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『パリ、ジュテーム』-楽しみ方がわかれば良いのかも
Paris, je t'aime

ニューヨーク、アイラブユー』の元ネタだとかってことなんで観たんですけど、ダメだ~、こういうの。一個一個の話は『ニューヨーク』より全然面白かったんですけど、長いしエピソード多いし、鑑賞後の余韻が超散漫になっちゃって、何も思い出せない。ウィキでどういう話があったか読んでやっと「ああ~そうそう」って感じ・・・・。アタシがボケてるだけかも知らんけど。

paris
dvd on amazon.com
Produced: 2006
Director:
Directed by
Olivier Assaya, Frédéric Auburtin, Emmanuel Benbihy, Gurinder Chadha, Sylvain Chomet, Ethan Coen, Joel Coen, Isabel Coixet,
Wes Craven, Alfonso Cuarón, Gérard Depardieu Christopher Doyle, Richard LaGravenese, Vincenzo Natali, Alexander Payne, Bruno Podalydès, Walter Salles, Oliver Schmitz, Nobuhiro Suwa, Daniela Thomas, Tom Tykwer, Gus Van Sant
でもこの映画ってすごい評価されてて、「いい」って言う人は「新鮮!」「変わってる」「新しい」って感じで、普通の映画と違うから面白い、と思っているらしい。実際、それぞれのセグメントはパリの「なんちゃら地区」をカバーしているので、もしパリ大好きな人だったら、街並みを見てうっとり、なんて気分になれるのかもしれない。

さっきも言ったとおり、一個一個の話は良かったので、一つずつ追っていきます。

ブリュノ・ポダリデス監督 「モンマルトル」
話はどーでも良かったけど、悪名高いパリの路上駐車の描写が可笑しかった。

グリンダ・チャーダ監督 「セーヌ河岸」
これはすごく良かった。黒いローブを巻いているムスリムの女の子を「ださい」とみなす友達に賛成せず、好きになっちゃう男の子。女の子も、すごい意志がしっかりしている娘で、しかもお父さん(おじいちゃん?)も厳格なムスリムなんだろうと思われるけど、女の子に恋する男の子に優しくてさ。それも「君もこっち方面に行くのかい?」みたいなさりげない優しさ、みたいなところがいい。

ガス・ヴァン・サント監督 「マレ地区」
も~またガスたんの美少年趣味丸出しのこのエピソード。オチが最高。英語もフランス語もしゃべれる、って最初に観客に知らせて置いて、ああいうオチになっちゃうって面白い。

ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン監督 「チュイルリー」
ブシェミの情けな~い感じ、さすがだなあ。パリの地下鉄では、他人と目を合わせるのって、ダメなの?それとも、アメリカ人向けのガイド・ブックにはそう書いてあるのかな?フランス人、もしくはヨーロッパの人たちは、どちらかと言うと日本人に近くて、アメリカ人ほどアイ・コンタクトをしない、ってことなのかしら?どっちにしても、これはもう少しブシェミに活躍して欲しかった!面白かったけど印象薄い。

ウォルター・サレス&ダニエラ・トマス監督 「16区から遠く離れて」
これは悲しくなっちゃったな~。カタリーナ・サンディノ・モレノって、こういうの上手いよね~。子守唄がすごく優しくて可愛いので、余計可哀想になった。しかもあんな通勤時間長いって・・・。

