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『メトロポリス』-1927年作とはとても思えません
Metropolis

1927年のドイツ映画で、コレまでのSF映画に多大な影響を与えた映画ってことなんですけど、内容が政治的とみなされたために色んなところをカットされてて、今回デトロイト美術館で公開されたものは、また新たに見つかった部分を30分追加した、オリジナルに尤も近いバージョンだそうです。

メトロポリス [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 1927
Director: Fritz Lang
Writing Credits: Thea von Harbou
Casts:
Joh Fredersen: Alfred Abel
Freder: Gustav Frohlich
Rotwang: Rudlf Klein-Rogge
The Thin Man: Fritz Rasp
Josaphat: Theodor Loos
11811-Georgy: Erwin Biswanger
Maria/The Robot: Brigitte Helm
背景は近未来(ウィキによると2026年だって。もうすぐじゃん)。フレーダーセンが打ち立てた「メトロポリス」は繁栄し、人々は豊かに暮していたが、その一方で、労働者階級は地下に閉じ込められ、働く家畜扱いをされている。フレーダーセンの息子フレーダー(ややこしい)は、ひょんなことから労働者階級の娘、マリアと出逢い、彼女を探して地下に行くが、労働者達の悲惨な生活を見て、衝撃を受ける・・・・・。

サイレント映画、しかも白黒映画なんて、ちょ~つまんなそう!寝ちゃうよ!とか思ってたら、すっげえ面白かったです。さすが「SF映画の金字塔」って言われるだけのことはある。メトロポリスの様子なんて、『スター・ウォーズ』の最近のヤツにソックリ!サム・L・ジャクソンがしゃべっている時に、窓から見える風景があるじゃん?高層ビルががーっと立ってて、車のようなものが空を飛んでる、なんか「見えない高速道路」みたいな絵。あれとソックリ!多分スピルバーグ(ジョージ・ルーカス?)がマネしたんじゃないかと思うのですが。

フレーダーが見初めた労働者階級の娘、マリアは、なんかスピリチュアルなところがあるらしく、労働者たちに「頭脳と手を結ぶのは心であるべきだ」とか説くわけなんですが、要するにビジネスする人と肉体労働する人たちは心で繋がらないといけない、お金で繋がっちゃダメよ、って、現在の社会にも警告したいようなメッセージなのですね。逆に考えると、この頃からわかっていたのに、欲に目がくらんだ人間達は結局今みたいな社会を造ってしまったんだなあ、と、人間の業とは恐ろしいと思わされます。

とにかく、このマリアの影響で労働者達がストライキを起こすんじゃないかと心配したフレーダーセンは、ぶっとび科学者のロトワングにマリアそっくりなロボットを作らせ、労働者達を別の方向に導こうとする。

この、マリアにソックリになる前のロボットが、すごいいい感じで、1927年でこんなに素晴らしいSFってあったんだ!っていうか、この映画を撮った人たちって、高速道路もない時代にこんな近未来を想像だけで作っちゃったてすごいなあ、って思った。ポスターにもあるこのロボット、「C3POそっくりだなあ~」って思って観てたら、やっぱりC3POのモデルなんだってさ。

ぶっとび科学者ロトワングは、フレーダーセンに言われたとおりロボットを作るのだが、実はロトワングはフレーダーセンに彼女を奪われた過去があり、ロボットを自分で操って、メトロポリスを崩壊させ、フレーダーセンに復讐しようとする。

これが可笑しくて、ロトワングはマリアの姿をしたロボットにスケベな踊りをさせて、支配階級の男達を狂わせる!で、男達は”Yoshiwara"と呼ばれる繁華街でトチ狂う、という設定なのですが、これって「吉原」ですよね?日本発ですか?なんかこの頃から日本って売春とかオッケー!みたいな感じあったんだなあ。

マリアのスケベな踊りも時代を反映していて、今観ると官能的っていうより異様な感じ。ストリップというよりバーレスク?くねくね、しかもすごい早く動くので超人全としている。でもそれを見る男達は、目がぎらぎらして、額に汗かいてて、なんかマンガのようで可笑しかった。

でも本物のマリアは心が清い女性なので、二役演じてるこの女優さんが結構要になってくるんですが、すごいよ、この人。ブリギッテ・ヘルムって言うの?清純なマリアとロボットのマリアと、表情一つで全く違う印象にしている。それに、セリフがないから表情やボディ・ランゲージで感情を表すというか、ちょっと芝居に近い物があるのですが、それが特にウソ臭いというのでもなく、表現豊かな感じがした。

