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『ラブリー・ボーンズ』-天国へ行っていいすか?
The Lovely Bones

前から気になってたんですけど、◎俺のオススメ映画を越えてゆけ◎で「スッキリしねぇぇぇぇぇぇぇよぉぉぉ!!!!」って書いてあったので、「やっぱ観なくっちゃ!」と思いました。

ラブリーボーン [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 2009
Director: Peter Jackson
Writing Credits: Fran Walsh, Philippa Boyens
Cast:
Jack Salmon: Mark Wahlberg
Abigail Salmon: Rachel Weisz
Grandma Lynn: Susan Sarandon
George Harvey: Stanley Tucci
Len Fenerman: Michael Imperioli
Susie Salmon: Saoirse Ronan
Lindsey Salmon: Rose McIver
「勧善懲悪ではない」とか、「救いのない物語かもしれない」ってのは、Cさんのブログで散々ネタバレ読みまくった上でみたので、ほとんど「え~~~~!!!!」って言うのはなくって、

「うーん、これが現実なのかもなあ」と冷静に観れました。Cさんのネタバレ読まないで観たら、「え?コレだけ?」とか、「ふざけんな~!!!」とか、なんか色々リアクションがあったのかもしれんのですが。

Cさんは、「家族が自分の死を受け入れたら成仏できるモノなのか?死体が見つからなければ成仏できないのでは?」と言ってたんですけど、その辺確かに考えちゃいますね。

私の意見では、自分の愛する人達が自分を「天国へ行っていいよ」って解き放ってくれたら、行けるのかな~って思った。でもアタシは自分が強いから、みんながアタシのことを忘れて行くなんて、辛くて辛くてしょうがないけど。

特に好きな男の子が、あの霊感の強い子と、自分の死によって仲良くなって行くところなんてもう、心が引き裂かれました。霊感の強い子が、ここぞとばかりに男の子に迫ったんならまだしも、彼女も殺された女の子の理解者なので(つか、霊感強いからわかってしまう)、もう虚しさのぶつけ先がないって言うか。

まあ~でもあれか。いかな自己中の私だって、自分の愛する人たちが自分の死に捕らわれていつまでもウジウジしているのを見ているくらいだったら、自分の方からスッパリ身を退く覚悟もできるかもな。

それにしてもアレだよね。好きな男の子とキスするために生きた人間の身体に乗り移れるんだったら、お父さんを救うためとか、自分を殺した男に復讐のためとかに、人の身体には乗り移れなかったんかいな、と思った。

本当に、心から叶えたいことじゃないと、乗り移れないのかもね。

Cさんが言ってたように、もう一度観ようと思うような映画じゃないですね。確かに何が言いたいのかわからない。キレイなエンディングではあるし、現実ってこんなものなんだろうな、って思うけど、じゃあ面白いかって言ったら面白くない。「現実ってこんなもの」って思うのに、物語りに納得行かないってどうだろう。説得力がないってことなのかな。

追記:

しかしアレですよね~、スーザン・サランドンがお婆ちゃん役なんだもんなあ。今でもキレイだけど、時の経つのは早いもんだ。『グッドフェローズ』でジョー・ペシに撃ち殺されてしまうスパイダーっていう少年を演じてた子が、この映画では刑事さん役だし。やれやれ。
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今日観た映画 | コメント(2) | 【2010/10/30 22:36】
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『The Runaways』-本物のシェリー・カーリーが来た!
The Runaways

前にスティーヴ・ルカサーのライブを観に行ったMagic Bagで、全米公開前の特別上映、しかも本物のシェリー・カーリーが来るつーことなので、行って来ました。お客さんはラナウェイズ・ファンとおぼしき人達っていうよりも、一般の映画ファン、Magic Bagの映画デー(水曜と木曜)にいっつも来ている人達、音楽ファンと多岐に渡ってて、前の方にある予約席はじいさん、ばあさんもたくさんいました。

runaways
Produced: 2010
Director: Floria Sigismondi
Writing Credits: Floria Sigismondi, Cherie Currie
Cast:
Joan Jett: Kristen Stewart
Cherie Currie: Dakota Fanning
Sandy West: Stella Maeve
Lita Ford: Scout taylor-Compton
Kim Fowley: Michael Shannon
Robin: Alia Shawkat
Marie Currie: Riley Keough
Marie Harmon: Tatum O'Neal
巷では、可愛い子役としてのイメージが強いダコタ・ファニングが、下着姿・大股開きでロックを熱唱する15歳のシェリー・カーリーを熱演した!ってすっごい評価されてるんですけど、ジョーン・ジェットを演じたクリステン・スチュワートの方がすげえよ!