クリストファー・ドイル監督 「ショワジー門」
変。観ている時は面白かったけど、あんまり印象に残ってない。

イザベル・コイシェ 「バスティーユ」
これも悪い話じゃないんだけど、パリじゃなきゃいけないのかしら、とか思いながら観てた。

諏訪敦彦 「ヴィクトワール広場」
ちょっと湿っぽくて、あんまり好きじゃない。

シルヴァン・ショメ 「エッフェル塔」
意味不明。つか、寝ちまった。

アルフォンソ・キュアロン 「モンソー公園」
ニック・ノルティと若い女の子の関係がわからないところに「?」とか思って観るのだろうけど、最後「あ、そうなの」って。

オリヴィエ・アサイヤス 「デ・ザンファン・ルージュ地区」
雰囲気があって面白かったけど、ストーリーはどーでもいいな。つか、短編って、ストーリー云々しちゃいかんのかな。でも、ガスたんのセグメントなんて、上手いと思ったけどなあ。短い時間で、あんだけの情報を観客に伝えて、しかもちゃんと落とす、という。・・・このセグメントでは、マギー・ジレンホールって姿勢悪いな~ってずっと考えてた。前からなんかこの人って、何が良くないんだろう、って思ってたんだけど、姿勢悪いよね。肩が上がって、前倒しなんだよ。多分すっげえ背が高いのに細いせいかと思うけど。ってまあ、どーでもいいんですけど。でもそういうところがいかにも『フェミニズム』とか『環境保護』の運動家!って感じがしてイマイチ受け付けないんだよな~「ビッチ!」って感じ?(笑)

オリヴァー・シュミッツ 「お祭り広場」
まあこれも悲しい話ですなあ。

リチャード・ラグラヴェネーズ 「ピガール」
全然憶えてない

ヴィンチェンゾ・ナタリ 「マドレーヌ界隈」
漫画チック過ぎて苦手。『シン・シティ』みたい。

ウェス・クレイヴン 「ペール・ラシェーズ墓地」
これも、日本のTVドラマみたいでなんだかなあ。特にエミリー・モーティマーって、日本のOLドラマに出てきそうな感じだから余計!

トム・ティクヴァ 「フォブール・サ・ドニ」
これも面白かったけど、とにかく、この映画自体がそこそこのお話の集まりって感じで、私には弱い。こういう「あーそうなんだ~」ってユルイ感じのが好きな人っているんだろうけどさ。このセグメントでは、セックスしているナタリー・ポートマンの「イク」演技がすごいリアルだって思った。

フレデリック・オービュルタン 「カルチェラタン」
これも面白い話でしたね。長年連れ添ったカップルって、別れてもこのくらい近しいのかなあという洞察に溢れてました。ただ再び「パリじゃないといかんの?!」とか思いつつ・・・・

アレクサンダー・ペイン監督 「14区」
これも良く出来てたなあ。アメリカ人の肥満した、お金も余りない、独り身の女性が、パリに一人旅。超わびしい。6日間だもん、お金なくて。私は一人旅って苦手なので、気持ちわかるよ~。素晴らしい景色を見て、「きれいだね~」って言う相手がいないって寂しい、とかさ。その通りだ。しかも、「元カレが一緒に来たら、なんて言うかしら」って、思うんだけど、元カレって11年前に別れた人とか(笑)。最後、パリと恋に落ちたおばさん。これ、昔だったらわかる!って思ったけど、今観るとやっぱ悲しいなと思った。だっておばさんパリに住めないし、パリのことを想うだけで、何もできない。「パリも私と恋している」って言うんだけど、幻想だな~って言うか、おばさんの心の中でそれが幸せならいいけど、つか、今はそうするしか幸せを感じられないなら、それも一つの方法だとは思うけどネ。だってこの人、ツアーにも参加しないって言うんだもん。それはやっぱ、人間が心を閉ざしている状態だと思う。


・・・ってな感じで、まあ、短編って、ちょっと普通の映画と違うのかな、と思った。普通の長さの映画で表現できる深みとかを求めていると「何これ」みたいな感想になってしまうのかも。こういうのの楽しみ方がわかる人にはすっごい面白いんだろうなと思いました。
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今日観た映画 | コメント(4) | 【2010/02/21 22:54】
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『ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き』-思ったより辛口
The Break-Up

