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『ジーア/悲劇のスーパーモデル』-愛とは?成功とは?
Gia

11歳の頃のジーアをミラ・クニスが演じているつーだけで借りてきたのですが、うんうん、可愛い!でもやっぱこの子ちょっと豊満なタイプで、今は20代だからがんばってスレンダーな体型してるけど、もう少しおっきくなったら、やっぱりキャサリン・ゼタ・ジョーンズみたいになっちゃうんじゃないかしら。

Gia
dvd on amazon.com
Produced: 1998
Director: Michael Cristofer
Writing Credits: Jay McInerney, Michael Cristofer
Cast:
Gia Carangi: Angelina Jolie
Linda: Elizabeth Mitchell
T.J.: Eric Michael Cole
Kathleen Carangi: Mercedes Ruehl
Wilhelmina Cooper: Faye Dunaway
Gia - Age 11: Mila Kunis
ジョリ姐は基本嫌いなんだけど、この映画では良かった。演技上手いし若いし、すごいきれいだしね。大胆に脱いでますが、あんまり痩せてないね。つかもちろん、十分細いんだけど、スレンダーな感じじゃなくて、結構ムチっとしてる。1998年つったら、まだ若いからかな。

このジーアの役は、かなり実際のジョリ姐と近いものがあるんじゃないかしらん。なんか誰かを思い起こさせると思ったら、コートニー・ラヴだった!自由奔放で、型破りで、不良で、新鮮で、センセーショナル!

だもんで、ジーアはモデルとしてはすぐ成功するんだけど、私生活では孤独感が強いせいでドラッグを始め、結局身を持ち崩してしまう。

小さい時に両親が不仲で、大好きなお母さんが自分を置いて家を出て行ってしまったことがトラウマになっちゃったみたいで、すっごい寂しがりなジーア。ボーイフレンドのT.J.は、ジーアがモデルになるのをサポートしようと一緒にNYCに出てくるんだけど、自分の生活もあるから故郷に帰ってしまう。そん時ジーアは「なんで帰っちゃうの?あたしより大切なものなんてあるの?」って迫っちゃう。

お母さんは、再婚していながらもジーアと仲良しで、NYCに何週間も来てくれたりするんだけど、帰る時にはいつもケンカ。

で、モデル・エージェントのウィルヘルミア(フェイ・ダナウェイ)が母親代わりみたいになるんだけど、彼女が死んだ後、ジーアはどんどんドラッグにハマって行く。

若いときは「たとえ短期間でも、成功できたからいいじゃん」ってこういう生き方を賞賛したり、少し前だったら「愛されたい人に愛されない、誰にも愛されていると感じないって可哀想だなあ」と、至極感情的になって観てしまったと思うけど、今は冷静に捉えてしまいます。「愛されたい」っていう気持ちで物事に取り組むのって、上手くいかないんだなあって。「愛されたい」って気持ちは人間誰しもが持ってる感情だし、特に芸能人になろうなんて思う人は、「愛されたい」って気持ちが人一倍強いからこそこういう道を選ぶのだろうけど、それがモチベーションな内はダメなんだなって。

だって「愛されたい」って言うのは自己愛だもん。何か成し遂げて成功しようと思ったら、自分を殺す、自分を超えるってことが必要でさ、自己愛が強過ぎるとそれは出来ないのよ。

この間ご近所さんと話していた時、「例えば母親と上手く行ってなかったとか、父親がいないとかで、友達や恋愛対象の相手がそれを埋めることは出来ない」って話になってさ。

はっとさせられたよ。私は父親がいないんだけど、それはもう「いない」って事実が残るだけで、それを埋めるものって言うのは生涯現れない。みんなが持てるものなんじゃなくて、それは私にはないもの、として受け入れるしかない。

