Princess Chu's Pleasure Sac Wow!!
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Cruefest 2008 @ DTE Energy Music Theatre, Michigan July 15th, 2008
このクソ暑いのに野外コンサートかよ。しかも芝生席だ。チケット買ったのは何ヶ月も前だったので、炎天下に外に出るんだ、なんて思ってもみなかった。あー行きたくない。このトシでフェストなんて身体もたねーよ。参加バンドもちらっとチューブしてみたけど、変なオルタナみたいなバンドだし。ぶつぶつぶつぶつ。 会場になったDTE Energy Music Theatreは別名Pine Knobと呼ばれ、ミシガンでは超有名な野外コンサートの会場で、一度行ってみたかったのですが、まー遠い遠い。White Trash(白人貧民)の住宅地を 「KKKとか住んでたらどうしよう〜!殺される〜」 とかマジ心配しながらなんとか通り抜け、くねくねした山道みたいなところを延々走り、隣の州まで繋がってそうな馬鹿でかい道路に出てしばらく走り、今度は小さな片側1車線の道に入って、「Pine Knob」と看板が掲げてあった道は舗装されてないよ! ぜってえコレじゃねえだろう、と思って、キッス・ファンのボスに電話してみる。 「ねえ、パイン・ノブってダート・ロード(舗装されてない道)なんだけどさー、ここ曲がっていいの?」
「モトリー・クルー」 「ぎゃはははは!お前って面白いヤツだなあ!」 またウケてしまった。うちの上司は面白い。 やっと車を止め、会場の入り口まで異常に遠く、炎天下テクテクと歩いているだけで疲れる。あーうちに帰りたい。入り口でかばんの中チェック、ボディ・タッチでしっかりケツの割れ目までチェックされて中に入ってみると、 なんだこりゃ、ディズニー・ランド?! 小さな小路の両脇は、人工の噴水やアマゾンの密林みたいな茂み。さらに階段を上がって行くと、フード・コートがあり、いろんなメシ屋やビア・スタンド・・・・・ さらに上り坂をテクテク歩いて、やっと会場にたどり着いた。な、長い・・・・。 30分くらいしか遅刻していないのに、最近のライブはみんな時間通りに始まる。出演バンドはパパローチ、バックチェリー、トラプト、シックスAM、そしてモトリー・クルー。最近のバンド全然わかんないので、誰が一番に演るのか全くわからなかったのだが、なんとシックスAMだった。あら〜ニッキーのバンド始まっちゃってるじゃん!とか思って、ビールも買わずにとりあえず芝生の空いているところに座って見る。 客はまー、いままで行ったどのライブよりも、白人貧民が多かった。ジャンク・フードばっかり食ってそうなぶよぶよデブの白人とか、すっげー太ってんのにピチピチのタンクトップとか着ちゃう自意識ゼロの汚らしい女の子たちとか、想像つきます?!モトリー・クルーのファンって、本当にそういう層なんだよね。後はまあ当時のモトリー・ファンの成れの果て、参加バンドの若いファンなど、新旧入り乱れまくってましたが、基本的にホワイト・トラッシュ〜って感じ。 シックスAMは、めっちゃつまんなかった。遠かったからはっきり見えなかったけど、ニッキーなんかかっこ悪いなあ、そっくりさんかよ?!って感じ。ステージ・アクションらしきものはないし、曲は印象薄いし。ボーカルが曲紹介で、 「これは『ヘロイン・ダイアリー』というアルバムからの曲で・・・・」 とかなんとか言ってたんだけど、モトリーの自叙伝のタイトルも『Dirt』だったりとか、ニッキーってナルだなーと思った。 こんな・・・・自堕落なオレ・・・・オレってかっこいい・・・・ みたいな感じでした。はい。 シックスAMが終わるまで待てずに、ビール買いに行く。今年はミシガン、例年になく雨が多いのだが、この日は晴天で、超暑い。なんか飲ませろ! 