これって、日本未公開なんだね。ジェニファー・アニストンなのに。しかも、これってブラピと別れた後、ヴィンス・ヴォーンとくっついて、話題になった映画じゃなかったっけ?しかも、これって意外といい映画ですよ、単なるおバカラブコメじゃなくって。

break-up
dvd on amazon.com
Produced: 2006
Director: Payton Reed
Writers: Jeremy Garelick, Jay Lavender
Cast:
Gary Grobowski: Vince Vaughn
Brooke Meyers: Jennifer Aniston
Christopher: Justin Long
最初のゲイリー(ヴォーン)とブルック(アニストン)のケンカのシーンなんて、なかなかリアルで観てられないって人もいるのでは?!レモンを12個買ってきてくれなかったとか、バレエを一緒に観に行ってくれないとか、細々と出てくるんだけど、「問題は、レモンやバレエじゃないのよ!」って叫ぶブルックを観て

そうなのよ~!!!!

って言っちゃうこと請け合いです。

アタシはこのゲイリーってキライ!!って思ったんだけど、役の性格もさることながら、ヴィンス・ヴォーンって苦手だよ。でもこのゲイリーってキャラは、自己中で周りを振り回すタイプの男だから、キャスティングとしてはハマり役かも。

ジェニファーはいつもながらこういう役、上手いですよね。地かよ!って感じで。ゲイリーを嫉妬させようと、色んな男とデートしに行くときのワンピースがちょっとセレブし過ぎてリアリティに欠けるけど、まあ、そのくらいはいいとして。

アタシ的には、なんでブルックがゲイリーを取り戻そうとするのかわからない。だって明らかに、ゲイリーはブルックが欲しいと思うような男じゃないじゃん。でもアレか、ブルックはゲイリーが、「私のことを愛しているから、変わってくれる」ってか、ゲイリーが「変わってくれる」ことが愛の証、みたいに思っているのかな。

アタシはそれ、信じないなあ。人は変わらないよ。例え変わっても、後で耐えられなくなって、結局別れることになるんじゃない。だから、趣味とかライフ・スタイルとか、趣旨が似ている人じゃないと、長く一緒にはいられないんじゃない。

ブルックは、アートとかバレエとか好きなんだけど、ゲイリーは、ヴィデオ・ゲームにストリッパーにポーカーって感じの男でさ~。ああ~、コレって良くあるパターンだよなあ~。女はフットボールとか野球の試合とか一緒に観に行ってあげるのに、男はバレエとか観劇とかに絶対来なくて、女は女友達と行く。すると、男は一人で家に残されてむくれる。で、女はしたいことが出来なくて、フラストレーション溜まる。

で、この映画のいいところは、今回のBreak-up(別れ)の間中、ゲイリーの味方だった親友に、そこを指摘させるのよ。

お前は、自分がやりたいことをしている時は、最高に楽しいヤツだけど、自分を曲げて、俺のしたいことをしてくれたことはないじゃないか。いつもお前の贔屓の野球チームを観に行く。俺の好きなチームの試合に来てくれたことないだろ?

このジョン・ファヴローが演じる親友、筋肉に血液が全部いちゃってて、頭カラッポみたいな男で、最初はものすごい女を卑下したというか、ブルックのデートの相手をボコボコにするとか、しょーもない男だ~、って思わせるんだけど、実はゲイリーの「愛」を感じられないブルックと一番共感していたのは、この人だったんだ~!みたいな。この辺、すごい上手いですよね。

で、ゲイリーは親友の言ったことにショックを受け、やっと変わろうとするわけなの。あんだけブルックとケンカして、怒鳴りあったりしているのに、なぜわからないんだろう?なぜ、男の親友に言われるとわかるんだろう?って思ったんだけど、やっぱゲイリーは「女の言ってることは、女のたわごと」みたいに思う男なのかしら。

で、ゲイリーは、今まで散らかしっぱなしだった部屋を片付け、ブルックのために食事を作って待っている。そして、ブルックに素直に謝り、自分が何がいけなかったか気がついた、これから変わる、って言う。

ブルックにとっては、待ちに待った瞬間ですよね!自分の愛する男が、自分のために変わってくれようとしている。これを引き出すために、わざと他の男とデートしているところを見せ付けたり、陰毛ワックスしてつるつるにしたりしてたんだからさ。