そういう心の空洞みたいなものを埋めて欲しくて誰かと一緒にいる、っていうのは愛じゃないんだなって。

ジーアの場合も、人から注目されたり、必要とされたりすることが楽しかったんだろうけど、それはそれで、家族の愛とか、恋愛の愛の代わりにはならない。お母さんは再婚して自分の家庭もある。恋してしまったリンダ(ジーアはレズビアン)と上手く行かないのも、「愛して愛して」っていうばかりで、リンダは何が必要なんだろう?って考えられないから、上手く行かない。

それから、モデルの世界なんて競争も激しいし、いやらしい、陰険なことも多い世界じゃない。そういう世界で本当に生き残っていく人たちは、「モデルとして成功するにはどうしたらいいか」ってこともちゃんと考えられる人たちなのよ。

ジーアの場合は、自分がモデル業に捧げるものは何も持っていなかった。だから一発屋で終わっちゃったんだろうなあって。

ミュージシャンでも、役者でも、才能があるから祭り上げられて出てきて、身を持ち崩すと「芸能界ってのは怖いところだ」って言われるけど、成功しないのは、やっぱり本人の心構えなんだなあ、とつくづく思わされたし、また、人は愛されることでなく、愛することでしか満たされないものなんだなあというのをつくづく考えさせられた1本でした。

追記:
DVDのタイトルは、『ジア 裸のスーパーモデル』ならしいのですが、いかにもエロで売ろうっていう根性がイヤだったので、ブログのタイトルはオリジナル・タイトルのままにしときました。

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映画感想 | コメント(0) | 【2011/02/06 03:10】
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『ジュリー&ジュリア』-TV代わりにどうぞ
Julie & Julia

オスカーにノミネートされてたのでちょっと気にはなっていながらも、超ベタそうだから観る気なかったんだけどさ~。最近、ワークアウトのルーティーンを変えたせいか、食事の仕方を変えたせいか、せ・いーりのせいかはたまた満月のせいかわからんけど、昨日めちゃくちゃ眠いわ腹減るわ。で、ちょっとダイエットはやめて、一日好きなもの食ってやろう!という気分だったので、パスタとお魚と、野菜とデザートをしこたま買って、このDVDを借りて来ました。

ジュリー&ジュリア [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 2009
Director: Nora Ephron
Writing Credits: Nora Ephron, Julie Powell
Cast:
Julia Child: Meryl Steep
Julie Powell: Amy Adams
Paul Child: Stanley Tucci
Eric Powell: Chris Messina
アタシも食べるの好きだけど、ジュリーとジュリアほどじゃないなあ。それにやっぱ料理にハマると太るよね。メリル・ストリープもエイミー・アダムスもわざと太ったのかな。ぷくぷくした感じが良く出ていた。

時代も環境も違う、この二人の物語をシンクロさせたのはいい考えでしたね。面白かった。あと、二人ともいいパートナーと幸せな結婚をしていて、まあベタと言えばベタだけど、こういう幸せな人達を見るのもいいもんだ。

話は面白いんだけど、2時間も続けて観るのはちょっとキツかったなあ。途中止めてお皿洗ったりしちゃった(観ながら食べようと思ってたデザートは、プレヴューで食べ終わってしまいましたので)。30分くらいのTVシリーズで毎週、みたいな感じだったら面白かったかも。一週一レシピ、とかさ。

あと、ブログを書いている身としては、ジュリーみたいに趣味で書いてたブログが本になったり映画になったりってのが興味深かった。今やネットってのは、ものすごい強力な媒体なんだよな。ジュリーの旦那が言うとおり、もう雑誌に投稿したり、書いたものを出版してもらう必要もないんだもんね。

メリル・ストリープはやっぱ上手い役者さんなんだろうけど、ちっとオーバー・アクトし過ぎって言うか、最後の方段々カンに触ってきた、このキャラ。でも、本物にそっくりなんでしょ?本物を知ってたら、「すっげーそっくり~」とか言ってるところなんだろうけど、知らない以上なんとも言えないよね~。

