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『ロスト・イン・トランスレーション』-アメ人目線で観てね
Lost in Translation

公開当時に観た時、アメリカ人の友達がみんな「日本の描写がすごいいい!」って絶賛してて、私は一人「日本ってこんな国かよ~」って思ってたら、マイミクさんが、「この映画は、ソフィア・コッポラが日本に来て、『なんなの、この国!』って思った経験から作られてる」って聞いて、「なるほどな~」と思った。

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dvd on amazon.com
Produced: 2003
Director: Sofia Coppola
Writing Credits: Sofia Coppola
Cast:
Charlotte: Scarlett Johansson
Bob Harris: Bill Murray
John: Givanni Ribisi
Commercial Director: Diamond Yukai
Kelly: Anna Faris
「アメリカ人目線で見て、『異様』って思った日本の集大成」として観れば、確かにこの日本描写はすっごい的確!だからアメリカ人は「すごい」と思うし、日本人は「なんだコレ~!」って思うんだろうな。

アタシもアメリカに住み着いて14年くらいになるけど、時々日本に帰ると、バラエティ番組って異様だもん。異常に明るい照明、ファンキーなカッコした司会者、何が面白いのかわかんないけどとにかく笑う、とか。でも私は元々日本人だから、何日かすると慣れちゃうけど、アメリカ人だったらずっと気になるだろうな~。

あと、英語わかるようになると、通訳が全然訳なんかしてないってわかってイライラする。まあ、ああいう状況でいい訳するって難しいし、雰囲気だけでいいんだからいいんだろうけどさ、通訳されている方は、なんでみんな笑うのかとか、反応が違うと「ちゃんと訳されているのだろうか」って不安になるよね。

でも今回この映画を観たら、この日本描写ってのは、主人公の二人の孤独感を表現するために使われているんだなあ、と思った。主人公たちは、日本が好きで「来てみたい」と思って来たわけじゃない人たち。そんな国で、知り合いもいなくて、家族や親しい人と引き離されているって、すっごい猛烈な孤独感に襲われると思う。

で、二人とも、アメリカの家族や友達と電話で話すんだけど、全くその気持ちをわかってもらえなくて、孤独感倍増。私もアメリカに来た当初、こういう気持ちになったから「うわ~」って思った。

この二人が、年の差を越えて親しくなってしまうのってすっごいわかる気がしたもん。自分がこの瞬間、キョーレツに感じている孤独感を理解してくれている人。自分の奥さんや旦那さんさえわかってくれないこの思いを共有できる唯一の相手。

その人が先にアメリカに帰っちゃうって、スカヨハ演じるシャーロットにしてみれば、すっごい辛いだろうなあ。考えてみれば、この映画って初めてスカヨハに「おっ」って思った映画だったんだよね。今観ると太ってんだけど、なんだかすごい魅力的な娘だなと思った。

ビル・マーレィって、結構汚らしい、冴えない感じの男じゃない(なのにモテる設定だったりして納得いかなかったりとかするんだけど)?だから元々好きじゃなかったんだけど、プールのシーンとか見るとこの人すごいいい身体してんじゃん?で、特典で見たら、すごいかっこいい人なのよね。すごいカッコいいのにこのうらぶれた感じが出せるとは、すごい演技派なんだな~なんて今回見直した。

でもアレよね、この二人って、もしアメリカに帰ってカップルになったとしたら絶対続かないよね。異国でこのシチュエーションだから強く繋がっただけで。かと言って二人とも、今一緒にいるパートナーとは余り親しみを感じていないのがわかって、辛いなあ~。

今回観たらすごい好きになったこの映画。アタシも段々アメリカナイズしてきちゃったのかしら。

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拾いモンの映画 | コメント(9) | 【2010/03/06 21:03】
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『ローラーガールズ・ダイアリー』-地元撮影です!
Whip It