ところが、ブルックは、もう気持ちが冷めちゃってるんだよね。で、二人は本当に別れてしまう・・・・・。

いや~、これは耳が痛いというか、目が痛い映画でしたね~。「ゲイリーって、あーす・ほーる!!」って思いながら観てたけど、これってアタシじゃん!ていう。「付き合う」っていうのは、友達でも恋人でも、「一緒に何かする」って重要なことなんだけど、その「何か」は、自分のしたいことだったり、相手のしたいことだったりするわけなんだけど、自分のしたいことにいつも相手を付き合わせて、相手のしたいことは「自分はしたくないからしない」とか、一緒にやってもさも詰まんなそうにするのは、相手のこと考えてないんだよね。

アタシも長らくこういう人間だったなあ。彼氏だけじゃなく、友達にもさんざんこういう思いをさせたかも。そのときは本当に、「つまんないことなんてやりたくないし、つまんない思いしている自分と一緒にいるのなんて、相手だっていやでしょ」と思ったんだよね。

でもそれは「愛」じゃないんだよな。都合のいい相手でしかないのだ。そういうことしていると、本当に自分を愛してくれている人たちは、いくら「見返りを求めない愛」とは言っても、与えてばっかりだと愛の泉が枯れてきちゃうんだよね。

で、最後、しばらくしてから街中でばったり会った二人。「元気そうね!」って会話を交わすんだけど、この先、どうなるかはわからない、ってラストで、なかなか面白い。

ペイトン・リード  ヴィンス・ヴォーン ジェニファー・アニストン ジョン・ファヴロー ジェイソン・ベイトマン ジャスティン・ロング
オススメですっ! | コメント(0) | 【2010/02/02 23:40】
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『パラノーマル・アクティビティ』-怖くなかったぞ~エヘン!!
Paranormal Activity

これもすごい前評判で、しかも設定が自宅だから超怖いだろうなあと思って観たのですが、怖くなかったぞ~!ちょっと誇らしい。なんか「自宅版・ブレイア・ウィッチ」って感じで、手持ちカメラの映像でつづられてるドキュメンタリータッチなんですけど、物語りの設定はなかなか上手いのよ。

パラノーマル・アクティビティ [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 2007
Director: Oren Peli
Writing Credits: Oren Peli
Cast:
Katie: Katie Featherston
Micah: Micah Sloat
The Psychic: Mark Fredrichs
Amber: Amber Armstrong
ケイティは、8歳の時から幽霊を見るようになり、引越ししても、その霊がついてきてて、今、彼氏のミカと住んでるこの家にも着いてきているような気がする。そんで、霊媒師かなんかを呼んで、そのことを相談する。すると、霊媒師は、「それは人間の霊じゃなくて、悪魔だ。多分、ケイティが欲しいんだろう」と言う。

この霊媒師が、『スペル』に出てきたスペイン語しかしゃべれない妖艶なおばさんとかじゃなくて、普通のその辺にいそうなアメリカ人、ってところも真実味あるし、リアリティの追求に関しては、かなり徹底してます。あとさ、これが人間の霊じゃなくて、悪魔だ、っていうのが怖くない?

で、この霊媒師さんが、「絶対この悪魔とコミュニケートしたりしようとするな。それはこっちから招き入れているようなものだから」って言ってるのに、ケイティの彼はカメラを回しながら

「英語でしゃべれよ!」

とか挑発したりして、お化けよりコイツの行動にハラハラさせられるよ。

でさ、たまたまこの映画を観る前に知ったんだけど、アメリカでも「コックリさん」って流行ったんだってね。やっぱり私と同じ年のアメリカ人が、小さいとき「ウジ・ボード」ってのをやった、って。で、ケイティの彼氏が、悪魔と通信するのに、この「ウジ・ボード」ってのを使うんだよ。