そっくり!!!!!

あのギターの弾き方、歩き方、しゃべり方、タバコの吸い方(見たことないけど、多分絶対あんな感じ)、顔もソックリ!!!!

懐かしいな~。観たよ~『夜のヒット・スタジオ』、今でも憶えてる!!映画の後シェリー・カーリーが出てきて、「私は今50才」って言ってたんですけど、彼女が日本来日してたのが17歳くらいの時でしょ、私が10歳くらいか。すっげえインパクトあったなあ。

シェリー・カーリーがコルセット姿で歌うようになったのは、当時バンドは男の世界、女はしょせんお色気でしか売れないよ、というプロデューサーのキム・フォーリーの考えだったらしいのですけど、下着姿でガン飛ばしながら歌うシェリーは、私の目には男に媚びを売る女って言うより、「女性性の解放!」っていう風に写ったなあ。

ラナウェイズが日本で演奏するシーンが『チェリー・ボムズ』の見せ場シーンなんですけど、このシーンでのシェリー・カーリーのステージ・アクションが超クリソツ!これはすごい。上映後のインタヴューでシェリーが、ダコタ・ファニング にべったりくっついて演技指導したって言ってたけど、股の開き方から太ももにマイクのコードを巻きつける時のもっさりした動きまで、一挙手一頭足ソックリ!!!

十代のジョーン・ジェットが「Sex Pistols」ってボール紙に切り抜いて、スプレー・ペイントを使って手作りTシャツ自作したり、「小さすぎねえか?!」ってジャケットを無理やり着てポーズ取ったり、シェリー・カーリーが部屋でレコードに合わせて鏡の前で歌い踊ったり、も~なんかさ、アタシも全く同じようなことしていたので、なんとも言えないノスタルジックな気持ちにさせられました。

そう考えると、今の若い人とか、ラナウェイズを知らない人にどの程度訴えるかわからない。

シェリー・カーリーは、上映後のインタヴューで、「ラナウェイズなんて忘れ去られてると思った」って言ってたけど、みんなこんだけ憶えてるってことはすっげえインパクト強かったってことよね。この映画観ると、ラナウェイズってどんぴしゃNYパンクやロンドン・パンクの時期なんだよね。なんたってラモーンズが友達だったって言うんだもん。

上映後のインタヴューは、インタヴューって言うより会場からお客さんが挙手して質問するもので、映画で描かれていたシェリーの崩壊家庭がどうなったかとか、ジョーン・ジェットとの関係はとか、あと、一番最初の質問は、

「今、あなたの過去を変えられるとしたら、どの部分を変えたいですか?」

という質問で、シェリーは、

「変えたいところなんか一つもない!」

って断言して、大喝采喰らってました。

印象的だったのは、シェリーとジョーン・ジェットはなんとかがんばってラナウェイズを続けていこうとしていたんだけど、リタ・フォードとベースの人は「全然関わろうって気がなかった」って言ってたこと。映画で描かれている限りでは、リタ・フォードは元々目立ちたがり屋だったようで、シェリーとジョーンが自分より注目を浴びていたことが気に入らなかったように見受けられる。まあ、リタがソロデヴューした時の露出度を考えると、シェリー・カーリーの位置に自分が立ちたかったんだろうなあというのは容易に想像できますが。

あと、ドラムのサンディって人がジョーンとラナウェイズを立ち上げたんだけど、最近肺がんで亡くなったらしく、「ラナウェイズの再結成は考えてないんですか?」って質問に、「サンディがいないラナウェイズなんて、本物じゃないもん」って言ってて、シェリー、ジョーン、サンディはマブダチだったみたい。

まあでも、元になっているのがシェリー・カーリーの自叙伝だから、全て鵜呑みには出来ないけどね。でもジョーン・ジェットとは今でも話したりするらしい。映画でも、ラナウェイズを脱退したシェリーが、バイト先のラジオで『I Love Rock'n'Roll』を偶然聴くシーンとか結構感動する。

