴染みのジェイク(フィリップ・シーモア・ホフマン)、フランク(バリー・ペッパー)、そしてガールフレンドのナチュレル(ロザリオ・ドーソン)とクラブで一夜を過ごすことにする。

25th hour
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Produced: 2002
Director: Spike Lee
Writing Credits: David Benioff
Cast:
Monty Brogan: Edward Norton
Jacob Elinsky: Philip Seymour Hoffman
Frank Slaughtery: Barry Pepper
Naturalle Riviera: Rosario Dawson
モンティは7年間刑務所に入れられるのですが、それが何を意味するか、ということが、最初私にはわからず、登場人物の会話から段々わかってくると、背筋が寒くなります。モンティのような華奢で可愛い男、しかもムショに知り合いもいないような男は、屈強な他の囚人たちに女のようにレイプされ、弄ばれる。クラブでフランクとモンティがしゃべっているシーンでモンティが、

「多分、最初の夜に歯を全部折られるだろう。そうすれば一晩中フェラチオさせても、噛まれる心配ないだろうから・・・・」

なんて自分で言ってるのを聞くと、どよ~んと重くなってしまいます。フランクは、7年経って出てきたら、また希望が開けるよ、みたいなことを口では言うのですが、この前のシーンで、ジェイクと二人っきりの時に

「モンティは終わりだ。7年ムショに入れられるってのがどういうことかわかるか?」

とか言ってるわけですよ。その含みが、もしかしたら殺されてもおかしくないんじゃないかと思われるような口ぶり。

そんなところに放り込まれるとわかって過ごす日々って・・・・。やだろうなあ。

このフランクが住む、ニューヨークの高級アパートは、911のグランド・ゼロが見下ろせる場所にあり、まだ作業員が片づけをしているところを見ながら、フランクとジェイクが話をしているシーンがあります。それとか、密告によって逮捕されたことに対して「なんで俺が」と思った鏡の中のモンティが、ニューヨークに住む様々な人種に対して文句を言うシーン。スパイク・リーは、この一人のドラッグ・ディラーの物語りを通して、現代のニューヨークを描きたかったのかなあと漠然と思ったのですが、ウィキを見たら、時期的に911が起こった直後だったので、原作にはない911のリフェレンスをリー監督が挿入したんだって。

「様々な人種」の方は、目的はわからないけど、なんか、「自分ばっかり損をしている」なんて感じる時には、どいつもこいつも憎くなる、っていう気持ちがあるでしょ?それを現してるという意味では良かった。韓国人、中東、南米の移民、ユダヤ人、アイリッシュ、イタリアン、本当にニューヨークには色んな人がいる。

フランクが言うとおり、モンティは他人をドラッグ中毒にして金持ちになったんだから、仕方ないんだけど、いやにモンティに肩入れしちゃう設定になっているんですよね。肩入れっていうか、やだよな~って。『シャウシャンクの空に』でもあったじゃん。刑務所でリンチされたり、レイプされたり。そこを見せないで、そういうところに送り込まれる前の日、っていう設定がもう、どよ~んですよ。最後、モンティを車で刑務所まで送っていくお父さんが、

「お前が逃げたかったら、どこか遠いところへ連れてってやるぞ」

といい、どこか名もない街にモンティを下ろし、「帰ってくるな・・・」と言い残して去る。で、モンティはそこでひっそりと暮らし、何年か後にはナチュレルと連絡を取り、結婚し、子供もでき・・・・・

ってなんか上手い話だな、と思っていたら、車の中で居眠りしているモンティの夢だった・・・・という、最後もめちゃくちゃやるせない~!!!


