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『ブラック・スワン』-アーティストとして生き残るには・・・
Black Swan

アロノフスキーが、この作品は『ザ・レスラー』と対だって言ってるって聞いてはいたのですが、最後、観客が、「ニーナ!ニーナ!ニーナ!ニーナ!」って歓声を送るとこ、「コレ『レスラー』だよ!」って爆笑しそうになりました。ウィキで読んだんだけど、監督は、「おハイソな芸術とされるバレエ」と「下衆な大衆芸術(もし、芸術に区分されるならば)とされるレスリング」が、実は肉体を酷使することによって成り立っているところが共通していて面白いと思ったらしく、元々はレスラーとバレリーナが恋に落ちるというプロットに仕立てたんだけど、一つの映画に入れるにはてんこ盛り過ぎて出来ないとあきらめ、二つの作品に分けたんだって。すごく面白い発想だよね。

Black Swan
Produced:2010
Director: Darren Aronofsky
Writing Credits: Mark Heyman, Andres Heinz, John McLaughlin
Cast:
Nina Sayers: Natalie Portman
Lily: Mila Kunis
Thomas Leroy: Vincent Cassel
Erica Sayers: Barbara Hershey
Beth MacIntyre: Winona Ryder
小さい時からバレエやってて、品行方正で恥ずかしがりの少女が、苦難を通して成長する・・・・という非常に月並みな題材なのに、こんなに面白い映画になっちゃうってのは、やっぱ、その「苦難」をサイコ・スリラー風に味付けしたのが当ったんだろうね!

映画を作るにあたって、本物のバレリーナから聞いたエピソードを実際に使ったらしいので、現実味あったよ~。トゥ・シューズとか、新しいまんまだとダメだから、使いはじめる前にベリベリ底はいで慣らして、自分仕様に縫い直したり、紐の端っこがほつれないように(だと思う)ライターであぶったり、練習するからすぐダメになっちゃうのか、何足も何足も一気にこの作業していたり、練習前のテーピングとか、割れたつま先の爪とかさ。ああ、こういうところもモロ『レスラー』でした。

そういったエピソードの中でも一番怖かったのは、足の指と指の間の皮がくっついちゃって、それを離そうとするところ。指と指を反対方向にひっぱると、間の皮が「びよ~ん」って伸びて、千切れそうでハラハラした。で、反対側の足はもうくっついて一本になっちゃってるの。それってもうニーナがオカシくなり始めていたところだったので、彼女の幻覚なのか実際そういう足になっちゃったのかわかんないけど、いつもぎゅーっと締め付けられていると、足の指って本当にくっついちゃうらしいよ。なんか昔、女の人の足は小さい方がいいって縛ってた頃なんて、くっついてる人たくさんいたらしい。

そんな感じで、美しく華やかで繊細なバレエの裏側が、もう怖いの怖くないのって、その辺のギャップが本当に上手かったと思う。最初に書いたように、アーティストって言うのはこういう醜い残酷な過程を経て成長していくのだろうけど、チュチュなんか着てちょいこまか踊る可愛らしい女の子がそれを体験するってのがインパクトあるのだと思う。

体験といえば、ナタポとミラ・キュニスのレズ・シーンとかもあるしね。ミラ・キュニスがナタポをクンニした後、髪ボサボサで唇をぬぐうところなんか、露骨でやーらしくて、中途半端にやらなかったところが「エライ!」って、関係者全員に拍手を送りたかったけど、私の彼はこのシーン、真剣にトギマギしたみたいよ。だから男の人は雑誌等、前を隠せる物を持って行った方がいいかも(まあ、くっついた足指とか見ているうちに萎えてくるかもしんない)。

この映画のお目当てはミラ・キュニスだったんだけど、品行方正なニーナのカウンター・パートとして好演してたね~。基本的に『寝取られ男のラブ♂バカンス』の時のキャラで、「ハイソな芸術」であるバレリーナでありながら、下衆な大衆的な感じが良く出てた。多分、バレリーナだって普通の若い娘なんだから、実際こんな感じなんじゃないの?って言う雰囲気が良かったね。この娘すっごい可愛くて大好きなんだけど、年取ったらキャサリン・ゼタ・ジョーンズみたいになっちゃうかなあって今回ちょっと不安になったけど(でもキャサリン・ゼタ・ジョーンズって、今モトリー・クルーのニッキー・シックスと付き合ってるんだよね~。ああいうのが好みなのか、ニッキーは)。

ナタポはもちろん好演で、『宮廷画家ゴヤは見た』に匹敵するくらい良くやってたね。痩せ方も尋常じゃなかったし。キャラのニーナと一緒で、ナタポもなんでもマジメに取り組む人だからなあ。だからレズシーンとかオナニーシーンとか、別にナタポだったら照れとかなんとか言わないで、プロ根性でやるんだろうって思っていたのでそれほどインパクトなかったけど、男の人にしてみると「清純な」「ナタポが」って思うみたいね。清純だろうがなんだろうが、ナタポは意志がきっちりある娘だから、この位のことはしますよ。全く男ってのは清純な外見に弱い。

バレエ団のディレクター役のバンサン・カッセルも良かったね~!この人は『イースタン・プロミス』でいいな~と思ってたけど、今回もすごい上手かった。「バレエ団のディレクター」っていったらこんな感じ、って想像するののそのまま!この人も本当、名脇役というか、すっごく個性的でウマイ。

プリマドンナに抜擢されたプレッシャーでこんなになって行っちゃうお話しを「こわーい」って思う人もいると思うんだけど、私はこれって、アーティストなら何らかの形で通り過ぎなくちゃいけないプロセスなんだと思ったなあ。アーティストってのは、これまでの自分を殺してアーティストとして新たに生まれ変われなければ生き残れないんじゃないのかな。

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第83回アカデミー賞 | コメント(2) | 【2011/01/18 05:32】
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コメント
足の指の皮がくっついていたのは、徐々に黒鳥への擬態が進行して足ヒレが形成され始めていると見える彼女の妄想で、羽根のような爪痕と同じく狂乱へと陥っていく精神状態を肉体的変化で表現しているのだと思いました。映画は、妄想か現実か判然としない展開の連続にゾッとしながらも釘付けで、腹部の負傷も妄想ではないのかと最後まで裏読みしていました。女優としての現実を反映させたようなナタリー・ポートマンとウィノナ・ライダーのキャスティングも興味深かった。
【2011/02/05 17:13】 URL | SHIRO #-[ 編集] | page top↑
SHIROさん、

ああ~そっか!足の指!あれって白鳥か!
【2011/02/05 23:53】 URL | ちゅちゅ姫 #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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