最近はビールもクレジット・カードで買えてしまって、わざわざ現金用意してくるまでもなかった。今度は違うサイドの芝生に腰を下ろし、持参してきた帽子をかぶり、サングラスをかけ、本を読み始める。馬鹿でかいカップになみなみと注がれたビールがもう半分くらいない。うめえ!とか思ってるうちにすっかり回ってきて、周りにはタバコを吸っている人がたくさん・・・・・ ああ〜よせばいいのにもらいにいっちゃった。1ドルで売ってくれ、って言いたいんだけど、酔っ払ってて変な英語になってしまう 「Can I buy me a cigarretts?」 違う!違う〜! 「Can I buy a cigarrett from you?」 だろ〜お前何年アメリカ住んでんだよ〜とか思いながら、お姉さんが「いいわよ、あげるわよ」とくれたので、ヒッピーのような帽子をかぶってグラサンして、酔っ払いにしかできないあの「ニカッ」というスマイルを返してしまう。 とかやってる内にトラプトが始まる。若い子たちは結構騒いでたんで、それなりに人気あるみたいだね。一応最後までみたのだが、帽子暑くて、かぶっているのに絶えられそうもないので日陰に行くことにした。 カシューナッツのハニーローストとかぽりぽり食いながら日陰で小一時間も休んだ後、また炎天下の芝生席に帰る。すでにパパローチは終わりバックチェリーが始まっていて、この後モトリーだから、これ以上ウロウロしてもいられない。しょーがなくステージをぼーっと見ていただけなのだが、このバックチェリーが結構面白い。なんか、結構80年代引きずってる感じの曲調に思えるのだが、一応90年代、00年代も入ってるというか、なかなか良くバランスとれたバンドだ。ボーカルの声がいいし、この子がものすごくエネルギッシュにぴょんぴょん飛び回るのが楽しい。私的には、初期の頃のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのボーカルを思い出させた。 で、結構楽しんでいると、右手前方に芝生に座って本を読んでる男一名発見。本を持って一人で来てるのなんてアタシしかいないよ!と思ってたから、すごい親近感感じる。この人、この炎天下に黒尽くめで、黒いDr.マーチン履いてるし。顔見たら結構いい男で、しかも長髪っじゃん!なんでこんなヤツが一人できてるんだろう?!とヒッジョーに気になる。しかもコイツの黒のパンツは、『ブラック』で売ってたかのようなジッパーがたくさんついた代物!こんなやつがモトリー見に来たのか? とか妄想してたら、バックチェリーが最後の曲らしい。『クレイジー・ビッチ』というとんでもないタイトルの曲なのだが、 クレイジー、クレイジー、ビッチ! と連発するのがもー爆笑で、曲もすっごく良くてノッってしまった。曲の途中でボーカルの見せ場があって、もうなんて言ったかうろ覚えなんだけど、 「みんな色々しなくちゃいけないことはあるが、procrastinateする・・・」 とかなんとか言って、procrastinateなんて言葉がいきなり出てくるとちょっと「おおっ」とか思うじゃん?そういう余りロック・コンサートで聞かないような言葉を何個か放り込んだあとおもむろに 「クレイジ〜〜〜〜〜!!!!!ビッチ!!!!!くれいじ〜〜〜〜びっち!!!!」 って叫び始めて、もーサイコー可笑しい!!なんか周りとか気にせずゲラゲラ笑ってしまった。「アルバム買わなきゃ」とか心に決める。 バックチェリーが終わると、隣のお姉さんが話しかけてくる。ステージ両脇についている大スクリーンで、デジタルアニメのニルバーナが歌っているのを見て、 「ああ、あれね、『ロックバンド』っていうゲームなのよ、アタシ得意なの!ニルバーナ歌って90点取ったんだから」 とかいやにフレンドリーな人だなあ。この人もタバコ吸ってたので、また貰ってしまった。今回も変な英語になっっちゃったよう。日射病か?! ステージは、モトリーのセッティングをしているのだが、垂れ幕かけちゃって念入りにやっている。