まあTV代わりにつけて置くにはいい映画だった。

PS
パリの女の人がフランス語訛りで「Do you know how to bone a duck?(鴨の骨の抜き方なんて知らないでしょ?)」って言うシーンがあるんだけど、これって、「Do you know how to bone a dick(男を勃☆させられるの?)」に聴こえて、爆笑なんだけど、狙ったんだよな~やっぱり。

Key Words
ノーラ・エフロン メリル・ストリープ エイミー・アダムス スタンリー・トゥッチ クリス・メッシーナ
映画 | コメント(0) | 【2010/05/01 00:43】
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『シャーロック・ホームズ』-かなりいい映画だと思う
Sherlock Holmes

自分で選んだ映画ばっかり観ていると偏るので、なるべく他の人に勧められた映画を観ようとしているのですが、寝てしまう~。特に金曜日の夜は、次の日働かなくていいから時間はあるけど、最高潮に疲れているので、この映画も、かけて5分で寝た。

sherlock holmes
dvd on amazon.com
Produced: 2009
Director: Guy Ritchie
Writing Credits: Michael Robert Johnson, Anthony Peckham
Cast:
Sherlock Holms: Robert Downey Jr.
John Watson: Jude Law
Irene Adler: Rachel McAdams
Lord Blackwood: Mark Strong
Inspector Lestrade: Eddie Marsan
で、起きたのが1時間23分のとこで、シャーロック、ワトソン、アイリーンが大爆発に巻き込まれるところ。シャーロック目線でワトソンが爆発に巻き込まれて吹き飛ばされ、シャーロックとアイリーンも爆風で吹っ飛ぶところを全部スローモーで見せているのですが、これがすごい迫力あった。その後、シャーロックが警察に捕まるところで、最初、警官がシャーロックに話しかけているところが「もあぁもあぁもあぁ」としか聴こえないところって、爆発のショックで耳が変になっちゃうからでしょ?この辺がなんかすっごい良かったので、もう一度最初から観てみました。

すごい最初の方でワトソンくんがオフィスみたいなとこにいる映像が、古いカラーフィルムみたいですっごい凝ってて、コレ美術賞獲って良かったんじゃないかと思った。全体に暗~い、重た~い感じの映像で、黒魔術絡みのストーリーに合ってて「なかなかヤルじゃん!」って感心しました。

それにしてもジュード・ロウがス☆テ☆キ☆!!この時代設定、この衣装、イギリス英語アクセント、ハマってますね~。ハゲてもうダメかと思ったけど、やっぱいい男はいい男なのね~。すっごいカッコ良かった。

ロバダウもこういう非現実的なキャラは合うね。『路上のソリスト』みたいな普通の人だと演り過ぎ感が鼻につくんだけど、こういうのはどんぴしゃですね。それになんだよ、あの身体。良く鍛えたね~。『アイアンマン』でもすげえと思ったけど、さらにデカくなっている。

映画通の人たちは、ガイ・リッチーがアクションシーンをストップモーションにしたがるって良く書いているけど、すごいいいじゃないですか。絵としても美しいし、必然性もあるし。冒頭に言及した爆発シーンも、スローモーにすることによってすごい斬新な迫力を味わえました。

レイチェル・でこアダムスはちょっとガッカリしたなあ、正直なところ。この人『パニック・フライト』の時から可愛くて好きなんだけど、時代物のドレスとか案外似合わない。もしかしたらコスチュームの人のセンスが悪いのかも。どぎつい赤紫とか着ると、なんかワキガが臭そうな女に見える。もっと爽やかな、ブルーと白のストライプとか良さそうな感じするんだけど、映画のトーンとか、アイリーンというキャラ設定でダメなのかもしんないけど。男っぽいツイードのスーツにロング・ブーツもイマイチだったなあ。普通、女優さんて、「ああ~やっぱこういうカッコさせるとカッコいいな~」って思うものなんだけど。