アタシはファンって言っても本当に『チェリー・ボムズ』しか知らないファンだから、特に下調べして行ったわけでもないので、シェリー・カーリーの質疑応答には参加する気なかったんだけど、今考えてみると「日本をどう思ったか」って訊けば良かったかしら。

Related Link
■シェリー・カーリーのChainsaw Art サイト
質疑応答でも言ってたけど、今彼女は電動のこぎりを使って彫刻を作るアーティストで、自分のやりたいことを見つけた!みたいに言ってた。それはすごく尊敬できるんだけど、彼女の彫刻ってなんだかな~どんな人が買うんだコレ!って感じ・・・。

補足
■シェリーのトンデモお母さんを演じているのがなんとテータム・オニール!!
■ラナウェイズの仕掛け人、キム・フォーリーを演じるのが『レボリューショナリー・ロード』で「本当のことしか言えない男」を演じたマイケル・シャノン!クリソツDeath!!

Key Words
シェリー・カーリー ジョーン・ジェット ラナウェイズ ランナウェイズ チェリー・ボムズ ダコタ・ファニング クリステン・スチュワート マイケル・シャノン
もう一度見たい映画 | コメント(6) | 【2010/04/09 05:37】
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『ラリー・フリント』-まるでボラットのような人
The People vs. Larry Flynt

エロくてしかも悪趣味で有名なあの『ハスラー』誌を創刊したラリー・フリントが、「言論の自由」をかけて世間と戦う様を描いた映画です!当時はコートニー・ラヴの大抜擢とか、『真実の行方』で彗星のように出てきたエドワード・ノートンとかで盛り上がったこの映画なんすけど、プロデューサーがオリバー・ストーンなんだよね~。いかにもストーンがやりたがりそうですよね、こういう話。

ラリー・フリント [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 1996
Director: Milos Forman
Writing Credits: Scott Alexander, Larry Karaszewski
Cast:
Larry Flynt: Woody Harrelson
Althea Leasure Flynt: Courtney Love
Alan Isaacman: Edward Norton
Jimmy Flynt: Brett Harrelson
なんかコレ観るとさ、「言論の自由」とか「民主主義」とかつって、人間の思考が公的に開放的になってきたのって、本当につい最近なんだなって思うね。最初、ラリー・フリントがオハイオの田舎で「ザ・ハスラー」って言うナイトクラブを経営していて、ソレのプロモーションとして小冊子を発行するのね。店のストリッパーの紹介とかさ。それが嵩じてハスラー誌になり、コンビニとかで堂々と売られる様になってくるとみんなが騒ぎ始めて(特に教会)裁判になるんですけど、もう裁判官も陪審員も何もかもみんなグルで、公平に裁こうなんて気はなく、最初から有罪!って感じで、刑務所に入れられてしまう。これが60年代か70年代くらいだよ。今から30、40年前って、アメリカでもこんなにガチガチだったんだよね~。

一応、言論の自由は掲げられているので、こういう雑誌を作るなとは言えず、「売ったらお仕置きします」という法律を作る州が出てきたりすると、ラリー・フリントはその州へジェットで飛んで行って、地元の本屋でわざわざそれを売り、警察に捕まっては裁判をやる。

でもこの人もホント酷い人なのよ~。サンタクロースが手でちんこ持ち上げてる漫画を載せたり、『オズの魔法使い』の登場人物をエロい設定にしてギャグにしたり、アメリカの夢のあるもの全てをメタメタに穢しまくる。ちょっとボラットみたいな人ですね。

で、エドワード・ノートン演じる、若年弁護士のアランくんは、ラリー・フリントの弁護を申し出る。なぜかと言うと、彼の専門は「人権」関係なのよね。アランは、ハスラー誌って最低!って思うけど、「言論の自由」を勝ち取るという観点に関しては、ラリーに賛成なわけなのです。

で、ラリー・フリントはしょっちゅうクスリでラリってるんで、弁護士アランくんが「言論の自由」の裁判シーンとかですっげえ見せ場が多いです。特に最後、最高裁まで行って、そこでの質疑応答?なんかすっごくいい。なんかね、このシーンは、実際の裁判の模様を録音したテープを研究して、ほとんどその通りに演じてもらっているらしいんだけど、エド・ノートンも、他の裁判官役の人たちも、すごい自然でいい。