Key Words スパイク・リー デイヴィッド・ベニオフ アンナ・パキン ブライアン・コックス トニー・シラグサ コースチャ・ヴァネッサ・フェルリト イザイア・ウィットロック・ジュニア

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■モンティの彼女・ナチュレルを演じたロザリオ・ドーソン。スタイルいいよね~。色々出てんだけど、 なぜかレントしか思い出せない
映画を見て、思ったこと | コメント(2) | 【2009/10/23 02:54】
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『脳内ニューヨーク』-60になったらもう一度観てみよう
Synecdoche, New York

ケイデン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は芝居のディレクターで、奥さんのアデル(キャサリン・キーナー)は絵描きという、アーティスト夫婦。オリーヴ(セイディー・ゴールドスタイン)という可愛い娘もいるのだが、結婚生活は冷え切っており、カウンセラー(ホープ・デイヴィス)にかかっている。ケイデンは身体の調子も思わしくなく、血尿が出たり、とにかくどよ~んと不幸そうな男。

結局、夫婦仲は修復出来なかったみたいで、アデルはオリーヴを連れて家を出てしまう。落ち込んでいると、偶然にも、才能あるアーティストに贈られる(だったっけか)奨学金?のようなものを受賞し、お金の心配をせずに自分のアートを追及する機会を与えられる。ケイデンは落ち込んだ精神状態から、大きな倉庫に架空のニューヨークを作り、その中で自分の生きている人生を再現し始める。

synecdoche new york
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Produced: 2008
Director: Charlie Kaufman
Writing Credits: Charlie Kaufman
Cast:
Caden Cotard: Philip Seymour Hoffman
Adele Lack: Catherine Keener
Olive: Sadie Goldstein
Claire Keen: Michelle Williams
Hazel: Samantha Morton
Madeleine Gravis: Jope Davis
Maria: Jennifer Jason Leigh
Ellen Bascomb: Dianne Wiest
すっごいアーティスティックで心理学的な映画というか、色んな示唆や暗喩が隠れてそう、って感じでした。なんか、アデルが去ってからケイデンは、時間の感覚がおかしくて、例えば、アデルはケイデンの元を去った後、ドイツのアート・シーンで有名になり、娘のオリーブは、身体中に花の刺青をして、アート雑誌かなんかにセミ・ヌードを載せる。それを見たケイデンはすっごく動揺し、

「まだ4歳なのに!」

と叫ぶんだけど、実はアデルが去ってから6年くらい経ってて、オリーヴはもう11歳だよ、と他の人に指摘される。もう一個のエピソードは、自分の人生を再現する芝居は、構想を練っているだけで17年も経ってるんだけど、自分はそういう気はしていなかったり。

で、芝居の中で起こることとか、なんかごっちゃごちゃになって、すごくわかりにくいんですけど、多分ケイデン自身も、芝居と現実、現在と過去、みたいなものがごっちゃになってて、何がなんだかわからなかったに違いない。監督・脚本のチャーリー・カウフマンは、『エターナル・サンシャイン』を書いた人だからね~。あれも時系列すっごいわかりづらかったですもんね。

この主人公のケイデンって人は、本当に不幸で、ここまでなるのかな~人間て、っていうか、究極の不幸な人の人生を描きたかったのかなあ、逆に。結婚カウンセラーは全然人の気持ちなんかわかんない人だし、アデルと別れた後再婚するんだけど、その人(ミシェル・ウィリアムズ)とも上手く行かないし、好いていてくれたヘイゼル(サマンサ・モートン)には勇気を出して一緒になることができなくて、他の男に取られちゃうし、のちのち、やっとヘイゼルと結ばれたと思ったら、すぐ死んじゃうし。

一番可哀想と思ったのは、娘のオリーヴの話だよ~。アーティストの母親に連れられていったオリーヴは、母親の友達マリア(ジェニファー・ジェイソン・リー)が乳母となって育てるんだけど、身体中に花のタトゥーを入れるようにそそのかしたのもマリアで、そのために身を持ち崩し、ニューヨークで見世物になったりする。子供の頃のオリーヴがすっごい可愛らしかった(わがままだけど)だけに、こんな風に大人になったら、おとーさんとしては心が休まらないだろうなあ、と同情した。