字幕なしで観たので、謎解きのところがイマイチ良くわからず、それが寝てしまった原因かと思われる。2回目に観た時も、途中ガッツリ寝ちゃったの。でももしわかっても、それほど「うわ~~~」って感じの謎解きでもないでしょ?一応ストーリーとして「あり得ない感」がないように、上手に辻褄が合ってるくらいで?どうでしょうか?ジョークとかウィットがわからないのもマイナスだったかな?でも『ロック、ストック』とか『スナッチ』とかも、そんなに面白いと思わなかったから、感性合わないのかも。

悪役のマーク・ストロングは良かった。低い声で話しちゃって。

アクションも良かったし、かなりいい映画だと思うんだけど、個人的にどーでもいいなあ~。

■ロバート・ダウニーJr.映画偉人伝
■ジュード・ロウ映画偉人伝

Key Word
ガイ・リッチー レイチェル・マクアダムス マーク・ストロング
シャーロックホームズ | コメント(4) | 【2010/04/12 00:31】
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『しあわせの隠れ場所』-良き人であるとは
The Blind Side

いや~、コレ、実話だって知って観てるからアレだけど、じゃなかったらウソ臭い話になっちゃいますよね~。ホームレスも同然の男の子を善意で家に迎えて上げたら、家族全員惨殺された、なんてホラー映画の方がよっぽど真実味あるかも。

blind side
dvd on amazon.com
Produced: 2009
Director: John Lee Hancock
Writing Credits: John Lee Hancock, Michael Lewis
Cast:
Leigh Anne Tuohy: Sandra Bullock
Michael Oher: Quinton Aaron
Sean Tuohy: Tim McGraw
SJ Tuohy: Jae Head
Collins Tuohy: Lily Collins
Coach Burt Cotton: Ray McKinnon
Miss Sue: Kathy Bates
しかもこのリー・アンって女の人、このキャラ普通悪役だよ!金髪・美人で金持ち、スタイルも良くって、デザイナー・ブランドの洋服着て、旦那は優しく理解があり、セックスレスにもなってない結婚生活。一男一女の子供たちは、スレてもいない素直でいい子たち。しかもアメリカ南部に住んでいるクリスチャンの白人ですよ!こういう女が「性格もいい」ってのは、なかなかないと思わん?

そこを、サンドラ・ブロックは上手く演じてたと思う。元々サンドラ・ブロックって、屈託のないイタズラな感じがあって、そういう彼女の人間性みたいなものが、このイヤミにもなりかねないキャラをすごく魅力的にしてましたね。また、彼女がマイケルの悲しい生い立ちを聴いた時に見せる表情が、本当に心から心配しているって思わせる顔するんだよね。さすが、主演女優賞納得です!

私はこの映画を観て、「良い人である、良い事をする、というのはどういうことか」とすごく考えさせられた。「こんなのクリスチャンの偽善じゃねーか」「金持ち女の道楽じゃねーか」という見方もされかねないのに、なぜかリー・アンは、そういう風に見えないのだ。

リー・アンは、自分の価値観を相手に押し付けるってことがないよね。クリスチャンの人が良い事をするとき、なんか胡散臭く見えることがあるのは、自分の「良い事」にみじんも疑問を抱かないからかなと思った。

例えば、リー・アンがデザイナー・ドレスを着て、一皿$40のサラダを食べながら同僚(友達?)と歓談している時、リー・アンが黒人の青年を養子にしようとしていることについて、同席している女たちはぶしつけな好奇心を覗かせる。

「でもあなた、娘さんのことはどうなのよ?あんな大男の黒人と一つ屋根の下に暮して・・・・危ないと思った事ないの?」

これに対してリー・アンは「Shame on you」とバッサリ一刀するのだが、家に帰って娘に意見を聞く。自分のしていることは本当に間違っていないのだろうか、と常に考えているんだよね。