そんなすごいセットなのか。先ほどのいい男はまだ本を読んでいる。こんだけ前座バンドに無関心なんだから、モトリーのファンなんだろうなあ、などと興味は尽きない。 AC/DCの『バック・イン・ブラック』が流れてきた。去年の夏、ヴィンス・ニール観に行ったとき、開演の直前に『Those About To Rock We Salute You』が丸々一曲かかったので、ああ、多分この曲が終わったら始まるのだな、長かったな〜ここまでの道のり・・・・・なんて思っていたら時間はもう9時過ぎで、風がそよそよと心地いい。遠い西の空に太陽が沈んだばっかりで、あたりはほのかに明るい。黒い垂れ幕の向こうからデビルとかの幻想的な影絵でミニ・シアター風な、結構凝っったオープニングだ・・・・と思ってたらギターの音が ぶぃ〜〜〜〜〜ん、ぶぃ〜〜〜〜〜〜ん と、『キックスタート』のオープニングに違いないのだが、あんまり引っ張るのでやっぱり違うかな、なんてやってたらさっきのイケメン黒尽くめが本をかばんにしまって立ち上がった。 やっぱモトリーのファンなのか! と思ってたら1曲目はやっぱり『キックスタート・マイハート』だ!私の一番のお気に入りをしょっぱなにかましてくれるのか!一人で来てても頭のてっぺんから ぎゃあああああああー!!!と叫んでしまった。 ヴィンス、かっこいい〜!一時よりやせたじゃん!ステージアクションがモスクワの頃から変わってなくて、イジョーにかっこいい。広いステージを縦横無尽に走り回って、全然広さを感じさせない。ニッキーは、シックスAMでは全然カッコ良くなかったのに、なんでモトリーだとかっこいいんだよ〜!やってること変わんないんだけどな〜なんて思って見上げると、オヤジがスクリーンに映ってる。オヤジはドクロマークの山高帽に、ロングコートかなんか着てたけど、あのモンスター系の顔に良く合ってて、今の方がカッコ良くなったんじゃないのあんた、とか思った。他のメンバーがトシ取って来て、オヤジのレベルに落ちつつあるのかもしれないけど。 トミーは相変わらずひょろひょろで、短髪にして帽子なんか被っていたが、やっぱ太らない人は得だなー。老けてもかっこいいもんな。 で、いきなり2曲目は『ワイルド・サイド』続けて『ライブ・ワイヤー』と完全に同窓会ライブにするつもりか!やった〜!と喜んでいたら、新譜から『セイント・オブ・ロサンジェリーズ』をお披露目。CDは今一好きじゃなかったけど、ライブで聴くには悪い曲じゃなかった。しかし、客は明らかに昔の曲を期待していて、一瞬空気が緩むのはいなめませんでした。 で、トミー・リーが立ち上がって、今日はライブ・ビデオの撮影をしてるから、映るように手を上げたりちんちん出したりしな!ってのを聞いて、一人で「トミー、バカ〜」とかゲラゲラ笑ってたら、さっきのイケメン黒尽くめがくるっと振り向いて、「こっちこっち」と手招きしているぞ! アタシ?! 『Same Ol' Situation』をバックに聴きながら側に行ってみると彼は 「今日はボスにクライアントを連れて行けって言われて来ただけなんだけど、どうせだったら可愛い女の子と一緒にコンサートを見たいと思ったんだ」 だって。女の子(girl)なんて言われると、詐欺してるみたいでやなんだけど、こっちってgirlって結構年齢に関係なく使うからま、別に言い訳とかしなくてもいいか、とか一人で正当化しつつ、クライアント連れてきたって、接待かよ?こんなかっこして?どんな商売だ? その後はコイツとしゃべってたりしててあんまり聴いてなかったんだけど、『ルックス・ザット・キル』『ガールズ・ガールズ・ガールズ』『ドント・ゴー・アウェイ・マッド』とか、お約束出まくり。もう一曲、新譜からの曲を演っったのだけど、どれだかわかんない。あ!あと意外なところで『アナーキー in UK』とか演って思いっきりハズしてたな。