こっからネタバレです・・・・・

で、肝心の映像なんですけど・・・・。ミカが、二人が寝ている間に何が起こるのかと、寝室に三脚立てて撮影する。で、いつも3:15AMになると、何か起きる。

それが、些細なことなの。影が見えたとか、廊下の電気がついたとか、足跡とか、「どん!どん!」っていうノイズとか。その、リアリティはすごいと思うのね。こんなの、自分ちで起こったら超怖いんだけどさ、映画で見せられてもあんまり怖くない。それに、いつも何かが起こる前に、「ごごごごごご~!」とか恐ろしいノイズが入って、これで心の準備が出来てしまうので、その後起こったことが「ケイティの影が勝手に動いた」とかだと、「え、そんだけ?」ってな気持ちになってしまうんですね。

ただ、カメラはケイティとミカが寝ている間、それこそ8時間くらい回っているわけなので、12AMから3AMくらいは早回しで見せるんだけど、右下の時計がばーっと動いて、3:14:58AMでゆっくりになると、そこが怖い!!「あ!なんか起こる!!」って感じで。

で、ミカがこの悪魔くんを挑発するので、だんだんエスカレートしていって、最後近くなるとケイティがずるずる暗闇に引き摺られて行くんだけど、カメラには、悪魔の姿は映ってないんだよね。要するに、ケイティの身体が勝手に浮いて、ベッドからどんって落っこちて・・・・って感じなんだけど、やっぱビジュアルがないと怖くないよ!というか、もし、悪魔を形にしちゃったら、それはそれでウソ臭いんだろうけどさ・・・・。

そんで、霊媒師をもう一回呼ぶんだけど、家に入った途端に

「うわ!ものすごい邪気を感じる。悪いけど、私はここにはいられない。私がいるのを怒っているように思うし!!さよなら!!」

って逃げるように帰ってしまう。これ怖いよ!誰にも助けてもらえないじゃん。

で最後は、どうなるかっていうと・・・・。ここがすっげえのかと、かなり覚悟して観ていたのですが・・・・

最後の惨劇っぽいのは、下のキッチンで行われて、カメラは2階の寝室の三脚に備え付けられたままなので、音だけしか聞こえない。で、どん!どん!どん!と重い足音が階段を上がってくる音が聞こえ・・・・・

まあ、怖いっちゃあ怖いエンディングだったけど、ヴィジュアルで見せるというより、心理的に怖いっていうのかしら。アタシ、こういうのは平気みたい。『ドニー・ダーコ』のウサギのぬいぐるみとか、ああいう方がよっぽど怖い。
ホラー映画 | コメント(2) | 【2010/01/17 22:51】
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『ハート・ロッカー』-淡々としてて逆に怖い
The Hurt Locker

前評判が抜群に良かったし、なんと言っても監督が、あの、あの、『ハートブルー』のキャスリン・ビグローですよ!「男のロマンを撮る女監督」!!カッコいいな~。憧れるな~!ってすっごい盛り上がって観たんだけど、ん~。

hurt locker
dvd on amazon.com
Produced: 2008
Director: Kathryn Biglow
Writing Credits: Mark Boal
Cast:
William James: Jeremy Renner
JT Sanborn: Anthony Mackie
Owen Eldridge: Brian Garaghty
Matt Thompson: Guy Pearce
Colonel Reed: David Morse
ってかさー、この映画にドラマとかカタルシスを求めた私が間違っていると思うんだよね。多分この映画は、イラク戦争が実際どういうものなのか、そこにいる兵士たちの生活、日常、彼らの心理、みたいなものを脚色を出来るだけ切り取った形で、いわばドキュメンタリーのように、観客に伝えたい、感じて欲しい、って映画なんだと思う。

そういう意味ではすっごいいい映画だと思います。毎日のように人が死ぬ。毎日のように危険に晒される。緊張しっぱなしで、始終色々な出来事があるのに、すっげえ退屈!なんかさ、兵士たちが「ああ、大変だなあ、可哀想だなあ」とか思わないの。淡々と映画が進んでいって、「この話、どこに着地するんだろう」って思っちゃう。