でも、もっとひどいのは、オリーヴは年取ってから、癌かなんかになって寝たきりになってるんだよね。そのオリーヴにケイデンが会いに行くと、

「自分がこんな人間になったのは、あんたがホモで、かくかくしかじかしたせいだ!」

って言われるわけよ。要するに、母親や、乳母が勝手に色んな悪口を吹き込んで、それがトラウマになってオリーヴはこんな人生を歩んだ。ケイデンとしては、オリーヴがこんな風になったことをアデルやマリアのせいだと思ってたのに、当のオリーヴはケイデンのせいだと思っている。

「謝ってよ!」

ってオリーヴに言われて泣きながら謝るケイデン。謝りたくなんかないのに。自分のせいでもないのに。

「ホモの相手とアナル・セックスしたことも、謝って。許してくれ、って言いなさいよ」

ケイデンはホモでもないし、男と寝たことなんかない。でも、自分の娘の死に際だし・・・・「許してくれ」と言う。

「NO!!! 許せない!!!」

と言って、オリーヴは泣き出す。

これキツイですよ~。ドイツまで会いに行っても会わせてもらえなかったり、ものすごく心配していたのに。離婚すると親権とかすっごい争うけど、なんかコレ見ると、気持ちわかるわ。片方の親に、あることないこと吹き込まれて、子供がグレたり、または間違った情報で自分のことキライになられたりしたら、ものすごく辛いもんね。

ここからネタバレつーか、エンディングに触れます。

で、結局ケイデンは、何十年も芝居の構想練ってるだけで全く完成せず、最後にエレン(ダイアン・ウィースト)を芝居の中の自分の役に抜擢する。芝居の中では、自分が芝居を監督するシーンもあるのだが、それは自分を演じるエレンがしているわけじゃない。そうして、また芝居と現実がごっちゃになって、現実のケイデンも、エレンに監督されるようになる。いつもエレンの声が頭の中で響いて、「トイレに行きなさい」とか、「お尻をふきなさい」とか、全ての行動がエレンに支配される。

で、最後、もう出演者もクルーもみんな死ぬか辞めてしまった、崩れかけた巨大なニューヨークのセットの中で、最後に残ったのはケイデン本人と、ケイデンの母親役の女の人。

ケイデンは、頭の中のエレンが言うとおり、「お母さん、肩にもたれかかっていい?」と訊く。いいと言われ、お母さん役の人の肩にもたれかかって、

「ああ、やっとこの人生をどう演じればいいか、アイデアが沸いてきたよ」

というと、頭の中の監督が

「死になさい」

と言って、ケイデンは自分の人生を終わらせてしまう。

救われね~~~~!!!!なんて救われない人なんだろ。でも、この最後はなんか納得したなあ。ここまでは「わけわかんない映画だ」って思って観てたんだけど、この最後って、あり得るなーって思った。みんな死ぬときはこう思うんじゃないかしら。「ああ、やっとどうしていいかわかった」って。そう思ったときが死に時なのかも。きっと、すっごく深い映画で、もう一回観たら「ああ~」なんて思うかもしれないんだけど、もう一回観たくねーなー。少なくとも当分は。でも、60歳くらいになって観たら、また違う重みがあるかもしれない。

いや~しかし良くこんな個性派の人ばっかり集めて来たモンです・・・
■チャーリー・カウフマンがストーリーを書いた『エターナル・サンシャイン
フィリップ・シーモア・ホフマン映画偉人伝
■サマンサ・モートンが印象的だったマイケル・ジャクソンの映画 『ミスター・ロンリー
■ミシェル・ウィリアムズが若くてぶちゃいくな『キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!
キャサリン・キーナー映画偉人伝
■エミリー・ワトソンは『パンチ-ドランク・ラブ』の彼女だ!
■ダイアン・ウィーストの若い頃『ハンナとその姉妹
■ジェニファー・ジェイソン・リーが初々しい『初体験/リッジモント・ハイ』と、やっぱ個性派『マーゴット・ウェディング
■ホープ・デイヴィスのいや~なお姉さん役が最高!『プルーフ・オブ・マイ・ライフ
■どっかで見たことあると思ったら『リトル・チルドレン』に出てたセイディー・ゴールドスタイン
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映画感想 | コメント(2) | 【2009/09/05 07:52】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

人間性がにじみ出ている記事はこちら!
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