私はモトリー・バージョンのこの曲、ピストルズより好きなんだけど、他の客は今一感動してなかった。あと『プライマル・スクリーム』も、私的には結構ツボだったのだけど、今一ウケなかった。他に、『ドクター・フィールグッド』以降に出た有象無象のアルバムからも一曲くらい演ったのかも知れないけど、アルバム聴いてないので全くrecognize出来ませんでした。 「あんた、モトリーのファンってタイプじゃないけど、本当はどんな音楽が好きなの」 と聞くとイケメン黒尽くめは、 「僕はドラマーだから、メタルも聞くけど、アフリカン・ミュージックとか太鼓とかも聴くよ」 ・・・あのさあ、日本人だからって、太鼓とか出さなくていいよー。この「日本文化少し精通しています」みたいのもういいです。アメリカ来たばっかの頃は、英語も今一出来ないし、日本のこと話したりするの楽しかったけど、今もう12年もアメリカに住んでるしさー、ぶっちゃけ日本人だからって太鼓とか興味ねーよ! 「でも、基本的に僕はモトリーを聴いて育ったんだよ!トミー・リーはやっぱすごいドラマーだと思う。トミーから学ぶことはいっぱいあったよ」 なんだあんた、結構話わかるじゃん! 「Dr.フィールグッドが聴きたいな」 というので、 「あ、それはトリだよ」 と言ったら、 「なんでわかるの?」 だって。 ファンなんだよ!モトリーのコンサート、これで4回目だぜ!去年のヴィンスも数えたら5回も観てるんだぜ!東京2回、デトロイト2回だ! で、案の定Dr.フィールグッドはトリだったが、ヘッドバンギングしている私を尻目に、イケメン黒尽くめはノートを取り出して、何かさかさか書いている。 電話番号だ! 今時クラッシックだなあ〜。電話番号紙に書いて、くれるのか。じゃあマジ彼女いないんだな。こんなイケメンなのに女いないなんて、なんか人間性に問題あるに違いないな。電話番号なんか用意してるってことは、急いでるのかと思い、 「なに、もう帰らなきゃいけないの?」 と言ったら、 「なんで?もう終わりなの?」 と彼が言ったところで、モトリーがアンコールに登場。『ホーム・スィート・ホーム』だ! トミーのピアノが聴こえて来たとき、「おーまいがー!!!」と叫んでしまった。ヴィンスのコンサートではこの曲演らなかったので、今日聴けるとは思ってなかったのよ。 曲の間中、大スクリーンには、メンバーの高校のアルバムからの写真とか(あ、オヤジはなしね)、デヴューしたばっかの時とか、『ライブ・ワイヤー』でニッキーがブーツに火を付けるところ、『ルックス・ザット・キル』のPV(むちゃくちゃかっこいい)、なんかが映し出されていて、もう思いっきりノスタルジーに浸っている。こういうところがモトリーって、というかニッキー・シックスって露骨過ぎて恥ずかしくなっちゃうんだけど、『ホーム・スィート・ホーム』をバックにコレやられるとこっちも一緒に浸るしかない。 『ホーム・・・・』が終わるとイケメン黒尽くしは、電話番号をくれた。その後色々しゃべっていたら、コイツはジャーニーもサバイバーも好きと言うことが発覚! 「サバイバーかよ!」 と思いっきり言って、めちゃくちゃ空気が重くなったりしながら駐車場まで行って、バイバイする。 既に12AM、ハイウェイの入り口近くはコンサートから帰る人で大渋滞。いやだいやだといいながら、結構楽しかったな。、ナンパもされたし、新しいバンドも発掘できたしな。バックチェリーは要チェックだ。モトリーもがんばってたし。でもコンサートを一晩引っ張るエネルギーはさすがになかったな。最初の5曲くらいが一番良かった・・・・・とか考えてるうちにハイウェイに乗れて、80マイルでぶっ飛ばしながら、最近ハマっているボン・ジョヴィの『Slippery When Wet』を爆音でかけて、『リビング・オン・ザ・プレイヤー』を大声で歌いながら帰ってきました。 Key Words 音楽 ロック メタル ライブ モトリー・クルー トラプト パパローチ バックチェリー シックスAM クルーフェスト LIVE、イベント