で、もちろんこの裁判で勝つんですけど、要するに、ハスラー誌に載ってるギャグやポルノは確かに趣味が悪い。しかし、「趣味が悪い」ということを裁くことはできない、みたいなこと言うんだよね。なるほど~なんて思いながら観てた。エドワード・ノートンも、あんな長いセリフ、良く憶えたよな~とか。

コートニー・ラブはねえ、昔観た時は、「すげえ!ちゃんと演技できるじゃん!」って思ったんだけど、今観ると、まああんなもんかー、みたいな。当時、この映画で認められていきなり女優気取り、とかって批判されてたけど、まあ、これ以降何もなかったね~。オリバー・ストーンは、特典のインタヴューで「この役は絶対コートニーしかいないと思ってた」ってすごい押してるんだけど。

でも、これは当たり役だったかも。演技上手いとか下手とかいうことより、ラリー・フリントの奥さんが、本当にこの映画で描かれるような人だったのなら、この人を1996年の感覚で一言で表せる人って言ったらコートニー・ラブしかいなかったんじゃないかなあ。知らないことを説明されるとき、ズバリ一言で言い表してくれると「ああ!」って「ぴーん」と来ることあるじゃない?そんな感じで。

でまあ、内容はなかなかいいんですけど、ちょっと映画的にはカタルシスがないというか・・・。ラリー・フリントが関わった数々の裁判を、彼の人生の時間軸そのままに並べただけ、っていうか、小さい裁判がいくつかあり、そして最後の最高裁で一気に盛り上がる~!みたいに段々凝縮されて行く、みたいのなくて、最後「うーん、大変だったね、あんた」みたいな。何度も刑務所には入れられるわ、精神病院には入れられるわ、その傍ら、ハスラー誌で億万長者になるわ、半身不随になるわ、奥さんエイズで死ぬわ、すっごい人生なんですよ!でもなんか「うっわ~~~すっげ~~~」って思わなかったなあ。

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■コートニー・ラヴがナンシー役になるところだった『シド&ナンシー
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映画レビュー | コメント(5) | 【2009/10/02 09:27】
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『Reprise』-ノルウェーの映画です
Reprise

うちの近くの図書館で、月一回、無料で外国映画を見せるプログラムがあったので、ご近所の映画友達・パティさんを誘ったら、当日、パティさんのお姉さんのジャッキーも「行きたい」と言って、3人で行ってきました。

Reprise
Produced: 2006
Director: Joachim Trier
Writing Credits: Joachim Trier, Eskil Vogt
Cast:
Phillip: Anders Danielsen Lie
Erik: Espen Klouman-Høiner
Kari: Viktoria Winge
Geir: Pål Stokka
Lars: Christian Rubeck
図書館のミーティング・ルームで、白い垂れ幕にプロジェクターで映す、というものなので、映像も音響も全然良くないのですけど(『僕らのミライへ逆回転』のラストシーンみたいな感じ)、その日の映画の国の食べ物がちょっとしたスナックとして饗されたりして、みんなでそれを食べながら観る、っていうのはなんかほのぼのして良かったです。

今回はノルウェー映画なので、ノルウェーのチーズ、スモークサーモン、うす~いクラッカー、あとジェリービーンズとかM&Mなどのキャンディ。

今、夕飯食べないようにしているので、ちょこっとだけ味見しただけだけど、チーズおいしかったですよ~。

さて、映画なんですけど、2人の男の子が主人公。エリックとフィリップは、20代前半。2人とも作家を志しており、自分の書いた原稿を入れた分厚い封筒を、同じ日に郵便ポストに投函する。エリックもフィリップも本を出版することになり、二人は友達同士だと話題になり、新聞でもお隣同士で紹介される。

・・・・というのはエリックの白昼夢で、実はフィリップの本は出版され、エリックは、自分は才能がないと思い知らされる・・・・・。

しかし半年後、エリックとその親友の男の子たち3人は、精神病院だかリハビリ施設だかにフィリップを迎えに行く。家まで送っていくと、フィリップのお母さんが迎えてくれるがフィリップは、

「どうしてカリの写真を捨てたんだ」

と怒り出す・・・・

とこんな感じで、カリという女の子がフィリップの彼女であったことがわかり、段々なぜリハビリ施設に入っていたのかわかり、と、ブツ切れに話が進んでいきます。

言語は完全にノルウェー語(ってあるっけ?)なので、私は英語の字幕で見なくてはならず、すっごい物語を追うのが難しかったので、登場人物の行動の裏づけとかが示唆されるだけなのか、きちんと映画の中で説明されたのか定かでないのですが、多分、いい映画にある「全部口で説明しない」タイプの映画だと思います。