この映画ね~、ミシガンで撮影されたんだよ~。最初の方で、ブリス(エレン・ペイジ)とお母さん(マーシャ・ゲイ・ハーデン)が、古着屋で買い物するシーンがあるんですが、あの古着屋はファーンデールっていう街にあって、私も行ったことありま~す。で、ローラーゲームの女の子たちは、実在するミシガンのローラー・ダービー・ガールズというチームから参加しているそうな。ローラー・ゲームのシーンは、エレン・ペイジがオーディションに行くシーンも含めて全てミシガンで撮影されたらしく、エキストラとして参加した女の子とたまたま知り合いになった。エレン・ペイジが、「・・・・で、ルールは?」って訊くシーンで画面向かって左側に映ってる女の子です。

whip it
Produced: 2009
Director: Drew Barrymore
Writing Credits: Shauna Cross
Cast:
Bliss Cavendar: Ellen Page
Brooke Cavendar: Marcia Gay Harden
Pash: Alia Shawkat
Oliver: Landon Pigg
Iron Maven: Juliette Lewis
Maggie Mayhem: Kristen Wiig
ドリュー・バリモア監督で、主演がエレン・ペイジって、どんだけ「ガール・パワー!」みたいなイヤミな映画だろう、って思って観たんだけど、意外にいい映画だった。ヒップさも、ガールパワーも、青春度も適度で、観てて背筋が寒くなるようなこともなく。

エレン・ペイジみたいなチビでちんくしゃな娘を、無理やり美人コンテストに出す母親にマーシャ・ゲイ・ハーデンってのはナイスなキャスティング!!この人とエレン・ペイジが親子って、すっげー説得力あります。

ブリスが恋に落ちるオリバーの役のランドン・ピッグって男の子も異常に可愛い。こういうところが女性監督のいいところだよね~!女が萌える男の子を持ってきてくれるという。ドリュー・バリモアもう手つけてんじゃないの?!と思ってしまいました。

ブリスのローラー・ダービーのライバル、アイアン・メイヴェンを演じるジュリエット・ルイスも、近年では一番良い役だったんじゃないかしら。31歳でスケート始めて、36歳でローラー・ダービーのスターとなり、17歳のブリスに女王の座を取られまいとがんばるビッチを好演。

もしかしてドリュー・バリモアって、「負け組みの女」を撮らせたらすごい上手いかもしれないと思った。これが初監督作品なんだって?なんかさ、このローラー・ゲームで一番になっても脱負け組ではなく、だけどいいじゃないか、それで仲間ができて、幸せなら!って感じの映画だった。最後、これで成功したからって金持ちになるでもない、クールになるでもない、ただ自分の居場所を見つけることが出来た女の子の話、って感じ。こういう話を特にドラマチックにするでもなく、サラっと作ったドリューにセンスを感じます。

あ、それと、ローラー・ゲームのシーンがなかなか面白いのよ!役者さんたちも結構しっかりスケートしてて、特撮とかCGは一切なく、速度も映画的に誇張とかしてないんだけど、なんだかそれはそれで面白い!原題の『Whip It!』っていうのは、スピード・スケーターのブリスを、他の人が「びゅん!」って投げて走らせることを言うんだけど、ブリスが遠心力で「びよ~ん!!」って前方に送られて疾走し始めると

おお~!!イケイケ!!

とか応援しちゃう。こういう自然なスポーツの見せ方とかもなかなか上手い。

こんなの未だにやってるんだね~。アタシは子供の頃観てたわよ!東京ボンバーズ!!カッコいかったなあ。スケートも買ったよ。映画の冒頭、ブリスが初めてローラー・ゲームを観に行くシーンでラモーンズがかかってたので、時代設定が70年代かと思ったら、現代なのね。良く考えてみれば携帯電話とか使ってるから、わかりそうなものなんだけど、ローラー・ゲームなんて未だにあると思わないから混乱した。でも最初に言ったローラー・ダービー・ガールズって、良くデトロイトで試合やってるんだよね。今度観に行ってみるか。