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Kinsey
ローラ・リニーが目当てで借りたのですが、主人公のキンゼイ役がリーアム・ニーソンってのはもうけでした。本物のキンゼイさんと同じ髪型をしてがんばってました。ほとんどの人は知っていると思うけど、キンゼイさんて人は、初めてセックスを科学的に調査・研究し、『キンゼイ・レポート』なるものを世の中に発表した人で、この映画はその人の伝記映画です。
キンゼイさんは自分が結婚した際に性生活に問題があり、専門家に受けたアドヴァイスのおかげで問題が解消されたため、他の悩める人たちもざっくばらんに話し合える場があればと、今までセックスのマイナス面ばかりを強調したクラスではなく、セックスに関する真実を教えるクラスを作りたいと思う。あ、キンゼイさんは、動物学の教授としてインディアナ大学に勤務していたのですが。 で、キンゼイさんが「セックス・ドクター」として大学内で有名になってくると、性の悩みを持つ学生たちが相談にくるようになるのですが、この学生たちが信じているたわごとを私も子供の頃聞いたことがあって、結構最近なんだな性が開放されたのって、とか思いました。例えば、 ハイヒールを履きすぎると、不妊症になる 性欲を押さえ込むとどもりになる 口笛を吹くと梅毒になりやすい オナニーし過ぎると早漏になる などなど、聞いたことない?小学校高学年の頃、こういうことがまことしやかに話題になった気がするのですが。そうでなくても、女のオナニーは乳首が黒くなるとか、色々、「性的なことは悪いことだ」というような風潮は、私が小さいときはまだありましたもんね。 こういう誤解とかウワサとかは、性についておおっぴらに語れないので、真実を知る由もなく一人歩きして行っちゃう、と感じたキンゼイさんは、自分のクラスに集まってくれた学生たちに、自分たちのセックス・ライフについてのアンケートに答えさせる。そして、自らゲイバーに出向いて、当時異端者扱いされていたホモセクシャルの人たちにもインタヴューして回る。 で、キンゼイさんは自分自身がバイ・セクシャルだったということを発見してしまう。一緒にゲイバーめぐりした学生のクライドと、宿泊先のホテルで☆体験☆してしまうのですが、クライド役のピーター・サースガードがやたらフルチンでホテル・ルームを歩き回るので、 もうけた、もうけた と思っていたら、クライドがキンゼイさんを誘惑し始めるのよね。あら?で、キンゼイさんは抗らうことが出来ずに、二人はものすご濃密なキスをするのですが。 こういうシーンを観ると、またもや『ブロークバック・マウンテン』てなんでそんなに騒がれたのかと思う。まあ、この映画では男同士のセックス・シーンはないけど、『太陽と月に背いて』ではモロやってたもんなあ。やっぱ、カウボーイが同性愛、というところが保守的なアメリカ人のカンに触ったのだな。そうとしか思えない。 とにかく、自分がバイであることを知ったキンゼイさんは、本当に愛している奥さんのマックに正直に告白するのですが、マックはキンゼイさんを愛しているがために深く傷つく。キンゼイさんは、今の結婚制度は人間の自然な欲求に則していない、という結論に達し、キンゼイさんとマックとクライドは、奇妙な三角関係を続けることになる。そして、ある日クライドは、マックともセックスしたいと言う。マックは「私もクライドとしたい」と言い、自分がしたのにダメとは言えないキンゼイさん。こうして三角関係はますます奇妙になって行く。 この三角関係のエピソードは、ウィキとかでは「と言われている」って感じで、真実だったかどうかははっきりしないのですが、キンゼイさんが自宅で学生たちにセックスさせてフィルムに撮ったり、ということは本当に行っていたらしい。あくまで研究としてで、下世話な理由ではないようですが、当時はかなり変人と思われていたようです。 