時系列も行ったり来たりだったり、冒頭の、エリックとフィリップが両方とも本を出版する、というくだりのように、登場人物がこうあったらいいな、という場面が挿入してあったり、要するに現在・過去・未来、現実vs.夢などを並列に見せていくので、すごいわかりにくいかと思ったんですが、案外わかる、というのは結構コレってすごい映画なのかも、とか思いました。

映画の後にディスカッションがあって、フィリップは、本が出版されて有名になったのに、そのことにプレッシャーを感じてヤク中になり(多分)、自殺未遂までして(多分)、結局2度と書けなくなってしまう、というところにオーディエンスはシンパシーを感じていたようです。ジャッキーは、「確か『ライ麦畑で捕まえて』のサリンジャーも、書けなくなったりしたはず」とか言ってました。

最後は、エリックの方がオスロ(主人公たちが住んでいる町)を出て、誰も知り合いがいないところに自分を置くことでどんどん書けるようになり、フィリップはもう書くのをあきらめて、カリとの関係を取り戻そうとする、という感じのラストで、人間の人生ってどう転ぶか、最後までわからないものだというのがテーマなのかな?と思いました。タイトルの「Reprise」と言うのは「もう一度演じる」という意味らしく、例えば、フィリップがカリと昔パリへ行ったことがあり、再び一緒に行ってみたりとか、昔みんなでライブで聴いた曲を、少し大人になった今、結婚式で演奏してみたりとか、昔のことを「もう一度」やってみることによって自分を見つけていく、みたいなことを示唆しているんじゃないか、とディスカッションでは言ってました。

来月はヒンズー映画だそうです(スナックは何がでるのだろう?)

映画 ノルウェー
映画レビュー | コメント(2) | 【2009/06/17 03:54】
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『レディ・イン・ザ・ウォーター』-お伽噺と思って観れば
Lady in the Water

世間ではこの映画が完璧にシャマラン監督の息の根を止めた、みたいに言われてますが、そんなにヒドイですか?ウィキで読んだら、映画評論家たちは、シャマランが自分で「世界を救う作家」の役を演じてたり、ファーバーという映画評論家をすっげー嫌なヤツという設定にして、しかも残虐に殺されることから、「自己満足も甚だしい」とすっごい批判されていて爆笑しました。

レディ・イン・ザ・ウォーター [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 2006
Director: M. Night Shyamalan
Writing Credits: M. Night Shyamalan
Cast:
Cleveland Heep: Paul Giamatti
Story: Bryce Dallas Howard
Mr. Dury: Jeffery Wright
Harry Farber: Bob Balaban
Young-Soon Choi: Cindy Cheung
Vick Ran: M. Night Shyamalan
マイミクさんで映画にとても詳しいGOさんも、『ハプニング』で出てくるなんだか意味なく冷たい老女が、シャマラン監督の作品を攻撃する映画評論家をシンボライズしていて、ストーリーの中でたくさんの人が自殺するのは、「自殺したいのは俺の方だよ!」という気持ちを表しているんじゃないかと書いていて、イスからずり落ちて笑ったのですが、こういう視点で映画を観れるから、やっぱりストーリー以外の部分、シャマランがディズニーから干されたとか、そういうことも知って置いた方が面白いですよね。

そう言われてみれば、この映画では映画評論家を決定的にけなすくだりがあったなあ。主人公のクリーブランド(ポール・ジアマッティ)はアパートの管理人で、プールで見つけた人魚ストーリーを救うために、アパートに住む韓国人母娘の知っているおとぎ話通りにGardian、Guild、Healer、Interpreterを探さなければならないのですが、自らの読解力が及ばないと判断し、引っ越して来たばかりの映画評論家、ファーバーの力を借りに行く。ファーバーは、一般に物語の中で、これこれこういった特徴のある人がGardianで、Guildで、Healerで、って教えてくれる。

しかし、教えの通りにクリーブランドが選んだ人たちは全て人選ミスであることが後でわかる・・・・。みんなに「この人たちがその役柄の人たちだって確証は、どこにあるのだ?」って訊かれたクリーブランドは、