でも現実って、なんかドラマが起こって、最後どっかに終結していく、ってものじゃないもんね。この映画を観ていると、私が毎日同じ時間に起きて、仕事行って、帰ってきて、ご飯食べて、寝る、っていうのと、全く同じことが行われている。ただ、毎日の心理的苦痛とか、仕事のプレッシャーとか、不安感みたいなものの大きさが全く別次元というだけで、そういうところが観ててあんまり面白くなかった。

感じとしては『ジャーヘッド』に似ているな、と思った。人が死んだりとか大きなバトルがあったりとか、戦争のドラマチックなところじゃなくて、退屈で冷めているところに視点を置いているみたいな。こういう、戦争の「心理面」に重きを置いた映画って、最近増えたよね。昔は『プライベート・ライアン』以降、戦争の残虐さ、悲惨さをドラマチックに描いた映画が戦争映画の主流になってたけど、爆発で足がなくなってパニくってるとか、隣で銃を撃ってた仲間がどこから来たかもわからない弾に当たって次の瞬間死んでるとか、そういう描写は古い、というかもう見せ場じゃなくて背景になっちゃったというか。

あと、『クラッシュ』に通ずるものがあったなあ。コレ観た人はみな、「戦争の本当の姿、CNNでは見れないような真実が描いてある」っていうところを評価している。確かにその通りで、観ている間、「多分、『わー、これが現実なのか!』って思って観るべきなのだろうなあ」と冷静に考えたんだけど、そんなのわかってるよ、って思っちゃったというか、なんか目新しいと思うところはなかった。

ジェレミー・レナー演じるボム・スクワッド?のチーム・リーダーが、任期を終えてやっと家族と普通の人間らしい生活が出来るようになったのに、また戦場へ戻ってしまう、っていうのをエンディングに持ってきていたけれど、それこそ『ザ・レスラー』とか、「なんでかわからないけど、こういう風にしか生きられない」人たちっているので、それが戦争であっても特別なこととは感じないしさ。

でも、最初に言ったように、この「なにも特別ではない、淡々としたところ」が逆に怖い、っていうのがこの映画の教訓なのかもしれない。兵士たちの精神的苦痛、心理的打撃がものすごいにも関わらず、当たり前のように戦場に人を送ってしまうことが出来る私たち。そういう弊害は、ヴェトナムの時からわかっているのに、何度も何度も繰り返す私たち。

そんなの今更わかってるよ、と思うけど、『告発のとき』程説教臭くないと思った。『告発のとき』は、みんながもう既に気付いているであろうことを「お前、知らないだろう!!こうなんだよ、戦争の現実ってのは!!」みたいな、ポール・ハギス特有のエラそーな感じがあったけど、こっちは、真摯に「現実」を描いて目の前に「ぽん」って置いてくれただけで、「現実から目を背けるな!」とさえ言ってない、とにかく力の限り見せるけど、観たいか観たくないか、これを観てどう思うかはあなた次第、という観客のインテリジェンスを信じた作りは好感が持てると思いました。

でも映画的にすっげえのかな~と。私にとって映画ってやっぱドラマとカタルシスなのかしら。それが感じられないのがすごく肩透かし、って思ったの。

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映画感想 | コメント(6) | 【2010/01/17 00:03】
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『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』-お約束でありながら面白い!
The Hangover

結婚式前の親友のためのバチェラー・パーティで4人の男たちがむちゃくちゃやるという、どこにでもありそうなコメディなんですが、ミステリー仕立てにしたところがすっごいスパイスが効いていて、お約束でありながら面白い!