いや〜、キンゼイさんってのは興味深い人だったようですね。でもこの映画で使われているネタは、他人が書いたキンゼイさんの人となりとかウワサとかも含まれているようなので、全部鵜呑みにしちゃいけないみたいですけどね。映画としては、キンゼイさんはセックスで悩んでいる人を純粋に助けたいと研究を始めた、というスタンスですが、人によってはキンゼイさんは性に対してかなり変わった嗜好をもっており、それを正当化するためにかなりバイアスのかかった研究をした、と言う人もいるようです。 ま、でも、本人の動機がどうあったにせよ、性について堂々と語っていいのだ、としたことと、たくさんの人の性生活を調査して公開したことにより、自分は異常なんじゃないか、と密かに悩んでいた人たちを安堵させたというのは素晴らしい功績だと思いますね。映画の中でも、ある女性がキンゼイさんにこんな話をします。 子供が大きくなったので働きに出るようになったら、一緒に働いている女性に恋してしまった。こんな気持ちになったことはなかったのだけど、自分はおかしいと思い、気持ちを抑えてきた。そのためにアルコール中毒になり、夫には離婚され、一文無しになった・・・・・でも、あなたの本を読んで、レズビアンは異常じゃないと思えたので、正直に告白してみたら、相手の女性も私のことを思ってくれていた。彼女と一緒になって3年になるけど、生涯で最高のときを過ごしている。 と言って、キンゼイさんと握手をします(ハグだったかな?)。なんか、このシーンはジーンときちゃいました。普通、誰かを好きになったらウキウキするものだけど、逆に悩んじゃうというのはかなり辛かっただろうなあと思って。 邦題の『愛についてのキンゼイ・レポート』・・・・。これは名邦題なのかコケたのか、良くわかりませんね。というのは映画の中で「愛について研究する気はないのですか」と聞かれたキンゼイさんが、「愛は数字にできない。数字に出来ないものは科学的に扱えないのだ」と言うくだりがあるので、それをそのまま受け取れば、「こんなはっきり愛じゃない、と言っているのに、この邦題・・・・ちゃんと映画観たの?」ということになります。DVDのカバーも、アメリカ版はキンゼイが文字の中に立っているショットだけで、奥さんとベッドに入っている写真は使われてなくて、キンゼイがどういう研究をしたか、というストーリーに重きを置いているように見受けられます。 日本ではとかくほのぼのラブ・ストーリーにしたがる傾向ありますよね。そういうのが受けるんでしょうね。でも、この映画に関して言えば、映画のスタンス自体がキンゼイを善意の人と描きたいがために、奥さんとの間の愛と絆みたいなものを強調しているので、あながち間違った邦題でもないかなと。どちらにせよ、原題の『Kinsey』よりはずっと魅力的なタイトルだと思います。 key Word 映画 愛についてのキンゼイ・レポート ビル・コンドン リーアム・ニーソン ローラ・リニー ピーター・サースガード ジョン・リスゴー ティム・カリー 映画を見て、思ったこと
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Tenacious D in The Pick of Destiny
バカだ・・・・なんてバカなんだ。ロックのマスター・ピースを書くために、伝説のピックを手に入れようとする、デブでぶさいくな二人のハードロッカー・・・・・伝説のピックは悪魔の牙から出来ていて、悪魔もそれを取り戻そうと追っかけてくる・・・・・ ジャック・ブラックって感性合わねーなと思ったのですが、なにがイヤかって、デブねたが多過ぎるんだよ。『ナチョ・リブレ』でも散々言っちゃったけどさ、デブのガキを連れてきて面白可笑しく撮るのとか、私には哀れにしか見えない、要するに面白くないのよね。