「教えてくれた人が自信満々だったから信じたんだ・・・・・」

というくだりがあって、これって完全に「映画評論家たちの物語の解釈なんて、なってねーんだよ!」という挑戦ですよね。

映画評論家たちは、これにムカついていいレヴューをしなかっただけだったりして。私は別に、そんなにヒドイと思わなかったけどなあ。というか、コレがダメなら、なんで『シックス・センス』はいいの?という。私は『シックス』は、さんざんネタバレしてから観たので、「ああ~知らなかったら驚いていたのかな?」と思ったけど、ブロ友の赤姫さんは、知らないで観たけど「せやろ」(関西の方です)と思ったそうで、なんかシャマランて、スクリプト隠したり、「Twist Ending」と言われたりするけど、結構いつも自己満なんじゃないの?「なんかある、なんかある」って思わせといて、種明かしすると「で?」というか、私なんか、どこがオチなのか全然わかんないもん。

あとさ、評論家の中には「この話は、真実味を出そうと言う努力が全く感じられない」と言ってる人がいたのですが、だって、これっておとぎ話だもん。シャマランが、娘に語って聞かせたベッド・タイム・ストーリーが元ネタだそうですが、そんなこと知らずに観てもわかりますよね。

アパートの管理人がプールで人魚を見つけて、ソレを助けるためにアパートの住人たちに「かくかくしかじかで・・・・」って助けを求め、みんな親身になって協力してくれるなんてあり得ないよ。でも、おとぎ話ではこれでトーゼンだよなと、私はその辺のところはどーでも良かった。

良くないのはさ、さっきも言った、種明かしが貧弱なんだよね。最初に嫌われ者の映画評論家の助けで選んだ、Gardianがクリーブランドで、Guildがいつもアホな話してる男の子たちで、Healerが昔、本を書いたことがある、蝶々が肩に止まったおばあさんで、Interpreterがクロスワードじょうずなおじさんで、までは良かったんだけど、それが間違いだってわかった後、Guildが5人兄弟の女の子とあと2人、ってその2人足すところがなんかいーかげん、とか、Gardianは、かたっぽだけ筋肉鍛えてる人だったとか、意外ではあるがロジックはどこ?!って感じで。

あと、狼みたいな怪物が、人魚を狙ってて、それを助けてくれるサルが現れるはずなんだけど、お約束でなかなかあらわれない。さんざんじらした後出てくるのですが、狼との対決がほとんどなく、あっさり狼を引き摺って行っちゃって、まんまと肩透かし、とか。

たまたま『シックス・センス』が当たっただけで、シャマランさんは最初からこんな感じだったんじゃないですか?一発屋?(爆)

M・ナイト・シャマラン ポール・ジアマッティ ブライス・ダラス・ハワード フレディ・ロドリゲス ジェフリー・ライト ボブ・バラバン サリタ・チョウドリー ビル・アーウィン
今日見た映画 | コメント(5) | 【2009/04/28 00:46】
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『ロミオ&ジュリエット』-ちょっとバカバカしいかしら?
Romeo + Juliet

まず最初の印象は、「これって、ソフィア・コッポラ、観たんじゃねーのぉ~」でした。シェイクスピアの古典でありながら現代の設定にし、ロック・ミュージックをバックに古典そのままのセリフ回しで繰り広げられる純愛物語。この「MTV風」の感覚とか、『マリー・アントワネット』に共通するものがある。年代的にもソフィア監督「いや~ん、アタシ、こういう世界大好き!」ってハマたんとちゃうか。

ロミオ&ジュリエット(特別編) [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 1996
Director: Buz Luhrman
Writing Credits: William Shakespeare, Craig Pearce
Cast:
Romeo: Leonardo DiCaprio
Juliet: Claire Danes
Tybalt: John Leguizamo
Mercuito: Harold Perrineau
Father Laurence: Pete Postlethwaite
Davis Paris: Paul Rudd
The Nurse: Miriam Margolyes
そうでなくともこの映画は、全世界のディカプー萌え腐女子たちがシェイクスピアを猛勉強するきっかけになった映画なんじゃないかと思いましたよ。古典と言うと敷居高いけど、内容はシンプルな純愛物語。設定も、こうして現代の枠に当てはめてみれば、普遍的な金持ち同士の争いで、製作者がどういう意図でこの映画を作ったにしろ、若い女の子たちに古典を紹介するという意味では教育的な映画だったんじゃない?