サイレンス映画って言うから「しーん」としているのかと思ったら、音楽はすごいのね。これも、音楽でダイナミズムとかそん時の雰囲気を表現しているので、間違った音楽を持ってきたら救いようがないと思うのですが、さすが評価されてる映画なんだろうな。

字幕っていうか、映像の後に黒い画面に英語でセリフが出てくるのですが、これが追いきれるかなあって心配してたんだけど、充分読む時間があって、現代の映画より追うの簡単だった。こういう形態でストーリーの流れが遮断されてイライラするんじゃないかと思ってたんだけど、映画自体にすごい吸引力があるのか、ハラハラドキドキしながら観てしまいました。

構成が3部になっていて、「Prelude」「Entracte」そして最後の30分、って感じだったんだけど、Entracteのところは本当に20分の休憩があって。映画館と美術館を繋ぐ中庭にコーヒーとかビールとか、ちょっとした飲み物・食べ物を売る屋台が出てさ。初夏の生ぬるい風に当たりながらみんながワイワイやってて、で、芝居観に行くみたいにドレスアップした人とかもいて、「デトロイトもそんな悪くないじゃん」なんて思った。古い映画なんて興味ないと思ったけど、また来てみようかな~。次回はドレッシーなワンピースでも着てこよう。

Key Words
メトロポリス フリッツ・ラング アルフレート・アーベル ブリギッテ・ヘルム グスタフ・フレーリッヒ フリッツ・ラスプ ルドルフ・クライン=ロッゲ

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洋画

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拾いモンの映画 | コメント(0) | 【2010/06/21 23:40】
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『The Messenger』-胃が痛くなりそうな仕事です
The Messenger

一応、2009年の脚本賞と助演男優賞にノミネートされてたんですけど、まだ日本公開決まってないみたいですね。うーん、まあ、それほどオススメでもないのでいいか。

messenger
Produced: 2009
Director: Oren Moverman
Writing Credits: Alessandro Camon, Oren Moverman
Casts:
Will Montgomery: Ben Foster
Kelly: Jena Malone
Tony Stone: Woody Harrelson
Olivia Pitterson: Samantha Morton
Dale Martin: Steve Buscemi
でも主人公が、イラク戦争へ行った兵士の戦死を家族に伝えに行く「Casualty Notification」と言う仕事をしている、というのは興味深かったです。

なんかちょっと『おくりびと』みたいな、戦死を伝えに行った先での人々の反応の違いとか、そういうのは心が痛いながらもなかなか興味深い。

で、そんなくらーい仕事をしている主人公のウィルと、夫が戦死したオリビアの心が近づいていく様子とか、ウィルに仕事を教えてくれる先輩のトニーを通して、兵士達のトラウマを描く、って感じなんだけど、ちょっと中だるみしました。

最近の戦争映画は、兵士たちやその家族なんかのトラウマを描いたものが多く、そういうのをやたらメロドラマチックに描いたりすると逆にウソ臭くなってしまうので、淡々とした作品が多いんですけど、この映画は淡々とし過ぎていてすごくつまんなくなっちゃったような印象を受けました。

でも役者陣はすごいんだよ。

一番良かったのはウディ・ハレルソン。主人公に「死の伝達人(Messenger)」の仕事を教える先輩・トニー役なんだけど、戦争行ってトラウマおって、アル中になり、刹那的なセックスを求めて女の子のケツを追っかけまわすという、超ハマり役。さすが助演男優賞ノミネート!

主人公ウィルを演じるのはベン・フォスターで、あの『3時10分、決断のとき』でチャーリー・プリンスを演じた人じゃん!あれは最高だったなあ。こっちのイラクからの帰還兵役もなかなか好演なのですが、映画が何を言わんとしているのか良くわかんないので、イマイチはじけてなかったです。

驚いたのが、サマンサ・モートン。トニーとウィルが戦死を告げに行く、兵士の妻・オリビア役なんですけど、すっげー太ってる。ただ、この太り具合がすごいリアルで、本当にアメリカ郊外に住む普通の主婦!サマンサ・モートンって元々ふくよかだけど、これは役作りかも。それに演技がとても上手いので、このキャラはリアリティという意味では非常に良かったし、この人のセリフには「うんうん」とうなづくところがあった。