クライマックスで、マイケルを助けてあげたのは、自分の母校のミシシッピ大のフットボールチームを強くしたいがためなんじゃないかと疑われた時も、自分が本当にそういう下心がなく、本当に慈悲の心だけで動いていたのかと自分に問いかける。良い人である、良い事をするっていうのは簡単なことじゃなくて、リー・アンみたいに常に自分に問いかけ、努力して行かなくちゃいけないんだなあ。それを素直に真っ直ぐやってる人だよね、リー・アンって。

あと、この映画は、映画的にも上手いなあ、と思った。マイケルの家庭教師のミス・スー(キャシィ・ベイツ)が、マイケルが行きたがっていたテキサス大のフットボール・フィールドの下にFBIが死体を埋めているって話をして、それにビビったマイケルがミシシッピ大に行く事にするんだけど、それって単に面白いエピソードって言うんじゃなく、後でNCAAの監査が入った時に生きてくるんだよね。

それとか、マイケルの種違いの弟、同じゲットーに住んでて、マイケルがリー・アンの家族と行った高級レストランでバスボーイ(ウエイターにもなれない片付け専門)をしているところに再会する。この子も球技の才能があるし、決してギャングのすれっからしのメンタリティにも染まってない。この子がマイケルの立場になってたかもしれないのだ。だけどこの子は、マイケルがNFLにドラフトされた日かなんかに、ギャング間の抗争で殺されたと新聞記事に出る。このエピソードを挿入したことによってマイケルの話がより強調されて、すごい効果的だと思った。

リー・アンの話に戻るけど、彼女がバリバリ敬虔なクリスチャンであることがイヤミでないののもう一つの理由は、彼女は本当の意味での感謝の気持ちを持っているからだと思った。最後にリー・アンのナレーションで、自分は本当に恵まれた生活をしている、こんなに与えられるってことは、どこかに与えてくれている人がいるからに違いない。その人に感謝するために、毎日祈る、とかなんとか言うんだけど、要するに彼女の信仰って言うのは、自分を他人より上に置いたり、自分の足りないところを埋めるためじゃなくて、「感謝」を具現化したものなんだと思う。

なんかそういう意味でこの映画は興味深いと思った。「白人のクリスチャンでも本当に良い人はいるんだ!」って思うのは逆差別だよね(笑)。マイケルやマイケルの弟みたいな「マイノリティ」の実態を前面に出して置きながら、白人・クリスチャンというマジョリティのモラルも描いているって言うかさ。特にクリスチャンには、「クリスチャンとして良き人であるっていうのはどういうことか」ってすっごいチャレンジしているなあと思った。

これって脚色賞上げても良かったんじゃないかなあ。まあ『プレシャス』も強力だったけど。でもこの映画の原作って、マイケルの話が中心じゃなくて、なんでフットボールのレフト・タックル(だっけ?)が重要な存在になったのかという話がメインで、マイケルの生い立ちの話はそれに付随してくるものだったらしいじゃない。それを取り上げて、しかも主人公をマイケルじゃなくて、彼を支援したリー・アンにフォーカスし直したって、こういうのが脚色賞じゃないんだろうか。
私が観た映画&DVD | コメント(2) | 【2010/03/30 06:02】
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『ジェニファーズ・ボディ』-ディアブロ・コディは一発屋?
Jennifer's Body

脚本が『ジュノ』のディアブロ・コディ、主演が『トランスフォーマー』で一躍有名になったミーガン・フォックスだったので、どんなもんか一度観てみたかったのですが、こういう映画ってなんて言うの?「ホラー/コメディ・お色気映画」?