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拾いモンの映画 | コメント(4) | 【2010/02/27 10:22】
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『ザ・ロード』-甘ったるくて消化不良かな?
The Road

ヴィゴ兄貴が出ているので、観たい!と思ったのですが、蓋を開けてみたら、あら、シャーリーズも出てる、ロバート・デュヴァルも出てる、ガイ・ピアースも出てるじゃん!とサプライズ満載の映画でした。日本では公開されてない??なんか色々な賞レースにノミネートされているみたいだから、これから公開されるのかな。ビッグネームが出ているといえども、なかなか地味な映画だからなあ。

the road
dvd on amazon.com
Produced: 2009
Director: John Hillcoat
Writing Credits: Cormac McCarthy, Joe Penhall
Cast:
Man: Viggo Mortensen
Boy: Kodi-Smit-McPhee
Woman: Charlize Theron
Old Man: Robert Duvell
Veteran: Guy Pearce
Motherly Woman: Molly Parker
The Theif: Michael K. Williams
ハート・ロッカー』と同じで、リアリティある描写なんだけど、映画的に面白いんだろうか、という。世紀末の様子とか、生き残った人たちの生活や心理なんかはすごいリアリティあるんですけど、だからこそカタルシスがない。映画の中で、何が起こって「世紀末」を迎えてしまったのかという説明はなく、ヴィゴ兄貴演じる父とその息子が、着たきりの汚い服で旅をしている背景から想像するしかない。

見る限り、全てのものは燃えてしまったようで、一面真っ白なのは雪ではなく、灰がかぶっているらしい。父と子が旅をしているのは、南に行けば暖かいだろうというのと、動物も植物もみんな死に絶えた今、サバイバルのために略奪、人食いは当たり前の世界で、一つのところに留まるのは危険だからだ。持ち物を全て買い物カートに積んで、ボロボロの靴で、ホームレスのように旅を続ける父子が痛ましい。

こういう状況になったらどうしよう。『2012』のもっとあり得る版て感じですね。自分の家はOK、まだ食べ物もある。でも外の世界ではじわじわと変化が起きてきて、秩序は乱れ、いつ自分たちも襲われるかもわからない。そういう希望のない中で、奥さん(シャーリーズ)は自殺してしまう。

お父さんは、息子を守らなくちゃとがんばるのですが、いつも自殺することを考えている。この気持ち、良くわかるなあ。息子を守りきれるかわからない。辛い思いをさせるくらいなら、いっそ自分で殺してしまおうか、と考える。息子を守りたいという気持ちがヴィゴ父さんの原動力ではあるのですが、やっぱり子供は子供、「守らなければならない者」であって、苦労や責任を分かち合う相手にはならず、ヴィゴ父さんのストレスは溜まりっぱなし。眠るたびに奥さんの夢を見ては泣く兄貴が可哀想。

それと、やっぱり人間っていうのは、人と出会う、人と交流するっていうのが幸せの一つなんだなあ、と深く感じた。他人と合ったら、殺されて食われるかもしれないという弱肉強食な状況で、ヴィゴ兄貴は極力、他人との接触を避けるのですが、途中かなり弱った老人(デュヴァル)と出逢う。食べ物を上げようよ、助けてあげようよ、という息子に負けて、一緒にたき火を囲むことにしたヴィゴ兄貴、「どこから来たの?」とか色々質問し始めた途端に、今までの緊張感がほぐれるのがわかる。自分以外の人と、ほんのちょっとでもいいから心が通う、というのが人間の幸せの根源なんだなと思った。

この老人とは、この後別々の道を行き、2度と会うことはない。こういうエピソードが延々と繰り広げられて行くだけで、回りの状況が良くなるサインも、何か大きな変化が起こる予兆も全くなく、観客としては最後に何を期待していいのか全くわからないまま、映画は進んでいきます。