オリビアは、旦那さんが戦死したって聞いてもあんまり悲しくないんだよね。なぜかというと、自分が愛していた男は、とうの昔の死んでいるから、なんだって。家にいる時旦那さんは、彼女にも子供にも辛く当ったり、正直もう愛していなかったって。でも、彼が死んだと思うと、やっぱり愛していたと思うっていうんだけど、それって、現実のその人が死んだことによって、自分の想い出の中にある、美化したその人を想うんだろうなあ、って思った。

結婚するとみんなこうなっちゃうのかなあって思ったけど、映画の中では、この旦那さんが変わってしまったのは、戦争に行ったためだと言いたいようだった。

同じ様な感じで、ウィルの好きなケリーも、ウィルのことを想いながらも他の男と婚約してしまう。要するに、一度戦場に出てしまうと人が変わっちゃって、どんなに愛し合っていたカップルでももう関係が続けられなくなる、ということを言いたいらしい。

で、ウィルはオリビアに魅かれて行くんだけど、一緒に観ていた彼氏は、太って全く魅力的ではない子持ちの中年女に魅かれていく主人公の気持ちがわからん、と言っていたけど、多分これは魅力的うんぬんじゃなくて、この喪失感みたいのを共感できる相手が他にはいなかったからじゃないかなあと思った。

このケリー役の娘も、それこそ『ドニー・ダーコ』やら、色んな映画に出てるんですけど、全然印象にない娘。あと、ブシェーミも戦死した兵士の父親役かなんかで唐突に出てくるんだけど、どうやらウィルとトニーが宣告に行ったところをカットして、後からウィルの家にやってくるシーンだけ残したらしく、「この人誰?!」って感じになっちゃってて、せっかくブシェーミなのにもったいない使われ方でした。

目の付け所は良かったんだけど、話の持って行き方がすげーつまんなくてもったいない感じがしました。なんかこの監督さんのデヴュー作だって話だから、今後に期待、というところなんでしょうか。

Key Words
ウディ・ハレルソン スティーヴ・ブシェーミ サマンサ・モートン
アメリカ映画 | コメント(0) | 【2010/05/28 03:58】
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『メメント』-2回観ない方がいいかも!
Memento

目が離せないって感じの、面白い映画です。ネタバレってほどのことは書いてないけど、読んでから観るとちょっと興ざめかもしれない。この映画に興味があったら、ぜひ観てから読んでください。

20070131055437.jpg
dvd on amazon.com
Produced: 2000
Directed by: Christopher Nolan
Writing Credits: Jonathan Nolan, Christopher Nolan
Cast:
Leonard: Guy Pearce
Natalie: Carrie-Anne Moss
Teddy: Joe Pantoliano
Burt:Mark Boone Junior
これって、Short-term memory loss とか言って、長期の記憶はあるんだけど、短期の記憶がないってんでしょ?実は犬の飼い方の本で、犬は短期の記憶がないって書いてあったんだけど、その感覚がイマイチわからなかった。例えば、飼い主が出かけて、5時間帰って来なかろうと、忘れ物をして5分で帰って来ようと、違いはないらしいとか。人間なら、「早く帰って来ないかな」とか思うんだろうけど、犬は・・・どう感じているんだろう?

メメント』は最初、レナード(ガイ・ピアース)がテディ(ジョー・パントリアノ)を殺すシーンから始まり、次のシーンはテディを殺す前に何が起こったかと、逆に進んで行くのだけど、このShort-term memory loss の人が実際どういう風に感じているのかを観ている人に体験してもらうためにあえてそうしてあるんだろうな。ふーん、なんとなく納得。

自分が女を殴って、殴ったことを忘れないようにとメモしておこうと、しゃかりきになってペンを探しているんだけど、その最中に殴られた女がドアから入って来たら「どうしたんだ?」って、自分が何のためにペンを探していたかも忘れて「氷で冷やさなきゃ」とか言ってるし。これって犬が、落っこっちゃったクッキーを一生懸命探しているときに新しいクッキーをやると、探していたクッキーのことはすっかり忘れてしまうのと一緒?