Jennifer's Body
dvd on amazon.com
Produced: 2009
Director: Karyn Kusama
Writing Credits: Diablo Cody
Cast:
Jennifer: Megan Fox
Needy: Amanda Seyfried
Chip: Johnny Simmons
Nikolai: Adam Brody
Mr. Wroblewski: J.K. Simmons
Chip's mom: cynthia Stevenson
チア・リーダーのジェニファー(ミーガン・フォックス)と、メガネかけててだっさいニーディ(アマンダ・セイフライド)は、小さい時からの親友。お揃いのペンダントして、「レズなんじゃん!」と言われる位の仲。

ある日、シティから来るバンドを観に行きたいと、ニーディを誘うジェニファー。ニーディは、ボーイフレンドのチップ(ジョニー・シモンズ)とデートがあるのにキャンセルさせられる。ジェニファーは、一緒に来るニーディにださい格好はして欲しくないけど、胸を強調するようなトップは着て欲しくない(胸の谷間はジェニファーの専売特許だから)。

ここまで観て本当は「ジェニファーってビッチじゃん!」って思うべきなんだろうけど、「女の親友って、こんなもんなのか~」って思ってた自分がなんだろう・・・。

ジェニファーは自分がキレイってわかってるからか、男には積極的で、目を着けていたボーカルのニコライ(アダム・ブロディ)と懇意になるのだが、ニコライとバンドのメンバーは、「あの娘、処女だろうな。こましちゃえ」みたいな会話をたまたま聞いてしまったニーディは、ジェニファーに忠告するけど、もちろんジェニファーは聞き入れない。

で、ライブが始まるのだが、アクシデントで火事になり、ニーディに助けられてなんとか逃げ出すジェニファー。外に出ると、ニコライが、「バンドのヴァンに乗りなよ」と誘うと、「ダメ」というニーディを振り切って乗ってしまうジェニファー。

その日の夜遅く、ジェニファーは血みどろになってニーディの家に来て、冷蔵庫のチキンをむしゃむしゃ食い始めたかと思うと、いきなり真っ黒なゲロを吐く。

ジェニファーは実は、有名になりたいニコライに悪魔への捧げモノとして殺されてしまったのだが、いけにえは処女でなくてはならず、処女でなかったジェニファーは悪魔に取り付かれてしまい、「人食い」として生き返ったのである。

高校生として普通に生活しながら、お色気で男の子達を誘惑しては食べてしまうジェニファーの正体を突き止めたニーディは、ボーイフレンドのチップを守るために色々画策するのだが・・・。

ホラーとしては怖くないし(グロくないし)、コメディとしては面白くないし、お色気は・・・・まあ、ミーガン・フォックスだからってのはあるけど、全てに中途半端です。でも、ミーガン・フォックスみたいなやらしい、若い女の子が血みどろになったり、ゲロ吐いたり、目の色が変わって男に噛み付いて人肉喰ったり、ぐちゃぐちゃの死体から血をすすって飲んだりとか、そういうのが萌える人もいるんだろうなあと思います。

あと、中盤でジェニファーとニーディの生々しいキスシーンがあるので、これも男性ファンの萌えを満たしてくれるんだろうけど、すっげえ唐突に必然性のないシーン・・・・

そういうの多くて、最初のバーが火事になった理由ってのもわかんないし、のちのちニーディが「チップの安全を守るため」にチップと別れる、ってのも良くわからない。

バンドをやってる男の子達が、「今バンドやってる男なんてみんな可愛いし、ださい映画の主題歌に選ばれるかなんかしないと成功なんてできない」って理由で、グルーピーを悪魔に捧げて取り引きするとか、ジェニファーとニーディの「女の親友」に対する洞察とか、細かい設定は面白いんだけど、ストーリーに上手く絡んでないというか、ストーリーの中であまり生かされていない。

で、なんか知らんけど、J.K.・シモンズとか何気に出てたりしてんだけど、全然生かされてないしさあ。ニーディの彼氏役のジョニー・シモンズもなかなか好演だったのにもったいない。考えてみれば役者さんみんな良かったのに、ストーリーが取り留めなくて、イマイチ盛り上がらない。