hangover
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Produced: 2009
Director: Todd Phillips
Writing Credits: Jon Licas, Scott Moore
Cast:
Phil: Bradley Cooper
Stu: Ed Helms
Alan: Zach Galifanakis
Doug: Justin Bartha
Jade: Heather Graham
Mr. Chow: Ken Jeong
普通は時系列どおりに男たちがアホむさいことをただガンガンかましているだけで、知的なアタクシなんかはついていけないのですが、この映画ではイエガマイスターのショットをキメた後のシーンは次の朝・・・・・ベガスのシーザーズ・パレスのペントハウスは無残に荒らされ、みんな大理石の床で雑魚寝している・・・・そこを鶏が横切るのがむっちゃ牧歌的で可笑しい、と思っていると、トイレにはトラがいる。誰一人昨夜何があったか思い出せず、しかも明日結婚式を挙げるダグがいない!!!!ダグを探しに行く過程で、自分たちが一体何をしたのか、少しずつ解き明かして行くのだけど、これが思ったよりすごいことになって行く。

出演者みんな最高だったんですけど(マイク・タイソンヘザー・グレアムも含めて)、いっちばん好きなのはアジア人のちっちゃいけどコワイお兄さん!!!

「あははははは~!!!デブが顔から落っこちた!!」

ってすっげー甲高い声で笑って、失礼なヤツ!日本人って、他人のことデブって笑ったり馬鹿にしたりすっごいするんだけど、ソレってアジア人に共通して、白人をイライラさせるのかなあ。この人がデブネタできゃっきゃと楽しそうにしているところがすっごいカンに触って可笑しい。

この人の声とかアクセントが、『☆チーム☆アメリカ』のキム・ジョンイルそっくりで、コレ狙ってるんじゃないかと思ったんだけど、設定は中国人らしいんだよね。「この小さい中国マラをくわえたいか、ホモ!」っていうセリフがあるからさ。でも、この役者さんの苗字がJeongなので、韓国人ぽくないですか?って、『チーム』でキム・ジョンイルの声やっているのってトレイ・パーカーだけど。どっちにしても、この人最高!!!!あの声で、あの顔で、あのアクセントで、「あーすほーる」とか「びっちぃず!」とか「どぅ~しゅばっぐ」とか言うと、もう最高に、最高に可笑しい!!!!最初のシーンなんて素っ裸で出てくるしさ。この人の出てくるシーン、何度も何度も観たけど、登場・退場共に毎回場をさらっているくらい最高!

で、バカバカしいのはバカバカしいんだけど、余りにもこの人たちのやったことがすご過ぎるので、行方不明になってるダグって人が、殺されているっていう設定になっててもおかしくないなって思わされて、ギャグなのに結構ハラハラさせられたりして。

あ、あと、サウンドトラックが最高。ウルフマザーが使われていたのも「お!!」と思ったけど、エクスプレスウェイを飛ばすときのメタルとかもすっげえかっこいい曲使ってるし、あと、

Who let the dogs out, who! who! who! who!

って曲?あれってヒップホップって呼んでいいの?なんか宇多丸さんが、「R&Bの曲って、ムーディだけど歌詞は実はとんでもない」って言ってたけど、アタシはヒップホップとかラップとかも、同じノリがあると思うよ。歌詞を良く聞くと、すっげえ可笑しいもん。そういうのの使い方すごい効果的だし、今風だし、そういうところが侮れなくていい!

最後、彼らがベガスで写真撮ってたデジタル・カメラがみつかって、それで実際にどんなバチェラー・パーティだったかがエンドロールのバックで流れるんだけど、またそれが可笑しいの~!!!

Key Words
トッド・フィリップス ジョン・ルーカス スコット・ムーア ブラッドリー・クーパー エド・ヘルムズ ザック・ガリフィアナキス ヘザー・グレアム ジャスティン・バーサ マイク・タイソン
オススメですっ! | コメント(4) | 【2009/12/22 01:12】
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『パッセンジャーズ』-これ結構良くできてません?
Passengers