あと、わーっと走っている最中に「あれ・・・何してたんだっけ・・・」とか考えてて、「あ!あの男を追いかけていたんだ!」と男に向かっていくと発砲されて、「あ!追いかけられていたんだっけ」と逃げ始めるところが笑う。うちの犬もわーっとボールを追っかけていて、見失って捜している最中に急に興味がなくなってしまったように見える時、「何やってたんだっけ・・・」とか考えているのであろうな。

ロジャー・イバートさんが、「レナードの最後の記憶が奥さんが殺されたときで、自分がそのとき頭部を殴られたことが原因でこの状態になったのだったら、どうして自分が短期の記憶がないのを理解しているのだろう」という、ものすごい基本的なツッコミを入れていたが、確かにその通りだ。「あなたは明日から、短期の記憶が無くなるんですよ」と言われたのなら、「え!どうしよう?!じゃあ、忘れないようにポラロイド撮ってメモしておく」とか「重要なことは刺青しておく」とか思うんだろうけど、殴られて気がついたらもう短期の記憶が無かったんでしょう?そしてら「実は、あなたは短期の記憶が無くなったんですよ」って言われて、「そうか!」とか思っても、次の瞬間忘れてるわけじゃん。

奥さんをレイプして殺した相手を探すのに、電話で「犯人はドラッグ・ディラーらしい」と聞いて、「確かにそれならつじつまが合う。ファイルのここにこういう表記があるし、あそこにこういう表記があるし・・・全部繋がる」って言うんだけどさ、「どこそこにこういう表記があった」って憶えてないんじゃないの?普通の人なら、「あ!あの辺に書いたんだよなあ」とかって思うんだけど、記憶ないなら、毎回最初からずーっと読み直さなきゃいけないんじゃない?

その点は、『50回目のファースト・キス』の方が上手く表現していた。あれも短期記憶喪失みたいな感じでしょ?最後の記憶がある日から一日も進まないので、家族の方が毎日同じ日付の新聞を用意したり、描きかけの絵を主人公が描き足すと消しておいたり。でもあれも最後結婚して、結婚したことを思い出させるために、というより認識してもらうために、朝、結婚式だのの入ったビデオを見せるんだけど、何年も経ったら見るものが膨大になっちゃって、消化し切れないよなー。

でも、その辺のところは、観ているときには余り気にならないから大丈夫。だいたい、そういう人が本当にどう感じているかなんてわからないから、「あーそういうもん」とか思いながら観るしかないし。それに、逆進行して行くから「??」というのと「ああ、そうか」というのが交互に来て面白い。2回観たらよりよくストーリーがわかったけど、2回観るといろいろツッコミたくなってくるから、一回だけの方がいいかも。でもちょっとあがらえないかもな、DVDだと。もう一回観たくなっちゃうよ。

気になったこと:レナードがしょっちゅう、ジャケットの中に手を入れて、肩のところを直すんだけど、あれってなんか意味あるの?

余談1:パッケージがすげー開けづらい!友達に借りたのでなければ、ヒステリー起こして破いているところだった。それから、映画をプレイするまでの過程が心理テストみたくなっていてうざったい。正直観るのやめようかと思ったもん。(書いてから思ったけど、日本版のパッケージの写真見ると、全然違うかも。私が借りたのは、レナードの病気のレポートを再現したような紙ジャケで、なんだかえらく面倒くさい折り方になっていた)

余談2:レナードが奥さんのことを思い出すシーンで、奥さんが、ボロボロで表紙も無くなっちゃってる本を読んでいるとレナードが、

「それもう何千回も読んでない?結末がわかっている話なんて何度も読んで面白いかね」と言うと奥さんが

「うるさいわね。面白いから読んでるの。あなたのことイライラさせようと思って読んでるわけじゃないんだから、黙って読ませて」

というシーンがあるんだけど、わかるなー!この奥さんは、言い返しながらも上手くあしらっている感じだけど、私は男がいると何が嫌かって、こういうこと言われるのがマジで嫌なんだよね。アイアン・メイデンのライブ観て涙ぐんじゃったり、クライヴ・バーの病気のことを知ってしんみりしちゃったり、男に茶化されることなくどっぷりその時の気分に浸れるのって、なんて幸せなんだろう!あーあ、こうして独身ドツボにハマって行くのね~!

ガイ・ピアースの出演作品一覧

Key Words 映画 メメント 
映画 | コメント(8) | 【2007/01/31 06:34】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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