この息子ってのが、こういう状況にあっての「ヒューマニティの象徴」として描かれていると思うんだけど、その辺がちょっと甘ったるい感じがした。この子は、他の人たちが人肉を食って生きているんだけど、自分たちは絶対それはしたくないと思い、老人は助けてあげたいと思うし、自分たちから盗んだ人も、「彼もお腹が空いていただけなんだよ」と助けようとする。うーん。まあ、私と違って、生まれつき高尚な人間ってのもいるとは思うけれども、なんでこの子がこんなにピュアなのか、ということを「あ!そうなのか」と思わせてくれるような逸話とか、なんかそういうのが欲しかった。

あと、人間を捕まえてきて、生きたまま足を切り、逃げられないようにして、食肉として地下室に閉じ込めている人がいて、それを見たとき「ああ、家畜だ」と思った。『Food, Inc.』とか『スキニービッチ』で書いた、「肉を食うこと」に対する罪の意識が・・・・・。人間がああいう状態にされていると「ひどいな」と思う。じゃあ、牛やブタや鳥ならいいのか?って問題になるよね。まあそれを言ったら、「野菜や果物はいいのか」って事になっちゃうんだけどさ。

***ここからネタバレです***

最後、ヴィゴ父さんは弱ってきちゃって、息子を守りきれず、無念ながらも死んでしまう。これもさ、これくらいの具合悪いとか、キズとか、病院がある社会だったら死なないんだろうけど、こういう状況だと結構簡単に死ぬんだなあと、思い知らされた。で、息子一人になっちゃって、どうする?!とか思ったんだけど、ここでガイ・ピアース演じる男とその家族が現れて、息子を一緒に連れてってくれるんですね。

このラストがまた、息子のヒューマニティにさらに甘味料を加えたような設定で、これまでの「世紀末感」とかそういうのはどーなっちゃったのよ!?って感じでした。ガイ・ピアース演じる男とその家族は、ヴィゴ父さんと息子のことが心配で、後ろから着いて来ていたんだって・・・。

食べ物もない無秩序な世界で、どこに行くのかもわからないような人たちに黙って着いて行くかなあ。それだったら最初からアプローチして、「一緒にいた方が安全だから、一緒に旅しよう」って言うんじゃないかなあ。

ヴィゴ父さんがもっと話の中盤くらいで死んで、一人取り残された息子が孤独な過酷な旅を強いられて、最後そういう人たちに出逢ったという設定ならありえそうだけど・・・・。なんかこの設定だと、ちょっとハリウッドの甘ったるいヒューマニティを描いたエンディングでありながら、カタルシスはぬるい、という一番消化不良な感じに終わってしまった。

・・・しかもこの映画、「アート映画」みたいな格付けをされているらしく、アート系シアターで上映されてたのね。値段倍だし、スクリーン小さいし、イスは座り心地悪いし、音響全然良くないし、しかも同じ列に座ったジジイとババアのカップルが、家で観ているみたいにしゃべるんだよ!すっごい静かな映画なのよ。

私の連れが始まってすぐ、

「Quiet, please」

って言ったのにも関わらず、ずーっとしゃべり続けていたので、中盤になって私が

「Can you stop talking?(しゃべるのやめてくんない?)」

って普通に言ったら無視したので、

「Can you hear me?(ねえ、ちょっと)」

っていったらババアの方が

「Yes, I can」

って言って、それからは静かになったんだけど、ああいう人たちってしゃべるのがクセになっているから、悪いと思っても黙れないんだよね~。

映画のブログを読んでいる人たちは、映画が好きだから読んでいるのだろうし、映画館でしゃべるってのがどれほど他人をイライラさせるものなのかわかっていると思うけど、くれぐれも気をつけてね!!それから、そういう人がいたら、毅然とした態度で、「静かにして欲しい」ということを伝えよう!相手を罵倒したり、怒らせてケンカしたりする必要はないけど、そういう人たちって、何度も注意される、ってことを経験しないとわからないんだよ。