アン・ハサウェイ主演で飛行機がらみ、ということで、最初は、レイチェル・でこアダムスが出てた『パニック・フライト』みたいな小粒ながらも痛快アクション映画を期待していたのですが、予想に大きく反して、ちょっとシャマランを髣髴とさせるテンポのわる~いミステリーだなあ、と思ったのですが・・・。

passengers
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Produced: 2008
Director: Rodrigo Garcia
Writing Credits: Ronnie Christensen
Cast:
Claire Summers: Anne Hathaway
Eric: Patrick Wilson
Perry: Andre Braugher
Toni: Dianne West
Arkin: David Morse
Shannon: Clea Duvall
クレア・サマーズ(アン・ハサウェイ)はセラピストで、とある飛行機の墜落事故を生き残った人たちの事故後のトラウマを癒す仕事を引き受けるのだが、生存者の一人エリック(パトリック・ウィルソン)は、グループ・セラピーに参加するのを拒否、クレアが個人的に彼を訪ねるようになる。

このエリックってヤツがウザくて、かなり退きましたね~。クレアがマジメにセラピーしようとしているのに、露骨に迫ってくる。「夢は見ますか」と訊かれて、「今夜泊まって行けばわかるよ」なんて言ったり。

クレアの方も、好きじゃないとか言いつつおたおたして、自分の方がセラピストなのにエリックに主導権を握られ、振り回されて右往左往している。それにクレアって、本当にセラピストかよ!ってくらい、グループ・セラピーも下手で、事故以来フツフツと怒っているシャノンというキャラにセラピストとしての能力を疑われて凹んだり。「エアラインは、本当の事故の理由を隠している」とか言い出した患者に「事故後のトラウマで強迫観念に陥るのは良くあることですよ」なんて、一番言っちゃいけないことなんじゃないかな~なんてことを言うし。

あと、クレアの隣人が、『Dan in Real Life』ですっかり太ってしまいびっくりしたダイアン・ウィーストが演じているのですが、クレアに親切にしてくれるのだけど、なんか監視しているようなうざったさで、いや~な感じがする。あと、ペリーというクレアが時々会ってグループ・セラピーの報告する男の人の位置というか、役柄が「この人、なんなの?」って感じがしてどうも飲み込めない。

演技も現実味がない。例えば、グループ・セラピーやってるガラス張りの部屋の外に立ってクラスを除いている謎の男が、ささっ!と逃げたり、エリックのことを悩ませるヘンな犬。いつもエリックに向かって吼える。で、エリックが怒って外へ走って行くと、そこへ車が突っ込んできて轢かれる!っていう寸前で止まる、とか、なんかすっごいウソくさ~い演出。それとか、クレアの顔に風で新聞紙がまとわり着いてくると、アン・ハサウェイが異常なオーバー・アクトでぎゃあぎゃあ喚いたりとか。なんかヘンな感じ。

で、さっきの「エアラインは、本当の事故の理由を隠している」っていうのがマジなんじゃないか、と思わせるようなことを患者たちが言い出し、「落ちる前に火を噴いているのを見た」とか言い出した人たちが段々セラピーに来なくなる。クレアがエアラインの人、アーキン(デヴィッド・モース)に事故の詳細について話に行くと、アーキンは、「整備に手落ちなんかない。逆噴射したパイロットの過ちだ」というのだが、クレアはそれを、死んだパイロットに罪を着せているんじゃないかと疑う。このアーキンて人も、どういう立場の人なんだか良くわからない。

ってわかんないことだらけで、なんだか人物設定がすっごい貧弱な、失敗作みたいに見えてしまうんですね。エアラインのカバー・アップ、って設定もなんか薄っぺらくって、「なんだかなー」と。

でもねー、コレには全部理由があるんです!

最後「ああ~そうか~」と納得したときには、良く出来てる映画だなあ、と思ったよ。監督のロドリゴ・ガルシアって、アタシの大嫌いな『美しい人』の監督さんなんだけど、このお話は上手く料理していたなあ、って感じしました。シャマラン、君の地位を奪われるぞ!とか思っちゃった。ははは。

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ミステリー映画 | コメント(0) | 【2009/05/17 22:20】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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