今回も、冒頭に出てきたジャック・ブラックの子供のときのキャラとか、ジャック・ブラックとコンビを組む、デブで不細工でトシで、しかも金ないKGとか、なんだかなー。 でもKGはむちゃくちゃギターが上手いという設定なんだけど、アタシ、ああいうクラッシクがベースのギターとかってちっともいいと思わないのよね。ジャック・ブラックってすっごいロックとか好きなのはいいなと思うんだけど、この人の趣味ってヲタクというか、本当に一昔前のロック、そうねえ、ハートが『バラクーダ』とか演ってた頃の、デジタル前の、もっさりした、垢抜けない、やたら劇的な、一言でいうとだっさいロックなのよね。 もちろん、そういうものの中にもいいものはあるよ。出演もしてるディオなんて、その最たるもんよね。もっさりして、垢抜けなくて、劇的で恥ずかしくて、禿でオヤジ顔でがに股で、だっさいロックなんだけど、ちょおおおおおカッコいい。 でもこの人たちの世界って、セックス・アピール無さ過ぎなんだよ。本当に男の世界、男のギャグ、うんこネタ、屁ネタ、禿げ、デブネタ、魔界だの様式美だの、精液くせーよ!って感じで。なんかさー、私が「カッコいい〜」とか思っているロック・ミュージシャンも、一皮剥けばこうなんだろうなあと思うと、男性不信に陥りそう。自分の愛した男がこの映画観て、本当に楽しそうにウケていたら、もうセックスできないよー!って感じ? でも、オールスターなのよね、この映画。ジャック・ブラックがラリって見る夢でゴリラみたいな(もしかしたら、アメ人は知ってるなんかのキャラ?)動物の役がジョン・C・ライリーでしょ。あと、こういうの結構ノン・クレジットで出るの好きなティム・ロビンズがホームレスのオヤジの役(好きだよなー、この人、と思ったら、ジャック・ブラックとUCLAの演劇部で一緒だったんだそうです)、気が付かなかったけど悪魔の役がディヴ・グロール、ダイナーのスレたウェイトレスが、『俺達フィギュア・スケーター』で抜群に可笑しかったエイミー・ポーラー(この人最高)、あと、ジャック・ブラックのお父さん役がミートローフだっとりとか。 一番気に入ったキャラは、ベン・スティラー演じる、ギター・センターの店員。長髪なんだけどちりちりで、薄くて、すっげーかっこ悪くて、トシで、目つき悪い!「もうやめろよ、長髪!」って感じの、こういう人、いつの時代になってもいなくならないなー、という。老眼鏡かけてんだぜ!で、この人が実は、エディ・ヴァンヘイレン、アンガス・ヤング、あと誰だっけ?がみんな使ってた、というピックの「伝説」を解き明かすことに人生かけて、いい年こいてまだギター・センターでバイトしているという素晴らしいキャラです。ベン・スティラー、最高に上手い! あ!そいでこの映画、ロック・ミュージカルなんだよね。それがまた萎えるんだ。しかも、マスター・ピースを書きたい理由ってのが、地元の小さなバーのコンテストで優勝して、賞金でアパートの家賃を払うためという小ささ・・・・・。ピックをめぐって悪魔と対決、ピックは取られてしまうが、代わりに悪魔の角を手に入れる。で、その角で作ったマリファナ・パイプでハイになる二人で映画は終わってしまう・・・・・ 最後有名になるわけでもなく、金持ちになるわけでもなく、マスター・ピースも書けず、ぶっちゃけコンテストにも勝ってないと思うのですが(もう憶えてねーよ)、ここまで行き場がないと、却ってすがすがしいけどね。ベタなお約束の「ださいヤツでも、やれば出来る」的なエンディングにしなかったところはなかなか考えてると思う。色々文句言いつつ結構きちんと観ちまったな。 key Word 映画 テネイシャスD 運命のピックをさがせ!リアム・リンチ ジャック・ブラック カイル・ガス ベン・スティラー ロニー・ジェイムス・ディオ エイミー・ポーラー ティム・ロビンス デイヴ・グロール ミート・ローフ ジョン・C・ライリー ミニシアター系
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