まあ、こういう体験も映画体験の一環なんだろうし、いい映画っていうのはネガティヴな体験があっても心に残るものなのかもしれんが、やっぱ頭来るよ~!
今日観た映画 | コメント(3) | 【2010/01/25 01:55】
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『路上のソリスト』-真摯ながらも力及ばず・・・
The Soloist

DVDで観たんですけど、映画の前に原作を書いた本物のスティーヴ・ロペスが出てきて、「ホームレスになる人は皆、それぞれ色々な事情を抱えているんだ。そんなホームレスの実態をみんなに知ってもらいたい」みたいなこと言ってたんですけど、ホント、酷かったです。

soloist
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Produced: 2009
Director: Joe Wright
Writing Credits: Susannah Grant, Steve Lopez
Cast:
Nathaniel Ayers: Jamie Foxx
Steve Lopez: Robert Downey Jr.
Mary Weston: Catherine Keener
良くさ、世捨て人としてあえてホームレスになる人もいるって言うじゃない?家も要らないし、お金も要らないって人。それはわかるのですが、あまりにもプロテクションがなくて怖くないかなあ、と思ったの。私なんか犬がいるじゃない。この状態でホームレスになったら、犬を守って上げられるか不安。

ナサナエル(ジェイミー・フォックス)もさんざんひったくりに合ったらしく、スティーブ(ロバート・ダウニー・Jr.)が中古のチェロをくれたときも、盗まれないようにしっかり足の下に敷いて寝たり。あんな何も持ってないような人同士でひったくり合うというのも悲しい。

で、多分、ホームレスの人たちを助けるシェルターみたいなものだと思うんですけど、スティーブが、チェロを上げるから、そこへ来て演奏しろって言うわけよ。ストリートに住んでいると車とか危ないから、と思ってそう言うんだけど、ナサナエルは嫌がる。スティーブは、それにイライラするんだけど、実際に自分で行ってみたら・・・・

シェルターの前にすっごいたくさんのホームレスがたむろしてて、怖い!しかもホームレスったってタフなヤツもいるわけで、まさに弱肉強食の世界。きっとこづきまわされていじめられたり、物を盗られたりするんだろうなあ。しかも時々警察が手入れにやってきて、ミルク・カートンを不法に所持していたという、意味不明な理由でホームレスを逮捕していく。

ナサナエルは精神障害も抱えていて、それがそもそも、かれが才能あるにも関わらずジュリアード音楽院を辞めてホームレスになっちゃった理由で、そういう不幸な境遇に深く同情したスティーブはナサナエルを救おうとするのだけど、上手く行かない。

誰かのために何かをしてあげることより、ただそこにいてあげることの方が難しいってのを聞いたことがあります。スティーブのケースってまさにコレで、ナサナエルは精神障害ゆえに、アパートを無償で与えてやっても、コンサートを開く機会を与えてやっても、こなせない。少しずつ良くはなるんでしょうけど、それは亀の歩みで、ものすごい忍耐力がいる。しかし、「自分は誰かの友達なんだ」という気持ちがナサナエルの支えになるので、見ていて辛くても、そばにいてあげるべきだし、そばにいてあげることしかできない。まーでも、別に精神障害がなくても、友達とか子供とか同僚とか、そばにいて、話を聞いてあげて、支えてあげることしかできないもんね。

で一見、スティーブがナサナエルを救ってあげているように見えるんだけど、実はスティーブも、ナサナエルの存在によって救われているんだよ、という、美しい話なんですが、映画的には全然感動しなかったなあ。私って、ジェイミー・フォックスって苦手かも。『レイ』でも思ったんだけど、「大変だなあ、でもすごいなあ」とか、頭では思うんだけど、心で感じられないと言うか。