やっぱりディアブロ・コディは一発屋だったか。
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ホラー | コメント(0) | 【2010/03/03 03:59】
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『17歳の肖像』-色んな意味で大人になってしまうのね
An Education

作品賞、主演女優賞、脚色賞にノミネートされていたので是非是非観たかったのですが、どんどん劇場から消えて行って「うう~、オスカーの前には観れんか!」とほぞを噛んでいたのですが、ノミネートされたせいか、うちの近くの小さな劇場が公開し始めて、やっと観ましたが確かに面白かったです。


An Education
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Produced: 2009
Director: Lone Scherfig
Writing Credits: Lynn Barber, Nick Hornby
Cast:
Jenny: Carey Mulligan
David: Peter Sarsgaard
Jack: Alfred Molina
Ms. Stubbs: Olivia Williams
Marjorie: Cara Seymour
Headmistress: Emma Thompson
主演のキャリー・マリガン、さすが主演女優賞ノミネートされただけあって、すごいがんばってる。17歳の、初々しくもありながら大人にもなりかけているところが良く表現できてると思う。実年齢24、5歳ってところを考えると、すごい!エレン・ペイジのケツに火がついたって感じですね。

このキャリー・マリガン演じるジェニーと深い仲になってしまうデヴィッドを演じるピーター・サースガードもとても良かったのですが、この人こういうちょっと怪しい役がタイプキャストになってませんか?別に悪い人じゃなくても、一風変わった人の役・・・。

あと、お父さん役のアルフレッド・モリナが素晴らしかったと思います。難しい年頃の娘を抱えた父親を好演。こう、なんつの、親はとにかく頭が固くて、特に設定が1961年だし、頑固で融通が利かない親父なんだけど、口八丁のデヴィッドに簡単にノセられてしまう情けなさとか、でもすごく娘を思っているところとか、泣かせます・・・・。

それから、お母さん役のカーラ・セイモア、この人どっかで見た事ある、と思ったら、ワタクシのお気に入り、『アメリカン・サイコ』の売春婦役だった人じゃん!この人もお母さんの感じが良く出てた。娘の肩を持って頑固親父に敵対するのは、自分も若い頃、同じ衝動を持って生きてきたからなのだろう、と思うのだけど、帰りが遅い娘を寝ないで待っている母親。帰ってきたジェニーが「何してるの、こんな遅くまで」って訊くと、「鍋の焦げが取れないのよ・・・・」って・・・・。優しいんだなあ。

ジェニーが通う女子高の先生を演じるオリヴィア・ウィリアムズも良かった。あの当時、頭が良くて自活できるミス・スタッブみたいな人は、結婚して家庭に入らなかったがために世間では「オールド・ミス」みたいな見方をされて、ちょっとかたくなになってしまったような、ひっつめ髪でコンサヴァティヴで、余り笑わない、厳しい、可愛げのない女。しかもこの女優さんがりがりで、胸とかもなくて、ホント当時の「豊満な女性の美」というカテゴリーに全く属さない感じが雰囲気出ていたなあ。

ジェニーは、自分がEducation(教育)を受けても、ミス・スタッブみたいなつまらない人間になるだけなら、オックスフォードを目指す意義ってなんなんだろう、と思う。で、それをエマ・トンプソン演じる校長先生に言う。エマ・トンプソンは、トシとってマジに太ったのかもしれないけど、あの腰周りの大きさが、昔の中年の女性って感じでハマってた。カーラ・セイモアもそうだったけど、役作りのために太ったんだろうか。だって、今だったら年取っても細いままでいることも出来るもんね。役作りだとしたら、すごいよなあ。

****ネタバレ****

アタシはこの映画って、ジェニーとデヴィッドがやんごとなき状況で別れても、なんかさわやかな映画かと思ってたから、何だよコレ~!って思ったよ~。後から考えてみると、デヴィッドめっちゃ気持ち悪いんだけど、観ている時は結構いいカップルじゃん、とか思ったの。ジェニーが脱いだスリップの肩ヒモを戻してくれたりとか、ああいうのって嬉しいもんだけど、あれも作戦だったのかよ!