元のシェイクスピアを読んだことがないので、セリフがどの程度原作に忠実なのかわかりませんが、ストーリーが普遍的なところを考えると、古典に食指が動かないのはまさにこのライティングなんですよね。要するに外国語みたいなもんで、何言ってるのかさっぱりわからないから飽きてきちゃう。日本語字幕では何、「汝は・・・・」とか「なんちゃらしたまう」「・・・であるがゆえに・・・」とかそーいう風に訳されていたの?

って私、当時この映画観てるんですけど、こんなトンデモ設定だったってことすら憶えていなかった。ジュリエットを演じるクレア・デインズが、天使の格好をしてバルコニーから夜空を眺めている姿だけが印象に残ってた。初々しくて純粋な感じで、すっごい可愛いなと思ってたんですけど・・・。今回観たら、「なんだよ」とか思っちゃった。鼻が気になる。鼻が醜女だ。誰かに似てるな~

「プリンセス・フィオナだ!」

と叫んでしまいましたよ。この娘は顔だけでなく、古典セリフが棒読みで、一番ヘタクソでしたね。全く感情が感じられない。唯一自分の言葉として話してるな~と感じるのはディカプーだけだった。他の役者さんたちは、若い人も年寄りの人も、すごく居心地悪そうな感じで、観ている方もちょっと傍観してしまいました。

でもオールスターなんだよね、この映画。ディカプーはもちろんのこと、キャピュレットのオヤジさんが『グッドフェローズ』でモブの親玉を好演したポール・ソルヴィノでしょ、ローレンス神父役のピート・ポスルスウェイトは『ユージュアル・サスペクツ』のMr.コバヤシ役が印象深いし、ジュリエットの婚約者がポール・ラッドじゃんか!それとジュリエットの乳母が、私の大好きな『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』でジョーイのお母さん役でちょびっと出てたミリアム・マーゴリーズっていうおばさん。

あと、ロミオの親友を演じていたハロルド・ペリノーって人がすっごいキレイで、「どっかで観たことあるな~」と思ってたら、『マトリックス』のオペレーター、リンクなの?!リンクも好きだけど、すっごい印象違うのだが。この映画ではとにかく、キレイだし、演技上手いし、シェイクスピアのセリフ回しもいい方だったと思うし、すごい良かった。

あとさー、ジュリエットのいとこ、ティボルトがジョン・レグイザモ!笑う~。あの衣装!あの身のこなし!でもめちゃインパクト強くて、サイコー!特典に、この人と、ディカプーと、クレア・デインズのインタヴューが付いていたんだけど、この人が一番マトモそうな人だった。

ロミオがジュリエットに恋をして、ジュリエットのいとこであるティボルトを傷つけたくない、とがんばるのに、ティボルトは気に入らない。こういう抗争とかって、和解しようとすると抵抗する人が必ず出てくるけど、なんなんだろう。ティボルトを見ていると、結局アレだ、自分の強さとか価値が、抗争していたからこそ保証されていたのに、争いがなくなったら自分を証明するための何か他のものを探さなければならないからかな、と思った。ロミオが抵抗せずにボコボコにされればされるほど、ティボルトは困惑した顔をする。これって、戦争がなくなると強さを証明できないじゃんか!とがんばるアメリカ合衆国みたいだな~。

多分、この映画に萌えた全世界の腐女子のみなさんは、あのロミオがジュリエットを訪ねていくプールのシーンとか、ジュリエットの死体が横たわっている教会の映像とかが、セリフがピンとこなくても、ハートにブスブスと来たんでしょうね。私は、うーん、結構バカバカしいと思ったなー。こういうぶっ飛んだ設定って好きなんですけれども、上手くブレンドし切れてない感じしました。さっきも言ったけど、役者さんたちがシェイクスピアのセリフ回しに全然馴染んでないみたいだったし。現代語でやったら良かったかな?でもそうしたらなんの変哲もないMTV風青春映画になっちゃうか。

映画 バズ・ラーマン レオナルド・ディカプリオ クレア・デインズ ジョン・レグイザモ ポール・ラッド ハロルド・ペリノー ポール・ソルヴィノ ミリアム・マーゴリーズ ピート・ポスルスウェイト
映画★★★★★レビュー | コメント(4) | 【2009/04/23 22:39】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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