ロバダウはすごい演技派なんでしょうけど、この人ってリアリティがゼロじゃない?しゃべり方とかしぐさとか、わざとらしいっていう表現が適切かわからないけど、自然じゃないよね。この映画でも、ナサナエルをアパートに連れて行ったとき、タバコの吸殻がベッドの脇に落ちているのを見つかる前に取ってしまおうとしてベッドにダイブ、吸殻を隠してから「ちょこん」とベッドサイドのランプを点ける、という動きがコミカルで、正に昔演じたチャップリンみたいな可笑しみがあるんだけど、現実感に乏しい。

ホームレスの人たちの事情を知ってもらいたいと言う、真摯な気持ちで書いたコラムの映画化ということで、マジメな作品ではあるのですが、やっぱりコラムっていうのは物語性に欠けると言うか、深みがない気がする。脚本に落とす時に、もっとこなれた「物語り」にすることができれば、映画的にも面白かったのかもしれません。

Key Words ジョー・ライト ジェイミー・フォックス トム・ホランダー

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映画を見て、思ったこと | コメント(1) | 【2009/10/08 02:49】
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『The Rocker』-他に観るものがない時に
The Rocker

20年前、フィッシュはクリーブランドで人気のグラムメタル・バンド「ヴェスーヴィアス」のドラマーだったが、レコード契約を取ったときバンドからクビにされてしまう。契約の条件が、レコード会社の社長の息子をドラマーとして加入させるという条件だったからだ。ヴェスーヴィアスが大物バンドに成り上がった傍ら、フィッシュは未だにまともな職にもつけず、ガールフレンドに追い出されてお姉さんの家に居候している。甥っ子のマットは高校のプロムで演奏するためにバンドの練習をしていたのだがドラマーが急に止めてしまい、叔父さんであるフィッシュに助っ人を頼む・・・・・。

The Rocker
Produced: 2008
Director: Peter Cattaneo
Writing Credits: Maya Forbes, Wallace Wolodarsky
Cast:
Fish: Rainn Wilson
Kim: Christina Applegate
Curtis: Teddy Geiger
Matt: Josh Gad
Amelia: Emma Stone
ビデオ屋にいっつもフィーチャーしてあって、さも人気がある映画みたいに扱われていたので借りてみたのですが、ベタな「ロックスターになる夢を忘れられないだめんず中年男」を描いた映画です。『あの頃ペニー・レインと』とか『スパイナル・タップ』とかのオマージュもあったりして、それなりに愛情持って作ってあるようなんですけど、ギャグとかもほとんど面白くないし、てか、ギャグあったの?って感じだし、内容もキャラも特に掘り下げてないし・・・・。

でも途中で投げ出す映画ってんでもなく、最後までそれなりに観ました。私、『スィーニー・トッド』だっけ?アレと『ブルーベリー・ナイト』?この2本は最後まで観れなかった。つか、最初から全く興味なし、って感じ。それに比べたら、これはちゃんと最後まで観れました!

ウィキによると、監督は『フル・モンティ』でオスカーのベスト・ディレクターにノミネートされた人だし、この映画も、ネットでアマチュア・バンドに曲募集!とか派手なプロモーションをやったらしいんですけど、そんな投資するほどの映画かな~。「『スクール・オブ・ロック』のパクリ。違いは子供が高校生になっただけ」という酷評をされているらしいと書いてありましたが。

一応、高校生のロックバンドのリーダーの男の子は、ルックスもソレ系の、ギターもちゃんと弾けそうな子を持ってきて(しかも今一歩垢抜けてないところが真実味ある)、その辺は良かったし、そのお母さん役をやっていたクリスチーナ・アップルゲイトが意外な好演をしていたのですが、この主人公・フィッシュを演じるレイン・ウィルソン?この人がな~。

他になーんにも観るものがないときに観てください。

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アメリカ映画 | コメント(9) | 【2009/09/12 22:34】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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