初夜をバナナで、って下りも、今考えると最高に気持ち悪いんだけど、観ている時は、「ああ、この男、年だけどうぶ」って言うか、男っていつまでもガキみたいなところあるからなあなんて思って、でその後リビングルームに座って冗談言って笑ってるところとか、気が合う二人なんだな、くらいに思ってたの。

アタシも16歳の時に27歳の男と付き合ってたんだけど、あれは80年代だったし、60年代って言ったらどんな感じだったんだろう、と思いながら観ていたのですが、「はっ」と思ったのは、デヴィッドがジェニーを騙していたのに、誰もデヴィッドを責めない、というか、デヴィッドはなんの影響も受けないんだよね。

デヴィッドの親友のダニーだっけ?この人もデヴィッドがそういうことばっかりしているって知ってて、まあいいこととは思ってないにせよ、自分も愛人がいて~、みたいな、暗黙の了解がある。で、ジェニーのお父さんもそれほど激しくデヴィッドに憤らないし、っていうのは、こういうことになるのは「女の責任」という時代だったのか。

デヴィッドの奥さんだって、今そんなことになったら、離婚して慰謝料がっぽり貰って、みたいな感じになると思うのだけど、結婚したままでいるし。しかしアレだよね、若い女と浮気するのが好きな旦那ってのはさ、年を取っていく女にしてみれば本当に辛いことだし、しかも本当に見た目も子供みたいな娘を騙して手篭めにしている男が自分の夫かと思うと情けなくなるだろうね。

これは自叙伝に基づく話だそうなんですが、ジェニーはこんなことで一生を台無しにされるまいと、校長先生にもう一年留年さしてくれと頼みに行く。しかしエマ・トンプソンに「あんた、あたしたちみたいな女になるために教育受けるなんて下らないって言ったじゃん」っつって、退けられてしまう。で、八方ふさがりになったジェニーは、ミス・スタッブのところに行くんだけど、このシーンが一番好きだなあ。

ミス・スタッブは、小さいフラットに住んでて、けして豪勢な生活をしているわけじゃないけど、自分の好きなものに囲まれて暮らしている。それを見てジェニーは、「This is beautiful」って言うんだよね。学校では、冴えない堅物のオールド・ミス!みたいに思っていたミス・スタッブが、実は一番素晴らしいカルチャーを持っていたのだ。

私も音楽やアートが好きで、勉強なんて退屈、先生や親や大人はつまらない人間、意味のない学校なんてさっさと辞めて、世間に飛び出したかったから、ジェニーの気持ちは良くわかるんだけど、大人になってから、学歴がないと本当に生活していくのが大変だとか、また、退屈に思える勉強も、後から考えるとして置いた方がいいな、って思ったんだけど、じゃあそれを今16、7才の人にわかってもらえるように説明できるかって言ったら自信なくて。

でもこの映画でジェニーが校長先生に留年を頼みに行った時、

大学に行って、Educationを受けることをすっとばして自由を味わうってことはできないんだと気が付いた

って言うんだよね。「そうか~、それだったんだ!」って思った。ある程度成熟した人間になるまでは本当の自由って味わえないんじゃないだろうかって。それを学ぶことができたのが、ジェニーにとっては「An Education」だったんだろうなあって。

でもさ、一番最後に、「今は、同い年くらいの男の子たちとデートしているけど、一人の子が『君とパリに行きたい』って言うから、『私もよ』って、まるで一度もパリに行ったことがないかのように言った・・・・」って下りがあって、男をあしらう手練手管も「Education」されてしまったのかしらん、って思った(笑)。まあ、それも学ばないに越したことはないけどネ。
第82回アカデミー賞 | コメント(13) | 【2010/02/22 08:24】
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「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

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